JPH06135439A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JPH06135439A
JPH06135439A JP28866892A JP28866892A JPH06135439A JP H06135439 A JPH06135439 A JP H06135439A JP 28866892 A JP28866892 A JP 28866892A JP 28866892 A JP28866892 A JP 28866892A JP H06135439 A JPH06135439 A JP H06135439A
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博隆 土屋
Hideki Kurokawa
英樹 黒川
Yasunori Motosawa
安典 本澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いガスバリアー性と焼却適性を備えるとと
もに、外部光を有効に遮断して内容物の変質等を防止す
ることのできる容器を提供する。 【構成】 容器を構成する基材を紙層を含む積層構造と
し、基材の最内層であるシール層をポリオレフィン系樹
脂により形成し、紙層とシール層との間に位置するバリ
アー層に無機酸化物薄膜を設け、紙層の外側にポリオレ
フィン系樹脂層を設け、少なくともポリオレフィン系樹
脂層の外側、紙層の外側、紙層の内側およびバリアー層
と前記シール層との間のいずれかに遮光層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器に係り、特に優れた
ガスバリアー性備え、かつ外部光を有効に遮断して内容
物の変質等を防止することのできる容器に関する。
【0002】
【従来の技術】果汁類、酒類、ヨーグルト、調味料等の
液状食品等を内填する容器として、紙層を中心に各種樹
脂層を積層した基材により形成された容器がある。基材
としては、容器形成性を考慮して熱融着性を有するポリ
オレフィン系樹脂層を最外面および最内面に具備したも
のが使用されていた。また、内容物が酸化されて劣化す
るのを防止するために、基材中にバリアー層としてアル
ミニウム箔層が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム箔層を備
えた基材を用いて形成される容器においては、充填機に
よるシール時の熱によってアルミニウム箔層のガスバリ
アー性は劣化することがなく、したがって、安定したガ
スバリアー性が得られる。
【0004】しかしながら、このような容器は焼却適性
が劣るため、使用済みの容器の廃棄処理が困難になると
いう問題があった。これに対処するために、樹脂フィル
ムにケイ素酸化物の薄膜を形成したバリアー層を備える
容器が開発されている(特開昭63−281838号
等)。このような容器は、優れたバリアー性を有し、か
つ焼却適性を備えている。
【0005】しかし、上記のバリアー層は遮光性におい
てアルミニウム箔層に劣り、特に紫外線が容器内部に到
達して、内容物の変質・劣化等を来すという問題があっ
た。本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもの
であり、高いガスバリアー性と焼却適性を備えるととも
に、外部光を有効に遮断して内容物の変質等を防止する
ことのできる容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は紙層と、該紙層の外側に形成された
ポリオレフィン系樹脂層と、前記紙層の内側に形成され
無機酸化物の薄膜を有するバリアー層と、該バリアー層
の内側にポリオレフィン系樹脂により形成されたシール
層とを備え、更に遮光層を少なくとも前記ポリオレフィ
ン系樹脂層の外側、前記紙層と前記ポリオレフィン系樹
脂層との間、前記紙層と前記バリアー層との間、および
前記バリアー層と前記シール層との間のいずれかに備え
ている基材を、前記ポリオレフィン系樹脂層が外表面と
なるようにして製函した構成である。
【0007】
【作用】容器を構成する基材が積層構造を有し、シール
層と紙層との間に位置するバリアー層は無機酸化物の薄
膜を有するため、優れたガスバリアー性が得られ、ま
た、基材中に遮光層が設けられているため、外部光が基
材を透過して容器内に達し内容物の変質等を生じること
が有効に防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の容器の一例を示す斜視
図である。図1において、容器1は基材11を用いて製
函されたカートン形式の容器であり、有底の胴部2と、
この胴部2に連設された頂部3とを有している。
【0009】図2は容器1を構成する基材11の概略断
面図である。図2において、基材11は紙層12と、こ
の紙層12の一方の面に形成されたポリオレフィン系樹
脂層13、紙層12の他の面に形成されたポリサンド層
14、遮光層15、バリアー層16、シール層17とか
らなる積層構造を有している。そして、ポリオレフィン
系樹脂層13が容器1の外面を構成し、シール層17が
容器1の内面を構成している。
【0010】基材11を構成する紙層12は、坪量10
0〜500g/m2 程度が好ましい。この紙層12に積
層されるポリオレフィン系樹脂層13は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、特に低
密度ポリエチレンにより形成することができ、その厚さ
は10〜50μm程度が好ましい。
【0011】ポリサンド層14は紙層12と遮光層15
とを熱融着するための層であり、後述するバリアー層1
6の樹脂フィルム16A側に形成された遮光層15上
に、接着性ポリオレフィン系樹脂を押し出しながら、紙
層12を熱融着させることにより形成される。
【0012】ここで、接着性ポリオレフィン系樹脂は、
例えばポリエチレン、エチレン−α・オレフィン共重合
体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチレン等
のポリα−オレフィン、ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン等のポリジオレフィン、あるいは、これらの共重合体
等を用いることができる。また、エチレンと、カルボン
酸、カルボン酸塩、カルボン酸無水物、カルボン酸エス
テル、カルボン酸アミドまたはカルボン酸イミド、アル
デヒド、ケトン等に基づくカルボニル基を単独で、ある
いはシアノ基、ヒドロキシ基、エーテル基、オキシラン
環等との組み合わせで有するエチレン系不飽和単量体の
1種または2種以上との共重合体等を用いることができ
る。より具体的には、 A.エチレン系不飽和カルボン酸:アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、5−ノルボルネン2,3−ジカルボ
ン酸等、 B.エチレン系不飽和無水カルボン酸:無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、5−ノルボルネン2,3−ジカ
ルボン酸無水物、テトラヒドロ無水フタル酸等、 C.エチレン系不飽和エステル:アクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、マ
レイン酸モノまたはジエチル、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、γ−ヒドロキシメタクリル酸プロピル、βー
ヒドロキシアクリル酸エチル、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、β−N−エチルアミノ
エチルアクリレート等、 D.エチレン系不飽和アミドまたはイミド:アクリルア
ミド、メタクリルアミド、マレインイミド等、 E.エチレン系不飽和アルデヒドまたはケトン:アクロ
レイン、メタクロレイン、ビニルメチルケトン、ビニル
ブチルケトン等、 のエチレン系不飽和単量体が用いられ、好ましくはエチ
レン系不飽和カルボン酸、あるいはエチレン系不飽和無
水カルボン酸が用いられる。また、エチレンとエチレン
系不飽和カルボン酸との共重合体の金属中和物も使用さ
れる。
【0013】上述のような接着性ポリオレフィン系樹脂
により形成されるポリサンド層14の厚さは5〜50μ
m程度が好ましい。遮光層15は、容器外部の光、特に
紫外線を遮断して内容物の変質・劣化を防止するための
ものであり、カーボンブラックを0.5〜30重量%、
好ましくは1〜20重量%の範囲で含有したポリオレフ
ィン系樹脂により形成することができる。ポリオレフィ
ン系樹脂としては低密度ポリエチレン樹脂等が使用で
き、遮光層15の厚さは5〜50μm程度が好ましい。
【0014】バリアー層16は、樹脂フィルム16Aの
一方の面に形成した無機酸化物薄膜16Bとの2層積層
構造をなし、上述のように樹脂フィルム16A側に遮光
層15がドライラミネーションされている。
【0015】樹脂フィルム16Aとしては、ポリエステ
ル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチ
レン樹脂等のフィルムを用いることができる。また、こ
れらの樹脂フィルムは、一軸または二軸延伸処理を施し
たもの、コロナ放電処理、低温プラズマ処理等の放電処
理を施したもの、シランカップリング剤塗布、プライマ
ー塗布、サンドプラスト処理等の表面処理を施し無機酸
化物薄膜16Bとの接着性を向上させたものであっても
よい。この樹脂フィルム16Aの厚さは5〜30μm程
度が好ましい。
【0016】樹脂フィルム16Aに形成される無機酸化
物薄膜16Bは、例えばケイ素酸化物(SiOx )、酸
化アルミニウム(Al2 3 )等の薄膜で構成される。
無機酸化物薄膜16Bを形成する方法としては、特に制
限はなく、イオンビーム法、電子ビーム法等の真空蒸着
法、スパッタリング法等がある。
【0017】このような無機酸化物薄膜16Bの厚さ
は、十分なバリアー性を得るために、通常、10nm以
上であり、特に20〜150nmの範囲が好ましい。無
機酸化物薄膜16Bの厚さが150nmを越えると、無
機酸化物薄膜16Bにクラックが入り易くなり、ガスバ
リアー性が低下する危険性があるとともに、材料コスト
が割高となり好ましくない。
【0018】尚、無機酸化物薄膜16Bは、例えば一酸
化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、ケイ素酸化物と酸
化アルミニウムとの混合物等であってもよい。シール層
17は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、特に低密度ポリエチレンにより形成するこ
とができ、その厚さは30〜150μm程度が好まし
い。このようなシール層17とバリアー層16の無機酸
化物薄膜16Bとの積層は、イソシアネート系接着剤を
用いたドライラミネーションにより行うことができる。
イソシアネート系接着剤としては、例えばポリエステル
ポリウレタン系接着剤、ポリエーテルポリウレタン系接
着剤を主剤とし、この主剤にトリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート等の硬化剤を添加させる
二液硬化タイプの接着剤が挙げられる。
【0019】本発明の容器に用いる基材は、図2に示し
た基材に限定されるものではない。図3は本発明の容器
に用いる基材の他の態様を示す概略断面図である。図3
において、基材21は紙層22と、この紙層22の一方
の面に形成されたポリオレフィン系樹脂層23、紙層2
2の他の面に形成されたポリサンド層24、接着性ポリ
オレフィン系樹脂層25、バリアー層26、遮光層2
7、シール層28とからなる積層構造を有している。こ
のように、基材21は遮光層がバリアー層とシール層と
の間に設けられている例である。そして、ポリオレフィ
ン系樹脂層23が容器の外面を構成し、シール層28が
容器の内面を構成するように製函されて容器が形成され
る。
【0020】基材21を構成する各層は、接着性ポリオ
レフィン系樹脂層25を除いて上述の基材11の該当す
る層と同様にして形成することができる。ここで、ポリ
サンド層24は紙層22と接着性ポリオレフィン系樹脂
層25とを熱融着するための層であり、バリアー層26
の樹脂フィルム26A側に形成された接着性ポリオレフ
ィン系樹脂層25上に、接着性ポリオレフィン系樹脂を
押し出しながら、紙層22を熱融着させることにより形
成される。そして、接着性ポリオレフィン系樹脂層25
は、上述の基材11の説明において挙げた接着性ポリオ
レフィン系樹脂を用いて形成することができ、厚さは5
〜50μm程度が好ましい。
【0021】図4は本発明の容器に用いる基材の他の態
様を示す概略断面図である。図4において、基材31は
紙層32と、この紙層32の一方の面に形成されたポリ
オレフィン系樹脂層33、紙層32の他の面に形成され
た遮光層34、ポリサンド層35、接着性ポリオレフィ
ン系樹脂層36、バリアー層37、シール層38とから
なる積層構造を有している。そして、ポリオレフィン系
樹脂層33が容器の外面を構成し、シール層38が容器
の内面を構成するように製函されて容器が形成される。
【0022】このように、基材31は遮光層34が紙層
32の内側に設けられている例である。この場合、遮光
層34は、金属酸化物微粉末を含有するインキ、金属酸
化物微粉末を含有する接着剤、金属微粉末を含有するイ
ンキ、黒色インキ、あるいは紫色インキを用いて紙層3
2に印刷により形成される。使用する金属酸化物微粉末
としては、酸化亜鉛微粉末、酸化スズ微粉末等が挙げら
れ、金属微粉末としては、アルミニウム微粉末等が挙げ
られ、これらの微粉末の粒径は0.01〜5μm程度が
好ましい。また、使用する接着剤は、ドライラミネーシ
ョンに用いられている公知の接着剤でよい。黒色イン
キ、紫色インキとしては、公知のオフセットインキ、グ
ラビアインキ等を用いることができる。このような遮光
層34の厚さは0.1〜10μm程度が好ましい。
【0023】上記の基材31を構成する遮光層34を除
く各層は、上述の基材11、21と同様に形成すること
ができる。尚、図4に示される例では、遮光層34は紙
層32の内側に印刷により形成されているが、紙層32
の外側に形成したり、ポリオレフィン系樹脂層33の内
側に形成して、紙層32とポリオレフィン系樹脂層33
との間に設けてもよい。
【0024】このような基材11を用いた容器1の形成
は、ヒートシール法、超音波シール法等の公知の手段を
用いて行うことができる。次に、実験例を示して本発明
を更に詳細に説明する。 (実験例)・試料1の作成 先ず、坪量340g/m2 の紙の片面に、低密度ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16
sp)を押出しラミネートしてポリエチレン樹脂層(厚
さ30μm)を形成して2層構成の基材シートを作成し
た。
【0025】一方、片面にケイ素酸化物(SiO2 )の
蒸着薄膜(厚さ50nm)を有する二軸延伸ポリエステ
ルフィルム(三菱化成ポリテックス(株)製テックバリ
ヤー、厚さ12μm)をバリアー層を構成する樹脂フィ
ルムとして使用し、この樹脂フィルムのケイ素酸化物薄
膜側に、低密度ポリエチレン樹脂フィルム(SKL大日
本樹脂(株)製、厚さ60μm)をドライラミネーショ
ンしてシール層とした。また、上記の二軸延伸ポリエス
テルフィルムのケイ素酸化物薄膜非形成側に、カーボン
ブラックを7.5重量%含有する低密度ポリエチレン樹
脂フィルム(大日本樹脂(株)製 遮光フィルム、厚さ
40μm)をドライラミネーションして遮光層とした。
【0026】次に、上記の遮光層上に、低密度ポリエチ
レン樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16s
p)を押出しながら上述の基材シートの紙層を熱融着
(サンドラミネーション)して、図2に示される積層構
造の基材を得た。この基材を用いて1.0l容量のゲー
ベルトップカートン形式の容器(試料1)を作成した。 ・試料2の作成 先ず、坪量340g/m2 の紙の片面に、低密度ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16
sp)を押出しラミネートしてポリエチレン樹脂層(厚
さ30μm)を形成して2層構成の基材シートを作成し
た。
【0027】一方、低密度ポリエチレン樹脂(三井石油
化学工業(株)製 ミラソン16sp)と、この低密度
ポリエチレン樹脂にカーボンブラックを3.0重量%含
有させたものとを共押出して、シール層(厚さ40μ
m)と遮光層(厚さ40μm)とを有する共押出フィル
ムを作成した。そして、片面にケイ素酸化物(Si
2)の蒸着薄膜(厚さ50nm)を有する二軸延伸ポ
リエステルフィルム(三菱化成ポリテックス(株)製テ
ックバリヤー、厚さ12μm)をバリアー層を構成する
樹脂フィルムとして使用し、この樹脂フィルムのケイ素
酸化物薄膜側に、上記の共押出フィルムの遮光層側をド
ライラミネーションした。
【0028】次に、上記の二軸延伸ポリエステルフィル
ムのケイ素酸化物薄膜非形成側に、低密度ポリエチレン
樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16sp)
を押出して低密度ポリエチレン樹脂層を形成し、この低
密度ポリエチレン樹脂層上に低密度ポリエチレン樹脂
(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16sp)を押
出しながら上述の基材シートの紙層を熱融着(サンドラ
ミネーション)して、図3に示される積層構造の基材を
得た。この基材を用いて試料1と同様にしてカートン形
式の容器(試料2)を作成した。・試料3の作成 先ず、アルミニウム微粉末(平均粒径0.05μm)と
ウレタン樹脂とを2:1(重量比)の割合で混合してイ
ンキを調製した。そして、坪量340g/m2の紙の片
面に、上記のインキをグラビア印刷法により塗布して遮
光層(厚さ3μm)を形成した。また、上記の紙の遮光
層非形成側に低密度ポリエチレン樹脂(三井石油化学工
業(株)製 ミラソン16sp)を押出しラミネートし
てポリエチレン樹脂層(厚さ30μm)を形成して3層
構成の基材シートを作成した。
【0029】一方、ケイ素酸化物(SiO2 )の蒸着薄
膜(厚さ50nm)を有する二軸延伸ポリエステルフィ
ルム(三菱化成ポリテックス(株)製テックバリヤー、
厚さ12μm)をバリアー層を構成する樹脂フィルムと
して使用し、この樹脂フィルムのケイ素酸化物薄膜側
に、低密度ポリエチレン樹脂フィルム(大日本樹脂
(株)製SKL、厚さ60μm)をドライラミネーショ
ンしてシール層とした。また、上記の二軸延伸ポリエス
テルフィルムのケイ素酸化物薄膜非形成側に、イソシア
ネート系アンカーコート剤を塗布しながら低密度ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16
sp)を押出しラミネートしてポリエチレン樹脂層(厚
さ15μm)を形成した。
【0030】次に、上記の3層構成の基材シートの遮光
層上にイソシアネート系アンカーコート剤を塗布しなが
ら低密度ポリエチレン樹脂(三井石油化学工業(株)製
ミラソン16sp)を押出し、上述のポリエチレン樹
脂層(厚さ15μm)を熱融着(サンドラミネーショ
ン)して、図4に示される積層構造の基材を得た。この
基材を用いて試料1と同様にしてカートン形式の容器
(試料3)を作成した。・比較試料の作成 先ず、坪量340g/m2 の紙の片面に、低密度ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16
sp)を押出しラミネートしてポリエチレン樹脂層(厚
さ30μm)を形成して2層構成の基材シートを作成し
た。
【0031】一方、片面にケイ素酸化物(SiO2 )の
蒸着薄膜(厚さ50nm)を有する二軸延伸ポリエステ
ルフィルム(三菱化成ポリテックス(株)製テックバリ
ヤー、厚さ12μm)をバリアー層を構成する樹脂フィ
ルムとして使用し、この樹脂フィルムのケイ素酸化物薄
膜側に、低密度ポリエチレン樹脂フィルム(大日本樹脂
(株)製SKL、厚さ60μm)をドライラミネーショ
ンしてシール層とした。また、上記の二軸延伸ポリエス
テルフィルムのケイ素酸化物薄膜非形成側に、イソシア
ネート系アンカーコート剤を塗布しながら低密度ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラソン16
sp)を押出してポリエチレン樹脂層(厚さ15μm)
を形成した。
【0032】次に、このポリエチレン樹脂層上に、低密
度ポリエチレン樹脂(三井石油化学工業(株)製 ミラ
ソン16sp)を押出しながら上述の基材シートの紙層
を熱融着(サンドラミネーション)して基材を得た。こ
の基材を用い試料1と同様にしてカートン形式の容器
(比較試料)を作成した。
【0033】上述のようにして作成した各容器(試料1
〜3および比較試料)について、先ず、基材の全光線透
過率を測定し、更に、外部光による内容物の変質、劣化
の有無を評価した。この結果を表1に示した。 (全光線透過率の測定)スガ試験機(株)製 カラーコ
ンピューターSM−5を使用して測定した。 (内容物の品質評価)食用油を充填し1500LUXの
蛍光灯を照射した状態で40℃、80%RHの雰囲気中
に120日間保管し、その後、開封して官能テストによ
り評価した。また、紫外線照射を行わず、40℃、80
%RHの雰囲気中に120日間保管した後、開封して過
酸化物価を測定し評価した。
【0034】
【表1】 表1に示されるように本発明の容器は、優れた遮光性と
ガスバリアー性とを兼ね備えているが、比較試料は、良
好なガスバリアー性を有しているものの、遮光性は不十
分であり、紫外線による内容物の変質が認められた。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば容
器を構成する基材中に遮光層が設けられているため、外
部光が基材を透過して容器内に達することが有効に防止
され、また、シール層と紙層との間に位置するバリアー
層は無機酸化物の薄膜を有するため、優れたガスバリア
ー性が得られ、容器は焼却適性と安定したガスバリアー
性と高い遮光性を有し、内容物の変質等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の容器を構成する基材の概略断面図であ
る。
【図3】本発明の容器を構成する基材の他の態様を示す
概略断面図である。
【図4】本発明の容器を構成する基材の他の態様を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1…容器 2…胴部 3…頂部 11,21,31…基材 12,22,32…紙層 13,23,33…ポリオレフィン樹脂層 14,24,35…ポリサンド層 15,27,34…遮光層 16,26,37…バリアー層 16A,26A,37A…樹脂フィルム層 16B,26B,37B…無機酸化物薄膜 17,28,38…シール層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙層と、該紙層の外側に形成されたポリ
    オレフィン系樹脂層と、前記紙層の内側に形成され無機
    酸化物の薄膜を有するバリアー層と、該バリアー層の内
    側にポリオレフィン系樹脂により形成されたシール層と
    を備え、更に遮光層を少なくとも前記ポリオレフィン系
    樹脂層の外側、前記紙層と前記ポリオレフィン系樹脂層
    との間、前記紙層と前記バリアー層との間、および前記
    バリアー層と前記シール層との間のいずれかに備えてい
    る基材を、前記ポリオレフィン系樹脂層が外表面となる
    ようにして製函したことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記遮光層は、カーボンブラックを0.
    5〜30重量%の範囲で含有するポリオレフィン系樹脂
    層であることを特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 【請求項3】 前記遮光層は、金属酸化物微粉末を含有
    するインキ、金属酸化物微粉末を含有する接着剤、金属
    微粉末を含有するインキ、黒色インキ、および紫色イン
    キのいずれかを用いて印刷により形成されたインキ層で
    あることを特徴とする請求項1記載の容器。
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