JPH0612169Y2 - 内燃機関の排気微粒子処理装置 - Google Patents

内燃機関の排気微粒子処理装置

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JPH0612169Y2
JPH0612169Y2 JP1987087362U JP8736287U JPH0612169Y2 JP H0612169 Y2 JPH0612169 Y2 JP H0612169Y2 JP 1987087362 U JP1987087362 U JP 1987087362U JP 8736287 U JP8736287 U JP 8736287U JP H0612169 Y2 JPH0612169 Y2 JP H0612169Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、内燃機関の排気微粒子処理装置の改良に関
する。
従来の技術 近時、特にディーゼル機関にあっては、排気公害対策の
一環として排気中の微粒子状物質(パーティキュレー
ト)を低減させることが要請されており、第3図は従来
における排気微粒子処理装置の一例を示している(SA
E PEPAR 850015参照)。
概略を説明すれば、ディーゼル機関1の排気マニホール
ド2の出口に触媒付トラップ3が設置され、ディーゼル
機関1から排出される排気微粒子を含んだ排気ガスは、
触媒付トラップ3を介して流出され、この触媒付トラッ
プ3により排気微粒子が捕集されて清浄化されるように
なっている。
ところで、一般に上述のような触媒付トラップにより捕
集、堆積した排気微粒子は、触媒の作用によって該触媒
の活性化温度(約400℃)以上の排気温度であれば急
速に燃焼し、触媒付トラップ3の再生が行われる。しか
し、排気微粒子は、活性温度以下の排気温度の運転域で
は、再燃焼しきれずに徐々に触媒付トラップに堆積す
る。このように、排気微粒子が堆積する結果、排気系の
排気圧力が上昇するため、機関を一定速度に維持しよう
とすると、燃料噴射量が増加する。そして、排気温度が
上昇して最終的に活性温度となった時点で再生が始ま
り、今度は排気圧力が下降し始める。このように、排気
圧力が下降すると、燃料噴射量が減少して排気温度が低
下するため、再び排気微粒子が堆積して排気圧力が上昇
する。
以上のような排気温度低下→排気微粒子堆積→排気圧力
上昇→燃料噴射量増加→排気温度上昇→排気圧力下降→
燃料噴射量減少→排気温度低下というサイクルを繰り返
して排気圧力及び排気温度の上昇はあるレベルで平衡状
態となる(第4図参照)。
また、他の従来例として実開昭58−2314号公報に
記載された技術のように、排気通路にバイパス通路を分
岐形成すると共に、排気通路の分岐部下流側に捕集器を
設け、さらに機関の高回転高負荷時に切換弁によって排
気ガスを捕集器側ではなくバイパス通路側を通流させ
て、圧力損失を回避するものも提供されている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、第3図に示す前者の従来例にあっては、
内部の触媒担体の活性化を図るために触媒付トラップ3
を、高熱になるディーゼル機関1の近傍、すなわち排気
マニホルド2の出口に設置している。このため、機関ア
イドル運転時や低回転負荷運転域において排気微粒子中
に特に多量に含まれる有機溶媒に可溶な排気成分(以下
SOFという。)が十分に捕集できない。つまり、触媒
付トラップ3内の温度が極めて高いためSOFがガス状
になって大部分が触媒担体内をそのまま通過して外部に
排出されてしまうといった問題がある。
また、後者の従来例にあっては、低回転低負荷域では、
捕集器によって排気微粒子が捕集されるが、捕集器が単
一であるためSOFを十分に捕集しきれず、大部分が捕
集器を通過して外部に排出されてしまう。また、高回転
高負荷域では、排気ガスをバイパス通路側のみを通過さ
せて触媒付トラップを通過させないため、高熱による触
媒担体を再燃焼することができず、該触媒担体の再生化
が困難になる。
課題を解決するための手段 本考案は、前記従来の問題点に鑑みて案出されたもの
で、排気通路の上流側に設けられて排気微粒子を捕集す
る第1捕集器と、上記排気通路の下流部に分岐形成され
た捕集通路に設けられた第2捕集器と、上記排気通路の
下流部と捕集通路とを切換える流路切換弁と、機関低回
転低負荷域では、上記捕集通路を開成すると共に、上記
排気通路の下流部を閉成する一方、中回転中負荷域では
排気通路の下流部を開成し、かつ高回転高負荷域では少
なくとも捕集通路を開成するように上記流路切換弁を切
り換え制御する制御手段とを備えたことを特徴としてい
る。
作用 この考案によれば、機関低回転低負荷域では、該運転状
態を検出した制御手段によって流路切換弁が、排気通路
の下流側を閉成する一方、捕集通路を開成する。したが
って、機関から排出された高温の排気ガスは、第1捕集
器を通過する際に、所定の排気微粒子がここで効果的に
捕集されるが、高熱によりガス化したSOFはそのまま
通過して捕集通路内にのみ流入する。そして、上記SO
Fは、この捕集通路に到達するまでの間に冷却されてミ
スト状に凝縮するため、第2捕集器により効果的に捕集
されるのである。
また、機関高回転高負荷域では、流路切換弁により捕集
通路が開成されるため、高熱の排気ガスが第2捕集器を
通過する。したがって、第2捕集器内の触媒担体が再燃
焼されて再生化が図れる。
実施例 以下、この考案の各実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図はこの考案の第1実施例を示し、図中11はディ
ーゼル機関、12は排気マニホルド、13は排気マニホ
ルド12に接続された長尺な排気通路、14は排気マニ
ホルド12の出口に設けられた第1捕集器たる第1触媒
付トラップ、15は該第1触媒付トラップ14から十分
に離れた排気通路13下流部13aに分岐形成された捕
集通路であって、この捕集通路15には、第2捕集器た
る第2触媒付トラップ16が設けられている。
また、上記排気通路13の下流部13aと捕集通路15
の上流側分岐部には、上記排気通路13の下流部13a
と捕集通路15の流路を切換える流路切換弁17が設け
られている。この流路切換弁17は、リンク軸17aを
介して連動する2つのバタフライ型弁体17b,17c
がダイヤフラム式のアクチュエータ18によって切換作
動するようになっている。
上記アクチュエータ18は、図外のバキュームポンプか
ら負圧通路19を介して導入される負圧によって駆動
し、この負圧は負圧通路19に設けられた電磁弁20に
よって制御されている。
図中21は上記電磁弁20を開閉制御する制御手段たる
コンピュータユニットであって、このコンピュータユニ
ット21は、ディーゼル機関11により回転する例えば
列型等の燃料噴射ポンプ22のカムシャフト23の回転
数を検出する回転数センサ24と、ディーゼル機関11
の負荷を検出する負荷センサ25からの各信号を入力し
て現在の運転状態を検出し、予め設定した運転域内で電
磁弁20を「開」、設定範囲外で「閉」する信号を出力
するようになっている。
すなわち、機関11がアイドリングあるいは低回転低負
荷域には、電磁弁20が開いてアクチュエータ18を駆
動させ、流路切換弁17の一方側弁体17bが排気通路
13の下流部13aを全閉にすると同時に他方側弁体1
7cが捕集通路15を全開にする。したがって、機関1
1から排出された高温の排気ガスは、第1触媒付トラッ
プ14で主な排気微粒子が効果的に捕集される一方、高
熱によりガス化したSOFの大部分が排気通路13下流
側の捕集通路15にのみ流入する。そして、上記SOF
は、第1触媒付トラップ14からこの捕集通路15に到
達するまでの間に約50℃以下に冷却されてミスト状に
凝縮する。このため、第2触媒付トラップ16の担体1
6aで効果的に捕集され、排気ガス中の有害成分を十分
に低減することができる。
一方、機関11が中回転中負荷域つまり第2触媒付トラ
ップ16入口の排気温度が触媒活性温度以下の運転域で
は、コンピュータユニット21が電磁弁20を閉じ、ア
クチュエータ18によって流路切換弁17が捕集通路1
5を全閉、排気通路13を全開にする。したがって、こ
の運転域ではガス化された比較的発生量の少ないSOF
は、各触媒付トラップ14,16に捕集されずにかつ触
媒で燃焼することもなく外部に排出される。
更に、機関11が高回転高負荷域つまり第2触媒付トラ
ップ16入口の温度が触媒活性温度以上の運転域では、
低回転低負荷域の場合と同様に、コンピュータユニット
21により流路切換弁17が排気通路13を全閉、捕集
通路15を全開にする。
これによって、高熱排気ガスが、捕集通路15から第2
触媒付トラップ16を通るため、触媒担体16aに捕集
・堆積したSOF成分の多い排気微粒子が再燃焼されて
無害化すると同時に、第2触媒付トラップ16の担体1
6aを効果的に再生させることができる。尚、図中26
はターボチャージャ、27はエアクリーナである。
第2図はこの考案の第2実施例を示しており、第1実施
例と異なるところは特に第2触媒付トラップ16の上流
側の捕集通路15外周に排気ガス冷却用の機関冷却水通
路28を配設すると共に、第2触媒付トラップ16の触
媒担体16aの直前に担体再生用のヒーター部29を配
置したところにある。
具体的に説明すれば、上記有底円筒状の機関冷却水通路
28は、捕集通路15の上流部位全周を被う形に配設さ
れ、一端側に機関冷却水の取入口28aが、他端側に取
出口28bが夫々形成されている。一方、ヒーター部2
9は、コンピュータユニット21からの信号によって制
御されるヒータースイッチ30により電源31からの通
電がON−OFFされている。
また、コンピュータユニット21は、第1実施例と同様
に回転数センサ24及び負荷センサ25などからの出力
信号に基づいて機関運転状態を検出し、電磁弁20及び
アクチュエータ18を介して流路切換弁17を切換制御
しているが、この実施例では、機関低回転低負荷域で排
気通路13の下流部13aを全閉、捕集通路15を全開
し、中・高回転中・高負荷域では排気通路13の下流部
13aを全開、捕集通路15を略半開状態に制御してい
る。また、捕集通路15のこの略半開状態時に上記ヒー
タースイッチ30をONしてヒーター部29に通電して
いる。
したがって、この実施例によれば機関低回転低負荷域に
は、ガス状のSOFを多量に含む排気ガスが、捕集通路
15を通過する際に機関冷却水により十分冷却されるた
め、SOFのミスト状の凝縮化が促進される。したがっ
て第2触媒付トラップ16の担体16aによるSOFを
含む微粒子の捕集効率が向上し、排気浄化性能が著しく
良好となる。
一方、中・高回転中・高負荷域では、SOFの含有量が
少なくなった排気ガスの多くは、排気通路13から外部
に排出されるが、一部は捕集通路15を通って第2触媒
付トラップ16内に流入する。この時、第2触媒付トラ
ップ16の担体16aは、ヒーター部29によって十分
に加熱されるため、上記低回転低負荷時に担体16aに
より捕集・堆積したSOF成分の多い微粒子が効果的に
再燃焼すると共に、担体16aの再生化が図れる。ま
た、上記捕集通路15に流入した排気ガスの一部が、担
体16aに酸素Oを供給するため、排気浄化作用の促
進は勿論のこと燃焼効率が向上して再生作用が促進され
る。したがって、担体16aの再生を最少のエネルギー
で効率良く行うことができる。
尚、第2実施例の捕集通路15内での排気ガスの冷却
は、機関冷却水路28に替えて冷却ファンによって行う
ことも可能であり、これによって第2触媒付トラップ1
6による排気浄化領域を拡大でき、SOFの大気への排
出量を一層低減することが可能となる。
また、機関中回転中負荷域あるいは高回転高負荷域で
は、排気ガスに含有されるSOFの量が極めて少なくな
るため、大気へ排出されても大気汚染の問題に影響を与
えることが少ない。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係る内燃機関
の排気微粒子処理装置によれば、排気ガス中の主な有害
微粒子を第1捕集器で十分に捕集できることは勿論のこ
と、機関の低回転低負荷域で多量に発生し、かつ第1捕
集器では十分に捕集できないSOF成分を、排気通路及
び捕集通路の流通中における冷却凝縮を得て第2捕集器
で効果的に捕集することができる。
しかも、機関の高回転高負荷域では、捕集通路に高熱の
排気ガスを流入させて第2捕集器を通過させるため、該
第2捕集器に捕集・堆積したSOF成分の多い排気微粒
子が再燃焼されて無害化すると同時に、触媒担体を再生
することができる。
したがって、全運転域に亘って排気浄化性能の向上が図
れ、排気公害防止対策に大きく貢献することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案の第1実施例を示す全体構成図、第2
図はこの考案の第2実施例を示す全体構成図、第3図は
従来の内燃機関の微粒子処理装置を示す全体構成図、第
4図はこの装置内における排気温度と排気圧力を示す特
性図である。 11…ディーゼル機関、13…排気通路、13a…下流
部、14…第1捕集器、15…捕集通路、16…第2捕
集器、17…流路切換弁、21…コンピュータユニット
(制御手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気通路の上流側に設けられて排気微粒子
    を捕集する第1捕集器と、上記排気通路の下流部に分岐
    形成された捕集通路に設けられた第2捕集器と、上記排
    気通路の下流部と捕集通路とを切換える流路切換弁と、
    機関低回転低負荷域では、上記捕集通路を開成すると共
    に、上記排気通路の下流部を閉成する一方、中回転中負
    荷域では排気通路の下流部を開成し、かつ高回転高負荷
    域では少なくとも捕集通路を開成するように上記流路切
    換弁を切り換え制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする内燃機関の排気微粒子処理装置。
JP1987087362U 1987-06-05 1987-06-05 内燃機関の排気微粒子処理装置 Expired - Lifetime JPH0612169Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS582314U (ja) * 1981-06-30 1983-01-08 トヨタ自動車株式会社 デイ−ゼルエンジンの排気微粒子除去装置
JPS58111310U (ja) * 1982-01-26 1983-07-29 日産自動車株式会社 過給機付内燃機関の排気浄化装置

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