JP2604145B2 - フイルム搬送方法 - Google Patents

フイルム搬送方法

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JP2604145B2 JP62022070A JP2207087A JP2604145B2 JP 2604145 B2 JP2604145 B2 JP 2604145B2 JP 62022070 A JP62022070 A JP 62022070A JP 2207087 A JP2207087 A JP 2207087A JP 2604145 B2 JP2604145 B2 JP 2604145B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フイルム搬送方法に係り、より詳しくは、
蓄積型光電変換素子(以下、イメージセンサという)を
用いて画像齣のエッジを検出する態様に応じてフイルム
を搬送する速度を変化させるフイルム搬送方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来より、カラーネガフイルム(原画フイルム)の画
像全体の積算透過濃度(LATD)を測定して濃度補正をす
ると共にスロープコントロールに行って、全ての仕上り
プリントの濃度及びカラーバランスがネガの濃淡(露光
アンダ、適性露光、露光オーバ)によらず同一となるよ
うに焼付けするカラー自動写真焼付装置が知られてい
る。この自動写真焼付装置は、光源、調光フイルタ、ミ
ラーボツクス、ネガキヤリア、レンズおよびブラツクシ
ヤツタを備えた光学系を順に配置して構成されている。
そして、ネガキヤリアに原画フイルムを載置して光源を
点灯させ、ブラツクシヤツタを開いて印画紙上に原画フ
イルムの画像をレンズを介して結像させることにより焼
付けを行なう。焼付けられた印画紙は現像プロセスによ
って現像され、プリントが自動的に仕がるように構成さ
れている。この自動写真焼付装置では、光源から発せら
れた原画透過光を露光制御用の二次元イメージセンサに
よって赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)に三
原色分解し、R、G、B各色毎に別々にLATD(Large Ar
ea Transmi−ttance Density)を測定してエバンスの原
理に基づいて焼付光量を決定すると共に相反則不軌等を
補正するためにスロープコントロールを行ってプリント
の濃度およびカラーバランスを制御するようにしてい
る。
また、自動写真焼付装置では、印画紙へ原画フイルム
の齣画像を適性に焼付けるために、原画フイルムの齣を
焼付装置に正確に位置決めする必要がある。この位置決
めを自動的に行なうため、従来では前工程でノツチヤを
用いて原画フイルムの側端部にノツチを穿設し、これを
光センサ等で検出して位置決めするようにしているが、
ノツチを穿設する時に齣との対応を正確にとる必要があ
り、多大な労力を要するといった欠点がある。また、原
画フイルムに対して常に一定距離の定量送りを行なって
位置決めする方法もあるが、カメラでのフイルム齣送り
のばらつきや、焼付でのフイルム送り時の位置ずれが累
積されて精度が悪く焼付の際には齣位置修正を要する頻
度が高く自動処理には適さないといった欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これらの欠点を解決するために、本出願人は比較的画
素密度の粗い露光制御用二次元イメージセンサを用いて
も画素ピッチを補間することによって高分解能の画素情
報を得、これによって齣エツジを正確に検出し、フイル
ムの齣を焼付位置に自動的に位置決めする方法を既に提
案している。この方法は、二次元イメージセンサの画素
ピツチよりも相対的に小さいピツチで画素列の出力を検
出し、補間された変数の度数分布により統計的手法によ
って齣エツジを検出するものである。この方法によれ
ば、焼付に供するネガフイルムをネガキヤリアにセツト
するのに際して、フイルムエツジに最も近い先頭の齣を
予め位置決めしておけば、以後齣の長さおよび齣間隔は
略一定であることから、フイルムを所定量搬送して所定
の検出範囲内で次の齣のエツジを検出して位置決めする
ことによって、先頭の齣の位置決め作業を除いては、ネ
ガフイルム齣を実用上問題なく自動位置決めすることが
できる。しかしながら、長尺ネガ(ストリツプスネガ)
の場合には、一般にネガフイルム先端部分から離れた位
置に焼付の対象となる先頭の齣が存在しており、上記の
方法を利用して先頭齣のエツジを検出すると先頭の齣に
ついても画素ピツチよりも小さいピツチで齣エツジを精
密検出するため、ネガフイルム先端部分から連続して画
素ピツチよりも小さいピツチでデータを取込み演算処理
して齣エツジの位置を検出する必要があり、これによっ
て先頭の齣の精密な位置検出の範囲が広く多大なデータ
取込み時間と演算時間を必要としてフイルムを高速で搬
送することができず効率の良い齣エツジ検出ができな
い、という問題がある。また、短尺(ピース)ネガの場
合にも、先頭齣の位置は、長尺ネガと同様の場合(長尺
ネガの先頭部分を含んで切断されたピースネガの場合)
と、フイルムエツジに近接している場合とがあり、いず
れも前の齣位置を基準とする統計的方法による齣エツジ
検出方法では、これらのネガの自動識別が困難である、
という問題がある。このため、本出願人はフイルムエツ
ジの存在を検出することによって先頭齣のエツジを検出
し、長尺ネガフイルム及び短尺ネガフイルムを問わず先
頭の齣についても効率よく自動で位置決めできる齣エツ
ジ検出方法を提案した。
しかしながら、二次元イメージセンサのダイナミツク
レンジはフオトダイオードや光電管等通常の光電変換素
子に比較して狭く、かつ齣画像情報は主にネガフイルム
の高濃度側に存在しているために、本出願人が提案して
いる特開昭60−154244号公報での齣画像情報測定用の二
次元イメージセンサを使用する場合にはダイナミツクレ
ンジを有効に使うため画像の最低濃度であるフイルムベ
ースが基準濃度ゼロになるようにイメージセンサのダイ
ナミツクレンジを設定して以下の式に従ってイメージセ
ンサ出力の逆数を対数変換して相対的に低濃度側の情報
を圧縮すると共に高濃度側の情報を拡大するように露光
制御または露光補正のための画像情報演算処理を行なっ
ている。
ただし、Dは濃度、Tは透過率である。
従って、このようにダイナミツクレンジが設定された
露光制御用二次元イメージセンサを用いて本出願人が提
案しているエツジ検出方法によってフイルムエツジまた
は先端齣等の齣エツジを検出しようとすると、フイルム
ベース付近に相当する低濃度側の情報が飽和して圧縮さ
れているため分解能が悪く、更にフイルムベース濃度以
下つまりフイルム有無の検出が困難になる、という問題
が発生する。
また、画像齣を焼付位置に自動的に位置決めするため
には画像齣の齣エッジを検出する必要があり、齣エッジ
を検出するためにフイルムを低速度で搬送しながら画像
齣の画像情報を検出するとすれば、齣エッジを検出する
までの搬送時間が長くなる。一方、齣エッジを検出する
までの搬送時間を短くするためフイルムを高速で搬送す
るとすれば、画像齣のエッジを高い分解能で検出するこ
とができなくなる。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、フ
イルムの画像情報とフイルムエッジや齣エッジのエッジ
情報とを高い分解能で検出すると共に、フイルム送りを
効率よく高速化することができるフイルム搬送方法を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明は、フイルムの画像情
報を検出する蓄積型光電変換素子のフイルム搬送方向と
直交する方向に延在しかつ複数の受光素子からなる少な
くとも1列の第1の受光素子列と、前記蓄積型光電変換
素子のフイルム搬送方向と直交する方向に延在しかつ複
数の受光素子からなる少なくとも1列の第2の受光素子
列とを利用してフイルムを搬送しながら齣エッジを検出
するにあたり、画像情報を検出するときより相対的に感
度が低下するようにダイナミックレンジを変更して、第
1の速度でフイルムを搬送しながら第1の受光素子列で
齣エッジの存在を予備検出し、齣エッジの存在が予備検
出されたとき、前記第1の受光素子列の受光素子領域の
検出位置から前記第2の受光素子列の受講素子領域の直
前までの間隔に相当する長さ分だけフイルムを前記第1
の速度以上の第2の速度で搬送し、前記第1の速度より
遅い第3の速度でフイルムを搬送しながら第2の受光素
子列で齣エッジの位置を精密検出し、齣エッジの位置が
精密検出されたとき、画像齣を焼付するための所定位置
までの距離だけフイルムを前記第2の速度で搬送するこ
とを特徴とする。
〔作用〕
本発明では、齣エッジを検出するため、フイルムの画
像情報を検出する蓄積型光電変換素子のフイルム搬送方
向と直交する方向に延在しかつ複数の受光素子からなる
少なくとも1列の第1の受光素子列と、前記蓄積型光電
変換素子のフイルムの搬送方向と直交する方向に延在し
かつ複数の受光素子からなる少なくとも1列の第2の受
光素子列とを利用する。また、本発明では、第1の受光
素子列で齣エッジの存在を予備検出し、齣エッジの存在
が予備検出された後第2の受光素子列で齣エッジの位置
を精密検出する。
また、本発明では、フイルムを第1の速度でフイルム
を搬送しなら齣エツジの存在を予備検出する。齣エツジ
が予備検出されたとき、第1の受光素子列の受光素子領
域の検出位置から第2の受光素子列の受光素子領域の直
前までの間隔に相当する長さ分だけフイルムを前記第1
の速度以上の第2の速度で搬送する。その後、第1の速
度より遅い第3の速度でフイルムを搬送しながら第2の
受光素子列で齣エッジの位置を精密検出する。齣エッジ
の位置が精密検出されたとき、画像齣を焼付するための
所定位置までの距離だけフイルムを前記第2の速度で搬
送する。
このように本発明では、齣エツジの存在を予備検出し
た後に齣エツジの位置を検出するので、画素密度が粗い
センサを用いた場合でも、画素ピツチより小さいピツ
チ、すなわち、第3の速度で常時齣エツジの位置を検出
する必要がなく、限定された精密検出範囲内のみ画素ピ
ツチより小さいピツチで検出すればよくなる。従って、
第1の受光素子列では、齣エツジの存在、すなわち齣エ
ツジが一定距離範囲内にあるかないかを検出するのみで
あるので、画素密度は粗くてよくまた、齣エツジの存在
が検出されるまではフイルムを例えば単一画素ピツチ、
すなわち、第1の速度で搬送することができる。よっ
て、齣エッジを検出するまでの搬送時間を短くすること
ができる。なお、第1の受光素子列の分解能が高ければ
複数画素ピツチで検出すればよく、このようにすること
により更に効率良くなる。一方、第2の受光素子列では
齣エツジの位置を第1の受光素子列より高い精度で検出
するので、画素密度が粗いセンサを用いた場合には、単
一画素ピツチよりも小さいピツチ(第3の速度)で検出
する。なお、第2の受光素子列の分解能が高ければ単一
画素ピツチで検出すればよい。
また、本発明では、フイルムの画像情報を検出すると
きとエツジの情報を検出するときとでダイナミツクレン
ズを変更しているのでフイルムの画像情報検出に適した
ダイナミツクレンジとエツジの情報検出に適したダイナ
ミツクレンジとが得られ、フイルムの画像情報とエツジ
の情報とが精度良く得られるため、1つのイメージセン
サを露光制御と画像齣の位置決め制御とに兼用すること
ができる。
本発明を利用してネガフイルムの画像情報とネガフイ
ルムのエツジの情報とを検出する場合には、齣画像情報
は主にネガフイルムの高濃度側に存在しているため、エ
ツジの情報を検出するときにはネガフイルムの画像情報
を検出するときより相対的に感度が低下するように切換
える。このように感度を切換えて、例えばフイルムが存
在せずに光源が点灯している状態で基準濃度がゼロにな
るようにダイナミツクレンジを設定すれば、低濃度側の
情報が飽和することがなく、フイルムエツジまたは先頭
齣等の齣エツジの存在を検出することが容易になる。な
お、フイルムエツジや齣のエツジを検出する場合にはフ
イルムベース濃度付近の低濃度側に相当する画像情報が
重要となるので、例えば、A/D(アナログ−デジタル)
変換されたイメージセンサ出力(透過率に対応する)を
そのまま用いてフイルムエツジ等の存在を検出してもよ
く、対応するルツクアツプテーブルを切換えて濃度値に
変換してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、齣エツジの存在
を予備検出して齣エツジの位置を予測した後齣エツジの
位置を精密検出しているため、齣エツジの精密検出範囲
を狭く限定することができ、齣エッジを検出までのフイ
ルムの搬送時間を短くすることができる。
また、第1の速度でフイルムを搬送しながら齣エッジ
の存在を予備検出し、齣エッジの存在が予備検出された
とき、第1の受光素子列の受光素子領域の検出位置から
第2の受光素子列の受光素子領域の直前までの間隔に相
当する長さ分だけフイルムを第1の速度以上の第2の速
度で搬送し、第1の速度より遅い第3の速度でフイルム
を搬送しながら第2の受光素子列で齣エッジの位置を精
密検出し、齣エッジの位置が精密検出されたとき、画像
齣を焼付するための所定位置までの距離だけフイルムを
前記第2の速度で搬送することから、全体としてフイル
ム送りを効率よく高速化することができる、という効果
が得られる。
〔態様の説明〕
次に本発明の様態について説明する。
第1の態様は、前記フイルムがネガフイルムの場合に
おいて、エッジの情報を検出するときには画像情報を検
出するときよりイメージセンサの蓄積時間を短くしてイ
メージセンサの感度を切り換えてダイナミックレンジを
変更するものである。また、第2の態様は、前記フイル
ムがネガフイルムの場合において、エッジの情報を検出
するときには画像情報を検出するときより前記イメージ
センサへの入射光量が少なくなるようにしてイメージセ
ンサの感度を切り換えてダイナミックレンジを変更する
ものである。イメージセンサへの入射光量を低下させる
には、光源の光量を低下さるかまたは光源の光量を一定
してフイルタ等を用いてイメージセンサへの光量を低下
させる。
以上説明した第1及び第2の態様では、フイルムの画
像情報検出に適したダイナミツクレンジとエツジの情報
検出に適したダイナミツクレンジとが得られ、フイルム
の画像情報とエツジの情報とが精度良く得られるため、
1つのイメージセンサを露光制御と画像齣の位置決め制
御とに兼用することができる。このため、エツジ検出用
のセンサを付加する必要がなく、センサ取付スペースを
節約できると共にセンサのコストを低減することができ
る、という効果が得られる。また、第1の態様のように
蓄積時間を短縮すると、イメージセンサ固有のブルーミ
ングやスミア等の不要信号を低減でき、これによってエ
ツチ検出精度を高められる、という効果がある。更に、
センサの蓄積時間も減らせれるので検出時間を短くで
き、全体の処理時間を短縮できる。
第3の態様は、画像情報を検出する時は、イメージセ
ンサの蓄積時間毎に画像情報と画像情報を対数変換した
濃度情報とを関連付けて記憶している対数変換テーブル
を使用し、齣エッジ情報を検出する時は、入力及び出力
を1対1で出力する真数テーブルを使用することによ
り、画像情報を検出する時と齣エッジを検出する時とで
ダイナミックレンジを変更するものである。このよう
に、画像情報を検出する時に対数変換テーブルを使用す
ることにより、フイルムの高濃度側の情報が相対的に拡
大され、また、齣エッジを検出する時は、フイルム低濃
度側の情報が相対的に圧縮されないようになり、フイル
ムエッジまたは先頭齣等の齣エッジの存在を検出するこ
とが容易になる。
第4の態様は、フイルムエツジの近傍に先頭齣のエツ
ジが存在することが確認されている典型的なピースネガ
の先頭齣のエツジを検出するものであり、予備検出では
フイルムエツジの存在の確認のみを行なうようにしてい
る。すなわち、第4の態様は、長尺ネガの先端部を含ま
ないピースネガの先頭齣のエツジを検出する場合に第1
の受光素子列でフイルムエツジの存在を検出することに
より先頭齣のエツジの存在を予備検出し、先頭齣のエツ
ジの存在が予備検出された後第2の受光素子列で先頭齣
のエツジの位置を精密検出するものである。
1本の長尺ネガ(ストリツプスネガ)を所定齣単位
(例えば、6齣単位または4齣単位)に切断したピース
ネガの場合には、長尺ネガの先端部に対応するピースネ
ガを除けば(このピースネガについては、かぶりが発生
していたり空撮り齣が存在するため)通常フイルムエツ
ジからこのフイルムエツジに最も近い齣エツジ(先頭齣
のエツジ)までの長さは略1mm程度でありピースネガ全
体の長さ(4齣の場合約152mm(38mm×4)、6齣の場
合228mm(38mm×6)に対する割合が小さいから、先頭
齣のエツジの存在を予備検出する階段でフイルムエツジ
の位置とフイルムエツジに最も近い先頭齣のエツジとは
略等しいと見做すことができる。従って、フイルムエツ
ジの存在を検出することで先頭齣のエツジの存在を予備
検出したと見做すことができる。このため、第4の態様
では、フイルムエツジの存在から先頭齣のエツジの存在
を予備検出した後に第2の受光素子列の位置まで高速搬
送し第2の受光素子列で先頭齣のエツジの位置を精密検
出するようにしている。フイルムエツジの存在は、第1
の受光素子列の出力がフイルム無し状態を基準として少
なくともフイルムベース濃度の分だけ高濃度側に変化し
たか否かを判断することにより容易に出することができ
る。
このようにフイルムエツジの存在から先頭齣のエツジ
の存在を予備検出することにより、例えば、フイルム搬
送装置を駆動した状態でピースネガをフイルム搬送装置
に挿入すれば、フイルムエツジの存在が検出されたこと
により先頭齣のエツジの存在が予備検出され、その後例
えば後述する所定の方法(画素ピツチ補間等によって先
頭齣のエツジの位置が精密検出されて、先頭齣を所定位
置に停止させることができるため、自動的にピースネガ
のフイルムエツジに最も近い先頭齣を位置決めすること
ができる。
従って、第4の態様によればフイルムの搬送を総合的
に高速化できると共にピースネガのフイルムエツジに最
も近い先頭齣を自動的に効率良く位置決めすることがで
きる、という効果が得られる。
第5の態様は第4の態様と略同様であるが、第4の態
様の実用性を更に高めるためのものであり、予備検出で
フイルムエツジの確認と先頭齣のエツジの確認とを行な
うことにより精密検出の範囲を更に限定できるようにし
たものである。すなわち、第5の態様は、第4の態様の
自動化効率を更に高める場合に、第1の受光素子列の出
力が高濃度側に変化した位置を基準として所定距離範囲
内および所定濃度範囲内で第1の受光素子列の出力が更
に高濃度側に変化したか否かを判断することにより先頭
齣のエツジの存在を予備検出し、先頭齣のエツジの存在
が予備検出された後第2の受光素子列で先頭齣のエツジ
の位置を精密検出するものである。
第4の態様では、長尺ネガの先端部分を含まないピー
スネガの場合には先端齣のエツジの存在を予備検出する
段階ではフイルムエツジと先頭齣のエツジとが略等しい
としてフイルムエツジを検出することにより先頭齣のエ
ツジを予備検出していたが、第5の態様では実際の先頭
齣のエツジの存在を予備検出するために、第1の受光素
子列の出力がフイルム無し状態を基準として少なくとも
フイルムベース濃度の分だけ高濃度側に変化した位置を
基準として所定距離範囲(例えば、ピースネガのフイル
ムエツジからこのフイルムエツジに最も近い先頭齣のエ
ツジまでの長さ(最大4〜5mm程度搬送する最大距離ま
たは時間)内および所定濃度範囲で第1の受光素子列の
出力が更に高濃度側に変化したか否かを判断することに
より先頭齣のエツジの存在を予備検出している。すなわ
ち、長尺ネガの先端部分を含まないピースネガの場合は
通常フイルムエツジから先頭齣のエツジまでの距離が短
く、齣画像部分はネガベース部分より濃度が高いので、
第1の受光素子列でベース部分を検出したとき第1の受
光素子列の出力が高濃度側に変化し、この時点から所定
距離範囲内で齣画像部分が検出されて出力が更に所定濃
度範囲内で高濃度側に変化する。なお、先頭齣画像に食
い込んでフイルムが切断され、フイルムエツジと先頭齣
のエツジとが等しくなる場合があるが、この場合には上
記所定距離は0になる。従って、第1の受光素子列の出
力が所定距離範囲内および所定濃度範囲内で高濃度側に
変化したか否かを検出することによって、フイルムエツ
ジに最も近い先頭齣のエツジを検出することができる。
そして、第4の態様と同様にして第2の受光素子列によ
って先頭齣のエツジが精密検出される。
第5の態様は、実際の先頭齣のエツジを予備検出して
いるため、第4の態様に比較して先頭齣のエツジの検出
がより確実になり実用性が高く、総合的な検出時間に短
くなる、という効果が得られる。
以上では、長尺ネガの先端部分を含まないピースネ
ガ、すなわちフイルム先端部分のかぶりや空撮りの発生
頻度が少ないピースネガについて説明した。しかしなが
ら一般的には、撮影時にパトローネから引出されたフイ
ルムをカメラに装填するので、長尺ネガの先端部分や長
尺ネガの先端部分を含むピースネガには外光により完全
に露光されたかぶりが発生している。また、長尺ネガの
先端部分を含まないピースネガであっても上述したよう
にフイルムエツジと齣エツジとが一致して切断される場
合がある。従って、第6の態様では、上記のフイルム形
態(ストリツプスネガ、ピースネガ等)の分類を人手に
よって行なわずに、長尺ネガの先端部分を含むピースネ
ガ、長尺ネガおよび長尺ネガの先端部分を含まないピー
スネガ(フイルムエツジと齣エツジとが一致しているピ
ースネガを含む)全てのフイルムの先端齣のエツジを効
率よく自動的に検出するようにして汎用性および実用性
を極めて高くしている。
すなわち第6の態様は、第1の受光素子列の出力がフ
イルムベース濃度とかぶり濃度との間の値になった変化
時点を検出することにより先頭齣のエツジの存在を予備
検出し、先頭齣のエツジの存在が予備検出された後第2
の受光素子列で先頭齣のエツジの位置を精密検出するも
のである。
フイルムベース部分は未露光部分であり、全てのネガ
について略同一濃度と見做すことができる。また、かぶ
り部分の濃度は通常の露光オーバの齣画像より全体が略
均一に極めて高濃度でありまた一般の齣画像情報のよう
に低濃度部分と高濃度部分とが混在していない。従っ
て、齣画像の濃度はフイルムベース部分の濃度とかぶり
濃度との間の値をとり、第1の受光素子列の出力がフイ
ルムベース濃度とかぶり濃度との間の値になった変化時
点を検出することにより先頭齣のエツジの存在を予備検
出することができる。なお、かぶり濃度と一般画像濃度
との識別は、コントラスト情報や最低濃度情報等を併用
するようにしてもよい。この場合には、後述するイメー
ジセンサの蓄積時間が短い場合(超高濃度側の情報が飽
和している場合) に有効である。
以上説明したように第6の態様によれば、フイルム形
態の分類を人手によって行なうことなくフイルムエツジ
に最も近い先頭齣のエツジを自動的に効率よく位置決め
することができる、という効果が得られる。従って、第
6の態様は第4および第5の態様と比較して汎用性、実
用性が最も高い。
[実施例] 以下図面を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明
する。
第2図は、本発明で用いる自動写真焼付装置の焼付光
学系の概略構成を示す図である。フイルム搬送装置10
は、ネガフイルム等の現像済原画フイルム18をフイルム
支持台(ネガキヤリア)15の所定焼付位置17に搬送する
フイルム搬送装置である。焼付装置17の下方には焼付用
光源19があり、フイルム18と光源19との間には、イエロ
(Y)、マゼンダ(M)及びシアン(C)の各補色フイ
ルタからなる調光フイルタ27が配置されている。フイル
ム支持台15のフイルム撮影領域相当部分は、開口または
透光性となっている。フイルム18の上方には、焼付用レ
ンズ29及びシヤツタ31を介して、長尺の印画紙33が配置
されている。33Aは印画紙33の供給ロールであり、33Bは
その巻き取りロールである。LSは、焼付の光軸である。
印画紙33への焼付の邪魔にならないように光軸LSと所
定角度をなして、焼付位置17の近傍に、焼付位置17での
フイルム18の濃度分布を得るための画像情報検出装置35
が配置されている。この画像情報検出装置35は、CCD式
やMOS式等の蓄積型光電変換素子からなる二次元イメー
ジセンサ37、焼付位置17のフイルム像を当該イメージセ
ンサ37に結像させるレンズ39及び、イメージセンサ37の
出力を電子処理して焼付位置17からの光量信号を形成す
る回路41からなる。イメージセンサ37は、焼付位置17に
位置するネガフイルム18の原画透過光をレンズ系39を介
して受光し、焼付位置17からの光量情報を多数の整列画
素に分割して出力する。また、回路41はCPU43に接続さ
れ、CPU43は搬送速度を制御するようにフイルム搬送装
置10のパルスモータに接続されている。
原画フイルム18はフイルム搬送装置10により順次、焼
付位置17に齣送りされるが、フイルム搬送装置10は、次
のように構成されている。
〔フイルム搬送装置〕
第3および第4図に示される如く光軸LSの上流側及び
下流側にはそれぞれ搬送ローラ22、24が搬送されるネガ
フイルムの裏面(下面)に対応するように配置されてい
る。これらの搬送ローラ22、24はそれぞれ回転軸26、28
へ固着されており、平面的に見てフイルム搬送路Aと直
角方向に配置されている。
搬送ローラ22にはプーリ38が、搬送ローラ24にはプー
リ40がそれぞれ固着されており、これらのプーリ38、40
間へタイミングベルト42が掛け渡されている。これによ
って回転軸26、28は軸方向に見て同一回転方向でかつ同
一回転数で回転されるようになっている。
プーリ40と搬送ローラ24との間にはプーリ44が固着さ
れており、タイミングベルト46の一部が巻掛けられてい
る。このタイミングベルト46の他の一部はプーリ48へ巻
掛けられており、このプーリ48はCPU43によって駆動パ
ルス数が制御されるパルスモータ50の出力軸52へ連結さ
れている。このためパルスモータ50はその回転力をタイ
ミングベルト46、42を介して回転軸26、28へ伝え、搬送
ローラ22、24を第4図時計方向に回転させ、フイルム搬
送路A上のネガフイルムへ搬送力を与えるようになって
いる。
第3図に示される如くフイルム搬送路Aの下方にはロ
アマスク64が搭載されている。このロアマスク64には第
1マスク開口68と第2マスク開口70とがそれぞれ貫通さ
れている。
また、大アーム14には一対のプレスローラ114、116が
取付けられ、それぞれ搬送ローラ22、24との間にネガフ
イルムを挟持し、搬送ローラ22、24の回転時にネガフイ
ルムを搬送できるようになっている。小アーム16の先端
部にはマスク台136が固着されている。このマスク台136
へはマスク開口140よりも大きな開口137が形成されてい
ると共にアツパマスク138が取付けられている。
〔イメージセンサの感度切換〕
フイルム18が搬送路Aを送られる際には、イメージセ
ンサ37の、フイルム搬送方向に直交する方向の画素列の
中からネガサイズに応じて選択された複数の受光素子か
らの平均(または積算)出力すなわち真数値は、第5図
に示すようになる。第5図(A)がフイルム18の平面図
であり、第5図(B)がイメージセンサ37を低い光感度
で作動させてダイナミツクレンジを第8図のCDRとした
ときの前記出力であり、(C)が高い光感度で作動させ
てダイナミツクレンジを第8図のFDRとしたときの前記
出力である。第5図(B)から理解されるように、イメ
ージセンサを低感度で作動させた場合、例えばフイルム
が存在していない状態での光源の明るさを基準濃度ゼロ
としたときには、高濃度側すなわち画像齣部分のセンサ
出力は飽和状態にあるが、低濃度側では、フイルムエツ
ジ部分および齣エツジ部分で出力が大きく変化してお
り、この変化からフイルムエツジおよび齣エツジの存在
や齣エツジの位置を検出することができる。一方、第5
図(C)から理解されるようにイメージセンサを高感度
で作動させた場合、すなわちフイルムベース濃度を基準
濃度ゼロとしたときには、高濃度側での画像情報は精度
よく得られているが、低濃度側でセンサ出力は飽和状態
になっている。従って、イメージセンサを高感度で作動
させたときにはフイルムエツジを検出することが困難に
なる。また、第5図(C)から理解されるように、特定
の齣画像についてはイメージセンサを高感度で作動させ
ても齣エツジを検出することができるが、一般的に齣エ
ツジ検出が困難なアンダ露光ネガフイルムや低濃度部の
分布比率の多いネガフイルムの齣画像についてはフイル
ムベースと同程度の濃度を有するから、イメージセンサ
を高感度で作動させて齣エツジを検出すると齣エツジの
検出が困難になるので好ましくない。イメージセンサ37
の光感度切換は、次のようにして行なう。
まず、イメージセンサの蓄積時間を変化させて感度を
切換える場合について説明する。第6図は、第2図にお
ける回路41の詳細とともに、一点鎖線内にイメージセン
サ37の詳細を示すものである。イメージセンサ37は、画
像等からの光を受光して光電変換及び電荷の蓄積を行な
う光電変換・蓄積部211と、この光電変換・蓄積部211に
蓄積された電荷を転送してもらって保持する保持部212
と、この保持部212に保持された電荷をアナログの画像
信号PSとして出力する読出レジスタ213とで成ってい
る。また、パルス発振器201は所定周波数(例えば6MH
z)の基本クロツク4fcpを発振し、この基本クロツク4fc
pが駆動用タイミング部202とCPU203とに入力されて、イ
メージセンサ37を駆動するためのクロツク信号CK(Φ
I、ΦS、ΦR)を生成すると共に、イメージセンサ37
の作動状態を示す信号、すなわちイメージセンサ37の1
画素に対応した画像信号SPと、イメージセンサ37の1ラ
インの走査に対応した水平同期信号Hsyncと、イメージ
センサ37の1画面の走査に対応した垂直同期信号Vsync
とを生成して出力する。イメージセンサ37に入力される
クロツク信号CKは、光電変換・蓄積部211を駆動する例
えば4相の位相信号ΦI(ΦI1〜ΦI4)と、保持部212
を駆動する例えば4相の位相信号ΦS(ΦS1〜ΦS4)
と、読出レジスタ213を駆動する例えば4相の位相信号
ΦR(ΦR1〜ΦR4)とで成っており、いずれも基本クロ
ック信号4fcpを分周した同一の周波数(例えば1.5MHz)
となっているが、各相信号(ΦI1〜ΦI4、ΦS1〜ΦS4、
ΦR1〜ΦR4)はいずれも所定の関係で位相がずれたもの
となっている。イメージセンサ37から読出された画像信
号PSは、演算処理部200内のA/D変換器221でデイジタル
の真数値PSDとされ、真数値PSDの透過率の逆数が対数テ
ーブル回路(ルツクアツプテーブル)224で対数変換さ
れることによってデイジタル濃度値DSに変換され、メモ
リ223に記憶されるようになっている。また、演算処理
部200には駆動用タイミング部202からの画像信号SP、水
平同期信号Hsync及び垂直同期信号Vsyncが入力され、イ
メージセンサ37の作動状態に応じた演算処理を行なうよ
うになっている。
また、駆動タイミング部202から出力される位相信号
ΦI(ΦI1〜ΦI4)をゲート回路204を通してイメージ
センサ37の光電変換・蓄積部211に与えるようにし、こ
のゲート回路204をCPU203からの制御信号CSで制御する
ようにしている。また、CPU203は演算処理部200と接続
されており、画像信号SP、水平同期信号Hsync及び垂直
同期信号Vsyncに基づいてイメージセンサ37の作動状態
を把握し、画像情報の処理ができようになっている。従
って、CPU203は駆動用タイミング部202からの垂直同期
信号Vsync、すなわち1画面の走査に同期して制御信号C
Sを出力することができる。更に、CPU203からの演算処
理部200内の対数テーブル回数224内には、制御信号CSに
応じた選択信号SLが入力されるようになっている。
ここで、ROM(Read Only Memory)等で構成されてい
る対数テーブル回路224内の対数ルツクアツプテーブル
の内容を説明すると、真数値Yと濃度値Xとの関係は第
7図に示すようになり、例えばA/D変換器221の出力が8
ビツト(0〜225)で、濃度分解能を0.01とした場合テ
ーブル0では濃度0.00〜0.77の範囲が濃度分解能0.01
の有効領域であり、テーブル5では濃度0.51〜1.32の
範囲が濃度分解能0.01の有効領域であり、更にテーブル
10では濃度1.03〜1.92の範囲が濃度分解0.01の領域と
なる。従って、このようなテーブル(第8図のダイナミ
ツクレンジR1、R2に対応するテーブル)を必要数用意し
ておけば、暗電流等のノイズ成分やオフセツトの影響を
ほとんど受けることなくダイナミツクレンジを切換えて
正確で高い分解能の濃度値Xに変換することができる。
つまり、第7図の点線部分は実線部分に比べて分解能が
極めて悪く、特にデイジタル演算処理する場合には精度
を補償することが出来ないが、例えばテーブル0及び
5の実線部分を適宜選択した場合、イメージセンサの
ダイナミツクレンジがD=1.0(10:1)以下でも濃度値
D=0.01〜1.32のレンジを分解能0.01で読取れることに
なる。
なお、第8図は高濃度画像(齣画像部分)で要求され
るダイナミツクレンジFDRと、フイルムエツジや齣エツ
ジ検出で要求されるダイナミツクレンジCDRの代表的な
関係を示すもので、蓄積時間を変えることによってレン
ジR1からレンジR2に移動し、イメージセンサのダイナミ
ツクレンジの設定を切換えることによりダイナミツクレ
ンジを総合的に大きくして、フイルムベース濃度より高
い濃度の画像情報とフイルム画像平均濃度付近より低い
濃度の画像情報とを必要に応じて切換えて検出すること
ができる様子を示している。なお、ダイナミツクレンジ
の設定をCDRとしたときには第5図(B)に示すように
低感度になり、ダイナミツクレンジの設定をFDRとした
ときには第5図(C)に示すように高感度になる。
このような構成において、パルス発振器201からの基
本クロツク信号4fcpは駆動用タイミング部202に入力さ
れ、前述と同様にクロツク信号CKと、画像信号SP、水平
同期信号Hsync及び垂直同期信号Vsyncの状態信号とを生
成し、クロツク信号CKのうちの位相信号ΦS及びΦRは
それぞれイメージセンサ37の保持部212及び読出レジス
タ213に直接印加され、位相信号ΦIがゲート回路204を
経て光電変換・蓄積部211に印加される。イメージセン
サ37からの画像信号PSが演算処理部200に入力されて処
理されることも、前述と全く同様である。ここに、CPU2
03は演算処理部200を介してイメージセンサ10の作動状
態、つまり光電変換・蓄積、転送、保持及び読出のサイ
クルモードを判断し、制御信号CSを切換えてゲート回路
204を制御する。これは、CPU203へ駆動用タイミング部2
02からの状態信号(SP、Hsync、Vsync)を直接入力して
行なうようにすることも可能である。こうしてCPU203が
イメージセンサ10の光電変換・蓄積モードを検出し、制
御信号CSによってゲート回路204を切換えると、ゲート
回路204からの位相信号ΦI1〜ΧI4が論理“L"または
“H"の所定の組合せに、例えばΦI1=“L"、ΦI2=
“L"、ΦI3=“H"、ΦI4=“H"に固定されて光電変換・
蓄積部211に与えられる。この場合、位相信号ΦS及び
ΦRはそれぞれ保持部212に読出レジスタ213に入力され
ている。このような制御信号CSによるゲート回路204か
らの位相信号ΦI1〜ΦI4の固定動作時間を、1画面走査
に対応して出力される垂直同期信号Vsyncに同期して行
なえば、第9図に示すように光電変換・蓄積モードのみ
を複数回(この例えでは2回)だけ繰り返して行なうこ
とができる。すなわち、イメージセンサ37が光電変換・
蓄積モードになったとCPU203が判断した時(時点t1)、
CPU203は制御信号CSをゲート回路204に与えて位相信号
ΦI1〜ΦI4を所定の理論レベルの組合せに固定し、光電
変換・蓄積を行なう。そして、光電変換・蓄積が垂直同
期信号Vsyncに同期して複数回行なわれると、CPU203は
制御信号CSを消失させてゲート回路204を復帰させ(時
点t3)、駆動用タイミング部202からの位相信号ΦIを
そのまま光電変換・蓄積部211に印加する。これによ
り、イメージセンサ10は時点t3から当該蓄積された電荷
の転送、保持及び読出しを行ない、次の垂直同期信号Vs
yncが入力される時点t4から次の動作に移る。
この装置では制御信号CSによるゲート回路204の制御
に応じてCPU203は選択信号SLによって対数テーブル回路
224内の対数テーブルを選択して使用するようにしてい
る。
先ず、上述した対数テーブルの設定の手法を説明す
る。ここで、対数は“10"を底とする常用対数とし、イ
メージセンサ37の基本蓄積時間をTB、測光蓄積時間をT
X、対数テーブルを使って測光する走査(以下、本スキ
ヤンとする)時のA/D変換値(真数値)をY、対数テー
ブル回路224からの測光濃度値をX、測光輝度値をP、
蓄積時間係数をa、対数テーブル数をTn、濃度係数を
K、対数テーブルの番号(ページ)をn、真数テーブル
を使って対数変換テーブル番号を選択するための測光
(以下、プレスキヤンとする)時の真数最大A/D変換値
をYP、ベース輝度のA/D基準値をPB、要求するダイナミ
ツクレンジをDとする。ダイナミツクレンジがDであ
り、対数テーブル数がTnであるので、蓄積時間係数aは と定義される。
そして、基本蓄積時間TBの設定は原画フイルムの測光
前に、通常は基準フイルムで較正用データを検出するキ
ヤリブレーシヨンの操作時に行なう。画像情報検出時に
は通常フイルムベースを基準濃度ゼロにし画像情報の分
解能を高くするため、先ずベース輝度PBを測光する。な
お、齣エツジ検出のときには、ネガフイルムが存在しな
いときの光源の明るさを基準濃度ゼロとしてもよい。こ
の時、A/D変換器221の真数飽和出力Mに対し、若干余裕
を持たせたA/D変換値が(M−α)になるように、イメ
ージセンサ37で画像情報を構成することができる最小蓄
積時間から順次蓄積時間を延長して、ベース輝度PBに対
応する基本蓄積時間TBを選ぶ。
次に、必要に応じて測光蓄積時間TXの設定をプレスキ
ヤンで行なうが、測光したい原画フイルムに対して真数
テーブルを使い、基本蓄積時間TBで測光して得られたA/
D変換器221の真数出力Yの最大輝度値YPをアドレス情報
として、プレスキヤンテーブルで決定されたnにより測
光蓄積時間TXは決定される。すなわち、 TX=TB・an ……(2) である。上記(2)で基本蓄積時間TBにより測光し決定
されたA/D変換値YPはYP=PB/anで表わされ、この式を対
数変換すると、 logYP=log(PB/an) logYP=logPB−n・loga ……(3) であるから n・loga=logPB−logYP ……(4) となり、 n=(logPB−logYP)/loga ……(5) である。なお、6は小数点以下を切捨てて求める。従っ
て、プレスキヤン時のA/D変換最大輝度値YPをアドレス
情報として、上記(5)式で得られたプレスキヤンテー
ブルメモリによって選択された多数テーブル番号nが決
定される。
一方、測光輝度値をPとすると本スキヤン時のA/D変
換値Yは、 Y=P×an ……(6) となり、測光濃度値Xは光輝度率の逆数の常用対数値で
あるから、ベース輝度のAD基準値PBと測光輝度値Pに対
する測光濃度Xとの関係は、 X=K・logPB/P ……(7) と定義される。上記(6)式を変換するとP=Y/anであ
るから、これを代入すると上記(7)式は X=K・log(PB/Y/an) =K・log(PB・an/Y) =K・log(Y/PB・an-1 =−K〔logY−logPB−n・loga〕 =K〔logPB−logY+n・loga〕 ……(8) が得られ、 X=K・logPB+n・K・loga−K・logY ……(9) となる。従って、プレスキヤン時に決まる対数テーブル
番号nと、本スキヤン時のA/D変換値Yをアドレス情報
として、上記(9)式から得られる対数テーブルメモリ
によって選択された濃度測光値Xが決定される。
以上より、対数テーブル回路224の構成は第10図のよ
うになっており、対数テーブルとしては0〜28の29
個が用意され、プレスキヤンテーブル241と入力及び出
力を1対1で出力する真数テーブル242が用意されてい
る。8ビツト処理の場合、アドレスは0〜255であり、
測光データも0〜255の範囲にあり、プレスキヤンテー
ブル221はテーブル番号nを n=(log250−logYP)/1.269 ……(10) で選択する。この場合、仮に要求するダイナミツクレン
ジDを1:1000に設定すると、蓄積時間係数aは前記
(1)式から となり、上記(10)式が得られる。また、対数テーブル
0〜28を各256バイトの構成とし、濃度値Xを X=100・log250+n・100・ log(1.269)−100・logY ……(11) で求め、濃度値Xは各対数テーブル0〜28の対応す
るそれぞれのアドレス0〜255で読出される。この場
合、濃度値D=0.01をA/D変換値の“1"に対応させる
と、K=1/0.01=100となり、濃度係数Kは必要とする
分解能とダイナミツクレンジとの兼合いで決める。ま
た、8ビツト処理の場合、濃度値Xは“255"でクリツプ
され、小数点以下は切捨て、Y=0の時にY=255とす
る。
上述のようにして対数テーブル回路224内に設定され
ている対数テーブルを、CPU203からの選択信号SLによっ
て選択する。従って、イメージセンサ37からの画像信号
PSは、蓄積時間に対応した対数テーブル濃度値Xに変換
されることになる。
このように、イメージセンサ10からの画像情報PSは電
荷蓄積時間を変化し、出力信号に対応する変換テーブル
を設定回数に対応して切換えることにより、例えば第8
図に示すような高濃度画像で要求されるダイナミツクレ
ンジFDRと低濃度画像で要求されるダイナミツクレンジC
DRとが選択されるようになる。なお、エツジを検出する
場合には、光量の絶対値量よりむしろ相対的変位量が分
かればよいのだから実用上齣画像情報を検出する場合の
蓄積時間の1/2程度の蓄積時間にすればよく、またネガ
フイルムが存在しないときの光源の明るさを基準とした
ときの蓄積時間をベース濃度を基準としたときの蓄積時
間の50%程度で決定してもよい。
次の光源からの光量を調節してイメージセンサの感度
を調整する方法について説明する。
光電変換のためのイメージセンサ37の蓄積時間を予め
決められている所定値に設定し、イメージセンサ37が受
光する単位面積当り(例えば1画素当り)の光量を計測
し、その計測値が検出すべき濃度に応じて予め決められ
ている所定範囲内に入っているか否かを判断する。計測
値が所定範囲となっていない場合には、調光フイルタ27
の光路への挿入量を調整して光量を調整するかまたは焼
付用光源19へ供給する電力を調整する。なお、光量を調
整する場合には、NDフイルタの挿入量を変化させるかま
たはイメージセンサの前面に設けられている絞りを調整
するようにしてもよい。そして、再度単位面積当りの光
量を計測し、イメージセンサの1画素当りの光量が所定
範囲内となるように調光フイルタ27の調整または供給電
力の調整を繰り返す。この調整方法を利用して、フイル
ムエツジまたは齣エツジを検出する場合には、齣画像の
濃度情報を検出する場合よりも光量を低下させてイメー
ジセンサの感度を低下させ、齣画像の濃度情報を検出す
る場合には上記の場合より光量を増加してイメージセン
サの感度を高くしておくことでイメージセンサ出力が第
5図(B)、(C)に示したように変化するためフイル
ムエツジまたは齣エツジを検出することができると共に
画像情報を検出することができる。なお、調光フイルタ
等を制御する代わりに光源から照射される光量自体を制
御するようにすれば、消費電力を低減することができ
る。
ここで、イメージセンサ28のダイナミツクレンジは一
般に狭いので、フイルム撮影領域の濃度情報を詳しく得
たいときには、フイルム最低撮影濃度領域であるフイル
ム・ベース(非撮影領域)の濃度信号が最低(光電変換
素子出力としては最大で、飽和値またはその直前であ
る)となるように感度設定されており、従って、第5図
(C)から理解されるように、低濃度側の出力が飽和し
て、通常、フイルムの無い成分とフイルム・ベース部分
とを区別することはできない。そこで、フイルムの無い
部分とフイルム・ベース部分とを区別する(即ち、フイ
ルムエツジを検出する)ため、上記で説明したように電
荷蓄電時間を短くする等して、光感度を下げなければな
らない。イメージセンサ37の感度を下げると、その出力
は、第5図(B)に示すようになる。この状態では、高
濃度側の出力が飽和するためフイルム非撮影領域(ベー
ス部分)と撮影領域部分との濃度分布情報の差が少なく
なり、撮影領域の濃度分布情報を正確に検出しにくくな
るが、低濃度側でセンサ出力が大きく変化するためフイ
ルムエツジおよび齣エツジの検出がし易くなる。高濃度
の齣エツジは、検出比(齣の有無)が大きくとれるた
め、飽和してもエツジ検出に支障はない。
〔受光素子列群の配列〕
フイルムエツジおよび齣エツジの検出のためには、第
5図(B)から分かるように、フイルムが存在しない場
合とフイルムが存在する場合またはフイルムの撮影領域
と比撮影領域とではその濃度が顕著に異なるので、フイ
ルム搬送に際して、フイルム搬送方向での濃度変化に注
目すればよい。実際的には、焼付位置の中央に撮影領域
と非撮影領域との境界エツジ、すなわち齣エツジが来る
のを検知するために、本実施例では、第11図に示すよう
に、露光制御用二次元イメージセンサ37面のフイルム搬
送方向直交ラインのうちフイルムが進入してくる側の受
光素子領域170の1列または2列以上の受光素子出力に
より、齣エツジを検出するようにしている。先頭齣のエ
ツジを検出するには、先頭齣のエツジを予備検出した後
第1の受光素子領域170と第2の受光素子領域172との間
隔分より少し短い距離(第1の時素子領域から第2の受
光素子領域の直前まで)高速搬送した後、フイルム搬送
を低速にして、受光素子領域170より下流に在って領域1
70と平行の(好ましくは焼付位置中央部を検出する)受
光素子列172の1列または2列以上の受光素子出力によ
り、先頭齣のエツジの位置を精密に焼付位置中央で検出
する。第11図(A)は焼付位置17(即ち、アツパマスク
138のマスク開口140)におけるフイルム搬送の様子を示
し、第11図(B)は、対応するイメージセンサ37の受光
素子面を示す。
各受光素子領域170、172の各々は、フイルム搬送方向
に直交する方法に延びる少なくとも1本の受光素子列を
含む受光素子列の、ネガフイルムサイズの画像幅に対応
する幾つかの受光素子の出力を積算して、フイルムの部
分的な濃度差を解消する。エツジ検出には、フイルムベ
ースの濃度近傍の濃度差を測定できればよいからフイル
ム搬送方向に直交する方向のネガフイルムサイズの画像
幅に対応する複数のセンサ出力を積分あるいは平均化し
て、エツジ判定の演算を行う。このようなネガサイズに
対応するセンサ出力の演算は、マイクロコンピユータを
用いて容易に行いうる。
すなわち、齣画像の搬送を自動的に制御する場合、ネ
ガフイルム18の齣サイズは計測もしくはデータ入力によ
って分かっているので、画像情報の検出領域および上記
受光素子列群を齣サイズによって第13図(1)の如く切
換えて使用する。イメージセンサ37の全画素がj列(1
〜40)およびi行(1〜30)で成っている場合、例えば
135Fサイズでは領域F2を使用し、110サイズでは領域F1
を使用する。そして、イメージセンサ37の画素Sijの測
定値をTSijとし、j列のjn番目のサンプリング点の真数
値を求める。135Fサイズの場合、その平均値Tは画素数
が23−7=16であるから、 となる。微小ピツチでネガフイルム18を検出する場合、
各隣接するサンプリング点の135Fサイズの真数値THS
135Fは、 で求められ、同様に110サイズの場合、その平均値Tは
画素数が19−11=8であるから、 となる。微小ピツチでネガフイルム18を検出する場合、
各隣接するサンプリング点の110サイズの真数値THS110
は、 で求められる。こうして求められた測定値をサンプリン
グして度数分布を求めると、第17図で示すような真数値
曲線PCが得られる。
以上のことを、露光制御用二次元イメージセンサ37の
蓄積時間を短縮するかまたは光量を低下して光感度を下
げて第5図(B)に示す出力が得られるようにして行な
うと、フイルムエツジまたは齣エツジを検出出来る。
〔エツジ検出〕
第1図は、本実施例に係るエツジ検出方法の一実施例
のルーチンのフローチヤートを示すものである。但しこ
のエツジ検出方法は、主に、撮影齣を焼付位置に位置決
めするための手段として利用されるから、焼付装置に組
み込まれる制御システム中のサブルーチンとなる。この
ルーチンは上記第6の態様を適用したものである。
まず、焼付けるべきネガフイルム18のサイズに応じた
大きさのマスクを焼付部の所定位置17に装填し、ステツ
プS1においてフイルム搬送装置10のマスク開口のサイズ
をイメージセンサ37で、例えば特開昭60−151626号の如
くして計測してネガフイルムのサイズを測定する。な
お、このサイズ計測は目視によって入力しても良い。こ
のサイズ計測に従ってネガフイルム18の搬送量を設定し
たり、受光素子列の選択抽出を自動的に行ない、更には
焼付露光量やその修正量を制御したりする。
次のステツプS2では、フイルムベース濃度より低い濃
度の画像情報も得られるように、上記で説明した方法に
よってイメージセンサの蓄積時間を短縮し(例えば、齣
画像情報を検出する場合の1/2の蓄積時間にする)、ス
テツプS3において単一画素ピツチ(例えば、1mmピツチ
程度)検出でフイルムを中〜高速搬送できるようにフイ
ルム搬送装置のパルスモータ50を制御し、パルスモータ
50によって搬送ローラが回転されている状態でフイルム
搬送装置にフイルムを挿入してフイルムの搬送を開始す
る。ステツプS4では、受光素子領域170の受光素子列群
出力を取込み、ステツプS5で受光素子列群の出力Lがフ
イルムベース濃度に対応する値LBとかぶり濃度に対応す
る値L0との間の値(L0<L<LB)になったか否かを検出
することによりフイルムエツジに最も近い齣(先頭齣)
の齣エツジを予備検出する。
ステツプS5の判断が否定のときはフイルムの中〜高速
搬送を継続すると共に出力の取込みを継続する。
ここで、長尺ネガの先端部分を含まないピースネガの
場合もフイルム先端部付近にかぶりが生じている長尺ネ
ガや通常のピースネガの場合も、上記で説明したように
先頭の齣の齣エツジの部分で受光素子列群の出力が所定
の値になるため、受光素子列群の出力が所定範囲内の値
になったか否かを判断することによりフイルム先端部分
付近のかぶりに影響されることなく先頭齣の齣エツジを
予備検出することができる。なお、この場合、一旦蓄積
時間を長くして高濃度側の検出をすることによりかぶり
部分との識別をし易くするようにしてもよい。ステツプ
S5で先頭齣のエツジが予備検出されたと判断されたとき
は、ステツプS7において受光素子領域170の検出位置か
ら受光素子領域172の直前までの間隔に相当する長さ分
だけフイルムを高速搬送して先頭齣のエツジが受光素子
領域172の受光素子列群によって精密検出可能な位置ま
で搬送した後、ステツプS8でパルスモータ50を制御して
フイルムを単一画素ピツチより小さい微小ピツチ(例え
ば、0.1mmピツチ程度)検出で低速搬送する。次のステ
ツプS9ではフイルムが、微小ピツチで搬送されている状
態で第13図に示すEの部分で先頭齣のエツジの精密測定
を行ない、ステツプS10で先頭齣のエツジが受光素子領
域172の受光素子列群によって検出されたか否かを判断
する。
齣エツジの精密検出をする際露光制御または露光補正
等に一般的に供される分解能が粗いイメージセンサを用
いた場合には次に説明する画素ピツチ補間を行なう。な
お以下では説明の便宜上先頭の齣以外の齣エツジの検出
について説明するが、先頭の齣についても同様である。
この画素ピツチ補間は、画素分解能の低い(例えば、フ
イルム上で1.0mm単位程度)センサによってエツジを検
出する場合に、素抜け部分と齣画像部分とが急峻に変化
しないで穏やかに変化するため、十分の一mmピツチ程度
の微細画素ピツチで検出しながらネガフイルム18を搬送
し受光素子の時系列変化量の変化方向の反転時(変化値
がゼロとなる位置を基準)をエツジの位置として検出す
るようにするものである。すなわち、第15図に示すよう
に、二次元イメージセンサの複数の受光画素から成る代
表画素列Pに対して、メモリの記憶画素データ領域Mを
複数(例えば1〜10の10画素相当分)としてメモリ
上で画素データを形成する。例えば、受光画素P1に対応
するメモリの記憶画素データM1を第16図に示すようにM
11〜M110として、受光画素P2に対応するメモリの記憶デ
ータM2をM21〜M210とする。他の受光画素についても同
様に、1〜10の記憶画素データで形成する。
この記憶後、第17図に示すように、メモリに記憶され
た画素列データ、つまりネガフイルム118の画素ピツチ
を補間して検出された画像情報を処理することにより光
量特性PCを求め、ネガフイルム18の齣間の未撮影領域
(素抜け領域)Rと齣とのエツジを検出する。この場
合、(1)光量特性PCの最大値PMは、ネガのベース光量
値MAとこれよりも所定率(例えば80%)のスレツシヨル
ド値CVの値に入っていることが必要である。これは、ネ
ガフイルムの画像齣のエツジは画像齣と未撮影領域の境
界にあり、一般的には一定のスレツシヨルド値CVよりも
光量が大きくなるからである。また、(2)光量特性PC
の最大値PMの位置から光量の負の傾きとなる距離、つま
り最大値PMより光量が減少する距離lが所定距離(例え
ば1mm)以上ある必要がある。これは、齣エツジは齣間
の素抜け領域Rを過ぎてから存在するものであり、ノイ
ズ成分を除去する必要があるからである。その範囲はあ
る許容幅を有していても良い。更に、(3)最大値PMよ
り距離lでの光量NPが画像齣のエツジに相当するもので
あり、最大値PMに対して一定比率の範囲内となっている
ことが必要である。これは、最大値PMよりも必ず光量が
小さくなっており、その傾きもある程度の大きさが必要
であることを意味している。最大値PMに対して光量NPの
差が余りない場合には、画像なのか未撮影領域であるか
の区別がつかないからである。ここでは、通常上述した
3つの条件が全て揃ったときに、エツジを検出する。ま
た、先頭齣の場合には第17図で一点鎖線で示した光量特
性PC′のようになる。なお、この例では光量の真数値を
8ビツト(0〜255)で得ている。
ここでイメージセンサ37の受光素子領域172によって
画像情報の検出を行なうと、第12図(B)に示すような
画素毎のデータが得られる。なお、第12図では濃度情報
として示した。なお、このデータとしては真数でも真数
の透過率の逆数を対数変換して求めた上記の濃度情報で
もよい。第12図(A)及び(B)の対応関係から明らか
なように、ネガフイルム18に撮影されている画像齣2A、
2B、2C、・・・と齣間の非撮影領域RA、RB、RC、・・・
とでは一般的に濃度値に顕著な差があるので、濃度が一
定値以下で、なおかつ濃度値の横方向に急峻な変化部分
で縦方向(ネガフイルム18の搬送方向と垂直方向)の変
化が一定範囲内の領域を、イメージセンサ37の受光素子
領域172で探すことによって、画像齣2A、2B、2C、・・
・と未撮影領域RA、RB、RC、・・・との境界である齣エ
ツジの位置を精密検出することができる。第13図(2)
はこの様子を示すものであり、ネガフイルム18は所定位
置17にN方向に搬送され、イメージセンサの受光素子領
域で齣間の非撮影領域RBと画像齣2Aとのエツジの位置を
検出している。そして、イメージセンサ37の受光素子領
域172はマスク開口の中央部に来るようになっている。
第12図(B)では齣間の非撮影領域の幅が便宜上広く示
されているが、実際はネガフイルム18上で1.0mm程度の
分解能の比較的低い露光制御用イメージセンサ等によっ
ても、前述した方法と同様にこのエツジを検出すること
ができる。すなわち、第14図(B)に示すような、微小
ピツチ送りのネガフイルム18の移動状態に対して検出さ
れたイメージセンサの受光素子領域172の時系列変化量
(光量変化量すなわち真数値)は同図(A)のようにな
り、これから光量変化量がゼロとなる位置を基準として
変化方向反転時を画像齣間の未撮影領域と画像齣とのエ
ツジとして検出できる。
ステツプS10で先頭齣の齣エツジが検出されたと判断
されたときはステツプS11に進む。
そして、上記サイズ計測(ステツプS1)で求められた
サイズ情報から先頭齣を所定位置17に位置決めするまで
の距離S2(本実施例では受光素子領域172がマスク開口
の中央部に位置しているので約1/2齣分になる)だけス
テツプS11で高速定量搬送し、その後にステツプS12で搬
送を停止する。この結果、先頭齣が所定位置に自動的に
位置決めされる。先頭齣が位置決めされた後、ステツプ
S13で上記説明した感度切換方法によってイメージセン
サの蓄積時間を長くして高感度に切換え、齣画像情報を
測光して露光量の決定または補正を行なってステツプS1
4で焼付が必要か否かを判断し、焼付が必要ならばステ
ツプS16で焼付を行なう。次のステツプS19ではイメージ
センサの蓄積時間を短縮し、ステツプS20でフイルムが
存在しているか否かを判断し、フイルムが存在していれ
ば、第2の受光素子領域がマスクの中央部に配置されて
いるのでステツプS21で1/2齣弱搬送した後ステツプS8で
微小ピツチ送りに切換えて第2番目の齣の齣エツジが第
2の受光素子領域172の受光素子列群によって精密検出
できるようにする。
第2番目の齣の齣エツジの検出がステツプS10でなさ
れるまでステツプS8でネガフイルム18の搬送を低速度で
継続し、画像齣2Aと非撮影領域RBのエツジの位置が検出
された場合には、上記サイズ計測(ステツプS1)で求め
られたサイズ情報から当該齣を所定位置17に位置決めす
るまでの距離S2だけステツプS11で高速定量搬送し、そ
の後にステツプS12で搬送を停止する。この場合、高速
定量搬送S1の後、マスク開口のほぼ中央部に位置してい
る画像齣2A、2B間の非撮影領域RBと画像齣2Aのエツジの
位置が検出されるまでの距離Eは、上記非撮影領域RBの
距離のバラツキ等を補正するパラメータ(変数)であ
り、第13図の状態で画像齣2Aの送り量D=S1+E+S
2(補正された1齣分)を搬送すれば、所定位置17に正
確に位置決めされた状態でネガフイルム18は停止するこ
とになる。
このようなネガフイルム18の搬送・停止の後、ステツ
プS13において上記で説明した感度切換方法によってイ
メージセンサの蓄積時間を長くして高感度に切換え、齣
画像情報を測光して露光量の決定および補正等を行なっ
てステツプS14で焼付が必要か否かを判断し、焼付が必
要な場合にはステツプS16で焼付を実行する。そして、
当該齣の焼付終了後または焼付に適さない場合には次の
画像齣を焼付位置に搬送して焼付けるため、ステツプS1
9でイメージセンサの蓄積時間を短縮した後、ステツプS
20でネガフイルム18がまだ存在しているか否かを判断し
てフイルムが存在すれば上記ステツプS1で求められたサ
イズ情報に従ってステツプS21でネガフイルム18を齣間
隔の約1/2だけ高速に搬送してステツプS8にもどる。以
下、上述した搬送及び停止を操り返すことにより、順次
各画像コマの焼付を行なうことができる。そして、ステ
ツプS20でネガフイルム18が無くなったと判断された
時、モータ50を自動停止して終了する。ここでは、ネガ
フイルム中央部に対応する位置で齣エツジを精密検出す
るようにしているが、中央部以外での検出を妨げるもの
ではない。
一方、ステツプS10で齣エツジが検出されなくなった
ときには、極めてアンダ露光ネガ等の齣エツジを検出す
ることができない画像齣であるのでステツプS22で通常
の1齣送り分の長さ(135Fサイズの場合38mm)の残りの
約1/2齣分定量搬送してステツプS12で停止させる。
以上説明したように本実施例によれば、フイルム搬送
装置を駆動した状態でフイルム搬送装置にピースネガお
よび長尺ネガを予め選択することなくまた装置の設定を
切換することなく挿入するのみで、フイルムエツジに最
も近い先頭齣を所定位置に自動的に停止させることがで
きるので、フイルムエツジに最も近い先頭齣の位置決め
が効率よく自動的にできる、という効果が得られる。
なお、受光素子領域172が分解能が高い受光素子列群
からなる場合には、その単数または複数の受光素子列の
どの列位置に齣エツジが位置するかを、単一画素ピツチ
で検出して精密に知るようにしてもよい。このようにす
れば更に高速にすることができる。この場合には、焼付
位置17における齣エツジの位置検出精度が高くなり、従
って、撮影齣を焼付位置17の略中央に位置させるための
フイルム送り量を正確に知ることができる。
また、受光素子領域170を分解能が高い受光素子列群
で構成して複数画素ピツチで齣エツジを予備検出するよ
うにしてもよい。
なお、二次元イメージセンサの分解能が高い場合には
エツジの存在を検出する場合もエツジの位置を検出する
場合も同一画素ピツチで搬送するようにしていもよい。
更に、上記では蓄積時間を変化して感度を切換える例に
ついて説明したが光量を切換えて感度を切換えてもよ
い。また上記では先頭齣のエツジを検出する場合に本発
明を適用した例について説明したが、本発明は先頭齣以
外のエツジ検出にも適用することができ、また上記第
1、第2、第3の態様によってエツジを検出することも
できる。
また、上記実施例においては、ネガフイルムを左から
右へ一方向に送る場合の例について説明したが、第1の
受光素子領域を、第2の受光素子領域を中心とした対象
位置に配置すれば、センサの機械的、光学的な切換操作
を必要とすることなく、前述と同様なアルゴリズムに
て、ネガフイルムの逆方向への送りも容易に行なうこと
ができる。このように、第2の受光素子領域を、第1の
受光素子領域の両側にそれぞれ配置して、二つの方向へ
ネガフイルムを送れるようにしておけば、特開昭61−91
648号公報にあるように、最初にネガフイルムを1齣ず
つ送り、その間で各齣の画像情報を測定し、次にネガフ
イルムを1齣ずつ戻しながら、画像情報に応じて露光量
を調節しながら写真焼付を行なう方法を実施するために
も応用できる。
また、本発明によって齣エツジを検出する方法は、長
尺ネガフイルムでの空撮り齣を飛ばして必要齣から焼付
ける場合や、短尺ネガフイルムでの再焼付や再注文にお
いて齣指定して必要齣を必要枚数焼付けるとき、キーボ
ードで予めインプツトしておいて、必要齣の頭出しや、
目的の齣のみを停止させる等従来のネガフイルムの取扱
いにも応用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のフイルム搬送ルーチンを示す
流れ図、第2図は上記実施例の焼付光学系部分の概略構
成図、第3図は大アーム、小アーム等を取り外した状態
のフイルム搬送装置の平面図、第4図はフイルム搬送装
置の断面図、第5図はフイルムの長手方向に沿ったイメ
ージセンサの平均出力を示す線図、第6図はイメージセ
ンサの駆動系の例を示すブロツク図、第7図は対数テー
ブルの例を示す線図、第8図はイメージセンサのダイナ
ミツクレンジを説明するための線図、第9図は、イメー
ジセンサの動作を説明するための線図、第10図は対数テ
ーブルの構成を示す線図、第11図は焼付位置を通過する
フイルムとイメージセンサの受光面との対応関係を示す
線図、第12図は画像情報の例を示すメモリ図、第13図
(1)は受光素子列群の使用範囲を説明するための線
図、第13図(2)はフイルム搬送装置のマスク開口部を
示す線図、第14図は齣エツジの検出状態を示す線図、第
15図及び第16図は画素列のデータとメモリへの記憶の関
係を説明するための図、第17図はネガフイルムとメモリ
上の検出データとの関係を示す図である。 18……フイルム、 37……二次元イメージセンサ、 170……第1の受光素子領域、 172……第2の受光素子領域。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムの画像情報を検出する蓄積型光電
    変換素子のフイルム搬送方向と直交する方向に延在しか
    つ複数の受光素子からなる少なくとも1列の第1の受光
    素子列と、前記蓄積型光電変換素子のフイルム搬送方向
    と直交する方向に延在しかつ複数の受光素子からなる少
    なくとも1列の第2の受光素子列とを利用してフイルム
    を搬送しながら齣エッジを検出するにあたり、画像情報
    を検出するときより相対的に感度が低下するようにダイ
    ナミックレンジを変更して、第1の速度でフイルムを搬
    送しながら第1の受光素子列で齣エッジの存在を予備検
    出し、齣エッジの存在が予備検出されたとき、前記第1
    の受光素子列の受光素子領域の検出位置から前記第2の
    受光素子列の受光素子領域の直前までの間隔に相当する
    長さ分だけフイルムを前記第1の速度以上の第2の速度
    で搬送し、前記第1の速度より遅い、第3の速度でフイ
    ルムを搬送しながら第2の受光素子列で齣エッジの位置
    を精密検出し、齣エッジの位置が精密検出されたとき、
    画像齣を焼付するための所定位置までの距離だけフイル
    ムを前記第2の速度で搬送することを特徴とするフイル
    ム搬送方法。
  2. 【請求項2】前記フイルムがネガフイルムの場合におい
    て、エッジの情報を検出するときには画像情報を検出す
    るときより前記蓄積型光電変換素子の蓄積時間が短くな
    るように切り換えてダイナミックレンジを変更すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のフイルム搬送
    方法。
  3. 【請求項3】前記フイルムがネガフイルムの場合におい
    て、エッジの情報を検出するときには画像情報を検出す
    るときより前記蓄積型光電変換素子への入射光量が少な
    くなるように切り換えてダイナミックレンジを変更する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のフイル
    ム搬送方法。
  4. 【請求項4】画像情報を検出する時は、蓄積型光電変換
    素子の蓄積時間毎に画像情報と画像情報を対数変換した
    濃度情報とを関連付けて記憶している対数変換テーブル
    を使用し、齣エッジ情報を検出する時は、入力及び出力
    を1対1で出力する真数テーブルを使用することによ
    り、画像情報を検出する時と齣エッジを検出する時とで
    ダイナミックレンジを変更することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のフイルム搬送方法。
  5. 【請求項5】前記フイルムがネガフイルムの場合におい
    て、長尺ネガフイルムの先端部を含まないピースネガフ
    イルムの先頭齣のエッジを検出する場合に第1の受光素
    子列でフイルムエッジの存在を検出することにより先頭
    齣のエッジの存在を予備検出し、先頭齣のエッジの存在
    が予備検出された後第2の受光素子列で先頭齣のエッジ
    の位置を精密検出することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項ないし第3項のいずれか1項に記載のフイルム搬
    送方法。
  6. 【請求項6】前記フイルムがネガフイルムの場合におい
    て、長尺ネガフイルムの先端部を含まないピースネガフ
    イルムの先頭齣のエッジを検出する場合に第1の受光素
    子列の出力が高濃度側に変化した位置を基準として所定
    距離範囲内及び所定濃度範囲内で第1の受光素子列の出
    力が更に高濃度側に変化したか否かを判断することによ
    り先頭齣のエッジの存在を予備検出し、先頭齣のエッジ
    の存在が予備検出された後第2の受光素子列で先頭齣の
    エッジの位置を精密検出することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載のフイ
    ルム搬送方法。
  7. 【請求項7】前記フイルムがネガフイルムの場合におい
    て、第1の受光素子列の出力がフイルムベース濃度とか
    ぶり濃度との間の値になった変化時点を検出することに
    より先頭齣のエッジの存在を予備検出し、先頭齣のエッ
    ジの存在が予備検出された後第2の受光素子列で先頭齣
    のエッジの位置を精密検出することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載のフ
    イルム搬送方法。
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