JPH0615670Y2 - 玩具用動力切替装置 - Google Patents

玩具用動力切替装置

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JPH0615670Y2
JPH0615670Y2 JP1986008498U JP849886U JPH0615670Y2 JP H0615670 Y2 JPH0615670 Y2 JP H0615670Y2 JP 1986008498 U JP1986008498 U JP 1986008498U JP 849886 U JP849886 U JP 849886U JP H0615670 Y2 JPH0615670 Y2 JP H0615670Y2
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clutch
shaft
output shaft
rotation
transmission
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文明 笠井
雅巳 古川
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Tomy Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、モータやゼンマイ等の玩具駆動源からの回転
力を任意の方向に選択的に出力できる玩具用動力切替装
置に関する。
[従来の技術] 例えばモータを駆動源とする走行玩具は、モータと電源
との間に接続したスイッチのオン・オフ操作で走行した
り停止したりするが、走行だけでなくその他の動作(例
えば飛行機玩具において車輪による走行と共にプロペラ
を回転させる)も行うように構成した場合には、電源ス
イッチをオフにすることでモータを停止させると、全て
の動作が停止するため、特定の動作だけを行うことはで
きない。そこで、玩具の動作数に対応して被駆動部が2
以上ある場合には、各々の被駆動部毎にモータ等の駆動
源を含む駆動機構を設け、各駆動機構を別々に作動させ
るようにしている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような複数の駆動機構を有する玩具
にあっては、駆動源だけでなく夫々のスイッチや伝動手
段も必要となり、全体の機構が複雑化すると共に価格も
増大し、また、スイッチが数箇所に配置されるため、操
作もしにくくなるという問題があった。
従って、本考案の目的は、一つの駆動源から複数の被駆
動部に動力を伝達すると共に、被駆動部への動力伝達を
夫々独立して且つ確実に切り換えることができる玩具用
動力切替装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、玩具の駆動源からの回転力によって駆動され
る入力軸と、入力された回転力を夫々異なる方向に出力
する複数の出力軸と、前記入力軸の回転を各出力軸に対
応して設けられたクラッチを介して各出力軸に伝達する
回転伝達機構とを有する玩具用動力切替装置において、 前記回転伝達機構の各クラッチを断つ位置と該クラッチ
を接続する位置とに設定操作可能な複数の切替レバー
と、 各切替レバーの操作により、対応するクラッチを解除す
る複数のクラッチ解除部材と、 各切替レバーの操作により、対応するクラッチ解除部材
を介して動作するように設けられ、当該クラッチ解除部
材によるクラッチの解除と連動して、対応する出力軸に
係合することにより、当該出力軸の回転を阻止する係止
部材と を備えたことを特徴とする。
[作用] 本考案の動力切替装置では、切替レバーは、入力軸の回
転を伝達したい出力軸に対応したクラッチを断続すると
共に、対応するクラッチを断つとき、対応するクラッチ
解除部材と連動する係止部材を介して、解除されたクラ
ッチに対応する出力軸の回転を阻止する機能を有する。
具体的には、各切替レバーがクラッチを接続する位置に
あるときは、入力軸の回転が当該クラッチを介して対応
する出力軸に伝達される。この状態から、切替レバーが
クラッチを断つ位置に設定操作されると、対応するクラ
ッチが、対応するクラッチ解除部材により解除されると
共に、当該クラッチ解除部材と連動して動作する係止部
材が出力軸に係合する。
このため、クラッチが断たれた出力軸は、入力軸の回転
が伝達されなくなるだけでなく、係止部材により回転が
阻止される。これにより、回転を止めたい出力軸が、レ
バー操作にかかわらず惰性で回転し続けるのを防止し、
動力伝達の切り換えを確実に達成することができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。
第1図は、単一の装置(ユニット)として構成した本考
案の実施例を示す斜視図である。この動力切替ユニット
10は、直方体形状のケーシング11の一面(例えば上
面)から入力した回転を他の4つの面(例えば下、左右
および前面)から出力したり各々の出力を止めたりする
機能を備えたもので、ケーシング11の入出力面には夫
々入力軸または出力軸の一端を配置した開口12が設け
られ、入出力面以外の一面(例えば後面)では4本の切
替レバー13〜16が突出しており、外部駆動源からの
回転力により入力軸が回転している時各切替レバー13
〜16を押し上げると、対応する4つの出力面の各出力
軸が回転し、各切替レバー13〜16を押し下げると、
各出力軸の回転が停止するようになっている。そのた
め、ケーシング11内には次のような機構が収容されて
いる。
第2図および第3図に示すように、4本の切替レバー1
3〜16は、ケーシング11内において各切替レバーの
中央部分を貫通した共通の支軸17を中心として上下に
回動自在に配置されると共に、各レバーの操作部を押上
げまたは押下げない限り、各出力軸を回転させるオン位
置または各出力軸の回転を停止させるオフ位置に停止す
るようになっている。ケーシング11内には、モータの
ような駆動源からの回転軸1の先端に設けた雌型伝動部
材2に嵌合する雄型伝動部材3を上端に固定した入力軸
20が回転自在に配置されている。ここで、伝動部材2
および3は回転軸間の連結手段として設けられたもの
で、雌型伝動部材2は一端に十字形の溝を有する円柱形
状体から成り、雄型伝動部材3は雌型伝動部材2の十字
溝に嵌合する十字形の突起を有する円柱形状体から成
る。
この切替ユニット10の入力軸20は、雄型伝動部材3
の下方に一体に装着した大中小3つのスパーギヤ21,
22,23を備えており、各スパーギヤは夫々下方、前
方、左右への回転出力軸に回転を伝達する機構と噛合っ
ている。以下、各方向の回転伝達機構について説明す
る。
下方への回転伝達機構 まず、大径のスパーギヤ21は、入力軸20と平行に移
動自在に配置された回転軸24に固定したスパーギヤ2
5と噛合い、第1図の下方出力切替レバー14の操作で
回転軸24が軸方向に移動しても噛合が常時保持される
ように、スパーギヤ21の上下幅が設定されている。回
転軸24のスパーギヤ25上方には、後述のように切替
レバー14の操作で上方に移動した回転軸24を下限位
置に戻すためのスプリング26が巻装され、スパーギヤ
25の下方には略円形のフランジ27が固定されてい
る。このフランジ27の下面には切替レバー14の先端
上縁が接している。回転軸24のフランジ27下方には
もう1つのスパーギヤ28が固定されており、このギヤ
は下方への出力軸29に固定したスパーギヤ30と噛合
っている。この出力軸29のスパーギヤ30下面には、
ロール目を刻設したローラー31が一体に固定され、更
にその下方に前述の雌型伝動部材2が取り付けられてい
る。
回転軸24のフランジ27の下面には、切替レバー14
と共に上下に回動する略L字状の回動部材32の一端部
32aも近接しており、この回動部材32の他端32b
は、係止部材の一例長方形の係止板33の後端近傍に穿
設した角孔34に挿入されている。係止板33の前端に
は、ローラー31のロール目に係合して出力軸29を回
転しないように係止する山形の突起35が設けられてい
る。また係止板33の前端近傍には、回転軸24の下端
部を貫通させる長孔36が穿設されている。
従って、第2図に示された切替レバー14が、図のよう
に操作部を上方に持ち上げた状態(オン位置)にある場
合は、回転軸24のスパーギヤ25が出力軸29のスパ
ーギヤ30と噛合う一方、回動部材32の一端は押し下
げられた位置にあって、係止板33の前端突起35を出
力軸29のローラー31のロール目から離間させてお
り、入力軸20の回転は回転軸24のギヤを介して出力
軸29に伝えられる。次に、この状態から切替レバー1
4の操作部を押し下げる(オフ位置にする)と、切替レ
バー14の先端が回転軸24のフランジ27を持ち上げ
るので、スパーギヤ28と出力軸29のスパーギヤ30
との噛合いが外れると共に、回動部材32が第2図で時
計回りに回動することで係止板33を前方に移動させて
前端突起35を出力軸29のローラー31に係合させ、
出力軸29の回転を止める。
このように軸方向に移動可能で上下2つのスパーギヤ2
5,28を備えた回転軸24は、入力軸20から出力軸
29への回転伝達を断続するクラッチとして作用するも
のであり、このクラッチは切替レバー14の操作でオン
・オフする。また、回転部材32はクラッチ解除部材と
して作用する出力軸29の回転は、その下端に装着した
雌型伝動部材2に、玩具の被駆動部の回転軸4に設けた
雄型伝動部材3を嵌合することにより、被駆動部に伝達
することができる。
前方への回転伝達機構 次に、入力軸20に固着した中間のスパーギヤ22に
は、前方に延びた角形断面の出力軸41に固定したクラ
ウンギヤ42が噛合っている。第3図に示すように、ク
ラウンギヤ42の前方には2つの円筒状クラッチ部材4
3および44から成るクラッチ45が配置され、両クラ
ッチ部材の向い合う端面側には互に嵌合する凹凸部が形
成されている。クラウンギヤ42側のクラッチ部材43
は凹凸部と反対側に直径の大きいフランジ部46を有す
ると共に、出力軸41に対し軸方向に移動可能に取り付
けられている。一方、ケーシング11の前面側のクラッ
チ部材44は、凹凸部と反対側に前述の下方出力軸29
のローラー31と同様にロール目を刻設したローラー4
7を一体に結合すると共に、出力軸41とは全く別個に
回転し且つ軸方向には移動できないように取り付けられ
ている。これら一対のクラッチ部材から成るクラッチ4
5は、クラウンギヤ42とクラッチ部材43との間に介
在するコイルスプリング48の力で、クラッチ部材43
を他方のクラッチ部材44に係合させるようにしてい
る。更に、クラッチ部材44の前面側には前述の十字溝
を備えた雌型伝動部材2が一体に装着されている。
上記クラッチ45の上方には、第4図に明確に示すクラ
ッチ解除機構50が配置されている。これは、前方への
出力軸41に対し直角に配設した支軸51の両端に固着
されてクラウンギヤ42側のクラッチ部材43に左右か
ら接する突起52を備えた一対のクラッチ解除部材5
3,54と、一端は支軸51に結合し他端は第1図およ
び第3図の切替レバー15の先端上方に位置するように
設けられた回動部材55と、クラッチ解除部材53の外
側に位置する軸ピン56を支点として上下方向に回動可
能に配置された係止部材57と、この係止部材57を図
において時計回りに回動するように付勢するスプリング
58とで構成されている。そして、係止部材57の一端
には、クラッチ45のローラー47のロール目に係合し
てローラーを回転しないように係止する山形の突起59
が設けられる一方、係止部材57の他端はクラッチ解除
部材53の外側に突出した突起52に当接し、この突起
をクラッチ部材43のフランジ部46に押し付けてい
る。
従って、第3図に示された切替レバー15が、図のよう
に操作部を上方に持ち上げた状態(オン位置)にある場
合は、回動部材55はほぼ水平な状態にあり、クラッチ
解除部材53を介して係止部材57の突起59をローラ
ー47のロール目から離間させており、クラッチ部材4
3,44は互いに係合したクラッチ結合状態にあって、
クラウンギヤ42および出力軸41の回転をローラー4
7と一体の雌型伝動部材2に伝達する。
次に、この状態から切替レバー15の操作部を押し下げ
る(オフ位置にする)と、矢印で示すように切替レバー
15の先端が回動部材55の後端を持ち上げるので、ク
ラッチ解除部材53および54が支軸51を中心として
矢印方向に回動し、夫々の突起52によりクラッチ部材
43のフランジ部46をスプリング48の力に抗してク
ラウンギヤ42の方に移動させ、クラッチ部材43と4
4の係合を解除する。同時に、係止部材57もスプリン
グ58の力で回動し、その突起59をクラッチ部材44
と一体のローラー47のロール目に係合させ、ローラー
47および雌型伝動部材2の回転を停止する。
上記のような切替レバー15の操作によってオン・オフ
されるケーシング前面の雌型伝動部材2の回転は、この
伝動部材2に玩具の被駆動部の回転軸に設けた雄型伝動
部材3を嵌合することにより、被駆動部にに伝達するこ
とができる。
左側の回転出力切替機構 ケーシング11の左側面から出力する雌型伝動部材2の
回転も、上記と同様にしてオン・オフされる。まず、第
3図に示すように角形断面の左右出力軸61がケーシン
グ内に配設され、この軸の中央部に固着されたクラウン
ギヤ62が、第2図に示した入力軸20の小径のスパー
ギヤ23と噛合っている。
クラウンギヤ62の左側には、2つの円筒状クラッチ部
材63および64から成るクラッチが配置され、両クラ
ッチ部材の向い合う端面側には互に嵌合する凹凸部が形
成されている。クラウンギヤ62側のクラッチ部材63
は、凹凸部と反対側に直径の大きいフランジ部65を有
すると共に、左右出力軸61に対し軸方向に移動可能に
取り付けられている。一方、左側のクラッチ部材64は
凹凸部と反対側にロール目を刻設したローラー66を一
体に結合すると共に、出力軸61とは全く別個に回転し
且つ軸方向には移動できないように取り付けられてい
る。これら一対のクラッチ部材63,64から成るクラ
ッチは、クラウンギヤ62とクラッチ部材63との間に
介在するコイルスプリング67の力で、クラッチ部材6
3を左側のクラッチ部材64に係合させるようにしてい
る。更に、クラッチ部材64の左側には、十字溝を備え
た雌型伝動部材2が一体に設けられている。
上記クラッチ部材63,64の上方には、第4図と同様
のクラッチ解除機構が配置されている。すなわち、左右
への出力軸61に対し直角に配設した支軸71の両端に
固着され、クラウンギヤ62側のクラッチ部材63に接
する突起72を備えた一対のクラッチ解除部材73,7
4と、一端は支軸71に結合し他端は左側の切替レバー
13の先端上方に位置するように設けられた回動部材7
5と、クラッチ解除部材73の外側に位置する軸ピン
(図示省略)を支点として上下方向に回動可能に配置さ
れた係止部材76と、この係止部材76の一端に設けた
山形の突起(図示省略)をローラー66のロール目に係
合する方向に付勢するスプリング(図示省略)とで左側
のクラッチ解除機構が構成され、係止部材76の他端は
クラッチ解除部材73の外側に突出した突起72に当接
してこの突起をクラッチ部材63のフランジ部65に押
し付けている。
従って、左側の切替レバー13が図のように操作部を上
方に持ち上げた状態(オン位置)にある場合は、回動部
材75はほぼ水平な状態で、クラッチ解除部材73を介
して係止部材76の突起をローラー66のロール目から
離間させており、一対のクラッチ部材73,74は互い
に係合した状態にあって、クラウンギヤ62および左右
出力軸61の回転をローラー66と一体の雌型伝動部材
2に伝える。
次に、この状態から切替レバー13の操作部を押し下げ
る(オフ位置にする)と、切替えレバー13の先端が回
動部材75の端を持ち上げるので、クラッチ解除部材7
3および74が支軸71を中心として回動し、夫々の突
起72によりクラッチ部材63のフランジ部65をスプ
リング67の力に抗してクラウンギヤ62の方に移動さ
せ、クラッチ部材63と64の係合を解除する。同時
に、係止部材76もスプリングの力で回動し、その突起
をクラッチ部材64と一体のローラー66のロール目に
係合させ、ローラー66と雌型伝動部材2の回転を停止
する。
上記のような切替レバー13の操作でオン・オフされる
左側面の雌型伝動部材2の回転は、この伝動部材2に玩
具の被駆動部の回転軸に設けた雄型伝動部材3を嵌合す
ることにより、被駆動部に伝達することができる。
右側の回転出力切替機構 最後に、ケーシング11の右側から出力する雌型伝動部
材2の回転は、左側と同様の切替機構によってオン・オ
フされる。第3図に示すように、左右出力軸61の中央
部に固着されたクラウンギヤ62の右側では、スプリン
グ受け81が軸61に固定され、その右側に2つの円筒
状クラッチ部材82および83から成るクラッチが配置
され、両クラッチ部材の向い合う端面側には互に嵌合す
る凹凸部が形成されている。クラウンギヤ62側のクラ
ッチ部材82は、凹凸部と反対側に直径の大きいフラン
ジ部84を有すると共に、左右出力軸61に対し軸方向
に移動可能に取り付けられている。一方、右側のクラッ
チ部材83は、凹凸部と反対側にロール目を刻設したロ
ーラー85を一体に結合すると共に、出力軸61とは全
く別個に回転し且つ軸方向には移動できないように取り
付けられている。これら一対のクラッチ部材82,83
から成るクラッチは、スプリング受け81とクラッチ部
材82との間に介在するコイルスプリング86の力で、
クラッチ部材82を右側のクラッチ部材83に係合させ
るようにしている。更にクラッチ部材83の右側には、
十字溝を備えた雌型伝動部材2が一体に設けられてい
る。
上記クラッチ部材82,83の上方には、左側と同様の
クラッチ解除機構が配置されている。すなわち、左右出
力軸61に対し直角に配設した支軸の両端に固着され、
クラウンギヤ62側のクラッチ部材82に接する突起9
1を備えた一対のクラッチ解除部材92,93と、一端
は上記支軸に結合し他端は右側の切替レバー16の先端
上方に位置するように設けられた回動部材(図示省略)
と、クラッチ解除部材92の外側に位置する軸ピンを支
点として上下方向に回動可能に配置された係止部材94
と、この係止部材94の一端に設けた山形の突起をロー
ラー85のロール目に係合する方向に付勢するスプリン
グ95とで右側のクラッチ解除機構が構成され、係止部
材94の他端はクラッチ解除部材92の外側に突出した
突起91に当接し、この突起をクラッチ部材82のフラ
ンジ部84に押し付けている。
従って、右側の切替レバー16が、図のように操作部を
上方に持ち上げた状態(オン位置)にある場合は、回動
部材はほぼ水平な状態で、クラッチ解除部材92を介し
て係止部材94の突起をローラー85のロール目から離
間させており、一対のクラッチ部材82,83は互いに
係合した状態にあって、クラウンギヤ62および左右出
力軸61の回転をローラー85と一体の雄型伝動部材2
に伝える。
次に、この状態から切替レバー16の操作部を押し下げ
る(オフ位置にする)と、切替レバー16の先端が回動
部材の端を持ち上げるので、クラッチ解除部材92およ
び93が支軸を中心として回動し、夫々の突起91によ
りクラッチ部材82のフランジ部84をスプリング86
の力に抗してクラウンギヤ62の方に移動させ、クラッ
チ部材82と83の係合を解除する。同時に、係止部材
94もスプリング95の力で回動し、その突起をクラッ
チ部材83と一体のローラー85のロール目に係合さ
せ、ローラー85と雌型伝動部材2の回転を停止する。
上記のような切替レバー16の操作でオン・オフされる
右側面の雌型伝動部材2の回転は、この伝動部材2に玩
具の被駆動部の回転軸に設けた雄型伝動部材3を嵌合す
ることにより、被駆動部に伝達することができる。
以上の構成と機能を備えた第1図の動力切替装置10
は、例えば第5図に示すような走行玩具の駆動源から複
数の被駆動部に回転力を選択的に伝達するための伝動切
替ユニットとして使用される。
この走行玩具は、第5図および第6図に示すように、立
方体形状のブロックを多数連結して形成したフレーム構
造101に、同様のブロックで形成したクレーン形状体
102および左右前輪103を取り付けると共に、フレ
ーム構造101の後端には左右に後輪104を取り付け
た動力伝達ユニット105を結合し、その上方には、軸
端に十字溝と十字突起を有する動力伝達軸を収容した伝
動ブロック106を介して本考案の切替ユニット10を
結合し、更にその上方に、電源としてのバッテリーと駆
動源であるモータを収納した動力ユニット107を連結
している。
フレーム構造101は、後部に立設した支柱の上端に伝
動ブロック108を連結し、ブロックの開口に切替ユニ
ット10の前面に設けた正方形断面の凸部(図には左側
面の凸部が示されている)を嵌め込むことにより、ブロ
ック内の動力伝達軸を切替ユニット10の前面凸部の中
に位置する雌型伝動部材2に連結し、この雌型伝動部材
2の回転がブロック内の動力伝達軸に伝えられるように
している。
クレーン形状体102は、その基端部を上記伝動ブロッ
ク108の凸部に連結することでフレーム構造101に
結合されている。クレーン形状体102の基端には蝶番
状の回転伝達ブロック109を連結し、このブロックの
側面に、クレーンのワイヤを模した紐110を巻くため
のプーリー111を回転自在に保持したプーリーブロッ
ク112を結合している。また、クレーン形状体102
の先端側面には紐110を通した吊下げ用ブロック11
3を結合し、紐110の先端にはクレーンのフック形状
体114を取り付けている。
この走行玩具の被駆動部は、後輪104とクレーン形状
体102の基端部に取り付けたプーリー111であり、
これらの被駆動部に動力ユニット107からの回転力が
本考案の切替ユニット10を介して伝達される。
まず、切替ユニット10の上に位置する動力ユニット1
07は、第2図に示すように雌型伝動部材2を装着した
出力軸1を有し、その雌型伝動部材2に切替ユニット1
0の上面開口内に位置する入力軸20の雄型伝動部材3
を嵌合して連結することにより、モータからの回転力を
切替ユニット10に入力することができる。
次に、切替ユニット10の下に位置する動力伝達ユニッ
ト105は、第6図に示すように略立方体形状のケーシ
ングの上面に設けた開口内に雄型伝動部材3を備えた入
力軸を配置し、この入力軸に与えられた回転力を他の面
に出力するものであり、図示の走行玩具では、切替ユニ
ット10の下方出力軸29の回転が、伝動ブロック10
6の動力伝達軸を介して動力伝達ユニット105に入力
される。
動力伝達ユニット105の内部には、第7図に示すよう
に雄型伝動部材3を上端に固定した回転軸121が入力
軸として上下方向に配置されている。この入力軸121
の中央部にはスパーギヤ122が固定され、このギヤ
に、ユニット105の左右および後方に出力する軸12
3および124に夫々固着したクラウンギヤ125およ
び126が噛合っている。各出力軸123,124の端
には、第6図に示すように各側面に突設した凸部の開口
内に位置する雌型伝動部材2が固着されている。従っ
て、各出力軸の雌型伝動部材2に被駆動軸に設けた雄型
伝動部材3を嵌合することで、動力伝達ユニット105
の入力軸121に与えられた回転力を3方向に伝達でき
る。
第5図の走行玩具では、前述のように後輪となる車輪1
04を取り付けたブロックの開口に上記動力伝達ユニッ
ト105の左右側面に設けた凸部を嵌め込むことで、各
車輪104の軸と一体の雄型伝動部材3が、動力伝達ユ
ニット105の左右出力軸123の両端の雌型伝動部材
2に連結される。従って、切替ユニット10の下方出力
切替レバー14の操作で、左右の後輪104を回転させ
たりその回転を止めたりすることができる。
一方、クレーン形状体102の基端に連結された回転伝
達ブロック109は、D形断面の連結軸131によって
互いに回転自在に連結された2つのブロックから成り、
外側のブロックにプーリーブロック112を連結するこ
とで連結軸131をプーリー111の軸のD形凹部に嵌
合し、連結軸131の回転でプーリー111を回転駆動
する。また、回転伝達ブロック109の入力側開口にフ
レーム構造101の後部上端の伝動ブロック108を嵌
め込むことにより、連結軸131と連動する雄型伝動部
材3が伝動ブロック108内の動力伝達軸の十字溝に嵌
合し、更に、伝動ブロック108の開口内には動力切替
装置10の前面に設けた凸部を嵌め込むことにより、そ
の凸部内に位置する雌型伝動部材2に伝動ブロック10
8内の動力伝達軸の十字突起が嵌合している。
従って、切替ユニット10の前方への出力を切り替える
レバー15の操作で、伝動ブロック108の動力伝達軸
と回転伝達ブロック109の連結軸131を介して、プ
ーリー111を回転させたりその回転を止めたりするこ
とができる。
以上、図示の実施例について説明したが、本考案はこれ
らに限られるものではない。例えば、本考案の切替装置
の入出力軸と玩具の駆動源または被駆動部の回転軸とを
連結する手段は、図示のような雄型および雌型伝動部材
に限らない。また、実施例では入力側(被駆動側)に雄
型伝動部材を、出力側(駆動側)に雌型伝動部材を夫々
使用しているが、これを逆にしてもよい。更に、本考案
の切替装置は、駆動源と被駆動部とを備えた玩具に広く
使用できるものである。
[考案の効果] 本考案の玩具用動力切替装置は、上記のように構成され
るものであるから、1つの駆動源から複数の被駆動部に
選択的に動力伝達ができる1つのユニットが形成され
る。特に、本考案によれば、切替レバーの操作に応じて
入力軸の回転を所望の出力軸に選択的に伝達するクラッ
チの解除部材、及びこれと連動して動作する係止部材を
備えたことにより、クラッチの解除と同時に当該クラッ
チに対応する出力軸の回転を阻止して、出力軸が惰性で
回転するのを防止し、動力伝達の切り換えを確実に達成
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の玩具用動力切替装置の実施例を示す斜
視図、 第2図、第3図および第4図は第1図の装置の内部機構
を示す図、 第5図は第1図の動力切替ユニットを使用した走行玩具
の一例を示す斜視図、 第6図は第5図の走行玩具の分解図、 第7図は第5図の走行玩具に使用されている動力伝達ユ
ニットの内部機構を示す図である。 1……駆動源の回転軸、 2……雌型伝動部材、 3……雄型伝動部材、 4……被駆動部の回転軸、 10……動力切替ユニット、 11……ケーシング、12……開口、 13〜16……切替レバー、 7……支軸、20……入力軸、 21〜23……スパーギヤ、 24……回転軸、29……下方出力軸、 31……ローラー、32……回動部材、 33……係止板、35……突起、 41……前方出力軸、 43,44……クラッチ部材、 50……クラッチ解除機構、 61……左右出力軸、 101……フレーム構造、 102……クレーン形状体、 103,104……車輪、 105……動力伝達ユニット、 106,108……伝動ブロック、 107……動力ユニット、 109……回転伝達ブロック、 110……紐、 111……プーリー、 131……回転軸。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】玩具の駆動源からの回転力によって駆動さ
    れる入力軸と、入力された回転力を夫々異なる方向に出
    力する複数の出力軸と、前記入力軸の回転を各出力軸に
    対応して設けられたクラッチを介して各出力軸に伝達す
    る回転伝達機構とを有する玩具用動力切替装置におい
    て、 前記回転伝達機構の各クラッチを断つ位置と該クラッチ
    を接続する位置とに設定操作可能な複数の切替レバー
    と、 各切替レバーの操作により、対応するクラッチを解除す
    る複数のクラッチ解除部材と、 各切替レバーの操作により、対応するクラッチ解除部材
    を介して動作するように設けられ、当該クラッチ解除部
    材によるクラッチの解除と連動して、対応する出力軸に
    係合することにより、当該出力軸の回転を阻止する係止
    部材と を備えたことを特徴とする玩具用動力切替装置。
  2. 【請求項2】前記入力軸および出力軸の外端部は、玩具
    の駆動源または被駆動部の回転軸の一端と連結して回転
    するように形成されている実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の玩具用動力切替装置。
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