JPH06155579A - 熱圧着ラミネート方法 - Google Patents
熱圧着ラミネート方法Info
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- JPH06155579A JPH06155579A JP4352270A JP35227092A JPH06155579A JP H06155579 A JPH06155579 A JP H06155579A JP 4352270 A JP4352270 A JP 4352270A JP 35227092 A JP35227092 A JP 35227092A JP H06155579 A JPH06155579 A JP H06155579A
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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Abstract
と備えるラミネート方法において、冷却用ニップロール
の冷却条件と位置の配置を特定し、供給角度調整ロール
又は/及び排出角度調整ロールを備えることを特徴とす
る。 【効果】 カールの少ない、ヒートシール温度の低いラ
ミネートフイルムを効率的に提供すると共に、二軸延伸
ポリプロピレン系フイルム層と感熱接着性フイルム層と
からなる複合フイルムと、無延伸ポリプロピレン系フイ
ルムとからなる好適なラミネートフイルムを提供するこ
とを特徴とする。
Description
ントフィルムを熱圧着ラミネートする好適な方法に関す
る。
トシール性に優れたシーラントフィルムをラミネート
し、包装材料に供することは公知である。かかるラミネ
ート方法として従来から用いられている最も一般的なも
のにドライラミネート法がある。これは、無印刷の基材
フィルムもしくは予め印刷された基材フィルム上に有機
溶剤に溶解された接着剤を塗布し、乾燥炉で有機溶剤を
気化した後、シーラントフィルムと圧着してラミネート
フィルムを得る方法であるが、このように工程中で有機
溶剤を使用するため、その溶剤残渣が衛生上問題になる
上に作業者の健康管理、火災の危険性、資源の浪費、気
化ガスによる大気の汚染等多々問題を内包していた。
程中で溶剤を使用せず、熱圧着のみにてラミネートする
方法及び装置を開発し、特願昭61−61722号で開
示した。これは、フィルムAとフィルムBとを加熱ロー
ルと圧着ロールよりなる熱圧着ニップロールを用いて熱
圧着ラミネートするに際し、前記一方のフィルムAを加
熱金属ロールとの接触距離を自動調整するための供給角
度調整ロールを経て熱圧着ニップロールに導き、他方の
フィルムBを圧着ロール側から熱圧着ニップロールに導
き、熱圧着ラミネートした後、加熱金属ロールとの接触
距離を自動調節するための排出角度調整ロールを経るこ
とによりラミネートフィルムを得る方法及び装置であ
る。この方法及び装置によれば、工程中有機溶剤を用い
ないという所期の目的達成はもとより、ラミネート開始
時の低速域から高速の定常速度域及びラミネート終了時
の低速域までフィルムに与えられる熱量が過不足なく一
定となるため安定した品質のラミネートフィルムがロス
なく得られ、産業上非常に有意義なものであった。
るフィルムの種類、用途によっては不具合な場合がある
ことが判明した。即ち、基材フィルムとして二軸延伸ポ
リプロピレン系フィルムのような比較的低温で熱収縮が
起こるフィルムを用い、シーラントフィルムとして、無
延伸ポリプロビレン系フイルムのような比較的結晶化し
易いフィルムを用いて、両者を熱圧着ラミネートした
後、三方シール袋や合掌シール袋に仕上げる等、後工程
でヒートシール工程を経る用途において不具合が発生す
ることがあった。(製袋しながら中味商品を詰めてゆ
く、いわゆる自動包装機用もこれに含まれる。)
示されている方法及び装置では、熱圧着ラミネートされ
たフィルムは、内部を水冷された排出角度調整ロール、
テンションピックアップロールを経て、冷却用ニップロ
ールに導かれるため、この間でフィルムが徐冷される結
果、無延伸ポリプロピレン系フィルム等の結晶化し易い
シーラントフイルムを用いた場合はその結晶化が進み、
得られたラミネートフィルムはシーラントフィルム側に
カールし、また三方シール袋や合掌シール袋を作るため
のヒートシール温度も高く設定しなければならないとい
う問題が発生する場合がある。カールがきついと、製袋
機や自動包装機でのフィルム通反がやりにくくなるどい
うこともある。
ボリプロピレン系フィルムのような比較的低温で熱収縮
が起こるフィルムではその熱収縮のため、ヒートシール
面が凸凹した見栄えの悪い袋になるばかりか、高速で製
袋する場合きっちり全面がヒートシールされず、いわゆ
る空気洩れ現象が生じ易いという問題もあった。
ムとシーラントフィルムを熱圧着ラミネートするに際し
て、カール、シワの少ないヒートシール温度の低いラミ
ネートフィルムを得る方法を提供すると共に、ライン速
度に対応した熱圧着ラミネート方法及び、二軸延伸ポリ
プロピレン系フィルム層と感熱接着性フィルム層とから
なる複合フィルムと、シーラントフィルムが無延伸ポリ
プロビレン系フィルムからなるラミネートフイルムの好
適な熱圧着ラミネート方法を提供することを目的とす
る。
として、請求項1では加熱金属ロール3と弾性ロール4
とからなる熱圧着用ニップロール30と、冷却金属ロー
ル35と弾性ロール36とからなる冷却用ニップロール
42とを甲いて、基材フィルム1とシーラントフィルム
2とからなるラミネートフィルム7を得るに際し、基材
フィルム1面が弾性ロール36側にシーラントフィルム
2面が冷却金属ロール35側に来るように配置し、冷却
金属ロール35の表面温度が15〜65℃、冷却用ニッ
プロール42のニップ圧が10〜90kg/cmとし、
ラミネートフィルム7が加熱金属ロール3から冷却用ニ
ップロール42のニップ部に至るまでのフィルムの走行
に要する時間が2秒以内とすることを特徴とする。
ール4とからなる熱圧着用ニップロール30と、冷却金
属ロール35と弾性ロール36とからなる冷却用ニップ
ロール42とを用いて、基材フィルム1とシーラントフ
ィルム2とからなるラミネートフィルム7を得るに際
し、基材フィルム1面が弾性ロール36側にシーラント
フィルム2面が冷却金属ロール35側に来るように配置
し、加熱金属ロール3を離れたたラミネートフィルム7
が先ず弾性ロール36に接触した後、冷却用ニップロー
ル42のニップ部に入るように配置したことを特徴とす
る。
イルム1との接触距離を自動調整する供給角度調整ロー
ル5及び/又は、加熱金属ロール3とラミネートフィル
ム7との接触距離を自動調整する排出角度調整ロール8
を設けることを特徴とする。
伸ポリプロビレン系フィルム層と感熱接着性フィルム層
とからなる複合フィルムであり、シーラントフィルム2
が無延伸ポリプロピレン系フィルムであるラミネートフ
イルムの製造方法であることを特徴とする。
ロール42のニップ圧を特定しラミネートフィルム7の
加熱金属ロール3から冷却用ニップロール42のニップ
部までのフィルムの走行に要する時間を特定し、ラミネ
ートフィルム7が先ず弾性ロール36に接触した後、冷
却用ニップロール42のニップ部に入るように配置する
ので、ラミネートフイルム7の急冷が可能となると共
に、ラミネートフイルム7にカールが発生することも無
い。
度調整ロール8を設けるので、ライン速度に対応した良
好な熱圧着ラミネートが可能となり、二軸延伸ポリプロ
ピルレン系フィルム層と感熱接着性フィルム層とからな
る複合フィルムと、無延伸ボリプロピレン系フィルムと
のラミネートフィルムが得られる。
説明する。図1は、本発明方法を実施する装置の好適例
を示す全体側面図である。図1において装置フレーム1
00は2点鎖線で示してあり、同フレーム100の左端
部に基材フィルム1の巻出し部10が、また右端部にシ
ーラントフィルム2の巻出し部11が配備されてあり、
フィルム1、2はフレーム100の中央に向けて導かれ
る。
0の中央側に夫々張力検出部12、エッジコントロール
15が順次設けられる。巻出し部10、11はフィルム
1、2により連れ回りし、フィルムの張力が設定値以上
に緩むと張力検出部12が作動して巻出し部10、11
にブレーキをかけ、また反対に設定値以上に張力がかか
ると同様に該検出部12が作動してブレーキを解放し、
これにより巻出し張力を調整している。
部10、11と平行に回転自在に設けられた2本の遊転
ロール13、14と、同ロール13、14を支持する支
持台20とからなり、同支持台20は中央部に設けた支
点軸21を中心として、時計、反時計方向に回転可能と
なっている。このエッジコントローラ15はフレーム1
00に設けた例えば光電管等による検知部材24により
制御される。即ち、検知部材24はフィルム1、2のエ
ッジ部の偏位を検知し、この偏位を矯正する方向に支点
軸21を支点としてエッジコントローラ15を回転させ
フィルムが正しく進行するように構成されている。
ッジコントローラ15のフィルム進行側前方に設けら
れ、加熱ロール17、27と弾性ロール18、28から
なり、フィルム1、2はここで予熱され、次いで張力検
出22を通り、基材フィルム1は更に供給角度調整ロー
ル5を介して熱圧着用ニップロール30の加熱金属ロー
ル3側に入る。
イン速度となっており、張力検出部22からの指令は予
熱ニップロール16、26の加熱ロール17、27に伝
達され、検出張力の程度により該ロール16、26の回
転速度が調節される。
ム1が加熱金属ロール3に供給される際の加熱金属ロー
ル3との接触距離を制御するもので、矢印Aの如き円弧
運動により、加熱金属ロール3の速度に応じ基材フィル
ム1に最も適した供給角度、即ち加熱金属ロール3との
接触距離となるようにその位置を自動調整するのであ
る。
に導かれ、熱圧着用ニップロール30で両フィルム1、
2は熱圧着されラミネートフィルム7となる。本発明で
はこのように熱圧着用ニップロール30における接点位
置以後をラミネートフィルム7といい、それ以前は基材
フィルム1、シーラントフィルム2と表現する。
ル4側に冷却装置、具体的には冷却ロール6が弾性ロー
ル4に接触状に設けられてあり、弾性ロール4の過度の
昇温を抑えている。
ロール30の出口側に設けられ、矢印Bの如き円弧運動
により、加熱金属ロール3の速度に応じラミネートフィ
ルム7に最も適した排出角度、すなわち加熱金属ロール
3との接触距離となるようにその位置を自動調整し、か
つ同ロール8を介して加熱金属ロール3からラミネート
フィルム7を離脱させる。
数の小さい構成のものが好ましい。なんとなれば、加熱
金属ロール3にて加熱せられたラミネートフィルム7が
排出角度調整ロール8により冷却されることなく走行
し、冷却用ニップロール42にて急冷されることによ
り、シーラントフィルム2の結晶化を抑えることが可能
となる。
ては、表面をハイパロンやシリコンゴム等耐熱性のある
ゴムで被覆したロールが挙げられる。ラミネート運転中
の排出角度調整ロール8の表面温度は、ラミネートフィ
ルム7の温度近くまで熱くなるため、該ロール8と接触
するフィルム面は基材フィルム1面側であることが望ま
しい。なぜなら、もしシーラントフィルム2面側が同ロ
ール8と接触すれば、シーラントフィルム2面が熱によ
り軟化しているために、コスレキズが発生し易く、商品
価値を落とすからである。
ルム1面が弾性ロール36側に、シーラントフイルム2
面が冷却金属ロール35に来るように配置せられた冷却
用ニップロール42によりニップされ急冷されることに
より熱圧着ラミネートが完結する。
35側に来るように配置するのは、急冷効果をより発揮
させるためと、シーラントフィルム2面を弾性ロール3
6側に来るように配置するとシーラントフィルム2面は
熱により軟化しているため、冷却用ニップロール42で
弾性ロール36表面の微細な凹凸が複写されやすく、不
透明なフィルムとなるのを防止するためである。
35の表面温度は、15〜65℃好ましくは25〜55
℃、冷却用ニップロール42のニップ圧は10〜90k
g/cm、好ましくは20〜50kg/cmの範囲内で
設定され、加熱金属ロール3から離れたラミネートフイ
ルム7がまず弾性ロール36に接触した後、冷却用ニッ
プロール42のニップ部に入り、且つ、ラミネートフィ
ルム7が加熱金属ロール3から離れた瞬間から冷却用ニ
ップロール42のニップ部に至るまでのフィルムの走行
に要する時間が2秒以内、好ましくは1秒以内となるよ
うな位置に冷却用ニップロール42が配置される。
イパロン、シリコンゴム等耐熱性に優れたゴムを被覆し
たロールが挙げられる。また冷却金属ロール35の好ま
しい例としては内部に冷水を流通させた金属ロールが挙
げられる。
表面温度は15〜65℃、好ましくは25〜55℃の範
囲内で設定することが望ましい。15℃未満の場合、こ
のような低温に保つには冷水の温度を下げる必要があり
コストアップとなるばかりか、ラミネートフィルムの透
明性も悪くなる。又、雰囲気の温湿度によっては該ロー
ル表面が露結し、良好な製品が得られない場合もある。
また65℃以上ではラミネートフィルム7が急冷されな
いためカールが発生し、且つフイルムのヒートシール温
度が高くなる。
ル42のニップ圧は、10〜90kg/cm、好ましく
は20〜50kg/cmの範囲内で設定することが望ま
しい。10kg/cm未満では押え圧が小さいため、ラ
ミネートフィルム7が急冷されなく、カールが発生し易
くヒートシール温度が高く、且つ透明性の悪いフィルム
しか得られない。90kg/cm以上では、弾性ロール
36の耐久性が低下し、又得られたフィルムのカールや
ヒートシール温度からも不必要な高圧となる。
ィルム7は、まず弾性ロール36に接触した後、冷却用
ニップロール42のニップ部に入る。何故なら、ラミネ
ートフィルム7が洗ず冷却金属ロール35に接触した
後、冷却用ニップロール42のニップ部に入る構成で
は、ラミネートフィルム7が冷却金属ロール35に接触
した瞬間から冷却され始めるため徐冷となりヒートシー
ル温度が高いフィルムしか得られないばかりか、ラミネ
ートフィルム7が多少なりとも波うった状態で冷却金属
ロール35に接触するためにヒートシール温度のバラツ
キが発生し易くなり好ましく無い。
36と冷却金属ロール35に接触せずに、図面上で直接
冷却用ニップロール42のニップ部に入るような配置に
しても、前記の通りラミネートフィルム7は多少なりと
も波うった状態が多いため、冷却金属ロール35に接触
する所と接触しない所が発生し、ヒートシール温度のば
らついたフィルムしか得られない。結局、熱圧着用ニッ
プロール30を出たラミネートフィルム7が先ず弾性ロ
ール36に接触した後、冷却用ニップロール42のニッ
プ部に入るような配置が塀ましい。
は、弾性ロール36のロール径及び被覆されたゴムの摩
擦係数等により適宜決定すれば良いが、通常10mm以
上の捲回距離が好ましい結果を与える。10mm以下で
はラミネートフィルム7の波うちが是正しきれないの
で、ニップ部に入る前に冷却金属ロール35と接触する
部分が発生し易くなり好ましく無い。
ロール3から離れた瞬間から冷却用ニップロール42の
ニップ部に至るまでの、フィルムの走行に要する時間が
2秒以内、好ましくは1秒以内となるような位置に冷却
用ニップロール42を設置する。何故なら、走行時間が
長いと途中で空気によりラミネートフィルム7が徐冷さ
れ、さらに詳しくは、加熱金属ロール3により加熱され
たラミネートフィルム7のシーラント面が、その結晶化
温度より高温の状態で冷却用ニップロール42のニップ
部に入り、ここで急冷されることによりシーラントフィ
ルム2の結晶化を抑えることが可能となる。
やされる分だけ加熱金属ロール3の設定温度を予め高く
しておくか、もしくは、供給角度調整ロール5や排出角
度調整ロール8の設定角度を予め高くしておくことによ
り補完できないこともない。
れた瞬間のラミネートフィルム7は過度の熱を受けてい
るため、巾方向の熱収縮が非常に大きくなり、良好な製
品とはならない。従ってフィルムの走行にようする時間
が2秒以内、好ましくは1秒以内となるような位置に冷
却用ニップロール42を設置することが好ましい。因み
に、シーラント用フィルムとして一般に多用されている
無延伸ポリプロビレン系フィルムの結晶化温度を示差走
査熱量計で測定すると、105〜115℃の範囲内であ
る。
ライン速度に応じ排出角度調整ロール8が円弧運動をす
る結果、熱圧着ニップロール30のニップ部から冷却用
ニップロール42のニップ部までの距離が変わるので、
冷却金属ロール35の回転速度は加熱金属ロール3の回
転速度に対し、ドロー制御とし、且つライン速度に応じ
そのドロー比が自動的に変わる制御をすることにより、
ラミネートフィルム7には常に一定の張力を与えてい
る。
ミネートフィルム7は次いで張力検出部43を介して巻
取り部33で巻取られる。
ミネート速度アップのため、機械運転停止ボタンを押す
と直ちに冷却ロール6が下降し、次いで熱圧着用ニップ
ロール30と冷却用ニップロール42のニップが開き、
トータル時間4秒で機械停止する制御になっている。
が、本発明の範囲内でその他あらゆる態様をとるこどが
できるのは言うまでもない。なお、前記実施例では、加
熱金属ロール3側に基材フィルム1が、弾性ロール4側
にシーラントフィルム2が来るように配置しているが、
シーラントフィルム2が無延伸ポリプロビレン系フィル
ムのような無極性のもので、加熱金属ロール3の表面が
クロムメッキもしくはセラミックコーティング等非粘着
性仕上げであれば、両者は熱融着しないので、加熱金属
ロール3側にシーラントフィルム2が来るよう配置して
もよい。
について述べる。本発明では相互に熱接着可能なものな
らば、あらゆるフィルム・シート等が利用できこれらを
総称してフィルムと言うが、その1側としてはポリアミ
ド、ポリエステル、ポリオレフィンその他適宜の熱可塑
性樹脂を素材としたフィルムや基材フィルムに予め蒸着
処理を施こしたフィルム等が例示できる。
を述べると、基材フィルム1が二軸延伸ポリプロビレン
系フィルム層と感熱接着性フィルム層とからなる複合フ
ィルムであり、シーラントフィルム2が無延伸ポリプロ
ピレン系フィルムである構成のものが挙げられる。ここ
で言う二軸延伸ポリプロピレン系フィルムとは、沸騰n
−ヘプタン抽出残分が90%以上のプロピレン単独重合
体、あるいはエチレン含有量が5モル%以下で、しかも
感熱接着性フィルム層より融点の高い所のエチレン−プ
ロピレン共重合体、もしくは合計のプロピレン含有量が
95モル%以上となるような配合のプロピレン単独重合
体とプロピレン−α−オレフィン共重合体との混合物か
らなる二軸延伸フィルムである。
チレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブ
テン−1供重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマー系重
合体等のエチレンを主体とした重合体や、エチレン−プ
ロピレン共重合体、ブロピレン−ブテン−1共重合体、
エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体等ブロ
ピレンを主体とした重合体からなるフィルム層を好まし
い例としてあげることができるが、その他適宜のものも
適応可能なことは勿論である。二軸延伸ポリプロピレン
系フィルム層と感熱接着性フィルム層を積層する方法
は、公知のいかなるものを採用しても良い。感熱接着性
フィルム層には適宜の印刷を施すも、施こさぬも自由で
ある。
は、シーラント用フィルムとして一般に多用されている
エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン−
1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共
重合体等プロピレンを主体とした重合体もしくはそれら
の混合物からなるフィルムであり、ヒートシール温度を
下げるため少量のエチレン系(共)重合体を添加したも
のも含まれる。基材フィルムの感熱接着性フィルム層と
熱圧着ラミネートされる側の無証伸ポリプロピレン系フ
ィルムの面にコロナ処理を施すも施こさぬも自由であ
る。
成した。即ち90mm押出し機を用いてTダイ法によ
り、エチレン3,2モル%、プテン−1 1,5モル%
のエチレン−プロピレン−ブテン−1三元ランダム共重
合体を押出し、平均厚み20μになるように引き取り、
片面のぬれ指数が42ダインになるようにコロナ処理を
施こした後、ロール上に巻き上げた。なお、この時のダ
イス温度は270℃、引き取りロール温度は40℃、引
き取り速度30m/分、コロナ処理強度は50W・分/
m2であった。その後、スリッターにて600mmの使
用巾に切断し、紙管に2000m巻き上げた後、フィル
ムのコロナ処理面がラミネートされるように前記ラミネ
ートフィルムの製造装置の巻出し部11にセットした。
た。即ちM.I.1,6のポリプロピレン樹脂を用い
て、Tダイ押出後5倍の縦延伸に付されたポリプロピレ
ンフィルムに感熱接着性フィルム層となるエチレン含有
量4,5モル%、M.I.7,0のエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体を溶融押出ラミネートし、しかる
後、8倍に横延伸して複合二軸遠心ポリプロピレン系フ
ィルムを作成した。かかる複合フィルムのボリプロピレ
ンフィルム層は37μ、感熱接着性フィルム層は3μで
あった。この複合フィルムをスリッターにかけて620
mmの使用中に切断し、紙管に巻上げた後、その感熱接
着性フィルム層の一部に印刷を付することにより、20
00mの基材フィルムを得、一部に印刷の施こされた感
熱接着性フィルム層面がラミネートされるように前記ラ
ミネートフィルムの製造装置の巻き出し部10にセット
した。
ラントフィルム2を図1にしめすラミネート装置を用い
て、以下の条件により約2000mのラミネートフィル
ム7を得た。 基材フィルム1の予熱温度;70℃、圧力4kg/c
m、 シーラントフィルム2の予熱温度;60℃、圧力4kg
/cm、 加熱金属ロール3の表面温度;140℃、圧力30kg
/cm、 加熱金属ロール3の径;400mm 冷却金属ロール35の表面温度;40℃(ラミネート聞
始前は中に温湯を流通させて40℃にした。ラミネート
運転中は、電磁弁により流量調節された15℃の冷水を
流通させて40℃にした) 冷却金属ロール35の径;400mm 弾性ロール36の径;280mm(表面をシリコンゴム
で被覆したロール) 冷却用ニップロール42の圧力;30kg/cm ラミネート時間、ライン速度に応じ変化させるラミネー
ト条件設定値は下記図4〜図7に示す。
ト運転時間に対応して設定される。
2)は、図5に示すようにライン速度に対応して設定さ
れる。
2)は、図6に示すようにライン速度に対応して設定さ
れる。
示すドロー比、冷却金属ロール35の回転速度/加熱金
属ロール3の回転速度比に基づいて制御される。
トフィルム7のヒートシール温度、カールの程度及び透
明性(ヘーズ)を調べた結果の代表例を表1、表2に示
す。
した以外具体的実施例と全く同様にしてラミネートフィ
ルム7を得た。このラミネートフィルム7のヒートシー
ル温度、カールの程度、及び透明性(ヘーズ)調べた。
代表例として、ラミネート速度120m/分の部分の結
果を表1、表2に示す。
cmとした以外、具体的実施例と全く同様にしてラミネ
ートフィルム7を得た。このラミネートフィルム7のヒ
ートシール温度、カールの程度及び透明性(ヘーズ)を
調べた。代表例として、ラミネート速度120m/分の
部分の結果を表1、表2に示す。
わち特願昭61−61722号で開示したラミネー卜装
置を用いて下記の条件にてラミネートフィルム7を得
た。 (具体的実施例と同じ条件のもの) 基材フィルム1、シーラントフィルム2 ラミネート時間〜ライン速度 ライン速度〜供給角度設定値 ライン速度〜排出角度設定値 基材フィルム1の予熱温度 シーラントフィルム2の予熱温度 加熱金属ロール3の表面温度、圧力 加熱金属ロール3のロール径 冷却金属ロール135のロール径、圧力 (具体的実施例と違う条件のもの) 排出角度調整ロール8の構造・・・内部に水を流通させ
た金属ロールで、滑性を付与するため表面にテフロンコ
ーティングを施こしたもの。加熱金属ロール3と冷却金
属ロール35の回転速度制御はテンション制御とし、こ
の間のラミネートフィルム7にかかるテンションが12
kgになるように冷却金属ロール35の回転速度を制御
した。冷却金属ロール35の表面温度30℃ かくして得られたラミネートフィルム7のヒートシール
温度、カール程度及び透明性(ヘーズ)を調べた。結果
の代表的を表1、表2に示す。
て、各ラミネートフィルム7の非印刷部のシーラントフ
ィルム面同志を、圧力2kg/cm2×時間0.3秒×
種々温度でシールし、インストロン型引張試験機にて2
00mm/分の速度で引張った時の縦方向のヒートシー
ル強度が、実用に耐えるレベルである1.5kg/15
mm巾となる最低のシール温度とした。
向に切り取り、テーブルの上に放置した時のカール状態
を目視にて判定した。 ○ カールなし(テーブルより浮き上がる両端部の高さ
が10mm以下) △ 少しカールあり(両端部がテーブルより20mm以
上浮き上るが、くるくる丸くなることはない) × カールあり(くるくる丸くなる)
ズ値を測定した。
ラミネートフィルム7が加熱ロール3から離れた瞬間か
ら冷却用ニップロール42のニップ部に至るまでのフィ
ルムの走行に要する時間を計算し、図で示すと図8のよ
うになる。即ち増速域20m/分では2,67秒、増速
域27m/分では2,00秒、増速域50m/分では
1,00秒、定常速度域120m/分では0,32秒で
ある。
比較例3のそれと比べてみると、増速域20m/分の部
分(フィルムの走行に要する時間が2,67秒で、本発
明の範囲外である)はヒートシール温度、カール共に差
はないが、増速域27m/分の部分(フイルム走行に要
する時間が2,00秒で、本発明の範囲の限界)では、
ヒートシール温度、カール共かなり良好な結果を示し、
増速域50m/分の部/分の部分(フィルム走行に要す
る時間が1,00秒)からの速度域ではヒートシール温
度、カール共大いに改善されたことが分かる。
ール共にさほど改善されてはいない。これは、冷却金属
ロール35の表面温度が高いため、ラミネートフィルム
7が急冷されないですこし結晶化が進んだためと思われ
る。
いない。これは、冷却用ニップロール42の圧力が小さ
いため、ラミネートフィルム7が急冷されないで少し結
晶化が進んだためと思われる。
果を比較例3のそれと比べてみると、ヘーズ値では若干
劣る。これは、冷却用ニップロール42では急冷される
時、フィルムがごくわずか収縮し高圧でニップされてい
るとはいえ、完全には押さえ切れないでラミネートフィ
ルム7と冷却金属ロール35ですべりが生じ、フィルム
表面に極めて微細な凹凸が生じたためと思われる。とは
いえヘーズ値では若干差があるが、透明性評価で〇とし
た如く、肉眼上では全く差がなく、商品価値を落とすも
のではない。
定常速度域120m/分のそれと比べてみると、比較例
1の方が若干劣る。これは、少し結晶化が進んだためと
思われる。しかし透明性評価を〇とした如く、透明性に
関しては比較例1も充分商品価値があるレベルである。
く、肉眼観察では真つ白なフィルムであり、透明性評価
は×である。これは、冷却用ニップロール42のニップ
圧が小さいため、冷却用ニップロール42で冷却される
時フィルムが収縮し、ラミネートフィルム7と冷却ロー
ル35ですべりが生じ、フィルム表面に細かい凹凸が生
じたためであり、この凹凸は肉眼で見える程度のもので
あった。
ル3と弾性ロール4とからなる熱圧着用ニップロール3
0と、冷却金属ロール35と弾性ロール36とからなる
冷却用ニップロール42を用いて、基材フィルム1とシ
ーラントフィルム2とからなるラミネートフィル7を得
るに際し、冷却用ニップロール42を特定下の条件範囲
に入れることにより、カールの少ない、ヒートシール温
度の低いラミネートフィルムを提供することができる。
出角度調整ロール8を用いることにより、ライン速度に
対応した効率的な執圧着ラミネートが可能となるし、二
軸延伸ポリプロピレン系フイルム層と感熱接着性フイル
ム層とからなる複合フイルムと、無延伸ポリプロピレン
系フイルムとの好適なラミネートフイルムの製造が可能
となる。
ある。
ップロール部の正面図である。
係を示すグラフである。
ラフである。
ラフである。
ラフである。
の関係を示すグラフである。 1・・・基材フィルム 2・・・シーラントフィルム 3・・・加熱金属ロール 4・・・弾性ロール 5・・・供給角度調整ロール 7・・・ラミネートフイルム 8・・・排出角度調整ロール 35・・・冷却金属ロール 36・・・弾性ロール 30・・・熱圧着用ニップロール 42・・・冷却用ニップロール
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱金属ロール3と弾性ロール4とから
なる熱圧着用ニップロール30と、冷却金属ロール35
と弾性ロール36とからなる冷却用ニップロール42と
を用いて、基材フィルム1とシーラントフィルム2とか
らなるラミネートフィルム7を得るに際し、基材フィル
ム1面が弾性ロール36側にシーラントフィルム2面が
冷却金属ロール35側に来るように配置し、冷却金属ロ
ール35の表面温度が15〜65℃、冷却用ニップロー
ル42のニップ圧が10〜90kg/cmとし、ラミネ
ートフィルム7が加熱金属ロール3から冷却用ニップロ
ール42のニップ部に至るまでのフィルムの走行に要す
る時間が2秒以内とすることを特徴とする熱圧着ラミネ
ート方法。 - 【請求項2】 加熱金属ロール3と弾性ロール4とから
なる熱圧着用ニップロール30と、冷却金属ロール35
と弾性ロール36とからなる冷却用ニップロール42と
を用いて、基材フィルム1とシーラントフィルム2とか
らなるラミネートフィルム7を得るに際し、基材フィル
ム1面が弾性ロール36側にシーラントフィルム2面が
冷却金属ロール35側に来るように配置し、加熱金属ロ
ール3から離れたラミネートフィルム7が先ず弾性ロー
ル36に接触した後、冷却用ニップロール42のニップ
部に入るように配置したことを特徴とする熱圧着ラミネ
ート方法。 - 【請求頂3】 前記加熱金属ロール3と基材フイルム1
との接触距離を自動調整する供給角度調整ロール5及び
/又は、加熱金属ロール3とラミネートフィルム7との
接触距離を自動調整する排出角度調整ロール8を設ける
ことを特徴とする特許請求の範囲、請求項1、請求項2
に記載の熱圧着ラミネート方法。 - 【請求項4】 基材フィルム1が、二軸延伸ポリプロピ
レン系フィルム層と感熱接着性フィルム層とからなる複
合フィルムであり、シーラントフィルム2が無延伸ポリ
ブロビレン系フィルムである特許請求の範囲、請求項
1、請求項2、請求項3に記載の熱圧着ラミネート方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4352270A JP2583817B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 熱圧着ラミネート方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4352270A JP2583817B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 熱圧着ラミネート方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06155579A true JPH06155579A (ja) | 1994-06-03 |
JP2583817B2 JP2583817B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=18422914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4352270A Expired - Fee Related JP2583817B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 熱圧着ラミネート方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583817B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010247366A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Nakamoto Pakkusu Kk | サーマルラミネート装置 |
JP2014166742A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Iwai Giken Co Ltd | 熱接着フィルム貼り合わせ方法及び装置 |
JP2020157517A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 大日本印刷株式会社 | スパウト付き包装袋用積層体および包装袋 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62216731A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-24 | Gunze Ltd | 熱圧着ラミネ−ト方法 |
JPS62216730A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-24 | Gunze Ltd | 熱圧着ラミネ−ト方法及び装置 |
-
1992
- 1992-11-19 JP JP4352270A patent/JP2583817B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62216731A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-24 | Gunze Ltd | 熱圧着ラミネ−ト方法 |
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---|---|
JP2583817B2 (ja) | 1997-02-19 |
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