JPH0615465B2 - 美白化粧料 - Google Patents

美白化粧料

Info

Publication number
JPH0615465B2
JPH0615465B2 JP23599485A JP23599485A JPH0615465B2 JP H0615465 B2 JPH0615465 B2 JP H0615465B2 JP 23599485 A JP23599485 A JP 23599485A JP 23599485 A JP23599485 A JP 23599485A JP H0615465 B2 JPH0615465 B2 JP H0615465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
effect
whitening
present
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23599485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6296404A (ja
Inventor
喬太郎 蓮沼
清 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP23599485A priority Critical patent/JPH0615465B2/ja
Publication of JPS6296404A publication Critical patent/JPS6296404A/ja
Publication of JPH0615465B2 publication Critical patent/JPH0615465B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、皮膚安全性に優れ、色黒の皮膚を予防する効
果と、色黒の皮膚を速かに淡色化する効果を有する美白
化粧料に関する。
(従来技術) 日焼けによる色黒の皮膚は、皮膚内に存在するチロシン
がチロシナーゼの作用により酸化されてメラニン色素と
なり、このメラニンが過剰に生成することに基因すると
されている。この色素沈着を予防或いは治療すべく、従
来よりL−アスコルビン酸及びその誘導体、コロイド状
流黄、過酸化水素、ハイドロキノン等を配合してなる美
白化粧料が提案されている。しかし、これらの美白化粧
料は、保存安定性が不充分であるか、或いは美白効果が
充分に認められないものであったり、または、色黒の皮
膚を淡色化する効果を認められるが、皮膚安全性上に問
題が生じるものであって、優れた美白化粧料を得ること
は困難であった。
(発明の開示) そこで、本発明者らは、表皮に過剰に存在するメラニ
ンを速かに排除すること、新たに皮膚内にメラニンが
生成することを抑制すること、しかも、皮膚安全性上
に問題がないこと等を満足する美白化粧料を目的とし
て、鋭意研究した結果、リボ核酸、デオキシリボ核酸及
びそれらの塩類(以下、「核酸類」と略記する)の群か
ら選択された少なくとも1つと、ジイソプロピルアミン
ジクロロアセテートとを配合してなる美白化粧料が上記
の目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
(発明の目的) 即ち、本発明の目的は、皮膚刺激がなく、メラニン色素
形成抑制効果と色黒の皮膚を速やかに淡色化する効果を
有する優れた美白化粧料を提供するにある。
(発明の構成) 本発明はリボ核酸、デオキシリボ核酸及びそれらの塩類
の群から選択された少なくとも1つと、ジイソプロピル
アミンジクロロアセテートとを配合してなる美白化粧料
である。
(構成の具体的な説明) 本発明に係るジイソプロピルアミンジクロロアセテート
は公知の物質であって、特開昭53−136528号公
報には、皮膚組織賦活作用による皮膚老化防止効果を有
することが記載されている。
また、リボ核酸、デオキシリボ核酸及びそれらの塩類
(「核酸類」)は公知の物質であって、それらの塩類と
してはリボ核酸またはデオキシリボ核酸と、無機塩基ま
たは有機塩基とからなる塩が適用され、好ましくはリボ
核酸またはデオキシリボ核酸のナトリウム塩、カリウム
塩、特に好ましくはリジン塩、アルギニン塩が適用され
る。
本発明者らは、化粧料基剤中に共存する「核酸類」とジ
イソプロピルアミンジクロロアセテートが、従来より知
られているこれらの個々の作用効果とくらべて、顕著に
優れた相乗効果を発揮することを確認し本発明を完成す
るに至った。
即ち、ジイソプロピルアミンジクロロアセテートの皮膚
組織を賦活して、角質層のターンオーバ速度を促進し、
かつメラニンを角質層と共に速かに排除して色黒の皮膚
を淡色化する効果と、「核酸類」の潜在する皮膚のメラ
ニン形成能を抑制し、新たに色黒の皮膚となることを予
防する効果とが相乗して、皮膚生理学上に好ましい条件
下で色黒の皮膚を淡色化する効果を発現することが新た
に認められた。
よって、本発明の美白化粧料は、太陽光に曝された後の
色黒になる以前の皮膚または色黒となった皮膚を対象と
して、特に皮膚生理学上不安定となった皮膚に塗布し、
皮膚刺激を生じることなく、皮膚色が黒色化すること或
いは色黒の皮膚を淡色化することに於いて、顕著な効果
を呈するものである。
本発明の美白化粧料は、ジイソプロピルアミンジクロロ
アセテートと、前記の「核酸類」の群から選択された少
なくとも1つとを周知のクリーム類、乳液類、ローショ
ン類である化粧料基剤に、通常の方法にて、配合して調
製される。
ジイソプロピルアミンジクロロアセテートの配合量は、
当該化粧料の総量を基準として、0.05〜3.0重量%(以
下、wt%と略記する)、また、前記「核酸類」の配合
量は、各々の単独または組合せの合計量で0.05〜3.0w
t%であればよい。これらの配合量の上限を超えてもそ
の超えた配合量に見合った効果は期待できず、また下限
未満の配合量では、本発明の目的を達成するに至らない
ものである。
尚、本発明の美白化粧料には、色素、香料、防腐剤、抗
酸化剤、界面活性剤、皮膚栄養剤、顔料等を本発明の目
的を達成する範囲内で適宜配合することができる。
(実施例) 以下実施例にて本発明を説明する。
尚、実施例に記載の皮膚刺激試験、角質層のターン
オーバー速度測定試験皮膚色明度回復試験、美白実
用試験を下記に示す。
皮膚刺激試験 夏期の太陽光に6時間(1日3時間で2日間)曝された
被検者25名の前腕屈側部皮膚に、試料0.05gを直径1.
0cmの円型のリント布のついたパッチテスト用絆創膏を
用いて24時間閉塞貼布した後、下記の判定基準に従
い、各試料について被検者25名の皮膚の状態を評価判
定した。判定結果は、絆創膏除去1時間後及び24時間
後のうち反応の強い方を採用し、評価が(±)以上の人の
数で示した。
角質層のターンオーバー速度測定試験 螢光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5w
t%配合した軟膏を作り、被検者20名の前腕屈側部の
皮膚に24時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライ
ドを浸透結合させる。その後同じ部位に1日2回(朝、
夕)被検試料を塗布し、毎日ダンシルクロライドの螢光
をしらべ、その螢光が消滅するまでの日数を皮膚角質層
のターンオーバ速度とした。測定結果は各被検者の日数
の平均値で示した。
なお、通常の皮膚角質層のターンオーバー速度は、14
〜16日である。
皮膚色明度回復試験 被試験者20名の背部皮膚にUV−B領域の紫外線を最
小紅班量の2倍量照射し、1週間の後、その照射部に試
料塗布部位と非塗布部位とを設定して各々の皮膚の基準
明度(Vo値、Vo′値)を測定した。引続いて塗布部位
には試料を1日1回ずつ3ケ月間連続塗布し、3、8、
13週間後の塗布部位及び非塗布部位の皮膚の明度(V
n…値、Vn′…値)を測定して、下記の判定基準によ
り、皮膚色の回復評価を実施した。
尚、皮膚の明度(マンセル表色系V値)は高速分光色彩
計で測定して得られたX、Y、Z値より算出した。ま
た、評価は被試験者20名の13週間後の評価点の平均
値で示した。
美白実用試験 夏期の太陽光に3時間(1日1.5時間で2日間)曝され
た被検者20名の前腕屈側部否膚を対象として、左前腕
屈側部には太陽光に曝された日の翌日より、また右前腕
屈側部には太陽光に曝された日の7日後より各々試料を
朝夕1回ずつ13週間連続塗布した。
評価は、試料を塗布した皮膚の部分が他の皮膚の部分よ
り色白(淡色化)となったと回答した被検者の数で示し
た。
実施例1〜7、比較例1〜5 〔二層型ローション〕 下記の組成に於いて、第1表に示す通りにジイソプロピ
ルアミンジクロロアセテートと「核酸類」の配合量を変
えて、各々の二層型ローションを調整して諸試験を実施
した。その結果を第1表右欄に示した。
(1) 組成 尚、ジイソプロピルアミンジクロロアセテートをDAD
A、リボ核酸をRNA、デオキシリボ核酸をDNA、リ
ボ核酸のナトリウム塩をRNAナトリウム塩とのごとく
略記する。
(2) 調製法 (A)、(B)成分を各々均一に溶解した後、(A)成分と(B)成
分を混合撹拌分散し、次いで容器に充填する。
使用時には内容物を均一に振盪分散して使用する。
(3) 特性 第1表に示すごとく、比較例1〜5の二層型ローション
基剤及びこの基剤にDADA、「核酸類」を各々単独で
配合したローションでは角質層ターンオーバ速度がやや
速くなり日数が減少する効果が認められるが、皮膚色明
度回復試験及び美白実用試験に於いて充分なる効果は得
られない。実施例1〜7の本発明の美白化粧料は諸試験
の評価がすべて良好であり、特に太陽光に曝された日の
翌日より、過剰のメラニンが皮膚内に形成される以前に
試料を塗布した左前腕部の皮膚は、色黒の皮膚を予防す
る効果が明らかに認められて、右前腕部に比較して美白
効果が向上している。
実施例8〜13、比較例6〜11 〔スキンクリーム〕 実施例1と同様に、下記の組成に於いて各々のスキンク
リームを調製して諸試験を実施し、その結果を第2表右
欄に示した。
(1) 組成 (2) 調製法 (A)、(B)成分を各々均一に加熱溶解して温度を80℃に
した後、(B)成分中に(A)成分を注入撹拌混合する。次い
で、撹拌しながら温度を30℃迄冷却する。
(3) 特性 第2表に示すごとく、比較例6〜11に対して本発明の
美白化粧料である実施例8〜13は諸試験に於いてすべ
て良好な結果を示し、美白効果も優れていることは明ら
かであった。また、前記実施例1〜7と同様に、特に美
白実用試験に於いては、左前腕部の塗布部分の皮膚が色
黒となることを予防する効果が向上していることが認め
られた。
(発明の効果) 以上記載の如く、本発明の美白化粧料は、皮膚安全性が
高く、メラニン色素形成抑制効果と色黒の皮膚を速やか
に淡色化する効果を有することが明らかであり、特に太
陽光等に曝された後、速やかに使用することによって、
更に一段と美白効果が向上することが認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リボ核酸、デオキシリボ核酸及びそれらの
    塩類の群から選択された少なくとも1つと、ジイソプロ
    ピルアミンジクロロアセテートとを配合してなる美白化
    粧料。
JP23599485A 1985-10-21 1985-10-21 美白化粧料 Expired - Fee Related JPH0615465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23599485A JPH0615465B2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21 美白化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23599485A JPH0615465B2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21 美白化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6296404A JPS6296404A (ja) 1987-05-02
JPH0615465B2 true JPH0615465B2 (ja) 1994-03-02

Family

ID=16994230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23599485A Expired - Fee Related JPH0615465B2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21 美白化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0615465B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6468311A (en) * 1987-09-08 1989-03-14 Hoou Kk Hair dye composition
JP3308433B2 (ja) * 1995-08-31 2002-07-29 株式会社資生堂 皮膚賦活食品
EP1097270B1 (de) 1998-07-16 2003-06-04 Cognis Deutschland GmbH & Co. KG Verwendung von pit-emulsionen

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6296404A (ja) 1987-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2986262B2 (ja) 美白化粧料
JPH03153609A (ja) 美白化粧料
JPH0615465B2 (ja) 美白化粧料
JPS649965B2 (ja)
JPH0363211A (ja) 美白化粧料
JP3133508B2 (ja) 美白剤および美白化粧料
JP3378127B2 (ja) 美白化粧料
JP3115445B2 (ja) 美白化粧料
JPH0615466B2 (ja) 美白化粧料
JP2671244B2 (ja) 美白化粧料
JPH0678223B2 (ja) 皮膚化粧料
JP2511816B2 (ja) 美白化粧料
JPH0676309B2 (ja) 美白化粧料
JP2511815B2 (ja) 美白化粧料
JPH0363207A (ja) 皮膚化粧料
JPH07112966B2 (ja) 皮膚化粧料
JP3045604B2 (ja) 美白化粧料
JPH0971520A (ja) 皮膚化粧料
JPH05194178A (ja) 美白化粧料
JPH06100429A (ja) 美白化粧料
JP3624318B2 (ja) 養毛剤
JP3649889B2 (ja) 美白化粧料
JPH0733639A (ja) 美白化粧料
JP3071293B2 (ja) 美白化粧料
JPH03153610A (ja) 美白化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees