JPH06153952A - 微量未知二重鎖dna分子の増幅、標識を行うための前処理方法 - Google Patents

微量未知二重鎖dna分子の増幅、標識を行うための前処理方法

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JPH06153952A
JPH06153952A JP34145492A JP34145492A JPH06153952A JP H06153952 A JPH06153952 A JP H06153952A JP 34145492 A JP34145492 A JP 34145492A JP 34145492 A JP34145492 A JP 34145492A JP H06153952 A JPH06153952 A JP H06153952A
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dna
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dna molecule
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Nobuaki Tamamaki
伸章 玉卷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 これまで、微量しか得られない未知DNA
を、試験管内で増幅することは不可能であった。本申請
の目的は、全く未知のDNA分子が微量しか獲られず、
かつ様々なサイズの分子の混合液として存在するとき、
その全体を試験管内で増幅することを可能にする準備の
方法を確立することにある。加えて、DNA複製の時に
標識モノマー(標識dNTP)を用いる場合、既知のプライ
マーを使った標識法を提供することにある。 【構成】 本発明の基本的方針は、ハイブリダイゼイシ
ョン法に使用可能な範囲で、分注した未知DNA分子を
2種の制限酵素でそれぞれ細分化し、様々なサイズのD
NA分子それぞれにの端にアダプターを結合し、既知の
塩基配列を作ることにある。DNAの増幅、標識は、ア
ダプターを合成する際に混ぜ合わせた2種のオリゴヌク
レオチドの一方が、リバース、フォワードの両方のプラ
イマーとして働く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】いまDNAを扱う分子生物学の応
用範囲は、日々広がり、医学分野の病名診断を始め、様
々な医学基礎研究においても重要な位置を占めている。
他に、理学、農学、薬学、微生物工学、挙げれば枚挙に
暇が無い。本申請が関わる研究手法には、ハイブリダイ
ゼイション法や微量DNAのクローニングと呼ばれるも
のが考えられるが、いずれもDNA分子生物学で最も頻
繁に用いられる手法で、上記のいずれの分野に於いて
も、常に用いられているものである。
【0002】
【従来の技術】DNAの遺伝情報は、ATCGの塩基の
配列に符号化されている。それ故DNA分子の研究は、
同じ配列ないしは似通った配列があるかどうかを比較す
る研究手段が、頻繁に用いられる。この配列を比較する
方法の総称をハイブリダイゼイション法という。ハイブ
リダイゼイション法に用いる標識プローブは既知の物を
使うのみならず、未知のDNAないしRNAを用いるこ
とが、往々にある。この時標識プローブは、多量に準備
できるものであるなら問題はないが、一度に限られた量
しか得られないときには、再度標識プローブを得るため
に多くの手順を繰り返すことが必要であった。一度きり
しか資料が得られない場合には、標識プローブを使い果
たせば、それ以降の操作は不可能となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在では、既知の塩基
配列が二カ所にあれば、米国特許 No. 4,683,195 及びN
o.4,683,202(日本では特開昭61-274697号公報及び特開
昭62-281号公報にて公開中)の方法(PCR反応)で、
2000bpぐらいまでならばその間の部分のDNAは試験管
内で増幅が可能である。しかし微量しか得られない全く
未知のDNAを、試験管内で増幅することは不可能であ
った。本申請中の発明は、ハイブリダイゼイション法に
使用可能な範囲でDNA分子を細分化するものの、そし
て存在比率は維持できないかも知れないが、全く未知の
DNAを試験管内で増幅することを可能にするものであ
る。その結果として、ある細胞からその細胞内で発現し
ている遺伝子のライブラリーを作るとき、わずかしか発
現していない遺伝子をクローニングするのは難しいが、
発現遺伝子のcDNAを本発明をもちいて増幅すること
で、クローニング出来る可能性を高める。さらに、DN
A複製の時に標識モノマー(標識dNTP)を用いるなら
ば、ファインバーグとボウゲルスタインの方法、Anal B
iochem 132 巻6ー13頁にあるランダムプライマー標識法
以上に効率よく標識出来る、既知のプライマーを使った
標識法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、全く未知のD
NA分子が微量しか得られず、かつ様々なサイズの分子
の混合液として存在するとき、その全体を試験管内で増
幅することを可能にする準備手段であり、その基本的方
針は、様々なサイズの未知DNA分子それぞれに対応し
て、既知の塩基配列を付加するところにある。 (A)まず未知二重鎖DNA分子の断端は、平滑末端で
ある保証がないので、酵素処理により、陥没した領域に
はDNAモノマーを付加し、突出した領域は一部削り取
って、全ての断端を平滑にする。 (B)65℃ 15分程度熱処理やフェノールクロロホルム処
理により、(A)の反応を止め、DNAを回収する。 (C)次に、平滑末端に結合できるアダプター([実施
例1]に実例あり)を加え、T4リガーゼの作用により、
結合する。 (D)アダプターを結合したDNA溶液を3分注する。
ひとつは、そのままポリアクリルアミドゲルの電気泳導
に掛けゲルを切り出すか、分子ふるいのカラムに掛け、
例えば500bp 以上のDNA分子を精製する。 (E)残り2つの分注分は、4塩基対を認識し粘着末端
を作る2種の制限酵素で、それぞれを処理する。 (F)それぞれの粘着末端に結合できるアダプター
([実施例2]に実例あり)を加え、断片化した未知D
NAの両端に結合する。もとからの断端には、既にC,の
項目の所に記載された処理で、アダプターが結合されて
いる(図1)。 (G)アダプターを結合した2つの分注分は、ポリアク
リルアミドゲルの電気泳導に掛けゲルを切り出すか、分
子ふるいのカラムに掛け、例えば500bp 以上のDNA分
子を精製する。 (H)高塩基数DNA分子の濃度を十分に高くし、米国
特許 No.4,683,195及びNo.4,683,202(日本では特開昭6
1-274697号公報及び特開昭62-281号公報にて公開中)の
方法(PCR反応)を用いて、DNAの増幅を行う。 (H)高塩基数DNA分子の濃度を十分に高くすること
で、PCR反応を用いて、DNAの増幅を行っても、低
塩基数のDNAのみが増幅され、高塩基数のDNA分子
は確認もできないと言うことは起こらない。
【0005】本発明の中では、様々な酵素が使われてい
る。例えば制限酵素というのは、二重鎖DNAを特定の
塩基配列を認識して切断する細菌性酵素のことである。
T4ポリメレースというのは、Panet et al. Biochemistr
y 12巻5045-5050 頁にあるように、二重鎖DNA末端を
平滑化するのに効果的に働き、E. coli DNAポリメレ
ース・クレノー断片も Klenow et al. Eur. J. Biochem
45巻371 頁にあるように、平滑化に働くほか、DNA
複製に働く。この様な酵素は、何れも、安価にて入手可
能なものである。更に本発明の中で使われる、プライマ
ーも、ビューケージとカルサース法 (Tetrahedron Le
tters 22巻1859-1862頁 1981年)に従って、多孔ガラス
担体を固層カラムとして合成することが可能である。ア
ダプターも、相補的なオリゴヌクレオチドを加熱し徐々
に冷却することで、調整することが出来る。
【0006】発明が解決しようとする課題の項目中に、
PCR法では既知の塩基配列が二カ所にあれば、2000bp
ぐらいまでならばその間の部分のDNAは試験管内で増
幅が可能であるとは書いたが、本発明の基本的方針にあ
る、様々なサイズの未知DNA分子それぞれに対応し
て、既知の塩基配列を付加した場合には必ずしも当ては
まらない。2000bpまでも増幅可能なのは、テンプレート
になるDNA(2種のプライマーが相補的に結合できる
元のDNA分子)が、DNA混液中にーカ所ないしは2
〜3カ所に限られているときである。PCR反応で幾つ
もの増幅されたDNAのバンドが電気泳導すると認めら
れる例がよく示されるが、プライマーの相補性が高い領
域が複数個ある場合である。本発明にあるように、プラ
イマーが結合する領域が多数ある場合は大きく状況が異
なる。まず、2000bpぐらいまでのDNA分子が増幅され
ていたものが、500bp を越える領域のDNA分子から増
幅されにくくなり、1000bp以上では不可能と思われる。
これは小さなDNA分子から大きなものまで、全てが同
じプライマーに相補的な領域を両端に有し、プライマー
や基質を競い合うとき、小さなDNAが有利になり増幅
され易いためと考えられる。それ故、制限酵素による断
片化とアダプター結合の後、例えば500bp 以上のDNA
分子をアクリルアミドゲルで精製することにより、高塩
基数のテンプレートになるDNAの濃度を上げた(ゲル
電気泳導による精製の精度は、米国特許No.4,683,195
日本では 特開昭61-274697号公報にあるPCR反応によ
る検出精度より遥かに低い)。もし低塩基数領域中にあ
るわずかのDNAが失われるのを恐れるなら、例えば50
0bp 以下も精製してPCR反応を行えば良いが、高塩基
数領域のDNAはほとんど増幅されない。例えば500bp
以上を精製してPCR反応を行えば、高塩基数領域に加
え、低塩基数領域も同時に増幅されてくる。
【0007】米国特許 No.4,683,195 及び No.4,683,20
2(日本では特開昭61-274697号公報及び特開昭62-281号
公報にて公開中)の方法(PCR反応)では、プライマ
ーは、リバースとフォワードのそれぞれは、違ったもの
として取り扱われていた。しかし、これは違った配列で
ある必要はなく、全く同じ物であっても構わないことが
分かり、本発明の中で利用されている。プライマーが安
定に相補的DNA分子に付く温度のことを、アニーリン
グ温度と言うが、これはGC含量に大きく依存する。塩
基配列が違えばこの温度も異なる。しかしプライマーが
リバースとフォワードとも同一であると、同一の温度で
二カ所に安定した相補的結合を作るので、理想的であ
る。適切なアダプター(実施例3では図3のアダプター
III やアダプターIV)を未知DNAの制限酵素処理前の
両端に結合するものに用いると、プライマーは(図1の
星印の付いた部分)一種類で、全てに対応するように仕
組むことが、可能である。
【0008】
【作用】本申請中の発明は、ハイブリダイゼイション法
に使用可能な範囲でDNA分子を細分化するものの、全
く未知のDNAを試験管内で増幅することを可能にす
る。ハイブリダイゼイション法に使用するプローブは、
様々な大きさのDNAを用いることが可能であるが、低
塩基数のDNAで遺伝子を検出するのに十分役立ち、高
塩基数のDNAであればあるほど扱いが難しくなる。組
織中のDNA分子を検出するのに用いる、インサイチュ
ウハイブリダイゼイション法では、50-200bpぐらいが望
ましい。それ故、4塩基対を認識して切断する制限酵素
で処理することにより、DNA分子の256bp (4の4
剰)に一カ所の確率で切断されるので、非常に都合のい
いサイズの分子が得られる。大きすぎるサイズや、小さ
すぎるサイズに切断される部分が出来るが、2種類の4
塩基対を認識して切断する制限酵素で、分注したそれぞ
れを処理すると、相補的に補い合うので、大きなDNA
分子であってもその塩基配列のほとんどの部分は、ハイ
ブリダイゼイション法で検出する対照とすることが出来
る(実施例2を参照)。最終的に一つの目的とするDN
A分子が、本発明の処理を経たものから見つかったな
ら、遺伝子全体の塩基配列はcDNAライブラリーから再ク
ローニングすることで知ることが出来る。それ故4塩基
対を認識して切断する制限酵素で処理することは、本発
明の利点となっても、欠点とはならない。更に、ある細
胞からその細胞内で発現している遺伝子のライブラリー
を作るとき、わずかしか発現していない遺伝子をクロー
ニングするのは難しいが、発現遺伝子のcDNAを本発
明を用いて増幅することで、代わりにそのcDNAの一
部をクローニングする可能性を高める。
【0009】本発明は、全く未知のDNA分子が微量し
か獲られず、かつ様々なサイズの分子の混合液として存
在するとき、存在比率は維持できないかも知れないが、
その全体を試験管内で増幅することを可能にした。さら
にDNA複製の時に標識モノマー(標識dNTP)を用いる
ならば、効率よく標識出来る、既知のプライマーを使っ
た標識法を提供するものである。
【0010】
【実施例1】本実験は、低塩基数DNAの平滑末端にそ
のままアダプターを結合する場合でも、本特許申請内容
が有効に働くことを示すために行った。模擬実験とし
て、バクテリオファージΦΧ174DNAを制限酵素 HaeI
IIで切断したものを、未知DNA分子と見なし、アダプ
ターI(図3)をファージDNAの平滑末端に、T4リガ
ーゼを作用させることにより、結合した。ファージDN
Aの液にアダプターIを0.1μM以下ではあるが、ファー
ジDNA濃度よりは十分に高い濃度になるように加え
る。この混合液にT4リガーゼを加え、アダプターとファ
ージDNA断片を結合する。このリガーゼによる結合で
は、アダプター合成の際に、5'末端側に燐酸基を付けて
いないので、アダプター同士は同じ平滑末端を介しても
結合することはない。
【0011】バクテリオファージΦΧ174 DNAを制限
酵素 HaeIIIで切断したものは、(1,353 1,078 872 6
03 310 281 271 234 194 118 72)の塩基数であ
る。アダプターIは、(化1、化2)の2つのオリゴデ
オキシリボヌクレオチドより合成した。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】オリゴヌクレオチド合成法 ビューケージとカルサース法(Tetrahedron Letters 22
巻1859-1862頁1981年)に従って、多孔ガラス担体を固
層カラムとして合成した。カラムからは、30%水酸化ア
ンモニウム溶液を注入し反応させ、カラムから生成物を
遊離させ、55℃で、一晩反応を進め、保護基を外す。濃
縮、沈澱、精製の処理後、260 nmの紫外光吸収度によ
り、その濃度を算出する。
【0015】アダプターの合成法 精製されたオリゴヌクレオチド(化1)と(化2)の溶
液を等モル数量づつ混合し、一度95℃にまで加熱し、そ
の後緩やかに温度を室温にまで下げる。この段階で、オ
リゴヌクレオチド(化1)と(化2)は互いにハイブリ
ダイズし、二重鎖構造を持ったアダプターIが調製され
る。
【0016】アダプターIを結合したΦΧ174DNAの
混合物を、8%ポリアクリルアミドゲル電気泳導に掛ける
ことにより、500bp以上のDNA分子を精製した。増幅
のための準備が出来たかどうかを確かめる目的で、米国
特許 No. 4,683,195及び No.4,683,202(日本では特開
昭61-274697号公報及び特開昭62-281号公報にて公開
中)の方法(PCR反応)で、精製前後のΦΧ174 DN
Aをテンプレートとし、(化2)をプライマー、DNA
合成酵素には TTHポリメレース(高度好熱菌DNAポリ
メレース)を用いて、増幅反応を試験管内で行った。テ
ンプレートDNAには、非燐酸化5'末端を持つアダプタ
ーを結合し、ニックが入ったままの状態にあるので、P
CR反応サイクルには72℃で1分間ポリメレース反応に
より、ニックを除くステップを始めにおいた。
【0017】反応によって生成されたDNAを8%ポリア
クリクアミドゲルで電気泳導し、増幅の程度を確かめた
(図2レーン2、3)。その結果、500bp 以上のDNA
分子を精製してテンプレートとしたものでは、500bp 以
上のDNA分子も増幅されていたが、500bp 以下のDN
A分子も効率よく増幅されていた。アクリルアミドゲル
による精製では、上記増幅反応でも増幅されないほどに
精度高く500bp 以下のDNA分子を除去出来なかったと
考えられる。
【0018】実施例1により、1000bp以下の二重鎖DN
A分子であるなら、両端にアダプターIを結合し、PC
R反応に供する500bp 以上のテンプレートDNA分子濃
度を精製して高めることで、全体に均一ではないが増幅
可能であり、本特許申請内容の一部が、PCR増幅反応
の前処理として有効に働くことが示された。
【0019】
【実施例2】本実験は、高塩基数DNAを制限酵素で、
細分化した際にも、本特許申請内容が有効に働くことを
示すために行った。模擬実験として、pUC19プラスミッ
ドDNAを未知DNA分子と見なし、制限酵素 Sau3AI
ないしはHapIIで切断し、アダプターII(図3)をDN
Aの粘着末端に、T4リガーゼを作用させることにより、
結合した。
【0020】pUC19プラスミッドDNA (2,686bp の環
状DNA)を、制限酵素 Sau3AIないしはHapII で切断
したものは、 Sau3AI : 955 585 341 258 141 105 78 75 46
36 18 17 12 11 8 HapII : 501 489 404 331 242 190 147 111 1
10 67 34 34 26 の様な、それぞれ14本と12本の二重鎖DNA分子に分か
れる。このうち、100bp以下の大きさのDNA分子は、
ハイブリダイゼイション法のプローブとしても、クロー
ニングする対象物としても小さすぎる。しかし元のDN
Aを含む溶液を、二分注しておき、一方をSau3AIで、他
方をHapII で切断するならば、相補的に一方では、100b
p以下の分子に切断される部分も、他方では100bp以上の
分子内に含まれ、ハイブリダイゼイション法のためのプ
ローブなどに使用することが出来る。pUC19DNA分子2
686bp のうち、いずれの制限酵素処理でも100bp 以下の
DNA分子中に含まれてしまう部分はなかった(図
4)。
【0021】ここで用いたアダプターは、図3に記した
が、一方の端が、Sau3AIの切断に依って出来る粘着末端
に相補的な配列の突出があり、他方の端はHapII の切断
に依って出来る粘着末端に相補的な配列の突出がある。
さらにこのアダプター内部にNotIの認識部位があるの
で、アダプター結合がクローニングの際にも役立つ。さ
らに米国特許 No. 4,683,195 及び No.4,683,202(日本
では特開昭61-274697 号公報及び特開昭62-281号公報に
て公開中)の方法(PCR反応)で増幅したときには、
制限酵素 EcoRIの認識部位も出来るように工夫されてい
る(図3)。アダプターIIは、(化3、化4)の2つの
オリゴデオキシリボヌクレオチドより合成した。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】精製されたオリゴヌクレオチド(化3)と
(化4)の溶液を等モル数量ずつ混合し、一度95℃にま
で加熱し、その後緩やかに温度を室温にまで下げる。こ
の段階で、オリゴヌクレオチド(化3)と(化4)は互
いにハイブリダイズし、二重鎖構造を持ったアダプター
IIが調製される。
【0025】HapII による切断の場合は、未知DNAは
アダプターIIのHapII 用粘着末端側で両側に結合する。
Sau3AIによる切断の場合は、未知DNAはアダプターII
のSau3AI用粘着末端側で両側に結合する(図3)。PC
R反応の際に必要とするプライマーは、HapII による切
断の場合は、どちらの方向の複製も(reverse andforwa
rd)同一のプライマー(化4)が働く。Sau3AI による
切断の場合は、どちらの方向の複製にも、同一のプライ
マー(化3)が働く。米国特許 No. 4,683,195及び No.
4,683,202(日本では特開昭61-274697号公報及び特開昭
62-281号公報にて公開中)の方法(PCR反応)では、
双方向の複製に働くプライマーは、それぞれ異なったも
のとして記載されていたが、同一のものであってもその
増幅の効率は変わらないと思われた。増幅されたDNA
は、8%ポリアクリクアミドゲルに掛けて、図2のレーン
4〜8に示す(図2)。
【0026】テンプレートDNAには、非燐酸化5'末端
を持つアダプターを結合し、ニックが入ったままの状態
にあるので、PCR反応サイクルには72℃で1分間ポリ
メレース反応により、ニックを除くステップを始めにお
いた。
【0027】
【実施例3】実際に、未知DNA混合液で、実施例1、
実施例2を組み合わせて、増幅実験を行った。ラットの
脳の一領域を切り出し、この部分からmRNAを抽出し
て、cDNAを合成した。mRNAの抽出はPharmacia
P-L Biochemicals, Analects1988 16巻1- にある方法に
従い、cDNAの合成は Gubler & Hoffman Gene,25
巻 263-269頁の方法に従った。cDNAはRNA逆転写
酵素により、mRNAにより合成され、RNA,DNA
ハイブリッドにRNaseHを作用させて切れ目を入
れ、ポリメレースIとリガーゼにより二本鎖DNAにす
る、クレノーフラグメントによって、末端を平滑にし、
続いてGubler & Hoffmanの方法では、両端にリンカーを
付けるところを、代わりにアダプターI(図3)を結合
した。アダプターを0.1μM以下ではあるが、未知DNA
濃度よりは十分に高い濃度になるように加える。この混
合液にT4リガーゼを加え、アダプターと未知DNA断片
を結合する。このリガーゼによる結合では、アダプター
合成の際に、5'末端側に燐酸基を付けていないので、ア
ダプター同士は同じ平滑末端を介しても結合することは
ない。
【0028】アダプターIの代わりに、制限酵素Sau3AI
で切断する分注分には、アダプターIII、HaeIII で切断
する分注分には、アダプターIV(図3)を結合すると、
PCR反応の際のプライマーを一種類にすることができ
る。
【0029】4分注して、一つは保存し、一つはポリア
クリルアミドゲルにかけて電気泳導し500bp 以上のサイ
ズのDNAと以下のサイズのものとに分離した。
【0030】残り二つの1/4量は、一方はSau3AI で他方
はHaeIIIという二種類の制限酵素でDNA分子を切断し
た。そして、それぞれの液にアダプターII(図3)を0.
1μM以下ではあるが、未知DNA濃度よりは十分に高い
濃度になるように加える。この混合液にT4リガーゼを加
え、アダプターと未知DNA断片を結合する。このリガ
ーゼによる結合では、アダプター合成の際に、5'末端側
に燐酸基を付けていないので、アダプター同士は相補的
な粘着末端を介しても結合することはない。
【0031】アダプターを結合した未知DNAは、ポリ
アクリルアミドゲルにかけて電気泳導し500bp 以上のサ
イズのDNAと以下のサイズのものとに分離した。
【0032】それぞれの分注分で、直接及び、低塩基数
DNA精製分、高塩基数DNA精製分から、PCR反応
のテンプレートとして一部を取り、(化3)ないし(化
4)をプライマーとしてPCR反応を行った。テンプレ
ートDNAには、非燐酸化5'末端を持つアダプターを結
合し、ニックが入ったままの状態にあるので、PCR反
応サイクルには72℃で1分間ポリメレース反応により、
ニックを除くステップを始めにおいた。
【0033】PCR反応産物を再びポリアクリルアミド
ゲルにかけて電気泳導し500bp 以上のサイズのDNAを
得てテンプレートDNAとして使用することもできる
が、できれば元の精製した溶液を使うことが望ましい。
PCR反応を繰り返している間に、溶液中に含まれる分
子の多様性が失われて行くことが考えられるからであ
る。
【0034】増幅された反応産物を、同じく8%ポリアク
リルアミドゲルにかけて図5に示す。
【0035】
【発明の効果】[実施例1]から[実施例3]において
示された様に、本申請中の発明は、ハイブリダイゼイシ
ョン法に使用可能な範囲でDNA分子を細分化するもの
の、全く未知のDNAを試験管内で増幅することを可能
にした。更に、ある細胞からその細胞内で発現している
遺伝子のライブラリーを作るとき、わずかしか発現して
いない遺伝子をクローニングするのは難しいが、発現遺
伝子のcDNAを本発明をもちいて増幅することで、代
わりにそのcDNAの一部をクローニングする可能性を
高める。
【0036】本発明は、全く未知のDNA分子が微量し
か獲られず、かつ様々なサイズの分子の混合液として存
在するとき、存在比率は維持できないかも知れないが、
その全体を試験管内で増幅することを可能にした。さら
にDNA複製の時に標識モノマー(標識dNTP)を用いる
ならば、効率よく標識出来る、既知のプライマーを使っ
た標識法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】未知DNAを増幅するための準備過程の、総合
した模式図。図にあるアダプターI とIIは、図3にその
実際例を示す。星印を付けたオリゴヌクレオチドは、P
CR増幅の際のプライマーとなる部分を示す。
【図2】実施例1、実施例2の準備処理後、PCR増幅
を行ったDNA混液を、8%アクリルアミドゲルにて電気
泳導したもの。左の数は塩基数(bp)を示す。アダプター
を付け、高塩基数領域を精製したものをテンプレートD
NAに用いたときに、より高塩基数領域まで増幅するこ
とが出来た。 レーン1:マーカー(バクテリオファージΦΧ174 DN
Aを制限酵素 HaeIIIで切 断したもの) レーン2:ΦΧ174 DNAを制限酵素 HaeIIIで切断し
たものにアダプターIを付け電気泳導で高塩基数領域を
精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン3:ΦΧ174 DNAを制限酵素 HaeIIIで切断し
たものにアダプターIを付け電気泳動せずにPCR増幅
を行ったDNA混液 レーン4:pUC19プラスミッドDNAを、Sau3AI で切断
したものにアダプターIIを付け、電気泳導で高塩基数領
域を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン5:pUC19プラスミッドDNAを、Sau3AI で切断
したものにアダプターIIを付け、電気泳導で低塩基数領
域を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン6:pUC19プラスミッドDNAを、Sau3AI で切断
したものにアダプターIIを付け、電気泳導せず直接PC
R増幅を行ったDNA混液 レーン7:pUC19プラスミッドDNAを、Sau3AI で切断
したものにアダプターIIを付け、電気泳導で高塩基数領
域を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン8:pUC19プラスミッドDNAを、Sau3AI で切断
したものにアダプターIIを付け、電気泳導で低塩基数領
域を精製してPCR増幅を行ったDNA混液
【図3】実施例1、実施例2、実施例3にて使用した、
アダプターの構造を示す図。破線の囲みは、制限酵素No
tIの認識部位。
【図4】pUC19 を、制限酵素Sau3AIないしはHaeIIIで切
断した時の、制限酵素切断地図。pUC19DNA分子2686b
p のうち、いずれの制限酵素処理でも100bp 以下のDN
A分子中に含まれてしまう部分はなく、ハイブリダイゼ
イション法のための対象領域になり得ることを示す。
【図5】実施例3の準備処理後、PCR増幅を行ったD
NA混液を、8%アクリルアミドゲルにて電気泳導したも
の。左の数は塩基数(bp)を示す。何れの例でも、高塩基
数領域を精製してPCR増幅したもので、相対的により
高塩基数領域までの増幅がみられた。精製せずに直接P
CR増幅したものと、低塩基数領域を精製してPCR増
幅したものでは、相対的に同様の低塩基数領域のDNA
が増幅されてきた。 レーン1:マーカー(バクテリオファージΦΧ174 DN
Aを制限酵素 HaeIIIで切 断したもの) レーン2:ラットの脳の一部から取ったmRNAより二重鎖
cDNAを得て、アダプターIを付け、直接PCR増幅を行
ったDNA混液 レーン3:同cDNAにアダプターIを付け、高塩基数領域
(500 bp以上)を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン4:同cDNAにアダプターIを付け、低塩基数領域
(500 bp以下)を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン5:同cDNAにアダプターIを付け、Sau3AI制限酵
素処理をし、さらにアダプターIIを付け、直接PCR増
幅を行ったDNA混液 レーン6:同cDNAにアダプターIを付け、Sau3AI制限酵
素処理をし、さらにアダプターIIを付け、高塩基数領域
(500 bp以上)を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン7:同cDNAにアダプターIを付け、Sau3AI制限酵
素処理をし、さらにアダプターIIを付け、低塩基数領域
(500 bp以下)を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン8:同cDNAにアダプターIを付け、HapII 制限酵
素処理をし、さらにアダプターIIを付け、直接PCR増
幅を行ったDNA混液 レーン9:同cDNAにアダプターIを付け、HapII 制限酵
素処理をし、さらにアダプターIIを付け、高塩基数領域
(500 bp以上)を精製してPCR増幅を行ったDNA混液 レーン10:同cDNAにアダプターIを付け、HapII 制限
酵素処理をし、さらにアダプターIIを付け、低塩基数領
域(500 bp以下)を精製してPCR増幅を行ったDNA混

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微量にしか得ることの出来ない、未知二
    重鎖DNA分子の両端を、酵素処理により平滑末端と
    し、適切な大きさのアダプターを結合して、分子両端部
    に既知領域を作る。含まれる高塩基数DNA分子につい
    ては細分化する目的で、2種以上の、DNA鎖途中の4
    塩基対を認識し粘着末端を作る制限酵素で、分注した溶
    液中のDNAをそれぞれ切断し、その粘着末端に結合で
    きる適切な大きさのアダプターを結合して分子両端部に
    既知領域を作る。この未知DNA分子末端に作られた既
    知領域に対するプライマーを用い、既存のDNA試験管
    内増幅法を活用できるように準備する方法。
  2. 【請求項2】 微量にしか得ることの出来ない、未知二
    重鎖DNA分子の両端の3’端に、同種塩基を重合させ
    る酵素を用い、分子両端部に既知領域を作る。以降[請
    求項1]の制限酵素処理以下の操作をする方法。
  3. 【請求項3】 [請求項1][請求項2]にある方法
    で、DNA分子両端部に既知領域を作り、既知領域に対
    するプライマー及び標識モノマー(標識dNTP)を用い
    て、未知二重鎖DNAを標識する方法。
  4. 【請求項4】 微量未知DNA分子を増幅する準備をす
    るキットであって、(A)未知DNAの平滑末端に結合
    するためのアダプター一種を入れたコンテナー、(B)
    結合試薬を入れたコンテナー、(C)2種の粘着末端を
    作る制限酵素を入れたコンテナー、(D)制限酵素によ
    って出来た粘着末端に結合するアダプターを入れたコン
    テナー、(E)上記のアダプターを構成し、増幅反応
    や、標識反応のときのプライマーにな るオリゴヌ
    クレオチドを入れたコンテナー、少なくとも以上のもの
    を有するパッケージタイプの多コンテナー型ユニットか
    ら成るキット。
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