JPH06147816A - 角度センサ - Google Patents

角度センサ

Info

Publication number
JPH06147816A
JPH06147816A JP29729492A JP29729492A JPH06147816A JP H06147816 A JPH06147816 A JP H06147816A JP 29729492 A JP29729492 A JP 29729492A JP 29729492 A JP29729492 A JP 29729492A JP H06147816 A JPH06147816 A JP H06147816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
angle
magnetoresistive element
magnetic
central axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29729492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Okubo
浩之 大久保
Takuyo Miyashita
卓世 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Magnescale Inc
Original Assignee
Sony Magnescale Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Magnescale Inc filed Critical Sony Magnescale Inc
Priority to JP29729492A priority Critical patent/JPH06147816A/ja
Publication of JPH06147816A publication Critical patent/JPH06147816A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドに強磁性金属磁気抵抗素子を使用
し、且つ変位−出力特性の直線性が広い測定範囲に亘っ
て得られる角度センサを提供することを目的とする。 【構成】 バイアス磁場を生成するための永久磁石と強
磁性金属の磁気抵抗素子とを含み磁気抵抗素子は永久磁
石の磁軸に直交した線に対して対称的に且つその両側に
それぞれ配置された第1の感磁部と第2の感磁部とを有
し第1の感磁部と第2の感磁部とは互いに90度の角度
をなし且つ永久磁石の磁軸に対して45度傾斜して配置
されるように構成された磁気ヘッド11と、信号磁場を
生成するべく中心軸線周りに回転可能な発磁体23と、
を有する角度センサにおいて、発磁体23は上記信号磁
場のベクトルが中心軸線周りの中心角の関数として変化
するようにN極とS極が中心角の関数として変化するよ
うに磁化され、磁気ヘッド11は発磁体23より隔置さ
れ磁気ヘッド11の出力電圧が発磁体23の回転角度の
関数として表されるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小な角度変位を高い精
度にて計測するための角度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗素子(MR素子)を使用した変
位センサは広く使用されている。斯かる磁気抵抗素子は
ホール効果(半導体磁気抵抗効果)を利用した半導体磁
気抵抗素子と強磁性金属の磁気抵抗効果を利用した強磁
性金属磁気抵抗素子とに大別される。強磁性金属磁気抵
抗素子は磁場の強さ及び方向と抵抗値の関係において直
線性を得るのが容易である等の理由により位置センサに
広く使用されている。
【0003】強磁性金属磁気抵抗素子の抵抗値ρは磁化
方向の関数として次の数1の式によって表される。
【0004】
【数1】
【0005】但し、ρ(θ):磁気抵抗素子の抵抗値、 θ:電流と飽和磁化方向のなす角、 ρ1 :電流と飽和磁化方向が直交したときの磁気抵抗素
子の抵抗値、 ρ2 :電流と飽和磁化方向が平行なときの磁気抵抗素子
の抵抗値。
【0006】この式はViogt-Thomson の式として良く知
られている。強磁性金属は可逆磁場以下の強さの磁場で
は履歴作用を表すから、通常、飽和磁場にて使用され
る。
【0007】この式から明らかなように、強磁性金属磁
気抵抗素子は、電流と磁化方向(磁場の方向)が平行な
ときに最大抵抗値ρ2 を有し電流と磁化方向(磁場の方
向)が直角なときに最小抵抗値ρ1 を有する。
【0008】図3を参照して強磁性金属磁気抵抗素子の
原理を説明する。尚、強磁性金属磁気抵抗素子の原理及
びそれを使用した変位センサの詳細については、例え
ば、「センサ技術」(1981年11月号)〔Vol.1.N
O.4〕(47〜53頁)の『強磁性金属薄膜素子による
変位検出』を参照されたい。
【0009】図示のように、強磁性金属磁気抵抗素子の
2つの細長い感磁部31A、31Bは互いに直交するよ
うに配置される。従って斯かる感磁部31A、31Bを
流れる電流Iの方向は互いに直交する。第1の感磁部3
1Aの長手方向をY軸としそれに直角な第2の感磁部3
1Bの長手方向をX軸とする。
【0010】斯かる2つの感磁部31A、31Bに直流
バイアス磁場HB が付与されているものとする。従っ
て、更に信号磁場HS が作用すると、感磁部31A、3
1Bにはバイアス磁場HB と信号磁場HS の合成磁場H
が作用する。バイアス磁場HBの方向はY軸に対して4
5度の角度をなし、信号磁場HS の方向はY軸に対して
90度の角度をなすとすれば、合成磁場Hの方向はY軸
に対して(45+Δθ)度の角度をなす。
【0011】第1の感磁部31Aと第2の感磁部31B
の抵抗値は略同一であるものとする。第1の感磁部31
Aの抵抗値ρA と第2の感磁部31Bの抵抗値ρB とは
数1の式を使用してそれぞれ次の数2の式によって表さ
れる。
【0012】
【数2】
【0013】図示のように、2つの感磁部31A、31
Bは直列に接続されて更に直流電源35(電圧V0 )が
接続される。従って第2の感磁部31Bの両端の電圧は
次の数3の式によって表される。
【0014】
【数3】
【0015】この数3の式に数2の式を代入すると次の
数4の式が得られる。
【0016】
【数4】
【0017】この式の右辺の第1項は信号磁場がない場
合、即ちHS =0の場合に出力端子に表れる電圧であ
り、第2項は信号磁場の大きさと方向によって変化する
電圧部分である。
【0018】尚、数2の式の両者を加算すると次の数5
の式が得られる。
【0019】
【数5】
【0020】即ち、2つの感磁部31A、31Bの抵抗
値の和は常に一定となる。
【0021】図4に強磁性金属磁気抵抗素子31の例を
示す。強磁性金属磁気抵抗素子31は基板41の表面に
強磁性金属薄膜を蒸着することによって形成されてい
る。基板41の裏面にはバイアス磁場HB を生成するた
めの永久磁石が付着されている。永久磁石のN極とS極
はバイアス磁場HB の方向が図示のように基板の長手方
向に整合するように配置される。即ち磁軸(N極とS極
を結ぶ線)は長手方向に沿って配置される。
【0022】強磁性金属磁気抵抗素子31は感磁部43
A、43Bとリード部45A、45B、45Cよりな
る。感磁部は第1の感磁部43Aと第2の感磁部43B
とを有し、各感磁部は複数の平行な細長い帯状に形成さ
れた強磁性金属薄膜を含み、それらは直列に接続されて
いる。第1の感磁部43Aの帯状の強磁性金属薄膜と第
2の感磁部43Bの帯状の強磁性金属薄膜とは互いに直
交するように且つ基板41の長手方向に対して45度の
角度をなすように配置されており、更に、基板41の長
手方向に垂直な中心線に対して対称に配置されている。
【0023】リード部45A、45B、45Cは基準電
流を付与するための入力端子45A、45Cと出力電圧
を取り出すための出力端子45Bとを有する。
【0024】こうして、強磁性金属磁気抵抗素子31の
2つの感磁部43A、43Bの配向とバイアス磁場HB
の方向の間の関係は図3に示した2つの感磁部31A、
31Bの配向とバイアス磁場HB の方向の間の関係と同
一となる。尚、強磁性金属磁気抵抗素子は、好ましく
は、バイアス磁場HB の方向が信号磁場HS の方向と直
交するように配置される。
【0025】図5に強磁性金属磁気抵抗素子31を使用
した変位センサの例を示す。変位センサは発磁体部51
と斯かる発磁体部51より隔置され且つそれに対して相
対的に移動する検出ヘッド53とを有し、該検出ヘッド
53によって両者間の相対的変位及び変位方向が検出さ
れるように構成されている。発磁体部51は信号磁場H
S を生成する発磁体55よりなり、斯かる発磁体55は
例えばN極とS極が交互に配列されるように構成された
永久磁石であってよい。
【0026】検出ヘッド53は図4にて説明した如きバ
イアス磁場HB を生成するための永久磁石47と基板4
1に形成された強磁性金属磁気抵抗素子31とを含み、
強磁性金属磁気抵抗素子31の2つの感磁部43A、4
3Bは互いに直角に且つ長手方向に対して45度の角度
をなすように配置されている。こうして、検出ヘッドの
強磁性金属磁気抵抗素子31の2つの感磁部43A、4
3Bの配向と永久磁石によって生成されるバイアス磁場
B の方向と発磁体部51の発磁体55によって生成さ
れる信号磁場HS の方向との間の関係は図3に示した2
つの感磁部31A、31Bの配向とバイアス磁場HB
方向の間の関係と同一となる。
【0027】更に、検出ヘッド53はバイアス磁場HB
の方向が信号磁場HS の方向と直交するように配置され
る。
【0028】斯かる検出ヘッドには図示の如く適当な信
号検出回路が接続されている。斯かる信号検出回路は差
動増幅回路57を含み、第1の端子59より基準電圧が
入力され第2の端子61より出力電圧Vが出力される。
端子61より取り出された出力電圧Vは図5Bに示す如
き信号波形を有する。図5Bは変位(横軸)と出力電圧
Vの大きさ(縦軸)の関係即ち変位−出力特性を表すか
ら、斯かる関係より発磁体部51に対する検出ヘッド5
3の相対的変位量と変位方向が検出される。
【0029】変位センサにて高い測定精度を得るには、
出力電圧と変位の関係が線型的であることが好ましい。
しかしながら、図5Bのグラフに示す如き変位−出力特
性がでは、出力電圧が変位に対して線型的に即ち直線的
に変化する範囲が狭い。変位−出力特性が直線的である
範囲が広い程、変位センサによって高い精度にて測定す
ることができる。
【0030】斯かる変位−出力特性の直線性が広い範囲
にて得られるような試みがなされている。
【0031】図6は変位−出力特性の直線性を向上させ
るように構成された変位センサの例を示す。この例で
は、図6Aに示すように、検出ヘッド53は発磁体55
のN極とS極の境界線に対して傾斜して移動するように
構成されている。斯かる場合、バイアス磁場HB のベク
トルと発磁体55の信号磁場HS のベクトルと両者の合
成磁場Hのベクトルは図6Bに示すようになる。斯くし
て変位−出力特性は、図6Cに示すように、広い範囲に
わたって直線性を有するようになる。
【0032】また図7に示すように、発磁体55を構成
する永久磁石を、隣接する永久磁石より隔置することに
よっても、変位−出力特性の直線性を向上させることが
できることが知られている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、磁気ヘ
ッドに強磁性金属磁気抵抗素子31を使用し直線的変位
を検出するための変位センサは広く知られている。ま
た、斯かる変位センサにおいて、広い測定範囲にわたっ
て変位−出力特性が直線性を有するように構成されたも
のが提案されている。
【0034】しかしながら、角度変位を検出するアナロ
グ角度センサ(以下、単に角度センサと称する。)で
は、検出ヘッドに強磁性金属磁気抵抗素子31を使用し
且つ広い測定範囲にわたって変位−出力特性が直線性を
有するように構成されたものは知られていない。
【0035】従来、検出ヘッドに半導体磁気抵抗素子を
使用した角度センサは知られている。半導体磁気抵抗素
子はノイズや振動に対する抵抗性がよくまた高速応答性
に優れているが、温度特性が悪く温度補償が必要である
欠点を有する。一方、強磁性金属磁気抵抗素子は温度特
性が良好なため温度補償を必要としない利点がある。強
磁性金属磁気抵抗素子の抵抗値の温度係数は3×10-3
Ω/°C以下であるが、半導体磁気抵抗素子の抵抗値の
温度係数はそれより1桁以上大きい。
【0036】本発明は斯かる点に鑑み、検出ヘッドに強
磁性金属磁気抵抗素子31を使用し、且つ変位−出力特
性の直線性が広い測定範囲に亘って得られる角度センサ
を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明によると、バイア
ス磁場を生成するための永久磁石と強磁性金属の磁気抵
抗素子とを含み該磁気抵抗素子は上記永久磁石の磁軸に
直交した線に対して対称的に且つその両側にそれぞれ配
置された第1の感磁部と第2の感磁部とを有し上記第1
の感磁部と第2の感磁部とは互いに90度の角度をなし
且つ永久磁石の磁軸に対して45度傾斜して配置される
ように構成された磁気ヘッド11と、信号磁場を生成す
るべく中心軸線周りに回転可能な発磁体23と、を有す
る角度センサにおいて、発磁体23は信号磁場のベクト
ルが中心軸線周りの中心角の関数として変化するように
N極とS極が中心角の関数として変化するように磁化さ
れ、磁気ヘッド11は発磁体23より隔置され磁気ヘッ
ド11の出力電圧が発磁体23の回転角度の関数として
表されるように構成されている。
【0038】本発明によると、例えば図1に示すよう
に、角度センサにおいて、発磁体23は中心軸線に垂直
な円形面を有し、円形面はN極とS極の半径方向の寸法
が中心軸線周りの中心角の関数として変化し信号磁場の
方向が中心軸線に平行となるように磁化され、磁気ヘッ
ドは発磁体23の円形面より隔置され且つ上記バイアス
磁場の方向が信号磁場の方向に直交するよう中心軸線に
直交するように配置されている。
【0039】本発明によると、例えば図2に示すよう
に、角度センサにおいて、上記発磁体23は上記中心軸
線に平行な円周面を有し、該円周面はN極とS極の軸線
方向の寸法が上記中心軸線周りの中心角の関数として変
化し上記信号磁場の方向が上記中心軸線に直交するよう
に磁化され、上記磁気ヘッドは上記発磁体の円周面より
隔置され且つ上記バイアス磁場の方向が上記信号磁場の
方向に直交するよう上記中心軸線に平行となるように配
置されている。
【0040】
【作用】本発明の磁気センサでは、回転部21に装着さ
れた発磁体23は中心角の関数として変化する永久磁石
を有し、磁気ヘッド11に対して回転部21が回転する
と磁気ヘッドの磁気抵抗素子に作用する信号磁場が変化
する。回転部21の回転角速度と磁気抵抗素子の出力電
圧の関係、即ち、変位−出力特性は広い範囲にて直線性
を有するから、微小回転角を高い精度にて計測すること
ができる。
【0041】
【実施例】以下に図1〜図2を参照して本発明の実施例
について説明する。図1は本発明の角度センサの第1の
例を示しており、斯かる角度センサは磁気ヘッド11と
回転部21とを有する。
【0042】回転部21は中心軸線O−O周りに回転可
能な略円板形をなしており、その円形面に永久磁石から
なる発磁体23が装着されている。本例の発磁体23は
図示のように永久磁石のN極とS極とが渦巻き状に延在
するように配置されている。即ち、発磁体23の円形面
にて永久磁石のN極とS極とはその半径方向の幅が中心
角とともに連続的に変化するように構成されている。円
形面上に中心軸線O−Oを通る点を極とする極座標
(r,θ)を設定すると、N極とS極の境界線は、例え
ば、半径rと偏角θの関数r=f(θ)として表現する
ことができる。
【0043】こうして、円形面上の発磁体23によって
生成される信号磁場HS の方向は図示の矢印のように回
転部21の中心軸線O−Oに平行である。
【0044】磁気ヘッド11は、例えば図5〜図7に示
した如く従来の磁気ヘッド11と同様な形態のものであ
ってよく、バイアス磁場HB を生成するための永久磁石
からなる基板と斯かる基板に装着された強磁性金属膜よ
りなる強磁性金属磁気抵抗素子(以下単に磁気抵抗素子
という。)を含む。バイアス磁場HB の方向は基板の長
手方向に整合するように構成されており、磁軸(N極と
S極とを結ぶ線)は基板の長手方向に沿っている。
【0045】磁気抵抗素子の2つの感磁部は互いに直交
し且つバイアス磁場HB の方向に対して45度の角度を
なすように配置され、更に、基板の長手方向に垂直な中
心線に対して対称に配置されている。
【0046】磁気ヘッド11は発磁体23の円形面にて
且つそれより隔置されており、基板41の長手方向が発
磁体23の円形面の半径方向に沿うように配置されてい
る。更に、磁気ヘッド11はバイアス磁場HB の方向が
信号磁場HS の方向に直交するように配置される。こう
して、磁気ヘッド11の磁気抵抗素子の2つの感磁部の
配向と永久磁石によって生成されるバイアス磁場HB
方向の関係は図4〜図7に示した2つの強磁性金属磁気
抵抗素子の配向とバイアス磁場HB の方向の関係と同一
となる。
【0047】更に、磁気ヘッド11の磁気抵抗素子の2
つの感磁部の配向と永久磁石によって生成されるバイア
ス磁場HB の方向と回転部21の発磁体23によって生
成される信号磁場HS の方向との間の関係は図4〜図7
に示した2つの強磁性金属磁気抵抗素子の配向とバイア
ス磁場HB の方向と信号磁場HS の方向との間の関係と
同一となる。
【0048】磁気ヘッド11は例えば図5に示した如き
信号検出回路に接続されてよい。こうして、本例による
と回転部21が中心軸線O−O周りに微小角だけ回転す
ると磁気ヘッド11によって検出される信号磁場HS
強さ及び方向が変化するから、磁気ヘッド11に接続さ
れた信号検出回路の出力端子にて出力電圧が検出され
る。
【0049】図1Bは斯かる回転部21の回転角度と磁
気抵抗素子の出力電圧の関係を示す。図示の如き角度変
位−出力電圧特性において、広い角度範囲にて直線性が
得られることが判る。
【0050】図2に本発明の角度センサの第2の例を示
す。図2Aに図A1と同様に角度センサは磁気ヘッド1
1と回転部21とを示す。
【0051】回転部21は中心軸線O−O周りに回転可
能な略円筒形をなしており、その円周面に永久磁石から
なる発磁体23が装着されている。本例の発磁体23は
図示のように永久磁石のN極とS極とが螺旋状に延在す
るように配置されている。即ち、発磁体23の円周面に
て永久磁石のN極とS極とはその軸線方向の幅が中心軸
線O−O周りの中心角とともに連続的に変化するように
構成されている。展開した円周面上に中心軸線O−Oに
平行にz軸をとりそれに垂直にθ軸をとると、N極とS
極の境界線は、例えば、変数zと偏角θの関数z=f
(θ)として表現することができる。
【0052】こうして、発磁体23の円周面によって生
成される信号磁場HS の方向は図示の矢印のように回転
部21の中心軸線O−Oに垂直である。
【0053】磁気ヘッド11は、第1の例と同様に、例
えば図5〜図7に示した如く従来の磁気ヘッド11と同
様な形態のものであってよく、バイアス磁場HB を生成
するための永久磁石からなる基板と斯かる基板に装着さ
れた磁気抵抗素子を含む。バイアス磁場HB の方向は基
板の長手方向に整合するように構成され、磁軸(N極と
S極とを結ぶ線)は基板の長手方向に沿っている。
【0054】磁気抵抗素子の2つの感磁部は互いに直交
し且つバイアス磁場HB の方向に対して45度の角度を
なすように配置され、更に、基板の長手方向に垂直な中
心線に対して対称に配置されている。
【0055】磁気ヘッド11は発磁体23の円周面上に
て且つそれより隔置されており、基板の長手方向が軸線
方向に沿うように配置されている。更に、磁気ヘッド1
1はバイアス磁場HB の方向が信号磁場HS の方向に直
交するように即ち軸線方向に沿って配置される。こうし
て、磁気ヘッド11の強磁性金属磁気抵抗素子の2つの
感磁部の配向と永久磁石によって生成されるバイアス磁
場HB の方向と回転部21の発磁体23によって生成さ
れる信号磁場HS の方向との間の関係は図3に示した2
つの強磁性金属磁気抵抗素子の配向とバイアス磁場HB
の方向と信号磁場HS の方向との間の関係と同一とな
る。
【0056】磁気ヘッド11は例えば図5に示した如き
信号検出回路に接続されてよい。こうして、本例による
と回転部21が中心軸線O−O周りに微小角だけ回転す
ると磁気ヘッド11によって検出される信号磁場HS
強さが変化するから、磁気ヘッド11に接続された信号
検出回路の出力端子にて出力電圧が検出される。
【0057】図2Bは第2の例の角度センサにおいて、
回転部21の回転角度と磁気抵抗素子の出力電圧の関係
を示す。図1Bと同様に、角度変位−出力電圧特性にお
いて、広い角度範囲にて直線性が得られることが判る。
【0058】図1に示した第1の例と図2に示した第2
の例において、回転部21の発磁体23は強磁性金属の
永久磁石より構成されるが、例えば強磁性金属粉末を含
有するゴムよりなる永久磁石により構成されてよい。ま
た、斯かる回転部21の発磁体23は渦巻き状の又は螺
旋状の2つの永久磁石を接着することによって製造して
よい。
【0059】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、検出ヘッドに強磁性金
属磁気抵抗素子が使用されているから、温度特性に優れ
た角度センサを提供することができる利点がある。
【0061】本発明によれば、強磁性金属磁気抵抗素子
を使用した角度センサにおいて、角度変位−出力電圧特
性の直線性を向上させることができる利点がある。
【0062】本発明によれば、強磁性金属磁気抵抗素子
を使用した角度センサの角度変位−出力電圧特性の直線
性が良好となるから、微小角変位を高い精度にて計測す
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角度センサの第1の例を示す図であ
る。
【図2】本発明の角度センサの第2の例を示す図であ
る。
【図3】強磁性金属磁気抵抗素子によって変位を検出す
る原理を説明する説明図である。
【図4】強磁性金属磁気抵抗素子の構成例を示す図であ
る。
【図5】強磁性金属磁気抵抗素子を使用した変位センサ
の従来例の構成を示す図である。
【図6】変位センサの変位−出力電圧特性を改善する従
来例を示す図である。
【図7】変位センサの変位−出力電圧特性を改善する他
の従来例を示す図である。
【符号の説明】
11 磁気ヘッド 21 回転部 23 発磁体 31 強磁性金属磁気抵抗素子 31A、31B 感磁部 35 直流電源 37 出力端子 41 基板 43A、43B 感磁部 45A、45B、45C リード部 47 永久磁石 51 発磁体部 53 検出ヘッド 55 発磁体 57 差動増幅回路 59、61 端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイアス磁場を生成するための永久磁石
    と強磁性金属の磁気抵抗素子とを含み該磁気抵抗素子は
    上記永久磁石の磁軸に直交した線に対して対称的に且つ
    その両側にそれぞれ配置された第1の感磁部と第2の感
    磁部とを有し上記第1の感磁部と第2の感磁部とは互い
    に90度の角度をなし且つ上記永久磁石の磁軸に対して
    45度傾斜して配置されるように構成された磁気ヘッド
    と、信号磁場を生成するべく中心軸線周りに回転可能な
    発磁体と、を有する角度センサにおいて、 上記発磁体は上記信号磁場のベクトルが上記中心軸線周
    りの中心角の関数として変化するようにN極とS極が中
    心角の関数として変化するように磁化され、 上記磁気ヘッドは上記発磁体より隔置され、上記磁気ヘ
    ッドの出力電圧が上記発磁体の回転角度の関数として表
    されるように構成されていることを特徴とする角度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の角度センサにおいて、 上記発磁体は上記中心軸線に垂直な円形面を有し、該円
    形面はN極とS極の半径方向の寸法が上記中心軸線周り
    の中心角の関数として変化し上記信号磁場の方向が上記
    中心軸線に平行となるように磁化され、 上記磁気ヘッドは上記発磁体の円形面より隔置され且つ
    上記バイアス磁場の方向が上記信号磁場の方向に直交す
    るよう上記中心軸線に直交するように配置されているこ
    とを特徴とする角度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の角度センサにおいて、 上記発磁体は上記中心軸線に平行な円周面を有し、該円
    周面はN極とS極の軸線方向の寸法が上記中心軸線周り
    の中心角の関数として変化し上記信号磁場の方向が上記
    中心軸線に直交するように磁化され、 上記磁気ヘッドは上記発磁体の円周面より隔置され且つ
    上記バイアス磁場の方向が上記信号磁場の方向に直交す
    るよう上記中心軸線に平行になるように配置されている
    ことを特徴とする角度センサ。
JP29729492A 1992-11-06 1992-11-06 角度センサ Pending JPH06147816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29729492A JPH06147816A (ja) 1992-11-06 1992-11-06 角度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29729492A JPH06147816A (ja) 1992-11-06 1992-11-06 角度センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06147816A true JPH06147816A (ja) 1994-05-27

Family

ID=17844651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29729492A Pending JPH06147816A (ja) 1992-11-06 1992-11-06 角度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06147816A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005055905A1 (de) * 2005-11-22 2007-05-24 Continental Teves Ag & Co. Ohg Längenmessanordnung mit einem magnetischen Maßstab mit gegenläufiger Magnetisierung
JP2013205141A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Honda Motor Co Ltd スロットル開度検出装置
JP2015034822A (ja) * 2014-09-09 2015-02-19 本田技研工業株式会社 スロットル開度検出装置
JP2017161365A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 Tdk株式会社 磁石および変位検出装置
CN115406340A (zh) * 2022-08-19 2022-11-29 Oppo广东移动通信有限公司 位移测量机构、壳体组件及电子设备

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005055905A1 (de) * 2005-11-22 2007-05-24 Continental Teves Ag & Co. Ohg Längenmessanordnung mit einem magnetischen Maßstab mit gegenläufiger Magnetisierung
DE102005055905B4 (de) * 2005-11-22 2016-10-27 Continental Teves Ag & Co. Ohg Längenmessanordnung mit einem magnetischen Maßstab mit gegenläufiger Magnetisierung
JP2013205141A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Honda Motor Co Ltd スロットル開度検出装置
JP2015034822A (ja) * 2014-09-09 2015-02-19 本田技研工業株式会社 スロットル開度検出装置
JP2017161365A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 Tdk株式会社 磁石および変位検出装置
CN107179093A (zh) * 2016-03-09 2017-09-19 Tdk株式会社 磁体和位移检测装置
US10401195B2 (en) 2016-03-09 2019-09-03 Tdk Corporation Magnet and displacement detection unit
CN115406340A (zh) * 2022-08-19 2022-11-29 Oppo广东移动通信有限公司 位移测量机构、壳体组件及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3529784B2 (ja) 磁気抵抗素子を利用したセンサ
US6107793A (en) Magnetic sensing device unaffected by positioning error of magnetic field sensing elements
US10670425B2 (en) System for measuring angular position and method of stray field cancellation
US7141967B2 (en) Sensor arrangement
JP4907770B2 (ja) フラックスゲート・センサを使用する位置エンコーダ
US7208940B2 (en) 360-Degree magnetoresistive rotary position sensor
JP2796391B2 (ja) 物理量検出方法および物理量検出装置あるいはこれらの方法あるいは装置を利用したサーボモータおよびこのサーボモータを使用したパワーステアリング装置
US4875008A (en) Device for sensing the angular position of a shaft
JPH06147816A (ja) 角度センサ
JPH0720218A (ja) 磁気センサ
JPH10239098A (ja) 磁気検出装置
JPH0426047B2 (ja)
JPS58201041A (ja) テ−プ張力検出装置
JPS5815113A (ja) 歯数計測装置
JP2550049B2 (ja) 磁気的に位置や速度を検出する装置
JPH03226625A (ja) 回転ポジショナ
JPH081387B2 (ja) 磁気センサ
JP2556851B2 (ja) 磁気抵抗素子
JPH10255236A (ja) 磁気検出装置
JP3009274B2 (ja) 角度検出器
JP3067484B2 (ja) 磁気式位置、回転検出用素子
JPS5841448Y2 (ja) 感磁性素子
JPH06147817A (ja) 角度センサ
JP2576136B2 (ja) 磁気方位測定装置
JPS6111982Y2 (ja)