JPH06130169A - 原子炉設備 - Google Patents

原子炉設備

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JPH06130169A
JPH06130169A JP4281333A JP28133392A JPH06130169A JP H06130169 A JPH06130169 A JP H06130169A JP 4281333 A JP4281333 A JP 4281333A JP 28133392 A JP28133392 A JP 28133392A JP H06130169 A JPH06130169 A JP H06130169A
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core
nuclear reactor
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coolant
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Hiroaki Suzuki
洋明 鈴木
Tomoyuki Matsumoto
知行 松本
Masataka Hidaka
政隆 日高
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】炉心溶融事故発生時に、格納容器の温度・圧力
低下の追加設備が不要で動的荷重の発生がなく迅速に冷
却できる原子炉設備を提供する。 【構成】炉心溶融事故発生時に炉心1は圧力容器2から
下部ドライウェル11へ流出しコア・キャッチャー20
で保持される。下部ドライウェル11の温度が上昇し温
度計50が所定の温度を超えると主制御器60により弁
40が開放され圧力抑制室4の水が重力により配管30
を通ってコア・キャッチャー20の下方の空間に流入
し、コア・キャッチャー20の構造材を通しての熱伝導
により炉心1を下部から間接的に冷却する。一定の時間
遅れの後主制御器60により弁41が開放され圧力抑制
室4の水が配管32を通ってコア・キャッチャー20の
上方の空間に流入し、炉心1を上部から冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電所の原子炉設
備に係わり、特に炉心溶融事故時の安全性確保に好適な
原子炉設備に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉力発電所の原子炉設備において
は、設計基準を超える苛酷な事故時の挙動評価が要求さ
れる傾向にあり、現在、事故対策が事実上義務づけられ
る方向にある。このような事故の例としては、格納容器
内の炉心が溶融し圧力容器から流失した場合が想定され
る。
【0003】かかる仮想事故に対する公知技術として以
下のものがある。 1.高温溶融炉心冷却装置(特開昭59−19649
8) この公知技術は、格納容器内の圧力容器下方に炉心溶融
事故時に炉心を保持する手段を設置し、その下方に冷却
材を供給して下から冷却を行うものである。
【0004】2.アイ・エイ・イー・エイ、シンポジウ
ム、SM−296−I1(1988年)(IAEA-SM-296-I
1(1988))報告 第2章 この文献に記載の公知技術は、炉心溶融事故時に外部水
源からポンプ等により冷却材を格納容器に導いて注入
し、格納容器に流出した炉心を上部から冷却するように
したものがある。
【0005】3.ニュークリア・エンジニアリング・イ
ンターナショナル(1989年11月)(NUCLEA
R ENGINEERING INTERNATIO
NAL(NOVEMBER,1989)) この文献に記載の公知技術は、炉心溶融事故時に圧力容
器が水づけになるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公知
技術には以下の問題点が存在する。公知技術1において
は、ふく射により格納容器の温度が上昇するので格納容
器の温度を低下させる手段が別途必要になる。
【0007】公知技術2においては、コンクリート侵食
に伴う気相の発生により格納容器の圧力が上昇するので
格納容器の圧力を低下させる手段が別途必要になる。
【0008】公知技術3においては、炉心が冷却材と接
触する際に水が急激に蒸発していわゆる水蒸気爆発を起
こし動的な荷重が発生する可能性があるので格納容器の
耐圧を高めておく必要がある。
【0009】一方、通常の設計基準範囲内の事故の一例
として、主蒸気管の破断等による冷却材喪失事故があ
る。この場合、通常、ポンプ等の動的手段あるいは水プ
ール等の静的手段より圧力容器内に冷却材が注入され炉
心の冠水を維持する。このとき圧力容器内の水位が更に
上昇すると、冷却材が破断口から下部ドライウェルへ流
出し下部ドライウェルに設置された機器が水づけとなっ
て使用できなくなる恐れがある。
【0010】本発明の第1の目的は、原子炉炉心溶融事
故時において格納容器の温度及び圧力低下のための追加
設備が不要で、かつ動的荷重の発生を防止し迅速な冷却
を行える原子炉設備を提供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、冷却材喪失事故時
に下部ドライウェルに設置された機器の健全性を高める
ことのできる原子炉設備を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、炉心を内蔵する圧力容器と、前記
圧力容器を配置した格納容器と、該圧力容器へ冷却材を
供給する水プールを備えた圧力抑制室とを有する原子炉
設備において、前記炉心が溶融する事故の発生時に、前
記圧力容器下方の下部ドライウェルにおいて該炉心を保
持する支持手段と、前記水プールの冷却材を前記支持手
段の下方の空間に供給する第1の冷却手段と、前記水プ
ールの冷却材を前記支持手段の上方の空間に供給する第
2の冷却手段とを有する。
【0013】好ましくは、前記第1の冷却手段は前記水
プールと前記支持手段の下方の空間とを連結する第1の
配管及び前記第1の配管に設けられた第1の弁を有し、
前記第2の冷却手段は前記水プールと前記支持手段の上
方の空間とを連結する第2の配管及び前記第2の配管に
設けられた第2の弁を有する。
【0014】また好ましくは、前記原子炉設備におい
て、前記下部ドライウェルの温度が所定値を超えると前
記第1の弁を開放させ、該第1の弁の開放後所定時間で
前記第2の弁を開放させる第1の制御手段を有する。
【0015】さらに好ましくは、前記原子炉設備におい
て、前記支持手段の下方の空間と前記下部ドライウェル
とを連結する第3の配管を有する。
【0016】また好ましくは、前記支持手段は、前記炉
心と接する上面は高融点・低熱伝導率の材料で構成さ
れ、下面は高熱伝導率・高延性の材料で構成されてい
る。
【0017】さらに好ましくは、前記第1の冷却手段は
前記水プールと前記支持手段の下方の空間とを連結する
第1の配管及び前記第1の配管に設けられた第1の弁を
有し、前記第2の冷却手段は前記支持手段の下方の空間
と前記支持手段の上方の空間とを連結する第4の配管と
前記第4の配管に設けられたスプレイノズルとを有す
る。
【0018】また好ましくは、前記原子炉設備におい
て、前記下部ドライウェルの温度が所定値を超えると前
記第1の弁を開放させる第2の制御手段を有する。
【0019】さらに好ましくは、前記原子炉設備におい
て、前記支持手段の下方の空間と前記下部ドライウェル
とを連結する第3の配管を有する。
【0020】また好ましくは、前記第1の冷却手段は前
記水プールと前記支持手段の下方の空間とを連結する第
5の配管を有し、前記第2の冷却手段は前記支持手段の
下方の空間と前記支持手段の上方の空間とを連結する第
4の配管及び前記第4の配管に設けられた第3の弁を有
する。
【0021】さらに好ましくは、前記支持手段は、下面
の表面に耐腐食材を配置する。
【0022】また好ましくは、前記原子炉設備におい
て、前記支持手段の下方の空間と前記水プールとを連結
し循環ループを形成する第6の配管を有する。
【0023】さらに好ましくは、前記第3の弁は所定の
温度を超えると溶融する金属で栓をした構造を有する。
【0024】また好ましくは、前記第3の弁は、線膨張
率の異なる2枚の金属で構成される伸縮手段と、前記伸
縮手段に設けられた仕切り板とを有する。
【0025】さらに好ましくは、前記第3の弁は前記下
部ドライウェルの水位により開閉動作をするフロート
と、前記フロートに設けられた仕切板とを有する。
【0026】また好ましくは、前記原子炉設備におい
て、前記下部ドライウェル内の冷却材を導く排水空間
と、前記排水空間と前記支持手段とを連結する第7の配
管及び前記第7の配管に設けられた第4の弁と、前記圧
力容器の水位が所定値より低下すると前記第4の弁を開
放する第3の制御手段とを有する。
【0027】さらに好ましくは、前記原子炉設備におい
て、前記格納容器の圧力を低下させる圧力低下手段と、
前記圧力低下手段と圧力抑制室とを連結する第8の配管
及び前記第8の配管に設けられた第5の弁と、前記格納
容器の圧力が所定値を超えると前記第5の弁を開放する
第4の制御手段とを有する。
【0028】また好ましくは、上記原子炉設備におい
て、前記支持手段は中心部より周辺部が高くなっている
底部を有する。
【0029】さらに好ましくは、上記原子炉設備におい
て、前記支持手段は放熱を促進するフィンを下面に有す
る。
【0030】また好ましくは、上記原子炉設備におい
て、前記支持手段は冷却材を導く多数の配管を下方に有
する。
【0031】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力容器を配置し
た格納容器と、該圧力容器へ冷却材を供給する水プール
を備えた圧力抑制室と、前記圧力抑制室と前記格納容器
内のドライウェルとを連結するベント管とを有する原子
炉設備において、前記圧力容器の下方の下部ドライウェ
ルと他のドライウェルとは前記ベント管の上端より高い
位置に上端を有する第9の配管だけで連結されている。
【0032】上記第1及び第2の目的を達成するため
に、本発明は、炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力容
器を配置した格納容器と、該圧力容器へ冷却材を供給す
る水プールを備えた圧力抑制室と、前記圧力抑制室と前
記格納容器内のドライウェルとを連結するベント管とを
有する原子炉設備において、前記炉心が溶融する事故の
発生時に、前記圧力容器下方の下部ドライウェルにおい
て該炉心を保持する支持手段と、前記水プールの冷却材
を前記支持手段の下方の空間に供給する第1の冷却手段
と、前記水プールの冷却材を前記支持手段の上方の空間
に供給する第2の冷却手段とを有し、かつ、前記圧力容
器の下方の下部ドライウェルと他のドライウェルとは前
記ベント管の上端より高い位置に上端を有する配管だけ
で連結されている。
【0033】
【作用】以上のように構成した本発明においては、炉心
は、第1の冷却手段が支持手段の下方の空間に冷却材を
供給することにより間接的に下から冷却され、かつ第2
の冷却手段が支持手段の上方の空間に冷却材を供給する
ことにより上から直接冷却される。
【0034】また、前記第1の冷却手段は第1の配管及
び第1の弁を有し前記第2の冷却手段は第2の配管及び
第2の弁を有し下方と上方の両方からの冷却を行うこと
により、迅速に冷却を行う。さらに、第1の制御手段で
第1の弁を開放後所定の時間遅れで第2の弁を開放する
ことにより、炉心をあらかじめ下方から間接冷却した後
に上方から直接冷却する。また、第3の配管が前記支持
手段の下方空間と下部ドライウェルとを連結することに
より、蒸発した蒸気は下部ドライウェルへ逃がされ除熱
する。さらに、支持手段は上面が高融点であることより
溶融せず、低熱伝導率であることより下面が熱くならず
溶融せず、かつ下面が高熱伝導率であることより冷却材
との温度差が小さくても伝熱量が大きく、高延性である
ことより破損しにくい。また、前記第2の冷却手段は第
4の配管とスプレイノズルとで前記支持手段の下方の空
間と前記支持手段の上方の空間とを連結することによ
り、弁と配管を簡略化する。さらに、第2の制御手段で
前記第1の弁を開放することにより、冷却開始条件を設
定し冷却を制御する。また、前記第3の配管が前記支持
手段の下方空間と下部ドライウェルとを連結することに
より、蒸発した蒸気は下部ドライウェルへ逃がされ除熱
する。また、前記第1の冷却手段は第5の配管で水プー
ルと前記支持手段の下方の空間とを直接連結し、前記第
2の冷却手段は前記第4の配管と第3の弁とで前記支持
手段の下方の空間と前記支持手段の上方の空間とを連結
することにより、配管を簡略化する。さらに、下面の表
面に耐腐食材を用いることにより、常時冷却材が接して
も腐食しない。また、第6の配管で前記支持手段の下方
の空間と前記水プールとを連結し循環ループを形成する
ことにより、冷却材の供給と発生した蒸気の凝縮とを円
滑に行う。さらに、溶融性の金属で前記第3の弁の栓を
することにより、特に制御系を設けることなく冷却材供
給時期を設定できる。また、前記第3の弁は伸縮手段が
伸び縮みして仕切板を上下させることにより、特に制御
系を設けることなく冷却材流量を制御する。さらに、前
記第3の弁はフロートが冷却材の水位に従い開閉動作す
ることにより、特に制御系を設けることなく冷却材流量
を制御する。また、第3の制御手段が第4の弁を開いて
第7の配管を通じ排水空間へ冷却材を導くことにより、
下部ドライウェルの冷却材を完全に除去する。さらに、
前記支持手段の下面は中心部より周辺部が高くなってい
ることにより、蒸気が浮力で抜けやすくなり対流熱伝達
を促進する。また前記支持手段の下面にフィンや冷却材
を導く多数の配管を設けることにより対流熱伝達を促進
する。
【0035】また、本発明においては、下部ドライウェ
ルと他のドライウェルとは連結する唯一の配管である第
9の配管の上端が前記ベント管の上端より高いことによ
り、冷却材喪失事故時に冷却材は第9の配管ではなくベ
ント管へ流入し下部ドライウェルに流入しない。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図15により
説明する。本発明の第1の実施例を図1〜図4により説
明する。まず、本実施例の沸騰水型原子炉設備の全体構
成を図1により説明する。図1において、炉心1は圧力
容器2で囲われ、圧力容器2は格納容器3の内部に包含
されている。圧力容器2内には主蒸気管12により冷却
材が供給されている。圧力容器2の周囲に設けられた圧
力抑制室4はベント管5により格納容器3内部のドライ
ウェル10と連結されている。また、格納容器3内部の
圧力抑制室4の上部には、重力により圧力容器2へ冷却
材を供給する水プール6及び7が設置され、格納容器3
の外側には格納容器3を冷却する水プール8と空気流路
9が設置されている。
【0037】圧力容器2の下方に位置する下部ドライウ
ェル11にはコア・キャッチャー20が設けられる。コ
ア・キャッチャー20上方の圧力抑制室4の水プール8
とコア・キャッチャー20の下方の空間11Aとは配管
30及び弁40で連結され、また空間11Aと下部ドラ
イウェル11とは配管31で連結され、さらにコア・キ
ャッチャー20の上方の空間11Bと圧力抑制室4の水
プール8とは配管32及び弁41で連結されている。ま
た下部ドライウェル11と上部のドライウェル10とは
配管33で連結され、その上端はドライウェル10のベ
ント管5の上端より高い位置にある。また弁40及び4
1には、故障時に手動で操作する場合を考慮し生体遮蔽
板72が設けられている。
【0038】また下部ドライウェル11の温度は温度計
50で測定され、その値は主制御器60へ送られる。主
制御器60は、下部ドライウェル11の温度に応じて弁
40及び弁41を開閉する信号を弁操作器70及び71
に送る。主制御器60及び弁操作器70,71には所内
電源が使用できない場合に用いる図示しない非常用バッ
テリーが備えられている。
【0039】なお、圧力容器2の下部ドライウェルに接
する面に配置された配管が破断した場合に下部ドライウ
ェル11の圧力上昇を低く抑えるため、配管33の直径
は十分大きく、例えば40cmとしておくことが望まし
い。また、配管30及び配管32は炉心1を冷却するの
に十分な冷却水流量が得られる直径、例えば0.1mで
ある。
【0040】コア・キャッチャー20の断面図を図2に
示す。コア・キャッチャー20の上面は、例えば酸化マ
グネシウムのような高融点・低熱伝導率の材料21で構
成され、下面は、例えば炭素鋼のような高熱伝導率・高
延性の材料22で構成されている。
【0041】なお、例えば酸化マグネシウムからなる材
料21の厚さを3cm、炭素鋼からなる材料22の厚さ
を1cmとすると、コア・キャッチャー20だけで炉心
1で発生する熱をほぼすべて除去するのに必要な熱流束
4×105W/m2を得ることができる。炉心1の上部か
らの熱流束も同程度以上期待できるので、コア・キャッ
チャー20は材料21及び材料22の厚さをさらに厚く
することが可能である。
【0042】上記構成の原子炉設備において、圧力容器
2に連結された配管、例えば主蒸気管12が破断するよ
うな冷却材喪失事故時には、圧力容器2からの冷却材の
喪失に伴い、圧力容器2内部の圧力が低下しドライウェ
ル10の圧力が上昇する。圧力容器2とドライウェル1
0の圧力差が十分小さくなると、重力により水プール6
及び水プール7の冷却材が圧力容器2へ流入し、圧力容
器2内部の水位は炉心1より上方に維持される。このと
き水プール6及び水プール7には圧力容器2を水づけに
するのに十分な量の冷却材が保持されているので、圧力
容器2の内部の水位がさらに上昇すると、冷却材が主蒸
気管12の破断口からドライウェル10へ流出してく
る。ドライウェル10へ流出してきた冷却材はドライウ
ェル10に蓄積し、水位がベント管5の上端に達すると
ベント管5を通って圧力抑制室4へ流入する。
【0043】上記冷却材喪失事故の発生の際炉心1の冷
却に失敗し、さらに炉心溶融事故の発生に至った場合に
は、炉心1は圧力容器2から下部ドライウェル11へ流
出し、コア・キャッチャー20で保持される。下部ドラ
イウェル11の温度はこの炉心1からのふく射及び対流
熱伝達によって上昇する。温度計50で測定される温度
が所定の値、例えば300℃を超えると主制御器60は
弁40を開放する信号を弁操作器70へ送る。弁40が
開放されると、圧力抑制室4の水が重力により配管30
を通ってコア・キャッチャー20の下方の空間11Aに
流入し、コア・キャッチャー20の構造材を通しての熱
伝導により炉心1を下部から間接的に冷却する。炉心1
からの熱により発生した蒸気は配管31を通って下部ド
ライウェル11に流出する。弁40が開放された後、一
定の時間遅れ、例えば200秒の後に主制御器60は弁
41を開放する信号を弁操作器71へ送る。弁41が開
放されると、圧力抑制室4の水が重力により配管32を
通ってコア・キャッチャー20の上方の空間11Bに流
入し、炉心1を上部から冷却する。このときの下部ドラ
イウェル11の雰囲気温度の時間変化を図3に、また炉
心1の代表点(炉心1の上面から1cmの位置)の温度
の時間変化を図4に示す。
【0044】図3において、炉心1を下部からだけ冷却
する従来例ではふく射及び対流熱伝達により雰囲気温度
が時間の経過と共に上昇し、ついには格納容器3に設置
された制御ケーブルの収納部分である電気ペネトレーシ
ョンの被覆が溶融し、気相のリークが発生する。しかし
本実施例においては、下部からの冷却の後弁41が開放
され上部注水が開始されると、雰囲気温度はリーク発生
温度より低い水準の温度T1にほぼ維持される。
【0045】図4においても同様に、従来例では炉心1
が下部冷却により凝固した後は代表点温度は凝固点の温
度T2からあまり低下しないのに対し、本実施例におい
ては下部冷却によって炉心1が凝固した後に上部から注
水を開始し、時間の経過と共に代表温度は凝固点温度T
2からさらに低下し、迅速に冷却される。
【0046】このように下部冷却及びそれに続く上部注
水による冷却で下部ドライウェル11の温度が低下し、
所定の値、例えば200℃より低下すると主制御器60
は弁40及び弁41を閉じる信号を弁操作器70及び弁
操作器71へ送り冷却を中止する。中止した後時間が経
過して炉心1からの発熱により再び温度が上昇すれば再
度主制御器60により弁40及び41が開かれ冷却が行
われる。この主制御器60の制御による弁40及び41
の開閉動作によって、下部ドライウェル11の温度は一
定以下に維持され圧力抑制室4の水位は高い位置で保持
される。
【0047】一方このとき炉心1の崩壊熱で発生した蒸
気は配管33、ドライウェル10、及びベント管5を通
って圧力抑制室4に流入して凝縮する。この蒸気の凝縮
に伴い圧力抑制室4の温度は上昇し、水プール8との温
度差によって熱が格納容器3の外に放出され、さらに空
気流路9における自然対流によっても格納容器3の外に
熱が放出される。したがって、格納容器3の圧力は設計
値以下に維持される。
【0048】以上のように構成した本実施例によれば、
冷却材喪失事故時に冷却材はベント管5を通って圧力抑
制室4へ流入するので、下部ドライウェル11へ冷却材
が流入することはなく下部ドライウェル11に設置され
た機器が水づけになることはない。したがってこれら機
器の健全性が高まる。また炉心溶融事故時においては、
上述のように冷却材喪失事故において下部ドライウェル
11が水づけになる確率が低下しているので、下部ドラ
イウェル11には冷却材はほとんど存在しない。したが
って炉心1が溶融し圧力容器2から流出して冷却材と接
する際に水が急激に蒸発しておこる動的荷重の発生が低
減される。またコア・キャッチャー20の上面の材料2
1は高融点であるので炉心1と接しても溶融せず、かつ
低熱伝導率であるので下面の温度が低くなり下面の材料
22も溶融しない。さらに下面の材料22は高熱伝導率
であるので冷却材との温度差が小さくても伝熱量が大き
く、高延性であることより破損しにくい。さらに、炉心
1を下部からだけではなく上部からも注水して冷却する
ので、上部注水が開始されると従来例と比較して雰囲気
温度がよりすみやかに低下し迅速に冷却される。したが
って格納容器3に設置された制御ケーブルの収納部分で
ある電気ペネトレーションから気相の漏れすなわちリー
クが発生する恐れがなく、リーク防止のため従来必要で
あった下部ドライウェル11及びドライウェル10の温
度を低下させる追加設備が不要となる。また、炉心1は
コア・キャッチャーで保持され下方から除熱されるの
で、格納容器3下部の侵食に伴う気相の発生がなく格納
容器3の圧力上昇が緩和される。したがって、格納容器
3の圧力を低下させるための追加設備が不要となる。ま
た炉心1の上部から注水する際には炉心1は既に凝固し
ているので、冷却材が炉心1と接する際に発生する蒸気
量が制限される。従って、蒸気の急激な発生に伴って生
じる動的荷重の発生が低減される。さらに制御器60の
制御により弁40及び41が開閉動作を行うので、下部
ドライウェル11の温度を一定以下に維持し、圧力抑制
室4の水位を高い位置で保持することができる。
【0049】本発明の第2の実施例を図5により説明す
る。図5は、本実施例の沸騰水型原子炉設備の全体構成
図である。図1に示した第1の実施例の原子炉設備と共
通の部品については共通の番号で示す。図5において、
図1の原子炉設備との相違点は、コア・キャッチャー2
0の下方の空間511Aとコア・キャッチャー20の上
方の空間11Bとを配管34で連結し、その先端にスプ
レイノズル35を設置した点である。その他の点は図1
の原子炉設備とほぼ同様である。
【0050】上記構成の原子炉設備の冷却材喪失事故時
の動作は図1の原子炉設備と同様である。炉心溶融事故
時の動作は、下部冷却を行うまでは図1の原子炉設備と
ほぼ同様である。すなわち、炉心1はコア・キャッチャ
ー20で保持され、ドライウェル11の温度の上昇とと
もに主制御器560が弁40を開放する。圧力抑制室4
の水が配管30を通じてコア・キャッチャー20の下方
の空間511Aに流入し、コア・キャッチャー20の下
部から炉心1を冷却する。コア・キャッチャー20の下
部に流入する冷却材はその一部が蒸発するが水位は徐々
に上昇し、ついには冷却材は配管34及びスプレイノズ
ル35を通り水滴となって下部ドライウェル11を落下
し炉心1を上部から冷却する。このとき炉心1の熱で発
生した蒸気は配管31及び配管34を通って下部ドライ
ウェル11に流出するが、配管30を通ってコア・キャ
ッチャー20の下方に流入する流量は、炉心1で発生す
る熱を除去するのに必要な量より多くなり水位が上昇す
るように配管30の直径を例えば0.15mとする。
【0051】以上のようなコア・キャッチャー20上部
及び下部からの冷却により下部ドライウェル11の温度
はすみやかに低下し、下部ドライウェル11の温度が所
定の値、例えば200℃より低下すると主制御器560
は弁40を閉じる信号を弁操作器70へ送り冷却を中止
する。またこのときの除熱経路は図1と同様である。
【0052】本実施例によれば、コアキャッチャー20
上部からの冷却を配管34及びスプレイノズル35を用
いた冷却材の水滴により行うので、第1の実施例に比し
配管と弁の数を減らしても同様の効果を得る。
【0053】本発明の第3の実施例を図6〜図10によ
り説明する。図6は、本実施例の沸騰水型原子炉設備の
全体構成図である。図5の原子炉設備と共通の部品は共
通の番号で示す。図6において、図5に示した第2の実
施例との相違点は、圧力抑制室4の水プール8とコア・
キャッチャー620の下方の空間611Aとを連結する
配管630が弁を介さず直接連結され、また空間611
Aと圧力抑制室4とは配管36で連結されて循環ループ
を形成し、さらに空間611Aとコア・キャッチャー6
20の上方の空間11Bとが配管634、弁42、及び
弁43で連結されている点と、コア・キャッチャー62
0の構造である。その他の点は図5の原子炉設備と同様
である。
【0054】コア・キャッチャー620の断面図を図7
に示す。本実施例においてはコア・キャッチャー620
の下方は常時冷却材に接しているので、材料622の下
方には腐食を防ぐのに好適な材料、例えばステンレス鋼
の薄板623が張り付けられている。また、材料621
の上方には通常運転時のメンテナンスを容易にするのに
好適な材料、例えばステンレス鋼の薄板624が張り付
けられている。
【0055】弁42及び43の断面図を図8に示す。弁
43は温度が所定の値を超えると溶融する金属、例えば
溶融温度328℃の鉛で栓44をした構造となってい
る。なお、弁42はメンテナンスのため弁43を取り変
える場合などに冷却材の流出を防ぐために閉じる弁であ
り、通常は開放されている。
【0056】上記構成の原子炉設備において、冷却材喪
失事故時の動作は図2の原子炉設備と同様である。炉心
溶融事故時においては、下部ドライウェル11に流出し
た炉心1は、コア・キャッチャー620で保持される
が、コア・キャッチャー620下方の空間611Aには
既に冷却材が存在しており、直ちに炉心1を下部から間
接的に冷却する。炉心1からの熱により発生した蒸気は
自然循環により配管36を通って圧力抑制室4の水プー
ルに流入して凝縮する。
【0057】一方、下部ドライウェル11の温度が炉心
1からのふく射及び対流熱伝達によって上昇し温度が所
定の値、例えば328℃を超えると、弁43の栓44を
構成する金属、例えば鉛が溶融して落下し弁43が開放
される。弁43が開放されるとコア・キャッチャー62
0の下方から水位を上昇してきた冷却材が配管634、
弁42、及び弁43を通って下部ドライウェル11に流
入し炉心1を上部から冷却する。
【0058】また炉心1の崩壊熱により下部ドライウェ
ル11の上部空間11Bで発生した蒸気の除熱経路は図
5と同様である。
【0059】本実施例によれば、第1及び第2の実施例
と同様に、冷却材喪失事故時において下部ドライウェル
11の機器の健全性が高まる効果を得る。また炉心溶融
事故時において、制御装置を別に設けることなく、第1
及び第2の実施例と同様の冷却時の効果、すなわち動的
荷重発生の防止、コア・キャッチャーの破損防止、温度
・圧力低下の追加設備の不要化という効果を得ることが
できる。
【0060】本発明の第4の実施例を図9及び図10に
より説明する。本実施例は、図8の第3の実施例におけ
る弁42及び43の替わりに、温度に連動して動作する
開閉弁943を使用するものである。図9及び図10
は、本実施例の開閉弁943の構成及び動作を示す図で
ある。図9において開閉弁943は、タングステンのよ
うな線膨張率の小さい金属46と亜鉛のような線膨張率
の大きい金属45とを張り合わせた部材945と、部材
945に固着して設けられ一体となって動く仕切り板4
7と、冷却材の流出を防ぐパッキン48とを配管934
に設けて構成される。
【0061】上記構成において、通常の温度では仕切り
板47により開閉弁943は閉じられている。図9はこ
の状態を示す。炉心溶融事故事故時に、開閉弁943が
設置されている空間の温度が上昇すると、金属45が金
属46より膨張量が大きいので仕切り板47が下方へ移
動して開閉弁943が開放され、冷却材が配管934を
通じ開放弁943が設置されている空間に流出する。図
10はこの状態を示す。
【0062】その後一定量の冷却材が流出し開閉弁94
3が設置されている空間の温度が低下すると、金属45
及び46は圧縮し再び仕切り板47が上方へ移動して開
閉弁943が閉じられ、図9の状態に復帰する。
【0063】本実施例によれば、制御装置を別に設ける
ことなく冷却材の流入を調整し、第1及び第2の実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0064】本発明の第5の実施例を図11により説明
する。本実施例は、図8の弁42の替わりにフロート弁
1142を用いるものであり、図11はフロート弁11
42をコア・キャッチャー620に配置した状態を示す
構成図である。図8と共通の部品については共通の番号
で示す。
【0065】図11において、フロート弁1142は、
フロート80と、フロート80を内包し上下に流路孔を
有する容器81と、フロート80と連動して動く仕切り
板1147とを配管1134に設けて構成される。また
フロート弁1142の側方には多数の流路83を有する
熱遮蔽板82が設置され、輻射等による急激な温度上昇
が抑えられ変形・破損が防止される。
【0066】上記構成において、炉心溶融事故時に弁4
3が設置されている空間1111Dの温度が上昇する
と、まず栓44が溶融して弁43が開放され冷却材が流
出し空間1111Dの温度が低下する。
【0067】空間1111Dに流出した冷却材の一部は
流路83を通してフロート弁1142が設置されている
空間1111Cに流入し、水位がフロート80に達する
と浮力によりフロート80が上昇して仕切り板1147
が上昇してフロート弁1142は閉じられ、冷却材の流
入が停止し冷却を終了する。弁43が設置されている空
間1111Dの温度が再び上昇し冷却材が蒸発して水位
が下がってくると、フロート80が下降しフロート弁1
142が開放され再度冷却を開始する。
【0068】本実施例によっても第4の実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0069】本発明の第6の実施例を図12により説明
する。図12は、本実施例の沸騰水型原子炉設備の全体
構成図である。本実施例は、炉心1の崩壊熱で発生する
蒸気を水プール15の凝縮器14で凝縮する形式の沸騰
水型原子炉に本発明を適用したものである。図6と共通
の部品については共通の番号で示す。図12において、
上記形式の原子炉である点を除く図6の第3の実施例と
の主な相違点は、コア・キャッチャー1220の下部か
ら冷却材を導く空間13を設け、この空間13とコア・
キャッチャー1220の上方の空間1211Bとを配管
91及び弁90により連結した点である。
【0070】上記構成の原子炉設備において、冷却材喪
失事故時には、ドライウェル1210と下部ドライウェ
ル1211とは配管1233だけで連結された構造であ
るので、このときの動作は図6の原子炉設備と同様であ
る。すなわち冷却材喪失事故時に下部ドライウェル11
に冷却材が存在する確率は低い。しかし、本実施例の原
子炉設備においては、もし冷却材が下部ドライウェル1
211に流入したとしても、圧力容器1202内部の炉
内水位が設定値、例えば炉心1の上端位置に達すると主
制御器61が弁90を開放する信号を弁操作器73に送
り、冷却材は配管91を通って空間13に流入するので
下部ドライウェル1211には冷却材は完全に存在しな
くなる。
【0071】炉心溶融事故時における動作は、図6の実
施例の原子炉設備とほぼ同様であり、下部ドライウェル
1211に流出した炉心1を既にコア・キャッチャー1
220の下方の空間1211Aに存在していた冷却材に
より間接的に冷却し、その後所定温度で弁43が開放さ
れ冷却材がコア・キャッチャー1220を上部から冷却
する。
【0072】また上記動作に加え、本実施例の構成にお
いては、一部の蒸気はドライウェル1210及び配管1
237を通って凝縮器14に流入し、熱を水プール15
に伝えて凝縮し、さらに凝縮した水は重力により圧力容
器1202に戻るか若しくは配管1239を通って圧力
抑制室1204に戻る。
【0073】以上のように構成した本実施例によれば、
第3の実施例と同様の効果が得られることに加え、配管
91及び弁90が冷却材を空間13へ導く機能を有する
ので、冷却材喪失事故時に下部ドライウェル1211か
ら冷却材を完全に除去できる。また炉心1と格納容器1
203が接触・反応しておこる不凝縮性ガスの発生がな
いので不凝縮性ガスによる凝縮器14の性能低下を防止
できる。
【0074】なお本実施例は、配管91、弁90、空間
13を凝縮器で凝縮する形式の沸騰水型原子炉へ適用す
る場合を一例として示したものであり、本形式の原子炉
に限定されるものではなく他の形式の沸騰水型原子炉に
も適用可能である。
【0075】本発明の第7の実施例を図13により説明
する。図13は、本実施例の沸騰水型原子炉設備の全体
構成図である。本実施例は、圧力抑制室上部の水プール
を有さず、圧力容器外側の水プールが異なる形式の原子
炉へ本発明を適用したものである。図6と共通の部品に
ついては共通の番号で示す。
【0076】図13において、上記形式の原子炉である
点を除く図6の第3の実施例との主な相違点は、格納容
器1303の圧力を低下させる最終的な手段として、従
来の残留熱除去系(図示せず)のほかに格納容器130
3の圧力が設定値、例えば設計圧力の85%に達した場
合に作動するフィルターベント装置94とこれに通じる
配管93及び弁92とを設け、さらに弁92を制御する
弁制御器74とこれに制御信号を送信する主制御器62
を設けた点である。
【0077】上記構成の原子炉設備において、炉心溶融
事故時における動作は図6に示した図6の原子炉設備と
ほぼ同様であり、下部ドライウェル1311に流出した
炉心1を既にコア・キャッチャー1320の下方の空間
1311Aに存在していた冷却材により間接的に冷却
し、その後所定温度で弁1343が開放され冷却材がコ
ア・キャッチャー1320を上部から冷却する。また配
管1334にはコア・キャッチャー1320の下方の空
間1311Aと、圧力抑制室1304上部からの配管1
336も連結され、過剰な冷却水を圧力抑制室1304
内のプール1308へ戻す。
【0078】この冷却動作時において、通常の沸騰水型
原子炉では、残留熱除去系(図示せず)が作動して圧力
抑制室1304の温度を低下させるようになっている。
しかしもし残留熱除去系が何らかの故障により作動しな
い場合には格納容器1303の内部の圧力が徐々に上昇
する。本実施例においては、圧力計51で測定される格
納容器1303の内部圧力の値は主制御器62に送られ
ており、この値が設定値、例えば格納容器1303の設
計圧力の85%に達すると主制御器62は弁92を開放
する信号を弁制御器74に送る。この信号により圧力抑
制室1304の上部空間に存在する蒸気は配管93及び
弁92を通ってフィルターベント装置94に流入し、格
納容器1303の圧力は設計圧力以下に維持される。
【0079】本実施例によれば、炉心溶融事故時におい
て、制御装置を別に設けることなく、第1及び第2の実
施例と同様の冷却時の効果、すなわち動的荷重の発生防
止、コアキャッチャーの破損防止、温度低下の追加設備
の不要化という効果を得るほか、格納容器の設計を大幅
に変更することなく簡易な装置を追加するだけで格納容
器の圧力を設計値以下に維持できる。
【0080】本発明の第8の実施例を図14により説明
する。本実施例は、これまでに述べた第1〜第7の実施
例におけるコア・キャッチャーに関する他の実施例であ
る。図14は、本実施例のコア・キャッチャー1420
の断面図である。図14において、本実施例のコア・キ
ャッチャー1420は、図1の実施例におけるコア・キ
ャッチャー20の底部を周辺部が中心部より高くなるよ
うに構成し、さらにコア・キャッチャー1420の下面
に放熱を促進するためのフィン95を設置したものであ
る。
【0081】上記の構成において、コア・キャッチャー
1420の下面はフィン95が設置されているため伝熱
面積が大きくなっており、コア・キャッチャー20の下
面から冷却材への伝熱量が大きい。また、コア・キャッ
チャー1420の底部は、中心部より周辺部を高くし、
コア・キャッチャー1420の下面で炉心1からの熱に
より冷却材が蒸発して発生した蒸気は浮力により抜けや
すくなり、冷却材への伝熱量が増大する。
【0082】本実施例によれば、第1の実施例における
コア・キャッチャー20の有する溶融・破損防止効果に
加え、炉心1からの伝熱量が増大するのでさらにすみや
かに冷却できる。
【0083】本発明の第9の実施例を図15により説明
する。本実施例は、第8の実施例と同様、コア・キャッ
チャーに関する他の実施例である。図15は、本実施例
のコア・キャッチャー1520の断面図である。図15
において、本実施例のコア・キャッチャー1520は、
図1の実施例におけるコア・キャッチャー20の底部を
周辺部が中心部より高くなるように構成し、かつコア・
キャッチャー20の下方の空間に冷却材を導く多数の配
管96を設け、この配管96を圧力抑制室4の水プール
8と連結された配管30と接続したものである。
【0084】本実施例によれば、上記コアの周辺部が中
心部より高いことによる伝熱量増大の効果に加え、多数
の配管96により冷却材への伝熱面積が増大しコア・キ
ャッチャー20の下面から冷却材にすみやかに熱が伝達
されるので、炉心がさらにすみやかに冷却される。
【0085】なお、上記第1〜第9の実施例は沸騰水型
原子炉に本発明を適用した場合を例として説明したが、
本発明の適用は沸騰水型に限定されるものではなく、他
の形式、すなわち加圧水型原子炉等でも水プールを備え
た圧力抑制室を有する構成であれば適用可能である。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、炉心を下方からだけで
なく上方からも冷却するので効果的に冷却を行うことが
できる。また迅速に冷却を行って温度が低下し電気ペネ
トレーションからリーク発生の恐れがないので、温度低
下のための追加設備が不要となる。さらに下方よりの冷
却は間接冷却であるので格納容器の侵食による気相の発
生がなく圧力低下のための追加設備が不要となる。また
あらかじめ下方から間接冷却を行ったあと上部から冷却
するので、上部からの注水の際には炉心は既に凝固して
おり接触で生じる蒸気による動的荷重の発生が低減され
る。さらに支持手段の下方空間と下部ドライウェルとを
連結するので蒸気を下部ドライウェルへ逃がして除熱で
きる。また支持手段の上面は高融点・低熱伝導率材料で
あるので上面・下面が溶融せず、下面は高熱伝導率なの
で伝熱量が大きく高延性なので破損しにくい。さらに弁
が制御され開閉動作を行うので、下部ドライウェルの温
度を一定以下に維持しつつ圧力抑制室の水位を高い位置
に維持できる。またスプレイノズルを用いて支持手段の
下方の空間と支持手段の上方の空間とを連結するので弁
と配管を簡略化できる。さらに弁の開放を制御するので
冷却開始条件を設定し冷却を制御できる。また支持手段
の下方空間と下部ドライウェルとを連結するので蒸発し
た蒸気を下部ドライウェルへ逃がし除熱できる。また水
プールと支持手段下方の空間とを直接連結しまた支持手
段下方の空間と上方の空間とを連結するので配管を簡略
化できる。さらに耐腐食材を用いるので常時冷却材が接
しても腐食しない。また循環ループを形成するので冷却
材の供給と発生した蒸気の凝縮とを円滑に行える。また
溶融性の金属で弁の栓をするので特に制御系を設けるこ
となく冷却材供給時期を設定できる。さらに伸縮手段が
伸び縮みして仕切板が上下するので特に制御系を設ける
ことなく冷却材流量を制御できる。また弁のフロートが
水位により開閉動作するので特に制御系を設けることな
く冷却材流量を制御できる。さらに排水空間へ冷却材を
導いて下部ドライウェルの冷却材を完全に除去するの
で、炉心と冷却材の接触で生じる蒸気による動的荷重の
発生を低減できる。また不凝縮性ガスが発生しないので
凝縮器の性能低下を防止できる。さらに簡易な装置を追
加するだけで格納容器の圧力を設計値以下に維持でき
る。また支持手段において蒸気が浮力で抜けやすくなる
ので対流熱伝達を促進でき速やかに冷却できる。さらに
支持手段に冷却材を導く多数の配管を設けるので対流熱
伝達を促進でき速やかに冷却できる。また本発明によれ
ば、冷却材喪失時事故に下部ドライウェルに冷却材が流
入しないので下部ドライウェル内の機器の健全性が高ま
る。またしたがって炉心溶融事故時にも炉心との接触で
生じる蒸気による動的荷重の発生を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の沸騰水型原子炉設備の
全体構成図である。
【図2】コア・キャッチャーの断面図である。
【図3】下部ドライウェルの雰囲気温度の時間変化を示
す図である。
【図4】炉心の代表点の温度の時間変化を示す図であ
る。
【図5】第2の実施例の沸騰水型原子炉設備の全体構成
図である。
【図6】第3の実施例の沸騰水型原子炉設備の全体構成
図である。
【図7】コア・キャッチャーの断面図である。
【図8】弁の断面図である。
【図9】第4の実施例の開閉弁の構成及び動作を示す図
である。
【図10】開閉弁の構成及び動作を示す図である。
【図11】第5の実施例のフロート弁及びコア・キャッ
チャーの配置状態を示す構成図である。
【図12】第6の実施例の沸騰水型原子炉設備の全体構
成図である。
【図13】第7の実施例の沸騰水型原子炉設備の全体構
成図である。
【図14】第8の実施例のコア・キャッチャーの断面図
である。
【図15】第9の実施例のコア・キャッチャーの断面図
である。
【符号の説明】
1 炉心 2 圧力容器 3 格納容器 4 圧力抑制室 5 ベント管 8 水プール 10 ドライウェル 11 下部ドライウェル 11A 下方空間 11B 上方空間 13 空間 20 コア・キャッチャー 21 材料 22 材料 30 配管 31 配管 32 配管 33 配管 34 配管 35 スプレイノズル 36 配管 40 弁 41 弁 43 弁 44 栓 45,46 金属 47 仕切り板 60 主制御器 61 主制御器 62 主制御器 80 フロート 90 弁 91 配管 92 弁 93 配管 94 フィルターベント装置 95 フィン 96 配管 511A 下方空間 560 主制御器 611A 下方空間 620 コア・キャッチャー 621 材料 622 材料 623 薄板 630 配管 634 配管 934 配管 943 弁 945 部材 1134 配管 1142 弁 1147 仕切板 1202 圧力容器 1203 格納容器 1204 圧力抑制室 1205 ベント管 1210 ドライウェル 1211 下部ドライウェル 1211A 下方空間 1211B 上方空間 1220 コア・キャッチャー 1230 配管 1233 配管 1236 配管 1302 圧力容器 1303 格納容器 1304 圧力抑制室 1305 ベント管 1310 ドライウェル 1311 下部ドライウェル 1311A 下方空間 1311B 上方空間 1320 コア・キャッチャー 1330 配管 1334 配管 1336 配管 1342 弁 1343 栓 1420 コア・キャッチャー 1520 コア・キャッチャー

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力容
    器を配置した格納容器と、該圧力容器へ冷却材を供給す
    る水プールを備えた圧力抑制室とを有する原子炉設備に
    おいて、 前記炉心が溶融する事故の発生時に、前記圧力容器下方
    の下部ドライウェルにおいて該炉心を保持する支持手段
    と、前記水プールの冷却材を前記支持手段の下方の空間
    に供給する第1の冷却手段と、前記水プールの冷却材を
    前記支持手段の上方の空間に供給する第2の冷却手段と
    を有することを特徴とする原子炉設備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原子炉設備において、前
    記第1の冷却手段は前記水プールと前記支持手段の下方
    の空間とを連結する第1の配管及び前記第1の配管に設
    けられた第1の弁を有し、前記第2の冷却手段は前記水
    プールと前記支持手段の上方の空間とを連結する第2の
    配管及び前記第2の配管に設けられた第2の弁を有する
    ことを特徴とする原子炉設備。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の原子炉設備において、前
    記下部ドライウェルの温度が所定値を超えると前記第1
    の弁を開放させ、該第1の弁の開放後所定時間で前記第
    2の弁を開放させる第1の制御手段を有することを特徴
    とする原子炉設備。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の原子炉設備において、前
    記支持手段の下方の空間と前記下部ドライウェルとを連
    結する第3の配管を有することを特徴とする原子炉設
    備。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の原子炉設備において、前
    記支持手段は、前記炉心と接する上面は高融点・低熱伝
    導率の材料で構成され、下面は高熱伝導率・高延性の材
    料で構成されていることを特徴とする原子炉設備。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の原子炉設備において、前
    記第1の冷却手段は前記水プールと前記支持手段の下方
    の空間とを連結する第1の配管及び前記第1の配管に設
    けられた第1の弁を有し、前記第2の冷却手段は前記支
    持手段の下方の空間と前記支持手段の上方の空間とを連
    結する第4の配管と前記第4の配管に設けられたスプレ
    イノズルとを有することを特徴とする原子炉設備。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の原子炉設備において、前
    記下部ドライウェルの温度が所定値を超えると前記第1
    の弁を開放させる第2の制御手段を有することを特徴と
    する原子炉設備。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の原子炉設備において、前
    記支持手段の下方の空間と前記下部ドライウェルとを連
    結する第3の配管を有することを特徴とする原子炉設
    備。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の原子炉設備において、前
    記第1の冷却手段は前記水プールと前記支持手段の下方
    の空間とを連結する第5の配管を有し、前記第2の冷却
    手段は前記支持手段の下方の空間と前記支持手段の上方
    の空間とを連結する第4の配管及び前記第4の配管に設
    けられた第3の弁を有することを特徴とする原子炉設
    備。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の原子炉設備において、
    前記支持手段は、下面の表面に耐腐食材を配置したこと
    を特徴とする原子炉設備。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の原子炉設備において、
    前記支持手段の下方の空間と前記水プールとを連結し循
    環ループを形成する第6の配管を有することを特徴とす
    る原子炉設備。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の原子炉設備において、
    前記第3の弁は所定の温度を超えると溶融する金属で栓
    をした構造を有することを特徴とする原子炉設備。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の原子炉設備において、
    前記第3の弁は、線膨張率の異なる2枚の金属で構成さ
    れる伸縮手段と、前記伸縮手段に設けられた仕切り板と
    を有することを特徴とする原子炉設備。
  14. 【請求項14】 請求項9記載の原子炉設備において、
    前記第3の弁は前記下部ドライウェルの水位により開閉
    動作をするフロートと、前記フロートに設けられた仕切
    板とを有することを特徴とする原子炉設備。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の原子炉設備において、
    前記下部ドライウェル内の冷却材を導く排水空間と、前
    記排水空間と前記支持手段とを連結する第7の配管及び
    前記第7の配管に設けられた第4の弁と、前記圧力容器
    の水位が所定値より低下すると前記第4の弁を開放する
    第3の制御手段とを有することを特徴とする原子炉設
    備。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の原子炉設備において、
    前記格納容器の圧力を低下させる圧力低下手段と、前記
    圧力低下手段と圧力抑制室とを連結する第8の配管及び
    前記第8の配管に設けられた第5の弁と、前記格納容器
    の圧力が所定値を超えると前記第5の弁を開放する第4
    の制御手段とを有することを特徴とする原子炉設備。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項記載の
    原子炉設備において、前記支持手段は中心部より周辺部
    が高くなっている底部を有することを特徴とする原子炉
    設備。
  18. 【請求項18】 請求項1〜16のいずれか1項記載の
    原子炉設備において、前記支持手段は放熱を促進するフ
    ィンを下面に有することを特徴とする原子炉設備。
  19. 【請求項19】 請求項1〜16のいずれか1項記載の
    原子炉設備において、前記支持手段は冷却材を導く多数
    の配管を下方に有することを特徴とする原子炉設備。
  20. 【請求項20】 炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力
    容器を配置した格納容器と、該圧力容器へ冷却材を供給
    する水プールを備えた圧力抑制室と、前記圧力抑制室と
    前記格納容器内のドライウェルとを連結するベント管と
    を有する原子炉設備において、 前記圧力容器の下方の下部ドライウェルと他のドライウ
    ェルとは前記ベント管の上端より高い位置に上端を有す
    る第9の配管だけで連結されていることを特徴とする原
    子炉設備。
  21. 【請求項21】 炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力
    容器を配置した格納容器と、該圧力容器へ冷却材を供給
    する水プールを備えた圧力抑制室と、前記圧力抑制室と
    前記格納容器内のドライウェルとを連結するベント管と
    を有する原子炉設備において、 前記炉心が溶融する事故の発生時に、前記圧力容器下方
    の下部ドライウェルにおいて該炉心を保持する支持手段
    と、前記水プールの冷却材を前記支持手段の下方の空間
    に供給する第1の冷却手段と、前記水プールの冷却材を
    前記支持手段の上方の空間に供給する第2の冷却手段と
    を有し、かつ、前記圧力容器の下方の下部ドライウェル
    と他のドライウェルとは前記ベント管の上端より高い位
    置に上端を有する配管だけで連結されていることを特徴
    とする原子炉設備。
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