JPH06127931A - シリカ−アルミナとその製造方法及び水素化処理用触媒 - Google Patents

シリカ−アルミナとその製造方法及び水素化処理用触媒

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JPH06127931A
JPH06127931A JP4303073A JP30307392A JPH06127931A JP H06127931 A JPH06127931 A JP H06127931A JP 4303073 A JP4303073 A JP 4303073A JP 30307392 A JP30307392 A JP 30307392A JP H06127931 A JPH06127931 A JP H06127931A
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silica
alumina
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JP4303073A
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Naoyuki Ito
直之 伊藤
Tadashi Miura
正 三浦
Kazuo Saeki
和男 佐伯
Tomio Ueda
富雄 上田
Ikutaka Hayashi
郁孝 林
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SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Tonen General Sekiyu KK
Japan Petroleum Energy Center JPEC
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SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Petroleum Energy Center PEC
Tonen Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/02Aluminium oxide; Aluminium hydroxide; Aluminates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/16Pore diameter

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Inorganic Chemistry (AREA)
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  • Silicon Compounds (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 軽質油に対してはもちろん、重質油に対して
もすぐれた水素化脱硫活性を有し、かつ担持させた水素
化金属成分の均一分散性にすぐれた水素化処理用触媒及
びその触媒担体としてのシリカ含有アルミナとその製造
方法を提供する。 【構成】 核としてのアルミナの表面上にシリカ層を形
成した構造を有し、シリカを10〜20重量%含有する
シリカ−アルミナであって、窒素吸着法により測定した
細孔直径が30〜300Åの範囲に細孔容積分布の第1
ピークを、水銀圧入法により測定した細孔直径が300
〜1500Åの範囲に細孔容積分布の第2ピークを有す
るとともに、さらに全表面積が250m2/g以上であ
ることを特徴とするシリカ−アルミナ及びこの担体に水
素化活性金属成分を担持させた触媒。およびシリカ−ア
ルミナ担体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリカ−アルミナとそ
の製造方法、及びシリカ−アルミナを担体とする炭化水
素油の水素化処理用触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭化水素油の水素化処理用触媒として
は、従来各種のものが提案されているが、その中で常圧
蒸留処理油又は減圧蒸留の留出油、残渣油及びこれらの
混合油の水素化精製用触媒として比較的すぐれた性能を
有するものとして、特定の細孔容積分布を有するシリカ
を含有するアルミナ含有担体上に水素化活性金属成分を
担持させたものがある(特公平3−31496号公
報)。この公知触媒は、細孔直径が300Å以下のミク
ロポアーと細孔直径がそれ以上のマクロポアーの両領域
に細孔分布を有し、水素化脱硫と水素化脱窒素の両方の
反応にすぐれた性能を有する。しかしながら、本発明者
らの研究によれば、この触媒の場合、重質油の水素化脱
硫活性の点で未だ満足し得るものではなく、また担持さ
せた水素化活性金属成分の担体に対する均一分散性の点
でも未だ満足し得るものではないことが判明した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
見られる前記問題点を解決し、軽質油に対してはもちろ
ん、重質油に対してもすぐれた水素化脱硫活性を有し、
かつ担持させた水素化金属成分の均一分散性にすぐれた
水素化処理用触媒及びその触媒担体としてのシリカ含有
アルミナとその製造方法を提供することをその課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、核としてのアルミナ
の表面上にシリカ層を形成した構造を有し、シリカを1
0〜20重量%含有するシリカ−アルミナであって、窒
素吸着法により測定した細孔直径が30〜300Åの範
囲に細孔容積分布の第1ピークを、水銀圧入法により測
定した細孔直径が300〜1500Åの範囲に細孔容積
分布の第2ピークを有するとともに、第1ピークを含む
30〜300Åの範囲の直径を有する細孔の容積Aが窒
素吸着法により測定した0〜300Åの範囲の直径を有
する細孔の容積Bの80%以上であり、該第2ピークを
含む300〜1500Åの範囲の直径を有する細孔の容
積Cが0〜1500Åの直径を有する細孔容積Dの15
〜40%の範囲にあり、かつ水銀圧入法により測定した
150〜150000Åの範囲の直径を有する細孔の容
積Eが0.3〜0.9ml/gの範囲にあり、さらに全
表面積が250m2/g以上であることを特徴とするシ
リカ−アルミナが提供される。
【0005】また、本発明によれば、核としてのアルミ
ナの表面上にシリカ層を形成した構造を有し、シリカを
10〜20重量%含有するシリカ−アルミナ含有担体に
少なくとも1種の水素化活性金属成分を担持させた触媒
であって、窒素吸着法により測定した細孔直径が30〜
300Åの範囲に細孔容積分布の第1ピークを、水銀圧
入法により測定した細孔直径が300〜1500Åの範
囲に細孔容積分布の第2ピークを有するとともに、第1
ピークを含む30〜300Åの範囲の直径を有する細孔
の容積Aが窒素吸着法により測定した0〜300Åの範
囲の直径を有する細孔の容積Bの80%以上であり、該
第2ピークを含む300〜1500Åの範囲の直径を有
する細孔の容積Cが0〜1500Åの直径を有する細孔
容積Dの15〜40%の範囲にあり、かつ水銀圧入法に
より測定した150〜150000Åの範囲の直径を有
する細孔の容積Eが0.3〜0.9ml/gの範囲にあ
り、さらに全表面積が250m2/g以上であることを
特徴とする水素化処理用触媒が提供される。
【0006】さらに、本発明によれば、前記シリカ−ア
ルミナを製造する方法において、pH7〜13の範囲の
水酸化ナトリウム水溶液に酸性アルミニウム水溶液を4
5秒以内で添加混合し、この混合液を60〜80℃に保
持してアルミナ水和物を沈殿させる工程と、このアルミ
ナ水和物の沈殿を含む水溶液に水溶性ケイ素化合物の水
溶液を添加混合し、pH7〜10の条件下、温度60〜
80℃に保持してアルミナ水和物沈殿上にシリカ水和物
を沈着させる工程からなることを特徴とするシリカ−ア
ルミナの製造方法が提供される。
【0007】本発明の水素化処理用触媒においては、触
媒担体として、核としてのアルミナの表面上にシリカ層
を形成した構造を有するシリカ−アルミナ担体を用い
る。この触媒におけるシリカの含有率は、水素化脱硫反
応や水素化脱窒素反応における過度の分解反応に伴う水
素消費量の増大又はコークの生成等を制御するために、
10〜20重量%の範囲に規定するのがよい。また、こ
のアルミナは、シリカの他、他の耐火性無機酸化物、例
えば、マグネシア、酸化カルシウム、ジルコニア、チタ
ニア、ボリア、ハフニア及び結晶性ゼオライト等の一種
又は二種以上を含有することができる。この場合、シリ
カは、触媒に必要な固体酸性度を制御する作用を示し、
その具体的添加量は、所望する触媒酸強度に応じて適宜
決める。シリカは、触媒に強酸点を賦与し、触媒の炭化
水素分解活性を増大させるが、一方、例えば、マグネシ
アは、アルミナ−シリカ等が有する強酸点を減少させ、
同時に弱酸点を増加させて触媒の選択性を向上させる作
用を有する。前記マグネシア、酸化カルシウム、ジルコ
ニア、チタニア、ボリア、ハフニア及び結晶性ゼオライ
ト等の耐火性無機酸化物の含有量は、アルミナ−シリカ
に対して約1〜10重量%の範囲が適当である。アルミ
ナとしては、γ−アルミナ、χ−アルミナ又はη−アル
ミナのいずれか又はそれらの混合体を形成するものが好
適である。
【0008】本発明の触媒担体として好適なシリカ−ア
ルミナを製造するには、先ずpH7〜13、好ましくは
11〜12.5に調整したアルカリ水溶液を調製する。
アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化アンモニウム等が用いられる。水溶液中のア
ルカリ濃度は、通常、25〜35重量%、好ましくは2
8〜30重量%である。本発明においては、このアルカ
リ水溶液中に、酸性アルミニウム化合物水溶液を添加混
合する。酸性アルミニウム化合物としては、アルミニウ
ムの硫酸塩、塩化物、硝酸塩等が用いられる。水溶液中
の酸性アルミニウム化合物の濃度は、通常、36〜42
重量%、好ましくは38〜40重量%である。この場
合、混合水溶液中のpHは7〜11、好ましくは7〜1
0である。本発明においては、アルカリ水溶液に対する
酸性アルミニウム化合物水溶液の添加は、可及的迅速に
行う。一般的には、アルカリ水溶液に対する酸性アルミ
ニウム水溶液の添加は、45秒以内、好ましくは30秒
以内に終了するように行う。
【0009】前記のようにして得られる混合水溶液は、
これを温度60〜80℃、好ましくは65〜75℃に保
持する。この場合の保持時間は、少なくとも0.5時
間、好ましくは1〜2時間である。このことにより、混
合水溶液中には、アルミナ水和物の沈殿(ゲル)が生じ
る。この場合のアルミナ水和物の沈殿は、前記したよう
に、アルカリ水溶液に対して酸性アルミニウム化合物水
溶液を短時間で添加混合して形成されたものであること
から、混合水溶液中全体にアルミナ水和物の綿状の沈殿
物が均一に分散したものである。
【0010】本発明においては、次に、このようなアル
ミナ水和物の沈殿を含む混合水溶液に対し、水溶性ケイ
素化合物の水溶液を添加混合する。水溶性ケイ素化合物
としては、アルカリ金属ケイ酸塩や、テトラアルコキシ
シラン、オルソケイ酸エステル等が用いられる。アルカ
リ金属ケイ酸塩としては、Na2O:SiO2のモル比が
1:2〜1:4の範囲にあるケイ酸ナトリウムの使用が
好ましい。水溶液中のケイ素化合物の濃度は、5〜10
重量%、好ましくは6〜8重量%である。前記アルミナ
水和物の沈殿を含む水溶液に対するケイ素化合物の添加
量は、最終製品であるシリカ含有アルミナの組成に対応
する量であり、シリカ−アルミナ中のシリカ含有量が1
0〜20重量%になるような量である。アルミナ水和物
の沈殿を含む水溶液とケイ素化合物の水溶液との混合溶
液は、pH7〜11、好ましくは7〜10の条件に保持
する。この場合、必要に応じて、鉱酸水溶液等のpH調
節剤を添加し、混合水溶液のpHを前記範囲に保持す
る。この混合水溶液は、温度60〜80℃、好ましくは
65〜75℃に保持する。その保持時間は少なくとも
0.5時間であり、好ましくは1〜2時間である。この
操作により、アルミナ水和物上にシリカ水和物が沈着し
た沈殿粒子が得られる。この沈殿粒子は、液中から分離
した後、常法の洗浄処理、例えば、炭酸アンモニウム水
溶液及び水を用いて洗浄処理を施して不純物イオンを除
去し、次いで乾燥及び焼成処理を施す。乾燥は、酸素の
存在下又は非存在下で常温〜200℃の温度で行う。ま
た、焼成は、酸素の存在下で、200〜800℃、好ま
しくは550〜650℃で行う。このようにして、核と
してのアルミナ表面上にシリカ層が形成した構造を有
し、以下に示した特定の特性を有するシリカ−アルミナ
を得ることができる。 (1)250m2/g以上、特に255〜350m2/g
の全表面積を有する。 (2)窒素吸着法により測定した細孔直径が30〜30
0Åの範囲に細孔容積分布の第1ピークを有する。 (3)水銀圧入法により測定した細孔直径が300〜1
500Åの範囲に細孔容積分布の第2ピークを有する。 (4)前記第1ピークを含む30〜300Åの直径を有
する細孔の容積Aが、窒素吸着法により測定した細孔直
径が0〜300Åの細孔の容積Bの80%以上、殊に、
80〜95%の範囲にある。 (5)前記第2ピークを含む300〜1500Åの範囲
の直径を有する細孔の容積Cが、0〜1500Åの直径
を有する細孔容積Dの15〜40%、好ましくは15〜
30%の範囲にある。 (6)水銀圧入法により測定した150〜150000
Åの範囲の直径を有する細孔の容積Eが、0.3〜0.
9ml/g、好ましくは0.3〜0.6ml/gの範囲
にある。 本発明の触媒は、前記性状の他、さらに、次のような特
徴を有する。 (7)水銀圧入法により測定した150〜2000Åの
範囲の直径を有する細孔の容積Fが、0.3〜0.9m
l/g、好ましくは0.3〜0.6ml/gの範囲にあ
る。 (8)窒素吸着法により測定した150〜300Åの範
囲に直径を有する細孔の容積Gが、0〜300Åの範囲
の直径を有する細孔の容積Bの10〜30%、好ましく
は15〜20%の範囲にある。 (9)窒素吸着法により測定した0〜600Åの範囲の
直径を有する細孔の容積Hが、0.8〜1.2ml/g
の範囲にある。
【0011】本発明のシリカ−アルミナには、必要に応
じ、他の金属成分、例えば、マグネシア、酸化カルシウ
ム、ジルコニア、ボリア、ハフニア、結晶性ゼオライト
等を添加することができる。これらの金属成分は、混合
法により添加することができる他、従来公知の含浸法や
共沈法により添加することができるが、含浸法により添
加するのが好ましい。含浸法により添加する場合には、
シリカ−アルミナを、所定の可溶性金属成分を含む含浸
溶液中に浸漬して、その金属成分をシリカ−アルミナ中
に所望量含浸させた後、乾燥し、焼成する。本発明の水
素化処理用触媒は、前記シリカ−アルミナに対して、水
素化活性金属を担持させることによって得ることができ
る。この水素化活性金属の担持方法としては、従来公知
の含浸法や、共沈法により行うことがきるが、含浸法に
より行うのが好ましい。本発明の水素化処理用触媒の細
孔特性は、その担体として用いるシリカ−アルミナに対
応するもので、本発明の触媒は、担体として用いるシリ
カ−アルミナとほぼ同等の細孔特性を有する。
【0012】シリカ−アルミナ上に担持させる水素化活
性金属成分としては、元素周期律表第VIB族金属及び第V
III族金属の群から選択される一種又は二種以上の金属
を選択する。すなわち、第VIB族のクロム、モリブデン
及びタングステン、第VIII族の鉄、コバルト、ニッケ
ル、パラジウム、白金、オスミウム、イリジウム、ルテ
ニウム及びロジウム等から一種又は二種以上を選択して
使用する。炭化水素油の水素化脱硫のためには、特に、
第VIB族金属と第VIII族金属との組合せ、例えば、モリ
ブデン−コバルト、モリブデン−ニッケル、タングステ
ン−ニッケル、モリブデン−コバルト−ニッケル又はタ
ングステン−コバルト−ニッケル等の組合せを好ましく
使用することができる。これらの活性金属成分に元素周
期律表第VII族金属、例えばマンガン、及び第IV族金
属、例えば、錫、ゲルマニウム等を添加して使用するこ
ともできる。これら水素化活性金属成分は、酸化物及び
/又は硫化物として担持させることが好適である。ま
た、担体には、触媒強度を高めるために、チタニア等を
同時に担持させることもできる。金属成分の担持量とし
ては、酸化物として、前記第VIII族金属については、触
媒中約0.5〜20重量%の範囲、第VIB族金属は、約
5〜30重量%の範囲でよい。また、触媒強度の向上の
ために添加する金属成分は、触媒中、0.5〜1.5重
量%、好ましくは0.9〜1.1重量%の範囲にするの
がよい。
【0013】担持金属を含浸法によりシリカ−アルミナ
に担持させる場合、担持させる金属の種類により一液含
浸法又は二液含浸法等のいずれの方法を採用してもよ
い。すなわち、二種以上の金属成分を担持するには、二
種以上の金属成分を混合し、その混合溶液から同時に含
浸(一液含浸法)させるか又は二種以上の金属成分の溶
液を別々に調製し、逐次含浸させていく(二液含浸法)
こともでき、本発明においてはこの金属担持法は特に制
約されない。
【0014】本発明の触媒を好ましく製造するには、担
体として上述したようなシリカ−アルミナを担体として
使用し、この担体上に先ず元素周期律表第VIII族金属の
群から選択される一種又は二種以上の金属を担持させ
(第1ステップ)、次いで元素周期律表第VIB族金属の群か
ら選択される一種又は二種以上の金属を担持させる(第
2ステップ)。更に詳しく説明すると、この2段階方法
によると、担体上に第1ステップにて担持させる水素化
活性金属成分は、元素周期律表第VIII族金属の中から選
択される一種又は二種以上の金属である。即ち、第VIII
族の鉄、コバルト、ニッケル、パラジウム、白金、オス
ミウム、イリジウム、ルテニウム及びロジウム等から一
種又は二種以上が選択して使用される。好ましくは、コ
バルト及びニッケルが単独又は両者を組合せて使用され
る。第2ステップで担体に担持させる水素化活性金属成
分は、元素周期律表第VIB族金属の群から選択される一
種又は二種以上の金属である。即ち、第VIB族のクロ
ム、モリブデン及びタングステンの中から一種又は二種
以上が選択して使用される。好ましくはモリブデン及び
タングステンが単独で又は両者を組合せて使用される。
【0015】上記第VIII族及び第VIB族の水素化活性金
属成分は、酸化物及び/又は硫化物として担持させるこ
とが好適であり、前記第1及び第2ステップによる2段
階担持方法では、活性金属成分の担持量は、酸化物基準
で、触媒中、第VIII族金属では0.1〜20重量%、好
ましくは1〜8重量%、より好ましくは2〜5重量%で
ある。第VIB族金属では3〜30重量%、好ましくは8
〜25重量%、より好ましくは5〜20重量%である。
第VIII族金属を0.1重量%未満担持させたのでは十分
な活性を有する触媒が得られず、又20重量%を超える
と、担体と結合しない遊離の金属成分が増加する。第VI
II族金属の遊離成分が増加すると、その後に第VIB族金
属を担持させる場合に不活性の複合酸化物が生成し、第
VIB族金属の分散性を低下せしめ、触媒活性を低下させ
る。一方、第VIB族金属が3重量%未満では活性が得ら
れず、10重量%を超えると分散性が低下すると同時に
第VIII族金属の助触媒効果が発揮されない。
【0016】上記触媒金属の担持方法において、第1及
び第2ステップにおける活性金属成分の担体への担持方
法としては、担体を前記金属の可溶性塩の水溶液に浸漬
し、金属成分を担体に導入する含浸法を採用することが
できる。含浸操作としては、担体を常温又は常温以上で
含浸溶液に浸漬して所望成分が十分担体に含浸する条件
に保持する。含浸溶液の量及び温度は、所望量の金属が
担持されるように適宜調整することができる。担持量に
応じて、含浸溶液に浸漬する担体の量が決定される。本
発明の触媒の形状は、円筒状、粒状又は錠剤状その他如
何なるものでもよく、このような形状は、押出成形、造
粒成形等の成形法に応じて決められる。成形物の直径は
0.5〜3.0mmの範囲が好ましい。水素化活性金属
成分を含浸した担体は、含浸溶液を分離した後、水洗、
乾燥及び焼成を行う。乾燥及び焼成の条件は、前記担体
の場合の条件と同一でもよい。重質炭化水素油の水素化
脱硫において、触媒は、使用に先立ち、予備硫化を行う
ことが好ましい。その方法については、後に記載する。
【0017】前記のようにして製造される触媒は、シリ
カを約10〜20重量%含有するシリカ−アルミナ担体
上に少なくとも一種の水素化活性金属成分を担持させた
触媒であるが、以下に示す触媒性状を有することを特徴
とする。 (1)250m2/g以上、特に255〜350m2/g
の全表面積を有する。 (2)窒素吸着法により測定した細孔直径が30〜30
0Åの範囲に細孔容積分布の第1ピークを有する。 (3)水銀圧入法により測定した細孔直径が300〜1
500Åの範囲に細孔容積分布の第2ピークを有する。 (4)前記第1ピークを含む30〜300Åの直径を有
する細孔の容積Aが、窒素吸着法により測定した細孔直
径が0〜300Åの細孔の容積Bの80%以上、殊に、
80〜95%の範囲にある。 (5)前記第2ピークを含む300〜1500Åの範囲
の直径を有する細孔の容積Cが、0〜1500Åの直径
を有する細孔容積Dの15〜40%、好ましくは15〜
30%の範囲にある。 (6)水銀圧入法により測定した150〜150000
Åの範囲の直径を有する細孔の容積Eが、0.3〜0.
9ml/g、好ましくは0.3〜0.6ml/gの範囲
にある。 本発明の触媒は、前記性状の他、さらに、次のような特
徴を有する。 (7)水銀圧入法により測定した150〜2000Åの
範囲の直径を有する細孔の容積Fが、0.3〜0.9m
l/g、好ましくは0.3〜0.6ml/gの範囲にあ
る。 (8)窒素吸着法により測定した150〜300Åの範
囲に直径を有する細孔の容積Gが、0〜300Åの範囲
の直径を有する細孔の容積Bの15〜30%、好ましく
は15〜20%の範囲にある。 (9)窒素吸着法により測定した0〜600Åの範囲の
直径を有する細孔の容積Hが、0.8〜1.2ml/g
の範囲にある。
【0018】シリカ−アルミナ及び触媒の細孔容積の測
定法として使用した窒素吸着法及び水銀圧入法は、P.
H.エメット他著「キヤタリシス」第1巻、第123頁
(ラインホールド・パブリシング・カンパニー発行」(1
959年)P.H. Emmett, et al.“Catalysis”,1,123(1959)
(Reinhold Publishing Co.)、及び触媒工学講座、第4
巻、第69頁〜第78頁(地人書館発行)(昭和39
年)に記載の方法による。水銀圧入法においては、触媒
に対する水銀の接触角を130°、表面張力を485ダ
イン/cmとし、すべての細孔は円筒形であると仮定し
た。窒素吸着法に対しては多分子層吸着に基づく補正の
方法が種々提案されており、その中でもBJH法〔E.P.
Barreff. L.G. Joyner and P.P.Halnda, J._Amer., Ch
em, Sco., 73, 373(1951)〕及びCI法〔R.W. Cranston
and F.A. Inkley,“Advances in Catalysis," 1X, 143
(1957)(New York Academic Press)〕が一般に用いられ
ている。本発明における細孔容積に係るデータは吸着等
温線の吸着側を使用し、DH法〔D.Dollimore and G.R.
Heal, J. Appl., Chem., 14, 109(1964)〕によって計算
したものである。
【0019】次に、本発明の触媒の使用による炭化水素
油の水素化精製について述べる。炭化水素油としては、
直留軽油、分解軽油、減圧蒸留軽油、重質分解油等を使
用することができる。減圧蒸留軽油は、常圧蒸留残渣油
を減圧蒸留して得られる約370℃〜610℃の範囲の
沸点を有する留分を含有する留出油であり、硫黄分、窒
素分及び金属分を相当量含有するものである。例えば、
中東原油減圧蒸留軽油の一例を挙げるならば、約2〜4
重量%の硫黄分、約0.05〜0.2重量%の窒素分を
含有する。重質分解油は、残渣油を熱分解して得られる
約200℃以上の沸点を有する分解油であり、例えば、
接触分解装置からのライトサイクル油、残渣油のコーキ
ング及びビスブレーキング等から得られる軽油を使用す
ることができる。また、炭化水素油としては、硫黄分、
窒素分、アスファルト分及び金属含有化合物を含有し、
実質的に約480℃以上に沸点を有するものを用いるこ
とができる。このような炭化水素油は、原油の常圧又は
減圧蒸留残渣油を含有する。例えば、常圧において約4
80℃以上の沸点を有する炭化水素成分が約30〜10
0重量%の範囲の残渣油は、通常、約1〜10重量%の
硫黄分、約0.1〜1重量%の窒素分、約10〜100
0ppmの金属及び約1重量%の残留炭素分(コンラド
ソン)を含有する。以上のように、原料油としては、前
記の如き常圧蒸留残渣油、減圧蒸留残渣油、減圧蒸留軽
油、重質分解油、常圧蒸留軽油、分解軽油又はこれらの
混合油を使用することができる。
【0020】反応条件は、原料油の種類、所望する脱硫
率又は脱窒素率に応じて適宜選択することができる。す
なわち、反応温度;約320〜420℃、反応圧力;約
30〜200kg/cm2、水素含有ガスの対原料油割
合;約100〜270リットル/リットル、及び液空間
速度;約0.2〜2.0V/H/Vを採用する。水素含
有ガス中の水素濃度は、約60〜100%の範囲でよ
い。水素化脱硫を行うにあたり、触媒は、固定床、流動
床又は移動床のいずれの形式でも使用することができる
が、装置面又は操作上からは固定床を採用することが好
ましい。また、二基以上の複数基の反応塔を結合して水
素化脱硫を行い、高度の脱硫率を達成することもでき
る。更に、本発明の触媒は、マクロポアに富むため、脱
硫、脱窒素反応を主体とする主反応塔に付設された金属
除去を目的とするカード・ドラムに脱メタル触媒として
充填使用することもできる。
【0021】本発明の触媒は、使用に先立ち予備硫化を
行うことが好ましい。予備硫化は、反応塔のその場にお
いて行うことができる。すなわち、焼成した触媒を含硫
黄留出油と、温度;約150〜400℃、圧力(全
圧);約20〜100kg/cm2、液空間速度;約
0.3〜2.0V/H/V及び約50〜1500リット
ル/リットルの水素含有ガスの存在下において接触さ
せ、硫化処理の終了後含硫黄留出油を原料油に切替え原
料油の脱硫に適当な運転条件に設定し運転を開始する。
硫化処理の方法としては、以上の如き方法の他に、硫化
水素その他の硫黄化合物を直接触媒と接触させるか又は
適当な留出油に添加してこれを触媒と接触させることも
できる。
【0022】
【発明の効果】本発明の触媒は、その触媒性状として、
前記細孔特性を有することを特徴とするが、本発明の触
媒の最も大きな特徴は、細孔直径が30〜200Åの範
囲に細孔容積分布の第1ピークと、細孔直径が300〜
1500Åの範囲に細孔容積の第2ピークを有すること
である。本発明の触媒と、前記した公知触媒(特公平3
−31496号)と比較した場合、公知触媒では第2ピ
ークを有しないのに対して、本発明触媒では第2ピーク
を有する点に大きな相違があり、そして、細孔直径が1
50〜150000Åの範囲の細孔容積が、公知触媒で
は0.01〜0.03ml/gと低いのに対し、本発明
の触媒の場合は、0.3ml/g以上という高い値を有
する。本発明の触媒は、前記公知触媒と比較して、前記
のような性状の相違を有し、その結果、その触媒性能に
おいて以下に示すような利点を有するものである。 (1)担持された水素化活性金属の均一分散性が高い。
この理由は、本発明で担体として用いるシリカ−アルミ
ナが、大きな比表面積を有するとともに、金属の担持性
にすぐれていることによる。本発明の触媒をX線回折に
より分析すると、担持させた触媒金属成分の結晶は確認
されず、触媒金属成分は非晶質の状態でシリカ−アルミ
ナ表面に均一に分散しているものと判断される。 (2)平均細孔直径が大きいため、細孔入口のコークに
よる閉塞が起りにくく、触媒活性維持能においてすぐれ
ている。 (3)アルミナ単独の担体に比べて、酸量が多く、酸強
度が高いために、水素化分解機能を有し、水素化反応に
対し立体障害となるような構造を有する難脱硫性含硫黄
化合物も、容易に脱硫することができる。
【0023】本発明のシリカ−アルミナは、アルミナを
核とし、その表面にシリカが層状に結合した構造を有
し、前記した触媒と同等の細孔特性を有する。このもの
は、水素化脱硫触媒用担体として好適に使用される他、
従来のシリカ−アルミナと同様に、触媒担体、吸着剤、
充填剤等として用いられる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例について説明する。 実施例1 純水1.0リットルを約70℃に加熱し、これに水酸化
ナトリウム水溶液(NaOH169g、純水420g)
を添加し、pH約12のアルカリ水を作った。次にこの
アルカリ水に硫酸アルミニウム水溶液(硫酸アルミニウ
ム466g、純水710g)を5秒以内に、加えた後、
水酸化ナトリウム溶液又は硝酸溶液でpHを8.8〜
9.2に調整し、約70℃で約1時間熟成した。これに
より、アルミナ水和物の沈殿(ゲル)を含む水溶液が得
られた。この水溶液に、ケイ酸ナトリウム水溶液(3号
水ガラス69g、純水210g)を加え必要に応じて硝
酸溶液を加えpHを約9とし、温度約70℃で3時間熟
成した。これにより、アルミナ水和物の表面にシリカ水
和物が沈着した沈殿粒子を含むスラリー液が得られた。
このスラリー液を濾過し、濾別したケーキは、濾過した
後の濾液のナトリウム濃度が5ppm以下になるまで炭
酸アンモニウム水溶液で洗浄した。このケーキを、80
℃の混練機中で成形可能な含水量になるまで乾燥しなが
ら混練し、押出し型成形機により、1.5mmφの円柱
状ペレットに成形した。成形されたペレットは、120
℃で16時間乾燥し、さらに600℃で3時間焼成して
担体とした。次いで、この担体に、酸化物として、約2
0wt%のモリブデンが担持されるように、パラモリブ
デン酸アンモニウムの水溶液(モリブデン液)を含浸さ
せ、乾燥し、550℃で焼成した。次に、酸化物として
約5wt%のコバルトが担持されるように、硝酸コバル
ト水溶液(コバルト液)を含浸させ、乾燥し、450℃
で焼成して触媒とした。
【0025】実施例2 実施例1で得た成形後のペレット状担体に、酸化物とし
て約17wt%のモリブデンが担持されるように、モリ
ブデン液の水溶液を含浸させ、乾燥し、550℃で焼成
した。次に酸化物として約3.7wt%のコバルトが担
持されるように、コバルト液を含浸させ、乾燥し、温度
450℃で焼成して触媒とした。
【0026】実施例3 実施例1で得た成形後のペレット状担体に、酸化物とし
て約20wt%のモリブデンが担持されるように、モリ
ブデン液を含浸させ、乾燥し、550℃で焼成した。次
に酸化物として約3.5wt%のコバルトが担持される
ように、コバルト液を含浸させ、乾燥し、温度450℃
で焼成して触媒とした。
【0027】前記のようにして得た各触媒の性状を比較
触媒とともに、表1に示す。なお、表1において示した
符号は次の内容を示す。 A:細孔直径が30〜300Åの範囲にある細孔容積 B:細孔直径が0〜300Åの範囲にある細孔容積 C:細孔直径が300〜1500Åの範囲にある細孔容
積 D:細孔直径が0〜1500Åの範囲にある細孔容積 G:細孔直径が150〜300Åの範囲にある細孔容積 また、表1に示した比較触媒Aは市販の脱硫触媒であ
り、比較触媒Bは、特公平3−31496号公報の記載
に従って得られた触媒である。
【0028】実施例1の触媒及び比較触媒A、BをX線
回折装置(XRD)で分析した結果、実施例1の触媒で
は、結晶性CoMoO4(モリブデン酸コバルト)は検
出されないのに対し、比較触媒A及びBでは金属酸化物
の微結晶のピークが検出された。このことにより、本発
明の触媒では、Mo及びCoの分散性がすぐれているこ
とがわかる。
【0029】
【表1】
【0030】応用例1 実施例1の触媒及び比較触媒A、Bを用いて、接触分解
装置から得られた分解軽油留分の水素化脱硫処理を行っ
た。表2にその水素化脱硫条件を示す。
【0031】
【表2】 表3にその水素化脱硫処理の結果を示す。なお、水素化
処理製品油の硫黄レベルは0.04〜0.07wt%で
ある。
【0032】
【表3】
【0033】応用例2 実施例1及び比較触媒A、Bを用いて、直留軽油留分の
水素化脱硫処理を行った。なお、水素化処理製品の硫黄
レベルは0.01〜0.04wt%である。表4にその
水素化脱硫条件を示す。
【0034】
【表4】 表5にその水素化脱硫処理の結果を示す。なお、水素化
処理製品油の硫黄レベルは0.04〜0.07wt%で
ある。
【0035】
【表5】
【0036】比較例1 実施例1において、アルカリ水に対する硫酸アルミニウ
ム水溶液を添加する時間を70分とした以外は同様にし
て実験を行った。この場合に得られたシリカ−アルミナ
の特性は水素化処理触媒用担体としては比表面積が18
3m2/gと低く不満足のものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10G 45/04 A 2115−4H 45/12 A 2115−4H (72)発明者 佐伯 和男 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 上田 富雄 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 林 郁孝 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡1丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核としてのアルミナの表面上にシリカ層
    を形成した構造を有し、シリカを10〜20重量%含有
    するシリカ−アルミナであって、窒素吸着法により測定
    した細孔直径が30〜300Åの範囲に細孔容積分布の
    第1ピークを、水銀圧入法により測定した細孔直径が3
    00〜1500Åの範囲に細孔容積分布の第2ピークを
    有するとともに、第1ピークを含む30〜300Åの範
    囲の直径を有する細孔の容積Aが窒素吸着法により測定
    した0〜300Åの範囲の直径を有する細孔の容積Bの
    80%以上であり、該第2ピークを含む300〜150
    0Åの範囲の直径を有する細孔の容積Cが0〜1500
    Åの直径を有する細孔容積Dの15〜40%の範囲にあ
    り、かつ水銀圧入法により測定した150〜15000
    0Åの範囲の直径を有する細孔の容積Eが0.3〜0.
    9ml/gの範囲にあり、さらに全表面積が250m2
    /g以上であることを特徴とするシリカ−アルミナ。
  2. 【請求項2】 核としてのアルミナの表面上にシリカ層
    を形成した構造を有し、シリカを10〜20重量%含有
    するシリカ−アルミナ含有担体に少なくとも1種の水素
    化活性金属成分を担持させた触媒であって、窒素吸着法
    により測定した細孔直径が30〜300Åの範囲に細孔
    容積分布の第1ピークを、水銀圧入法により測定した細
    孔直径が300〜1500Åの範囲に細孔容積分布の第
    2ピークを有するとともに、第1ピークを含む30〜3
    00Åの範囲の直径を有する細孔の容積Aが窒素吸着法
    により測定した0〜300Åの範囲の直径を有する細孔
    の容積Bの80%以上であり、該第2ピークを含む30
    0〜1500Åの範囲の直径を有する細孔の容積Cが0
    〜1500Åの直径を有する細孔容積Dの15〜40%
    の範囲にあり、かつ水銀圧入法により測定した150〜
    150000Åの範囲の直径を有する細孔の容積Eが
    0.3〜0.9ml/gの範囲にあり、さらに全表面積
    が250m2/g以上であることを特徴とする水素化処
    理用触媒。
  3. 【請求項3】 請求項1のシリカ−アルミナを製造する
    方法において、pH7〜13の範囲の水酸化ナトリウム
    水溶液に酸性アルミニウム水溶液を45秒以内で添加混
    合し、この混合液を60〜80℃に保持してアルミナ水
    和物を沈殿させる工程と、このアルミナ水和物の沈殿を
    含む水溶液に水溶性ケイ素化合物の水溶液を添加混合
    し、pH7〜10の条件下、温度60〜80℃に保持し
    てアルミナ水和物沈殿上にシリカ水和物を沈着させる工
    程からなることを特徴とするシリカ−アルミナの製造方
    法。
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