JPH06145202A - セルロ−ス粒子の製造方法 - Google Patents

セルロ−ス粒子の製造方法

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JPH06145202A
JPH06145202A JP29417592A JP29417592A JPH06145202A JP H06145202 A JPH06145202 A JP H06145202A JP 29417592 A JP29417592 A JP 29417592A JP 29417592 A JP29417592 A JP 29417592A JP H06145202 A JPH06145202 A JP H06145202A
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surfactant
tac
solvent
solution
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Hiroshi Une
浩 宇根
Masato Okada
昌人 岡田
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 三酢酸セルロ−ス及び界面活性剤を可溶性溶
媒に溶解してなる溶液を水性媒体中で乳化した後可溶性
溶媒を除去して三酢酸セルロース粒子を生成せしめ、次
いでケン化することを特徴とするセルロ−ス粒子の製造
方法 【効果】 本発明により、球状で粒子径の小さな(サブ
ミクロンの)セルロ−ス粒子が得られた。この微小セル
ロ−ス粒子はゲル濾過、イオン交換、アフィニティ−等
のクロマトグラフィ−の担体や固定化酵素用の担体とし
て使用できる。また、より高速で高圧下の使用が可能で
あるため、高速液体クロマトグラフィ−の担体としても
使用可能である。原料の安価さから、大量生産によるコ
ストの低減で充填剤のような応用も考えられる。本発明
は微小で球状のセルロ−ス粒子を簡単にかつ経済的な手
段で提供しうる点で工業的に極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロ−ス粒子の新規な
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロ−スの誘導体、架橋デキストラ
ン、アガロ−ス等の多糖類の粒子や架橋ポリアクリルア
ミドの粒子は、ゲル濾過、イオン交換、アフィニティ−
などのクロマトグラフィ−の担体や固定化酵素の担体と
して広く用いられている。これらの粒子は原料の調製や
粒子化の困難さから大変高価なものになっている。
【0003】これに対しセルロ−スの粒子は次の特長が
ある。1.結晶化による物理的強度が大きいため高速液
体クロマトグラフィ−の様な高圧、高流速下での使用が
可能である。2.蛋白質の非特異的吸着が少ない。3.
単位粒子中の官能基の量が多い。4.膨潤及び収縮に対
して安定である。5.有機溶媒に対して安定である。
6.原料が豊富であるため安価である。
【0004】セルロ−ス粒子の製造方法については、様
々な方法が知られている。特開昭51−5361では、
工業用ビスコ−スを水に混ざらない分散媒中に懸濁し、
加熱、固化させ、酸分解することによりセルロ−ス粒子
を得ている。また、デタ−マンおよびウィ−ランドのフ
ランス特許第1,575,419号および米国特許第
3,597,350号の方法は、銅アンモニアセルロ−
ス溶液を、界面活性剤を含む有機溶媒(ベンゼン)中で
懸濁させ、得られた懸濁液を使用した溶媒の酸溶液へ添
加して凝固し、セルロ−ス粒子をえるものである。これ
らの方法では、セルロ−ス溶液の粘度が上昇するため、
高濃度のセルロ−ス溶液を使用することが困難である。
このため、セルロ−ス粒子のセルロ−ス密度が低下し、
物理的強度が小さく、粒子径が大きいなどの欠点があ
る。
【0005】特開昭53−7759および特開昭56−
24429には、セルロ−スの誘導体である三酢酸セル
ロ−スを塩化メチレン等の塩化炭化水素に溶解し、水性
溶媒中に滴下し懸濁粒子を形成した後、溶媒を蒸発させ
ることにより三酢酸セルロ−ス粒子を得、その粒子をケ
ン化することによりセルロ−ス粒子をえる方法が開示さ
れている。また、塩化炭化水素による三酢酸セルロ−ス
の溶解時に炭素数6以上の脂肪族高級アルコ−ルを添加
することにより多孔質セルロ−ス粒子の合成も可能であ
る。これらのセルロ−ス粒子は、セルロ−ス密度も高
く、球形であり、孔の大きさも調整可能である。しか
し、粒子径は大きく0.1〜0.2mmである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、生体高分子の分
離に於いて主力となりつつある高速液体クロマトグラフ
ィ−では、高速、高圧力下で使用が可能な物理的強度を
持ち、且つ分離の理論段数を向上させるため粒子径の小
さい(1μm以下)の粒子が求められている。また、一
般のクロマトグラフィ−でも機械化、高速化、高圧化が
進んでいるため、同様の要求がある。このような粒子の
原料としてセルロ−スは理想的である。しかし、上記従
来技術では、球状で粒子径1μm以下のセルロ−ス粒子
の製造は困難であった。
【0007】即ち、物理的強度を持ち、且つ粒子径が1
μm以下のセルロ−ス粒子の製造方法の開発が技術的課
題であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記技術
課題を解決すべく鋭意研究を行ってきたところ、三酢酸
セルロ−ス溶液を界面活性剤存在下で乳化することによ
り上記課題を達成できることを見いだした。
【0009】即ち、本発明は三酢酸セルロ−ス及び界面
活性剤を可溶性溶媒に溶解してなる溶液を水性媒体中で
乳化した後可溶性溶媒を除去して三酢酸セルロース粒子
を生成せしめ、次いでケン化することを特徴とするセル
ロ−ス粒子の製造方法である。
【0010】本発明で使用される三酢酸セルロ−ス(以
下TACと略称する)は、リンタ−パルプ、木材パルプ
等を酢酸又は無水酢酸を用いて酢化した公知のものが何
ら制限なく使用できるが、特に酢化度60%前後のもの
が溶解性に優れ、水分吸着量が低いため好適である。
【0011】本発明の可溶性溶媒は、TAC及び後述す
る界面活性剤を溶解するものであれば特に限定されない
が、後述する水性媒体に極少量溶解するか、あるいは全
く溶解しないものが乳化のし易さから好適である。
【0012】該可溶性溶媒としては、酢酸メチル、アセ
トン、ニトロメタン、メチルセルソルブアセテ−ト、或
はジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、三塩化エタン、三塩化エチレンなどの塩素化
炭化水素等が具体的に挙げられる。可溶性溶媒の水性溶
媒への溶解性の観点から塩素化炭化水素が好適である。
塩素化炭化水素の内、ジクロロメタンがTACの溶解性
に優れ、安全性も高く最適である。
【0013】これら可溶性溶媒は単独で、または2種以
上の混合物として用いられる。また、塩素化炭化水素を
主成分として、これに少量の他の有機溶媒、例えばメタ
ノ−ル、エタノ−ル、アセトン、ニトロメタン等を添加
することもできる。
【0014】本発明で用いられる界面活性剤は、公知の
アニオン、カチオン、ノニオン、及び両性界面活性剤が
広く用いられる。この内、アニオン、ノニオン界面活性
剤は粒子化の効率の良さ、粒子からの脱離の容易さ等の
理由から好適に使用できる。
【0015】アニオン界面活性剤としては、カルボン酸
塩であるN−アシルアミノ酸塩、アルキルエ−テルカル
ボン酸、アシル化ペプチド等、スルホン酸塩であるアル
キルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物、ジ
アルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ酢
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチル
タウリン等、硫酸エステル塩である硫酸化油、高級アル
コ−ル硫酸エステル塩、第2級高級アルコ−ル硫酸エス
テル塩、アルキルエ−テル硫酸塩、第2級高級アルコ−
ルエトキシサルフェ−ト、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエ−テル硫酸塩、モノグリサルフェ−ト、脂肪
酸アルキロ−ルアマイドの硫酸エステル塩等、リン酸エ
ステル塩であるアルキルエ−テルリン酸エステル塩、ア
ルキルリン酸エステル塩等が具体的に挙げられる。
【0016】カチオン界面活性剤としては、脂肪族アミ
ン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム
塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾ
リウム塩等が具体的に挙げられる。
【0017】ノニオン界面活性剤としては、エ−テル型
であるポリオキシエチレンアルキルエ−テル、単一鎖長
ポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチ
レン2級アルコ−ルエ−テル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエ−テル、ポリオキシエチレンステロ−ル
エ−テル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、アルキ
ルフェノ−ルホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリ
マ−、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエ−テル等、エ−テルエステル型であるポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ヒマシ油及び硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビト−ル
脂肪酸エステル等、エステル型であるポリエチレングリ
コ−ル脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコ−ル
脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸エステル等、含窒素型で
ある脂肪酸アルカノ−ルアミド、ポリオキシエチレン脂
肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アル
キルアミンオキサイド等が具体的に挙げられる。
【0018】両性界面活性剤としては、カルボキシベタ
イン、イミダゾリン誘導体、アミノカルボン酸塩が挙げ
られる これらの界面活性剤のうち、ノニオン界面活性剤のポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビト−ル脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルが乳化液の
安定性が良好のため好適であった。TAC及び界面活性
剤を可溶性溶媒に溶解した溶液(以下、TAC・界面活
性剤溶液という)の調製方法は特に限定されないが、操
作性の観点からTACを可溶性溶媒に溶解した溶液と、
界面活性剤を可溶性溶媒で溶解した溶液を予め調製して
おいて後で両者を混合する方法が好ましい。
【0019】TAC・界面活性剤溶液中の溶液のTAC
の使用量は可溶性溶媒の1ml当り、0.001〜0.
15g、特に好ましくは0.01〜0.12gである。
また、界面活性剤濃度は、臨界ミセル濃度が界面活性剤
により異なるため一該には言えないが、TAC・界面活
性剤溶液中のTACの重量に対して5〜1000重量
%、好ましくは10〜250重量%、特に好ましくは6
0〜125重量%である。
【0020】TAC・界面活性剤溶液を乳化させるため
の水性媒体としては、脱イオン水のみ、或は水溶性のノ
ニオン界面活性剤の水溶液や、ゼラチン、ポリビニルア
ルコ−ル、カルボキシメチルセルロ−ス等の分散剤の水
溶液が用いられる。水溶性ノニオン界面活性剤として
は、先に述べたノニオン界面活性剤のうちHLBが10
以上、好ましくは14以上のものが好適に使用できる。
更に、TAC・界面活性剤溶液中の界面活性剤がノニオ
ン界面活性剤である場合、TAC・界面活性剤溶液中の
界面活性剤と水性媒体中の界面活性剤のHLBの差が大
きければ大きいほど良好な粒子が得られる。これは、H
LBの異なる2種類の界面活性剤が形成するエマルジョ
ンが安定であるためである。このときのHLBの差は5
以上、好ましくは10以上、さらに好ましくは12以上
である。この時水溶性ノニオン界面活性剤の濃度は0.
1〜10重量%、好ましくは0.5〜2重量%である。
【0021】水性媒体として分散剤の水溶液を用いる場
合は、分散剤の濃度は2〜10重量%が好適である。
【0022】TAC・界面活性剤溶液を乳化させるため
の水性媒体の量は、TAC・界面活性剤溶液の1〜10
0容量倍、好ましくは5〜10容量倍である。1倍以下
では水性媒体が乳化における連続相になることが困難で
あり、TAC粒子の粒子径が大きくなったり、乳化しな
かったりする。100倍以上では容量の割に粒子収率が
低く、操作性が低下する。
【0023】TAC・界面活性剤溶液を水性媒体に乳化
する際のTAC・界面活性剤溶液の添加方法は、最初に
TAC・界面活性剤溶液を容器に入れ、ついで水性媒体
を添加、攪拌する方法と、逆に水性媒体中に攪拌しなが
らTAC・界面活性剤溶液を添加する方法のどちらでも
よい。
【0024】水性媒体が脱イオン水のみである場合は前
者が、水性媒体がノニオン界面活性剤や分散剤の水溶液
である場合は後者の方法が好適である。
【0025】TAC・界面活性剤溶液を水性媒体中で乳
化する際の攪拌方法としては、激しい攪拌が好適であ
る。具体的に示せば、ウルトラディスパ−ザ− LK−
41[(株)ヤマト製]を用いた場合は、5000回転
以上で、30秒間以上5分間以下の攪拌が最適である。
他の攪拌装置でもこの条件と同等の攪拌条件を採用すれ
ばよい。この攪拌時の温度は、10℃以下、好ましくは
4℃以下がよい。これは、攪拌時に高温になると可溶性
溶媒が蒸発し、攪拌中に乳化液が粒子化し、いびつな粒
子が増加するためである。
【0026】こうして得られた乳化液から可溶性溶媒を
除去する方法としては、蒸発除去と可溶性溶媒を溶解す
る溶媒による洗浄がある。
【0027】蒸発除去は、乳化液を攪拌しながら加熱
し、可溶性溶媒を乳化液から蒸発させる方法である。こ
の時、加熱の温度は、15℃以上で可溶性溶媒の沸点よ
り15℃高い温度以下が好ましい。これより高い温度で
は、乳化液の会合が起こり、相分離することがある。ま
た、15℃以下では可溶性溶媒の蒸発に長時間要したり
蒸発が不十分になることがある。
【0028】可溶性溶媒を溶解する溶媒(以下、洗浄溶
媒と略称する)による洗浄は、乳化液に攪拌しながら過
剰の洗浄溶媒を添加する方法と攪拌した過剰の洗浄溶媒
中に乳化液を添加する方法の両者をさす。この時、洗浄
溶媒の量は乳化液容量の0.5〜10容量倍、好ましく
は1〜5容量倍である。0.5容量倍以下では洗浄効率
が低く、10容量倍以上では作業効率が低下する。
【0029】洗浄溶媒は水に可溶であることが好まし
い。洗浄溶媒が水に不溶性であると、乳化液と洗浄溶媒
が分離し洗浄効率が低下する。具体的な洗浄溶媒として
は、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、メトキシ
エタノ−ル、エトキシエタノ−ル、アセトン、テトラヒ
ドロフラン、ピリジン等が具体的に挙げられる。
【0030】以上のようにしてTACの球状微小粒子が
えられ、その形状はケン化後も維持され、セルロ−スの
球状微小粒子を得ることができる。
【0031】ケン化は常法により行うことができ、通常
は、5〜10%水酸化アルカリ水溶液を用いて、室温な
いし50℃の温度で攪拌下行われる。ケン化時間を短縮
するため、必要に応じて得られたTAC粒子のスラリ−
を40〜90%のエタノ−ル又は好ましくはメタノ−ル
の水溶液を用いて膨潤させたのち、ケン化することもで
きる。この時TAC粒子をアルコ−ル溶液から分離した
後ケン化浴に投入するか、あるいはTAC粒子をふくむ
アルコ−ル溶液に水酸化アルカリを添加してもよい。水
酸化アルカリとしては、水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウムが好ましく、その使用量は、TACをケン化す
るのに必要な理論量の約1.2〜1.5倍が好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明方法により得られるサブミクロン
の球状微小セルロ−ス粒子は、ゲル濾過、イオン交換、
アフィニティ−等のクロマトグラフィ−の担体や固定化
酵素用の担体として用いることができる。また、より高
速で高圧下の使用が可能であるため、高速液体クロマト
グラフィ−の担体としても使用可能である。原料の安価
さから、大量生産によるコストの低減で充填剤のような
応用も考えられる。本発明は微小で球状のセルロ−ス粒
子を簡単にかつ経済的な手段で提供しうる点で工業的に
極めて有用である。
【0033】
【実施例】本発明を一般的に説明してきたが、以下の具
体的な実施例を参照することによりさらに理解できる。
ここに示す実施例は説明の目的だけのものであり、特記
しない限り限定の意図は有しない。下記の実施例中の容
量部は「ml」であり、重量部は「g」である。
【0034】実施例1 1−1 TAC粒子の合成 TAC(アルドリッチ社製)8重量部をジクロロメタン
100容量部に溶解した。別途ノニオン界面活性剤活性
剤であるソルビタンセスキオレ−ト[第一工業製薬
(株)製]を表1に示した重量部、ジクロロメタン10
0容量部に溶解した。次いで両溶解液を混合し均一にな
るまで攪拌した。得られたTAC・界面活性剤溶液を5
Lの容器に取り、脱イオン水2000容量部を加え、ウ
ルトラディスパ−ザ−LK−41[(株)ヤマト製]で
15000回転、3分間攪拌し、乳化を行った。ここま
での操作は4℃で行った。得られた乳化液を45℃に加
温し、1時間攪拌した。この攪拌は攪拌機と攪拌羽根を
用い200回転で行なった。このようにジクロロメタン
を蒸発除去し、TAC粒子を得た。遠心分離(1000
0回転、10分間)でTAC粒子を集めた後、75%エ
タノ−ルで3回洗浄を行った。 1−2 TAC粒子のケン化 得られたTAC粒子を75%エタノ−ル200容量部に
分散し、室温で10分間超音波処理した。次いで20%
水酸化ナトリウム水溶液を20容量部加え、室温で20
時間攪拌した。得られたセルロ−ス粒子を遠心分離(1
0000回転、10分間)で回収した後、脱イオン水で
3回洗浄した。セルロ−ス粒子の平均粒子径を表1に示
した。平均粒子径の測定は、粒度分布計LPA−300
0[大塚電子(株)製]を用いて行った。
【0035】
【表1】
【0036】実施例2 TAC(アルドリッチ社製)8重量部をジクロロメタン
100容量部に溶解した。別途ノニオン界面活性剤活性
剤であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ−ト
[第一工業製薬(株)製]10重量部をジクロロメタン
100容量部に溶解した。次いで両溶解液を混合し均一
になるまで攪拌した。得られたTAC・界面活性剤溶液
を5Lの容器に取り、脱イオン水を表2に示した量加
え、ウルトラディスパ−ザ− LK−41[(株)ヤマ
ト製]で15000回転、3分間攪拌し、乳化を行っ
た。得られた乳化液から実施例1と同様にしてTAC粒
子を生成せしめ、次いでケン化、洗浄してセルロ−ス粒
子を得た。得られたセルロ−ス粒子の粒子径を表2に示
した。
【0037】
【表2】
【0038】実施例3 実施例1のソルビタンセスキオレ−トに替えて表3に示
す種々の界面活性剤活性剤及び量(重量部)を用いた以
外は、実施例1と同様にTAC・界面活性剤溶液を調整
してTAC粒子を合成し、洗浄した後、ケン化、洗浄し
セルロ−ス粒子を得た。得られたセルロ−ス粒子の粒子
径を表3に示した。
【0039】
【表3】
【0040】実施例4 実施例1のソルビタンセスキオレ−トに替えて表4に示
す種々のアニオン界面活性剤活性剤及び量(重量部)を
用い以外は、実施例1と同様にTAC・界面活性剤溶液
を調整してTAC粒子を合成し、洗浄した後、ケン化、
洗浄しセルロ−ス粒子を得た。得られたセルロ−ス粒子
の粒子径を表4に示した。
【0041】
【表4】
【0042】実施例5 TAC(アルドリッチ社製)8重量部をジクロロメタン
100容量部に溶解した。別途ノニオン界面活性剤活性
剤であるソルビタンセスキオレ−ト[第一工業製薬
(株)製]10重量部をジクロロメタン100容量部に
溶解した。両溶解液を混合し均一になるまで攪拌し、T
AC・界面活性剤溶液を得た。5Lの容器に、脱イオン
水2000容量部に表5に示したノニオン界面活性剤ま
たは分散剤を溶解した水溶液をとり、ウルトラディスパ
−ザ− LK−41[(株)ヤマト製]を用い1500
0回転で攪拌しながらTAC・界面活性剤溶液を添加
し、3分間攪拌し、乳化を行った。得られた乳化液から
実施例1と同様にしてTAC粒子を合成し、洗浄した
後、ケン化、洗浄してセルロ−ス粒子を得た。得られた
セルロ−ス粒子の粒子径を表5に示した。
【0043】
【表5】
【0044】実施例6 ノニオン界面活性剤活性剤であるソルビタンセスキオレ
−ト[第一工業製薬(株)製]10重量部をジクロロメ
タン100容量部に溶解した。次いでこの溶液にTAC
(アルドリッチ社製)8重量部を溶解しTAC・界面活
性剤溶液をえた。次いで実施例1と同様にしてTAC粒
子を合成し、洗浄した後、ケン化、洗浄しセルロ−ス粒
子を得た。得られたセルロ−ス粒子の粒子径は0.64
umであった。
【0045】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三酢酸セルロ−ス及び界面活性剤を可溶
    性溶媒に溶解してなる溶液を水性媒体中で乳化した後可
    溶性溶媒を除去して三酢酸セルロース粒子を生成せし
    め、次いでケン化することを特徴とするセルロ−ス粒子
    の製造方法
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