JPH0615149Y2 - 液封型弾性ブッシュのストッパ− - Google Patents

液封型弾性ブッシュのストッパ−

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JPH0615149Y2
JPH0615149Y2 JP1987087986U JP8798687U JPH0615149Y2 JP H0615149 Y2 JPH0615149 Y2 JP H0615149Y2 JP 1987087986 U JP1987087986 U JP 1987087986U JP 8798687 U JP8798687 U JP 8798687U JP H0615149 Y2 JPH0615149 Y2 JP H0615149Y2
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JP
Japan
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stopper
liquid
space
outer cylinder
elastic bush
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JP1987087986U
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JPS63196847U (ja
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素行 横田
守 田辺
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Marugo Rubber Industries Ltd
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Marugo Rubber Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は,自動車のエンジンマウント等に使用される
液封型弾性ブッシュにおいて,これによって弾性支持さ
れる被支持物,すなわち,エンジンが過大にに変位した
とき,それを規制する液封型弾性ブッシュのストッパー
に関するものである。
(ロ)従来の技術とその問題点 このような液封型弾性ブッシュには前記したようにスト
ッパーが設けられるのが通常であるが,このストッパー
の構造には,例えば,以下のようなものがあった。
特開昭60-49147号公報には液室内に固定されない,いわ
ば,宙ぶらりんのストッパーを設けたものが示されてい
るが,こうすると,内筒が急激に過大変位したとき,ス
トッパーが規定の正規位置にうまく納まらず,許容する
変位がとれなかったり,あるいは,規制が十分でなく,
そのため,ストッパ効果が上がらず,エンジンが過大に
変位し,最悪の場合には破損に至ることもある。また,
このような場合には弾性ブッシュ自体の耐久性も損なわ
れることになる。
特開昭61-65935号公報にはストッパーを液室内部一杯に
設け,その中央部を内筒側に突出させたものが示されて
いるが,こうすると,ストッパーの両側面と外周面全体
が液室の壁に接当して規制されることになり,軸方向荷
重がかかった際の円滑な弾性変形を阻害する恐れがあ
る。また,ゴム同士の擦れ合いによる摩耗が起こり,耐
久性が低下したり,さらに,液室容積を狭めることにな
って減衰性が悪くなることも予想される。
(ハ)問題点を解決するための手段 そこで,この考案は,平行配置される剛体の外筒と内筒
との間に二枚のゴム弾性体からなる側壁を一定間隔隔て
てて軸芯と直角に張設して空間を形成し,この空間内の
外筒と内筒との間に二枚のゴム弾性体からなる隔壁を軸
芯と平行に張設して空間を上下に隔成し,隔成した空間
内に液を封入して液室とするとともに,液室間をオリフ
ィス構造で連通して液の移動を許容した液封型弾性ブッ
シュの液室内に設けられる外筒または内筒の過大変位を
規制するストッパーであって,このストッパーが隔壁の
外周側端部間に外筒の内周に沿うよう架設されるアーチ
形をしているものであり,隔壁の外周側端部に当接する
端部は両側の側壁にも当接する幅広の翼状部として形成
され,中央部は翼状部よりも幅狭の架橋部として形成さ
れることを特徴とする液封型弾性ブッシュのストッパー
を提供することで,前記した問題点を解決したのであ
る。
(ニ)作用 以上により,隔壁の外周側端部に当接するストッパーの
端部は両側の側壁にも当接する幅広の翼状部を形成した
ものであるから,しっかりと固定されてずれるようなこ
とはない。また,翼状部以外は狭幅の架橋部としたので
あるから,この部分は側壁に当接せず,その弾性変形を
阻害しないとともに,これが液室内に占める容積を減ら
し,十分な液量を確保するのに役立つ。さらに,ストッ
パー内に芯材を入れると,たわみと荷重の関係における
従来の非線型関係が改善され,よりストッパー効果を高
める。
(ホ)実施例 以下,この考案の実施例を図面を参照して説明するが,
第1図は液封型弾性ブッシュの縦断面図,第2図は横断
面図,第3図〜第4図はストッパーの平面図,側面図,
第5図は第4図のV−V断面図,第6図〜第7図は別の
ストッパーの平面図,側面図,第8図は第7図のVIII-V
III断面図,第9図,第10図は他の実施例のストッパー
の平面図,側面図,第11図は同じく他の実施例のストッ
パーの側面図,第12は第11図のXII-XII断面図,第13図
は同じく他の実施例のストッパーの側面図,第14図は第
13図のXIV-XIV断面図,第15図はこのストッパーのたわ
みと荷重の関係を示すグラフである。
第1図,第2図で示す液封型弾性ブッシュは,自動車の
エンジンマウント用に使用されるため,予め反荷重方向
に偏心させてある偏心型のものであるが,いずれも金属
製材料等で構成される外筒1に対して内筒2を平行に,
かつ,偏心させて配置し,これら外筒1と内筒2の間に
ゴム弾性体3をモールドして前記偏心の偏寄側と偏離側
にそれぞれ複数の液室4を隔設する他,これら液室4間
をオリフィス構造5で連通させたものである。すなわ
ち,外筒1の軸芯と平行に,外筒1と内筒2の間に略々
水平位置でゴム弾性体3のうちの隔壁3aを張設すると
ともに,軸芯と直角に,一定の間隔を挟んで側壁3bを
張設し,これらの両部材で液室4を上下方向に隔設する
のである。なお,この場合,内筒2に前記した隔壁3a
や側壁3bを有するゴム弾性体3をモールドした後,こ
れを適当な液6中で外筒1に挿入すれば,液室4内に液
6を封入できる。ところで,この場合,偏心方向偏寄側
の側壁3bは両側とも内方にわん曲させられている。理
由は,こうすることで,振動時における側壁3bの収
縮,伸長を助長し,その結果,液6の液室4間移動を容
易にするからである。一方,前記したオリフィス構造5
の形成であるが,外周に溝5aを形成したリング7を内
筒2に外嵌し,さらに,このリング7の外周にスリーブ
8を嵌着して蓋をするとともに,このスリーブ8の両液
室4内にある部分に開口孔5bを設けることで形成して
いる。これにより,両液室4の液6は開口孔5bおよび
溝5aからなるオリフィス構造5を通って自由に移動す
ることができるのである。また,ゴム弾性体3の外周端
近くには,液室4が位置する部分を窓状に切欠いたスリ
ーブ状の芯金9が封入されて強度を保持されている。さ
らに,この場合,ゴム弾性体3の最外周は芯金9の外周
側にも若干盛られるようにしておくとともに,図示は省
略するが,その周囲全周に亘って複数の(2〜5本程
度)突条を形成しておけば液6の密封性が良くなる。
以上により,外筒1を固定し,内筒2にエンジンを連結
すれば,エンジンは弾性支持されることになり,同時に
その支持荷重によって内筒2は外筒1の中心位置に来る
ものであるが(第2図参照),このとき,エンジン,す
なわち,内筒2の過大変位を規制するため,液室4内に
ストッパー10が封入されており,このストッパー10が以
下のように構成される。
すなわち,ストッパー10は基本的には外筒1の内周に沿
い,かつ,隔壁3aの外周側端部3aa間にアーチ形に
架設されるのであるが,これに加えるに,ストッパー10
の端部に隔壁3aの外周側端部3aaおよびこの端部3
aaからある範囲外筒1の内周一定範囲1aに亘って側
壁3bにも当接する幅広の翼状部10aを形成しておくと
ともに,残部を側壁3bとの間に隙間を生ずる狭幅の架
橋部10bとしておくのである。ただ,この場合,第2図
で示すように,隔壁3aの外周側端部3aaは外筒1か
ら内側方向に水平部と垂直部とで直角に形成されている
が,この部分に当接するストッパー10の翼状部10aもそ
の上方に直角に盛り上げる等してこれに対応させてあ
り,あたかも嵌め込まれるような状態でしっかりと取り
付けられるのである。さらに,翼状部10aの残部の架橋
部10bは液室4の幅よりも狭幅であるから,側壁3bに
接触しないでその弾性変形を許容し,併せて側壁3bの
内方わん曲も可能にするとともに,液室4の容積を減ら
さない。なお,この場合におけるストッパー10の形状
は,これを挿入する初期状態の液室4の形状,容積が異
なることから,若干違ったものとなる。すなわち,第3
図〜第5図で示されるものは偏寄側のものであり,第6
図〜第8図で示されるものは偏離側のものである。一
方,このストッパー10の液室4内への装填であるが,ゴ
ム弾性体3をモールドした内筒2を外筒1に挿入する前
に,その液室4該当位置にこれを挿入しておけばよい。
次に,以上のストッパー10は単にゴム弾性体であっても
よいが、第11図〜第14図で示すように,内部に鉄板等の
剛体の芯材11を封入すれば,ストッパー効果が一層高ま
る。そして,この場合,芯材11を他部材(隔壁3aの外
周側端部3aaや外筒1の内周)との接触面,すなわ
ち,翼状部10aと架橋部10bの外周面に設けておけば,こ
の剛体の面が外筒1に接触してそれだけ耐久性の高いも
のとなる。
なお,以上は外内筒1,2が偏心したエンジンマウント
用の液封型弾性ブッシュのストッパー10についての説明
であるが,ロールインシュレータ用の外内筒1,2が同
芯の液封型弾性ブッシュにおけるストッパー10であって
も同様である。
(ヘ)考案の効果 以上,この考案は前記したものであるから,すなわち,
ストッパーは,その端部に左右の側壁にも当接する幅広
の翼状部を形成されるものであるから,隔壁の外周側端
部に対してしっかりと固定されてずれたりすることがな
いとともに,面圧も小さくなって強度も高い。一方,残
部の架橋部は狭幅であるから,側壁との間に隙間を確保
してその弾性変形を阻害しないとともに,液室の容積を
減らさず,減衰性を低下させない。
【図面の簡単な説明】
第1図は液封型弾性ブッシュの縦断面図,第2図は横断
面図,第3図〜第4図はストッパーの平面図,側面図,
第5図は第4図のV−V断面図,第6図〜第7図は別の
ストッパーの平面図,側面図,第8図は第7図のVIII−
VIII断面図,第9図,第10図は他の実施例のストッパー
の平面図,側面図,第11図は同じく他の実施例のストッ
パーの側面図,第12図は第11図のXII−XII断面図,第13
図は同じく他の実施例のストッパーの側面図,第14図は
第13図のXIV−XIV断面図,第15図はこのストッパーのた
わみと荷重の関係を示すグラフである。 (符号) 1…外筒 2…内筒 3…ゴム弾性体 3a…ゴム弾性体の隔壁 3b…ゴム弾性体の側壁 3aa…隔壁の外周側端部 4…液室 5…オリフィス構造 6…液 10…ストッパー 10a…ストッパーの翼状部 10b…ストッパーの架橋部 11…芯材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行配置される剛体の外筒と内筒との間に
    二枚のゴム弾性体からなる側壁を一定間隔隔ててて軸芯
    と直角に張設して空間を形成し,この空間内の外筒と内
    筒との間に二枚のゴム弾性体からなる隔壁を軸芯と平行
    に張設して空間を上下に隔成し,隔成した空間内に液を
    封入して液室とするとともに,液室間をオリフィス構造
    で連通して液の移動を許容した液封型弾性ブッシュの液
    室内に設けられる外筒または内筒の過大変位を規制する
    ストッパーであって,このストッパーが隔壁の外周側端
    部間に外筒の内周に沿うよう架設されるアーチ形をして
    いるものであり,隔壁の外周側端部に当接する端部は両
    側の側壁にも当接する幅広の翼状部として形成され,中
    央部は翼状部よりも幅狭の架橋部として形成されること
    を特徴とする液封型弾性ブッシュのストッパー。
  2. 【請求項2】ストッパーの内部に剛体の芯材を封入して
    なる実用新案登録請求の範囲第項記載の液封型弾性ブ
    ッシュのストッパー。
  3. 【請求項3】ストッパーの外周側表面に剛体の芯材を貼
    着してなる実用新案登録請求の範囲第項記載の液封型
    弾性ブッシュのストッパー。
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