JPH0613063B2 - 紙幣両替機と遊技媒介物貸出機を分離して配設した遊技用有価媒介物貸出機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、遊技用有価媒介物を用いる遊技機、例えばパ
チンコ機、スロットマシン遊技機、アレンジボール機、
雀球遊技機等を備えた遊技場のうち、遊技用有価媒介物
（例えばパチンコ機においてはパチンコ玉、スロットマ
シンにおいてコイン等をさす）を貸出す貸出機とその貸
出機に遊技用有価媒介物を貸出すための紙幣両替機を分
離して配設した遊技用有価媒介物貸出機に関するもので
ある。

「従来の技術」 従来、パチンコ玉又はメダル等の遊技用有価媒介物を用
いる遊技機を備えた遊技場において、遊技用媒介物を借
り受けるには、パチンコ玉貸機又はメダル交換機に硬貨
を投入することにより借り受けることができるようにな
っている。そして、パチンコ玉貸機又はメダル交換機
は、パチンコ機又はメダルゲーム機等の遊技機の近傍に
設けられており、遊技機の傍を離れることなく、その場
で遊技用媒介物を借り受けることができるようになって
いる。

「発明が解決しようとする問題点」 ところが、従来の遊技機用媒介物貸出機は硬貨しか用い
ることができず、遊技の途中で硬貨の不足を生じた場合
は、遊技場内に１台又は多くても２台程度しかない紙幣
両替機の設置場所まで行って紙幣を硬貨に、高額紙幣を
小額紙幣（硬貨に両替するための紙幣）に、両替しなけ
ればならなかった。

また、このような欠点を解決するためには、特開昭５３
−３３９９号公報に開示されているように、各遊技機の
傍に紙幣交換機（ここに紙幣交換機とは、紙幣を硬貨に
変換あるいは紙幣を遊技用有価媒介物に交換するものを
いう）を設置すればよいのであるるが、該紙幣交換機の
場合は、識別機を別に離れた場所に設置しているので、
配線が複雑でかつ配線距離が長く、設置に時間と場所を
必要とするとともに、配線が複雑かつ長いためにノイズ
等異種信号をひろうことが多く、正確な動作を確保でき
ないという問題点を有していた。特に遊技場においては
ノイズ発生源が多く、またそのノイズ発生が大きいため
に、この問題点は一般における場合より顕著な問題点で
あった。

更に、該紙幣交換機の場合は、識別機設置のための場所
が必要となり、この識別機が場所をとるために多くの床
面積を占有することからも、多数の遊技台の設置されて
いる遊技場内に設置することは困難であるという問題点
を有していた。

本発明は、このような欠点を解決すべくなされたもの
で、その目的は、各遊技機の傍で紙幣を硬貨に両替で
き、更にまた貨幣にて遊技媒介物を貸し出すようにして
遊技客の不便を解消するとともに、遊興心が殺がれるこ
とを防止し、また、設置床面積の軽減を図った遊技遮有
価媒介物貸出機を提供することにある。

「問題点を解決するための手段」 上記問題点を解決するために、本発明が採用した手段
は、 遊技機機列よりなる遊技機島の開閉可能な幕板内に、両
替機の紙幣投入口を配設するとともに、各紙幣投入口の
裏がわには、発光部と光電変換受光部が紙幣投入通路を
上下から挟むように配設されることによって成立する紙
幣投入検知器が設けられており、紙幣の投入により紙幣
投入検知器が検知動作して電気制御装置に電気信号を送
り、この信号を受けて送り込みローラが回動して紙幣を
両替機に送り込み、両替硬貨を両替機の硬貨取出口又は
遊技機機列間に配置された遊技媒介物貸出機の硬貨取出
口に送り出すことを特徴とする紙幣両替機と遊技媒介物
貸出機を分離して配設した遊技用有価媒介物貸出機に存
する。

「作用」 遊技媒介物貸出機の上部に配設された紙幣交換機の紙幣
挿入口に紙幣を挿入すると、紙幣鑑別機が鑑別し、真性
なる紙幣と判断すると、その挿入金額に対応した両替硬
貨又はパチンコ玉又はメダル等を遊技媒介物貸出機より
排出される。

「実施例」 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明の紙幣両替機と遊技媒介物貸出機を分離
して配設した遊技用有価媒介物貸出機の一実施例を示す
正面図であり、複数のパチンコ遊技機１を横方向に列設
して形成された遊技島２の上記遊技機１の上方の板４
（この板を、業界では「幕板」と称しているので、以下
この語を用いることにする）には、紙幣両替機７を配設
し、該紙幣両替機７は、その前面に紙幣投入口９、硬貨
取出口１２を有しており、また、その内方に、紙幣の種
類及び正偽の鑑別機１０と硬貨送出機１１と投入口９か
ら投入された紙幣１３を鑑別機１０に送り込む一対の送
りローラー４０を備えている。また、遊技機１列中に
は、遊技機１の２台目毎に薄型遊技媒介物貸出機３（以
下自動玉貸機という）が設置されている。

このように紙幣両替機７と自動玉貸機３が分離して配設
された遊技用有価媒介物貸出機においては、両替機７の
紙幣投入口９から所定額の紙幣、例えば１０００円又は
５００円札を投入すると、紙幣はローラー４０により鑑
別機１０に送り込まれ、札の種類および札の正偽を判別
し、正しい札である場合にはその札を所定の収納箱に収
納すると共に、第７図に示されるように硬貨送出信号が
出され、硬貨送出機１１から所定数の硬貨が送出され
る。この硬貨は取出口１２から取り出すことができる。
上記硬貨送出信号はコンピュータに送られ、係数管理に
供せられる。また、投入された紙幣が偽札であったり又
は折れ曲がっていたりした場合は、鑑別機１０がこれを
検知し、ローラー４０が逆回転して紙幣を返却する。改
めて紙幣を投入すれば、以上説明した動作を繰り返え
す。なお、このような両替機７自体は、既に実用化され
ているものを用いて差し支えない。

次に第４図、第５図によって別の実施例を説明する。第
４図、第５図において、遊技島２を形成する遊技機１の
列中には、遊技機１の２台目毎に玉貸機３が配設されて
いる。各玉貸機３の上方の幕板４には両替機の紙幣投入
口２２が設けてある。

各紙幣投入口２２の裏がわには、発光部２７と光電変換
受光部２８が紙幣投入通路を上下から挟むように配設さ
れることによって成り立つ紙幣投入検知器２６が設けら
れている。両替機７の前面には一対の紙幣送り込みロー
ラー３０，３０が設けられている。両替機７のその他の
構成は前述の実施例と同様に紙幣鑑別機を有している
が、硬貨送出機は第５図に符号３２で示されるように各
玉貸機３の背面に設けられており、硬貨送出機３２の硬
貨排出口は、玉貸機３の下部に設けられた硬貨取出口３
３に連通している。そして、各硬貨送出器３２は、同送
出器３２を有する玉貸機３と対応する紙幣両替機７内の
貨幣鑑別機と電気的につながっている。

いま、紙幣を硬貨に両替えしようとするときは、紙幣１
３を幕板４に設けられた紙幣投入口２２から投入する。
紙幣の投入により、発光部２７と受光部２８とよりなる
紙幣投入検知作動して電気制御装置１５に電気信号を送
る、次いでその信号を設て送り込みローラー３０，３０
が回転して紙幣１３を両替機７に送り込む。両替機７は
鑑別機により紙幣の種類および正偽を判別し、もしも紙
幣が偽札であったり折れ曲がっていたりしたときはロー
ラー３０，３０を逆転させて紙幣を投入口２２がわに送
り返えす。紙幣が正しいものであった場合は硬貨送出信
号を、玉貸機３がわに設けられた硬貨送出機３２に送
り、投入された紙幣１３と同額の硬貨を硬貨取出口３３
に送り出す。

玉貸機３は、従来の玉貸機と同様に、硬貨投入口４１と
パチンコ玉排出口４３を有しており、硬貨投入口４１か
ら投入した硬貨額分のパチンコ玉を排出口４３から取り
出すことができるようになっている。

次に、第６図により本発明のさらに別の実施例を説明す
る。この実施例は紙幣の両替機能と玉貸機とを兼ねて備
えたものである。第６図において遊技島２をなす遊技機
１の列中には、遊技機１相互間において玉貸機３が設け
られている。玉貸機３は従来一般の玉貸機と同様に硬貨
投入口４１とパチンコ玉排出口４３を有している。ま
た、硬貨投入口４１の上方には玉貸出額指定釦３４を有
している。この玉貸出額指定釦３４は、それぞれ１００
円，２００円、…１０００円のよう表示された多数の押
釦群によりなり、各押釦の内方に照明灯を有しているも
のとする。

そして、この実施例においても、第１図第４図に示した
ように紙幣両替機７を有し、また、上記第４図に示した
第２の実施例と同様に玉貸機と一体的に硬貨送出機およ
び硬貨取出口を有しているものとする。

この実施例の紙幣投入から紙幣の鑑別までの動作は、上
記第１図の第１実施例及び第４図の第２実施例に示され
ている動作と同じであるが、投入紙幣が正しいものであ
った場合以後の動作は投入紙幣が正しいものである場合
には適宜の位置に投入紙幣額が表示される。次に玉貸額
指定釦３４の中から所望の額の釦を選択して押圧する。
この指定額が、前に投入した紙幣額の範囲内か否かを判
別し、紙幣額を越しているときは額の指定を無効とした
のち再び指定し直すことになり、指定額が紙幣額以内の
ときは釣り銭送出信号と玉貸出信号を出す。釣り銭送出
信号により硬貨送出機が釣銭額に相当する硬貨を送出
し、釣銭が実際に送出されたか否かを判別して釣銭が送
出されないときは再び釣銭送出信号を発する。一、前記
玉貸出信号によりパチンコ玉送出機がパチンコ玉を指定
玉数だけ送出し、パチンコ玉が実際に送出されたか否か
を判別してパチンコ玉が送出されないときは再び玉貸出
信号を発する。なお、玉貸出信号は計数管理用のコンピ
ュータに送られ、営業上のデータとして供される。送出
された釣銭とパチンコ玉は。それぞれ玉貸機３に設けら
れた硬貨取出口（第５図において符号３３で示されるも
のと同様のもの）およびパチンコ玉排出口４３から取り
出すことができる。釣銭およびパチンコ玉が送り出され
たのちは、これを再確認の上、前述の投入紙幣額の表示
灯が消灯されて一連の動作が完了する。以上説明した指
定釦３４の押圧から投入紙幣額表示灯の消灯までの一連
の動作は、駅などにおける自動券売機その他各種の自動
販売機と略同様のものである。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、両替機が玉貸機
の上方に配設されているから、遊技客は、両替のたびに
遊技機の場所から両替機設置位置まで行かなければなら
ないという不便を解消することができるし、遊技機の場
所から両替機設置場所まで行くたびに遊興心を殺がれる
というような欠点も解消することができる。そして、設
置面積を大きく占める紙幣鑑別機を幕板内に配置したの
で、両替機と玉貸機を分離して配設することができるの
で占有空間もそれほど大きくならないという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す外観正面図、第２図は上
記実施例における両替機部分の縦断面図、第３図は同じ
く両替機の一部破截正面図、第４図は本発明の別の実施
例を示す正面図、第５図は第４図の実施例の縦断面図、
第６図は本発明のさらに別の実施例を示す正面図、第７
図は動作説明用フローチャートである。 １……遊技機、２……遊技島、３……玉貸機、７……紙
幣両替機、９……紙幣投入口、１０……紙幣鑑別機、１
１……硬貨送出機、４０……送りローラ、２２……紙幣
投入口、３０……紙幣送り込みローラー、３２……硬貨
送出器、３３……硬貨取出口、１３……紙幣、４１……
硬貨投入口、４３……パチンコ玉排出口、３４……玉貸
出額指定釦。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−3399（ＪＰ，Ａ) 実公 昭51−17960（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技機機列よりなる遊技機島の開閉可能な
   幕板内に、両替機の紙幣投入口を配設するとともに、各
   紙幣投入口の裏がわには、発光部と光電変換受光部が紙
   幣投入通路を上下から挟むように配設されることによっ
   て成立する紙幣投入検知器が設けられており、紙幣の投
   入により紙幣投入検知器が検知動作して電気制御装置に
   電気信号を送り、この信号を受けて送り込みローラが回
   動して紙幣を両替機に送り込み、両替硬貨を両替機の硬
   貨取出口又は遊技機機列間に配置された遊技媒介貸出機
   の硬貨取出口に送り出すことを特徴とする紙幣両替機と
   遊技媒介物貸出機を分離して配設した遊技用有価媒介物
   貸出機。