JPH061346B2 - 齣エツジの検出方法 - Google Patents

齣エツジの検出方法

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JPH061346B2
JPH061346B2 JP31373886A JP31373886A JPH061346B2 JP H061346 B2 JPH061346 B2 JP H061346B2 JP 31373886 A JP31373886 A JP 31373886A JP 31373886 A JP31373886 A JP 31373886A JP H061346 B2 JPH061346 B2 JP H061346B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、齣エツジの検出方法に係り、特にネガフイル
ム等の原画フイルムの焼付に際し、撮影齣のエツジ(フ
イルム・ベースとの境界)を効率良く迅速に検出する方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来より、カラーネガフイルム(原画フイルム)の画像
全体の積算透過濃度(LATD)を測定して濃度補正を
すると共にスロープコントロールを行って、全ての仕上
りプリントの濃度及びカラーバランスがネガの濃淡(露
光アンダ、適性露光、露光オーバ)によらず同一となる
ように焼付けするカラー自動写真焼付装置が知られてい
る。この自動写真焼付装置は、光源、調光フイルタ、ミ
ラーボツクス、ネガキヤリア、レンズおよびブラツクシ
ヤツタを備えた光学系を順に配置して構成されている。
そして、ネガキヤリアに原画フイルムを載置して光源を
点灯させ、ブラツクシヤツタを開いて印画紙上に原画フ
イルムの画像をレンズを介して結像させることにより焼
付けを行なう。焼付けられた印画紙は現像プロセスによ
って現像され、プリントが自動的に仕がるように構成さ
れている。この自動写真焼付装置では、光源から発せら
れた原画透過光を受光素子によって赤色光(R)、緑色
光(G)、青色光(B)に三原色分解し、R、G、B各
色毎に別々にLATD(Large Area Transmittance
Density)を測定してエバンスの原理に基づいて焼付光
量を決定すると共に相反則不軌等を補正するためにスロ
ープコントロールを行ってプリントの濃度およびカラー
バランスを制御するようにしている。
また、自動写真焼付装置では、印画紙へ原画フイルムの
齣画像を適正に焼付けるために、原画フイルムの齣を焼
付装置に正確に位置決めする必要がある。この位置決め
を自動的に行なうため、従来では前工程でノツチヤを用
いて原画フイルムの側端部にノツチを穿設し、これを光
センサ等で検出して位置決めするようにしているが、ノ
ツチを穿設する時に齣との対応を正確にとる必要があ
り、多大な労力を要するといった欠点がある。また、原
画フイルムに対して常に一定距離の定量送りを行なって
位置決めする方法もあるが、カメラでのフイルム齣送り
のばらつきや、焼付でのフイルム送り時の位置ずれが累
積されて精度が悪く焼付の際に齣位置修正を要する頻度
が高く自動処理には適さないといった欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これらの欠点を解決するために、本出願人は比較的画素
密度の粗い露光制御用二次元イメージセンサを用いても
画素ピツチを補間することによって高分解能の画素情報
を得、これによって齣エツジを正確に検出し、フイルム
の齣を焼付位置に自動的に位置決めする方法を既に提案
している。この方法は、二次元イメージセンサの画素ピ
ツチよりも相対的に小さいピツチで画素列の出力を検出
し、補間された変数の度数分布により統計的手法によっ
て齣エツジを検出するものである。この方法によれば、
焼付に供するネガフイルムをネガキヤリアにセツトする
のに際して、フイルムエツジに最も近い先頭の齣を予め
位置決めしておけば、以後齣の長さおよび齣間隔は略一
定であることから、ネガフイルムを所定量搬送して所定
の検出範囲内で次の齣のエツジを検出して位置決めする
ことによって、先頭の齣の位置決め作業を除いては、ネ
ガフイルム齣を実用上問題なく自動位置決めすることが
できる。しかしながら、長尺ネガ(ストリツプスネガ)
の場合には、一般にネガフイルム先端部分から離れた位
置に焼付の対象となる先頭の齣が存在しており、上記の
方法を利用して先頭齣のエツジを検出すると先頭の齣に
ついても画素ピツチよりも小さいピツチで齣エツジを精
度検出するため、ネガフイルム先端部分から連続して画
素ピツチよりも小さいピツチでデータを取込み演算処理
して齣エツジの位置を検出する必要があり、これによっ
て先頭の齣の精密な位置検出の範囲が広く多大なデータ
取込み時間と演算時間を必要としてフイルムを高速で搬
送することができず効率の良い齣エツジ検出ができな
い、という問題がある。また、短尺(ピース)ネガの場
合にも、先頭齣の位置は、長尺ネガと同様の場合(長尺
ネガの先頭部分を含んで切断されたピースネガの場合)
と、フイルムエツジに近接している場合とがあり、いず
れも前の齣位置を基準とする統計的方法による齣エツジ
検出方法では、これらのネガの自動識別が困難である、
という問題がある。更に、これらの問題を避けるには、
ネガフイルムの先端部分を手動で位置決めしなければな
らないため、効率が悪く、いずれも自動化の妨げにな
る、という問題がある。
本発明は上記問題点を解決して本出願人が提案している
上記の位置決め方法を更に実用性と汎用性の高いものと
することにより、長尺ネガフイルム及び短尺ネガフイル
ムを問わず先頭の齣についても効率良く自動で位置決め
ができるように、微細ピツチフイルム搬送による齣エツ
ジ位置の精密検出範囲を予備検出に対して相対的に狭く
して、精密検出範囲前後を高速で搬送することにより、
全体としてフイルムを高速で搬送することができる齣エ
ツジの検出方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、フイルム搬送方向
と直交する方向に延在する1または2以上の第1の受光
素子列群と1または2以上の第2の受光素子列群とをフ
イルム搬送方向に並列配置すると共にフイルムを搬送し
て齣エツジを検出するにあたって、第1の受光素子列群
で齣エツジの存在を予備検出し、齣エツジが予備検出さ
れた後第2の受光素子列群で齣エツジの位置を精密検出
することを特徴とする。
〔作用〕
本発明によれば、第1の受光素子列群で齣エツジの存在
が予備検出され、齣エツジが予備検出された後第2の受
光素子列群で齣エツジの位置が精密検出される。このよ
うに齣エツジの存在を予備検出することで齣エツジの精
密検出範囲を小さな範囲に限定することができ、これに
よって予備検出されるまで、予備検出範囲、第1の受光
素子群と第2の受光素子群との間すなわち齣エツジの存
在が検出されてから精密検出範囲までの間および精密検
出後は高速でフイルムを搬送することができる。このよ
うに本発明では、齣エツジの存在を予備検出した後に齣
エツジの位置を検出するので、画素密度が粗いセンサを
用いた場合でも、画素ピツチより小さいピツチで常時齣
エツジの位置を検出する必要がなく、限定された精密検
出範囲内のみ画素ピツチより小さいピツチで検出すれば
よくなり、全体としてデータ取込み時間と演算時間とか
ら成る検出時間を短くすることができる。また、第1の
受光素子列群では、齣エツジの存在、すなわち齣エツジ
が一定距離範囲内にあるかないかを検出するのみである
ので、画素密度は粗くてよくまた、齣エツジの存在が検
出されるまではフイルムを例えば単一画素ピツチで搬送
することができる。なお、第1の受光素子列群の分解能
が高ければ複数画素ピツチで検出すればよく、このよう
にすることにより更に効率良くなる。一方、第2の受光
素子列群では齣エツジの位置を第1の受光素子列群より
高い精度で検出するので、画素密度が粗いセンサを用い
た場合には、単一画素ピツチよりも小さいピツチで検出
する。なお、第2の受光素子列群の分解能が高ければ単
一画素ピツチで検出すればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、齣エツジの存在を
予備検出して齣エツジの位置を予測した後齣エツジの位
置を精密検出しているため齣エツジの精密検出範囲を狭
く限定して検出時間を短くすることができ、これにより
齣エツジの存在を予備検出するまで、予備検出範囲、受
光素子列群間および精密検出後を、齣エツジの位置を精
密検出する場合より、相対的に高速で搬送できるから、
全体としてフイルム送りを効率よく高速化することがで
きる、という効果が得られる。すなわち、単一または複
数画素ピツチで中〜高速搬送する予備検出および齣エツ
ジを検出せずに高速搬送する非検出の範囲の比率が、微
細画素ピツチで低速搬送する精密検出の範囲より相対的
に高いので全体としてフイルム送りを効率よく高速化す
ることができる。
〔態様の説明〕
本発明は実施するにあたって以下の態様を採り得る。
第1の態様は、フイルムエツジの近傍に先頭齣のエツジ
が存在することが確認されている典型的なピースネガの
先頭齣のエツジの検出に本発明を適用したものであり、
予備検出ではフイルムエツジの存在の確認のみを行なう
ようにしている。すなわち、第1の態様は、長尺ネガの
先端部を含まないピースネガの先頭齣のエツジを検出す
る場合に第1の受光素子列群でフイルムエツジの存在を
検出することにより先頭齣のエツジの存在を予備検出
し、先頭齣のエツジの存在が予備検出された後第2の受
光素子列群で先頭齣のエツジの位置を精密検出するもの
である。
1本の長尺ネガ(ストリツプスネガ)を所定齣単位(例
えば、6齣単位または4齣単位)に切断したピースネガ
の場合には、長尺ネガの先端部に対応するピースネガを
除けば(このピースネガについては、かぶりが発生して
いたり空撮り齣が存在するため)通常フイルムエツジか
らこのフイルムエツジに最も近い齣エツジ(先頭齣のエ
ツジ)までの長さは略1mm程度でありピースネガ全体の
長さ(4齣の場合約152mm(38mm×4)、6齣の場
合228mm(38mm×6))に対する割合が小さいか
ら、先頭齣のエツジの存在を予備検出する段階でフイル
ムエツジの位置とフイルムエツジに最も近い先頭齣のエ
ツジとは略等しいと見做すことができる。従って、フイ
ルムエツジの存在を検出することで先頭齣のエツジの存
在を予備検出したと見做すことができる。このため、本
態様では、フイルムエツジの存在から先頭齣のエツジの
存在を予備検出した後に第2の受光素子列群の位置まで
高速搬送し第2の受光素子列群で先頭齣のエツジの位置
を精密検出するようにしている。フイルムエツジの存在
は、第1の受光素子列群の出力がフイルム無し状態を基
準として少なくともフイルムベース濃度の分だけ高濃度
側に変化したか否かを判断することにより容易に検出す
ることができる。
このようにフイルムエツジの存在から先頭齣のエツジの
存在を予備検出することにより、例えば、フイルム搬送
装置を駆動した状態でピースネガをフイルム搬送装置に
挿入すれば、フイルムエツジの存在が検出されたことに
より先頭齣のエツジの存在が予備検出され、その後例え
ば後述する所定の方法(画素ピツチ補間等)によって先
頭齣のエツジの位置が精密検出されて、先頭齣を所定位
置に停止させることができるため、自動的にピースネガ
のフイルムエツジに最も近い先頭齣を位置決めすること
ができる。
従って、本態様によればフイルムの搬送を総合的に高速
化できると共にピースネガのフイルムエツジに最も近い
先頭齣を自動的に効率良く位置決めすることができる、
という効果が得られる。
第2の態様は第1の態様と略同様であるが、第1の態様
の実用性を更に高めたものであり、予備検出でフイルム
エツジの確認と先頭齣のエツジの確認とを行なうことに
より精密検出の範囲を更に限定できるようにしたもので
ある。すなわち、第2の態様は、第1の態様の自動化効
率を更に高める場合に、第1の受光素子列群の出力が高
濃度側に変化した位置を基準として所定距離範囲内およ
び所定濃度範囲内で第1の受光素子列群の出力が更に高
濃度側に変化したか否かを判断することにより先頭齣の
エツジの存在を予備検出し、先頭齣のエツジの存在が予
備検出された後第2の受光素子列群で先頭齣のエツジの
位置を精密検出するものである。
第1の態様では、長尺ネガの先端部分を含まないピース
ネガの場合には先頭齣のエツジの存在を予備検出する段
階ではフイルムエツジと先頭齣のエツジとが略等しいと
してフイルムエツジを検出することにより先頭齣のエツ
ジを予備検出していたが、本態様では実際の先頭齣のエ
ツジの存在を予備検出するために、第1の受光素子列群
の出力がフイルム無し状態を基準として少なくともフイ
ルムベース濃度の分だけ高濃度側に変化した位置を基準
として所定距離範囲(例えば、ピースネガのフイルムエ
ツジからこのフイルムエツジに最も近い先端齣のエツジ
までの長さ(最大4〜5mm程度搬送する最大距離または
時間))内および所定濃度範囲で第1の受光素子列群の
出力が更に高濃度側に変化したか否かを判断することに
より先頭齣のエツジの存在を予備検出している。すなわ
ち、長尺ネガの先端部分を含まないピースネガの場合は
通常フイルムエツジから先頭齣のエツジまでの距離が短
く、齣画像部分はネガベース部分より濃度が高いので、
第1の受光素子列群でベース部分を検出したとき第1の
受光素子列群の出力が高濃度側に変化し、この時点から
所定距離範囲内で齣画像部分が検出されて出力が更に所
定濃度範囲内で高濃度側に変化する。なお、先頭齣画像
に食い込んでフイルムが切断され、フイルムエツジと先
頭齣のエツジとが等しくなる場合があるが、この場合に
は上記所定距離は0になる。従って、第1の受光素子列
群の出力が所定距離範囲内および所定濃度範囲内で高濃
度側に変化したか否かを検出することによって、フイル
ムエツジに最も近い先頭齣のエツジを検出することがで
きる。そして、第1の態様と同様にして第2の受光素子
列群によって先頭齣のエツジが精密検出される。
本態様は、実際の先頭齣のエツジを予備検出しているた
め、第1の態様に比較して先頭齣のエツジの検出がより
確実になり実用性が高く、総合的な検出時間も短くな
る、という効果が得られる。
以上では、長尺ネガの先端部分を含まないピースネガ、
すなわちフイルム先端部分のかぶりや空撮りの発生頻度
が少ないピースネガについて説明した。しかしながら一
般的には、撮影時にパトローネから引出されたフイルム
をカメラに装填するので、長尺ネガの先端部分や長尺ネ
ガの先端部分を含むピースネガには外光により完全に露
光されたかぶりが発生している。また、長尺ネガの先端
部分を含まないピースネガであっても上述したようにフ
イルムエツジと齣エツジとが一致して切断される場合が
ある。従って、第3の態様では、上記のフイルム形態
(ストリツプスネガ、ピースネガ等)の分類を人手によ
って行なわずに、長尺ネガの先端部分を含むピースネ
ガ、長尺ネガおよび長尺ネガの先端部分を含まないピー
スネガ(フイルムエツジと齣エツジとが一致しているピ
ースネガを含む)全てのフイルムの先端齣のエツジを効
率良く自動的に検出するようにして汎用性および実用性
を極めて高くしている。
すなわち第3の態様は、第1の受光素子列群の出力がフ
イルムベース濃度とかぶり濃度との間の値になった変化
時点を検出することにより先頭齣のエツジの存在を予備
検出し、先頭齣のエツジの存在が予備検出された後第2
の受光素子列群で先頭齣のエツジの位置を精密検出する
ものである。
フイルムベース部分は未露光部分であり、全てのネガに
ついて略同一濃度と見做すことができる。また、かぶり
部分の濃度は通常の露光オーバの齣画像より全体が略均
一に極めて高濃度でありまた一般に齣画像情報のように
低濃度部分と高濃度部分とが混在していない。従って、
齣画像の濃度はフイルムベース部分の濃度とかぶり濃度
との間の値をとり、第1の受光素子列群の出力がフイル
ムベース濃度とかぶり濃度との間の値になった変化時点
を検出することにより先頭齣のエツジの存在を予備検出
することができる。なお、かぶり濃度と一般画像濃度と
の識別は、コントラスト情報や最低濃度情報等を併用す
るようにしてもよい。この場合には、後述するイメージ
センサの蓄積時間が短い場合(超高濃度側の情報が飽和
している場合)に有効である。
以上説明したように第3の態様によれば、フイルム形態
の分類を人手によって行なうことなくフイルムエツジに
最も近い先頭齣のエツジを自動的に効率よく位置決めす
ることができる、という効果が得られる。従って、第3
の態様は第1および第2の態様と比較して汎用性、実用
性が最も高い。
そして、第4の態様は、第1の受光素子列群および第2
の受光素子列群の各々を自動写真焼付装置の露光制御用
二次元イメージセンサのフイルム搬送方向と直交する方
向に延在する少なくとも1列の特定の受光素子列群を利
用してフイルムエツジまたは先頭齣のエツジの存在を検
出する場合に、二次元イメージセンサで露光制御用画像
情報を検出する場合により、相対的に感度を低下させる
ようにしたものである。
二次元イメージセンサのダイナミツクレンジはフオトダ
イオードや光電管等通常の光電変換素子に比較して狭
く、かつ齣画像情報は主にネガフイルムの高濃度側に存
在しているために、本出願人が提案している特開昭60
−154244号公報での齣画像情報測光用の二次元イ
メージセンサを使用する場合にはダイナミツクレンジを
有効に使うため画像の最低濃度であるフイルムベースが
基準濃度ゼロになるようにイメージセンサのダイナミツ
クレンジを設定して以下の式に従ってイメージセンサ出
力の逆数を対数変換して相対的に低濃度側の情報を圧縮
すると共に高濃度側の情報を拡大するように露光制御ま
たは露光補正のための画像情報演算処理を行なってい
る。
ただし、Dは濃度、Tは透過率である。
従って、このようにダイナミツクレンジが設定された露
光制御用二次元イメージセンサを用いてフイルムエツジ
または先頭齣のエツジを検出しようとすると、フイルム
ベース付近に相当する低濃度側の情報が飽和して圧縮さ
れているため分解能が悪く、更にフイルムベース濃度以
下つまりフイルム有無の検出が困難になる。このため、
本態様では、露光制御用二次元イメージセンサを用いて
フイルムエツジまたは先頭齣のエツジの存在を検出する
場合には、二次元イメージセンサで露光制御用画像情報
を検出する場合より、相対的に感度を低下するようにし
ている。感度を低下させるには、光源からの光量を低下
させるかまたは二次元イメージセンサの蓄積時間を短縮
して二次元イメージセンサの感度を切換えることで達成
できる。このように感度を切換えて、例えばフイルムが
存在せずに光源が点灯している状態で基準濃度がゼロに
なるようにダイナミツクレンジを設定すれば、低濃度側
の情報が飽和することがなく、フイルムエツジまたは先
頭齣のエツジの存在を検出することが容易になる。な
お、フイルムエツジや先頭齣のエツジを検出する場合に
はフイルムベース濃度付近の低濃度側に相当する画像情
報が重要となるので、例えば、A/D(アナログ−デジ
タル)変換されたイメージセンサ出力(透過率に対応す
る)をそのまま用いてフイルムエツジ等の存在を検出し
てもよく、対応するルツクアツプテーブルを切換えて濃
度値に変換してもよい。なお、以下の実施例ではルツク
アツプテーブルを用いる例について説明した。
本態様によれば、露光制御用画像情報を検出する二次元
イメージセンサをエツジ検出に利用しているため、エツ
ジ検出用のセンサを付加する必要がなく、センサ取付ス
ペースを節約できると共にセンサのコストを低減するこ
とができる、という効果が得られる。また、蓄積時間を
短縮すると、イメージセンサ固有のブルーミングやスミ
ア等の不要信号を低減でき、これによってエツジ検出精
度を高められる、という効果がある。更に、センサの蓄
積時間も減らせるので検出時間を短くでき、全体の処理
時間を短縮できる。
〔実施例〕
以下図面を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明す
る。
第2図は、本発明で用いる自動写真焼付装置の焼付光学
系の概略構成を示す図である。フイルム搬送装置10
は、ネガフイルム等の現像済原画フイルム18をフイル
ム支持台(ネガキヤリア)15の所定焼付位置17に搬
送するフイルム搬送装置である。焼付位置17の下方に
は焼付用光源19があり、フイルム18と光源19との
間には、イエロ(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)の各補色フイルタからなる調光フイルタ27が配
置されている。フイルム支持台15のフイルム撮影領域
相当部分は、開口または透光性となっている。フイルム
18の上方には、焼付用レンズ29及びシヤツタ31を
介して、長尺の印画紙33が配置されている。33Aは
印画紙33の供給ロールであり、33Bはその巻き取り
ロールである。LSは、焼付の光軸である。
印画紙33への焼付の邪魔にならないように光軸LSと
所定角度をなして、焼付位置17の近傍に、焼付位置1
7でのフイルム18の濃度分布を得るための画像情報検
出装置35が配置されている。この画像情報検出装置3
5は、CCD式やMOS式等の蓄積型光電変換素子から
なる二次元イメージセンサ37、焼付位置17のフイル
ム像を当該イメージセンサ37に結像させるレンズ39
及び、イメージセンサ37の出力を電子処理して焼付位
置17からの光量信号を形成する回路41からなる。イ
メージセンサ37は、焼付位置17に位置するネガフイ
ルム18の原画透過光をレンズ系39を介して受光し、
焼付位置17からの光量情報を多数の整列画素に分割し
て出力する。また、回路41はCPU43に接続され、
CPU43は搬送速度を制御するようにフイルム搬送装
置10のパルスモータに接続されている。
原画フイルム18はフイルム搬送装置10により順次、
焼付位置17に齣送りされるが、フイルム搬送装置10
は、次のように構成されている。
〔フイルム搬送装置〕
第3および第4図に示される如く光軸LSの上流側及び
下流側にはそれぞれ搬送ローラ22、24が搬送される
ネガフイルムの裏面(下面)に対応するように配置され
ている。これらの搬送ローラ22、24はそれぞれ回転
軸26、28へ固着されており、平面的に見てフイルム
搬送路Aと直角方向に配置されている。
搬送ローラ22にはプーリ38が、搬送ローラ24には
プーリ40がそれぞれ固着されており、これらのプーリ
38、40間へタイミングベルト42が掛け渡されてい
る。これによって回転軸26、28は軸方向に見て同一
回転方向でかつ同一回転数で回転されるようになってい
る。
プーリ40と搬送ローラ24との間にはプーリ44が固
着されており、タイミングベルト46の一部が巻掛けら
れている。このタイミングベルト46の他の一部はプー
リ48へ巻掛けられており、このプーリ48はCPU4
3によって駆動パルス数が制御されるパルスモータ50
の出力軸52へ連結されている。このためパルスモータ
50はその回転力をタイミングベルト46、42を介し
て回転軸26、28へ伝え、搬送ローラ22、24を第
4図時計方向に回転させ、フイルム搬送路A上のネガフ
イルムへ搬送力を与えるようになっている。
第3図に示される如くフイルム搬送路Aの下方にはロア
マスク64が搭載されている。このロアマスク64には
第1マスク開口62と第2マスク開口70とがそれぞれ
貫通されている。
また、大アーム14には一対のプレスローラ114、1
16が取付けられ、それぞれ搬送ローラ22、24との
間にネガフイルムを挟持し、搬送ローラ22、24の回
転時にネガフイルムを搬送できるようになっている。小
アーム16の先端部にはマスク台136が固着されてい
る。このマスク台136へはマスク開口140よりも大
きな開口137が形成されていると共にアツパマスク1
38が取付けられている。
〔イメージセンサの感度切換〕
フイルム18が搬送路Aを送られる際には、イメージセ
ンサ37の、フイルム搬送方向に直交する方向の画素列
の中からネガサイズに応じて選択された複数の受光素子
からの平均(または積算)出力すなわち真数値は、第5
図に示すようになる。第5図(A)がフイルム18の平
面図であり、第5図(B)がイメージセンサ37を低い
光感度で作動させてダイナミツクレンジを第8図のCD
Rとしたときの前記出力であり、(C)が高い光感度で
作動させてダイナミツクレンジを第8図のFDRとした
ときの前記出力である。第5図(B)から理解されるよ
うに、イメージセンサを低感度で作動させた場合、例え
ばフイルムが存在していない状態での光源の明るさを基
準濃度ゼロとしたときには、高濃度側すなわち画像齣部
分のセンサ出力は飽和状態にあるが、低濃度側では、フ
イルムエツジ部分および齣エツジ部分で出力が大きく変
化しており、この変化からフイルムエツジおよび齣エツ
ジの存在や齣エツジの位置を検出することができる。一
方、第5図(C)から理解されるようにイメージセンサ
を高感度で作動させた場合、すなわちフイルムベース濃
度を基準濃度ゼロとしたときには、高濃度側での画像情
報は精度よく得られているが、低濃度側でセンサ出力は
飽和状態になっている。従って、イメージセンサを高感
度で作動させたときにはフイルムエツジを検出すること
が困難になる。また、第5図(C)から理解されるよう
に、特定の齣画像についてはイメージセンサを高感度で
作動させても齣エツジを検出することができるが、一般
的に齣エツジ検出が困難なアンダ露光ネガフイルムや低
濃度部の分布比率の多いネガフイルムの齣画像について
はフイルムベースと同程度の濃度を有するから、イメー
ジセンサを高感度で作動させて齣エツジを検出すると齣
エツジの検出が困難になるので好ましくない。イメージ
センサ37の高感度切換は、次のようにして行なう。
まず、イメージセンサの蓄積時間を変化させて感度を
切換える場合について説明する。第6図は、第2図にお
ける回路41の詳細とともに、一点鎖線内にイメージセ
ンサ37の詳細を示すものである。イメージセンサ37
は、画像等からの光を受光して光電変換及び電荷の蓄積
を行なう光源変換・蓄積部211と、この光電変換・蓄
積部211に蓄積された電荷を転送してもらって保持す
る保持部212と、この保持部212に保持された電荷
をアナログの画像信号PSとして出力する読出レジスタ
213とで成っている。また、パルス発振器201は所
定周波数(例えば6MHz)の基本クロツク4fcpを発
振し、この基本クロツク4fcpが駆動用タイミング部2
02とCPU203とに入力されて、イメージセンサ3
7を駆動するためのクロツク信号CK(ΦI、ΦS、Φ
R)を生成すると共に、イメージセンサ37の作動状態
を示す信号、すなわちイメージセンサ37の1画素に対
応した画像信号SPと、イメージセンサ37の1ライン
の走査に対応した水平同期信号Hsyncと、イメージ
センサ37の1画面の走査に対応した垂直同期信号Vs
yncとを生成して出力する。イメージセンサ37に入
力されるクロツク信号CKは、光電変換・蓄積部211
を駆動する例えば4相の位相信号ΦI(ΦI1〜ΦI
4)と、保持部212を駆動する例えば4相の位相信号
ΦS(ΦS1〜ΦS4)と、読出レジスタ213を駆動
する例えば4相の位相信号ΦR(ΦR1〜ΦR4)とで
成っており、いずれも基本クロツク信号4fcpを分周し
た同一の周波数(例えば1.5MHz)となっている
が、各相信号(ΦI1〜ΦI4、ΦS1〜ΦS4、ΦR
1〜ΦR4)はいずれも所定の関係で位相がずれたもの
となっている。イメージセンサ37から読出された画像
信号PSは、演算処理部200内のA/D変換器221
でデイジタルの真数値PSDとされ、真数値PSDの透
過率の逆数が対数テーブル回路(ルツクアツプテーブ
ル)224で対数変換されることによってデイジタル濃
度値DSに変換され、メモリ223に記憶されるように
なっている。また、演算処理部200には駆動用タイミ
ング部202からの画像信号SP、水平同期信号Hsy
nc及び垂直同期信号Vsyncが入力され、イメージ
センサ37の作動状態に応じた演算処理を行なうように
なっている。
また、駆動用タイミング部202から出力される位相信
号ΦI(ΦI1〜ΦI4)をゲート回路204を通して
イメージセンサ37の光電変換・蓄積部211に与える
ようにし、このゲート回路204をCPU203からの
制御信号CSで制御するようにしている。また、CPU
203は演算処理部200と接続されており、画像信号
SP、水平同期信号Hsync及び垂直同期信号Vsy
ncに基づいてイメージセンサ37の作動状態を把握
し、画像情報の処理ができるようになっている。従っ
て、CPU203は駆動用タイミング部202からの垂
直同期信号Vsync、すなわち1画面の走査に同期し
て制御信号CSを出力することができる。更に、CPU
203からの演算処理部200内の対数テーブル回路2
24内には、制御信号CSに応じた選択信号SLが入力
されるようになっている。
ここで、ROM(Reed Only Memory)等で構成されて
いる対数テーブル回路224内の対数ルツクアツプテー
ブルの内容を説明すると、真数値Yと濃度値Xとの関係
は第7図に示すようになり、例えばA/D変換器221
の出力が8ビツト(0〜225)で、濃度分解能を0.
01とした場合テーブル#0では濃度0.00〜0.77
の範囲が濃度分解能0.01の有効領域であり、テーブ
#5では濃度0.51〜1.32の範囲が濃度分解能
0.01の有効領域であり、更にテーブル#10では濃度
1.03〜1.92の範囲が濃度分解能0.01の領域
となる。従って、このようなテーブル(第8図のダイナ
ミツクレンジR1、R2に対応するテーブル)を必要数
用意しておけば、暗電流等のノイズ成分やオフセツトの
影響をほとんど受けることなくダイナミツクレンジを切
換えて正確で高い分解能の濃度値Xに変換することがで
きる。つまり、第7図の点線部分は実線部分に比べて分
解能が極めて悪く、特にデイジタル演算処理する場合に
は精度を補償することが出来ないが、例えばテーブル#0
及び#5の実線部分を適宜選択した場合、イメージセンサ
のダイナミツクレンジがD=1.0(10:1)以下で
も濃度値D=0.01〜1.32のレンジを分解能0.
01で読取れることになる。
なお、第8図は高濃度画像(齣画像部分)で要求される
ダイナミツクレンジFDRと、フイルムエツジや齣エツ
ジ検出で要求されるダイナミツクレンジCDRの代表的
な関係を示すもので、蓄積時間を変えることによってレ
ンジR1からレンジR2に移動し、イメージセンサのダ
イナミツクレンジの設定を切換えることによりダイナミ
ツクレンジを総合的に大きくして、フイルムベース濃度
より高い濃度の画像情報とフイルム画像平均濃度付近よ
り低い濃度の画像情報とを必要に応じて切換えて検出す
ることができる様子を示している。なお、ダイナミツク
レンジの設定をCDRとしたときには第5図(B)に示
すように低減度になり、ダイナミツクレンジの設定をF
DRとしたときには第5図(C)に示すように高感度に
なる。
このような構成において、パルス発振器201からの
基本クロツク信号4fcpは駆動用タイミング部202に
入力され、前述と同様にクロツク信号CKと、画像信号
SP、水平同期信号Hsync及び垂直同期信号Vsy
ncの状態信号とを生成し、クロツク信号CKのうちの
位相信号ΦS及びΦRはそれぞれイメージセンサ37の
保持部212及び読出レジスタ213に直接印加され、
位相信号ΦIはゲート回路204を経て光電変換・蓄積
部211に印加される。イメージセンサ37からの画像
信号PSが演算処理部200に入力されて処理されるこ
とも、前述と全く同様である。ここに、CPU203は
演算処理部200を介してイメージセンサ10の作動状
態、つまり光電変換・蓄積、転送、保持及び読出のサイ
クルモードを判断し、制御信号CSを切換えてゲート回
路204を制御する。これは、CPU203へ駆動用タ
イミング部202からの状態信号(SP、Hsync、
Vsync)を直接入力して行なうようにすることも可
能である。こうしてCPU203がイメージセンサ10
の光電変換・蓄積モードを検出し、制御信号CSによっ
てゲート回路204を切換えると、ゲート回路204か
らの位相信号ΦI1〜ΦI4が論理”L”または”H”
の所定の組合せに、例えばΦI1=”L”、ΦI2=”
L”、ΦI3=”H”、ΦI4=”H”に固定されて光
電変換・蓄積部211に与えられる。この場合、位相信
号ΦS及びΦRはそれぞれ保持部212に読出レジスタ
213に入力されている。このような制御信号CSによ
るゲート回路204からの位相信号ΦI1〜ΦI4の固
定動作時間を、1画面走査に対応して出力される垂直同
期信号Vsyncに同期して行なえば、第9図に示すよ
うに光電変換・蓄積モードのみを複数回(この例では2
回)だけ繰り返して行なうことができる。すなわち、イ
メージセンサ37が光電変換・蓄積モードになったとC
PU203が判断した時(時点t1)、CPU203は
制御信号CSをゲート回路204に与えて位相信号ΦI
1〜ΦI4を所定の論理レベルの組合せに固定し、光電
変換・蓄積を行なう。そして、光電変換・蓄積が垂直同
期信号Vsyncに同期して複数回行なわれると、CP
U203は制御信号CSを消失させてゲート回路204
を復帰させ(時点t3)、駆動用タイミング部202か
らの位相信号ΦIをそのまま光電変換・蓄積部211に
印加する。これにより、イメージセンサ10は時点t3
から当該蓄積された電荷の転送、保持及び読出しを行な
い、次の垂直同期信号Vsyncが入力される時点t4
から次の動作に移る。
この装置では制御信号CSによるゲート回路204の制
御に応じてCPU203は選択信号SLによって対数テ
ーブル回路224内の対数テーブルを選択して使用する
ようにしている。
先ず、上述した対数テーブルの設定の手法を説明する。
ここで、対数は”10”を底とする常用対数とし、イメ
ージセンサ37の基本蓄積時間をTB、測光蓄積時間を
TX、対数テーブルを使って測光する走査(以下、本ス
キヤンとする)時のA/D変換値(真数値)をY、対数
テーブル回路224からの測光濃度値をX、測光輝度値
をP、蓄積時間係数をa、対数テーブル数をTn、濃度
係数をK、対数テーブルの番号(ページ)をn、真数テ
ーブルを使って対数変換テーブル番号を選択するための
測光(以下、プレスキヤンとする)時の真数最大A/D
変換値をYP、ベース輝度のA/D基準値をPB、要求
するダイナミツクレンジをDとする。ダイナミツクレン
ジがDであり、対数テーブル数がTnであるので、蓄積
時間係数aは と定義される。
そして、基本蓄積時間TBの設定は原画フイルムの測光
前に、通常は基準フイルムで較正用データを検出するキ
ヤリブレーシヨンの操作時に行なう。画像情報検出時に
は通常フイルムベースを基準濃度ゼロにし画像情報の分
解能を高くするため、先ずベース輝度PBを測光する。
なお、齣エツジ検出のときには、ネガフイルムが存在し
ないときの光源の明るさを基準濃度ゼロとしてもよい。
この時、A/D変換器221の真数飽和出力Mに対し、
若干余裕を持たせたA/D変換値が(M−α)になるよ
うに、イメージセンサ37で画像情報を構成することが
できる最小蓄積時間から順次蓄積時間を延長して、ベー
ス輝度PBに対応する基本蓄積時間TBを選ぶ。
次に、必要に応じて測光蓄積時間TXの設定をプレスキ
ヤンで行なうが、測光したい原画フイルムに対して真数
テーブルを使い、基本蓄積時間TBで測光して得られた
A/D変換器221の真数出力Yの最大輝度値YPをア
ドレス情報として、プレスキヤンテーブルで決定された
nにより測光蓄積時間TXは決定される。すなわち、 TX=TB・a ・・・(2) である。上記(2)で基本蓄積時間TBにより測光し決定
されたA/D変換値YPはYP/PB/aで表わさ
れ、この式を対数変換すると、 logYP=log(PB/a) logYP=logPB−n・loga ・・・(3) であるから n・loga=logPB−logYP ・・・(4) となり、 n=(logPB−logYP)/loga ...(5) である。なお、nは小数点以下を切捨てて求める。従っ
て、プレスキヤン時のA/D変換最大輝度値YPをアド
レス情報として、上記(5)式で得られたプレスキヤンテ
ーブルメモリによって選択された多数テーブル番号nが
決定される。
一方、測光輝度値をPとすると本スキヤン時のA/D変
換値Yは、 Y=P×a ・・・(6) となり、測光濃度値Xは光輝度率の逆数の常用対数値で
あるから、ベース輝度のAD基準値PBと測光輝度値P
に対する測光濃度Xとの関係は、 X=K・logPB/P ・・・(7) と定義される。上記(6)式を変換するとP=Y/a
あるから、これを代入すると上記(7)式は X=K・log(PB/Y/a) =K・log(PB・a/Y) =K・log(Y/PB・a-1 =−K〔logY−logPB−n・ loga〕 =K〔logPB−logY+n・ loga〕 ・・・(8) が得られ、 X=K・logPB+n・K・loga −K・logY ・・・(9) となる。従って、プレスキヤン時に決まる対数テーブル
番号nと、本スキヤン時のA/D変換値Yをアドレス情
報として、上記(9)式から得られる対数テーブルメモリ
によって選択された濃度測光値Xが決定される。
以上より、対数テーブル回路224の構成は第10図の
ようになっており、対数テーブルとしては#0〜#28の2
9個が用意され、プレスキヤンテーブル241と入力及
び出力を1対1で出力する真数テーブル242が用意さ
れている。8ビツト処理の場合、アドレスは0〜255
であり、測光データも0〜255の範囲にあり、プレス
キヤンテーブル221はテーブル番号nを n=(log250−logYP)/1.269 ・・・(10) で選択する。この場合、仮に要求するダイナミツクレン
ジDを1:1000に設定すると、蓄積時間係数aは前
記(1)式から となり、上記(10)式が得られる。また、対数テーブル#0
#28を各256バイトの構成とし、濃度値Xを X=100・log250+n・100・ log(1.269)−100・logY ・・・(11) で求め、濃度値Xは各対数テーブル#0〜#28の対応する
それぞれのアドレス0〜255で読出される。この場
合、濃度値D=0.01をA/D変換値の”1”に対応
させると、K=1/0.01=100となり、濃度係数
Kは必要とする分解能とダイナミツクレンジとの兼合い
で決める。また、8ビツト処理の場合、濃度値Xは”2
25”でクリツプされ、小数点以下は切捨て、Y=0の
時にY=255とする。
上述のようにして対数テーブル回路224内に設定され
ている対数テーブルを、CPU203からの選択信号S
Lによって選択する。従って、イメージセンサ37から
の画像信号PSは、蓄積時間に対応した対数テーブル濃
度値Xに変換されることになる。
このように、イメージセンサ10からの画像情報PSは
電荷蓄積時間を変化し、出力信号に対応する変換テーブ
ルを設定回数に対応して切換えることにより、例えば第
8図に示すような高濃度画像で要求されるダイナミツク
レンジFDRと低濃度画像で要求されるダイナミツクレ
ンジCDRとが選択されるようになる。なお、エツジを
検出する場合には、光量の絶対値量よりむしろ相対的変
位量が分かればよいのだから実用上齣画像情報を検出す
る場合の蓄積時間の1/2程度の蓄積時間にすればよ
く、またネガフイルムが存在しないときの光源の明るさ
を基準としたときの蓄積時間をベース濃度を基準とした
ときの蓄積時間の50%程度で決定してもよい。
次に光源からの光量を調節してイメージセンサの感度
を調整する方法について説明する。
光電変換のためのイメージセンサ37の蓄積時間を予め
決められている所定値に設定し、イメージセンサ37が
受光する単位面積当り(例えば1画素当り)の光量を計
測し、その計測値が検出すべき濃度に応じて予め決めら
れている所定範囲内に入っているか否かを判断する。計
測値が所定範囲内となっていない場合には、調光フイル
タ27の光路への挿入量を調整して光量を調整するかま
たは焼付用光源19へ供給する電力を調整する。なお、
光量を調整する場合には、NDフイルタの挿入量を変化
させるかまたはイメージセンサの前面に設けられている
絞りを調整するようにしてもよい。そして、再度単位面
積当りの光量を計測し、イメージセンサの1画素当りの
光量が所定範囲内となるように調光フイルタ27の調整
または供給電力の調整を繰り返す。この調整方法を利用
して、フイルムエツジまたは齣エツジを検出する場合に
は、齣画像の濃度情報を検出する場合よりも光量を低下
させてイメージセンサの感度を低下させ、齣画像の濃度
情報を検出する場合には上記の場合より光量を増加して
イメージセンサの感度を高くしておくことでイメージセ
ンサ出力が第5図(B)、(C)に示したように変化す
るためフイルムエツジまたは齣エツジを検出することが
できると共に画像情報を検出することができる。なお、
調光フイルタ等を制御する代わりに光源から照射される
光量自体を制御するようにすれば、消費電力を低減する
ことができる。
ここで、イメージセンサ28のダイナミツクレンジは一
般に狭いので、フイルム撮影領域の濃度情報を詳しく得
たいときには、フイルム最低撮影濃度領域であるフイル
ム・ベース(非撮影領域)の濃度信号が最低(光電変換
素子出力としては最大で、飽和値またはその直前であ
る)となるように感度設定されており、従って、第5図
(C)から理解されるように、低濃度側の出力が飽和し
て、通常、フイルムの無い部分とフイルム・ベース部分
とを区別することはできない。そこで、フイルムの無い
部分とフイルム・ベース部分とを区別する(即ち、フイ
ルムエツジを検出する)ため、上記で説明したように電
荷蓄積時間を短くする等して、光感度を下げなければな
らない。イメージセンサ37の感度を下げると、その出
力は、第5図(B)に示すようになる。この状態では、
高濃度側の出力が飽和するためフイルム非撮影領域(ベ
ース部分)と撮影領域部分との濃度分布情報の差が少な
くなり、撮影領域の濃度分布情報を正確に検出しにくく
なるが、低濃度側でセンサ出力が大きく変化するためフ
イルムエツジおよび齣エツジの検出がし易くなる。高濃
度の齣エツジは、検出比(齣の有無)が大きくとれるた
め、飽和してもエツジ検出に支障はない。
〔受光素子列群の配列〕
フイルムエツジおよび齣エツジの検出のためには、第5
図(B)から分かるように、フイルムが存在しない場合
とフイルムが存在する場合またはフイルムの撮影領域と
非撮影領域とではその濃度が顕著に異なるので、フイル
ム搬送に際して、フイルム搬送方向での濃度変化に注目
すればよい。実際的には、焼付位置の中央に撮影領域と
非撮影領域との境界エツジ、すなわち齣エツジが来るの
を検知するために、本実施例では、第11図に示すよう
に、露光制御用二次元イメージセンサ37面のフイルム
搬送方向直交ラインのうちフイルムが進入してくる側の
受光素子領域170の1列または2列以上の受光素子出
力により、齣エツジを検出するようにしている。先頭齣
のエツジを検出するには、先頭齣のエツジを予備検出し
た後第1の受光素子領域170と第2の受光素子領域1
72との間隔分より少し短い距離(第1の受光素子領域
から第2の受光素子領域の直前まで)高速搬送した後、
フイルム搬送を低速にして、受光素子領域170より下
流に在って領域170と平行の(好ましくは焼付位置中
央部を検出する)受光素子列172の1列または2列以
上の受光素子出力により、先頭齣のエツジの位置を精密
に焼付位置中央で検出する。第11図(A)は焼付位置
17(即ち、アツパマスク138のマスク開口140)
におけるフイルム搬送の様子を示し、第11図(B)
は、対応するイメージセンサ37の受光素子面を示す。
各受光素子領域170,172の各々は、フイルム搬送
方向に直交する方向に延びる少なくとも1本の受光素子
列を含む受光素子列の、ネガフイルムサイズの画像幅に
対応する幾つかの受光素子の出力を積算して、フイルム
の部分的な濃度差を解消する。エツジ検出には、フイル
ムベースの濃度近傍の濃度差を測定できればよいからフ
イルム搬送方向に直交する方向のネガフイルムサイズの
画像幅に対応する複数のセンサ出力を積分あるいは平均
化して、エツジ判定の演算を行う。このようなネガサイ
ズに対応するセンサ出力の演算は、マイクロコンピユー
タを用いて容易に行いうる。
すなわち、齣画像の搬送を自動的に制御する場合、ネガ
フイルム18の齣サイズは計測もしくはデータ入力によ
って分かっているので、画像情報の検出領域および上記
受光素子列群を齣サイズによって第13図(1)の如く
切換えて使用する。イメージセンサ37の全画素がj列
(1〜40)およびi行(1〜30)で成っている場
合、例えば135Fサイズでは領域F2を使用し、11
0サイズでは領域F1を使用する。そして、イメージセ
ンサ37の画素Sijの測定値をTSijとし、j列のjn
番目のサンプリング点の真数値を求める。135Fサイ
ズの場合、その平均値Tは画素数が23−7=16であ
るから、 となる。最小ピツチでネガフイルム18を検出する場
合、各隣接するサンプリング点の135Fサイズの真数
値THS135Fは、 で求められ、同様に110サイズの場合、その平均値T
は画素数が19−11=8であるから、 となる。微小ピツチでネガフイルム18を検出する場
合、各隣接するサンプリング点の110サイズの真数値
THS110は、 で求められる。こうして求められた測定値をサンプリン
グして度数分布求めると、第17図で示すような真数値
曲線PCが得られる。
以上のことを、露光制御用二次元イメージセンサ37の
蓄積時間を短縮するかまたは光量を低下して光感度を下
げて第5図(B)に示す出力が得られるようにして行な
うと、フイルムエツジまたは齣エツジを検出出来る。
〔エツジ検出〕
第1図は、本実施例に係るエツジ検出方法の一実施例の
ルーチンのフローチヤートを示すものである。但しこの
エツジ検出方法は、主に、撮影齣を焼付位置に位置決め
するための手段として利用されるから、焼付装置に組み
込まれる制御システム中のサブルーチンとなる。このル
ーチンは上記第3の態様および第4の態様を適用したも
のである。
まず、焼付けるべきネガフイルム18のサイズに応じた
大きさのマスクを焼付部の所定位置17に装填し、ステ
ツプS1においてフイルム搬送装置10のマスク開口の
サイズをイメージセンサ37で、例えば特開昭60−1
51626号の如くして計測してネガフイルムのサイズ
を測定する。なお、このサイズ計測は目視によって入力
しても良い。このサイズ計測に従ってネガフイルム18
の搬送量を設定したり、受光素子列の選択抽出を自動的
に行ない、更には焼付露光量やその修正量を制御したり
する。
次のステツプS2では、フイルムベース濃度より低い濃
度の画像情報も得られるように、上記で説明した方法に
よってイメージセンサの蓄積時間を短縮し(例えば、齣
画像情報を検出する場合の1/2の蓄積時間にする)、
ステツプS3において単一画素ピツチ(例えば、1mmピ
ツチ程度)検出でフイルムを中〜高速搬送できるように
フイルム搬送装置のパルスモータ50を制御し、パルス
モータ50によって搬送ローラが回転されている状態で
フイルム搬送装置にフイルムを挿入してフイルムの搬送
を開始する。ステツプS4では、受光素子領域170の
受光素子列群出力を取込み、ステツプS5で受光素子列
群の出力Lがフイルムベース濃度に対応する値Lとか
ぶり濃度に対応する値Lとの間の値(L<L<
)になったか否かを検出することによりフイルムエ
ツジに最も近い齣(先頭齣)の齣エツジを予備検出す
る。
ステツプS5の判断が否定のときはフイルムの中〜高速
搬送を継続すると共に出力の取込みを継続する。
ここで、長尺ネガの先端部分を含まないピースネガの場
合もフイルム先端部付近にかぶりが生じている長尺ネガ
や通常のピースネガの場合も、上記で説明したように先
頭の齣の齣エツジの部分で受光素子列群の出力が所定の
値になるため、受光素子列群の出力が所定範囲内の値に
なったか否かを判断することによりフイルム先端部分付
近のかぶりに影響されることなく先頭齣の齣エツジを予
備検出することができる。なお、この場合、一旦蓄積時
間を長くして高濃度側の検出をすることによりかぶり部
分との識別をし易くするようにしてもよい。ステツプS
5で先頭齣のエツジが予備検出されたと判断されたとき
は、ステツプS7において受光素子領域170の検出位
置から受光素子領域172の直前までの間隔に相当する
長さ分だけフイルムを高速搬送して先頭齣のエツジが受
光素子領域172の受光素子列群によって精密検出可能
な位置まで搬送した後、ステツプS8でパルスモータ5
0を制御してフイルムを単一画素ピツチより小さい微小
ピツチ(例えば、0.1mmピツチ程度)検出で低速搬送す
る。次のステツプS9ではフイルムが、微小ピツチで搬
送されている状態で第13図に示すEの部分で先頭齣の
エツジの精密測定を行ない、ステツプS10で先頭齣の
エツジが受光素子領域172の受光素子列群によって検
出されたか否かを判断する。
齣エツジの精密検出をする際露光制御または露光補正等
に一般的に供される分解能が粗いイメージセンサを用い
た場合には次に説明する画素ピツチ補間を行なう。な
お、以下では説明の便宜上先頭の齣以外の齣エツジの検
出について説明するが、先頭の齣についても同様であ
る。この画素ピツチ補間は、画素分解能の低い(例えば
フイルム上で1.0mm単位程度)センサによってエツジ
を検出する場合に、素抜け部分と齣画像部分とが急峻に
変化しないで緩やかに変化するため、十分の一mmピツチ
程度の微細画素ピツチで検出しながらネガフイルム18
を搬送し受光素子の時系列変化量の変化方向の反転時
(変化値がゼロとなる位置を基準)をエツジの位置とし
て検出するようにするものである。すなわち、第15図
に示すように、二次元イメージセンサの複数の受光画像
から成る代表画素列Pに対して、メモリの記憶画素デー
タ領域Mを複数(例えば#1〜#10の10画素相当分)と
してメモリ上で画素データを形成する。例えば、受光画
素Pに対応するメモリの記憶画素データMを第16
図に示すようにM11〜M110として、受光画素Pに対
応するメモリの記憶データMをM21〜M210とする。
他の受光画素についても同様に、#1〜#10の記憶画素デ
ータで形成する。
この記憶後、第17図に示すように、メモリに記憶され
た画素列データ、つまりネガフイルム18の画素ピツチ
を補間して検出された画像情報を処理することにより光
量特性PCを求め、ネガフイルム18の齣間の未撮影領
域(素抜け領域)Rと齣とのエツジを検出する。この場
合、(1)光量特性PCの最大値PMは、ネガのベース光
量値MAとこれよりも所定率(例えば80%)のスレツ
シヨルド値CVの値に入っていることが必要である。こ
れは、ネガフイルムの画像齣のエツジは画像齣と未撮影
領域の境界にあり、一般的には一定のスレツシヨルド値
CVよりも光量が大きくなるからである。また、(2)光
量特性PCの最大値PMの位置から光量の負の傾きとな
る距離、つまり最大値PMより光量が減少する距離lが
所定距離(例えば1mm)以上ある必要がある。これは、
齣エツジは齣間の素抜け領域Rを過ぎてから存在するも
のであり、ノイズ成分を除去する必要があるからであ
る。その範囲はある許容幅を有していても良い。更に、
(3)最大値PMより距離lでの光量NPが画像齣のエツ
ジに相当するものであり、最大値PMに対して一定比率
の範囲内となっていることが必要である。これは、最大
値PMよりも必ず光量が小さくなっており、その傾きも
ある程度の大きさが必要であることを意味している。最
大値PMに対して光量NPの差が余りない場合には、画
像なのか未撮影領域であるかの区別がつかないからであ
る。ここでは、通常上述した3つの条件が全て揃ったと
きに、エツジを検出する。また、先頭齣の場合には第1
7図で一点鎖線で示した光量特性PC’のようになる。
なお、この例では光量の真数値を8ビツト(0〜25
5)で得ている。
ここでイメージセンサ37の受光素子領域172によっ
て画像情報の検出を行なうと、第12図(B)に示すよ
うな画素毎のデータが得られる。なお、第12図では濃
度情報として示した。なお、このデータとしては真数で
も真数の透過率の逆数を対数変換して求めた上記の濃度
情報でもよい。第12図(A)及び(B)の対応関係か
ら明らかなように、ネガフイルム18に撮影されている
画像齣2A、2B、2C、・・・と齣間の非撮影領域R
A、RB、RC、・・・とでは一般的に濃度値に顕著な
差があるので、濃度が一定値以下で、なおかつ濃度値の
横方向に急峻な変化部分で縦方向(ネガフイルム18の
搬送方向と垂直方向)の変化が一定範囲内の領域を、イ
メージセンサ37の受光素子領域172で探すことによ
って、画像齣2A、2B、2C、・・・と未撮影領域R
A、RB、RC、・・・との境界である齣エツジの位置
を精密検出することができる。第13図(2)はこの様
子を示すものであり、ネガフイルム18は所定位置17
にN方向に搬送され、イメージセンサの受光素子領域で
齣間の非撮影領域RBと画像齣2Aとのエツジの位置を
検出している。そして、イメージセンサ37の受光素子
領域172はマスク開口の中央部に来るようになってい
る。第12図(B)では齣間の非撮影領域の幅が便宜上
広く示されているが、実際はネガフイルム18上で1.
0mm程度の分解能の比較的低い露光制御用イメージセン
サ等によっても、前述した方法と同様にこのエツジを検
出することができる。すなわち、第14図(B)に示す
ような、微小ピツチ送りのネガフイルム18の移動状態
に対して検出されたイメージセンサの受光素子領域17
2の時系列変化量(光量変化量すなわち真数値)は同図
(A)のようになり、これから光量変化量がゼロとなる
位置を基準として変化方向反転時を画像齣間の未撮影領
域と画像齣とのエツジとして検出できる。
なお、上述したエツジ検出は、分解能が高いセンサを用
いて特開昭54−103032号公報記載の方法で検出
することもできる。
ステツプS10で先頭齣の齣エツジが検出されたと判断
されたときはステツプS11に進む。
そして、上記サイズ計測(ステツプS1)で求められた
サイズ情報から先頭齣を所定位置17に位置決めするま
での距離S(本実施例では受光素子領域172がマス
ク開口の中央部に位置しているので約1/2齣分にな
る)だけステツプS11で高速定量搬送し、その後にス
テツプS12で搬送を停止する。この結果、先頭齣が所
定位置に自動的に位置決めされる。先頭齣が位置決めさ
れた後、ステツプS13で上記説明した感度切換方法に
よってイメージセンサの蓄積時間を長くして高感度に切
換え、齣画像情報を測光して露光量の決定または補正を
行なってステツプS14で焼付が必要か否かを判断し、
焼付が必要ならばステツプS16で焼付を行なう。次の
ステツプS19ではイメージセンサの蓄積時間を短縮
し、ステツプS20でフイルムが存在しているか否かを
判断し、フイルムが存在していれば、第2の受光素子領
域がマスクの中央部に配置されているのでステツプS2
1で1/2齣弱搬送した後ステツプS8で微小ピツチ送
りに切換えて第2番目の齣の齣エツジが第2の受光素子
領域172の受光素子列群によって精密検出できるよう
にする。
第2番目の齣の齣エツジの検出がステツプS10でなさ
れるまでステツプS8でネガフイルム18の搬送を低速
度で継続し、画像齣2Aと非撮影領域RBのエツジの位
置が検出された場合には、上記サイズ計測(ステツプS
1)で求められたサイズ情報から当該齣を所定位置17
に位置決めするまでの距離SだけステツプS11で高
速定量搬送し、その後にステツプS12で搬送を停止す
る。この場合、高速定量搬送Sの後、マスク開口のほ
ぼ中央部に位置している画像齣2A、2B間の非撮影領
域RBと画像齣2Aのエツジの位置が検出されるまでの
距離Eは、上記非撮影領域RBの距離のバラツキ等を補
正するパラメータ(変数)であり、第13図の状態で画
像齣2Aの送り量D=S+E+S(補正された1齣
分)を搬送すれば、所定位置17に正確に位置決めされ
た状態でネガフイルム18は停止することになる。
このようなネガフイルム18の搬送・停止の後、ステツ
プS13において上記で説明した感度切換方法によって
イメージセンサの蓄積時間を長くして高感度に切換え、
齣画像情報を測光して露光量の決定および補正等を行な
ってステツプS14で焼付が必要か否かを判断し、焼付
が必要な場合にはステツプS16で焼付を実行する。そ
して、当該齣の焼付終了後または焼付に適さない場合に
は次の画像齣を焼付位置に搬送して焼付けるため、ステ
ツプS19でイメージセンサの蓄積時間を短縮した後、
ステツプS20でネガフイルム18がまた存在している
か否かを判断してフイルムが存在すれば上記ステツプS
1で求められたサイズ情報に従ってステツプS21でネ
ガフイルム18を齣間隔の約1/2だけ高速に搬送して
ステツプS8にもどる。以下、上述した搬送及び停止を
繰り返すことにより、順次各画像コマの焼付を行なうこ
とができる。そして、ステツプS20でネガフイルム1
8が無くなったと判断された時、モータ50を自動停止
して終了する。ここでは、ネガフイルム中央部に対応す
る位置で齣エツジを精密検出するようにしているが、中
央部以外での検出を妨げるものではない。
一方、ステツプS10で齣エツジが検出されなくなった
ときには、極めてアンダ露光ネガ等の齣エツジを検出す
ることができない画像齣であるのでステツプS22で通
常の1齣送り分の長さ(135Fサイズの場合38mm)
の残りの約1/2齣分定量搬送してステツプS12で停
止させる。
以上説明したように本実施例によれば、フイルム搬送装
置を駆動した状態でフイルム搬送装置にピースネガおよ
び長尺ネガを予め選択することなくまた装置の設定を切
換することなく挿入するのみで、フイルムエツジに最も
近い先頭齣を所定位置に自動的に停止させることができ
るので、フイルムエツジに最も近い先頭齣の位置決めが
効率よく自動的にできる、という効果が得られる。
なお、受光素子領域172が分解能が高い受光素子列群
からなる場合には、その単数または複数の受光素子列の
どの列位置に齣エツジが位置するかを、単一画素ピツチ
で検出して精密に知るようにしてもよい。このようにす
れば更に高速にすることができる。この場合には、焼付
位置17における齣エツジの位置検出精度が高くなり、
従って、撮影齣を焼付位置17の略中央に位置させるた
めのフイルム送り量を正確に知ることができる。
また、受光素子領域170を分解能が高い受光素子列群
で構成して複数画素ピツチで齣エツジを予備検出するよ
うにしてもよく、受光素子領域170と受光素子領域1
72とを分解能が高い受光素子列群と分解能が低い受光
素子列群との組合せで構成してもよい。
なお、二次元イメージセンサの分解能が高い場合にはエ
ツジの存在を検出する場合もエツジの位置を検出する場
合も同一画素ピツチで搬送するようにしていもよい。更
に、上記では蓄積時間を変化して感度を切換える例につ
いて説明したが光量を切換えて感度を切換えてもよい。
また更に、上記では露光制御用の二次元イメージセンサ
を利用した例について説明したが、エツジの検出用の個
別のセンサを設けてもよい。また、上記では先頭齣のエ
ツジを検出する場合に本発明を適用した例について説明
したが、本発明は先頭齣以外のエツジ検出にも適用する
ことができる。
また、上記実施例においては、ネガフイルムを左から右
へ一方向に送る場合の例について説明したが、第1の受
光素子領域を、第2の受光素子領域を中心とした対称位
置に配置すれば、センサの機械的、光学的な切換操作を
必要とすることなく、前述と同様なアルゴリズムにて、
ネガフイルムの逆方向への送りも容易に行なうことが出
来る。このように、第1の受光素子領域を、第2の受光
素子領域の両側にそれぞれ配置して、二つの方向へネガ
フイルムを送れるようにしておけば、特開昭61−91
648号公報にあるように、最初にネガフイルムを1齣
ずつ送り、その間で各齣の画像情報を測定し、次にネガ
フイルムを1齣ずつ戻しながら、画像情報に応じて露光
量を調節しながら写真焼付を行なう方法を実施するため
にも適用できる。
また、本発明の齣エツジの検出方法は、長尺ネガフイル
ムでの空撮り齣を飛ばして必要齣から焼付ける場合や、
短尺ネガフイルムでの再焼付や再注文において齣指定し
て必要齣を必要枚数焼付けるとき、キーボードで予めイ
ンプツトしておいて、必要齣の頭出しや、目的の齣のみ
を停止させる等、従来のネガフイルムの取扱いにも応用
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例のフイルム搬送ルーチンを示す
流れ図、第2図は上記実施例の焼付光学系部分の概略構
成図、第3図は大アーム、小アーム等を取り外した状態
のフイルム搬送装置の平面図、第4図はフイルム搬送装
置の断面図、第5図はフイルムの長手方向に沿ったイメ
ージセンサの平均出力を示す線図、第6図はイメージセ
ンサの駆動系の例を示すブロツク図、第7図は対数テー
ブルの例を示す線図、第8図はイメージセンサのダイナ
ミツクレンジを説明するための線図、第9図は、イメー
ジセンサの動作を説明するための線図、第10図は対数
テーブルの構成を示す線図、第11図は焼付位置を通過
するフイルムとイメージセンサの受光面との対応関係を
示す線図、第12図は画像情報の例を示すメモリ図、第
13図(1)は受光素子列群の使用範囲を説明するため
の線図、第13図(2)はフイルム搬送装置のマスク開
口部を示す線図、第14図は齣エツジの検出状態を示す
線図、第15図及び第16図は画素列のデータとメモリ
への記憶の関係を説明するための図、第17図はネガフ
イルムとメモリ上の検出データとの関係を示す図であ
る。 18・・・フイルム、 37・・・二次元イメージセンサ、 170・・・第1の受光素子領域、 172・・・第2の受光素子領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルム搬送方向と直交する方向に延在す
    る1または2以上の第1の受光素子列群と1または2以
    上の第2の受光素子列群とをフイルム搬送方向に並列配
    置すると共にフイルムを搬送して齣エツジを検出するに
    あたって、第1の受光素子列群で齣エツジの存在を予備
    検出し、齣エツジが予備検出された後第2の受光素子列
    群で齣エツジの位置を精密検出することを特徴とする齣
    エツジの検出方法。
  2. 【請求項2】前記第1の受光素子列群でフイルムエツジ
    の存在を検出することにより齣エツジの存在を予備検出
    する特許請求の範囲第(1)項記載の齣エツジの検出方
    法。
  3. 【請求項3】前記第1の受光素子列群および第2の受光
    素子列群の各々は、二次元イメージセンサのフイルム搬
    送方向と直交する方向に延在する少なくとも1列の特定
    の受光素子列群である特許請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載の齣エツジの検出方法。
  4. 【請求項4】前記二次元イメージセンサとして自動写真
    焼付装置の露光制御用二次元イメージセンサを用いてフ
    イルムエツジまたは齣エツジを検出する場合には、前記
    二次元イメージセンサで露光制御用画像情報を検出する
    場合より相対的に感度を低下させた特許請求の範囲第
    (3)項記載の齣エツジの検出方法。
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