JPH06154437A - 安全かみそり - Google Patents

安全かみそり

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JPH06154437A
JPH06154437A JP15765393A JP15765393A JPH06154437A JP H06154437 A JPH06154437 A JP H06154437A JP 15765393 A JP15765393 A JP 15765393A JP 15765393 A JP15765393 A JP 15765393A JP H06154437 A JPH06154437 A JP H06154437A
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JP
Japan
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blade
safety razor
skin
sensor
blades
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Application number
JP15765393A
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English (en)
Inventor
Wataru Hattori
亘 服部
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Feather Safety Razor Co Ltd
Original Assignee
Feather Safety Razor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刃体の刃先に向かって突発的な力が作用した
場合にも肌を傷付けることがなく、より安全な安全かみ
そりを提供する。 【構成】 刃台2と天板7との間において下刃体4と上
刃体3とをスペーサ5を介して挟着した安全かみそりに
おいて、上下両刃体3,4をその刃体3,4を含む平面
内における刃先の長手方向に直交する方向へスライド移
動可能に支持するようにした。更に、前記両刃体3,4
をその刃先側へ付勢する板ばね13を設けた。これによ
り、刃体の刃先に向かって突発的な力が作用した場合
に、刃先が皮膚面と擦れ合う方向に干渉することなく後
退されるため、皮膚を傷付ける虞がないとともに、皮膚
に優しいものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安全かみそり、より詳細
には刃台と天板との間で刃体を挟着した安全かみそりに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の安全かみそりとしては、
刃台と天板との間において、下刃体と上刃体とがスペー
サを介して挟着された二枚刃の安全かみそりや、さらに
は刃台と天板との間において、刃体が挟着された一枚刃
の安全かみそり等が広く知られている。
【0003】すなわち、これら従来の安全かみそりにお
いては、天板の下面には複数本のかしめ突起が下方へ延
設されるとともに、刃台及び刃体の前記かしめ突起に対
応する箇所にはそれぞれかしめ孔が透設されており、こ
れらかしめ孔は前記かしめ突起の外形及び外周とほぼ等
しく形成されている。
【0004】そして、上記各部材を重ね合わせて前記か
しめ突起の先端部を熱融着することにより、刃体が刃台
と天板との間で前後左右いずれの方向にも動くことのな
いように固着されていた。従って、組付後の状態におい
ては安全かみそりの刃先はひげそり接線に対して固定さ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の安全かみそりでは、使用者がひげを剃っている時に
刃体の刃先に向かって突発的な力が作用した場合、肌を
切り、肌を傷付ける虞があった。
【0006】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とする処は、刃体の刃先に向か
って突発的な力が作用した場合にも肌を傷付けることが
なく、より安全な安全かみそりを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明においては、刃台と天板との間に刃体を挟
着した安全かみそりにおいて、刃体をその刃体を含む平
面内における刃先の長手方向に直交する方向へスライド
移動可能に支持するとともに、前記刃体をその刃先側へ
付勢する付勢部材を設けたことをその要旨としている。
【0008】
【作用】従って、上記構成によれば、刃台と天板との間
に介在された刃体は付勢部材により常にはひげ剃り可能
位置に保持されているため、通常のひげ剃り動作が可能
となる。そして、ひげ剃り時において刃体の刃先に向か
って突発的な力が作用した場合には、付勢部材の付勢力
に抗して刃体がその刃体を含む平面内における刃先の長
手方向に直交する方向にて後退され、刃先が皮膚面から
離間されるため、肌を傷付ける虞がない。特に、刃体の
後退方向が、刃体を含む平面内においてその刃先に直交
する方向に設定されているため、刃体の後退方向をそれ
ぞれの刃体を含む平面以外に設定したものに比べ、刃体
の後退途中において刃先が皮膚面に擦れ合う方向への干
渉をなくすことができ、使用者の肌に優しいものとな
る。
【0009】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、本発明の安全かみそりを具体化し
た第1実施例を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。
【0010】ホルダー(図示せず)に対し着脱自在に取
付けられる安全かみそり1は、図1,2に示すように、
刃台2と、上刃体3と、下刃体4と、上下両刃体3,4
の間に介在される介在物としてのスペーサ5と、スライ
ド検出手段としてのトレースセンサ6と、天板7とを備
えている。
【0011】図1,2に示すように、天板7下面には互
いに離間した4本の支柱34が下方へ突設されている。
前記支柱34の先端にはかしめ突起35が延設され、同
かしめ突起35は若干先細りに形成されている。図6に
示すように、前記4本の支柱34は、刃台2に所定間隔
をおいて透設されたかしめ孔16に挿入されるととも
に、かしめ孔16の中間部に形成された段部16aにて
係止されている。そして、前記かしめ突起35は刃台2
の下面に僅かに突出され、天板7が刃台2から離脱不能
にかしめ着されている。
【0012】図1,2,6に示すように、上下両刃体
3,4にはその前後方向に延びる長孔22,23が透設
され、上下両刃体3,4はこの長孔22,23にて前記
支柱34により前後動可能に挿通支持されている。即
ち、上下両刃体3,4はそれぞれの刃体3,4を含む平
面内においてその刃先に直交する方向に移動可能となっ
ている。なお、前記長孔22,23の左右方向幅は支柱
34の断面幅とほぼ等しく形成されており、上下両刃体
3,4は左右方向へは移動が規制されている。同図に示
すように、スペーサ5には前記支柱34の円形断面とほ
ぼ同径の円形の孔28が透設され、前記支柱34により
移動不能に挿通支持されている。
【0013】図1,2,5に示すように、刃台2と天板
7との対向する左右両側の後部には後方に開口するバネ
収納溝14,32がそれぞれ形成されている。前記各バ
ネ収納溝14,32内には支持突起15,33が各々2
本ずつ突設されており、それぞれ対向する支持突起1
5,33により付勢部材としての有弾性の板バネ13が
抜け落ちることのないように支持されている。前記上下
両刃体3,4のバネ収納溝14,32に対応する部位に
はそれぞれ溝部26,27が凹設されており、この溝部
26,27の前部に前記板バネ13の押圧部13aが当
接されている。そして、上下両刃体3,4が板バネ13
により常時前方へ付勢されている。スペーサ5には、前
記バネ収納溝14,32に対応して後方に開口する溝部
30がそれぞれ凹設されている。この溝部30は、前記
板バネ13に接触しないように上下両刃体3,4の溝部
26,27よりも前方に深く形成されている。
【0014】図1,2,7に示すように、安全かみそり
1の左右方向中央部において、刃台2上面には凹所11
が形成されている。そして、同凹所11内に設けた軸受
孔12と、軸受孔12と対応する天板7の下面に設けた
軸受孔31とによりトレースセンサ6の支軸19を中心
に左右方向へ回動可能に支持されている。
【0015】ここで、トレースセンサ6について図3
(a),(b)に基づいて説明すると、トレースセンサ
6は、その基部17の左右両側に刃体係止部18が上方
へ突設されており、基部17の中央には前記支軸19が
上下方向に延出されている。前記トレースセンサ6には
その基部17から前方へアーム部20が延出され、同ア
ーム部20の先端には扇状のセンサ部21が形成されて
いる。なお、本実施例においては、図3(a)に示すよ
うに、支軸19の中心から基部17の右端部(左端部)
までの距離L1と、支軸19の中心からセンサ部21先
端までの距離L2との距離比はL1:L2=1:2.7
である。
【0016】また、刃台2の前端にはガード受け部材9
が設けられるとともに、同ガード受け部材9の中央部
は、トレースセンサ6先端のセンサ部21の回動を許容
できる程度に円弧状に切欠き形成されている。そして、
センサ部21の前部は、図7に示すように、刃台2より
僅かに突出されている。上下両刃体3,4の中央部には
それぞれ四角形状の挿入孔24,25が透設されてお
り、両挿入孔24,25の後端には前記トレースセンサ
6の刃体係止部18が当接されている。スペーサ5の中
央には、前記凹所11に対応して後方に開口する溝部2
9が凹設されている。
【0017】次に、上記のように構成された第1実施例
の安全かみそりの作用について説明する。さて、前記安
全かみそり1の通常の使用状態及び使用休止状態では、
図4(a),図8(a)に示すように、トレースセンサ
6のアーム部20は刃体3,4の前後方向に位置してい
る。この時、板バネ13はその押圧部13aにて上下両
刃体3,4を常時前方に付勢しており、通常のひげ剃り
動作により上下両刃体3,4が後退することが防止され
ている。また、トレースセンサ6のセンサ部21は、常
に使用者の皮膚面に対し接触状態にあるが、トレースセ
ンサ6は軸受孔12,31により上下方向への回動が規
制されているため、通常のひげ剃り動作、すなわち、安
全かみそり1の上下方向への移動によりトレースセンサ
6が回動することはない。
【0018】一方、使用者がひげ剃り動作中に誤ってこ
の安全かみそり1を例えば図8(a)の矢印A方向にス
ライドさせてしまった場合には、皮膚面に対し接触状態
にあるトレースセンサ6のセンサ部21が皮膚に引掛っ
てその位置を保持し、安全かみそり1は使用者による動
作に合わせて左右方向にスライドしてしまうため、トレ
ースセンサ6は支軸19を中心に安全かみそり1のスラ
イド方向とは逆方向に回動する。
【0019】そして、図4(b),図8(b)に示すよ
うに、このトレースセンサ6の回動に伴いトレースセン
サ6の基部17に設けた刃体係止部18も一体的に回動
し、てこの作用により上下両刃体3,4の挿入孔24,
25後側を前記板バネ13の弾性に抗して後方へ押圧す
るため、上下両刃体3,4がそれぞれの刃体3,4を含
む平面内においてその刃先に直交する方向にて後方へ移
動され、スペーサ5に対して上下両刃体3,4が相対的
に後退することになる。従って、安全かみそり1を左右
方向にスライドさせることにより、上下両刃体3,4が
皮膚面から離間した位置に移動するため、皮膚を傷付け
る虞がない。なお、本第1実施例では刃体係止部18の
スイング寸法、すなわち上下両刃体3,4の後退寸法L
3は最大で0.7mmである。
【0020】この上下両刃体3,4が後退した状態にお
いて、皮膚面から安全かみそり1を僅かに離間させれ
ば、板バネ13による前方への付勢により上下両刃体
3,4が前方へ移動され、同時にトレースセンサ6も安
全かみそり1を矢印A方向にスライドさせた時とは反対
方向に回動されて、図4(a),図8(a)に示す使用
休止状態に自動復帰される。
【0021】また、本第1実施例の安全かみそり1で
は、上記したように板バネ13により上下両刃体3,4
を前方へ付勢する構成であるため、ひげ剃り中に上下両
刃体3,4の刃先に向かって突発的な力が作用した場合
でも、上下両刃体3,4がそれぞれの刃体3,4を含む
平面内においてその刃先に直交する方向にて後退する。
この時は、上記した安全かみそり1を左右方向へスライ
ドさせた場合とは異なり、トレースセンサ6が回動する
ことはない。また、前記刃先方向への力がなくなった際
には、板バネ13の付勢力により上下両刃体3,4が自
動復帰される。
【0022】従って、この第1実施例によれば、使用者
が誤って安全かみそり1を左右方向にスライドさせたと
しても、スペーサ5に対し上下両刃体3,4が後退し皮
膚面から離間されるため、使用者の肌を切る虞がない。
【0023】特に、上下両刃体3,4の後退方向が、そ
れぞれの刃体3,4を含む平面内においてその刃先に直
交する方向に設定されているため、刃体3,4の後退方
向をそれぞれの刃体3,4を含む平面以外に設定したも
のに比べ、突発的に刃先側に力が加わった場合の刃体
3,4の後退途中において刃先の皮膚面との擦れ合う方
向への干渉をなくすことができ、使用者の肌に優しいも
のとなる。
【0024】なお、図4(a)に示すように、ガード受
け部材9の円弧状に切欠き形成された部位の間隔L4を
大きく形成するとともに、トレースセンサ6のセンサ部
21の上面積を大きく形成すれば、センサ部21と皮膚
面との接触面積が増し、安全かみそり1の左右方向への
スライドに対する応答性がより向上する。 〔第2実施例〕次に、本発明の安全かみそりを具体化し
た第2実施例を図9〜図11に基づいて説明する。な
お、この第2実施例においては、前記第1実施例と相違
する部位について詳細に説明し、同一又は相当する構成
については同一番号を付してその説明を省略する。
【0025】図9に示すように、ホルダー(図示せず)
に対し着脱自在に取付けられる安全かみそり41は、刃
台42と、上刃体43と、下刃体44と、上刃体43と
下刃体44との間に介在される介在物としてのスペーサ
を兼ねたひげかす排除板45と、スライド検出手段とし
てのトレースセンサ46と、天板47とを備えている。
【0026】図9,10に示すように、天板47の左右
両側の後部には付勢部材としての略く字状のバネ部48
が左右にそれぞれ2本ずつ合成樹脂により天板47に対
して一体形成されている。また、下刃体44の左右両側
の後部においてそれぞれ外側寄りには後方へ開口する彫
りの浅い係止溝部54が凹設され、その係止溝部54の
内側寄りには後方へ開口する彫りの深い溝部53が凹設
されている。また、上刃体43の左右両側の後部におい
てそれぞれ外側寄りには後方へ開口する彫りの深い溝部
51が凹設され、その溝部51の内側寄りには後方へ開
口する彫りの浅い係止溝部52が凹設されている。
【0027】そして、図10に示すように、前記バネ部
48のうち外側の第1バネ片49が下刃体44の係止溝
部54の底部に当接するとともに、前記バネ部48のう
ち内側の第2バネ片50が上刃体43の係止溝部52の
底部に当接している。
【0028】ここでひげかす排除板45について説明す
ると、ひげかす排除板45の前部には左右方向に延びる
有弾性のひげかす排除部55が設けられ、同ひげかす排
除部55の左右両端には左右両支持部56が後方に延出
されている。前記ひげかす排除部55の中央部後側には
枠部57が設けられ、その後枠部分が幅広の押圧部58
となっている。ひげかす排除板45の左右両支持部56
には円形の孔59が透設されており、この孔59に天板
47の支柱34が挿通され、左右両支持部56はこの支
柱34に対し回動可能なるも支柱34に対し垂直方向へ
の移動不能に支持されている。なお、前記押圧部58に
は矢印を模した三角溝60が形成されており、この三角
溝60はひげかす排除板45によるひげかす排除動作の
押圧方向を示している。
【0029】図9に示すように、トレースセンサ46の
センサ部21上端には、前記第1実施例とは異なり、皮
膚面との摩擦力を増やすための凹凸部61が形成されて
いる。
【0030】次に、上記のように構成された第2実施例
の安全かみそりの作用について説明する。さて、図11
(a)に示すように、通常の使用状態及び使用休止状態
では、トレースセンサ46のアーム部20は前後方向に
配置されている。この時、第1及び第2バネ片49,5
0がその弾性により上下両刃体43,44の位置を保持
するように設けられているため、通常のひげ剃り動作に
より刃体43,44が後退することが防止されている。
【0031】一方、使用者がひげ剃り動作中に誤ってこ
の安全かみそり41を左右方向にスライドさせてしまっ
た場合には、常に皮膚に対し接触状態にあるトレースセ
ンサ46のセンサ部21が皮膚に引掛ってその位置を保
持し、安全かみそり41は使用者による動作に合わせて
左右方向にスライドしてしまうため、トレースセンサ4
6は支軸19を中心に安全かみそり41のスライド方向
とは逆方向に回動する。
【0032】そして、このトレースセンサ46の回動に
伴い、図11(b)に示すように、トレースセンサ46
の基部17に設けた刃体係止部18も一体的に回動し、
てこの作用により上下両刃体43,44を前記各バネ部
49,50の弾性に抗して上下両刃体43,44を含む
平面内においてその刃先に直交する方向にて後方へ押圧
移動させる。この時、ひげかす排除板45に対して上下
両刃体43,44が相対的に後退することにより上下両
刃体43,44が皮膚面から離間されるので、安全かみ
そり41を左右方向にスライドさせたことに起因して皮
膚を傷付ける虞がない。
【0033】この状態において、皮膚面から安全かみそ
り41を離間させれば、各バネ片49,50の弾性によ
り上下両刃体43,44が前方へ付勢されるとともに、
トレースセンサ46も安全かみそり41を左右方向にス
ライドさせた時とは反対方向に回動されて、図11
(a)に示す使用休止状態に自動復帰される。
【0034】また、本第2実施例の安全かみそり41で
は、上記したようにバネ部48により上下両刃体43,
44を前方へ付勢する構成であるため、前記第1実施例
と同様にひげ剃り中に上下両刃体43,44の刃先に向
かって突発的な力が作用した場合でも、上下両刃体4
3,44がそれぞれの刃体43,44を含む平面内にお
いてその刃先に直交する方向にて、刃先が皮膚面と擦れ
合う方向に干渉することなく後退されるため、使用者の
肌を切る虞がないとともに、肌に優しいものとなる。こ
の時は、トレースセンサ46は回動せず、各バネ部4
9,50の付勢力により、上下両刃体43,44が自動
復帰される。
【0035】この第2実施例においては、トレースセン
サ46のセンサ部21の皮膚面に常時接触する部位を凹
凸部61として皮膚面との摩擦抵抗を増加させたので、
前記第1実施例のトレースセンサ6に比して安全かみそ
り41の左右方向へのスライドに対する応答性が向上す
る。
【0036】また、この第2実施例では、上下両刃体4
3,44間にひげかす排除板45を介在させているた
め、ひげかす排除部55の弾性に抗して前記三角溝60
の矢印方向に押圧部58を押圧すれば、このひげかす排
除部55が前方へ弓なり状に撓って上下両刃体43,4
4間に詰まっているひげかすを容易に排除できる。そし
て、この押圧を解除すれば、ひげかす排除部55は自身
の弾性により元の形状に復帰する。
【0037】さらには、この第2実施例では、前記第1
実施例の板バネ13に代えて天板47にバネ部48を一
体形成したので、バネを紛失する虞がないとともに、安
全かみそり41の組付作業が非常に容易になる。 〔第3実施例〕次に、本発明の安全かみそりを具体化し
た第3実施例を図12,13に基づいて説明する。な
お、この第3実施例においては、前記第2実施例と相違
する構成について説明し、同一又は相当する構成につい
ては同一番号を付しその説明を省略する。
【0038】図13に示すように、本第3実施例の安全
かみそりは、一枚刃の安全かみそりであって、刃体81
は、スペーサを省略して直接天板47と刃台42との間
で前後動可能に支持されている。天板47の左右両側の
後部には略く字状のバネ片49がそれぞれ一体形成され
ている。また、刃体81の左右両側の後部においてそれ
ぞれ外側よりには後方へ開口する係止溝部54が凹設さ
れ、前記バネ片49がこの係止溝部54に当接してい
る。
【0039】図14に示すように、安全かみそりの左右
方向の中央には、トレースセンサ46が配設され、刃台
42と天板47に設けた軸受孔12,31によりトレー
スセンサ46の支軸19を中心に左右方向へ回動可能に
支持されている。また、センサ部21の前部は刃台42
より僅かに突出されており、刃体81の挿入孔25の後
端には前記トレースセンサ46の刃体係止部18が当接
されている。なお、図示はしないが、本実施例の安全か
みそりのその他の構成は、前記各実施例と同一又は類似
するものである。
【0040】従って、この第3実施例においても、突発
的に刃先側に力が加わったとしても、刃台42に対し刃
体81がその刃体81を含む平面内においてその刃先に
直交する方向にて後退し、刃先が皮膚面と擦れ合う方向
に干渉することなく当該皮膚面から離間されるため、使
用者の肌を切る虞がないとともに、肌に優しいものとな
る。
【0041】なお、本実施例においてはバネ片49を天
板47に一体形成したものを例示したが、第1実施例の
板バネ13を採用することも可能である。なお、本発明
は上記第1〜第3の各実施例に限定されるものではな
く、発明の趣旨から逸脱しない範囲において構成の一部
を適宜に変更して以下のように実施することもできる。
【0042】(1)前記トレースセンサ6の構成に加
え、例えば図14に示すようにセンサ部21の皮膚面と
の接触部位とは反対側にノブ71を設ける。こうすれ
ば、ノブ71を操作してトレースセンサ6を回動させる
ことにより、スペーサ5が上下両刃体3,4に対し相対
的に前進するため、このスペーサ5がひげかす排除機能
を持つことになる。
【0043】なお、このノブ71の形状は、手を掛ける
ことができるものであれば図14に図示した形状のもの
に限らず任意の形状にて形成することが可能である。ま
た、このノブ71を第2実施例に示したトレースセンサ
46にも適用することが可能である。
【0044】(2)トレースセンサ6,46のセンサ部
21の皮膚面に接触する部分は、前記第1,2実施例の
面一のものや凹凸を施したものに限らず、溝状等に形成
してもよい。
【0045】(3)前記第1〜第3実施例では、トレー
スセンサ6,46を設け、安全かみそり1,41の左右
方向の移動に応じて刃体3,4,43,44が後退する
構成を例示したが、このトレースセンサ6,46を省略
して実施してもよい。
【0046】(4)刃体3,4,43,44,81を前
方へ付勢する板バネ13又はバネ片49,50を安全か
みそりの左右方向の中央に設けてもよい。なお、本第1
発明では、第1,2実施例において2枚刃タイプの安全
かみそりについてのみ説明したが、もちろん1枚刃タイ
プの安全かみそりについて具体化することも可能であ
る。また、第1発明及び第2発明は、ホルダーに対し刃
台が一体に取付けられた使い捨てタイプの安全かみそり
に具体化することも可能である。
【0047】(5)トレースセンサ6,46は、天板
7,47と刃台2,42とに設けた軸受孔12,31に
より支持されるものを例示したが、トレースセンサ6,
46の支軸19を上下一方へのみ突設し、天板7,47
及び刃台2,42のうち一方のみに支持されるものであ
ってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、刃体の刃先に向かって突発的な力が作用した場合に
も肌を傷付けることがなく、より安全な安全かみそりを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す安全かみそりの分解
斜視図である。
【図2】第1実施例を示す安全かみそりの分解斜視図で
ある。
【図3】第1実施例を示し、(a)はトレースセンサの
平面図であり、(b)はトレースセンサの背面図であ
る。
【図4】第1実施例を示し、(a)は通常の安全かみそ
りの使用状態及び使用休止状態を示す平面図であり、
(b)は安全かみそりのトレースセンサ回動時を示す平
面図である。
【図5】第1実施例を示し、図4(a)のX−X断面図
である。
【図6】第1実施例を示し、図4(a)のY−Y断面図
である。
【図7】第1実施例を示し、図4(a)のZ−Z断面図
である。
【図8】第1実施例を示し、(a)は通常の安全かみそ
りの使用状態及び使用休止状態における作用説明図であ
り、(b)はトレースセンサ回動時の作用説明図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例を示す安全かみそりの分解
斜視図である。
【図10】第2実施例を示し、第1実施例における安全
かみそりのX−X断面図と同一箇所の断面図である。
【図11】第2実施例を示し、(a)は通常の安全かみ
そりの使用状態及び使用休止状態における作用説明図で
あり、(b)はトレースセンサ回動時の作用説明図であ
る。
【図12】本発明の第3実施例を示す安全かみそりの断
面図である。
【図13】第3実施例を示す安全かみそりの左右方向中
央における断面図である。
【図14】別の実施例を示すトレースセンサの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,41…安全かみそり、2,42…刃台、3,43…
上刃体、4,44…下刃体、7,47…天板、13,4
8…付勢部材としての板ばね及びばね部、81…刃体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃台(2、42)と天板(7、47)と
    の間に刃体(3,4、43,44、81)を挟着した安
    全かみそりにおいて、 刃体(3,4、43,44、81)をその刃体(3,
    4、43,44、81)を含む平面内における刃先の長
    手方向に直交する方向へスライド移動可能に支持すると
    ともに、前記刃体(3,4、43,44、81)をその
    刃先側へ付勢する付勢部材(13,48)を設けたこと
    を特徴とする安全かみそり。
JP15765393A 1993-06-28 1993-06-28 安全かみそり Pending JPH06154437A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000014946A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Kaijirushi Hamono Kaihatsu Center:Kk 剃刀における刃支持構造

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JP2000014946A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Kaijirushi Hamono Kaihatsu Center:Kk 剃刀における刃支持構造

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