JPH0613240A - チップ型ノイズフィルター - Google Patents

チップ型ノイズフィルター

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Publication number
JPH0613240A
JPH0613240A JP4191508A JP19150892A JPH0613240A JP H0613240 A JPH0613240 A JP H0613240A JP 4191508 A JP4191508 A JP 4191508A JP 19150892 A JP19150892 A JP 19150892A JP H0613240 A JPH0613240 A JP H0613240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite
noise filter
type noise
resistance value
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4191508A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Suzuki
正彦 鈴木
Jun Nojima
潤 野島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Precision KK
Original Assignee
Pilot Precision KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Precision KK filed Critical Pilot Precision KK
Priority to JP4191508A priority Critical patent/JPH0613240A/ja
Publication of JPH0613240A publication Critical patent/JPH0613240A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ型ノイズフィルターにおいて、超小型
にした時の内部導体の伝導度を高める。 【構成】 フェライト成形体中に、内部導体を設ける。
フェライト成形体と内部導体とは、焼結により密着して
構成されている。この時、該フェライト成形体中の銅も
しくは銅化合物成分の含有量が5モル%以下であるよう
に構成されたチップ型ノイズフィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の電子回路に用い
るチップ型ノイズフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノイズフィルターは、外部の高周波の遮
断や内部導体を流れる電流から生ずる高周波などをカッ
トするなどの効果を有し、その構成としては従来、フェ
ライトから成る成形体に貫通孔を設け、その貫通孔内に
内部導体を挿入し、接着剤などにより内部導体を固定し
て用いていた。
【0003】この時、フェライトの材質としては酸化鉄
を主成分として、その用途、特性に応じてニッケル、亜
鉛、マンガン、銅などを添加したものが用いられ、特に
高周波の遮断にはニッケル−亜鉛系が好適に用いられて
いた。
【0004】しかしながら、最近の電子機器の高密度化
に伴い、その小型化および性能向上に対する要求が増大
しており、そのため内部導体とフェライトとを一体化さ
せたのち焼結し、所定長さに切断して、その両端にメッ
キなどにより電極を設けたり、あるいはフェライト板上
に内部導体を印刷などにより設け、同形のフェライト板
を重ねて焼結したのち両端に電極を設ける、いわゆる積
層型のチップ型ノイズフィルターが知られている。これ
らのフィルターは、従来のものと比べ小型化が容易とな
り、内部導体の線径の細いものも可能となるため、より
広範囲の高周波の遮断が可能となるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
作製されるチップ型のノイズフィルターには、好ましい
効果があるものの、次のような大きな問題がある。つま
り、内部導体とフェライトとを一体化させて焼結させる
と、得られたノイズフィルターの導体の直流抵抗値が増
加してしまうのである。これは、伝導度が劣化してしま
うことになり、致命的な問題となる。特に、内部導体の
径が小さくなるほどこの傾向は顕著となり、使用に耐え
得ないものとなる。
【0006】本発明者は、この点について検討した結
果、焼結後の内部導体中に多量のフェライトが存在する
ことを見いだした。つまり、高温時の熱拡散によりフェ
ライトが内部導体中に浸透してしまうのである。そこ
で、熱拡散しないように焼結温度を低くすると、抵抗値
は減少し良好となるが、逆にフェライト成形体の強度が
低くなり、しかも強固な焼き締まりが得られないので、
遮断効果自体も充分なものが得られ難かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、試行錯誤の
結果フェライトの材質に着目して種々の実験を行った。
つまり、酸化鉄のみを内部導体に被覆して焼成した場合
には、酸化鉄の拡散はあるものの抵抗値の増加はみられ
ない。ところが、通常使用されているニッケル、亜鉛、
マンガン、銅などを含んだフェライトを用いると、上記
の問題が生ずるのである。そこで、酸化鉄以外の材質に
ついて検討したところ、銅あるいはその化合物成分が添
加されているフェライトに限って、抵抗値が増加してい
る事実を見いだし本発明を完成したものである。
【0008】本発明は、内部導体とフェライトとが焼結
によって密着されたチップ型ノイズフィルターにおい
て、該フェライト中の銅もしくは銅化合物成分の含有量
が5モル%以下であることを特徴とするものである。こ
こで、銅化合物とは酸化銅、酸化第二銅などを示す。
【0009】通常フェライトとしての機能を発揮させる
ためには、酸化鉄のみでは無理であり、他の材質の添加
は必要不可欠である。その中で、銅はフェライト成形体
の気孔率を低下させ、強度などを向上させる意味で好適
に使用されている。ところが、本発明のように焼結によ
って内部導体とフェライトとが密着されるような場合に
は、銅もしくは銅化合物成分が内部導体中に拡散し易
く、しかも理由は定かでないが、これらの材質が抵抗値
の増加を引き起こすのである。
【0010】本発明に用いるフェライトとしては、酸化
鉄を主成分として銅もしくはその化合物成分の含有量が
5モル%以下のものであれば、いずれも用いることがで
き、特には1モル%以下のものが良好である。5モル%
以上になると、抵抗値が増加して使用に耐え得ないもの
となる。前述したように、ノイズフィルターは主に高周
波を遮断するものが多く、通常はニッケル−亜鉛系フェ
ライトが良好であるが、勿論これに限定されるものでは
なく、マンガン−亜鉛系フェライトやその他のフェライ
トなど任意である。
【0011】本発明のノイズフィルターの外部形状は、
直方体、円柱状など任意であるが、通常は直方体が好適
である。また、フェライト中の内部導体としては、銀、
銀−パラジウム、パラジウム、白金などのリード線、メ
ッキ線、ペースト焼付が挙げられるが、特に白金のリー
ド線を用いた場合には、本発明の効果は顕著となる。さ
らに、内部導体の形状として代表的には直線導体が挙げ
られるが、鋸歯状、矩形状、スプリング状など任意であ
り、遮断すべきノイズの種類により種々選択できる。
【0012】本発明のノイズフィルターの製法は、プレ
ス成形、押出成形、射出成形、鋳込み成形などにより、
内部導体を含んだままフェライトと一体化させ、直方体
や円柱状に成形して焼成したのち、内部導体と接続する
形でメッキなどにより両端に電極を設けたり、あるいは
フェライト板を作製し、この板上に内部導体を形成し、
板どうしを重ねて焼結させ、両端に電極を設ける。勿
論、この重ね合わせは三重、四重でもかまわない。
【0013】
【実施例】実施例1 図1は、本発明のチップ型ノイズフィルターを示す斜視
図であり、水溶性樹脂と酸化第二銅の含有量が0.1モ
ル%のニッケル−亜鉛系フェライト粉よりなる混練物を
用いて、プレス成形により白金線をほぼ中央に成形した
成形素体とし、これを1200℃で焼成して、白金線3
が密着固定された直方体の焼結フェライト成形体2を作
製し、両端に電極4を設けてチップ型ノイズフィルター
1とした。チップ型ノイズフィルター1の大きさは、縦
×横×長さが1.1 ×1.6 ×3(単位mm)で、白金線の
外径は50μmである。このノイズフィルターの直流抵
抗値を測定したところ、10本平均で約152mΩとな
った。
【0014】比較例 フェライトとして、通常使用されているニッケル−亜鉛
系フェライト(酸化第二銅の含有量8モル%)を用い、
実施例1と同様にてチップ型ノイズフィルターとした。
このノイズフィルターの直流抵抗値を測定したところ、
10本平均で約520mΩとなった。
【0015】
【発明の効果】以上、本発明のチップ型ノイズフィルタ
ーはその抵抗値として、内部導体の理論抵抗値に近い値
を示し、また高温での焼結が可能となるため、フェライ
トの焼結性が良好となり、結果としてノイズフィルター
としての遮断効果も優れたものが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のチップ型ノイズフィルター
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 チップ型ノイズフィルター 2 焼結フェライト成形体 3 白金線 4 電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部導体とフェライト成形体とが焼結に
    よって密着されたチップ型ノイズフィルターにおいて、
    該フェライト成形体中の銅もしくは銅化合物成分の含有
    量が5モル%以下であることを特徴とするチップ型ノイ
    ズフィルター。
JP4191508A 1992-06-25 1992-06-25 チップ型ノイズフィルター Pending JPH0613240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4191508A JPH0613240A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 チップ型ノイズフィルター

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JP4191508A JPH0613240A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 チップ型ノイズフィルター

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Publication Number Publication Date
JPH0613240A true JPH0613240A (ja) 1994-01-21

Family

ID=16275823

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4191508A Pending JPH0613240A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 チップ型ノイズフィルター

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JP (1) JPH0613240A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5530634A (en) * 1995-03-31 1996-06-25 Hughey & Phillips, Inc. Electromagnetic interference suppressor and methods
US6222427B1 (en) * 1995-07-19 2001-04-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor built-in electronic parts using via holes

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5530634A (en) * 1995-03-31 1996-06-25 Hughey & Phillips, Inc. Electromagnetic interference suppressor and methods
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