JPH06156041A - 圧縮空気給排装置 - Google Patents

圧縮空気給排装置

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Publication number
JPH06156041A
JPH06156041A JP33502592A JP33502592A JPH06156041A JP H06156041 A JPH06156041 A JP H06156041A JP 33502592 A JP33502592 A JP 33502592A JP 33502592 A JP33502592 A JP 33502592A JP H06156041 A JPH06156041 A JP H06156041A
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JP
Japan
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valve
plunger
piston
compressed air
core
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Application number
JP33502592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kobayashi
寛 小林
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアサスペンション等の空気圧機器に供給す
る圧縮空気の圧力を高くする場合でも、コイルに通電す
る作動電圧を大きくしたり、コイルの巻数を増やしたり
する必要がなく、省電力化や省スペース化を図るように
する。 【構成】 排気ソレノイド弁30のコア38に段付穴3
8Aを形成し、段付穴38A内に摺動可能に挿嵌したピ
ストン39の大径部側端面と取付筒42との間に圧力室
40を形成し、エアサスペンション8のエア室8C内に
供給する圧縮空気の一部を圧力室40内に圧力P1 のパ
イロット圧として導入すると共に、ピストン39とプラ
ンジャ35の有底穴35Aとの間にはばね荷重fの弁ば
ね41を配設し、圧力室40に対して受圧面積S1 をも
ったピストン39の押圧力(S1 ×P1 )でプランジャ
35を弁ばね41を介して常時閉弁方向に押圧し、プラ
ンジャ35の弁部36が弁座32Dに着座した状態での
流入口32Bに対する弁部36の受圧面積S2 を、ピス
トン39の受圧面積S1 よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両の車高調整
装置等に好適に用いられる圧縮空気給排装置に関し、特
に、空気圧機器から圧縮空気を排気するのに排気ソレノ
イド弁を用いるようにした圧縮空気給排装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来技術による圧縮空気給排装置
を自動車の車高調整装置に用いた場合を例に挙げて示
す。
【0003】図において、1は電動モータ2によって駆
動される圧縮機を示し、該圧縮機1は例えば往復動圧縮
機等によって構成され、その吸込み側は管路3を介して
吸込フィルタ4に接続され、吐出側は管路5を介して後
述のドライヤ6に接続されている。そして、該圧縮機1
は電動モータ2で駆動されることにより、吸込フィルタ
4から吸込んだ外気を圧縮しつつ、管路5内に圧縮空気
を吐出する。
【0004】6は管路5を介して圧縮機1の吐出側に接
続されたドライヤを示し、該ドライヤ6はシリカゲル等
の乾燥剤(図示せず)を収容し、圧縮機1から吐出され
た圧縮空気中の水分を乾燥剤に付着させ、乾燥状態の圧
縮空気を空気配管7を介して後述のエアサスペンション
8に供給するようになっている。また、該ドライヤ6
は、後述する排気ソレノイド弁10の開弁によってエア
サスペンション8から空気配管7等を介して圧縮空気が
排気されるときに、この圧縮空気を管路5に向けて逆向
きに流通させ、この排気を利用して乾燥剤に吸着した水
分を脱着させることにより、この乾燥剤を再生させるよ
うになっている。
【0005】8は自動車の前,後輪側に位置し、車軸側
と車体側(いずれも図示せず)との間にそれぞれ設けら
れた空気圧機器としてのエアサスペンション(1個のみ
図示)を示し、該エアサスペンション8はシリンダ8A
とピストンロッド8Bとの間にエア室8Cが形成され、
該エア室8Cは空気配管7の先端側に継手9を介して接
続されている。そして、該エアサスペンション8は圧縮
機1から空気配管7等を介してエア室8C内に圧縮空気
が給排され、エア室8Cが伸縮するときに、ピストンロ
ッド8Bで車体を上,下に昇降させることにより車高調
整を行う。
【0006】10は流入側が管路11を介して管路5の
途中に接続され、流出側が管路12を介して吸込フィル
タ4側に接続された排気ソレノイド弁を示し、該排気ソ
レノイド弁10は後述する弁ケーシング13、プランジ
ャ17、弁ばね20およびコイル21等から大略構成さ
れ、常時は弁ばね20により閉弁状態に保持されてい
る。そして、該排気ソレノイド弁10は外部からコイル
21に給電が行われたときに開弁し、エアサスペンショ
ン8から空気配管7、ドライヤ6、管路5,11等を介
して排気されてくる圧縮空気を管路12等を介して吸込
フィルタ4から外部に排出させる。
【0007】13は排気ソレノイド弁10の弁ケーシン
グを示し、該弁ケーシング13は、段付筒状に形成さ
れ、一端側が蓋部14Aによって閉塞された弁ケーシン
グ本体14と、一端側に該弁ケーシング本体14の蓋部
14A側が挿通され、該弁ケーシング本体14をコイル
21と共に外側から覆う断面コ字形状の枠体15と、該
枠体15の他端側に取付けられ、弁ケーシング本体14
の他端側を後述のコア19を介して枠体15内に位置決
めしたエンドカバー16とから構成されている。そし
て、弁ケーシング本体14の蓋部14Aには軸方向に流
入口14Bが形成されると共に、径方向に流出口14C
が形成され、該流入口14B、流出口14Cは管路1
1,12間を連通させる連通路を構成している。また、
該弁ケーシング本体14の蓋部14Aには流入口14B
の周囲に弁座14Dが形成され、該弁座14Dには後述
するプランジャ17の弁部18が離着座する。
【0008】17は弁ケーシング本体14内に摺動可能
に設けられたプランジャを示し、該プランジャ17は鉄
等の磁性材料により略円柱状に形成され、その一端側に
はゴム等の弾性材料からなる弁部18が嵌着されてい
る。また、該プランジャ17の他端側には軸方向に有底
穴17Aが形成され、該有底穴17A内には弁ばね20
が配設されている。そして、該プランジャ17は弁ばね
20によって常時閉弁方向に付勢され、弁部18を弁ケ
ーシング本体14の弁座14Dに離着座させることによ
り流入口14Bを開閉する。
【0009】19はプランジャ17の他端側に位置し、
弁ケーシング本体14内に固定して設けられたコアを示
し、該コア19はプランジャ17とほぼ同様に鉄等の磁
性材料により略円柱状に形成され、コイル21が励磁さ
れたときに弁ばね20に抗してプランジャ17を吸着す
る。また、該コア19の一端側にはプランジャ17の有
底穴17Aに対向して凹部19Aが形成され、該凹部1
9Aとプランジャ17の有底穴17Aとの間には弁ばね
20が配設されている。
【0010】21はプランジャ17およびコア19の径
方向外側に位置して弁ケーシング本体14の外周側に巻
回されたソレノイドとしてのコイルを示し、該コイル2
1は外部からの通電により励磁され、プランジャ17を
弁ばね20に抗してコア19に吸着させることにより、
該プランジャ17を開弁方向に駆動する。そして、この
ときにプランジャ17の弁部18は弁ケーシング本体1
4の弁座14Dから離座し、流入口14Bを流出口14
Cに連通させる。
【0011】従来技術による車高調整装置は上述の如き
構成を有するもので、次に、その作動について述べる。
【0012】まず、エアサスペンション8に圧縮空気を
供給する場合は、排気ソレノイド弁10を閉弁させた状
態で、電動モータ2により圧縮機1を駆動し、該圧縮機
1から吐出される圧縮空気を管路5を介してドライヤ6
内に圧送する。そして、この圧縮空気はドライヤ6内で
乾燥剤により乾燥されつつ、空気配管7を介してエアサ
スペンション8のエア室8C内に供給され、これにより
エアサスペンション8は伸長して自動車の車高を高く
し、所望高さになったときに電動モータ2が停止され、
圧縮機1による圧縮空気の供給を停止させる。
【0013】次に、エアサスペンション8から圧縮空気
を排気する場合は、排気ソレノイド弁10のコイル21
に通電して該コイル21を励磁すると、プランジャ17
が弁ばね20に抗してコア19に吸着され、このときに
プランジャ17の弁部18を弁ケーシング本体14の弁
座14Dから離座させることにより、流入口14Bを流
出口14Cに連通させる。そして、エアサスペンション
8のエア室8C内の圧縮空気は空気配管7を介してドラ
イヤ6内に流入し、ドライヤ6内で乾燥剤から水分を脱
着しつつ、管路11から排気ソレノイド弁10の流入口
14B、流出口14Cおよび管路12等を介して吸込フ
ィルタ4から外部に向け排気される。
【0014】これにより、エアサスペンション8は縮ん
で自動車の車高を低くし、車高が所望高さになったとき
にはコイル21への通電を停止することによって、排気
ソレノイド弁10を閉弁させ、エアサスペンション8か
らの圧縮空気の排気を停止させる。
【0015】また、圧縮機1から圧縮空気を吐出させて
いるときに、例えば空気配管7等が捩じれたり、屈曲し
たりして管路5内に過剰圧が発生したときには、このと
きの過剰圧が排気ソレノイド弁10の流入口14Bを介
してプランジャ17の弁部18に作用するから、該弁部
18は弁ばね20に抗して開弁し、このときの過剰圧を
外部にリリーフさせる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、排気ソレノイド弁10を常閉型の排気弁と
して構成し、弁ばね20のばね荷重によってリリーフ圧
を設定しているから、エアサスペンション8のエア室8
C内に供給する圧縮空気の圧力を高くするためには、弁
ばね20のばね荷重を高く設定する必要がある。そし
て、該弁ばね20のばね荷重を高く設定した場合には、
排気ソレノイド弁10を開弁させるべくプランジャ17
を弁ばね20に抗してコア19に吸着するときに、コイ
ル21によって大きな磁力を発生させなければならなく
なる。
【0017】このため従来技術では、コイル21に通電
する作動電圧を大きくしたり、コイル21の巻数を増や
したりする必要が生じ、全体が大型化して、省電力化や
省スペース化を図ることができなくなるという問題があ
る。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はエアサスペンション等の空気圧
機器に供給する圧縮空気の圧力を高くする場合でも、コ
イルに通電する作動電圧を大きくしたり、コイルの巻数
を増やしたりする必要がなく、全体が大型化するのを防
止でき、省電力化や省スペース化を図ることができるよ
うにした圧縮空気給排装置を提供することを目的として
いる。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第1の発明が採用する構成の特徴は、排気ソレノ
イド弁を、空気圧機器側を外部に連通させる連通路を有
し、該連通路の途中に弁座が形成された弁ケーシング
と、該弁ケーシング内に摺動可能に設けられ、一端側が
前記弁座に離着座して前記連通路を開閉する弁部となっ
たプランジャと、該プランジャの他端側に位置し、前記
弁ケーシング内に固定して設けられたコアと、該コア内
に摺動可能に挿嵌されたピストンと、該ピストンの一端
側と前記プランジャとの間に配設され、該プランジャと
ピストンとを常時離間する方向に付勢する付勢手段と、
前記ピストンの他端側に位置して前記コア内に形成さ
れ、前記ピストンおよび付勢手段を介して前記プランジ
ャを弁座に向けて押圧すべく、前記空気圧機器側からパ
イロット圧として圧縮空気が導入される圧力室と、前記
コアおよびプランジャの径方向外側に位置して前記弁ケ
ーシングに設けられ、外部から通電されることにより前
記プランジャを開弁方向に駆動するソレノイドとから構
成したことにある。
【0020】また、第2の発明が採用する構成の特徴
は、排気ソレノイド弁を、空気圧機器側を外部に連通さ
せる連通路を有し、該連通路の途中に弁座が形成された
弁ケーシングと、該弁ケーシング内に摺動可能に設けら
れ、一端側が前記弁座に離着座して前記連通路を開閉す
る弁部となったプランジャと、該プランジャの他端側に
位置し、前記弁ケーシング内に固定して設けられたコア
と、該コア内に摺動可能に挿嵌され、一端側が該コアか
ら突出して前記プランジャに固着されたピストンと、該
ピストンの他端側に位置して前記コア内に形成され、該
ピストンを介して前記プランジャを弁座に向けて押圧す
べく、前記空気圧機器側からパイロット圧として圧縮空
気が導入される圧力室と、前記コアおよびプランジャの
径方向外側に位置して前記弁ケーシングに設けられ、外
部から通電されることにより前記プランジャを開弁方向
に駆動するソレノイドとから構成したことある。
【0021】
【作用】上記構成により、第1の発明では、圧力室内に
空気圧機器側から導入した圧縮空気がパイロット圧とし
てピストンに作用し、該ピストンに押圧力を発生させる
から、この押圧力で付勢手段を介してプランジャを弁座
に向けて押圧でき、このときのピストンによる押圧力を
前記弁座側からプランジャの弁部に作用する開弁方向の
押圧力よりも大きくすれば、該プランジャの弁部を弁座
に確実に着座させることができ、プランジャを閉弁状態
に保持できる。そして、プランジャを開弁させるときに
はソレノイドに発生させる開弁方向の駆動力を、前記ピ
ストンによる押圧力から前記開弁方向の押圧力を差し引
いた比較的小さい駆動力に設定でき、ソレノイドに通電
する作動電圧を確実に低くすることができる。
【0022】また、第2の発明では、ピストンによって
プランジャを閉弁方向に直接押圧できる上に、プランジ
ャを開弁させるときには、ソレノイドに発生させる開弁
方向の駆動力を確実に小さくでき、ソレノイドに通電す
る作動電圧を低くすることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図4に示す従
来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0024】而して、図1および図2に本発明の第1の
実施例を示す。
【0025】図中、30は本実施例で用いる排気ソレノ
イド弁を示し、該排気ソレノイド弁30は後述のコア3
8、ピストン39および弁ばね41を除いて従来技術で
述べた排気ソレノイド弁10とほぼ同様に構成され、弁
ケーシング31は蓋部32A側に流入口32B、流出口
32Cおよび弁座32Dを有する弁ケーシング本体32
と、枠体33およびエンドカバー34とから構成されて
いる。また、弁ケーシング本体32内に摺動可能に挿嵌
されたプランジャ35の一端側には弁座32Dに離着座
する弁部36が嵌着され、該プランジャ35の他端側に
は弁ばね41を収容する有底穴35Aが軸方向に形成さ
れている。そして、弁ケーシング本体32の外周側には
ソレノイドとしてのコイル37が巻回して設けられてい
る。
【0026】38はプランジャ35の他端側に位置し、
弁ケーシング本体32内に固定して設けられたコアを示
し、該コア38は従来技術で述べたコア19とほぼ同様
に構成されているものの、該コア38は軸方向に段付穴
38Aが穿設され、該段付穴38Aの軸方向中間部位に
は環状の段部38Bが形成されている。そして、該コア
38はコイル37が励磁されたときにプランジャ35を
図2に示す如く吸着し、該プランジャ35の弁部36を
開弁させる。
【0027】39はコア38の段付穴38A内に摺動可
能に挿嵌されたピストンを示し、該ピストン39は比較
的小径の段付円柱状に形成され、該ピストン39の小径
部側端面は弁ばね41の他端側に当接されている。ま
た、該ピストン39の大径部側端面は後述する取付筒4
2との間にコア38の段付穴38A内に位置して圧力室
40を画成し、該圧力室40に対するピストン39の受
圧面積S1 は、前記流入口32Bに対する弁部36の受
圧面積S2 よりも大きく(S2 <S1 )なっている。
【0028】41はピストン39とプランジャ35の有
底穴35Aとの間には配設された付勢手段としての弁ば
ねを示し、該弁ばね41は比較的剛性の高いコイルばね
によって構成され、そのばね荷重fはエアサスペンショ
ン8のエア室8Cに供給する圧縮空気の通常の圧力P1
、ピストン39の受圧面積S1 に対して、
【0029】
【数1】f>S1 ×P1 なる関係に設定されている。
【0030】また、圧縮機1から圧縮空気を吐出させて
いるときに、例えば空気配管7等が捩じれたり、屈曲し
たりして管路5内に過剰圧P2 (P2 >P1 )が発生
し、この過剰圧P2 が排気ソレノイド弁30の流入口3
2Bを介してプランジャ35の弁部36に作用したとき
には、弁ばね41のばね荷重fは、
【0031】
【数2】f<S2 ×P2 なる関係を満たし、該弁部36が弁ばね41に抗して開
弁することにより、このときの過剰圧P2 を外部にリリ
ーフさせる。
【0032】さらに、42はコア38の段付穴38Aに
コア38の他端側から締着された取付筒を示し、該取付
筒42は一端側が圧力室40内に臨み、他端側がコア3
8から軸方向に突出している。そして、該取付筒42の
突出端側には継手43を介して空気配管44が接続さ
れ、該空気配管44は空気配管7と共にエアサスペンシ
ョン8のエア室8Cに継手9を介して接続されている。
これにより、エアサスペンション8のエア室8C内に供
給される圧縮空気は空気配管44、継手43および取付
筒42を介して圧力室40内にもパイロット圧として供
給され、このときの圧力P1 をピストン39に作用させ
ることにより、該ピストン39を押圧力(S1 ×P1 )
でプランジャ35側に押圧し、該プランジャ35を弁ば
ね41を介して常時閉弁方向に押圧している。
【0033】本実施例による車高調整排装置は上述の如
き構成を有するもので、その基本的動作については従来
技術によるものと格別差異はない。
【0034】然るに本実施例では、排気ソレノイド弁3
0のコア38に段付穴38Aを形成し、該段付穴38A
内に摺動可能に挿嵌したピストン39の大径部側端面と
取付筒42との間に圧力室40を形成し、エアサスペン
ション8のエア室8C内に供給する圧縮空気の一部を圧
力室40内に圧力P1 のパイロット圧として導入すると
共に、ピストン39とプランジャ35の有底穴35Aと
の間にはばね荷重fの弁ばね41を配設し、圧力室40
に対して受圧面積S1 をもったピストン39の押圧力
(S1 ×P1 )でプランジャ35を弁ばね41を介して
常時閉弁方向に押圧し、プランジャ35の弁部36が弁
座32Dに着座した状態での流入口32Bに対する弁部
36の受圧面積S2 を、前記ピストン39の受圧面積S
1 よりも小さく(S2 <S1 )したから、下記のような
作用効果を得ることができる。
【0035】即ち、電動モータ2で圧縮機1を駆動し、
該圧縮機1からエアサスペンション8のエア室8C内に
圧力P1 程度の圧縮空気を供給するときには、プランジ
ャ35にピストン39からの押圧力(S1 ×P1 )と弁
ばね41のばね荷重fとを閉弁方向に作用させ、プラン
ジャ35の弁部36を弁座32Dに確実に着座させるこ
とができ、プランジャ35を閉弁状態に保持できる。そ
して、このときには圧力室40内の圧力P1 でピストン
39を閉弁方向に押圧して段付穴38Aの段部38Bに
当接させ、該ピストン39を閉弁方向のストロークエン
ドに保持しておくことができる。
【0036】また、この状態ではプランジャ35の弁部
36に前記流入口32Bからの圧力P1 が受圧面積S2
で作用し、弁部36は開弁方向の押圧力(S2 ×P1 )
を受圧している。しかし、弁部36の受圧面積S2 は前
記ピストン39の受圧面積S1 よりも小さく(S2 <S
1 )、弁ばね41のばね荷重fは前記数1の式によりピ
ストン39の押圧力(S1 ×P1 )よりも大きく設定さ
れているから、弁ばね41のばね荷重fを実質的に無視
することが可能であり、このときにプランジャ35は、
【0037】
【数3】 F=(S1 ×P1 )−(S2 ×P1 )=P1 ×(S1 −S2 ) なる閉弁力Fで常時閉弁方向に押圧されていることにな
る。
【0038】そして、エアサスペンション8から圧縮空
気を排気する場合は、排気ソレノイド弁30のコイル3
7に通電して該コイル37を励磁し、コア38に前記閉
弁力Fよりも大きな磁力を発生させれば、これによりプ
ランジャ35を開弁方向に駆動し、ピストン39を図2
に示す如くコア38の段付穴38A内で圧力室40の圧
力P1 に抗して開弁方向に摺動変位でき、プランジャ3
5の弁部36を弁ケーシング本体32の弁座32Dから
離座させ、流入口32Bを流出口32Cに確実に連通さ
せることができる。
【0039】かくして、本実施例によれば、エアサスペ
ンション8のエア室8C内に供給する圧縮空気の圧力P
1 を高くした場合でも、前記数3の式により排気ソレノ
イド弁30を閉弁力Fで閉弁状態に保持できる上に、排
気ソレノイド弁30を開弁させるときには、外部からの
通電でコイル37を励磁し、コア38に前記閉弁力Fよ
りも大きな磁力を発生させれば、プランジャ35を図2
に示す如く開弁でき、このときにコイル37に通電する
作動電圧を圧縮空気の圧力P1 に応じて変える必要がな
くなり、最低作動電圧を低くすることができる。
【0040】また、圧縮機1から圧縮空気を吐出させて
いるときに、例えば空気配管7等が捩じれたり、屈曲し
たりして管路5内に過剰圧P2 (P2 >P1 )が発生し
たとしても、弁ばね41のばね荷重fを前記数2の式を
満たすように設定することにより、この過剰圧P2 が排
気ソレノイド弁30の流入口32Bを介してプランジャ
35の弁部36に作用するときに、該弁部36を弁ばね
41に抗して開弁させることができ、このときの過剰圧
P2 を外部に確実にリリーフできる。
【0041】従って、本実施例では、エアサスペンショ
ン8等の空気圧機器に供給する圧縮空気の圧力を高くす
る場合でも、コイル37に通電する作動電圧を大きくし
たり、コイル37の巻数を増やしたりする必要がなく、
全体が大型化するのを防止でき、省電力化や省スペース
化を図ることができる等、種々の効果を奏する。
【0042】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、弁ケーシング本体32内に摺動可能
に挿嵌したプランジャ51の他端側にピストン52の一
端側を固着し、該ピストン52の大径部側端面と取付筒
42との間には圧力室40内に位置して付勢手段として
の弱ばね53を配設したことにある。
【0043】ここで、プランジャ51は前記第1の実施
例で述べたプランジャ35とほぼ同様に構成され、その
一端側には弁部36が嵌着されているものの、該プラン
ジャ51の他端側には軸方向にねじ穴51Aが形成され
ている。また、コア38の段付穴38A内に摺動可能に
挿嵌されたピストン52は小径部側がコア38から突出
し、その突出端側がプランジャ51のねじ穴51Aに螺
着されている。そして、弱ばね53は弱いばね荷重をも
ってピストン52をプランジャ51と共に閉弁方向に付
勢し、該プランジャ51の弁部36を弁座32Dに着座
させるようになっている。
【0044】また、ピストン52は圧力室40に対して
受圧面積S1 を有し、該ピストン52は押圧力(S1 ×
P1 )で常時閉弁方向に押圧されている。そして、弁部
36の受圧面積S2 はピストン52の受圧面積S1 より
も小さく(S2 <S1 )、弱ばね53のばね荷重は実質
的に無視できる程度に小さいから、前記数3の式と同様
にプランジャ51を閉弁力Fで常時閉弁方向に押圧する
ことができる。
【0045】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ピストン52と取付
筒42との間に弱ばね53を配設するだけでよく、前記
第1の実施例のようにばね荷重fの大きい弁ばね41を
用いる必要がなくなり、全体をさらにコンパクトに形成
することが可能となる。
【0046】なお、前記第2の実施例では、ピストン5
2と取付筒42との間に弱ばね53を配設するものとし
て述べたが、これに替えて、例えば排気ソレノイド弁3
0を上下方向に配設し、プランジャ51等の自重によっ
て弁部36を弁座32Dに着座させるようにすれば、弱
ばね53等の付勢手段を設ける必要がなくなる。
【0047】また、前記各実施例では、圧縮空気給排装
置を自動車の車高調整装置に用いる場合を例に挙げた説
明したが、本発明はこれに限らず、例えばエアバルブ、
エアシリンダ等の他の空気圧機器の駆動源としても適用
することができる。そして、圧縮空気中の水分が実質的
に問題にならないときには、ドライヤ6を省略してもよ
い。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した通り第1の発明では、排気
ソレノイド弁を、空気圧機器側を外部に連通させる連通
路を有し、該連通路の途中に弁座が形成された弁ケーシ
ングと、該弁ケーシング内に摺動可能に設けられ、一端
側が前記弁座に離着座して前記連通路を開閉する弁部と
なったプランジャと、該プランジャの他端側に位置し、
前記弁ケーシング内に固定して設けられたコアと、該コ
ア内に摺動可能に挿嵌されたピストンと、該ピストンの
一端側と前記プランジャとの間に配設され、該プランジ
ャとピストンとを常時離間する方向に付勢する付勢手段
と、前記ピストンの他端側に位置して前記コア内に形成
され、前記ピストンおよび付勢手段を介して前記プラン
ジャを弁座に向けて押圧すべく、前記空気圧機器側から
パイロット圧として圧縮空気が導入される圧力室と、前
記コアおよびプランジャの径方向外側に位置して前記弁
ケーシングに設けられ、外部から通電されることにより
前記プランジャを開弁方向に駆動するソレノイドとから
構成したから、圧力室内に空気圧機器側から導入した圧
縮空気によってピストンに押圧力を発生させ、この押圧
力で付勢手段を介してプランジャを弁座に向けて押圧で
き、このときのピストンによる押圧力を前記弁座側から
プランジャの弁部に作用する開弁方向の押圧力よりも大
きくすれば、該プランジャの弁部を弁座に確実に着座さ
せて、プランジャを閉弁状態に保持できる。
【0049】また、プランジャを開弁させるときにはソ
レノイドに発生させる開弁方向の駆動力を、前記ピスト
ンによる押圧力から前記開弁方向の押圧力を差し引いた
比較的小さい駆動力に設定でき、ソレノイドに通電する
作動電圧を確実に低くすることができる。従って、エア
サスペンション等の空気圧機器に供給する圧縮空気の圧
力を高くする場合でも、コイルに通電する作動電圧を大
きくしたり、コイルの巻数を増やしたりする必要がな
く、全体が大型化するのを防止でき、省電力化や省スペ
ース化を図ることができる。
【0050】さらに、第2の発明では、ピストンによっ
てプランジャを閉弁方向に直接押圧できる上に、プラン
ジャを開弁させるときには、ソレノイドに発生させる開
弁方向の駆動力を確実に小さくでき、ソレノイドに通電
する作動電圧を低くすることができる等、種々の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による車高調整装置を示
す全体図である。
【図2】図1中の排気ソレノイド弁が開弁した状態を示
す縦断面図である。
【図3】第2の実施例による排気ソレノイド弁の閉弁状
態を示す縦断面図である。
【図4】従来技術による車高調整装置を示す全体図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 電動モータ 6 ドライヤ 8 エアサスペンション(空気圧機器) 30 排気ソレノイド弁 31 弁ケーシング 32 弁ケーシング本体 32B 流入口 32C 流出口 32D 弁座 35,51 プランジャ 36 弁部 37 コイル(ソレノイド) 38 コア 39,52 ピストン 40 圧力室 41 弁ばね(付勢手段) 43 継手 53 弱ばね(付勢手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気を空気圧機器に供給する圧縮機
    と、常時は閉弁し、通電により開弁したときに前記空気
    圧機器から排気される圧縮空気を外部に排出する排気ソ
    レノイド弁とからなる圧縮空気給排装置において、前記
    排気ソレノイド弁は、前記空気圧機器側を外部に連通さ
    せる連通路を有し、該連通路の途中に弁座が形成された
    弁ケーシングと、該弁ケーシング内に摺動可能に設けら
    れ、一端側が前記弁座に離着座して前記連通路を開閉す
    る弁部となったプランジャと、該プランジャの他端側に
    位置し、前記弁ケーシング内に固定して設けられたコア
    と、該コア内に摺動可能に挿嵌されたピストンと、該ピ
    ストンの一端側と前記プランジャとの間に配設され、該
    プランジャとピストンとを常時離間する方向に付勢する
    付勢手段と、前記ピストンの他端側に位置して前記コア
    内に形成され、前記ピストンおよび付勢手段を介して前
    記プランジャを弁座に向けて押圧すべく、前記空気圧機
    器側からパイロット圧として圧縮空気が導入される圧力
    室と、前記コアおよびプランジャの径方向外側に位置し
    て前記弁ケーシングに設けられ、外部から通電されるこ
    とにより前記プランジャを開弁方向に駆動するソレノイ
    ドとから構成したことを特徴とする圧縮空気給排装置。
  2. 【請求項2】 圧縮空気を空気圧機器に供給する圧縮機
    と、常時は閉弁し、通電により開弁したときに前記空気
    圧機器から排気される圧縮空気を外部に排出する排気ソ
    レノイド弁とからなる圧縮空気給排装置において、前記
    排気ソレノイド弁は、前記空気圧機器側を外部に連通さ
    せる連通路を有し、該連通路の途中に弁座が形成された
    弁ケーシングと、該弁ケーシング内に摺動可能に設けら
    れ、一端側が前記弁座に離着座して前記連通路を開閉す
    る弁部となったプランジャと、該プランジャの他端側に
    位置し、前記弁ケーシング内に固定して設けられたコア
    と、該コア内に摺動可能に挿嵌され、一端側が該コアか
    ら突出して前記プランジャに固着されたピストンと、該
    ピストンの他端側に位置して前記コア内に形成され、該
    ピストンを介して前記プランジャを弁座に向けて押圧す
    べく、前記空気圧機器側からパイロット圧として圧縮空
    気が導入される圧力室と、前記コアおよびプランジャの
    径方向外側に位置して前記弁ケーシングに設けられ、外
    部から通電されることにより前記プランジャを開弁方向
    に駆動するソレノイドとから構成したことを特徴とする
    圧縮空気給排装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014132529A1 (ja) * 2013-02-28 2014-09-04 カヤバ工業株式会社 レベリングバルブ

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