JPH06147284A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JPH06147284A
JPH06147284A JP29844192A JP29844192A JPH06147284A JP H06147284 A JPH06147284 A JP H06147284A JP 29844192 A JP29844192 A JP 29844192A JP 29844192 A JP29844192 A JP 29844192A JP H06147284 A JPH06147284 A JP H06147284A
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JP
Japan
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input
cam
continuously variable
power
variable transmission
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JP29844192A
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Inventor
Seiji Ezaki
誠司 江崎
Kazuhiko Ueda
和彦 上田
Haruo Sakamoto
春雄 坂本
Hidenao Taketomi
秀直 武富
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トロイダル型無段変速機において、入力又は
出力ディスクとローディングカムとの接触圧を均一に
し、作動音及び振動の低減を図る。 【構成】 一対の入力ディスク5,9間には、周方向に
複数個のローディングカム16と、入力用の動力伝達ギ
ヤ18を外周に一体形成した中間ディスク15とが各々
配置される。ローディングカム16と各入力ディスク
5,9間にはカム板87,87が配置される。各カム板
87には、ローディングカム16係合用のカム面87a
が形成される。各カム板87と各入力ディスク5,9と
は径方向でスプライン結合される。従って、動力伝達時
には、各カム板87は微視的に軸方向に波打つ変形を生
じるものの、カム板87から各入力ディスク5,9への
動力伝達には、そのカム板87の変形の影響を受けずに
行われ、入力ディスク5,9とローディングカム16
と,16の接触圧が均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトロイダル型無段変速機
の改良に関し、特にその作動音及び振動の低減対策に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トロイダル型無段変速機とし
て、例えば特開昭62−251559号公報及び実公平
3−2041号公報に開示されるように、トロイダル面
を有する入力ディスク及び出力ディスクと、該両ディス
クのトロイダル面間に配置された傾動可能な複数個のロ
ーラとを有するトロイダル型無段変速ユニットを備え
て、動力を入力ディスクからローラを経て出力ディスク
に伝達しながら、上記ローラの傾斜角度により両ディス
ク間の変速比を無段階に調整可能としたものが知られて
いる。
【0003】また、上記両公報のものでは、トロイダル
型無段変速ユニットを2組備えており、前者の公報で
は、2個の入力ディスクの背面同志を対向して配置し、
該両入力ディスク間に動力入力用の動力伝達ギヤを配置
しており、後者の公報では、2個の出力ディスクの背面
同志を対向して配置し、該両出力ディスク間に動力取出
し用の動力伝達ギヤを配置している。
【0004】ところで、上記従来の如きトロイダル型無
段変速機では、図6に示すように、背面同志を対向して
配置した一対のディスクa,bと動力伝達ギヤeとの間
に各々周方向に複数個のローディングカムo…,o…を
配置すると共に、一対のディスクa,b及び動力伝達ギ
ヤeに対し、各々ローディングカムoに対向する面を切
欠いたカム面を形成して、動力伝達ギヤeと一対のディ
スクa,b間の動力伝達をローディングカムo,oを介
して行うように構成している。また、一対のディスク
a,bの両回転間に位相差が生じないように、該両ディ
スクa,b間に中空円筒状のチューブcを配置し、該チ
ューブcと両ディスクa,bとをスプライン結合して、
両ディスクa,b間の相対回転を規制すると共に、各デ
ィスクa,bの軸方向の相対移動を可能として、各ディ
スクa,bとそのトロイダル面a1,b1を摺動するロ
ーラ(図示せず)との圧接を強力にできるよう構成し、
更に上記チューブcの外周に軸受dを介して動力伝達ギ
ヤeを支持する構成としている(上記各公報参照)。
尚、図中、fは一対のディスクa,bの軸心を挿通する
入力又は出力軸、g,gは各ディスクa,bを入力又は
出力軸fに対して支持するニードルベアリングである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、ローディングカムo…,o…は各ディス
クa,bの周方向に複数個配置される関係上、各ディス
クa,bでは、ローディングカムoと圧接する部分での
押付力と、その圧接のない部分での押付力とに差異が生
じ、このため各ディスクa,bを微視的に見れば、その
全体が軸方向に波打つ形状に変形する。その結果、各デ
ィスクa,bとローラとの接触圧が周方向で不均一とな
って、作動音の増大や振動を招く憾みがあった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記の如く複数個のローディングカ
ムを備える場合であっても、これとの間で動力伝達を行
うディスクの軸方向の変形を防止して、ディスクとロー
ラとの接触圧を均一に確保することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の具体的な解決手段は、入力デ
ィスクと、出力ディスクと、該両ディスク間に配置され
るローラとを有するトロイダル型無段変速ユニットと、
該無段変速ユニットの入力又は出力ディスクの近傍に配
置された動力伝達ギヤと、該動力伝達ギヤとその近傍の
上記入力又は出力ディスクとの間に配置され、該入力又
は出力ディスクと動力伝達ギヤとの間で動力を伝達する
ローディングカムとを備えたトロイダル型無段変速機を
対象とする。そして、上記入力又は出力ディスクとロー
ディングカムとの間に、該ローディングカム側に該ロー
ディングカムが係合するカム面を有するカム板を配置
し、該カム板を、径方向において上記入力又は出力ディ
スクと連係して、動力を該入力又は出力ディスクに伝達
するように構成している。
【0008】また、請求項2記載の発明の具体的な解決
手段は、上記請求項1記載の発明のトロイダル無段変速
機を特定し、トロイダル型無段変速ユニットを2組備
え、該各無段変速ユニットの入力又は出力ディスクの背
面同志が対向して配置されるとともに、該背面同志が対
向配置された一対の入力又は出力ディスクの背面相互間
に一対のローディングカムが配置されるもので構成す
る。
【0009】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
例えば入力ディスクの近傍に動力入力用の動力伝達ギヤ
を配置した場合には、動力伝達ギヤの動力は複数個のロ
ーディングカムからカム板に伝達される。この際、該カ
ム板は各ローディングカムに圧接する部位と圧接しない
部位とで押付力に相違があるため、軸方向に波打つ形状
に変形するものの、該カム板と入力ディスクとは径方向
に連係されているので、カム板と該入力ディスクとの動
力伝達は、上記カム板の変形に影響を受けることなく良
好に行われる。その結果、入力ディスクとローラとの接
触圧が周方向で均一に確保され、作動音及び振動が有効
に低減される。
【0010】また、請求項2記載の発明では、例えば一
対の入力ディスクとこれに対応する各ローディングカム
との間の押付力は、これ等両ディスクを引離す方向に作
用するのに伴い、その押付力の反力は両ディスクを引付
ける方向に作用して、その反力の作用方向が互いに18
0°異なって両反力が干渉し、この反力の逃げ場がなく
なるため、各カム板の軸方向の波打ち変形がその分ディ
スク側に大きく現れるものの、本発明では上記の通り、
カム板を介した径方向での動力の伝達により、ディスク
の波打ち変形が確実に防止されるので、ディスクとロー
ラとの接触圧が均一に確保されて、作動音及び振動が有
効に低減される。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明のトロイダル型無段変速機によれば、入力又は出力デ
ィスクとローディングカムとの間にカム板を配置し、該
カム板とディスクとの間の動力伝達を径方向で行ったの
で、カム板の軸方向への波打ち変形に拘らず、ディスク
の波打ち変形を確実に防止して、ディスクとローラとの
間の接触圧を均一にでき、作動音及び振動の低減化を図
ることができる。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、背面
同志を対向配置した一対の入力又は出力ディスクの相互
間に一対のローディングカムが配置された場合には、カ
ム板の波打ち変形は大きく現れるものの、カム板とディ
スクとの間の動力伝達に対してその波打ち変形の影響を
無くして、ディスクとローラとの間の接触圧を均一にで
き、作動音及び振動の低減化を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0014】図1及び図2は本発明に係るトロイダル型
無段変速機を示し、1は出力軸、2は該出力軸1上に配
設された第1のトロイダル型無段変速ユニット、3は該
第1の変速ユニットの図1右方に配置された第2のトロ
イダル型無段変速ユニットである。
【0015】上記第1のトロイダル型無段変速ユニット
2は、出力軸1に回転自在に挿通された入力ディスク5
と、該入力ディスク5の図1左方に対向配置された出力
ディスク6とを備え、該出力ディスク6は、出力軸1に
スプライン結合されている。該両ディスク5,6間に
は、該両ディスク5,6が各々形成するトロイダル面5
a,6aに跨って接するパワーローラ7が配置される。
【0016】同様に、第2のトロイダル型無段変速ユニ
ット3は、上記と同様の入力ディスク9と、該入力ディ
スク9の図1右方に配置された出力ディスク10と、該
両ディスク9,10のトロイダル面9a,10aに跨っ
て接するパワーローラ11とを備える。該入力ディスク
9は、その背面が上記第1の無段変速ユニット2の入力
ディスク5の背面と対向して配置されている。上記一対
の入力ディスク5,9の背面同志の間に形成された空間
には、中間ディスク15が配置されると共に、該中間デ
ィスク15と両入力ディスク5,9との間には、各々、
ローディングカム16,16…が配設される。また、上
記中間ディスク15の外周には、動力を上記一対の入力
ディスク5,9に伝達するヘリカルギヤより成る動力伝
達ギヤ18が一体形成され、該動力伝達ギヤ18には図
示しない入力軸からエンジン動力が伝達される。従っ
て、エンジン動力は、基本的に、動力伝達ギヤ18及び
中間ディスク15から順次ローディングカム16…、入
力ディスク5,9、パワーローラ7,11を経て出力デ
ィスク6,10に伝達された後、出力軸1に伝達され
る。
【0017】上記各トロイダル型無段変速ユニット2,
3の各パワーローラ7,11は、各々、偏心軸20,2
0を経て上下方向に配置した一対のトラニオン21,2
1に回転自在に取付けられている。該各トラニオン21
の下端部には、上下方向に配置した軸部材22が固定配
置され、該軸部材22を上下方向に偏位させることによ
り、トラニオン21を上下方向に変位させて、各パワー
ローラ7,11を傾動させ、これにより該各パワーロー
ラ7,11が各入出力ディスク5,6、9,10に接触
する接触点を変化させて、変速比を無段階に変更するよ
うに構成している。尚、パワーローラ7,11の傾動に
伴う各トラニオン21の軸周りの回動を許容すべく、各
トラニオン21の上端部は、変速機ケーシング25にリ
ンクポスト26で取付けた支持部材27により球面軸受
28で軸方向に回動自在に支持されると共に、下端部
は、仕切壁30にリンクポスト31で取付けた支持部材
32により球面軸受33で回動自在に支持される。
【0018】上記軸部材22は、その下端部が図2に示
すように、仕切壁30の下方に配置したアッパー及びロ
アハウジング37,38の凹所40に回転及び上下移動
自在に軸受41で支持されていると共に、該軸部材22
の略中央位置には、該軸部材22を上下移動させる油圧
シリンダ45が接続されている。該油圧シリンダ45
は、変速機ケーシング25にボルト46で取付固定した
ケーシング47と、該ケーシング47に形成した内方に
突出する突出部47aを上下に挟んだ状態で中芯部が軸
部材22に嵌挿されて固定されたピストン48とを備え
ている。上記ピストン48とケーシング47の突出部4
7aとにより上下に一対の油圧室49,50が形成さ
れ、上側の油圧室49への油圧の供給により軸部材22
を図2上方に移動させる一方、逆に下側の油圧室50へ
の油圧の供給により軸部材22を図2下方に移動させる
構成である。
【0019】上記アッパー及びロアハウジング37,3
8には、上記各油圧シリンダ45の油圧室49,50へ
の作動油の供給を制御して変速を行う変速制御装置60
が配置される。すなわち、アッパーハウジング37に
は、油圧源(図示せず)からの油圧が供給される供給油
路61と、上記各油圧シリンダ45の油圧室49,50
に各々連通する第1油路62及び第2油路63が形成さ
れている。また、ロアハウジング38には、油圧コント
ロールバルブ65が配置されている。該バルブ65は、
ロアハウジング38の中央部を水平方向に穿設した中空
部の外壁をバルブボディ66とし、該バルブボディ66
内に摺動自在に配置したスリーブ67と、該スリーブ6
7内に摺動自在に配置したスプール68とを備える。上
記スリーブ67には、上記供給油路61並びに第1及び
第2油路62,63に対応する第1〜第3のポート67
a〜67cが形成され、スリーブ67の移動に応じて供
給油路61の油を第1ポート67aからスプール68及
び第2ポート67bを経て第1油路62に、又はスプー
ル68及び第3ポート67cを経て第2油路63に連通
する構成である。
【0020】上記スリーブ67の図2左端部近傍には、
ピン部材70が連結され、該ピン部材70にはスリーブ
67内に配置した駆動部材71を経て変速機ケーシング
25下部に配置したオイルパン79の縦壁部に取付けた
ステッピングモータ72の回転軸72aが連結されてい
て、該モータ72の回転に応じてスリーブ67を図2左
右方向に摺動させる構成である。
【0021】更に、上記スプール68の図2右端には、
パワーローラ11の傾動をフィードバックするフィード
バック機構80が配置される。該フィードバック機構8
0は、第2無段変速ユニット3のトラニオン21の軸部
材22に固定配置したプリセスカム81と、該プリセス
カム81に形成した傾斜面81aに先端が係合する第1
アーム82と、該第1アーム82が回転自在に支持され
た回転軸83と、該回転83に回転自在に支持されて上
記油圧コントロールバルブ65のスプール68の図2右
端に係合する第2アーム84と、上記スプール68の図
2左方とピン部材70との間に縮装された圧縮コイルス
プリング85とから成り、スリーブ67の移動に応じた
油圧シリンダ45への油供給により軸部材22が上下方
向に移動してパワーローラ11が傾動すると、上記軸部
材22の上下移動に応じてフィードバック機構80の第
1及び第2アーム82,84が時計方向又は反時計方向
に回動して、スプール68がスリーブ67と同方向に移
動することにより、供給油路61とこれに連通した第1
又は第2油路62,63との連通を遮断して、パワーロ
ーラ11の傾動位置が目標位置に達した状態で油圧シリ
ンダ45への油供給を停止するように構成している。
【0022】次に、本発明の特徴として、背面が対向配
置された一対の入力ディスク5,9周りの構成を図3の
拡大図に基いて詳述する。図3において、動力伝達ギヤ
18が一体形成された中間ディスク15には、各ローデ
ィングカム16,16に対峙する側面に複数個のカム溝
(図示せず)が形成されたカム面15bを有する。ま
た、各ローディングカム16,16と一対の入力ディス
ク5,9との間には、各々、中空円板形状のカム板8
7,87が配置されている。該各カム板87は、対応す
るローディングカム16に対峙する側面に複数個のカム
溝(図示せず)を形成したカム面87aを有する。これ
等両カム溝は、中間ディスク15と各カム板87とが相
対回転した時、相対変位量が多いほど、各ローディング
カムカム16…をカム板87に押付ける押付力が増大す
る形状に形成される。
【0023】上記入力ディスク5,9の背面には、該両
ディスク5,9間に向って軸方向に延びる爪部5b,9
bが形成されていて、上記各カム板87,87の内周縁
は該爪部5b,9bの基端部に対してスプライン結合さ
れていて、このスプライン結合により、カム板87,8
7と両入力ディスク5,9とを径方向で連係すると共
に、軸方向に相対移動可能とする構成である。
【0024】上記各入力ディスク5,9の爪部5b,9
bの外周側には、段差部5c,9cが形成されていて、
対応するカム板87,87の内周縁が入力ディスク5,
9の段差部5c,9cに当接した際に、該カム板87,
87の側面と、対応する入力ディスク5,9の背面との
間に間隙を形成するように構成している。更に、上記各
段差部5c,9cには、各々、皿バネより成る与圧部材
88が配置されていて、対応するカム板87を中間ディ
スク15側に付勢する。
【0025】また、一対の入力ディスク5,9間に配置
した中間ディスク15は、内周端が各入力ディスク5,
9の内部に入り込むように軸方向に延設され、該延設部
15aが軸方向に2箇所配置した軸受90,90により
出力軸1に対して回転自在に直接支持されている。
【0026】更に、一対の入力ディスク5,9には、上
記動力伝達ギヤ15の延設部15aの外周側が上述の通
り両入力ディスク5,9間側に延長され、その延長部の
先端に爪部5b,9bが一体形成されていると共に、上
記中間ディスク15には、図4及び図5に示すように、
爪部5bの高さ位置にて周方向に貫通孔15bが形成さ
れ、該貫通孔15bに上記一方の入力ディスク5の爪部
5bが挿通されて突出している。中間ディスク15の貫
通孔15bの周方向長さは、該中間ディスク15と入力
ディスク5,9とが相対回転する位相範囲よりも長く形
成されている。一方、他方の入力ディスク9の爪部9b
は、図5に示すように、一方の入力ディスク5の爪部5
bの先端の左右と係合する係合溝9cを有する形状に形
成されていて、該両入力ディスク5,9の回転時には、
その各爪部5b,9bの係合により両入力ディスク5,
9を同期回転させるように構成している。
【0027】尚、一対の入力ディスク5,9は、先端部
が軸受96で出力軸1に、後端内周の延長部が軸受97
で中間ディスク15の延設部15aに各々回転自在に支
持されている。
【0028】したがって、上記実施例においては、動力
伝達時、入力トルクが動力伝達ギヤ18に伝達されて中
間ディスク15が回転すると、これとカム板87との相
対回転に伴い各ローディングカム16…がカム面15
b,87aに乗り上げて各ローディングカム16…とカ
ム板87,87とが係合するので、該各カム板87,8
7は、回転しながら、その各ローディングカム16…か
らの押付力により対応する入力ディスク5,9側に押付
けられる。この際、各カム板87,87は、上記ローデ
ィングカム16からの押付力が与圧部材88の付勢力に
打ち勝った段階で、対応する入力ディスク5,9側に移
動し、そのカム板87,87の内周縁が入力ディスク
5,9の段差部5c,9cに当接する。その後、押付力
が更に増大すると、各カム板87,87は、各ローディ
ングカム16…による複数点での押付けに起因して軸方
向に波打つ変形を生じるが、この変形部分は、段差部5
c,9cの軸方向長さに相当する入力ディスク5,9背
面間の間隙によって、各入力ディスク5,9背面には接
触しない。
【0029】そして、上記カム板87,87の回転は、
対応する入力ディスク5,9とのスプライン結合によっ
て径方向から該各入力ディスク5,9に伝達されるの
で、該各カム板87,87の軸方向の変形が各入力ディ
スク5,9への動力伝達に影響を与えず、動力伝達は良
好に行われる。その結果、各入力ディスク5,9と各パ
ワーローラ7,11との接触圧が均一になって、作動音
や振動が有効に低減される。
【0030】しかも、各ローディングカム16…の押付
力に対する反力は、第1と第2のトロイダル型無段変速
ユニット2,3間で互いに中間ディスク15側に向う方
向となって逃げ場を失うため、この中間ディスク15側
の剛性が高い状態となって、各カム板87,87の軸方
向変形が各入力ディスク5,9側に強く現れることにな
るが、上記の如く各入力ディスク5,9への動力伝達
は、各カム板87,87の軸方向変形の影響を受けずに
良好に行われるので、この一対の入力ディスク5,9の
背面同志を対向配置した構成であっても、各入力ディス
ク5,9と各パワーローラ7,11との接触圧を均一に
して、作動音や振動を有効に低減できる。
【0031】尚、上記実施例では、背面同志が対向配置
される一対のディスクが入力ディスク5,9であるトロ
イダル型無段変速機に適用したが、本願発明はこれに限
定されず、請求項1記載の発明では、一組のトロイダル
型無段変速ユニットのみを備えたものに対しても適用で
き、また請求項2記載の発明では、二組のトロイダル型
無段変速ユニットを備えることが必要だが、その一対の
出力ディスクの背面同志を対向配置し、その出力ディス
ク間にローディングカムを配置したものに対して適用し
てもよいのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】トロイダル型無段変速機を側方から見た断面図
である。
【図2】図1のA−A線断面図図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】中間ディスクの正面図である。
【図5】中間ディスクの貫通孔周りの構造の詳細を示す
断面図である。
【図6】従来例を示す一対の入力ディスク周りの断面図
である。
【符号の説明】
2,3 トロイダル型無段変速ユニット 5,9 入力ディスク 6,10 出力ディスク 7,11 パワーローラ(ローラ) 15 中間ディスク 16 ローディングカム 18 動力伝達ギヤ 87 カム板 87a カム面
フロントページの続き (72)発明者 武富 秀直 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディスクと、出力ディスクと、該両
    ディスク間に配置されるローラとを有するトロイダル型
    無段変速ユニットと、該無段変速ユニットの入力又は出
    力ディスクの近傍に配置された動力伝達ギヤと、該動力
    伝達ギヤとその近傍の上記入力又は出力ディスクとの間
    に配置され、該入力又は出力ディスクと動力伝達ギヤと
    の間で動力を伝達するローディングカムとを備えたトロ
    イダル型無段変速機であって、上記入力又は出力ディス
    クとローディングカムとの間には、該ローディングカム
    側に該ローディングカムが係合するカム面を有するカム
    板が配置され、該カム板は、径方向において上記入力又
    は出力ディスクと連係されて動力を該入力又は出力ディ
    スクに伝達するように構成されていることを特徴とする
    トロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 トロイダル型無段変速ユニットを2組備
    え、該各無段変速ユニットの入力又は出力ディスクの背
    面同志が対向して配置されるとともに、該背面同志が対
    向配置された一対の入力又は出力ディスクの背面相互間
    に一対のローディングカムが配置されることを特徴とす
    る請求項1記載のトロイダル型無段変速機。
JP29844192A 1992-11-09 1992-11-09 トロイダル型無段変速機 Withdrawn JPH06147284A (ja)

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JP29844192A Withdrawn JPH06147284A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 トロイダル型無段変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3109512B1 (en) * 2014-02-17 2019-05-15 NSK Ltd. Toroidal continuously variable transmission

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EP3109512B1 (en) * 2014-02-17 2019-05-15 NSK Ltd. Toroidal continuously variable transmission
US10352410B2 (en) 2014-02-17 2019-07-16 Nsk Ltd. Toroidal continuously variable transmission

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