JPH06151396A - クリーニング方法 - Google Patents

クリーニング方法

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JPH06151396A
JPH06151396A JP31781792A JP31781792A JPH06151396A JP H06151396 A JPH06151396 A JP H06151396A JP 31781792 A JP31781792 A JP 31781792A JP 31781792 A JP31781792 A JP 31781792A JP H06151396 A JPH06151396 A JP H06151396A
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cleaning
gas
temperature
container
film
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JP31781792A
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Reiji Niino
礼二 新納
Yoshiyuki Fujita
義幸 藤田
Satoyuki Obe
智行 大部
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーニング時に被膜を処理容器等から剥離
させることなく、しかも種々のクリーニングガスを用い
て処理容器等にダメージを与えることなく短時間で効率
良くクリーニングするクリーニング方法を提供する。 【構成】 被処理体Wを収納し、この被処理体WにBP
SG膜を形成する反応容器2の内部をクリーニングする
方法において、上記反応容器2のクリーニング温度を、
上記被処理体Wの処理時に保持されている上記反応容器
2の温度近傍に保持した状態で、上記反応容器2内にク
リーニングガスを供給し、このクリーニングガスにより
上記反応容器2内に形成されたBPSG膜を除去するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーニング方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体デバイスの製造工程に
おいて、ポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜等の
シリコン被膜、PSG膜、BPSG膜等のシリコン酸化
膜、あるいはシリコン窒化膜等の被膜を減圧CVDや常
圧CVD等の処理によって半導体ウエハ等の被処理体へ
成膜することが広く行なわれている。
【0003】このようなシリコン被膜等の成膜工程で
は、一般に、石英等のセラミックスからなる反応容器を
囲繞する抵抗発熱体等からなる加熱炉を配置して構成さ
れた熱処理装置が用いられている。そして、熱処理をす
る際には、所定の熱処理温度に保持された反応容器内に
多数枚の半導体ウエハ等の被処理体を石英等のセラミッ
クスからなる熱処理ボートを介して収納し、この反応容
器内へSiH4、SiH2Cl2、NH3、O2等の反応性
ガスを導入することによってシリコン膜等の成膜が行な
われている。成膜後は、熱処理ボートを介して被処理体
を反応容器内から取り出し、次の被処理体を収納するよ
うにしているが、この間は反応容器を熱処理温度に加熱
した状態にしてある。
【0004】上述のような処理を繰り返していると、反
応容器及び熱処理ボート等の石英治具類にもシリコン被
膜等の被膜が繰り返し成膜されて被膜の膜厚が増加す
る。この被膜を放置すると、やがてこの被膜が被処理体
の処理時に剥離してパーティクルを発生させ、このパー
ティクルが反応容器内で浮遊して被処理体に付着して歩
留りを低下させる原因になる。そのため、従来は、ある
頻度で反応容器の温度を常温付近まで下げた後、反応容
器や治具類を所定位置から取り外し、ウェット洗浄する
ことによってそれらの被膜を除去するようにしている。
【0005】ところが、上述のようなウェット洗浄によ
る反応容器等のクリーニング方法では、クリーニングの
度毎に反応容器内の温度を下げて反応容器等を一旦取り
外してクリーニングを行ない、その後反応容器等を組み
立ててガスのリークテスト等を行なわなくてはならず、
そのため例えば20〜30時間という長時間に亘り熱処
理装置の稼動を停止しなくてはならず、装置の稼動効率
を低下させるという課題があった。また、熱処理装置に
おいてもロードロックシステムのように反応容器内やロ
ーディング部を常時真空保持することが考えられてお
り、このような場合には、クリーニング対象物を本体か
ら容易に取り外すことができないという課題があり、ま
た、このような課題は最近の被処理体の大口径化に伴っ
て大型化した装置の場合についてもある。そこで、最近
では、反応容器内にエッチングガスをクリーニングガス
として供給し、このクリーニングガスによって被膜を除
去するクリーニング方法が用いられるようになってきて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ニングガスを用いた従来のクリーニング方法では、被処
理体の処理温度に保持されていた反応容器の温度とクリ
ーニング時の反応容器の温度とが著しく異なっている場
合には、反応容器内に形成された被膜の線膨張率と反応
容器等に用いられている材料の線膨張率との差により、
熱処理時の温度とクリーニング時の温度との温度差によ
って反応容器等と被膜との間に熱応力が発生し、この熱
応力によってクリーニング時に反応容器等の表面に付着
した被膜の剥離を誘引し、延いては剥離した被膜がパー
ティクルの原因となってその後の被処理体の処理の歩留
りを低下させるという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、クリーニング時に被膜を処理容器等から剥
離させることなく、しかも種々のクリーニングガスを用
いて処理容器等にダメージを与えることなく短時間で効
率良くクリーニングすることができるクリーニング方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、処理容器
のクリーニングガスを用いたクリーニング条件について
種々検討した結果、クリーニングガスを用いて特定の温
度条件下でクリーニングすることにより被膜を剥離させ
ることなく、しかも処理容器等にダメージを与えること
なく処理容器を短時間で効率良くクリーニングできるこ
とを知見した。また、更に、処理容器に付着する物質に
対するクリーニング条件について同様に検討した結果、
特定の被膜に対しては特定のクリーニングガスを特定の
条件で供給することにより処理容器を短時間で効率良く
クリーニングできることを知見した。
【0009】本発明は上記知見に基づいてなされたもの
で、本発明の請求項1に記載のクリーニング方法は、被
処理体を収納し、この被処理体に所定の被膜を形成する
処理容器の内部をクリーニングする方法において、上記
処理容器のクリーニング温度を、上記被処理体の処理時
に保持されている上記処理容器の温度近傍に保持した状
態で、上記処理容器内にクリーニングガスを供給し、こ
のクリーニングガスにより上記処理容器内に形成された
被膜を除去するようにしたものである。
【0010】また、本発明の請求項2に記載のクリーニ
ング方法は、請求項1の発明において、上記被膜がBP
SG膜である場合には、上記クリーニング温度を600
〜700℃に設定すると共に、上記クリーニングガスと
して三フッ化塩素ガスと窒素ガスの混合ガスを、その圧
力が0.5〜2.0Torrで、三フッ化塩素ガスが500〜
2000sccm、窒素ガスが1500〜2800sccmにな
るように供給するようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、処理
容器内で被処理体を所定の温度で処理した後、上記処理
容器のクリーニング温度を、上記被処理体の処理時に保
持されている上記処理容器の温度近傍に保持した状態
で、上記処理容器内にクリーニングガスを供給すると、
このクリーニングガスにより上記処理容器内に形成され
た被膜を処理容器等から剥離させることなく短時間で除
去し、その後の被処理体の処理時におけるパーティクル
の発生を防止することができる。
【0012】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、処理容器内で被処理体を所定の温度で処理して処
理容器内にBPSG膜が形成された場合には、上記クリ
ーニングガスとして三フッ化塩素ガスと窒素ガスの混合
ガスを供給し、この供給に際して、そのクリーニング温
度を600〜700℃に設定すると共に、その圧力を
0.5〜2.0Torr、三フッ化塩素ガスを500〜200
0sccm、窒素ガスを1500〜2800sccmに設定する
ことによってBPSG膜を処理容器等から剥離させるこ
となく短時間で除去し、その後の被処理体の処理時にお
けるパーティクルの発生を防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、図1に示すバッチ式縦型熱処理装置を
クリーニングする場合を例に挙げて本発明のクリーニン
グ方法の好ましい一実施態様について説明する。
【0014】本発明のクリーニング方法の一実施態様に
ついて説明する前に、まず、この実施態様を適用する縦
型熱処理装置について説明する。図1に示す縦型熱処理
装置は、同図に示すように、加熱炉1と、この加熱炉1
内に配置された石英等のセラミックスからなる処理容器
としての反応容器2と、この反応容器2内に半導体ウエ
ハ等の被処理体Wを水平に複数枚保持した状態で同図矢
印で示したようにロード、アンロードする石英等のセラ
ミックスからなる熱処理ボート3とを備えて構成されて
いる。また、上記反応容器2は、上端が閉塞し且つ下端
に開口して形成された外筒21と、この外筒21内に軸
芯を一致させて配置された上下両端が開口して形成され
た内筒22とを備え、全体として下端に開口部が形成さ
れた二重構造の容器として構成されている。そして、こ
の反応容器2内に上記熱処理ボート3をロードすると、
この熱処理ボート3下端の保温筒4に形成されたキャッ
プ4Aで上記反応容器2の開口部を封止して反応容器2
内の気密状態を形成するように構成されている。
【0015】また、上記反応容器2の下端にはガス供給
管5が接続され、このガス供給管5を介して被処理体W
の熱処理に必要な反応性ガス及びクリーニングガスを上
記反応容器2内へ供給するように構成されている。即
ち、上記ガス供給管5は、その上流側で反応性ガスを供
給する第1ガス供給管51と、クリーニングガスを供給
する第2ガス供給管52とに分岐し、それぞれのガス供
給管51、52に配設されたバルブ51A及び52Aを
開閉してそれぞれのガスを上記反応容器2内へ個別に供
給できるように構成されている。また、上記反応容器2
の下端にはガス排気管6が接続され、このガス排気管6
に配設された真空ポンプ7によって上記反応容器2内を
所定の真空状態に調整すると共に、処理後のガスを排気
するように構成されている。更に、上記ガス排気管6の
下流端には真空ポンプ7によって排気された処理ガスを
無害化するガス処理装置8が接続されている。尚、この
ガス処理装置8はその内部に貯留された薬剤によって処
理ガスを無害化するように構成されている。
【0016】また、本発明の一実施態様に用いられるク
リーニングガスは、上記バルブ52Aを介して上記第2
ガス供給管52の上流端に接続されたクリーニングガス
供給装置9から上記反応容器2内へ供給するように構成
されている。即ち、このクリーニングガス供給装置9
は、例えば、被膜をエッチング除去する三フッ化塩素が
貯留された第1ボンベ91と、この三フッ化塩素を希釈
してクリーニングガスとして調整する窒素ガスが貯留さ
れた第2ボンベ92と、これらの各ボンベ91、92そ
れぞれのガスを上記第2ガス供給管52へそれぞれ供給
する第1分岐管93、94とを備えて構成されている。
そして、上記三フッ化塩素を供給する第1分岐管93に
は、ガス流量を制御するマスフローコントローラ95
と、このマスフローコントローラ95の前後に位置する
バルブ96A、96Bがそれぞれ配設され、これら三者
によって三フッ化塩素の供給流量を調整するように構成
されている。また、上記第2分岐管94にも同様のマス
フローコントローラ97及びバルブ98A、98Bがそ
れぞれ配設されている。また、上記第1分岐管93及び
そのマスフローコントローラ95、バルブ96A、96
Bにはテープヒータ99が巻装され、このテープヒータ
99によって三フッ化塩素の再液化を防止するように構
成されている。
【0017】さて、上記縦型熱処理装置を用いて被処理
体WにBPSG膜を形成する場合には、加熱炉1で熱処
理温度、例えば、600〜700℃に加熱された反応容
器2内へ熱処理ボート3をロードして水平に保持した複
数枚の被処理体Wを反応容器2内に収納すると共に保温
筒4のキャップ4Aで反応容器2の開口部を封止する。
次いで、真空ポンプ7を駆動させて反応容器2内を例え
ば0.001Torr程度に減圧した後、1.0Torrの真空度
を保持した状態で第1ガス供給管51のバルブ51Aを
開放してガス供給管5を介して反応容器2内に反応性ガ
ス、つまりTEOS、PH3、TMB、O2及びB-O2を
それぞれ所定の供給量で所定時間供給して反応容器2内
の圧力を1.0Torrに保持して被処理体Wに5μmのB
PSG膜を成膜する。
【0018】次いで、熱処理ボート3を反応容器2から
アンロードして被処理体Wを熱処理ボート3から移載し
た後、熱処理時の温度に保持された反応容器2内に空の
熱処理ボート3を上述したと同様にロードして反応容器
2を封止する。然る後、その熱処理温度近傍の温度下で
上述したように反応容器2内を減圧して第2ガス供給管
52のバルブ52Aを開放してガス供給管5を介して反
応容器2内にクリーニングガスとして三フッ化塩素を5
00〜2000sccm及び窒素ガスを1500〜2800
sccmずつ供給し、この時のクリーニングガスの圧力を
0.5〜2.0Torrに設定し、この状態でクリーニングガ
スを供給して反応容器2内をクリーニングすると、上記
反応容器2に形成されたBPSG膜を1時間弱という短
時間で効率良く除去することができる。この時のクリー
ニングガス中の三フッ化塩素の濃度は、15〜57vol
%の範囲にあり、この濃度が15vol%未満になるとB
PSG膜を短時間で除去できない虞があり、また、三フ
ッ化塩素の供給量が57vol%を超えると反応容器2等
にダメージを与える虞があって好ましくない。また、圧
力が0.5Torr未満ではエッチングレートが下がる虞が
あり、2.0Torrを超えるとエッチングにバラツキが生
じる虞があって好ましくない。
【0019】また、上記クリーニングガスに用いられる
エッチングガスとしては、三フッ化塩素の他、例えば、
三フッ化窒素、フッ化水素、四フッ化炭素、フッ素、六
フッ化硫黄等のハロゲン化合物を挙げることができる。
【0020】次いで、本実施例のクリーニング方法を用
いて反応容器2をクリーニングする場合において、クリ
ーニング温度、クリーニングガス流量及びクリーニング
圧力と、BPSG膜が形成された外筒21の内面と内筒
22の内外面の各位置(図2参照)におけるクリーニン
グ状態について種々検討した結果、図3〜図5に示す結
果が得られた。各図において、横軸の数字は、(1)〜(7)
が内筒22の直胴部内面の下端から上端までを等分した
場合の測定位置を示し、下端部を(1)として上端部の(7)
まで徐々に数字が大きくなり、また(8)〜(13)が外筒2
1の直胴部内面及び内筒22の直胴部外面それぞれの下
端から上端までを等分した場合の測定位置を示し、上端
部を(8)として下端部の(13)まで徐々に数字が大きくな
る。また、縦軸はBPSG膜のエッチング量を示してい
る。
【0021】図3〜図5に示した結果からも明らかなよ
うに、反応容器2の中でもBPSG膜が形成されやすい
外筒21及び内筒22の上端部近傍ではいずれもクリー
ニングが行なわれやすく、また、反応容器2の中でもB
PSG膜が形成され難い内筒22の下端部ではクリーニ
ングが行なわれ難いことが判る。従って、本実施例のク
リーニング方法を用いれば、反応容器2の中でもBPS
G膜が形成されやすい部分を短時間で効率良くクリーニ
ングできることが判る。また、クリーニングガスの温度
がBPSG膜の形成温度よりも低い、550℃に設定す
ると、図3からも明らかなようにBPSG膜を除去し難
いことが判る。また、700℃を超えるとエッチングレ
ートが速くなり過ぎる。また、クリーニングガスでの三
フッ化塩素の濃度を本発明の濃度範囲より低い10%に
設定すると、図4からも明らかなようにBPSG膜を除
去し難いことが判る。
【0022】以上説明したように本実施例によれば、ク
リーニングガスを用いて反応容器2内を成膜時に保持さ
れた温度と同温度でクリーニングするようにしたため、
従来のように反応容器2の温度を昇降温させることな
く、反応容器2、及び熱処理ボート3等の石英治具類の
被膜を短時間で且つ効率良く除去することができ、バッ
チ式縦型熱処理装置の稼動効率を格段に高めることがで
きる。また、成膜時に保持された温度近傍でクリーニン
グするため、反応容器2の昇降温がなく、この昇降温の
繰り返しによる被膜の線膨張と反応容器2の材料の線膨
張の差による応力の発生を防止して反応容器2のマイク
ロクラックの発生を抑制することができる。また、この
ような被膜と反応容器2との熱膨張率の違いによる被膜
の剥離を抑制し、延いては被膜の剥離に起因したパーテ
ィクルの発生を確実に防止して歩留りを高めることがで
きる。
【0023】次に、上記反応容器2とBPSG膜の熱膨
張率の差に起因するマイクロクラックの有無について検
証するために、図6に示すフローチャートに従って石英
ウエハWにBPSG膜の成膜処理を施した後、この石英
ウエハWのクリーニング処理を行なった。ここでは以下
で説明するように、反応容器2と同材質からなる石英ウ
エハWを熱処理及びクリーニングし、この石英ウエハW
におけるマイクロクラックの有無について測定した。
【0024】まず、石英ウエハWを熱処理ボート3の中
央に1枚挿入した後、この熱処理ボート3を例えば約6
00℃に加熱された反応容器2内へロードし、保温筒4
のキャップ4Aで反応容器2の開口部を封止する(ステ
ップ1)。次いで、真空ポンプ7を駆動させて反応容器
2内を例えば0.001Torr程度に減圧した後、1.0To
rrの真空度を保持した状態で第1ガス供給管51のバル
ブ51Aを開放してガス供給管5を介して反応容器2内
に反応性ガス、つまりTEOS、PH3、TMB、O2及
びB-O2をそれぞれ所定流量供給して石英ウエハWに5
μm厚のBPSG膜を成膜した(ステップ2)。
【0025】次いで、上述の成膜温度下で、熱処理ボー
ト3を反応容器2からアンロードしてBPSG膜が成膜
された石英ウエハWの温度を常温に降温させた後(ステ
ップ3)、再びその熱処理ボート3を熱処理温度近傍の
温度下の反応容器2内にロードして上記石英ウエハWを
反応容器2内に収納して上記石英ウエハWの温度を熱処
理温度近傍の温度に昇温した後(ステップ4)、その温
度下で反応容器2内を減圧して0.001Torrに減圧し
た後、1.0Torrの真空度を保持するように第2ガス供
給管52のバルブ52Aを開放してガス供給管5を介し
て反応容器2内にクリーニングガス、つまり三フッ化塩
素を700sccm、窒素ガスを2800sccmの供給量から
なるクリーニングガスを40分前後供給して石英ウエハ
W及び反応容器2内をクリーニングしてBPSG膜を除
去した(ステップ5)。引き続き、熱処理ボート3を反
応容器2からアンロードし(ステップ6)、常温に降温
した熱処理ボート3からクリーニング後の石英ウエハW
を取り出し、その石英ウエハWを試料No.1とした。そ
して、試料No.1の表面状態を測定してその平均粗さ
(Ra)を求めると共に、試料No.1の質量を測定して
質量の変化を求め、それぞれの結果を下記表1に示し
た。また、この試料における、成膜前の試料No.1とク
リーニング後の試料No.1の表面状態の測定結果を示し
たものが図7の(a)、(b)である。
【0026】また、上記ステップ2でBPSG膜が成膜
された石英ウエハWをアンロードせず、直接ステップ5
へ移り、そのまま上述したクリーニングと同一条件でス
テップ5のクリーニングを行ない、クリーニング後、そ
の熱処理ボート3をアンロードし、その石英ウエハWを
試料No.2として上記測定を行ない、試料No.2の平均
粗さ(Ra)及び質量変化の結果を下記表1に示した。
また、この試料における、成膜前の石英ウエハWとクリ
ーニング後の石英ウエハWの表面状態の測定結果を示し
たものが図8の(a)、(b)である。
【0027】
【表1】 但し、Aはオングストロームを示す。また、各試料の元
の表面状態は20〜30Aであった。
【0028】上記表1で示した結果によれば、試料No.
1、試料No.2にはいずれも質量減少は認められるもの
の、クリーニング前にアンロードした試料No.1は表面
の平均粗さ(Ra)が85Aで、元の平均粗さ(Ra)と
比較して表面が荒れているのに対して、クリーニング前
にアンロードせずにそのままクリーニングした試料No.
2は30Aで、元の平均粗さ(Ra)からそれ程変化し
ていないことが判った。この結果から、クリーニング時
の反応容器2の温度を被処理体Wの処理時の温度近傍に
保持した状態でクリーニングすれば、反応容器2の内面
の粗さ、つまり損傷を抑制できることが判った。
【0029】更に、試料No.1の成膜前及びクリーニン
グ後の各表面状態を示した図7の(a)、(b)で示し
た結果によれば、クリーニング後の表面にはマイクロク
ラックに基づいた約1600Aに達するピークが認めら
れた。これに対して、アンロードしないで熱処理温度で
そのままクリーニングした試料No.2についての同様の
結果を示した図8の(a)、(b)によれば、ピークが
認められなかった。この結果から、クリーニングに際し
て反応容器2の温度が昇降変化すれば、BPSG膜の熱
膨張率と反応容器2の熱膨張率の差によって反応容器2
にマイクロクラックが生じやすくなるのに対し、熱処理
温度の近傍の温度でクリーニングすることにより反応容
器2のマイクロクラックを抑制できることが判った。
【0030】尚、上記実施例ではエッチングガスとして
三フッ化塩素を、エッチングガスを希釈するキャリアガ
スとして窒素ガスを用いたクリーニングガスについての
み説明したが、本発明に用いられるクリーニングガス
は、上記実施例に何等制限されるものではなく、エッチ
ングガスとしては上述した三フッ化窒素、フッ化水素、
四フッ化炭素、フッ素、六フッ化硫黄等のハロゲン化合
物を用いることができ、また、キャリアガスとしては不
活性ガス等のようにエッチングガスとの反応性を有しな
いガスを用いることができる。
【0031】また、上記実施例では、BPSG膜を除去
するクリーニング方法についてのみ説明したが、本発明
のクリーニング方法は、上記実施例に何等制限されるも
のではなく、例えば、BPSGと同種のPSG、BS
G、AsSG等のシリコンガラス系膜、ポリシリコン、
アモルファスシリコン等のシリコン系膜、シリコン窒化
膜等の被膜についても適用することができる。
【0032】また、上記実施例ではバッチ式縦型熱処理
装置についてのみ説明したが、本発明は、枚葉式の熱処
理装置等、その他の成膜工程に用いられる処理装置に広
く適用することができる
【0033】要するに本発明は、処理容器のクリーニン
グ温度を、上記被処理体の処理時に保持されている上記
処理容器の温度近傍に保持した状態で、上記処理容器内
にクリーニングガスを供給し、このクリーニングガスに
より上記処理容器内に形成された被膜を除去するように
したクリーニング方法であればよく、上記実施例に何等
制限されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明によれば、処理容器のクリーニング温度を、
被処理体の処理時に保持されている処理容器の温度近傍
に保持した状態でクリーニングすることにより、クリー
ニング時に被膜を処理容器等から剥離させることなく、
しかも種々のクリーニングガスを用いて処理容器等にダ
メージを与えることなく短時間で効率良くクリーニング
できるクリーニング方法を提供することができる。
【0035】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、処理容器内に形成されたBPSG膜を除去するに
は、所定比の三フッ化塩素ガスと窒素ガスとからなるク
リーニングガスを用いることにより、クリーニング時に
BPSG膜を処理容器等から剥離させることなく、しか
も処理容器等にダメージを与えることなく短時間で効率
良くBPSG膜を除去できるクリーニング方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニング方法の好ましい一実施例
が適用される熱処理装置を示す構成図である。
【図2】反応容器内におけるBPSG膜の測定位置を示
す説明図である。
【図3】クリーニング温度と反応容器内の各位置におけ
るクリーニング状態との関係を示すグラフである。
【図4】クリーニングガス流量と反応容器内の各位置に
おけるクリーニング状態との関係を示すグラフである。
【図5】クリーニングガス圧力と反応容器内の各位置に
おけるクリーニング状態との関係を示すグラフである。
【図6】本発明のクリーニング方法の好ましい一実施例
によって図1に示す反応容器のダメージの有無を検証す
る試験の流れを示すフローチャートである。
【図7】図2に示す試験で得られた試料の表面状態を示
すグラフで、同図(a)は成膜前の試料の表面状態を示
す図、同図(b)はアンロード後クリーニングした時の
試料の表面状態を示す図である。
【図8】図2に示す試験で得られた試料の表面状態を示
すグラフで、同図(a)は成膜前の試料の表面状態を示
す図、同図(b)はアンロードせずに熱処理時の温度で
そのままクリーニングした時の試料の表面状態を示す図
である。
【符号の説明】
W 被処理体 2 反応容器(処理容器) 3 熱処理ボート 5 ガス供給管 7 真空ポンプ 9 クリーニングガス供給装置 51 第1ガス供給管(成膜ガス用) 52 第2ガス供給管(クリーニングガス用)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を収納し、この被処理体に所定
    の被膜を形成する処理容器の内部をクリーニングする方
    法において、上記処理容器のクリーニング温度を、上記
    被処理体の処理時に保持されている上記処理容器の温度
    近傍に保持した状態で、上記処理容器内にクリーニング
    ガスを供給し、このクリーニングガスにより上記処理容
    器内に形成された被膜を除去することを特徴とするクリ
    ーニング方法。
  2. 【請求項2】 上記被膜がBPSG膜で、上記クリーニ
    ング温度を600〜700℃に設定すると共に上記クリ
    ーニングガスとして三フッ化塩素ガスと窒素ガスの混合
    ガスを、その圧力が0.5〜2.0Torrで、三フッ化塩素
    ガスが500〜2800sccm、窒素ガスが1500〜2
    800sccmになるように供給することを特徴とする請求
    項1に記載のクリーニング方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6238488B1 (en) 1998-05-29 2001-05-29 Tokyo Electron Limited Method of cleaning film forming apparatus, cleaning system for carrying out the same and film forming system
US7727296B2 (en) 2006-10-10 2010-06-01 Tokyo Electron Limited Collecting unit for semiconductor process

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US6238488B1 (en) 1998-05-29 2001-05-29 Tokyo Electron Limited Method of cleaning film forming apparatus, cleaning system for carrying out the same and film forming system
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