JPH06152922A - 画像送信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 独自圧縮方式の伸長回路を有しない相手にも
送信できるようにする。 【構成】 記録媒体２８には独自圧縮方式の圧縮画像デ
ータが記録されている。読取り回路２６は、記録媒体２
８から圧縮画像データを読み取る。圧縮／伸長回路３４
は読み取られた圧縮画像データを伸長し、画像メモリ１
６に格納する。圧縮／伸長回路３６，３８，４０はそれ
ぞれ、ＡＤＰＣＭ方式、ＪＰＥＧ方式及びＡＶＱ方式で
ある。ＣＰＵ３０は先ず、通信相手の通信能力（保有す
る伸長回路など）を確認する。相手の保有する伸長回路
に対応する圧縮／伸長回路３６，３８又は４０で、画像
メモリ１６の画像データを圧縮する。この圧縮画像デー
タは、パケット処理回路５４、モデム５６、回線インタ
ーフェース５８及び通信回線６０を介して通信相手に送
信される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像送信装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】静止画像を通信回線を介して遠隔地に送
信する場合、画像データを高能率圧縮して伝送データ量
を少なくし、伝送時間を短縮する。画像情報の圧縮方式
には、ＡＤＰＣＭ（適応差分パルス符号変調）方式、Ｃ
ＣＩＴＴで規格化されたＪＰＥＧ（Ｊｏｉｎｔ Ｐｈｏ
ｔｏｇｒａｐｈｉｃ Ｅｘｐｅｒｔｓ Ｇｒｏｕｐ）方
式、及びＡＶＱ（適応ベクトル量子化）方式などがあ
る。また、画素順にデータを送信するシーケンシャル方
式と、低周波成分を先に送信した後で高周波成分を送信
するプログレッシブ方式がある。いうまでもないが、圧
縮画像データの伝送では、受信側は、送信側の圧縮方式
に対応した伸長回路を具備する必要があり、対応する伸
長回路の有無を圧縮画像データの送信前に確認する通信
プロトコルを設けているのが普通である。

【０００３】他方、撮影画像データを磁気ディスク、光
磁気ディスク、メモリ・カードなどにディジタル記録す
る電子スチル・カメラや、原稿用紙の書込み（印刷）内
容を図形として読み取りイメージ・スキャナ、ビデオ・
カメラの出力映像信号をコンピュータに取り込む画像処
理回路が実用化され、普及しつつある。上記磁気ディス
クなどは、入力した画像データを、保存するだけでな
く、通信装置や他のコンピュータなどに持ち運ぶための
搬送媒体としても利用される。

【０００４】上記ディジタル・スチル・カメラに対して
は、磁気ディスクに圧縮記録された撮影画像を通信回線
を介して遠隔地に送信／受信する静止画送受信装置がシ
ステム化されている。この従来の静止画送受信装置で
は、送信側は、磁気ディスクに記録された圧縮画像デー
タを読み出してそのままパケット化し、通信回線に送出
する。受信側は、受信した圧縮画像データを磁気ディス
クに記録すると共に、伸長して画像を復元する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ディジタル・スチル・
カメラの多くは、国際規格化され、又はされようとして
いる圧縮符号化方式とは異なる独自の圧縮符号化方式を
採用しており、同一メーカの製品であっても機種毎に異
なることがある。従って、現状では、画像データを圧縮
形式で送信することができず、画像送信に長時間かか
り、実用上支障があった。

【０００６】本発明は、このような不都合を解消した画
像送信装置を提示することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像送信装
置は、着脱自在な記憶媒体に圧縮記憶された画像情報を
送信する画像送信装置であって、当該記憶媒体の圧縮記
憶方式に対応する伸長手段と、所定の１以上の圧縮方式
に応じた圧縮手段と、受信側の保有する伸長手段確認す
る確認手段と、送信すべき情報を伝送媒体に送出する送
信手段と、受信側の保有する伸長手段が当該記憶媒体に
記憶される画像情報の圧縮方式に対応しない場合に、当
該記憶媒体に記憶される圧縮画像情報を当該伸長手段に
より伸長した後、受信側の伸長手段に対応する圧縮方式
で当該圧縮手段により圧縮して送信手段に供給する送信
制御手段とからなることを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記手段により、受信側で伸長可能な圧縮形態
で画像情報を伝送するので、より多くの相手に画像情報
を送信できるようになる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【００１０】図１は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。１０はビデオ信号の入力端子、１２は入
力端子１０からのビデオ信号を輝度信号及び色差信号に
変換するデコーダ、１４はデコーダ１２のアナログ出力
をディジタル化するＡ／Ｄ変換器、１６はＡ／Ｄ変換器
１４の出力データを１フレーム記憶する画像メモリ、１
８は画像メモリ１６の書込み及び読出しを制御するメモ
リ制御回路、２０は画像メモリ１６から読み出された画
像データをアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器、２２
はＤ／Ａ変換器２０の出力信号を所定形式（例えば、Ｎ
ＴＳＣ形式）のビデオ信号に変換するエンコーダ、２４
はエンコーダ２２の出力ビデオ信号を映像表示するモニ
タである。

【００１１】２６は、装填された記録媒体（フレキシブ
ル磁気ディスク、固体メモリ装置、ハード・ディスクな
ど）２８の記録内容を読み取る読取り回路であり、読み
取られた情報は、全体を制御するＣＰＵ３０に転送され
る。

【００１２】ＣＰＵ３０には、アドレス／データ・バス
３２を介して圧縮／伸長回路３４，３６，３８，４０が
接続する。圧縮／伸長回路３４は、記録媒体２８に記録
される画像情報の圧縮方式に応じた回路であり、他の圧
縮／伸長回路３６，３８，４０はそれぞれ汎用的な上述
の圧縮方式に応じた回路であり、例えば、圧縮／伸長回
路３６はＡＤＰＣＭ（適応差分パルス符号変調）方式、
圧縮／伸長回路３８はＪＰＥＧ方式、圧縮／伸長回路４
０はＡＶＱ方式である。

【００１３】ＣＰＵ３０にはまた、文字入力用のキーボ
ード４２と、画像ソースの選択や通信のための操作パネ
ル４４が接続している。キーボード４２の正面図を図２
に、操作パネル４４の正面図を図３に示す。操作パネル
４４には、画像ソース、即ちビデオ入力か記録媒体２８
かを選択する入力選択スイッチ４６、入力選択スイッチ
４６により選択したソースから画像メモリ１６への取り
込み開始を指示する画像取り込みスイッチ４８、外部へ
の送信開始を指示する送信スイッチ５０、並びに、電話
番号入力及び記録媒体２８に記録される複数の画像の１
つを指定するための番号入力スイッチ５２がある。

【００１４】５４は送信しようとするデータをパケット
化するパケット処理回路、５６は変復調器（モデム）、
５８は通信回線６０に本装置を接続するための回線イン
ターフェースである。

【００１５】次に、図４を参照して本実施例の動作を説
明する。図４は本実施例の動作フローチャートを示す。
入力端子１０からのビデオ信号の画像を送信したい場合
には、使用者は入力選択スイッチ４６により”ビデオ”
を選択し、記録媒体２８の記録画像を送信したい場合に
は、使用者は入力選択スイッチ４６により”記録媒体”
を選択し、番号入力スイッチ５２により、記録媒体２８
の記録画像の１つを指定する。

【００１６】画像取り込みスイッチ４８の操作に応じ
て、ＣＰＵ３０はメモリ制御回路１８を動作させる（Ｓ
１）。入力選択スイッチ４６で”ビデオ”が選択されて
いる場合には（Ｓ２）、入力端子１０に入力するビデオ
信号の画像を画像メモリ１６に取り込む（Ｓ３）。即
ち、入力端子１０に入力するビデオ信号はデコーダ１２
により輝度信号と色差信号に分離され、Ａ／Ｄ変換器１
４によりディジタル化されて画像メモリ１６に書き込ま
れる。画像メモリ１６には１フレームの画像データが記
憶される。

【００１７】他方、入力選択スイッチ４６で”記録媒
体”が選択されている場合には（Ｓ２）、先ず、発呼先
の番号入力を促し、入力された発呼先において対応可能
な圧縮方式が記録媒体２８に記録された情報の圧縮方式
と同じであるか否かを判定する（Ｓ４）。異なる場合に
は、記録媒体２８の指定された圧縮画像データを読み取
り回路２６により読み取らせ、アドレス／データ・バス
３２を介して圧縮／伸長回路３４に供給する（Ｓ６）。
圧縮／伸長回路３４は、この圧縮画像データを伸長して
画像メモリ１６に格納する（Ｓ７）。

【００１８】記録媒体２８の圧縮方式が発呼先で対応可
能な圧縮方式と同じ場合には（Ｓ４）、記録媒体２８の
指定された圧縮データをそのまま画像メモリ１６に格納
する（Ｓ５）。

【００１９】このようにして、入力端子１０からのビデ
オ信号の画像又は記録媒体２８に圧縮記録されていた画
像が、画像メモリ１６に１フレーム格納されると、メモ
リ制御回路１８は継続的に画像メモリ１６からＤ／Ａ変
換器２０に記憶画像データを読み出す。Ｄ／Ａ変換器２
０は画像データをアナログ信号に変換し、エンコーダ２
２がＤ／Ａ変換器２０の出力をビデオ信号に変換し、モ
ニタ２４に印加する。これにより、画像メモリ１６に記
憶されている画像がモニタ２４の画面に表示され、使用
者は画像メモリ１６の記憶内容を視覚的に確認できる。

【００２０】この画像取り込みの前又は後に、使用者
は、キーボード４２により、画像と一緒に送信したい文
字情報を入力できる。

【００２１】送信開始スイッチ５０の操作に応じて（Ｓ
８）、ＣＰＵ３０は、指定された相手（受信装置）と通
信回線６０を介して回線接続し（Ｓ９）、先ず、受信装
置の通信能力、具体的には受信装置の保有する伸長回路
を再び確認する（Ｓ１０）。そして、受信装置の保有す
る伸長回路に対応した圧縮／伸長回路３６，３８又は４
０を選択し、画像メモリ１６に記憶される画像の圧縮を
開始する（Ｓ１１）。

【００２２】なお、本実施例では、Ｓ１０で確認した発
呼先の伸長回路の能力は、相手先の番号と共に記憶して
いる。従って、発呼先の能力判定（Ｓ４）を発呼前に実
行できる。また、相手の能力が不明な場合には、Ｓ６，
７を実行すればよい。

【００２３】選択した圧縮／伸長回路３６，３８又は４
０により圧縮された画像データはアドレス／データ・バ
ス３２及びＣＰＵ３０を介してパケット処理回路５４に
供給される。パケット処理回路５４は、文字情報、圧縮
パラメータ及び圧縮画像データを例えば図５に示すよう
にＨＤＬＣ等のパケット・データにグルーピングする。
パケット処理回路５４によりパケット化されたデータ
は、モデム５６により変調され、回線インターフェース
５８及び通信回線６０を介して通信相手に送信される
（Ｓ１２）。

【００２４】送信完了したら（Ｓ１３）、ＣＰＵ３０
は、通信相手に送信終了を通知し、所定手順で接続回線
を遮断する。

【００２５】通信のために用意する圧縮／伸長回路は３
種類に限定されず、４種類以上であってもよいことはい
うまでもない。

【００２６】また、個々の圧縮／伸長回路３４，３６，
３８，４０を設ける代わりに、それぞれの機能を実現す
るプログラムを用意し、各プログラムをディジタル・シ
グナル・プロセッサ（ＤＳＰ）にロードするようにして
もよい。図５において、６２は、ＤＳＰにより種々の圧
縮方式に対応可能な圧縮／伸長回路、６４は圧縮／伸長
回路６２のＤＳＰのための演算プログラムを格納するメ
モリである。その他、図１と同じ構成要素には同じ符号
を付してある。

【００２７】

【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、独自圧縮方式で圧縮された画像デ
ータを一旦伸長し、通信相手に応じた圧縮方式で圧縮し
て送信するので、当該独自の圧縮方式に応じた伸長回路
を有しない多くの相手にも画像情報の送信できるように
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の構成ブロック図である。

【図２】 キーボード４２の正面図である。

【図３】 操作パネル４４の正面図である。

【図４】 本実施例の動作フローチャートである。

【図５】 本実施例のパケット・データ・フォーマット
である。

【図６】 本発明の変更実施例の構成ブロック図であ
る。

【符号の説明】

１０：ビデオ信号入力端子 １２：デコーダ １４：Ａ
／Ｄ変換器 １６：画像メモリ １８：メモリ制御回路
２０：Ｄ／Ａ変換器 ２２：エンコーダ ２４：モニ
タ ２６：読取り回路 ２８：記録媒体 ３０：ＣＰＵ
３２：アドレス／データ・バス ３４，３６，３８，
４０：圧縮／伸長回路 ４２：キーボード４４：操作パ
ネル ４６：入力選択スイッチ ４８：画像取り込みス
イッチ４８ ５０：送信スイッチ ５２：番号入力スイ
ッチ ５４：パケット処理回路５６：変復調器（モデ
ム） ５８：回線インターフェース ６０：通信回線
６２：圧縮／伸長回路 ６４：圧縮／伸長プログラムを
格納するメモリ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 着脱自在な記憶媒体に圧縮記憶された画
   像情報を送信する画像送信装置であって、当該記憶媒体
   の圧縮記憶方式に対応する伸長手段と、所定の１以上の
   圧縮方式に応じた圧縮手段と、受信側の保有する伸長手
   段確認する確認手段と、送信すべき情報を伝送媒体に送
   出する送信手段と、受信側の保有する伸長手段が当該記
   憶媒体に記憶される画像情報の圧縮方式に対応しない場
   合に、当該記憶媒体に記憶される圧縮画像情報を当該伸
   長手段により伸長した後、受信側の伸長手段に対応する
   圧縮方式で当該圧縮手段により圧縮して送信手段に供給
   する送信制御手段とからなることを特徴とする画像送信
   装置。
2. 【請求項２】 更に、画像情報を非圧縮状態で記憶する
   画像記憶手段を具備する請求項１に記載の画像送信装
   置。