JPH06153178A - 動画像の符号化及び復号化方法及び装置 - Google Patents

動画像の符号化及び復号化方法及び装置

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JPH06153178A
JPH06153178A JP29465592A JP29465592A JPH06153178A JP H06153178 A JPH06153178 A JP H06153178A JP 29465592 A JP29465592 A JP 29465592A JP 29465592 A JP29465592 A JP 29465592A JP H06153178 A JPH06153178 A JP H06153178A
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JP29465592A
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Yoichi Yagasaki
陽一 矢ヶ崎
Motoki Kato
元樹 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハードウエアの規模を大きくせずに、要求さ
れる画質に応じて、DCTの直流係数の符号化の精度を
変更する符号化復号化方法及び装置を提供する。 【構成】 DCTの直流係数のみを第1のステツプサイ
ズで量子化する。一方、この量子化データを逆量子化し
て得た直流係数と本来の直流係数との差分値を得る。ま
た、この差分値とDCTの交流係数を第2のステツプサ
イズで量子化する。そして、上記差分値を含めて符号化
するか否かを示すモード信号に基づいて符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像の符号化及び復
号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の符号化方式の代表的なものとし
て、2次元のDCT(ディスクリートコサイン変換,Di
screte Cosine Transform)符号化がある。
【0003】2次元DCTの係数の性質について図1の
用いて説明する。例えば8ライン×8画素からなる2次
元ブロックに2次元DCTを施した場合には、0行0列
目の係数F(0,0)は画像ブロック内の平均輝度値を
表す直流成分に相当する。そして、F(0,0)から右
方向に行くに従って、係数は画像ブロック内の垂直方向
の高周波数成分を表す。また、F(0,0)から下方向
に行くに従って、係数は画像ブロック内の水平方向の高
周波数成分を表す。
【0004】DCT符号化は、画像信号の持つ画像内2
次元相関性を利用して、ある特定の周波数成分に信号電
力を集中させ、この集中分布した係数のみを符号化する
ことで情報量の圧縮を可能とする。例えば、絵柄が平坦
で画像信号の自己相関性が高い部分ではDCT係数は低
周波数成分へ集中分布する。よってこの場合は直流係数
周辺の低域へ集中分布した係数のみを符号化することで
情報量の圧縮が可能となる。
【0005】2次元DCTの係数の符号化および復号化
方法について、その代表的なものにISO−IEC/J
TC1/SC2/WG11(通称MPEGという)にお
いて決められた動画像符号化の標準方式(通称MPEG
1という)がある。
【0006】MPEG1は、画像内および画像間符号化
処理装置を有しているが、画像内符号化処理の場合の2
次元DCT係数の符号化に際しては、直流成分係数と交
流成分係数は異なった符号化方法を用いる。
【0007】画像内符号化処理の場合の2次元DCT係
数の直流成分係数の符号化方法および復号化方法につい
て、その代表的なものであるMPEG1で使用されてい
る方法を図2、表1、表2、表3にそって説明する。
【0008】最初に、符号化方法について説明する。 (1)2次元DCT 画像を8ライン×8画素からなるブロックに分割し、各
ブロックに2次元DCTを施し、DCT変換係数を得
る。
【0009】(2)直流成分係数の量子化 直流成分係数を量子化器により8なる値の量子化ステッ
プで線形量子化(4捨5入)する。
【0010】(3)直流成分係数の差分化 量子化後の直流成分係数を隣あった各々のブロツク間で
差分化する。差分化は、輝度(Y)ブロックと2つの色
差(Cb,Cr)ブロックではすべて独立に行なわれ
る。
【0011】輝度ブロックでは、図3に示すようなジグ
ザグの順序で左右及び上下に隣あった各々のブロツクの
直流成分係数を差分化し、それぞれのブロックに再格納
する。
【0012】色差ブロックでは、図3に示すような左右
に隣あった各々のブロツクの直流成分係数を差分化し、
それぞれのブロックに再格納する。
【0013】差分化器の構成を図4に示す。ただし、こ
れらの時、画像間符号化処理されたブロツク後の最初の
画像内符号化処理されたブロツク、もしくはスライスの
最初のブロツクでは、差分化の際の初期値を128なる
値とする。
【0014】(4)可変長符号化 可変長符号化は、差分化された直流成分係数を対象とし
て表1、表2、表3を参照して行なわれる。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】まず、差分化された直流成分係数の値か
ら、表1を参照して”SIZE”という値を求め、それ
を符号化する、次にSIZEに等しいビット幅の係数値
を表す固定長符号を求め、これら2つの符号の組み合わ
せで差分化された直流成分係数値を伝送する。
【0019】”SIZE”を表す可変長符号は輝度
(Y)ブロックと色差(Cb,Cr)ブロックでは異な
り、輝度ブロックの時は表2を、色差ブロックの時は表
3を参照して符号化される。差分化された直流成分係数
の値を表すSIZEに等しいビット幅の固定長符号は、
表1に示すように係数値と1対1で対応している。
【0020】たとえば、差分値が5なる値であり、それ
が輝度ブロックのものである時、”SIZE”は、表1
より3となり、その符号は表2より”101”となる。
また、5なる値を表す固定長符号は表1より、”10
1”となる。 このようにして、この差分値が5なる値
に出力する符号は”101”+”101”という6ビッ
トの符号となる。
【0021】以上が、MPEG1での2次元DCTの直
流成分係数の符号化アルゴリズムである。2次元DCT
の直流成分係数の復号化は、上記の符号化アルゴリズム
の逆の操作を追うことで達成される。
【0022】MPEG1で使用される直流係数値の符号
テーブルは、すべての係数値に対して用意されていると
は限らないため、問題が生ずることがある。MPEG1
での画像内符号化処理の場合、入力画像の画素値の範囲
は8ビット(0〜255)であるので、2次元DCT変
換係数の直流係数の範囲は11ビット(0〜2047)
に及ぶ。
【0023】この11ビット精度の値を、MPEG1で
は必ず8なる値で線形量子化し、精度を8ビット(0〜
255)に落し、その後、隣あったブロツク間で差分化
処理をする。したがって、MPEG1で用意されている
直流係数値用の符号テーブルの値は、上述の差分化で得
られた値の最大範囲である−255から+255しか用
意されていない。
【0024】よって、DCTの直流係数の符号化精度と
して8ビット固定であることは、MPEG1を使用して
より高画質を目指す場合には、当初に望んでいたより、
画質を下げざるを得なくなってしまうことになり、問題
がある。
【0025】このような現状から見て、MPEG1にお
いて、より高画質を目指すためにはDCTの直流係数の
符号化精度を高める必要があると考えられるが、その際
の、符号化および復号化方法,そしてDCTの直流係数
用の符号テーブルの拡張方法に関して具体的な方法は、
未だ提示されていない。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】DCTの直流係数の符
号化精度を単純に従来ある8ビットから、より高い精度
(例えば11ビット)とした場合、符号化の効率で無駄
が生ずる場合がある。すなわち、階長が乏しく要求され
る精度8ビット精度で十分である画質で十分である画質
である場合でも、符号化方式として、例えば11ビット
精度ものが用意されている場合、冗長な符号を出力して
しまうことになる。またこの場合、これまでの符号化テ
ーブルを拡張する必要があり、ハードウエアの規模が大
きくなる。
【0027】そのため、DCTの直流係数の符号化精度
の変更に際しては、要求される画質に応じた変更を適応
的に行なう工夫が必要となる。
【0028】
【課題を解決するための手段】符号化器側では、DCT
などの直交変換の直流係数を符号化する場合に、 第1
の量子化器と、当該量子化器から出力された値を逆量子
化した値と本来の直流係数との差値を量子化する第2の
量子化器を用意して、さらに、要求される画質に応じ
て、第2の量子化手段を使用するかしないかを、シーケ
ンス単位、またはGOP(group of Pictures)単位、
ピクチャ単位、またはMB(MacroBlock)単位で適応的
に変更できることを特徴とする。
【0029】また復号器側では、DCTなどの直交変換
の直流係数復号化する際に、第1の逆量子化器により逆
量子化された値と、第2の逆量子化器により逆量子化さ
れた値を加算することにより逆量子化する手段を有し、
さらに、シーケンス単位、GOP(group of Picture
s)単位、ピクチャ単位またはMB(MacroBlock)単位
で伝送されてくる直流係数の符号化モード信号に従っ
て、第2の逆量子化手段を使用するかしないかを切替え
ることができることを特徴とする。
【0030】
【作用】本発明の符号器によれば、DCTなどの直交変
換の直流係数を符号化する場合に、第1の量子化器と、
当該量子化器から出力された値を逆量子化した値と本来
の直流係数との差値を量子化する第2の量子化器を用意
して、さらに、要求される画質に応じて、第2の量子化
手段を使用するかしないかを切替えることができるため
に、高画質としたい画像部分では、第2の量子化手段を
使用して、第1量子化器からの符号化出力を第2量子化
器からの符号化出力で補正することにより、符号化誤差
をより小さく抑えた直流係数の符号化出力を得ることが
が可能となる。
【0031】また、本発明の復号器によれば、DCTな
どの直交変換の直流係数を復号化する際に、 第1の逆
量子化器により逆量子化された値と、第2の逆量子化器
により逆量子化された値を加算することにより逆量子化
する手段を有し、さらに、伝送されてくる直流係数の符
号化モード信号に従って、第2の逆量子化手段を使用す
るかしないかを切替えることができるために、高画質と
したい画像部分では、第2の逆量子化手段を使用し、第
1の逆量子化器からの復号化出力を第2の逆量子化器か
らの復号化出力で補正することにより、符号化誤差をよ
り小さく抑えた直流係数を復号することがが可能とな
る。
【0032】
【実施例】実施例の説明に入る前に、先ず、シーケン
ス、GOP、ピクチャ、スライス、MB(マクロブロツ
ク)、ブロツクについて図5を用いて説明する。
【0033】(1)ブロツク層 ブロツクは、輝度または色差の隣あった例えば8ライン
×8画素から構成される。例えば、DCTはこの単位で
実行される。
【0034】(2)MB層 MBは、例えば画像のフォーマットが4:2:0である
場合、左右及び上下に隣あった4つの輝度ブロツクと、
画像上では同じ位置にあたるCb ,Cr それぞれの色差
ブロツクの全部で6つのブロツクで構成される。伝送の
順はY0,Y1,Y2,Y3,Cb,Cr である。予測データに何
を用いるか、予測誤差を送らなくても良いかなどは、こ
の単位で判断される。
【0035】(3)スライス層 画像の走査順に連なる1つまたは複数のマクロブロツク
で構成される。スライスの頭では、画像内における動き
ベクトル、DC成分の差分がリセツトされ、最初のマク
ロブロツクは画像内での位置を示すデータを持ってお
り、エラーが起こった場合でも復帰できるように考えら
れている。そのためスライスの長さ、始まる位置は任意
で、伝送路のエラー状態によって変えられるようになっ
ている。
【0036】(4)ピクチヤ層 ピクチヤつまり1枚1枚の画像は、少なくとも1つまた
は複数のスライスから構成される。そして符号化される
方式にしたがって、Iピクチヤ、Pピクチヤ、Bピクチ
ヤ、Dピクチヤに分類される。
【0037】(5)GOP GOPは、1又は複数枚のIピクチヤと0又は複数枚の
非Iピクチヤから構成される。
【0038】(6)ビデオシーケンス層 ビデオシーケンスは、画像サイズ、画像レート等が同じ
1または複数のGOPから構成される。
【0039】実施例では、MPEG1で用いられている
DCTの直流成分係数の符号化および復号化方法を基本
に、その符号化精度を適応的に変更する場合に関して説
明する。
【0040】符号化装置の動作を図6に基づいて説明す
る。入力画像信号10はDCT回路11において、8×
8のDCT係数化され、DC(直流)係数セレクタ12
によりDC係数S1のみが、第1の量子化器13におい
て線形量子化され、量子化係数S2が出力され、第1の
符号化器20へ入力される。また一方で、量子化係数S
2は、逆量子化回路14において逆量子化され、復元信
号S3が得られDCセレクタ15に入力される。
【0041】第1の量子化器13および逆量子化回路1
4で使用される第1の量子化幅は固定値である場合が多
く、例えば8なる値が使用される。
【0042】一方、8×8のDCT係数はディレイ回路
16で、第1の量子化器13および逆量子化回路14で
の処理にかかる時間だけ遅延されて、差分化回路17に
入力される。
【0043】差分化回路17のもう一方の入力信号S5
は、セレクター15によりコントロールされ、ディレイ
回路16からの出力がDC係数の場合にのみ、端子dに
スイッチされ信号S3が出力される。ディレイ回路16
からの出力がAC(交流)係数の場合は、端子cにスイ
ッチされ信号S5へはゼロが出力される。
【0044】かくして、差分化回路17からは、AC係
数については本来の値であり、一方DC係数について
は、量子化器13から出力された値を逆量子化器14で
逆量子化した値と本来のDC係数との差値である、性質
を持つ8×8のDCT係数S6が出力される。
【0045】信号S6は第2の量子化器18において量
子化され、その量子化出力S7が第2の符号化器19に
入力される。第2の量子化器18で使用される第2の量
子化幅は、可変である場合が多く、例えば1から31ま
での値が使用される。
【0046】ここまでのDCT係数の量子化に関して、
具体例を図7に示す。今、DCT回路11からの出力と
して図7に示すような8×8のDCT係数が得られた
時、まず100なる値を持つDC係数S1に関しては第
1の量子化器13において8なる値の量子化幅で線形量
子化され、12なる値の量子化値S2が得られる。S2
は、第1の符号化器20へ入力される。
【0047】一方でS2は逆量子化器14にて逆量子化
され、96なる値の復元値S3が得られる。S3はスイ
ッチ15を通して差分化器17に入力され、本来のDC
係数値100と差分計算され、4なる値の差分値が得ら
れる。AC係数に関しては、スイッチ15が端子c側に
スイッチされ信号S5へはゼロが出力されるため、値は
変化しない。差分化器17からの出力S6は、第2の量
子化器18において量子化され、その量子化出力S7が
第2の符号化器19へ入力される。ここでは第2の量子
化幅として4なる値を用いている。
【0048】符号化器には、第1の符号化器20と第2
の符号化器19がある。第1の符号化器20では、量子
化されたDC係数S2と量子化器13で使用された量子
化幅S9の可変長符号化が行なわれ、それらの可変長符
号S11が出力される。ただし、量子化幅S9が固定値
である場合には、S9についての符号は出力されない。
【0049】量子化されたDC係数S2の符号化では、
従来例で説明したDCTの直流係数の差分化およびその
可変長符号化方法が適用される。量子化幅S9は、固定
長の符号なし2進整数で出力される。
【0050】第2の符号化器19では、量子化されたD
CT係数S7と量子化器18で使用された量子化幅S1
0およびDC係数符号化モード信号S8が入力され、そ
れらの可変長符号S12が出力される。ただし、量子化
幅S10が固定値である場合には、S10についての符
号は出力されない。
【0051】符号化器19の動作は、DC係数符号化モ
ード信号S8によりコントロールされ、符号化器19か
らの出力として8×8DCT係数のDC係数を含めて符
号化するか、しないかが指定される。
【0052】符号化器19の動作を、図8、図9を用い
て説明する。図8は、モード信号S8がDC係数を除い
て符号化する様に指定された場合であり、これは従来M
PEG1において行なわれているモードである。まず、
DC係数を除いたAC係数は図中に矢印で示した順序で
ジグザグ走査され、係数は1次元配列に格納される。
【0053】1次元配列に格納された量子化係数を、こ
の順序で見ていき、零でない値をもつ変換係数につい
て、その値と相対位置をセットにして可変長符号を構成
し、伝送する。まず、符号化対象の有意変換係数とその
直前のすでに符号化済みの有意変換係数との間に挟まれ
た量子化出力が零の変換係数(非有意係数)の個数を求
め、それをラン長(run-lengthという)とする。このラ
ン長と符号化対象の有意変換係数の値(levelという)
の組合せ(run-length,level)を、予め用意された2次
元ハフマン符号テーブルに基づいて符号化する。そし
て、ブロック内のすべての有意係数の符号化を完了した
ならば、ハフマン符号を用いてEOB(endof block)
という符号を送る。
【0054】一方、図9は、DC係数符号化モード信号
S8がDC係数を含めて符号化する様に指定された場合
である。この場合には図中の矢印で示すようにDC係数
を含めてすべてのDCT係数が、ジグザグ走査され、係
数は1次元配列に格納される。その後の符号化に関して
は図8の場合と同様である。
【0055】DC係数符号化モード信号S8がDC係数
を含めて符号化する様に指定された場合には、ここで伝
送されるDC係数値を用いてS11の信号を補正するこ
とができるため、符号化誤差のより小さいDC係数値を
伝送することができる。
【0056】復号化装置の動作を図10を用いて説明す
る。
【0057】入力ビットストリーム29からビットスト
リーム解読器30において解読されたDCT係数S20
は、DC係数セレクタ31が端子e側にスイッチされる
ことによりDC(直流)係数S21のみが、第1の復号
化器32へ入力され、ここで従来例と同じように逆差分
化されて再生される。当該出力信号S22は、第1の逆
量子化器33で量子化幅S29で逆量子化され、かくし
て再構成されたDC係数S23が得られ、加算回路34
へ入力される。
【0058】ただし、量子化幅S29が固定値である場
合には、ビットストリーム解読器30において、S29
についての符号は解読されない。
【0059】一方、解読された量子化DCT係数S20
は、スイッチ31の端子f側を通って第2の復号化器3
5に入力され、ここで逆ジグザグスキャンされて、例え
ば8×8サイズにブロック化される。DCT係数のブロ
ック化の動作は、DC係数符号化モード信号S27によ
りコントロールされ、1番目の係数がDC係数である場
合と、そうでない場合とでは、8×8ブロックのどのア
ドレスから係数を代入するかが異なる。
【0060】DCT係数のブロック化の動作を図10、
図11を用いて説明する。図11は、DC係数符号化モ
ード信号S27により、1番目の係数がAC係数である
と指定された場合であり、これは従来MPEG1におい
て行なわれているモードである。この場合、本実施例で
は(b)に示すようにF(0,1)のアドレスから係数
を代入する。
【0061】また、図12は、DC係数符号化モード信
号S27により、1番目の係数がDC係数であると指定
された場合であるが、この場合は(g)に示すようにD
C係数のアドレス、すなわちF(0,0)のアドレスか
ら係数を代入する。ブロック化された量子化DCT係数
S26は、第2の逆量子化器36にて量子化幅S30で
逆量子化されることにより、逆量子化された8×8のD
CT係数S28が得られる。
【0062】ただし、量子化幅S30が固定値である場
合には、ビットストリーム解読器30において、S30
についての符号は解読されない。
【0063】加算回路34へ入力される信号S31は、
DC係数符号化モード信号S27によりスイッチ37か
らの出力をコントロールすることにより、得られる。加
算回路34での動作例を図10、図11を用いて説明す
る。図11は、DC係数符号化モード信号S27によ
り、1番目の係数がAC係数であると指定された場合で
あるが、この場合、スイッチ37は端子h側に入り、信
号S31へはゼロが出力される。従って、この時は入力
DC係数S23と加算回路34からの出力信号S24は
変わらない。
【0064】また、図12は、DC係数符号化モード信
号S27により、1番目の係数がDC係数であると指定
された場合であるが、この場合はスイッチ37は端子g
側に入り、信号S31として逆量子化後の8×8DCT
係数S28のDC係数が出力される。従ってこの時は入
力DC係数S23へ、それの補正信号S31が加算され
ることにより、符号化誤差のより小さいDC係数値を復
元することが可能となる。
【0065】加算回路34から出力されるDC係数信号
S24は、DC係数セレクタ38により、8×8のDC
T係数S28のDC係数のアドレスに代入され、かくし
て8×8のDCT係数は再構成される。
【0066】ところで、以下に、シーケンス単位、GO
P(group of Pictures)単位、ピクチャ単位、または
MB(MacroBlock)単位で、伝送するDCTなどの直交
変換のDC係数の符号化モードを変更する方法を説明す
る。
【0067】本発明でのDC係数の量子化を第1量子化
器と第2量子化器とで2段に分離して量子化する方法
は、第2量子化器で使用する第2量子化幅が、第1量子
化器で使用する第1量子化幅の2分の1の値よりも小さ
い場合でなければ効果は得られない。
【0068】従って、たとえば第1量子化幅を固定値と
して8なる値を用いている場合には、シーケンス単位、
GOP単位、ピクチャ単位またはMB単位で、第2量子
化幅に4以下の値を使用すると決定した時点でDC係数
の符号化を本発明での2段に分離して量子化する方法に
切替えるということを行なう。
【0069】DC係数の符号化モードの初期指定、もし
くは処理中においての符号化モード変更に際しては、シ
ーケンス単位、GOP単位、ピクチャ単位、またはMB
(MacroBlock)単位に存在する1ビットのフラグでその
旨を指示する。
【0070】
【発明の効果】本発明により、符号化器側では、DCT
などの直交変換の直流係数を符号化する場合に、第1の
量子化器と、当該量子化器から出力された値を逆量子化
した値と本来の直流係数との差値を量子化する第2の量
子化器を用意して、さらに、要求される画質に応じて、
第2の量子化手段を使用するかしないかを切替えること
ができるために、高画質としたい画像部分では、第2の
量子化手段を使用して、第1量子化器からの符号化出力
を第2量子化器からの符号化出力で補正することによ
り、符号化誤差をより小さく抑えた直流係数の符号化出
力を得ることができる。
【0071】また復号器側では、DCTなどの直交変換
の直流係数復号化する際に、第1の逆量子化器により逆
量子化された値と、第2の逆量子化器により逆量子化さ
れた値を加算することにより逆量子化する手段を有し、
さらに、伝送されてくる直流係数の符号化モード信号に
従って、第2の逆量子化手段を使用するかしないかを切
替えることができるために、高画質としたい画像部分で
は、第2の逆量子化手段を使用し、第1の逆量子化器か
らの復号化出力を第2の逆量子化器からの復号化出力で
補正することにより、符号化誤差をより小さく抑えた直
流係数を復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2次元DCT(8×8)の係数の性質を示す図
である。
【図2】本発明に係る動画像の符号化および復号化を説
明するための図である。
【図3】直流成分係数の差分化および逆差分化処理の順
序を示す図である。
【図4】直流成分係数の差分化器および逆差分化器の構
成を示す図である。
【図5】シーケンス、GOP、ピクチャ、スライス、M
B(マクロブロツク)、ブロツクを説明する図である。
【図6】実施例でのDCT係数の符号化器のブロック図
である。
【図7】実施例でのDCT係数の符号化アルゴリズムを
説明する図である。
【図8】実施例でのDCT係数の符号化アルゴリズムを
説明する図である。
【図9】実施例でのDCT係数の符号化アルゴリズムを
説明する図である。
【図10】実施例でのDCT係数の復号化器のブロック
図である。
【図11】実施例でのDCT係数の復号化アルゴリズム
を説明する図である。
【図12】実施例でのDCT係数の復号化アルゴリズム
を説明する図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像の画像内及び画像間符号化処理を
    するとともに、画素データを直交変換し、量子化処理
    し、動画像信号を圧縮伝送する動画像符号化方法におい
    て、 直交変換データの直流成分係数を第1の量子化ステツプ
    で量子化し、第1の量子化データを求め、符号化する第
    1の符号化ステツプと、 上記直流成分係数と上記第1の量子化データから得られ
    た直流成分係数との差分を求め、この差分値及び直交変
    換データの交流成分係数を第2の量子化ステツプで量子
    化し、第2の量子化データを求め、上記差分値を含めて
    符号化するか否かを示すモード信号に応じて符号化する
    第2の符号化ステツプと、からなることを特徴とする動
    画像の符号化方法。
  2. 【請求項2】 動画像の画像内及び画像間符号化処理を
    するとともに、画素データを直交変換し、量子化処理
    し、動画像信号を圧縮伝送する動画像符号化装置におい
    て、 直交変換データの直流成分係数を第1の量子化ステツプ
    で量子化して第1の量子化データを求める第1の量子化
    手段と、 上記第1の量子化データを符号化する第1の符号化手段
    と、 上記直流成分係数と上記第1の量子化データから得られ
    た直流成分係数との差分を求める差分手段と、 この差分値及び直交変換データの交流成分係数を第2の
    量子化ステツプで量子化し、第2の量子化データを求め
    る第2の量子化手段と、 上記差分値を含めて符号化するか否かを示すモード信号
    に応じて符号化する第2の符号化手段と、を備えたこと
    を特徴とする動画像の符号化装置。
  3. 【請求項3】 符号化された動画像データのビットスト
    リームを復号化する動画像復号化方法において、 上記ビツトストリーム中の直交変換データの直流成分係
    数を復号化し、第1の量子化ステツプで逆量子化して、
    直流成分係数を再構成する第1の復号化ステツプと、 上記ビツトストリーム中の直交変換データを、このデー
    タ中に直流成分係数を含むか否かを示すモード信号に基
    づいて復号化し、第2の量子化ステツプで逆量子化して
    上記直交変換データを再構成し、この再構成された直交
    変換データと上記第1の復号化ステツプで再構成された
    直流成分係数とを、上記モード信号に基づいて加算する
    第2の復号化ステツプと、からなることを特徴とする動
    画像の復号化方法。
  4. 【請求項4】 符号化された動画像データのビットスト
    リームを復号化する動画像復号化装置において、 上記ビツトストリーム中の直交変換データの直流成分係
    数を復号化する第1の復号化手段と、 第1の量子化ステツプで逆量子化して、直流成分係数を
    再構成する第1の再構成手段と、 上記ビツトストリーム中の直交変換データを、このデー
    タ中に直流成分係数を含むか否かを示すモード信号に基
    づいて復号化する第2の復号化手段と、 第2の量子化ステツプで逆量子化して上記直交変換デー
    タを再構成する第2の再構成手段と、 この再構成された直交変換データと上記第1の再構成手
    段によって再構成された直流成分係数とを、上記モード
    信号に基づいて加算する加算手段と、を備えたことを特
    徴とする動画像の復号化装置。
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