JPH0614609U - 合成樹脂製プーリ - Google Patents

合成樹脂製プーリ

Info

Publication number
JPH0614609U
JPH0614609U JP5327692U JP5327692U JPH0614609U JP H0614609 U JPH0614609 U JP H0614609U JP 5327692 U JP5327692 U JP 5327692U JP 5327692 U JP5327692 U JP 5327692U JP H0614609 U JPH0614609 U JP H0614609U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ribs
boss
synthetic resin
pulley
gate marks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5327692U
Other languages
English (en)
Inventor
弘二 佐橋
政彦 長崎
覚 福沢
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌティエヌ株式会社 filed Critical エヌティエヌ株式会社
Priority to JP5327692U priority Critical patent/JPH0614609U/ja
Publication of JPH0614609U publication Critical patent/JPH0614609U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射状の多数のリブを有する合成樹脂製プー
リにおいて、ウェルドラインの生じるリブの強度不足を
解消することである。 【構成】 相互に隣り合う2つのゲート痕8の間に3本
以上の奇数本のリブ6、7が存在し、かつ両方のゲート
痕8から等距離にあるリブ6を他のリブ7より肉厚に形
成することにより、ウェルドラインを生じるリブ6の部
分における溶融樹脂の流れをよくし、密着強度を高め
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は合成樹脂製プーリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
転がり軸受の周囲に合成樹脂製プーリを一体に設けたプーリは、例えば自動車 エンジンのタイミングベルト用プーリ或いは補機駆動用プーリとして従来公知で ある。このようなプーリにおいては、成形時のヒケ等を避け、プーリを均一な肉 厚とすべく、ボスとリムとの間に放射状の多数のリブが一定間隔をおいて形成さ れる。
【0003】 このようなプーリを合成樹脂により成形する場合、成形金型の複数のゲートか ら溶融樹脂が注入されるが、相互に隣接するゲートから注入された溶融樹脂は成 形金型のキャビティ内を流れ、一定の位置で合流し、ウェルドラインを生じさせ る。
【0004】 上記の合流箇所で、特にキャビティが狭くて樹脂の流れが悪い部分においては 、溶融樹脂が低温化するので、合流しても相互の融合が不十分となる。このため 、ウェルドラインにおける樹脂相互の密着強度が不足する。また、樹脂に強化繊 維が充填されている場合は繊維がウェルドラインの両側に分かれて配向するので 、強度低下の原因となる。
【0005】 そこで、この考案はウェルドラインにおける樹脂相互の密着性をよくすること により、強度を向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案は転がり軸受と合成樹脂製プーリ部と からなり、上記プーリ部は上記転がり軸受が内径面に嵌合一体化されたボスと、 そのボスの外周に一体に設けられたリムとを有し、上記ボスとリムとにわたる放 射状の多数のリブを一定間隔をおいて形成し、上記ボスに一定間隔をおいて複数 のゲート痕が存在する合成樹脂製プーリにおいて、相互に隣り合う2つのゲート 痕の間に3本以上の奇数本のリブが存在し、かつ両方のゲート痕から等距離にあ るリブを他のリブより肉厚に形成した構成としたものである。
【0007】 一方、プーリの種類によってボスの外周に円板部を形成し、その円板部の外周 にリムを一体に設けたタイプのものにあっては、その円板部にボスとリムにわた る放射状の多数のリブを一定間隔をおいて形成し、その円板部にゲート痕が存在 するようなものがあるが、この場合も前記の場合と同様に相互に隣り合う2つの ゲート痕の間に3本以上の奇数本のリブが存在し、かつ両方のゲート痕から等距 離にあるリブを他のリブより肉厚に形成した構成とする。
【0008】
【作用】
上記いずれの合成樹脂製プーリにおいても、隣り合う2つのゲートから注入さ れた溶融樹脂は、そのゲートから等距離にあるリブを成形するキャビティ内で合 流する。このキャビティはこれに隣接する他のリブ成形用のキャビティより幅広 く形成されているので、溶融樹脂の流れがよい。このため樹脂の温度が十分高い 間に合流するので、合流した樹脂が融合し、ウェルドラインにおける密着強度が 向上する。
【0009】
【実施例】
図1及び図2に示す第1実施例の合成樹脂プーリは、例えばタイミングベルト 用プーリとして用いられるものである。このプーリは玉軸受1とそのまわりに一 体化された合成樹脂製プーリ部2とから成る。プーリ部2は、玉軸受1の外輪3 の外周に嵌合一体化されたボス4と、そのボス4のまわりに一体に形成されたリ ム5とから成る。
【0010】 上記プーリ部2の両面において、ボス4とリム5との間に放射方向の多数のリ ブ6、7が一定間隔をおいて多数形成される。これらのリブ6、7のうち、3本 に1本の割合で一定間隔に存在する肉厚のリブ6は、他の通常のリブ7に比べ、 1.2〜2.0倍程度厚く形成される。
【0011】 隣り合う通常のリブ7の中間において、ボス4の片面にゲート痕8が存在する 。言い替えれば、ボス4の片面において隣り合う2のゲート痕8の間に3本のリ ブ6、7が存在し、かつ両方のゲート痕8から等距離にあるリブ6が他のリブ7 に比べ、肉厚に形成されている。
【0012】 上記のごときプーリを成形する場合、成形金型のゲートから注入された溶融樹 脂は、各ゲート痕8の部分から成形金型のキャビティ内にそれぞれ流入し、隣り 合う2つのゲート痕8の部分から等距離にある肉厚のリブ6を成形するキャビテ ィにおいて合流し、ウェルドラインを生じる。
【0013】 しかし、この部分のキャビティは肉厚のリブ6に相当する広い幅を有するので 樹脂の流れが良く、従って合流するまでの時間が短縮される。そのため、溶融樹 脂の低温化が防がれ、その分だけ融合が進み、ウェルドラインが生じても、全て のリブを通常のリブ7で形成した場合に比べ、ウェルドラインにおける密着強度 が向上する。
【0014】 また、樹脂に強化繊維が混じっている場合でも、ウェルドラインの部分におい て樹脂の融合が進む結果、ウェルドラインを横断する強化繊維が存在し、強度を 確保する。
【0015】 なお、上記の実施例は隣り合う2つのゲート痕8の間に3本のリブ6、7を形 成し、その中心のリブ6を肉厚としているが、3本以上の奇数本(例えば5本) のリブを形成し、その中心のリブ6を肉厚のものとしてもよい。
【0016】 次に、図3及び図4に示した第2実施例は、例えば自動車エンジンの補機駆動 用プーリとして用いられるものであり、このプーリはボス4の外周に円板部9を 設け、その円板部9の外周にリム5を形成したものである。リブ6、7は、円板 部9において、ボス4とリム5との間に放射状に多数設けられ、その円板部9に ゲート痕8が存在する。隣り合う二つのゲート痕8の間に3本のリブ6、7が形 成され、中央のものが肉厚に形成されること、その他の構成並びに作用は、前述 の第1実施例の場合と同様である。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、この考案はウェルドラインが生じるリブを通常のものより肉厚 に形成したので、該リブを成形するキャビティ内での溶融樹脂の流れがよくなり 、ウェルドライン部分における密着強度が向上する。また、肉厚のリブ自体によ りウェルドライン部分の強度が増すので、強度上の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の正面図
【図2】同上のII−II線の断面図
【図3】第2実施例の一部省略正面図
【図4】同上一部省略断面図
【符号の説明】
1 玉軸受 2 プーリ部 3 外輪 4 ボス 5 リム 6 リブ 7 リブ 8 ゲート痕 9 円板部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり軸受と合成樹脂製プーリ部とから
    なり、上記プーリ部は上記転がり軸受が内径面に嵌合一
    体化されたボスと、そのボスの外周に一体に設けられた
    リムとを有し、上記ボスとリムとにわたる放射状の多数
    のリブを一定間隔をおいて形成し、上記ボスに一定間隔
    をおいて複数のゲート痕が存在する合成樹脂製プーリに
    おいて、相互に隣り合う2つのゲート痕の間に3本以上
    の奇数本のリブが存在し、かつ両方のゲート痕から等距
    離にあるリブを他のリブより肉厚に形成したことを特徴
    とする合成樹脂製プーリ。
  2. 【請求項2】 転がり軸受と合成樹脂製プーリ部とから
    なり、上記プーリ部は上記転がり軸受が内径面に嵌合一
    体化されたボスと、そのボスの外周に一体に設けられた
    円板部及び該円板部の外周に一体に設けられたリムとを
    有し、上記円板部にボスとリムとにわたる放射状の多数
    のリブを一定間隔をおいて形成し、上記円板部に一定間
    隔をおいて多数のゲート痕が存在する合成樹脂製プーリ
    において、相互に隣り合う2つのゲート痕の間に3本以
    上の奇数本のリブが存在し、かつ両方のゲート痕から等
    距離にあるリブを他のリブより肉厚に形成したことを特
    徴とする合成樹脂製プーリ。
JP5327692U 1992-07-29 1992-07-29 合成樹脂製プーリ Pending JPH0614609U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5327692U JPH0614609U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 合成樹脂製プーリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5327692U JPH0614609U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 合成樹脂製プーリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0614609U true JPH0614609U (ja) 1994-02-25

Family

ID=12938219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5327692U Pending JPH0614609U (ja) 1992-07-29 1992-07-29 合成樹脂製プーリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0614609U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090957A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Ntn Corp プーリ及び樹脂プーリ付き転がり軸受
EP2175169A3 (en) * 2008-10-07 2011-12-07 NTN Corporation Pulley and rolling bearing with resin pulley
JP2019157685A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0434260A (ja) * 1990-05-29 1992-02-05 Koyo Seiko Co Ltd 樹脂製プーリ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0434260A (ja) * 1990-05-29 1992-02-05 Koyo Seiko Co Ltd 樹脂製プーリ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090957A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Ntn Corp プーリ及び樹脂プーリ付き転がり軸受
EP2175169A3 (en) * 2008-10-07 2011-12-07 NTN Corporation Pulley and rolling bearing with resin pulley
JP2019157685A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0225962Y2 (ja)
US7406891B2 (en) Injection molded resin gear and injection molded resin rotating body
JP2009541679A (ja) ねじ歯車
JPH10318263A (ja) 合成樹脂製保持器の製造方法
US7296491B2 (en) Injection molded resin gear, injection molded resin rotating body, and method for producing them
US4497766A (en) Method and apparatus for molding plastic wheels
JP6632921B2 (ja) 樹脂製歯車、樹脂製歯車の射出成形方法、樹脂製歯付きベルト用プーリ、及び樹脂製回転体
JP4030087B2 (ja) 樹脂製多段歯車
JPH0614609U (ja) 合成樹脂製プーリ
JP3652396B2 (ja) 合成樹脂製保持器の製造方法
JP4186205B2 (ja) 樹脂プーリ付き軸受
JP2002347081A (ja) 環状樹脂成形品
JPH0144927B2 (ja)
JP3506735B2 (ja) 合成樹脂製プーリ
JPH0434260A (ja) 樹脂製プーリ
JP3506739B2 (ja) 合成樹脂製プーリ
JP4269530B2 (ja) 樹脂プーリ付き軸受およびその製造方法
JPH0269215A (ja) リング伏プラスチツク成形用金型
JPH0243607B2 (ja)
JPH0677947B2 (ja) 合成樹脂製保持器の製造方法
KR100371207B1 (ko) 분할성형 접합형 플라스틱재 흡기매니폴드
JPH0780938A (ja) 樹脂製パイプの製造方法
KR200189584Y1 (ko) 물성이 다른 재료를 사용하여 만들어지는 바퀴
JP2001153207A (ja) 合成樹脂製の成形歯車
JP6996424B2 (ja) 二色成形品の製造方法