JPH06143499A - 光線反射板 - Google Patents

光線反射板

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JPH06143499A
JPH06143499A JP4302491A JP30249192A JPH06143499A JP H06143499 A JPH06143499 A JP H06143499A JP 4302491 A JP4302491 A JP 4302491A JP 30249192 A JP30249192 A JP 30249192A JP H06143499 A JPH06143499 A JP H06143499A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光線反射効果及び耐候性の優れた光線反射板
を提供することにある。 【構成】 光線反射性を有するフレークを0.01〜3
0重量%含有する樹脂層(A)と、該樹脂層の両面に設
けられた樹脂層(B)とからなる複層板であって、該樹
脂層(A)の厚みが樹脂層(A)と樹脂層(B)との合
計の厚味の1〜30%の範囲であり、かつ1mmを越え
ない光線反射板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光線反射板に係り、特
に直射日光や照明の反射効果が大きく耐候性の優れた光
線反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来光線反射フレーク材を混入させた透
明板を利用した例として車のリアーウィンドが知られて
いるが、この場合水平式注型重合法で製造される単層板
であるため、光輝性ガラスフレークまたはアルミニウム
フレークが比重の差により重合完了までの間に片面に沈
降し易く、表面の平滑性を損ねることからフレーク濃度
を微量に限定せざるを得ないという欠点があった。さら
に単層板の場合はフレークが配向していないため、光線
反射効果が低いという問題があった。また上記フレーク
を使用する場合金色、銀色、白金色など種々の色にフレ
ークを着色できるが、耐候性が悪いため単層板ではごく
表層部付近に配置されたフレークが太陽光線などにより
変色または退色するという問題があった。
【0003】このように従来のフレークを含有する光線
反射板は、光線の反射効果が低く、また耐候性が十分で
なく退色等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、光線反射効果及び耐候性の優れた光線反射板を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、少なくとも三層構造の
複層板において、高コストのフレーク層を薄く製板する
ことで、フレークの配向を高めて、反射効率を向上させ
ると共に、耐候性も両表面の透明合成樹脂層で向上させ
ることができることを見出し本発明を完成した。即ち、
本発明によれば上記目的は、光線反射性を有するフレー
クを0.01〜30.0重量%含有する透明性合成樹脂
層Aと、該樹脂層Aの両面に設けられた透明性合成樹脂
層Bとから主としてなる複層板であって、該樹脂層Aの
厚みが樹脂層Aと樹脂層Bとの合計の厚みの1〜30%
の範囲であり、かつ1mmを越えないことを特徴とする
光線反射板により達成される。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明で用いられる透明性合成樹脂層と
は、透明性を有する合成樹脂であれば特に限定されない
が、全光線透過率が80%以上の熱可塑性樹脂であるこ
とが好ましい。全光線透過率が80%以上の熱可塑性樹
脂としては、例えばメタクリル樹脂、スチレン樹脂、塩
化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられ、特
に耐候性の点でメタクリル樹脂であることが好ましい。
このようなメタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチ
ルのホモポリマー又はメタクリル酸メチルを主成分とす
るコポリマーが挙げられる。
【0008】本発明の樹脂層(A)に含有される光線反
射性を有するフレークとしては、光輝性又は光反射性の
フレークであって、透明性合成樹脂又は該樹脂を構成す
る単量体に溶融又は溶解しないものであれば制限なく用
いられるが、具体的には光輝性ガラスフレーク、透明性
合成樹脂又は該樹脂を構成する単量体に溶融又は溶解し
ない光線反射性合成樹脂フレーク、アルミニウムフレー
クから選ばれた少なくとも一種のフレークが挙げられ、
特に光輝性ガラスフレーク、アルミニウムフレークが好
ましく用いられる。
【0009】上記光輝性ガラスフレークとしては、例え
ば平均粒子径10μm〜1mmのガラスフレークに、
金、銀、ニッケルなどの金属層をコーティングし、次に
着色処理を施した光輝性を有するフレークが挙げられ
る。フレークの色は特に限定されず、地金色のほか黄
色、赤色、青色、緑色などのフレークを用途に応じて選
択することができる。このような光輝性ガラスフレーク
として、具体的には市販の日本硝子株式会社製のメタシ
ャインRCFSXなどが使用できる。
【0010】また光線反射性合成樹脂フレークとして
は、例えばポリエステルフィルムなどの合成樹脂フィル
ムに金、銀、白金、アルミニウム、窒化チタンなどの金
属を蒸着もしくはメッキしたフィルムを裁断または粉砕
してフレーク状にしたものが挙げられる。合成樹脂の種
類は金属を蒸着もしくはメッキしたフィルムを裁断また
は粉砕してフレーク状にでき、透明性合成樹脂又は該樹
脂を構成する単量体に溶融又は溶解しないものであれば
特に限定されない。
【0011】またアルミニウムフレークとは、アルミニ
ウム箔自体もしくは該アルミニウム箔に金、銀、白金、
窒化チタンなどの金属をメッキするか着色樹脂層で保護
コーティングしたものを裁断または打ち抜きでフレーク
状にしたものをいい、例えば市販の福田金属箔粉工業株
式会社製のアストロフレーク、尾池工業株式会社製のエ
ルジー等が用いられる。
【0012】光輝性ガラスフレーク、光線反射性合成樹
脂フレーク、アルミニウムフレークなどの光線反射性フ
レークの透明性合成樹脂層A中の含有量は、0.01〜
30重量%、好ましくは0.1〜10重量%、より好ま
しくは0.1〜5重量%である。含有量が30重量%を
越えると濃度むらが生じやすくなると共に光線反射効果
の向上が十分認められなくなる傾向があり、一方0.0
1重量%未満では反射効果が十分でなくなる。フレーク
の含有濃度は光線透過性をより重視したものと、光線反
射性をより重視したものとで異なり、用途に応じて適宜
選択される。すなわち、光線透過性を重視する場合はフ
レークの含有濃度を低下させ、光線反射性を重視する場
合はフレークの含有濃度を増加させる。また、フレーク
の含有濃度は樹脂層Aの厚みとの兼ね合いで調整するこ
とも必要である。
【0013】上記フレークの平均粒径は10〜1000
μm、好ましくは10〜650μmであることが望まし
い。ここで平均粒径とは、重量平均フレーク径を意味
し、次のようにして求められる。すなわち、フレークを
各種の目開きのマイクロシーブ又はフルイで分級し、そ
の結果をRosin−Rammlar線図にプロット
し、測定に供したフレークの全重量の50重量%が通過
するマイクロシーブ又はフルイの目開きl50に相当する
値であり、重量平均フレーク径lは(1)又は(2)式
で定義される。 l=l50(マイクロシーブの場合) (1) l=21/250(フルイの場合) (2) ここで、フレークのうち粒径の大きい部分についてはフ
ルイによって分級されるものであり、粒径の細かい部分
についてはマイクロシーブによって分級されるものであ
る。
【0014】本発明の光線反射板は、上記光輝性ガラス
フレーク、光線反射性合成樹脂フレーク、アルミニウム
フレークなどの光線反射性を有するフレークを0.01
〜30重量%含有する透明性合成樹脂層Aと、該樹脂層
Aの両面に設けられた透明性合成樹脂層Bとから主とし
てなる複層板であって、該樹脂層Aの厚みが樹脂層Aと
樹脂層Bとの合計の厚みの1〜30%、好ましくは2〜
15%の範囲であり、かつ1mm、好ましくは0.5m
mを越えないものである。樹脂層Aの厚みが樹脂層Aと
樹脂層Bとの合計の厚みの1%未満の場合には該樹脂層
Aの厚みの均一化が難しく、一方30%を越えると全体
の厚みが薄い場合、両面のメタクリル樹脂層Bの厚みが
不足して耐候性が不十分になる。また樹脂層Aの厚みが
1mmを越えるとフレークの配向性が不十分となり反射
効率が低下する。光線反射板の全体の厚みは特に限定さ
れないが、通常10mm以下で用いられる場合が多い。
耐候性向上効果を発揮せしめるには実質的に樹脂層Bの
片方の厚みが0.5mm以上、より好ましくは1mm以
上であることが望ましい。
【0015】光線反射板は樹脂層Aの両面に樹脂層Bが
設けられた三層板であることが好ましいが、樹脂層Bの
片方または両方の面に耐擦傷性層、蒸着層あるいは他の
樹脂層などを設けることができる。また樹脂層Bは通常
透明層が用いられるが、透明性着色層でもよく、さらに
その表面は片面もしくは両面が例えばマット調の凹凸が
形成されていてもよい。
【0016】本発明の光線反射板を製造する方法として
特に制限はないが、フィードブロックまたはマルチマニ
ホールドダイ等を利用し、所定の濃度のフレークを混入
した樹脂層Aを樹脂層Bの中間に押し出しする方法、あ
らかじめ製板されたメタクリル樹脂板等の2枚の透明性
樹脂板の中間にフレークを混入したシラップ状の熱又は
触媒で硬化する合成樹脂組成物を配置し、熱プレス法又
は横置注型積層法により該樹脂層Aを形成させる方法な
どが好ましく用いられる。これらの方法のうち、押出成
形法、熱プレス法がフレークの配向の点でより好まし
い。これら樹脂層Aおよび樹脂層Bに酸化防止剤、紫外
線吸収剤等の配合剤を添加することは耐候性向上の点で
より好ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれ等により何ら限定されるもの
ではない。尚、実施例における評価方法は次の(1)〜
(4)の方法で実施した。
【0018】(1) 促進暴露 JISA−1415に準拠して株式会社東洋精機社製
の、ASTM−G53適合品であるアトラスUVコンで
70℃8時間UV照射、50℃4時間湿潤暴露、を繰り
返し計70時間促進暴露試験を行い、試験前後の色差
(ΔE)などの光学的変化を調べた。
【0019】(2) 色差(ΔE) JISZ−8729に準拠して、スガ試験機(株)製測
色計SMカラーコンピューターによりブランク板のL,
a,bおよび一定時間経過後のサンプルのL′,a′,
b′を反射により測定してそれぞれの差を夫々ΔL,Δ
a,Δbとし、
【0020】ΔE=(ΔL2+Δa2+Δb21/2
【0021】により色差を求めた。
【0022】(3) 全光線透過率 JISK−6718に準拠してスガ試験機(株)製積分
球式光線透過率測定装置(直読ヘーズコンピューター)
により測定し、%で表示した。
【0023】(4) 日射エネルギー取得率 次の算式で求めた値を、%で表示した。
【0024】日射透過率+日射吸収率/3
【0025】ここで日射透過率とは、JISR−310
6に準拠して株式会社日立製作所製積分球式分光光度計
U−3400型日立自記分光光度計で波長340nm
〜1800nmの間の平均透過率を求めてこれを%で表
わしたものであり、また、日射反射率とは、同様に波長
340nm〜1800nmの間の平均反射率を求めてこ
れを%で表わしたもので、日射吸収率とは上記日射透過
率に日射反射率を加え、これを100から差引いた数値
である。
【0026】実施例1 メタクリル樹脂(株式会社クラレ製:パラペットEH)
を樹脂原料として用い、光輝性ガラスフレーク〔日本板
硝子株式会社製:平均粒径90μmのメタシャインRC
FSX−2090PS(9029)〕を0.1重量%を
混合した中間層が0.2mmの厚みになるように、また
両側を夫々1.4mmの透明層になるように押出し製板
して、全体の厚み3.0mmの板を作った。この板は表
1で示すような光学的特性を持ち、対象物が透過して良
く見えかつ直射日光の下ではフレークの反射が七色に輝
き、あたかもダイヤモンドの微小な粒を全面にちりばめ
たように眩しく反射する光線反射板であった。
【0027】実施例2 実施例1と同様のメタクリル樹脂を樹脂原料として用
い、光輝性ガラスフレーク〔日本板硝子株式会社製:平
均粒径480μmのメタシャインRCFSX−5480
PS(9032)〕を0.8重量%を混合した中間層が
0.3mmの厚みになるように、また両側を夫々1.4
mmの透明層になるように押出し製板して、全体の厚み
3.1mmの板を作った。この板は表1で示すごとく日
射反射率が21.3%あり、実施例1と比較してより一
層反射効果が大きく従って金色の眩しさが強くなり、ま
た日射エネルギー取得率のより小さい光線反射板であっ
た。なお、日射エネルギー取得率は、一般には直射日光
の透過を問題にする場合は低い数字の方が、暑く感じな
いため好ましい。
【0028】比較例1 実施例1と同様の成形材料を樹脂原料として用い、実施
例2の光輝性ガラスフレークを0.1重量%を混合して
全体の厚みが3.0mmになるように押出し製板した。
この板について全光線透過率、日射反射率を測定したと
ころ表1で示す結果が得られた。この単層板は実施例2
と比較して、フレーク濃度と微粒子部層間隔の積で示さ
れる総フレーク量が多いにも拘らず、日射反射率が低
く、日射エネルギー取得率が大きく、従って反射効果が
低かった。即ち単層板では、三層板の薄い層と比較して
微粒子配向効果が低いことを示すものであった。
【0029】比較例2 メチルメタクリレートモノマーにメタクリル樹脂(株式
会社クラレ製:パラペットGF−1000)を35重量
%溶解せしめたシラップに、アルミニウムフレーク(福
田金属箔粉工業株式会社製:平均粒径0.8mmのアス
トロフレークNo70シルバー)を0.02重量%混合
し、触媒としてアゾビスイソブチロニトリルを0.1重
量%添加したものを、横置きの2枚のガラスセル間に注
入し、35℃の雰囲気で重合硬化せしめて、全体の厚み
が3.0mmの単層板を作り、全光線透過率、日射反射
率を測定したところ表1で示す結果が得られた。この板
は日射反射率が11.0%と低く、またフレークの数が
少なく、美観に乏しいものであった。
【0030】以上のように実施例1の三層板は表1で示
すような光学的性質を持ち、フレーク濃度が比較例2の
単層板のフレーク濃度の5倍あるにも拘らず、フレーク
が板の厚み方向の中央部に集中して配置され、またフレ
ーク総量が比較例2の単層板の3分の1であるにも拘ら
ず、日射反射率が単層板を上回る反射効率の良い板であ
った。
【0031】比較例3 アルミニウムフレークの含有濃度を0.1重量%とする
ほかは比較例2と同様な方法で作った単層板は、フレー
クの一部が表層部に沈降して表1で示すように表面の滑
らかさが失われたものであった。
【0032】実施例3 メチルメタクリレートモノマーにメタクリル樹脂(株式
会社クラレ製:パラペットGF−1000)を30重量
%溶解せしめたシラップに、実施例2で用いた光輝性ガ
ラスフレークを10重量%、および分散剤として日本ア
エロジル株式会社製の粒子平均径約12nmの無水シリ
カSiO2を4重量%混合したものを2枚の透明メタク
リル樹脂押出板間に注入し、中間層が0.1mmの厚み
となるように押出板間で挟んでプレスで圧力5kg/c
m2、温度50℃、時間5分間保持して一体に製板して
全体の厚み3.1mmの板を作った。この板は表1で示
すごとく日射反射率が37.5%で、ほぼ全面に金色を
呈し、比較例2の単層板の日射反射率11%の約3.5
倍の日射反射率を示し、全光線透過率も39.4%の光
線反射板であった。
【0033】実施例4 メチルメタクリレートモノマーに実施例3で用いたメタ
クリル樹脂を30重量%溶解せしめたシラップに、実施
例1で用いた光輝性ガラスフレークを2重量%混合した
ものを、実施例3と同様2枚の透明押出し板間に注入
し、中間層が0.1mmの厚みとなるようにプレス製板
して全体の厚み3.1mmの板を作った。この板は表1
で示すごとく日射反射率は16.9%と大きくないが全
光線透過率が81.5%あり、フレーク濃度が2.0%
と大きいにも拘らず、反射性フレークの径が小さいため
透過して対象物が良く見えかつ反射効果の大きい光線反
射板であった。
【0034】実施例5 実施例3と同様な方法でアルミニウムフレーク(福田金
属箔粉工業株式会社製:平均粒径0.8mmのアストロ
フレークLG No70)を30重量%含むシラップ
で、プレス製板して全体の厚み3.1mmの板を作っ
た。この板は表1で示すように日射反射率が57.6%
と大きく、日射エネルギー取得率が18.9%と小さい
板であった。
【0035】実施例6 メチルメタクリレートモノマーにメタクリル樹脂(株式
会社クラレ製:パラペットGF−1000)を35重量
%溶解せしめたシラップに、アルミニウムフレーク(福
田金属箔粉工業株式会社製:平均粒径0.4mmのアル
ミニウム製アストロフレークLG No40)0.5重
量%、光輝性ガラスフレーク〔日本板硝子株式会社製:
平均粒径90μmのメタシャインRCFSX−2090
PS(9029)〕0.5重量%混合し、さらに分散剤
として日本アエロジル株式会社製の粒子平均径約12n
mの無水シリカSiO2 4重量%および触媒としてア
ゾビスイソブチロニトリル0.1重量%を添加混合した
ものを、2枚の1.5mmポリメチルメメタクリレート
透明注型板間に注入し、該注型板間で挟んで温度40℃
で横置で注型製板して全体の厚み3.3mmの板を作っ
た。異なる種類のフレークを併用したにも拘らず、相互
干渉や分散不良は発生せずフレークが均一に分散した板
が得られ、その光学的特性は表1に示す通りであった。
【0036】実施例7 実施例6で用いたと同様のシラップに、光輝性ガラスフ
レーク〔日本板硝子株式会社製:平均粒径90μmのメ
タシャインRCFSX−2090PS(9029)〕6
重量%およびアゾビスイソブチロニトリル0.1重量%
を添加混合したものを、中間層が0.9mmの厚みにな
るように両側をポリメチルメメタクリレートの1.5m
mの透明注型板で挟んで、温度40℃で横置で注型製板
して全体の厚み3.9mmの板を作った。この板は表1
で示すごとく全光線透過率が1.2%と反射性フレーク
の径が小さいにも拘らずほぼ完全に不透明の、反射効果
の大きい光線反射板であった。
【0037】
【表1】
【0038】実施例8 実施例6で用いたと同様のシラップに、光輝性ガラスフ
レーク〔日本板硝子株式会社製:平均粒径480μmの
メタシャインRCFSX−5480PS(9032)〕
5重量%およびアゾビスイソブチロニトリル0.1重量
%を添加混合したものを、中間層の厚みが0.35mm
となるように、両側をポリメチルメメタクリレートの
1.5mmの透明注型板で挟んで、温度40℃で横置で
注型製板して全体の厚み3.35mmの板を作った。こ
の板を促進暴露したところ表2で示すようなデーターで
あった。
【0039】比較例4 実施例6で用いたと同様のシラップに、実施例8で用い
たと同様の光輝性ガラスフレーク0.5重量%混合した
ものを、単位面積当たりのフレーク量が実施例8と同じ
になるように、比較例1と同様の横置注型法で厚みが
3.5mmになるように単層板を作った。この板を促進
暴露したところ表2で示すようなデーターであった。促
進暴露後の色差は実施例8の0.3に対し比較例4は
5.8であり、この結果から比較例4の単層板に比し、
実施例8の三層板が耐候性の良いことがわかる。
【0040】
【表2】
【0041】実施例9 実施例6で用いたと同様のシラップに、光輝性ガラスフ
レーク〔日本板硝子株式会社製:平均粒径480μmの
メタシャインRCFSX−5480PS(9032)〕
5重量%およびアゾビスイソブチロニトリル0.1重量
%を添加混合し、この混合物を2枚の1.5mm厚みの
ポリメチルメメタクリレート透明注型板で作成されたセ
ル中に注入し、温度40℃で横置で注型製板して、全体
の厚みが3.34mmの板を作った。この板は表3で示
すごとき光学的性質を示した。
【0042】比較例5 実施例6で用いたと同様のシラップに、実施例9と同様
のガラスフレーク1重量%およびアゾビスイソブチロニ
トリル0.1重量%を添加混合し、この混合物を横置き
の2枚の1.5mm厚みのポリメチルメメタクリレート
透明注型板で作成されたセル中に注入して、フレークが
分散するように反転を繰り返しながら40℃の雰囲気中
で重合硬化せしめて、全体の厚みが5mmの板を作っ
た。この板の光学的性質を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】実施例9と比較例5を比較すると、実施例
9がフレーク含有樹脂の厚みとフレーク含有濃度の積で
表わされるフレーク総量が少ないにも拘わらず、日射エ
ネルギー取得率はほぼ同じ値であり、全光線透過率も大
きく透過してものが良く見えることがわかる。すなわ
ち、実施例9は、比較例5に比して、光線反射性を有す
るフレークを含有する層の配向効果が大きく、全光線透
過率も大きくなることがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光線反射板
は、光線反射性フレーク含有樹脂層の両面を耐候性の良
い透明材で覆い、中間層を薄くして高価な微粒子を配向
良く並べて一体化しているため、良好な耐候性と優れた
反射機能性を有する。このため本発明の光線反射板は、
エクステリア用途、例えば、カーボート屋根、アーケー
ド採光部、遊園地の採光天井部、道路標識、装飾板など
に好適であり、また室内用としてもその光輝反射性を利
用して、間仕切り板、ショーケース、反射性壁板、ディ
スコなどの反射板、衝突防止板、美術化粧板などに好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施態様である耐候性の良
い光線反射板の断面図である。
【符号の説明】
A:光線反射性プレーク含有透明性合成樹脂層 B:透明性合成樹脂層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線反射性を有するフレークを0.01
    〜30重量%含有する透明性合成樹脂層(A)と、該樹
    脂層(A)の両面に設けられた透明性合成樹脂層(B)
    とから主としてなる複層板であって、該樹脂層(A)の
    厚みが樹脂層(A)と樹脂層(B)との合計の厚みの1
    〜30%の範囲であり、かつ1mmを越えないことを特
    徴とする光線反射板。
  2. 【請求項2】 透明性合成樹脂がメタクリル樹脂である
    請求項1記載の光線反射板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192857A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Jsp Corp ポリカーボネート樹脂積層光反射体
JP2009024396A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 太陽電池付設家屋
JP2016128536A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 株式会社小松プロセス 反射性塗装物、反射性塗料及び塗装方法

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