JPH0612707U - オイルクーラの油温コントロールバルブ - Google Patents

オイルクーラの油温コントロールバルブ

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Publication number
JPH0612707U
JPH0612707U JP049666U JP4966692U JPH0612707U JP H0612707 U JPH0612707 U JP H0612707U JP 049666 U JP049666 U JP 049666U JP 4966692 U JP4966692 U JP 4966692U JP H0612707 U JPH0612707 U JP H0612707U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
oil
temperature
oil temperature
bypass passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP049666U
Other languages
English (en)
Inventor
政義 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Publication of JPH0612707U publication Critical patent/JPH0612707U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて簡単な構成によりエンジンの暖機促進
とオイルの高温安定化を実現するため、オイルクーラの
バイパス通路をエンジン始動直後の低温時に閉じ、オイ
ル中温時に開き、高温時になると再び閉じる制御を1つ
のサーモバルブにて行えるようにする。 【構成】 バイパス通路2途中にバルブ室3を設けると
共に、バルブ室3内の入口側と出口側で互いに対向する
バルブシート8,9を形成し、これらの間を軸方向へ移
動可能なバルブ10と、そのバルブ軸16を油温に応じ
て伸縮させる感温部13と、感温部13をバルブ軸方向
へ弾性的に支持するバネ部材18を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はオイルクーラの油温コントロールバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の潤滑経路にはオイル温度が過度に上昇するのを抑えるため、エンジ ン冷却水との熱交換によりオイルを積極的に冷却するオイルクーラを設けたもの がある(実開平1ー74322号公報)。
【0003】 このうち、オイルクーラを迂回するバイパス通路を形成すると共に、バイパス 通路をオイル低温時に開き、高温時に閉じるサーモバルブ(油温コントロールバ ルブ)を備える一方、エンジン始動直後の低温時にサーモバルブの入口を一時的 に閉じる電磁バルブなどを付加したものが、本出願人により実願平2ー2968 5号に提案されている。
【0004】 この場合、エンジン始動直後の低温時にはサーモバルブは開いているが、電磁 バルブがバイパス通路を閉じるので、オイルはオイルクーラを流れて冷却水との 間で熱交換がなされるため、良好な暖機性能が得られる。
【0005】 その後、電磁バルブが閉じるとオイル温度に応じてサーモバルブが開閉するの で、オイル温度がサーモバルブの規定値よりも低ければ、オイルクーラを迂回し てにオイルが流れ、オイル温度が高くなるとオイルクーラをオイルが流れる。
【0006】 エンジン定常運転時には冷却水はラジエータを流れ、例えば80℃程度の水温 に保たれるため、オイルクーラでの熱交換によりオイルが適度に冷却されるので ある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、この先願例ではオイルクーラ前後の通路構成がサーモバルブお よび電磁バルブとの位置関係との絡みから複雑化するのに加えて、電磁バルブの 開閉を制御するにコントローラと、エンジン回転数および冷却水温を検出するセ ンサが必要なため、コストの大幅な上昇を招くという問題点があった。
【0008】 この考案はこのような問題点を解決するため、オイルクーラのバイパス通路を エンジン始動直後の低温時に閉じ、オイル中温時に開き、再び高温時に閉じる制 御を1つの油温コントロールバルブにて果たせるようにすることをを目的とする 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのため、この考案はオイルクーラのバイパス通路をオイル温度に応じて開閉 する油温コントロールバルブにおいて、バイパス通路途中にバルブ室を設けると 共に、バルブ室内の入口側と出口側で互いに対向するバルブシートを形成し、こ れらの間を軸方向へ移動可能なバルブと、そのバルブ軸を油温に応じて伸縮させ る感温部と、感温部をバルブ軸方向へ弾性的に支持するバネ部材を設けたもので ある。
【0010】
【作用】
バルブはエンジン始動直後の低温時に感温部の収縮によりバルブ室内の片側、 例えば出口側バルブシートに着座する。このため、オイルはオイルクーラに流れ 、油温よりも温度上昇の速い冷却水により暖められる。
【0011】 その後、オイル中温時には感温部によりバルブ軸が伸長し始めるため、バルブ は出口側バルブシートから離れてバイパス通路を開く。これにより、オイルはオ イルクーラを迂回して流れるので、油温が速やかに上昇する。
【0012】 バルブはバルブ軸の伸長に伴って入口側バルブシートへと移動し、高温時に入 口側バルブシートに着座する。このため、オイルは再びオイルクーラを流れ、冷 却水との熱交換により適度に冷却されることになる。
【0013】 なお、バルブのストローク(出口側バルブシートと入口側バルブシートとの距 離)以上に感温部がバルブ軸を伸縮させることがあっても、その余分なストロー クはスプリングにより吸収される。
【0014】
【実施例】
図1,図2において、1はオイルクーラ(図3の20で示す)のバイパス通路 2を形成するパイプで、その折曲部の直上流にバルブ室3が通路2よりも大径の 円筒状に形成される。バルブ室3はパイプ1内周を折曲部から上流側へ向けて切 削加工することにより作られ、その加工穴を塞ぐキャップ4が設けれる。5はキ ャップ4を油密的にシールするアルミガスケットを示す。
【0015】 バルブ3室内には入口6側と出口7側とで互いに対向するバルブシート8と9 が形成され、これらの間で移動可能なバルブ10が収装される。バルブシート9 については出口7がバルブ室3の側面に開口するため、スペーサ11を加工穴か らはめ付けることにより形成される。なお、スペーサ11の周壁にはバルブ室3 の出口7に対応する穴12が、また底壁には後述する感温部13の挿入を許容す る穴14がそれぞれ開口される。
【0016】 キャップ4の中央部には軸穴状の収納凹部15が形成され、その凹部15内に バルブ軸16を油温に応じて伸縮させる感温部13が軸方向へ移動自由に収装さ れる。感温部13の中間位置には凹部15内周と摺接する大径部17が形成され 、大径部17の両側から感温部13をバルブ軸16方向へ弾性的に支持するスプ リング18が設けられる。
【0017】 なお、感温部13はシリンダ状のケース内にワックスなど充填したもので、オ イル温度に応じる充填材の膨張収縮により、後述するようにバルブ10を作動さ せる構造になっている。
【0018】 図3はバルブ10の作動を説明するもので、バルブ10はエンジン始動直後の 低温時に感温部13の収縮によりバルブ室3内の出口側バルブシート9に着座す る。このため、オイルはオイルクーラ20を経由して流れるので、油温よりも温 度上昇の速い冷却水により暖められることになる。
【0019】 その後、オイル中温時には油温が冷却水温より高くなると、感温部13により バルブ軸16が伸長し始めるため、バルブ10は出口側バルブシート9から離れ てバイパス通路2を開く。これにより、オイルはオイルクーラ20を迂回して流 れるので、油温が速やかに上昇する。
【0020】 バルブ10はバルブ軸16の伸長に伴って入口側バルブシート8へと移動し、 やがてオイル高温時に入口側バルブシート8に着座する。このため、オイルは再 びオイルクーラ20を流れ、冷却水との熱交換により適度に冷却されることにな る。
【0021】 なお、バルブ10のストローク(出口側バルブシート9と入口側バルブシート 8との距離)以上に感温部13がバルブ軸16を伸縮させることがあっても、そ の余分なストロークはスプリング18により吸収される。
【0022】 バルブ10の作動と油温上昇の推移を表すと図4のようになる。ここで、T1 は感温部13によりバルブ10が出口側バルブシート9から開き始める温度、T 2は同じくバルブ10が入口側バルブシート8を閉じる温度である。
【0023】 このように構成すると、オイルクーラ20のバイパス通路2をエンジン始動直 後の低温時に閉じ、オイル中温時に開き、高温時になると再び閉じる制御を1つ のバルブ10にて行えるので、極めて簡単な構成によりエンジンの暖機促進とオ イルの高温安定化を実現できる。また、バルブの構成もいたって単純で、複雑な 制御も必要ないため、装置の高い耐久性、信頼性が得られる。
【0024】
【考案の効果】
以上要するにこの考案によれば、オイルクーラのバイパス通路をオイル温度に 応じて開閉する油温コントロールバルブにおいて、バイパス通路途中にバルブ室 を設けると共に、バルブ室内の入口側と出口側で互いに対向するバルブシートを 形成し、これらの間を軸方向へ移動可能なバルブと、そのバルブ軸を油温に応じ て伸縮させる感温部と、感温部をバルブ軸方向へ弾性的に支持するバネ部材を設 けたので、バイパス通路をエンジン始動直後の低温時に閉じ、オイル中温時に開 き、高温時になると再び閉じる制御を1つのバルブにて行えるため、極めて簡単 な構成によりエンジンの暖機促進とオイルの高温安定化を実現でき、装置の高い 耐久性、信頼性も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイパス通路の構成図である。
【図2】サーモバルブの断面図である。
【図3】バルブの作動説明図である。
【図4】油温上昇の推移を示す特性図である。
【符号の説明】
2 バイパス通路 3 バルブ室 6 バルブ室入口 7 バルブ出口 8,9 バルブシート 10 バルブ 13 感温部 16 バルブ軸 18 スプリング 20 オイルクーラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルクーラのバイパス通路をオイル温
    度に応じて開閉する油温コントロールバルブにおいて、
    バイパス通路途中にバルブ室を設けると共に、バルブ室
    内の入口側と出口側で互いに対向するバルブシートを形
    成し、これらの間を軸方向へ移動可能なバルブと、その
    バルブ軸を油温に応じて伸縮させる感温部と、感温部を
    バルブ軸方向へ弾性的に支持するバネ部材を設けたこと
    を特徴とするオイルクーラの油温コントロールバルブ。
JP049666U 1992-07-15 1992-07-15 オイルクーラの油温コントロールバルブ Pending JPH0612707U (ja)

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JP049666U JPH0612707U (ja) 1992-07-15 1992-07-15 オイルクーラの油温コントロールバルブ

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JPH0612707U true JPH0612707U (ja) 1994-02-18

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132377A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Isuzu Motors Ltd 潤滑油の油温制御装置
US8342418B2 (en) 2009-05-29 2013-01-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Thermo-valve
KR20160148824A (ko) 2015-06-16 2016-12-27 현대자동차주식회사 다단 바이패스 밸브

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