JPH0615315A - 圧延ロールのヒートクラウン制御装置 - Google Patents
圧延ロールのヒートクラウン制御装置Info
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- JPH0615315A JPH0615315A JP4194688A JP19468892A JPH0615315A JP H0615315 A JPH0615315 A JP H0615315A JP 4194688 A JP4194688 A JP 4194688A JP 19468892 A JP19468892 A JP 19468892A JP H0615315 A JPH0615315 A JP H0615315A
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- heat crown
- rolling
- rolling roll
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/28—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
- B21B37/30—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll camber control
- B21B37/32—Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll camber control by cooling, heating or lubricating the rolls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
- B21B27/06—Lubricating, cooling or heating rolls
- B21B27/10—Lubricating, cooling or heating rolls externally
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷却水スプレー式のロールヒートクラウン制
御構成において、冷却水の回収効率を高め、圧延油クー
ラントタンクへの冷却水の混入を抑止して圧延油循環使
用系統におけるオーバーフローの発生、圧延濃度変動に
よる作業バランスの悪化、濃度低下による圧延油原単位
の悪化等の問題を解決せんとするものである。 【構成】 ロールＷ表面にカバーフレーム1の開放縁部
全周をシール装置2を介して液密に接触させ、該カバー
フレーム1内でスプレー装置3のノズル32から該ロールＷ
表面に冷却水をスプレーすると共に、カバーフレーム1
内に溜った冷却水を回収装置4の回収孔40及び戻り管41
によって回収する。
御構成において、冷却水の回収効率を高め、圧延油クー
ラントタンクへの冷却水の混入を抑止して圧延油循環使
用系統におけるオーバーフローの発生、圧延濃度変動に
よる作業バランスの悪化、濃度低下による圧延油原単位
の悪化等の問題を解決せんとするものである。 【構成】 ロールＷ表面にカバーフレーム1の開放縁部
全周をシール装置2を介して液密に接触させ、該カバー
フレーム1内でスプレー装置3のノズル32から該ロールＷ
表面に冷却水をスプレーすると共に、カバーフレーム1
内に溜った冷却水を回収装置4の回収孔40及び戻り管41
によって回収する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、圧延ロールのヒート
クラウン制御装置に関する。
クラウン制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】圧延板材の形状をコントロールする手法
として、従来クーラントヘッダ又はスプレーから流体
（例えば水）をロール表面に噴射し、冷却効果を利用し
てヒートクラウンを変化させることにより実施するのが
一般的である。
として、従来クーラントヘッダ又はスプレーから流体
（例えば水）をロール表面に噴射し、冷却効果を利用し
てヒートクラウンを変化させることにより実施するのが
一般的である。
【０００３】例えば特公平３−３３０４２号の技術で
は、図７に示される様に、冷間タンデムミルの圧延ロー
ルＷ胴長方向に、スポットクーラントノズル34を複数備
え、これらのノズル34のクーラント量を各別に制御して
ゾーンコントロールを実施している。又特開昭５６−１
２６０１４号の技術では、冷却区分を明確化するため、
図８に示される様に遮蔽板21を用いて側方への拡散を抑
えながら特定の箇所にのみ冷却用流体をノズル35から噴
出させ、該流体をロールＷに当てた後、受板42を介して
排出ダクト43より回収しながら、ロールのヒートクラウ
ン調整を行っている。
は、図７に示される様に、冷間タンデムミルの圧延ロー
ルＷ胴長方向に、スポットクーラントノズル34を複数備
え、これらのノズル34のクーラント量を各別に制御して
ゾーンコントロールを実施している。又特開昭５６−１
２６０１４号の技術では、冷却区分を明確化するため、
図８に示される様に遮蔽板21を用いて側方への拡散を抑
えながら特定の箇所にのみ冷却用流体をノズル35から噴
出させ、該流体をロールＷに当てた後、受板42を介して
排出ダクト43より回収しながら、ロールのヒートクラウ
ン調整を行っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】これらの装置構成で
は、冷却用の流体の回収率が十分ではなく、通常圧延時
における流体の蒸発量以上に圧延油クーラントタンクへ
該流体が混入することになり、リサーキュレーションシ
ステムの圧延油系統ではオーバーフローが発生し、圧延
油濃度変動による作業バランスの悪化、濃度低下による
圧延油原単位の悪化等の問題を生じていた。逆に冷却用
流体の使用量を減らすために、該流体の温度を下げるこ
とも考えられるがそのための冷却装置の設置が別途必要
となり、コスト上昇を招く。
は、冷却用の流体の回収率が十分ではなく、通常圧延時
における流体の蒸発量以上に圧延油クーラントタンクへ
該流体が混入することになり、リサーキュレーションシ
ステムの圧延油系統ではオーバーフローが発生し、圧延
油濃度変動による作業バランスの悪化、濃度低下による
圧延油原単位の悪化等の問題を生じていた。逆に冷却用
流体の使用量を減らすために、該流体の温度を下げるこ
とも考えられるがそのための冷却装置の設置が別途必要
となり、コスト上昇を招く。
【０００５】本発明は従来技術の以上の様な問題に鑑み
創案されたもので、圧延ロールのヒートクラウン制御構
成の改良を図って、局部的なヒートクラウンについて効
率的で高い制御性が得られるようにすると共に、冷却用
流体の回収率を高めて該流体の使用量を増やすことがで
きるようにせんとするものである。
創案されたもので、圧延ロールのヒートクラウン制御構
成の改良を図って、局部的なヒートクラウンについて効
率的で高い制御性が得られるようにすると共に、冷却用
流体の回収率を高めて該流体の使用量を増やすことがで
きるようにせんとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そのため本発明に係る圧
延ロールのヒートクラウン制御装置は、ロール表面側を
覆うカバーフレームと、該カバーフレームのロール表面
側縁部全周に亘って設けられ、対向する該ロール表面と
の間をシールするシール装置と、前記カバーフレーム内
に備えられ、シール装置で囲まれたシール領域内にある
ロール表面に流体をスプレーするスプレー装置と、シー
ル装置のシールによって外部漏出の抑えられた流体を回
収する回収装置とを有することを基本的特徴としてい
る。
延ロールのヒートクラウン制御装置は、ロール表面側を
覆うカバーフレームと、該カバーフレームのロール表面
側縁部全周に亘って設けられ、対向する該ロール表面と
の間をシールするシール装置と、前記カバーフレーム内
に備えられ、シール装置で囲まれたシール領域内にある
ロール表面に流体をスプレーするスプレー装置と、シー
ル装置のシールによって外部漏出の抑えられた流体を回
収する回収装置とを有することを基本的特徴としてい
る。
【０００７】以上の装置構成は、大別して次の２つの様
な形式で設置され、使用される。
な形式で設置され、使用される。
【０００８】その１つの形式としては、上述の装置構成
をロール胴長方向に１乃至２以上備え、且つロール胴長
方向に移動可能な状態に設置するようにするものであ
る。
をロール胴長方向に１乃至２以上備え、且つロール胴長
方向に移動可能な状態に設置するようにするものであ
る。
【０００９】又他の１つの形式としては、上述の装置構
成をロール胴長方向に複数個備え、且つこれらに備えら
れた各スプレー装置の冷却能力を夫々制御（冷却用流体
の噴出量の制御、噴出速度の制御、該流体の温度制御
等）するようにしたものである。
成をロール胴長方向に複数個備え、且つこれらに備えら
れた各スプレー装置の冷却能力を夫々制御（冷却用流体
の噴出量の制御、噴出速度の制御、該流体の温度制御
等）するようにしたものである。
【００１０】そのうち、前者の形式は以下の様な理由か
ら更に２つのタイプに分けることができる。
ら更に２つのタイプに分けることができる。
【００１１】即ち、圧延材の形状不良は、板圧延時に発
生する加工熱、摩擦熱及び圧延油の冷却能力等のバラン
スに影響され、その多くは、幅方向（ロール胴長方向）
で左右対称な形状不良となる。この様な形状不良の発生
を防ぐためには、上記構成をロール胴長方向に２以上備
えると共に、これらを連動させてロール胴長方向に左右
対称に移動できる様な構成にすべきである。
生する加工熱、摩擦熱及び圧延油の冷却能力等のバラン
スに影響され、その多くは、幅方向（ロール胴長方向）
で左右対称な形状不良となる。この様な形状不良の発生
を防ぐためには、上記構成をロール胴長方向に２以上備
えると共に、これらを連動させてロール胴長方向に左右
対称に移動できる様な構成にすべきである。
【００１２】又、圧延油ヘッダの詰まり等で圧延材幅方
向で局部的な形状不良を生ずることがある。そのために
は、各装置がロール胴長方向に夫々独立に移動できる構
成としておく必要がある。
向で局部的な形状不良を生ずることがある。そのために
は、各装置がロール胴長方向に夫々独立に移動できる構
成としておく必要がある。
【００１３】本発明装置の冷却能力は、主にスプレー装
置の冷却能力により左右されるが、該スプレー装置によ
る流体のスプレー量の調整や回収装置の作動調整によっ
てカバーフレーム内に溜った流体の液面レベルのコント
ロールによっても可能である。即ち、スプレー装置によ
るスプレー効果を得るという点からは、該スプレーによ
ってカバーフレーム内に溜った流体の液面は、スプレー
の垂直方向の拡がり範囲以下のレベルにする必要があ
る。しかしカバーフレーム内に溜った流体もロール冷却
に寄与するため、その液面レベルのコントロールによっ
て冷却面積の変更を行なうことにより、冷却効率のコン
トロールが可能となる。逆にスプレーの拡がり範囲以上
に液面を上昇させた場合、スプレーの効果は徐々に減少
するが、反面液面上昇による冷却面積の増大によって、
冷却効率を上昇させることができる。
置の冷却能力により左右されるが、該スプレー装置によ
る流体のスプレー量の調整や回収装置の作動調整によっ
てカバーフレーム内に溜った流体の液面レベルのコント
ロールによっても可能である。即ち、スプレー装置によ
るスプレー効果を得るという点からは、該スプレーによ
ってカバーフレーム内に溜った流体の液面は、スプレー
の垂直方向の拡がり範囲以下のレベルにする必要があ
る。しかしカバーフレーム内に溜った流体もロール冷却
に寄与するため、その液面レベルのコントロールによっ
て冷却面積の変更を行なうことにより、冷却効率のコン
トロールが可能となる。逆にスプレーの拡がり範囲以上
に液面を上昇させた場合、スプレーの効果は徐々に減少
するが、反面液面上昇による冷却面積の増大によって、
冷却効率を上昇させることができる。
【００１４】尚、上記シール装置の構成としては、ロー
ル表面側に向けて突出するシール材（接触式であるか否
かを問わない）を用いたり、ロール表面側にガスを噴出
するガスシール構成を用いたりすることができる。
ル表面側に向けて突出するシール材（接触式であるか否
かを問わない）を用いたり、ロール表面側にガスを噴出
するガスシール構成を用いたりすることができる。
【００１５】
【作用】上記本発明の構成では、スプレー装置によって
ロール表面に冷却用流体をスプレーする際、そのスプレ
ー領域がカバーフレームで覆われ、且つカバーフレーム
縁部全周と該ロール表面との間がシール装置によりシー
ルされており、該冷却用流体はカバーフレームの外部に
漏出することがほとんどなく、略その全量が回収装置に
よって回収されるため、その回収率は極めて高い。従っ
て冷却用流体の使用量の制約がなくなり、いかなる圧延
状態においても最適で強力なロールのヒートクラウン制
御を実施することが可能となる。
ロール表面に冷却用流体をスプレーする際、そのスプレ
ー領域がカバーフレームで覆われ、且つカバーフレーム
縁部全周と該ロール表面との間がシール装置によりシー
ルされており、該冷却用流体はカバーフレームの外部に
漏出することがほとんどなく、略その全量が回収装置に
よって回収されるため、その回収率は極めて高い。従っ
て冷却用流体の使用量の制約がなくなり、いかなる圧延
状態においても最適で強力なロールのヒートクラウン制
御を実施することが可能となる。
【００１６】
【実施例】以下本発明の具体的実施例を添付図面に基づ
き説明する。
き説明する。
【００１７】図１及び図２は冷間タンデム圧延機のワー
クロールに設置された本発明のヒートクラウン制御装置
の一実施例構成を示している。図中Ｘはストリップ、Ｗ
は冷間タンデム圧延機の下ワークロール、Ｙは本実施例
装置本体、10は本実施例装置本体Ｙを支持する基台、30
は冷却水タンクを各示している。
クロールに設置された本発明のヒートクラウン制御装置
の一実施例構成を示している。図中Ｘはストリップ、Ｗ
は冷間タンデム圧延機の下ワークロール、Ｙは本実施例
装置本体、10は本実施例装置本体Ｙを支持する基台、30
は冷却水タンクを各示している。
【００１８】そして本実施例装置本体Ｙの構成は、図２
に示される様に、カバーフレーム1と、シール装置2と、
スプレー装置3と、回収装置4とから成る。
に示される様に、カバーフレーム1と、シール装置2と、
スプレー装置3と、回収装置4とから成る。
【００１９】カバーフレーム1は、同図及び図３に示さ
れる様にワークロールＷ接触面側が開放された（垂直側
辺部がロール曲率に合わせて凹状に形成されている）四
角錐状のカバーで構成され、且つ該ワークロールＷ表面
に接触せしめられる側の縁部全周にゴム製シール材から
なるシール装置2が取付けられていて、該ロールＷ表面
と接触した時にそのロールの回転に過度の抵抗を生じさ
せないようにしながらその接触部分をシールしている。
れる様にワークロールＷ接触面側が開放された（垂直側
辺部がロール曲率に合わせて凹状に形成されている）四
角錐状のカバーで構成され、且つ該ワークロールＷ表面
に接触せしめられる側の縁部全周にゴム製シール材から
なるシール装置2が取付けられていて、該ロールＷ表面
と接触した時にそのロールの回転に過度の抵抗を生じさ
せないようにしながらその接触部分をシールしている。
【００２０】スプレー装置3は、前記冷却水タンク30
と、該タンク30から冷却水を汲み上げるポンプ31と、該
ポンプ31により汲み上げられた冷却水を前記カバーフレ
ーム1内で扇状に噴出する該カバーフレーム1内に設置さ
れたスプレーノズル32とにより構成されている。本実施
例では、図２に示される様に、スプレーノズル32のスプ
レー噴出領域を区画するスカート状のスプレーガイド33
が取付けられている。
と、該タンク30から冷却水を汲み上げるポンプ31と、該
ポンプ31により汲み上げられた冷却水を前記カバーフレ
ーム1内で扇状に噴出する該カバーフレーム1内に設置さ
れたスプレーノズル32とにより構成されている。本実施
例では、図２に示される様に、スプレーノズル32のスプ
レー噴出領域を区画するスカート状のスプレーガイド33
が取付けられている。
【００２１】回収装置4は、カバーフレーム1下部側の傾
斜面に穿設された回収孔40へ連通し、前記冷却水タンク
30に導く戻り管41で構成されており、スプレー装置3に
よりスプレーされてカバーフレーム1内に溜った冷却水
を回収して冷却水タンク30に戻すものである。
斜面に穿設された回収孔40へ連通し、前記冷却水タンク
30に導く戻り管41で構成されており、スプレー装置3に
よりスプレーされてカバーフレーム1内に溜った冷却水
を回収して冷却水タンク30に戻すものである。
【００２２】本実施例では、ワークロールＷの局部的な
形状不良に対して上記スプレー装置3のスプレー幅が極
端に広いと、その冷却水噴出によって不必要なロール変
形を起こし、逆に形状不良を助長させる虞もある（不必
要な部分まで冷却水が噴出させられることになり、不経
済でもある）。従って上記圧延機における被圧延材たる
ストリップＸの最小幅が500mm、最大幅が2100mmである
として、本実施例では上記カバーフレーム1の最大幅を2
50mmとしている。そして本実施例装置本体Ｙは、図４に
示される様に、ロール軸と平行に設けられた雄ねじ棒11
a、11bの左右両側に１つずつ設けられている。この雄ね
じ棒11a、11bは中央部を中心にその左右で逆にねじ切り
されており、一方その雄ねじ部が本実施例装置本体Ｙの
基台10に穿設された雌ねじ孔に螺入せしめられているた
め、該雄ねじ棒11a、11bを回転させると、左右の本実施
例装置本体Ｙが連動してロール胴長方向に左右対称に移
動できるようになっている。
形状不良に対して上記スプレー装置3のスプレー幅が極
端に広いと、その冷却水噴出によって不必要なロール変
形を起こし、逆に形状不良を助長させる虞もある（不必
要な部分まで冷却水が噴出させられることになり、不経
済でもある）。従って上記圧延機における被圧延材たる
ストリップＸの最小幅が500mm、最大幅が2100mmである
として、本実施例では上記カバーフレーム1の最大幅を2
50mmとしている。そして本実施例装置本体Ｙは、図４に
示される様に、ロール軸と平行に設けられた雄ねじ棒11
a、11bの左右両側に１つずつ設けられている。この雄ね
じ棒11a、11bは中央部を中心にその左右で逆にねじ切り
されており、一方その雄ねじ部が本実施例装置本体Ｙの
基台10に穿設された雌ねじ孔に螺入せしめられているた
め、該雄ねじ棒11a、11bを回転させると、左右の本実施
例装置本体Ｙが連動してロール胴長方向に左右対称に移
動できるようになっている。
【００２３】以上の装置構成では圧延中のストリップＸ
の形状不良が顕著となり、ワークロールＷのヒートクラ
ウン制御を行なう必要が生じた場合、本実施例装置本体
Ｙを前記雄ねじ棒11a、11bを回転させることで、該ロー
ル胴長方向の任意の箇所に移動させる。そしてスプレー
装置3のポンプ31を作動させ、スプレーノズル32からロ
ール表面に対し冷却水をスプレーする。この時スプレー
領域はカバーフレーム1で覆われ、且つ該カバーフレー
ム1の開放端縁部とロール表面とがシール装置2を介して
接触しているため、このカバーフレーム1の外部に冷却
水が漏れ出ることがなく、且つスプレーされた冷却水は
該カバーフレーム1内に溜る。溜った冷却水は回収装置4
の前記回収孔40から戻り管41を介してそのほとんどが冷
却水タンク30に回収される。
の形状不良が顕著となり、ワークロールＷのヒートクラ
ウン制御を行なう必要が生じた場合、本実施例装置本体
Ｙを前記雄ねじ棒11a、11bを回転させることで、該ロー
ル胴長方向の任意の箇所に移動させる。そしてスプレー
装置3のポンプ31を作動させ、スプレーノズル32からロ
ール表面に対し冷却水をスプレーする。この時スプレー
領域はカバーフレーム1で覆われ、且つ該カバーフレー
ム1の開放端縁部とロール表面とがシール装置2を介して
接触しているため、このカバーフレーム1の外部に冷却
水が漏れ出ることがなく、且つスプレーされた冷却水は
該カバーフレーム1内に溜る。溜った冷却水は回収装置4
の前記回収孔40から戻り管41を介してそのほとんどが冷
却水タンク30に回収される。
【００２４】本実施例では上記スプレー装置3の冷却水
スプレーによる冷却効果の他、図５に示される様にカバ
ーフレーム1内に溜る冷却水レベルのコントロールによ
って同様な効果を得ている。即ち本実施例の場合は、前
記回収装置4に特にポンプやバルブ等を用いておらず、
回収孔40の大きさ及び戻り管41の管径等によりその回収
量は略決まっているので、液面レベルのコントロール
は、主にスプレー装置3による冷却水のスプレー量によ
りなされることになる。この液面レベルコントロールに
より冷却面積の増大が図れることになる。図６は液面レ
ベルコントロールによる冷却効率の変化の一例をしめし
ている。同図中液面レベルが上がったにも拘らず、冷却
効率が落ちている部分があるが、ここは該液面レベル上
昇に伴なってスプレー範囲が徐々に縮小されたため、そ
の間にスプレー冷却の効果が失なわれていったことを示
している。
スプレーによる冷却効果の他、図５に示される様にカバ
ーフレーム1内に溜る冷却水レベルのコントロールによ
って同様な効果を得ている。即ち本実施例の場合は、前
記回収装置4に特にポンプやバルブ等を用いておらず、
回収孔40の大きさ及び戻り管41の管径等によりその回収
量は略決まっているので、液面レベルのコントロール
は、主にスプレー装置3による冷却水のスプレー量によ
りなされることになる。この液面レベルコントロールに
より冷却面積の増大が図れることになる。図６は液面レ
ベルコントロールによる冷却効率の変化の一例をしめし
ている。同図中液面レベルが上がったにも拘らず、冷却
効率が落ちている部分があるが、ここは該液面レベル上
昇に伴なってスプレー範囲が徐々に縮小されたため、そ
の間にスプレー冷却の効果が失なわれていったことを示
している。
【００２５】この様にワークロールＷの必要箇所に本実
施例装置本体Ｙを移動させて冷却水スプレー及び冷却水
レベルコントロールを行ない該ロールＷのヒートクラウ
ンを適正なものに調整したが、その時使用された冷却水
はカバーフレーム1の外部に漏れ出ることなくそのほと
んど全てが回収装置4によって冷却水タンク30に回収さ
れることになり、循環使用を可能にしている。従って該
冷却水が圧延油クーラントタンク等に混入することがな
く、圧延油循環使用系統のオーバーフローの発生がなく
なるばかりか、圧延油濃度変動による作業バランスの悪
化、濃度低下による圧延油原単位の悪化等の問題が生じ
なくなった。
施例装置本体Ｙを移動させて冷却水スプレー及び冷却水
レベルコントロールを行ない該ロールＷのヒートクラウ
ンを適正なものに調整したが、その時使用された冷却水
はカバーフレーム1の外部に漏れ出ることなくそのほと
んど全てが回収装置4によって冷却水タンク30に回収さ
れることになり、循環使用を可能にしている。従って該
冷却水が圧延油クーラントタンク等に混入することがな
く、圧延油循環使用系統のオーバーフローの発生がなく
なるばかりか、圧延油濃度変動による作業バランスの悪
化、濃度低下による圧延油原単位の悪化等の問題が生じ
なくなった。
【００２６】以上の装置構成の他、ワークロールＷ胴長
方向全幅に亘って上記の装置本体Ｙの構成を複数設置
し、これらの各スプレー装置3の冷却水スプレー量を夫
々制御することによってゾーンコントロールによるロー
ルのヒートクラウン制御を実施することもできる。その
場合は冷却水用配管や制御用電磁弁等の設備コストの面
から、カバーフレーム1の最下限幅は25mm程度となる。
方向全幅に亘って上記の装置本体Ｙの構成を複数設置
し、これらの各スプレー装置3の冷却水スプレー量を夫
々制御することによってゾーンコントロールによるロー
ルのヒートクラウン制御を実施することもできる。その
場合は冷却水用配管や制御用電磁弁等の設備コストの面
から、カバーフレーム1の最下限幅は25mm程度となる。
【００２７】
【発明の効果】以上詳述した本発明のヒートクラウン制
御装置によれば、圧延ロールの局部的なヒートクラウン
について効率的で高い制御性が得られるのはもとより、
特に冷却用流体の回収率を高めて該流体の使用量を増や
すことができるようになる。又この冷却用流体の回収率
向上に伴ない、圧延油クーラントタンクへの流体の混入
が抑止され、圧延油循環使用系でのオーバーフローの発
生の問題、圧延油濃度変動による作業バランスの悪化、
濃度低下による圧延油原単位の悪化等の問題が解消され
ることになる。
御装置によれば、圧延ロールの局部的なヒートクラウン
について効率的で高い制御性が得られるのはもとより、
特に冷却用流体の回収率を高めて該流体の使用量を増や
すことができるようになる。又この冷却用流体の回収率
向上に伴ない、圧延油クーラントタンクへの流体の混入
が抑止され、圧延油循環使用系でのオーバーフローの発
生の問題、圧延油濃度変動による作業バランスの悪化、
濃度低下による圧延油原単位の悪化等の問題が解消され
ることになる。
【図１】本発明の一実施例構成を示す概略説明図であ
る。
る。
【図２】本実施例装置本体部分の拡大図である。
【図３】カバーフレームの接触面側から見た状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図４】圧延機ワークロールへの本実施例装置の設置状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図５】冷却水レベルコントロールによって冷却効果を
得る場合の状態を示す説明図である。
得る場合の状態を示す説明図である。
【図６】冷却水レベルコントロールによる冷却効率の変
動状態を示すグラフである。
動状態を示すグラフである。
【図７】従来のゾーンコントロールによるロールのヒー
トクラウン制御構成を示す斜視図である。
トクラウン制御構成を示す斜視図である。
【図８】冷却水回収構成を有する従来のヒートクラウン
制御装置を示す斜視図である。
制御装置を示す斜視図である。
1 カバーフレーム 2 シール装置 3 スプレー装置 4 回収装置 32 スプレーノズル Ｗ ワークロール Ｘ ストリップ Ｙ 本実施例装置本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 升田 貞和 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 治郎丸 和三 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 桧垣 浩三 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内
Claims (8)
- 【請求項１】 ロール表面側を覆うカバーフレームと、
該カバーフレームのロール表面側縁部全周に亘って設け
られ、対向する該ロール表面との間をシールするシール
装置と、前記カバーフレーム内に備えられ、シール装置
で囲まれたシール領域内にあるロール表面に流体をスプ
レーするスプレー装置と、シール装置のシールによって
外部漏出の抑えられた流体を回収する回収装置とを有す
ることを特徴とする圧延ロールのヒートクラウン制御装
置。 - 【請求項２】 請求項第１項記載の圧延ロールのヒート
クラウン制御装置において、前記シール装置として、ロ
ール表面側に向けて突出するシール材を用いたことを特
徴とする請求項第１項記載の圧延ロールのヒートクラウ
ン制御装置 - 【請求項３】 請求項第１項記載の圧延ロールのヒート
クラウン制御装置において、前記シール装置として、ロ
ール表面側にガスを噴出するガスシール構成を用いたこ
とを特徴とする請求項第１項記載の圧延ロールのヒート
クラウン制御装置 - 【請求項４】 請求項第１項乃至第３項記載の圧延ロー
ルのヒートクラウン制御装置において、これをロール胴
長方向に１乃至２以上備え、且つロール胴長方向に移動
可能な状態に設置したことを特徴とする請求項第１項乃
至第３項記載の圧延ロールのヒートクラウン制御装置。 - 【請求項５】 請求項第４項記載の圧延ロールのヒート
クラウン制御装置において、これらをロール胴長方向に
２以上備えている場合に、これらを連動させてロール胴
長方向に左右対称に移動できるように設置したことを特
徴とする請求項第４項記載の圧延ロールのヒートクラウ
ン制御装置。 - 【請求項６】 請求項第４項記載の圧延ロールのヒート
クラウン制御装置において、これらをロール胴長方向に
２以上備えている場合に、これらを夫々独立にロール胴
長方向に移動できるように設置したことを特徴とする請
求項第４項記載の圧延ロールのヒートクラウン制御装
置。 - 【請求項７】 請求項第１項乃至第３項記載の圧延ロー
ルのヒートクラウン制御装置において、これらをロール
胴長方向に複数個備え、且つこれらに備えられた各スプ
レー装置の冷却能力を夫々制御することを特徴とする請
求項第１項第３項記載の圧延ロールのヒートクラウン制
御装置。 - 【請求項８】 請求項第１項乃至第７項記載の圧延ロー
ルのヒートクラウン制御装置において、カバーフレーム
内に溜った流体の液面レベルを制御することを特徴とす
る請求項第１項乃至第７項記載の圧延ロールのヒートク
ラウン制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4194688A JPH0615315A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 圧延ロールのヒートクラウン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4194688A JPH0615315A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 圧延ロールのヒートクラウン制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0615315A true JPH0615315A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16328631
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4194688A Pending JPH0615315A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 圧延ロールのヒートクラウン制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0615315A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1142653A2 (de) * | 2000-04-08 | 2001-10-10 | ACHENBACH BUSCHHÜTTEN GmbH | Walzenkühl- und/oder Schmiervorrichtung für Kaltbandwalzwerke, insbesondere Feinband- und Folienwalzwerke |
| EP1142652A2 (de) * | 2000-04-08 | 2001-10-10 | ACHENBACH BUSCHHÜTTEN GmbH | Walzenkühl- und/oder Schmiervorrichtung für Kaltbandwalzwerke, insbesondere Feinband- und Folienwalzwerke |
| CN103240275A (zh) * | 2013-05-14 | 2013-08-14 | 吉林大学 | 镁合金板材温轧轧辊在线加热装置和加热方法 |
| US9108235B2 (en) | 2011-12-23 | 2015-08-18 | Sms Siemag Ag | Method and device for cooling rolls |
| CN108746211A (zh) * | 2018-05-24 | 2018-11-06 | 中国重型机械研究院股份公司 | 一种轧辊边部加热机构 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4194688A patent/JPH0615315A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1142653A2 (de) * | 2000-04-08 | 2001-10-10 | ACHENBACH BUSCHHÜTTEN GmbH | Walzenkühl- und/oder Schmiervorrichtung für Kaltbandwalzwerke, insbesondere Feinband- und Folienwalzwerke |
| EP1142652A2 (de) * | 2000-04-08 | 2001-10-10 | ACHENBACH BUSCHHÜTTEN GmbH | Walzenkühl- und/oder Schmiervorrichtung für Kaltbandwalzwerke, insbesondere Feinband- und Folienwalzwerke |
| EP1142652A3 (de) * | 2000-04-08 | 2004-01-02 | ACHENBACH BUSCHHÜTTEN GmbH | Walzenkühl- und/oder Schmiervorrichtung für Kaltbandwalzwerke, insbesondere Feinband- und Folienwalzwerke |
| EP1142653A3 (de) * | 2000-04-08 | 2004-01-02 | ACHENBACH BUSCHHÜTTEN GmbH | Walzenkühl- und/oder Schmiervorrichtung für Kaltbandwalzwerke, insbesondere Feinband- und Folienwalzwerke |
| US9108235B2 (en) | 2011-12-23 | 2015-08-18 | Sms Siemag Ag | Method and device for cooling rolls |
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| CN108746211A (zh) * | 2018-05-24 | 2018-11-06 | 中国重型机械研究院股份公司 | 一种轧辊边部加热机构 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001212 |