JPH0611932A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0611932A
JPH0611932A JP4170976A JP17097692A JPH0611932A JP H0611932 A JPH0611932 A JP H0611932A JP 4170976 A JP4170976 A JP 4170976A JP 17097692 A JP17097692 A JP 17097692A JP H0611932 A JPH0611932 A JP H0611932A
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image forming
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JP4170976A
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Satoshi Fukushima
聡 福島
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Canon Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写後の像担持体にメモリ効果による電位の
乱れが発生しても、形成画像に画像不良を生じさせず、
かつ、像担持体にクリーニング不良をも生じさせない画
像形成装置を提供する。 【構成】 転写手段10とクリーニング手段7間に、像
担持体1に転写によって生じるメモリ効果による電位の
乱れを除去する除電帯電手段6を設け、この除電帯電手
段6の像担持体1に対する除帯電の条件を、制御手段1
9により像担持体1上の静電潜像の電位に基づいて制御
するようにした。メモリ効果による電位の乱れは像担持
体1の静電潜像の電位にしたがって、その大きさが変化
するため、静電潜像の電位に基づいて除帯電手段6の除
帯電の条件を制御してやれば、この除帯電手段6により
像担持体1のメモリ効果による電位の乱れを容易に除去
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式や静電写
真方式等の画像形成装置に関し、特にカラー複写機やカ
ラープリンタ等に好適に具現化される画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】多色画像の形成可能なカラー複写機等に
おいては、転写ドラム上に保持される転写材上に、像担
持体である感光ドラムから現像像であるトナー像を転写
していくと、転写後の転写材の感光ドラムからの剥離放
電に起因して、感光ドラム上にメモリ効果と呼ばれる電
位の乱れが発生する。以下このことを図31及び図32
により説明する。
【0003】図31は複数の現像器を有して多色の画像
が形成可能な画像形成装置の感光ドラムと転写ドラム周
りの状態を示している。図中1は1次帯電器(不図示)
により負の電位(例えば−500V)に帯電され、露光
手段(不図示)により所定の画像光が負の電位(例えば
−100V)に露光されて、その外面に静電潜像が形成
される感光ドラムである。そして、この感光ドラム1に
は、前記静電潜像に現像器(不図示)を介して負に帯電
したトナーが供給されて、反転現像によりトナー像Tが
形成されている。
【0004】また、図中5は感光ドラム1に対向して配
設され、その外周面の転写材担持シート5a(例えばポ
リフッ化ビニリデン樹脂フィルムにより構成)上に転写
材である転写紙Pを保持して回転する転写ドラムであ
る。そして、この転写ドラム5の内側の感光ドラム1と
の対向位置には、転写帯電器10が配設されている。こ
の転写帯電器10はトナーと逆極性(この場合正極性)
の電圧を転写紙P側に印加し、感光ドラム1上のトナー
像Tを転写紙P上に引き付けて、感光ドラム1から転写
紙P側にトナー像Tの転写を行なうものである。
【0005】感光ドラム1上のトナー像Tが転写帯電器
10を介して転写紙P上に転写される場合、ポリフッ化
ビニリデン樹脂フィルムの体積抵抗率が例えば1013Ω
・cmであり、転写紙Pの体積低効率が例えば109
(高温度時)〜1012(高温度時)Ω・cmであるた
め、転写ドラム5の転写材担持シート5aを介して転写
紙P内に転写帯電器10からプラスの電荷が注入され、
この電荷が転写紙Pの表面領域に蓄積される。そして、
転写紙Pの表面上のこの電荷は、感光ドラム1の表面と
の間に高電界を形成し、図32で示されるように、転写
紙Pが感光ドラム1から離れる際に剥離放電を生じる。
【0006】そして、この場合の空中のマイナス電荷は
プラス電荷に引かれて転写紙P上に移動するが、空中の
プラス電荷はマイナスの電荷を帯びている感光ドラム1
上へと移動し、転写後の感光ドラム1上にいわゆるメモ
リ効果と呼ばれる電位の乱れを生じる。なお、転写紙P
の端部POにおいては、転写紙Pに転写によるプラス電
荷が蓄積されやすいため、結果として強いメモリ効果が
発生する。
【0007】図33はメモリ効果が生じた場合の感光ド
ラム1の表面電位を示しており、メモリ効果が生じない
部分(転写紙Pと転写紙P間の隙間部分で転写がなされ
ない部分)の転写後の電位が、わずかにマイナス電位に
なっているのに対し、メモリ効果が生じた部分(メモリ
効果領域)の転写後の電位は+100V〜+700Vに
達し、この値は感光ドラム1を除電ランプ(不図示)に
て除電露光した場合も変化していない。その後、感光ド
ラム1を−500Vに1次帯電させてもメモリ効果領域
の電位は−100〜−450Vとして残っており、例え
ば現像器による現像バイアス電圧が−350Vとすれ
ば、感光ドラム1のこの−350Vより電位の高いメモ
リ効果領域部ではトナー像Tが形成され、このトナー像
Tが転写紙P上に転写されて、感光ドラム1の軸線方向
に沿って強い筋状の画像ムラを引き起こす。また、感光
ドラム1のメモリ効果領域において画像光の露光を行な
った場合、例えば−100Vの電位になるところ、この
部分では一部0V近い電位となってしまうため、形成さ
れたトナー像Tに濃度ムラを引き起こしてしまう。
【0008】なお、図34は感光ドラム1を−700V
に1次帯電させた場合であり、この場合メモリ効果領域
の電位は−300V〜−650Vになり、現像バイアス
電圧が−550Vとすれば、この−550Vより電位の
高いメモリ効果領域部では画像ムラ(トナー像)が形成
される。
【0009】すなわち、メモリ効果とは転写中等に感光
ドラム1上の静電潜像の電位(この場合は負極性)とは
逆極性の電位(この場合は正極性)に感光ドラム1が帯
電されて、この感光ドラム1に生じる電位の乱れであ
り、除電ランプによる除電露光によっては除電すること
はできないものである。そして、メモリ効果を有する感
光ドラムを1次帯電すると、このメモリ効果領域の部分
は、正常に1次帯電された部分に比べ0V側の電位に帯
電されてしまうため、このメモリ効果領域部を除くため
には、この部分のみさらに多くの帯電を行なう必要があ
る。
【0010】そこで、上記メモリ効果を低減させる目的
で、転写後の感光ドラム1を一定の帯電器によって除電
したり、感光ドラム1を1次帯電と同極性に予め帯電さ
せる等の手段が取られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写後
の感光ドラム1に生じるメモリ効果による電位の乱れ
は、感光ドラムに形成される静電潜像の電位、転写帯電
器10による転写の条件、複数のトナー像Tを重ねて転
写する場合の転写の回数、感光ドラム1に形成される静
電潜像の電位コントラストの値によって種々に変化する
ことが本出願人の研究実験により明らかになった。
【0012】従って、転写後の感光ドラム1を一定の帯
電器によって除電しても、メモリ効果を充分に低減させ
ることは困難となる。また、感光ドラム1を1次帯電電
位と同極性に帯電すれば、メモリ効果はかなり低減され
るが、同時に感光ドラム1上の残留トナーも帯電され、
該トナーが感光ドラム1に電気的に強く引かれて、その
後この残留トナーのクリーニングが充分になされず、ク
リーニング不良を生じてしまうという問題がある。
【0013】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、転写後の像担持体にメモリ効
果による電位の乱れが発生しても、形成される画像に画
像不良を生じさせず、かつ、像担持体にクリーニング不
良をも生じさせない画像形成装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の第1の発明は、像担持体の静電潜像を現像するこ
とにより形成された現像像が転写手段により転写された
後、前記像担持体上の残留現像剤がクリーニング手段に
よってクリーニングされ、かつ、転写後クリーニング前
に、転写によって前記像担持体に生じる電位の乱れが除
帯電手段によって除去されている画像形成装置におい
て、前記除帯電手段の除帯電の条件を前記像担持体上の
静電潜像の電位に基づいて制御する制御手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0015】また、上記目的を達成すべく本発明の第2
の発明は、像担持体上に形成された現像像が転写手段に
より転写された後、前記像担持体上の残留現像剤がクリ
ーニングされ、かつ、転写後クリーニング前に、転写に
よって前記像担持体に生じる電位の乱れが除帯電手段に
よって除去されている画像形成装置において、前記除帯
電手段の除帯電の条件を転写手段の転写帯電の条件に基
づいて制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0016】また、上記目的を達成すべく本発明の第3
の発明は、像担持体上に形成された現像像が転写手段に
より転写された後、前記像担持体上の残留現像剤がクリ
ーニングされ、かつ、転写後クリーニング前に、転写に
よって前記像担持体に生じる電位の乱れが除帯電手段に
よって除去されていると共に、前記現像像が同一転写材
上に複数回重ねて多重転写されることにより画像が形成
される画像形成装置において、前記除帯電手段の除帯電
の条件を転写手段の転写帯電の条件及び多重転写の回数
に基づいて制御する制御手段を設けたことを特徴とす
る。
【0017】更に、上記目的を達成すべく本発明の第4
の発明は、像担持体の静電潜像を現像することにより形
成された現像像が転写手段により転写された後、前記像
担持体上の残留現像剤がクリーニング手段によってクリ
ーニングされ、かつ、転写後クリーニング前に、転写に
よって前記像担持体に生じる電位の乱れが除帯電手段に
よって除去されている画像形成装置において、前記除帯
電手段の除帯電の条件を前記像担持体上の静電潜像の電
位コントラストの値に基づいて制御する制御手段を設け
たことを特徴とする。
【0018】
【作用】まず、第1の発明の作用を説明する。像担持体
上の静電潜像を現像することにより形成された現像像を
転写手段により転写材等に転写すると、像担持体上には
転写材等の剥離放電に起因してメモリ効果と呼ばれる電
位の乱れを生じる。像担持体にこの電位の乱れが生じれ
ば、その後この像担持体上に形成された静電潜像を乱
し、画像不良を生じさせることとなるため、転写後クリ
ーニング前の像担持体は除帯電手段により除帯電される
ことにより上記転写に伴なう電位の乱れが除去されるよ
うになっている。
【0019】ところが、この電位の乱れは一定しておら
ず像担持体上の静電潜像の電位にしたがって、その大き
さが変化する。このため、除帯電手段により一定の電圧
を像担持体に印加しても、この電位の乱れは必ずしも除
去できない。すなわち、除帯電手段により電位の乱れを
ある程度変化の少ない平均化した値にすることはできて
も、その平均化した値全体が一定の電位を有すこととな
るため、像担持体上の残留現像剤までこの除帯電手段に
より帯電され、クリーニング不良を生じてしまう。
【0020】そこで、この第1の発明では、除帯電手段
の除帯電の電圧等を制御する制御手段を設け、この制御
手段により除帯電手段の除帯電の電圧等を像担持体の静
電潜像の電位に基づいて制御するようにして、メモリ効
果領域の除帯電手段の像担持体の電位を例えば0V近傍
に収束させるようにした。従って、メモリ効果による電
位の乱れに起因して、像担持体にクリーニング不良を生
じさせることはないと共に、像担持体に画像不良を生じ
させることもない。
【0021】つぎに第2の発明の作用を説明する。第2
の発明はメモリ効果による像担持体の表面電位の乱れ
が、転写手段による転写帯電の条件によって変化するこ
とに鑑みてなされたものである。すなわち、除帯電手段
の除帯電の電圧等を制御する制御手段により、除帯電手
段の除帯電の電圧等を転写手段の転写電流値等に基づい
て制御するようにして、メモリ効果領域の除帯電後の像
担持体の電位を例えば0V近傍に収束させるようにし
た。
【0022】つぎに第3の発明の作用を説明する。第3
の発明はメモリ効果による像担持体の表面電位の乱れ
が、転写手段による転写帯電の条件及び多重転写の回数
によって変化することに鑑みてなされたものである。す
なわち、除帯電手段の除帯電の電圧等を制御する制御手
段により、除帯電手段の除帯電の電圧等を転写手段の転
写電流値等と多重転写の回数に基づいて制御するように
して、メモリ効果領域の除帯電後の像担持体の電位を例
えば0V近傍に収束させるようにした。
【0023】つぎに第4の発明の作用を説明する。第4
の発明はメモリ効果による像担持体の表面電位の乱れ
が、像担持体の静電潜像の電位コントラストの値によっ
て変化することに鑑みてなされたものである。すなわ
ち、除帯電手段の除帯電の電圧等を制御する制御手段に
より、除帯電手段の除帯電の電圧等を像担持体の静電潜
像の電位コントラストの値に基づいて制御するようにし
て、メモリ効果領域の除帯電後の像担持体の電位を例え
ば0V近傍に収束させるようにした。
【0024】
【実施例】
[第1の発明]次に第1の発明の実施例を添付図面に基
づいて説明する。まず、本発明の第1実施例を図1乃至
図9により説明する。
【0025】図2は回転式現像装置を有するフルカラー
画像の形成可能な画像形成装置の主要部を示している。
図中1は像担持体である感光ドラム(電子写真感光体を
有するドラム)であり、この感光ドラム1は例えば外径
80mmであり矢印方向に160mm/sの周速で回転
駆動されている。この感光ドラム1の周りには1次帯電
器2、露光手段3、現像手段である回転式現像装置4、
転写ドラム5、補助帯電器6、クリーニング器7、除電
ランプ8、ドラム表面電位センサ9が配設されており、
転写ドラム5内の感光ドラム1との対向位置には転写手
段としてコロナ帯電器である転写帯電器10が配設さ
れ、転写ドラム5の排紙側の内外には一対の除電帯電器
11,11が配設されている。また、転写ドラム5の給
紙側には給紙ガイド12、排紙側には搬送装置13及び
定着器14が配設されている。なお、図2中20は転写
帯電器10用の直流電源である。
【0026】上記1次帯電器2は例えばスコロトロンタ
イプの帯電器であり、図3で示されるように、高圧電源
15から印加される高電圧によって放電する帯電線2a
の放電量を、グリッドバイアス電源16からグリッド線
2bに所定の制御電圧を印加することによって制御し
て、感光ドラム1の表面を所望の例えば負の電位に帯電
させるものである。上記露光手段3は例えばレーザビー
ムスキャナからなるもので、色分解された画像光を感光
ドラム1に照射して、この感光ドラム1上に静電潜像を
形成するものである。
【0027】上記回転式現像装置4はイエロートナーを
有するイエロー現像器400Y、マゼンタトナーを有す
るマゼンタ現像器400M、シアントナーを有するシア
ン現像器400C、ブラックトナーを有するブラック現
像器400Bを円筒状の筒体401内に有し、図中矢印
方向に回転することにより、所望の現像器400を感光
ドラム1の外周面に対向する位置に位置決めし、この感
光ドラム1上に形成された静電潜像の現像を行なうもの
である。この場合各現像器400内のトナーは例えばマ
イナス極性に帯電されており、このトナーが各現像器4
00の現像スリーブ400aに担持されつつ感光ドラム
1側に移動され、現像スリーブ400aに印加される現
像バイアス電圧によって感光ドラム1側に移動されて、
反転現像によって感光ドラム1上の静電潜像を現像す
る。
【0028】上記転写ドラム5は、図4で示されるよう
に、円筒状の枠体5a周りに転写材担持シート5b及び
転写材グリップ5cを有した、例えば直径160mmの
回転式の転写材保持体であり、図中矢印方向に回転駆動
される。なお、前記転写材担持シート5bは厚さが10
0μm 〜175μm で体積低効率が1013Ω・cmのポ
リフッ化ビニリデン樹脂フィルムから構成されている。
【0029】次に上記画像形成装置によるフルカラー画
像の形成工程を説明する。1次帯電器2により例えば−
500Vに一様帯電された感光ドラム1に露光手段3を
介して例えばイエロー画像情報の画像光が露光される
と、この感光ドラム1上には例えば画像コントラストの
値が400Vの静電潜像が形成される。この静電潜像は
感光ドラム1の回転と共にイエロー現像器400Yが位
置決めされている回転式現像装置4の方へ移動され、こ
のイエロー現像器400Yによりトナーが供給されて反
転現像によりトナー像(現像像)として顕像化される。
そして、このトナー像は転写ドラム5の転写材担持シー
ト5b上に保持される転写材P上に転写帯電器10を介
して転写される。この場合、転写帯電器10では+6K
V〜+9KVの電圧を転写材P側に印加でき、この時の
転写電流値は+100μA 〜+500μA に設定されて
いる。
【0030】転写の終了した感光ドラム1は後に詳細に
説明する補助帯電器6により電位の乱れが除去された
後、クリーニング器7によりその残留トナーがクリーニ
ングされ、除電ランプ8により除電される。次に同様な
手順にて、感光ドラム1上にマゼンタ、シアン、ブラッ
クトナーによる各色のトナー像が転写ドラム5の前記転
写材P上に重ねて転写(多重転写)される。
【0031】一方、転写ドラム5に給紙ガイド12を介
して供給された転写材Pは、転写材グリップ5cにより
保持されつつ転写材担持シート5b上に巻き付けられ
て、転写ドラム5の回転と共に感光ドラム1の方へ回転
され、まず、転写帯電器10を介して感光ドラム1上の
イエロートナーによるトナー像が転写される。このこと
により、転写材Pは転写ドラム5の転写材担持シート5
bに電気的に吸着される。そして、転写ドラム5の回転
に伴ない、この転写材P上にはつぎつぎにマゼンタ、シ
アン、ブラックトナーによるトナー像が多重転写され
る。そして、転写の終了した転写材Pは一対の除電帯電
器11、11により除電されて転写ドラム5から分離さ
れ、定着器14の方へ搬送される。そして、転写材P上
の4色のトナー像は、この定着器14により加熱・加圧
されて溶解混色され、フルカラー画像として定着され
る。
【0032】次に転写後の感光ドラム1に生じるメモリ
効果と、このメモリ効果の除去手段について説明する。
メモリ効果とは従来技術の項で詳細に説明したように、
感光ドラム1の静電潜像の電位とは逆極性の、転写後の
感光ドラム1に生じる電位の乱れを言うが、出願人の実
験研究によれば、この電位の乱れは感光ドラム1の静電
潜像の電位の大きさによって著しく変化することがわか
った。この場合、静電潜像の電位とは、例えば反転現像
の場合、画像の暗部電位(1次帯電電位)及び画像の明
部電位(露光部電位)を言う。例えば、図5は感光ドラ
ム1の1次帯電電位(暗部電位Vd )をそれぞれ−50
0V、−600V、−700V、−800Vとした場合
について、転写後の感光ドラム1のメモリ効果領域の表
面電位を示したものであり、この図から、1次帯電電位
に応じて感光ドラム1上に生じるメモリ効果による電位
の乱れは、1次帯電電位(暗部電位Vd )によって、そ
の大きさが異なることが理解される。一方、感光ドラム
1を1次帯電する場合、感光ドラム1は周囲の環境条件
やその感光体の感度状態に応じて、ドラム表面電位セン
サ9により電位がモニターされつつ、例えば−300V
〜−900Vの範囲の最適電位に1次帯電される。従っ
て、感光ドラム1の1次帯電の電位が異なれば、感光ド
ラム1に生じるメモリ効果領域の表面電位の大きさは変
化してしまう。
【0033】このため、感光ドラム1に生じたメモリ効
果による電位の乱れを除去するには、感光ドラム1上に
形成される静電潜像の電位にしたがって、この感光ドラ
ム1に所定の電圧を印加する必要が生じる。すなわち、
図1で示されるように、クリーニング器7と転写ドラム
5内の転写帯電器10間に、転写後の感光ドラム1を除
体電する除帯電手段としての補助帯電器6を設け、この
補助帯電器6に直流電源17と交流電源18から直流電
圧と交流電圧とが重畳したバイアス電圧を印加するよう
にすると共に、感光ドラム1の静電潜像の電位、この場
合は暗部電位Vd の大きさにしたがって、直流電源17
を制御する制御部19を設け、この制御部19により補
助帯電器6の直流バイアス電圧を変化させ、感光ドラム
1に生じたメモリ効果による電位の乱れを除去するよう
にした。
【0034】なお、例えば直流電源17からの直流バイ
アス電圧Vdcは−1KV〜+2KVの可変電圧とし、交
流電源18からの交流バイアス電圧Vacは周波数Vf =
500Hz,ピーク間電圧Vpp=10kVとする。
【0035】次に、この補助帯電器6の作用を図6乃示
図9により説明する。図6は感光ドラム1の暗部電位V
d が−500Vに設定された場合の感光ドラム1の表面
電位の推移を示している。この場合、補助帯電器6の直
流バイアス電圧Vdcは−300Vにコントロールされて
いる。上記条件の場合、感光ドラム1は転写中等に転写
帯電器10の作用により約+100V〜+700Vの帯
電メモリー(電位の乱れ)を受けるが、補助帯電器6に
よる補助帯電後、このメモリ効果領域の表面電位はOV
近傍に収束される。
【0036】従って、この補助帯電器6により感光ドラ
ム1上の残留トナーは強く帯電されることはなく、クリ
ーニング器7により充分にクリーニングされる。また、
その後この感光ドラム1は除電ランプ8による除電露光
後にほぼ0Vに除電されるため、つづいてこの感光ドラ
ム1をー500Vに1次帯電しても、感光ドラム1上に
メモリ効果の影響は現われず、この感光ドラム1を均一
に1次帯電できることとなる。
【0037】図7は感光ドラム1の暗部電位Vd が−8
00Vに設定された場合に、補助帯電器6の直流バイア
ス電圧Vdcの値を上記例と同様に−300Vに設定した
場合と、+200Vに変更して設定した場合の感光ドラ
ム1の表面電位の推移を比較して示している。直流バイ
アス電圧Vdcが−300Vの場合には、補助帯電器6に
よる補助帯電後のメモリ効果領域の表面電位は−300
V近傍値に収束されるため、除電ランプ8による除電露
光によりほぼ0Vに除電され、このメモリ効果領域は均
一に1次帯電されるが、感光ドラム1の残留トナーが補
助帯電器6により強く帯電されるため、残留トナーの感
光ドラム1への付着力が増加し、クリーニング器7によ
り残留トナーのクリーニングが充分できず、クリーニン
グ不良を生じてしまう。
【0038】一方、暗部電位Vd に応じて補助帯電器6
の直流バイアス電圧Vdcを+200Vに設定した場合
は、補助帯電後のメモリ効果領域の表面電位がOV近傍
値に収束されるので、感光ドラム1上の残留トナーは充
分にクリーニングされ、更に、このメモリ効果領域も均
一に1次帯電されることとなる。
【0039】図8は本実施例における感光ドラム1の1
次帯電電位(暗部電位Vd )に対する補助帯電器6の直
流バイアス電圧Vdcの制御部19による制御値を示して
いる。図より1次帯電電位のマイナス値が大きくなる
と、直流バイアス電圧Vdcは0からプラス側に移行し、
1次帯電電位のマイナス値が小さくなると、直流バイア
ス電圧Vdcはマイナス側に移行することがわかる。そし
て、1次帯電電位に応じ、補助帯電器6を介してこのグ
ラフ上の直流バイアス電圧値Vdcを有する重畳電圧を感
光ドラム1に印加すれば、転写後の感光ドラム1の表面
電位はメモリ効果領域及び正常領域ともに常に0V近傍
に制御されることとなる。
【0040】図9は本実施例における感光ドラム1の暗
部電位Vd が−500V、−600V、−700V、−
800Vである場合の感光ドラム1のメモリ効果領域の
表面電位を示しており、この図では補助帯電器6の直流
バイアス電圧Vdcの値を、図8で示される暗部電位Vd
に応じて変化させた場合(実線)と、すべてに暗部電位
Vd が−500Vの場合の直流バイアス電圧Vdcの値を
使用した場合(破線)とが示されている。図から補助帯
電器6の直流バイアス電圧Vdcの値を図で示される暗部
電位Vd に応じて変化させた実線の場合では、補助帯電
後のメモリ効果領域の感光ドラム1の表面電位は0V近
傍に収束していることがわかるが、暗部電位Vd が−5
00Vの場合の直流バイアス電圧Vdcの値のみを使用し
た破線の場合では、補助帯電後のメモリ効果領域の感光
ドラム1の表面電位は、感光ドラム1の暗部電位Vd の
マイナス値が大きくなるにしたがって、マイナス側に大
きくなっていることがわかる。
【0041】以上のように転写ドラム5の転写材担持シ
ート5bを介して感光ドラム1上のトナー像を転写材P
上に転写帯電器10により転写する場合に、転写後の感
光ドラム1にはメモリ効果と呼ばれる電位の乱れが生じ
るが、このような場合でも、転写帯電器10とクリーニ
ング器7間に補助帯電器6を設け、感光ドラム1に印加
されるその直流バイアス電圧Vdcの値を感光ドラム1の
静電潜像の電位によって制御するようにしたため、転写
後のメモリ効果領域の感光ドラム1の表面電位を0V近
傍に収束させることができる。このため、次の1次帯電
にあたりこのメモリ効果の影響を感光ドラム1に全く残
すことなく感光ドラム1の均一帯電ができるようになる
と共に、残留トナーのクリーニングにあたっても、補助
帯電器6により残留トナーを大きく帯電させることがな
く、クリーニング不良を生じさせず感光ドラム1の充分
なクリーニングができることとなる。
【0042】次に本発明の第2実施例を図10により説
明する。なお、第1実施例に係るものと同一機能を有す
るものについては同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0043】図は4つの画像ユニットを有してフルカラ
ー画像の形成可能な電子写真複写機(画像形成装置)の
断面を示している。この複写機の装置本体29内には、
感光ドラム1、1次帯電器2、露光手段3、現像器2
1、転写帯電器10、補助帯電器6、クリーニング器
7、除電ランプ8、ドラム表面電位センサ9から構成さ
れる画像ユニット22が4つ配設されており、添字Aで
示される第1画像ユニット22Aではイエロートナーに
よりイエロー画像が形成され、添字Bで示される第2画
像ユニット22Bではマゼンタトナーによりマゼンタ画
像が形成され、添字Cで示される第3画像ユニット22
Cではシアントナーによりシアン画像が形成され、添字
Dで示される第4画像ユニット22Dではブラックトナ
ーによりブラック画像が形成される。
【0044】上記4つの画像ユニット22A,22B,
22C,22Dの下部側には転写ベルト23a、駆動ロ
ーラ23b等から構成される転写材搬送装置23が配設
されている。そして、この転写材搬送装置23の給紙側
には給紙カセット24、給紙ローラ25、レジストロー
ラ26が配設され、排紙側には除電帯電器27、定着器
14、排紙トレイ28が配設されている。
【0045】ここで現像器21はその基本構成、使用ト
ナー及び現像方法とも第1実施例の回転現像装置4内の
現像器400と同一である。また、転写材搬送装置23
は転写材Pを所定位置に位置決め固定した無端状の転写
ベルト23aを駆動ローラ23b等により回転移動さ
せ、転写材Pを各画像ユニット22に搬送するものであ
るが、転写ベルト23aは第1実施例の転写ドラム5の
転写材担持シート5bとその構成機能はほぼ同じもので
ある。
【0046】次に上記画像形成装置によるフルカラー画
像の形成工程を説明する。第1画像ユニット22Aにお
いて、1次帯電器2Aにより一様帯電された感光ドラム
11Aに露光手段3Aを介してイエロー画像情報に基づ
く画像光が露光され、この感光ドラム1Aに静電潜像が
形成されると、該静電潜像は感光ドラム1Aの回転と共
に現像器21の方へ向けられ、この現像器21Aによっ
てイエロートナーが供給されてトナー像(現像像)とし
て顕像化される。そして、このトナー像は転写帯電器1
0Aの方へ向けられ、この転写帯電器10Aにより転写
材搬送装置23の転写ベルト23a上の転写材Pに転写
される。また、転写の終了した感光ドラム1Aはクリー
ニング器7Aによりその残留トナーがクリーニングさ
れ、次の画像形成のために備えられる。同様に第2、第
3、第4画像ユニット22B,22C,22Dにおい
て、この転写材P上にマゼンタ、シアン、ブラックの各
色のトナー像が重ねて転写される。
【0047】一方、給紙ローラ25を介して給紙カセッ
ト24内から1枚ずつ取り出された転写材Pは、レジス
トローラ26によりタイミングを図られて転写材搬送装
置23に供給され、この転写材搬送装置23の転写ベル
ト23a上に電気的に吸着されて位置決め固定される。
そして、この転写材Pは駆動ローラ23bによる転写ベ
ルト23aの回転移動に伴ない、第1、第2、第3、第
4画像ユニット22A,22B,22C,22Dの感光
ドラム1A,1B,1C,1Dと転写帯電器10A,1
0B,10C,10D間を通過しつつ、4色のトナー像
が転写される。そして、転写の終了した転写材Pは除電
帯電器27により除電されて転写材搬送装置23の転写
ベルト23aから分離されて定着器14に送られ、この
定着器14によりその4色のトナー像が溶解混色されて
フルカラー画像として定着された後、排紙トレイ28上
に積載される。
【0048】なお、各画像ユニット22において、感光
ドラム1は周囲の環境条件や感光体の感度状態に応じ
て、ドラム表面電位センサ9によりその電位がモニター
されつつ、最適電位に1次帯電される。
【0049】さて、上記画像形成装置においても、転写
材搬送装置23の転写ベルト23aを介して感光ドラム
1上のトナー像を転写材P上に転写帯電器10により転
写する場合に、転写後の感光ドラム1にはメモリ効果と
呼ばれる電位の乱れが生じる。そして、この電位の乱れ
は感光ドラム1の静電潜像の電位の大きさによって著し
く変化するため、この実施例においても、各画像ユニッ
ト22ごとに転写帯電器10とクリーニング器7間に補
助帯電器6を設け、この補助帯電器6に交流電源18と
直流電源17から直流電圧と交流電圧とが重畳したバイ
アス電圧を印加するようにすると共に、感光ドラム1に
形成される静電潜像の暗部電位Vd の大きさにより制御
部19により直流電源17を制御して暗部電位Vd に見
合った直流バイアス電圧Vdcを感光ドラム1に印加する
ようにした。
【0050】従って、この実施例においても、各画像ユ
ニット22において、転写後のメモリ効果領域の感光ド
ラム1の表面電位を0V近傍に収束させることができ、
つぎの1次帯電にあたりこのメモリ効果の影響を感光ド
ラム1に全く残すことなく感光ドラム1の均一帯電がで
きるようになると共に、残留トナーのクリーニングにあ
たっても、補助帯電器6により残留トナーを強く帯電さ
せないため、感光ドラム1にクリーニング不良を生じさ
せることもない。
【0051】次に本発明の第3実施例を図11により説
明する。なお、第1及び第2実施例に係るものと同一機
能を有するものについては同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0052】図は白黒単色画像を形成する電子写真式レ
ーザビームプリンタ(画像形成装置)の断面を示してお
り、感光ドラム1の周りには、1次帯電器2、露光手段
であるレーザビーム装置30、現像器21、転写帯電器
10、補助帯電器6、クリーニング器7、除電ランプ
8、ドラム表面電位センサ9が配設されている。なお、
この画像形成装置による画像形成工程の説明は省略する
が、この画像形成装置においても感光ドラム1は周囲の
環境条件や感光体の感度状態に応じて、ドラム表面電位
センサ9によりその電位がモニターされつつ、最適の電
位に1次帯電される。
【0053】上記画像形成装置においては、トナー像の
転写材Pへの転写にあたり、転写ドラムや転写ベルト等
を使用しないため、転写後の感光ドラム1にメモリ効果
と呼ばれる電位の乱れは生じにくい。しかし、かかる画
像形成装置においても転写後の感光ドラム1にある程度
のメモリ効果は生じる。このため、この実施例において
も、転写帯電器10とクリーニング器7間に補助帯電器
6を設け、この補助帯電器6に交流電源18と直流電源
17から直流電圧と交流電圧とが重畳したバイアス電圧
を印加するようにすると共に、感光ドラム1に形成され
るの静電潜像の暗部電位Vd の大きさにより制御部19
により直流電源17を制御して、暗部電位Vd に見合っ
た直流バイアス電圧Vdcを感光ドラム1に印加するよう
にした。従って、本実施例でも転写後のメモリ効果領域
の感光ドラム1の表面電位を0V近傍に収束させること
ができ、第1、第2実施例と同様な効果を得ることがで
きる。
【0054】次に本発明の第4実施例を説明する。本実
施例は第1乃至第3実施例に係る画像形成装置の個々の
機器を他の機器に置き換えた場合や、補助帯電器6の運
転方法や制御方法等を変更した場合に関するものであ
る。
【0055】まず、第1乃至第3実施例では転写手段と
してコロナ帯電器を用いた場合について説明したが、こ
れに限定されることはなく、例えば図12で示されるよ
うなブラシ式転写手段30や、図13で示されるような
ローラ式転写手段31等の接触式の転写手段を用いても
コロナ帯電器の場合と同様な効果を得ることができる。
【0056】また、第1乃至第3実施例では転写後の感
光ドラム1の表面電位が0V近傍に収束するよう補助帯
電器6を制御したが、感光ドラム1に生じるメモリ効果
をより効果的に除去するために、感光ドラム1がクリー
ニング不良を発生させない範囲で補助帯電器6により感
光ドラム1の表面電位を、例えば−50Vや−100V
のように、1次帯電電位と同極性側にわずかにオフセッ
トさせるよう収束させてもよい。また、感光ドラム1を
更に充分にクリーニングするために、感光ドラム1に生
じるメモリ効果を実用範囲内に低減できる範囲で、補助
帯電器6により感光ドラム1の表面電位を、例えば+2
0Vや+50Vのように、1次帯電電位と逆極性側にわ
ずかにオフセットさせるよう収束させてもよい。
【0057】更に、第1乃至第3実施例では補助帯電器
6の直流バイアス電圧Vdcを制御したが、これに代わっ
て、補助帯電器6の交流バイアス電圧Vacの振幅、交流
バイアス電圧Vacのデューティ比、帯電電流値のいずれ
か、又は、直流バイアス電圧Vdcも含めてこれ等の2以
上の組み合わせからなるものを制御するこのによっても
同様の効果を得ることができる。なお、補助帯電器6に
は直流バイアス電圧Vdcと交流バイアス電圧Vacの重畳
電圧の他、直流バイアスVdc又は交流バイアス電圧Vac
のいずれかのみを印加するようにしてもよい。
【0058】また、第1乃至第3実施例では感光ドラム
1の暗部電位Vd (1次帯電電位)にしたがって補助帯
電器6を制御したが、例えば感光ドラム1を最大に露光
した場合の明部電位にしたがって補助帯電器6を制御し
ても同様の効果を得ることができる。
【0059】また、第1乃至第3実施例で説明した複写
機やレーザビームプリンタ以外の電子写真式、静電記録
方式等の種々の複写機やプリンタ等の画像形成装置に対
しても、この発明が適用できるのは勿論である。なお、
各実施例中で用いた数値は例示であり、これ等に限定さ
れるものでないことは勿論である。 [第2の発明]次に第2の発明の実施例を図14乃至図
18を中心に説明する。本発明は転写後の感光ドラムに
生じるメモリ効果による電位の乱れを、その直流バイア
ス電圧等が転写帯電の条件によって制御される補助帯電
器によって除去しようとするものである。まず、図2等
で示される回転式現像装置4を有するフルカラー画像の
形成可能な電子写真複写機を例にとって説明を進める。
【0060】出願人の実験研究によれば、転写後の感光
ドラム1に生じるメモリ効果による電位の乱れは、トナ
ー像を転写帯電器10により転写する場合、転写帯電の
条件、例えば転写電流値によって著しく変化することが
わかった。例えば、図15は転写電流値とメモリ効果領
域の感光ドラム1の表面電位との関係を示したものであ
り、この図から、感光ドラム1上に生じるメモリ効果に
よる電位の乱れは、転写電流値に応じてその大きさが異
なることが理解される。すなわち、メモリ効果領域にお
ける感光ドラム1の表面電位は転写電流値によって増加
(強くなる)することがわかる。
【0061】一方、転写帯電器10による転写帯電の最
適の条件は周囲の環境条件、転写材Pの種類、感光ドラ
ム1上の静電潜像の状態、現像器400中のトナーの状
態、又は感光ドラム1の感光体の状態によって変化す
る。従って、高画質な画像を得るために上記画像形成条
件に応じて転写帯電の条件は変化される。特に、フルカ
ラー画像の形成可能な画像形成装置では各色のトナーご
とに最適な転写帯電条件が異なっており、例えば、常温
・常湿環境で転写材Pとして標準紙を用いた場合、転写
電流値は例えば1色目は+200μA ,2色目は+22
5μA ,3色目は+250μA ,4色目は+300μA
と変化される。
【0062】このため、感光ドラム1に生じたメモリ効
果による電位の乱れを除去するには、転写時の転写帯電
条件にしたがって、この感光ドラム1に所定の電圧を印
加する必要が生じる。すなわち、図14で示されるよう
に、クリーニング器7と転写ドラム5内の転写帯電器1
0間に転写後の感光ドラム1を除帯電する除帯電手段と
しての補助帯電器6を設け、この補助帯電器6に直流電
源17と交流電源18から直流電圧と交流電圧とが重畳
したバイアス電圧を印加するようにすると共に、転写帯
電器10の転写帯電条件、この場合は転写電流値にした
がって、直流電源17を制御する制御部40を設け、こ
の制御部40により補助帯電器6の直流バイアス電圧を
変化させ、感光ドラム1に生じるメモリ効果による電位
の乱れを除去するようにした。なお、例えば、直流電源
17からの直流バイアス電圧Vdcは−1kV〜+2kV
の可変電圧とし、交流電源18からの交流バイアス電圧
Vacは周波数Vf =500Hz、ピーク間電圧Vpp=1
0kVとする。
【0063】つぎにこの補助帯電器6の作用を図16乃
至図18により説明する。図16は転写帯電器10の転
写電流値が+450μA に設定された場合の感光ドラム
1の表面電位の推移を示している。この場合、補助帯電
器6の直流バイアス電圧Vdcは−300Vにコントロー
ルされている。上記条件の場合、感光ドラム1は転写中
等に転写帯電器10の作用により約+100V〜+70
0Vの帯電メモリー(電位の乱れ)を受けるが、補助帯
電器6の作用により、このメモリ効果領域の表面電位は
OV近傍に収束される。従って、この補助帯電器6によ
り感光ドラム1上の残留トナーは強く帯電されることは
なく、クリーニング器7により充分にクリーニングさ
れ、その後、この感光ドラム1を1次帯電しても、感光
ドラム1上にメモリ効果の影響は現われず、感光ドラム
1を均一に1次帯電できることとなる。
【0064】図17は転写帯電器10の転写電極値が+
200μA に設定された場合に、補助帯電器6の直流バ
イアス電圧Vdcの値を上記例と同様に−300Vに設定
した場合と、+200Vに変更して設定した場合の感光
ドラム1の表面電位の推移を比較して示している。直流
バイアス電圧Vdcが−300Vの場合には、補助帯電器
6による補助帯電後のメモリ効果領域の表面電位は−3
00V近傍値に収束されるため、除電露光がなされるこ
とにより、このメモリ効果領域は均一に1次帯電なされ
るが、感光ドラム1の残留トナーが補助帯電器6により
強く帯電されるため、残留トナーの感光ドラム1への付
着力が増加し、クリーニング器7により残留トナーのク
リーニングが充分できず、クリーニング不良を生じてし
まう。
【0065】一方、転写電流値に応じて補助帯電器6の
直流バイアス電圧Vdcを+200Vに設定した場合は、
補助帯電後のメモリ効果領域の表面電位がOV近傍値に
収束されるので、感光ドラム1上の残留トナーは充分に
クリーニングされ、さらに、このメモリ効果領域も均一
に1次帯電されることとなる。
【0066】図18は本実施例における転写帯電器10
の転写電流値に対する補助帯電器6の直流バイアス電圧
Vdcの制御部40による制御値を示している。図より転
写電流値が大きくなると、直流バイアス電圧Vdcはマイ
ナス値が大きくなり、転写電流値が小さくなると、直流
バイアス電圧Vdcは0からプラス側に移動することがわ
かる。そして、転写電流値に応じ、補助帯電器6を介し
てグラフ上の直流バイアス電圧値Vdcを有する重畳電圧
を感光ドラム1に印加すれば、転写後の感光ドラム1の
表面電位はメモリ効果領域及び正常領域ともに常に0V
近傍に制御されることとなる。
【0067】以上のように転写ドラム5の転写材担持シ
ート5bを介して感光ドラム1上のトナー像を転写材P
上に転写帯電器10により転写する場合に、転写後の感
光ドラム1にはメモリ効果と呼ばれる電位の乱れが生じ
るが、このような場合でも、転写帯電器10とクリーニ
ング器7間に補助帯電器6を設け、感光ドラム1に印加
されるその直流バイアス電圧Vdcの値を転写帯電器10
の転写電流値によって制御するようにしたため、転写後
のメモリ効果領域の感光ドラム1の表面電位を0V近傍
に収束させることができる。このため、次の1次帯電に
あたりこのメモリ効果の影響を感光ドラム1に全く残す
ことなく感光ドラム1の均一帯電ができるようになると
共に、残留トナーのクリーニングにあたっても、補助帯
電器6により残留トナーを強く帯電させることがないた
め、クリーニング不良を生じさせず感光ドラム1の充分
なクリーニングができることとなる。
【0068】また、図10で示される4つの画像ユニッ
トを有してフルカラー画像の形成可能な電子写真複写機
や、図11で示される電子写真式レーザビームプリンタ
においても、その補助帯電器6の直流バイアス電圧Vdc
の値を転写帯電器10の転写電流値にしたがってコント
ロールするようにすれば、これ等の画像形成装置におい
ても上記回転式現像装置4を有する電子写真複写機と同
様な効果を得ることができる。
【0069】また、上記実施例では転写手段としてコロ
ナ帯電器を用いた場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば図12で示されるようなブ
ラシ式転写手段30や、図13で示されるようなローラ
式転写手段31等の接触式の転写手段を用いてもコロナ
帯電器の場合と同様な効果を得ることができる。更に、
上記実施例では転写帯電器10の転写電流値にしたがっ
て補助帯電器6を制御したが、例えば転写帯電器10へ
の印加電圧にしたがって補助帯電器6を制御しても同様
の効果を得ることができる。その他、第1の発明の第4
実施例で説明した事項、例えば補助帯電器6による感光
ドラム1の帯電方法(0Vよりわずかに低い値又は高い
値への帯電)、直流バイアス電圧Vdc以外の制御関数に
よる補助帯電器6の制御方法、補助帯電器6への印加電
圧の種類、発明の他の画像形成装置への適用等は本発明
についても適用される。 [第3の発明]次に第3の発明の実施例を図19乃至図
22を中心に説明する。本発明は転写後の感光ドラムに
生じるメモリ効果による電位の乱れを、その直流バイア
ス電圧等が転写帯電の条件及び多重転写の回数によって
制御される補助帯電器によって除去しようとするもので
ある。従って、本発明の適用の対象となる画像形成装置
は同一転写材に対して複数のトナー像の転写が重ねて行
なわれるフルカラー画像を含めた多色画像の形成可能な
画像形成装置に適用される。以下、図2等で示される回
転式現像装置4を有するカラー画像の形成可能な電子写
真複写機を例にとって説明を進める。
【0070】第2の発明の説明部分においては、転写後
の感光ドラム1に生じるメモリ効果による電位の乱れ
が、転写帯電器10による転写帯電の条件によって著し
く変化することを図15等により説明し、例えば転写電
流値によって補助帯電器6を制御して、感光ドラム1に
生じたメモリ効果による電位の乱れを除去するようにし
たが、同一転写材P上に複数のトナー像を多重転写する
画像形成装置の場合、感光ドラム1に生じたメモリ効果
による電位の乱れを除去するには転写帯電の条件の他に
多重転写の回数をも考慮して補助帯電器6を制御する必
要があることがわった。
【0071】例えば、図20は1色目(イエロートナー
によるトナー像)から4色目(ブラックトナーによるト
ナー像)までについて、各色ごとのメモリ効果領域にお
ける感光ドラム1の表面電位と転写帯電器10の転写電
流値との関係を示している。この図から、転写電流値の
みでなく、多重転写の回数(色彩の異なるトナー像ご
と)によっても感光ドラム1上に生じるメモリ効果によ
る電位の乱れは、その大きさが異なることが理解され
る。すなわち、メモリ効果領域における感光ドラム1の
表面電位は転写電流値によって増加するが、多重転写の
回数によって減少することがわかる。
【0072】このため、トナー像の多重転写がおこなわ
れる画像形成装置において、感光ドラム1に生じたメモ
リ効果による電位の乱れを除去するには、転写時の転写
帯電条件と共に、多重転写の回数にしたがって、この感
光ドラム1に所定の電圧を印加する必要が生じる。すな
わち、図19で示されるようにクリーニング器7と転写
ドラム5内の転写帯電器10間に転写後の感光ドラム1
を除帯電する除帯電手段としての補助帯電器6を設け、
この補助帯電器6に直流電源17と交流電源18から直
流電圧と交流電圧とが重畳したバイアス電圧を印加する
ようにすると共に、転写帯電器10の転写帯電条件、こ
の場合は転写電流値、及び多重転写の回数にしたがっ
て、直流電源17を制御する制御部41を設け、この制
御部41により補助帯電器6の直流バイアス電圧を変化
させ、感光ドラム1に生じるメモリ効果による電位の乱
れを除去するようにした。
【0073】なお、例えば、直流電源17からの直流バ
イアス電圧Vdcは−1kV〜+2kVの可変電圧とし、
交流電源18からの交流バイアス電圧Vacは周波数Vf
=500Hz、ピーク間電圧Vpp=10kVとする。
【0074】次にこの補助帯電器6の作用を図21及び
図22等により説明する。図21は本実施例における転
写帯電器10の転写電流値に対する補助帯電器6の直流
バイアス電圧Vdcの制御部41による制御値を1色目
(例えばイエロートナーによるトナー像を転写する場
合)から4色目(例えばブラックトナーによるトナー像
を転写する場合)までをパラメータとして示したグラフ
である。
【0075】図より各色において転写電流値が大きくな
ると、直流バイアス電圧Vdcはマイナス値が大きくな
り、転写電流値が小さくなると、直流バイアス電圧Vdc
は0からプラス側に移行することがわかり、多重転写の
回数が増加してくると、上記の傾向が大きくなることが
わかる。そして、多重転写の回数に応じて補助帯電器6
を介してこのグラフ上の直流バイアス電圧Vdcを有する
重畳電圧を感光ドラム1に印加すれば、転写後の感光ド
ラム1の表面電位はメモリ効果領域及び正常領域とも常
に0V近傍に制御されることとなる。
【0076】また、第2の発明に関しておこなった図1
6についての説明は、図20で示された直流バイアス電
圧Vdcを使用することにより、本実施例についてもあて
はまるし、同様に図17についての説明も、多重転写の
回数を同一とした状態で転写電流値を異ならせるか、又
は転写電流値を同一とした状態で多重転写の回数を異な
らせることにより、本実施例についてあてはまる。した
がって、本実施例についても、補助帯電器6により感光
ドラム1上の残留トナーは強く帯電されることはなく、
クリーニング器7により充分にクリーニングされ、その
後、この感光ドラム1を1次帯電しても、感光ドラム1
上にメモリ効果の影響は現われず、感光ドラム1を均一
に帯電できることとなる。
【0077】さらに、図22は本実施例における1色
目、2色目、3色目、4色目の転写後における感光ドラ
ム1のメモリ効果領域の表面電位の推移を示しており、
この図では補助帯電器6の直流バイアス電圧Vdcの値
を、図20で示される各色ごとの転写電流値に応じて変
化させた場合(実線)と、すべてに1色目の転写電流値
に対する直流バイアス電圧Vdcの値を使用した場合(破
線)とが示されている。図から補助帯電器6の直流バイ
アス電圧Vdcの値を図20で示される転写電流値と多重
転写の回数とに応じて変化させた実線の場合では、補助
帯電後のメモリ効果領域の感光ドラム1の表面電位は0
V近傍に収束していることがわかるが、1色目の転写電
流値に対する直流バイアス電圧Vdcの値のみを使用した
破線の場合では、補助帯電後のメモリ効果領域の感光ド
ラム1の表面電位は多重転写の回数が多くなるにしたが
って、マイナス側に大きくなっていることがわかる。
【0078】以上のように転写ドラム5の転写材担持シ
ート5bを介して感光ドラム1上のトナー像を転写材P
上に転写帯電器10により転写する場合に、転写後の感
光ドラム1にはメモリ効果と呼ばれる電位の乱れが生じ
るが、このような場合でも、転写帯電器10とクリーニ
ング器7間に補助帯電器6を設け、感光ドラム1に印加
されるその直流バイアス電圧Vdcの値を転写帯電器10
の転写電流値と多重転写の回数によって制御するように
したため、転写後のメモリ効果領域の感光ドラム1の表
面電位を0V近傍に収束させることができる。このた
め、次の1次帯電にあたりこのメモリ効果の影響を感光
ドラム1に全く残すことなく感光ドラム1の均一帯電が
できるようになると共に、残留トナーのクリーニングに
あたっても、補助帯電器6により残留トナーを強く帯電
させないため、クリーニング不良を生じさせず感光ドラ
ム1の充分なクリーニングができることとなる。
【0079】また、図10で示される4つの画像ユニッ
トを有してフルカラー画像の形式可能な電子写真複写機
においても、多重転写の回数が異なる各画像ユニット2
2ごとに、その補助帯電器6の直流バイアス電圧Vdcの
値を転写帯電器10の転写電流値にしたがってコントロ
ールするようにすれば、この等の画像形成装置において
も上記回転現像装置4を有する電子写真複写機と同様な
効果を得ることができる。
【0080】また、上記実施例では転写手段としてコロ
ナ帯電器を用いた場合について説明したが、これに限定
されることはなく、例えば図12で示されるようなブラ
シ式転写手段30や、図13で示されるようなローラ式
転写手段31等の接触式の転写手段を用いてもコロナ帯
電器の場合と同様な効果を得ることができる。さらに、
上記実施例では転写帯電器10の転写電流値にしたがっ
て補助帯電器6を制御したが、例えば転写帯電器10へ
の印加電圧にしたがって補助帯電器6を制御しても同様
の効果を得ることができる。その他、第1の発明の第4
実施例で説明した事項、例えば補助帯電器6による感光
ドラム1の帯電方法(0Vよりわずかに低い又は高い値
への帯電)、直流バイアス電圧Vdc以外の制御関数に基
づく補助帯電器6の制御方法、補助帯電器6への印加電
圧の種類、発明の他の画像形成装置への適用等は本実施
例についても適用される。
【0081】さらに、本発明は色彩の異なる多色画像の
形成可能な画像形成装置のみでなく、色彩は同一である
が画像形成条件の異なる複数のトナー像(現像像)を同
一転写材P上に重ねて転写(多重転写)する画像形成装
置についても成立するのは勿論である。 [4の発明]次に第4の発明の実施例を図23乃至図3
0を中心に説明する。本発明は転写後の感光ドラムに生
じるメモリ効果による電位の乱れを、その直流バイアス
電圧等が感光ドラムの電位コントラストの値によって制
御される補助帯電器によって除去しようとするものであ
る。まず、図2等で示される回転現像装置4を有するフ
ルカラー画像の形成可能な電子写真複写機を例にとって
説明を進める。
【0082】図24は例えば湿度と画像濃度との関係を
示しており、図から湿度が増大すれば画像濃度が増大
し、かつ、形成される画像の種類によって画像濃度が変
化することがわかる。また、図25は湿度が一定の場
合、画像濃度は電位コントラストの値、すなわち、感光
ドラム1の暗部電位Vd (1次帯電器2)と明部電位V
e(露光部電位)との差(Vd ーVe )によって変化す
ることがわかる。したがって、所望の画像濃度を得るた
めには周囲の環境条件にしたがって電位コントラストの
値を変化させる必要がある。このため、本実施例に係る
画像形成装置では環境検知センサを設け、その出力値に
応じて最適な電位コントラストの値が算出され、この電
位コントラストの値に基づいて感光ドラム1に静電潜像
が形成されている。一方、出願人の実験研究によれば、
転写後の感光ドラム1に生じるメモリ効果による電位の
乱れは、感光ドラム1に形成される静電潜像の電位コン
トラストの値によって著しく変化することがわかった。
例えば図26は感光ドラム1の静電潜像の電位コントラ
ストの値をそれぞれ400V、460V、530V、6
00Vとした場合について、転写後の感光ドラム1のメ
モリ効果領域の表面電位を示したものであり、この図か
ら、電位コントラストの値に応じて感光ドラム1上に生
じるメモリ効果による電位の乱れは、その大きさが異な
ることが理解される。
【0083】このため、感光ドラム1に生じたメモリ効
果による電位の乱れを除去するには、感光ドラム1上に
形成される静電潜像の電位コントラストの値にしたがっ
て、この感光ドラム1に所定の電圧を印加する必要が生
じる。すなわち、図23で示されるように、クリーニン
グ器7と転写ドラム5内の転写帯電器10間に転写後の
感光ドラム1を除体電する除帯電手段としての補助帯電
器6を設け、この補助帯電器6に直流電源17と交流電
源18から直流電圧と交流電圧とが重畳したバイアス電
圧を印加するようにすると共に、感光ドラム1の静電潜
像の電位コントラストの値にしたがって、直流電源17
を制御する制御部42を設け、この制御部42により、
補助帯電器6の直流バイアス電圧を変化させ、感光ドラ
ム1に生じたメモリ効果による電位の乱れを除去するよ
うにした。
【0084】なお、例えば直流電源17からの直流バイ
アス電圧Vdcは−1KV〜+2KVの可変電圧とし、交
流電源18からの交流バイアス電圧Vacは周波数Vf =
500Hz,ピーク間電圧Vpp=10kVとする。
【0085】次に、この補助帯電器6の作用を図27乃
至図30により説明する。図26は感光ドラム1の静電
潜像の電位コントラストの値が400Vに設定された場
合の感光ドラム1の表面電位の推移を示している。この
場合、補助帯電器6の直流バイアス電圧Vdcは−300
Vにコントロールされている。上記条件の場合、感光ド
ラム1は転写中等に転写帯電器10の作用により約+1
00V〜+700Vの帯電メモリー(電位の乱れ)を受
けるが、補助帯電器6の作用により、このメモリ効果領
域の表面電位はOV近傍に収束される。したがって、こ
の補助帯電器6により感光ドラム1上の残留トナーは大
きく帯電されることはなく、クリーニング器7により充
分にクリーニングされ、その後、この感光ドラム1を1
次帯電しても、感光ドラム1上にメモリ効果の影響は現
われず、感光ドラム1を均一に1次帯電できることとな
る。
【0086】図28は感光ドラム1の静電潜像の電位コ
ントラストの値が600Vに設定された場合に、補助帯
電器6の直流バイアス電圧Vdcの値を上記例と同様に−
300Vに設定した場合と、+200Vに変更して設定
した場合の感光ドラム1の表面電位の推移を比較して示
している。直流バイアス電圧Vdcが−300Vの場合に
は、補助帯電器6による補助帯電後のメモリ効果領域の
表面電位は−300V近傍値に収束されるため、除電露
光がなされることにより、このメモリ効果領域は均一に
1次帯電されるが、感光ドラム1の残留トナーが補助帯
電器6により強く帯電されるため、残留トナーの感光ド
ラム1への付着力が増化し、クリーニング器7により残
留トナーのクリーニングが充分できず、クリーニング不
良を生じてしまう。
【0087】一方、電位コントラストの値に応じて補助
帯電器6の直流バイアス電圧Vdcを+200Vに設定し
た場合は、補助帯電後のメモリ効果領域の表面電位がO
V近傍値に収束されるので、感光ドラム1上の残留トナ
ーは充分にクリーニングされ、更に、このメモリ効果領
域も均一に1次帯電されることとなる。
【0088】図29は本実施例における感光ドラム1の
静電潜像の電位コントラストの値に対する補助帯電器6
の直流バイアス電圧Vdcの制御部42による制御値を示
している。図より電位コントラストの値が大きくなる
と、直流バイアス電圧Vdcは0からプラス側に移行し、
電位コントラストの値が小さくなると、直流バイアス電
圧Vdcはマイナス側に移動することがわかる。そして、
電位コントラストの値に応じて補助帯電器6にこのグラ
フ上の直流バイアス電圧値Vdcを印加すれば、転写後の
感光ドラム1の表面電位はメモリ効果領域及び正常領域
ともに常に0V近傍に制御されることとなる。
【0089】図30は本実施例における感光ドラム1の
静電潜像の電位コントラストの値が400V、460
V、530V、600Vである場合の感光ドラム1のメ
モリ効果領域の表面電位の推移を示しており、この図で
は補助帯電器6の直流バイアス電圧Vdcの値を、図29
で示される電位コントラストの値に応じて変化させた場
合(実線)と、すべてに電位コントラストの値が400
Vの場合の直流バイアス電圧Vdcの値を使用した場合
(破線)とが示されしている。図から補助帯電器6の直
流バイアス電圧Vdcの値を図28で示される電位コント
ラストの値に応じて変化させた実線の場合では、補助帯
電のメモリ効果領域の感光ドラム1の表面電位は0V近
傍に収束していることがわかるが、電位コントラストの
値が400Vの場合の直流バイアス電圧Vdcの値のみを
使用した破線の場合では、補助帯電後のメモリ効果領域
の感光ドラム1の表面電位は、感光ドラム1の静電潜像
の電位コントラストの値が大きくなるにしたがって、マ
イナス側に大きくなっていることがわかる。
【0090】以上のように転写ドラム5の転写材担持シ
ート5bを介して感光ドラム1上のトナー像を転写材P
上に転写帯電器10により転写する場合に、転写後の感
光ドラム1にはメモリ効果と呼ばれる電位の乱れが生じ
るが、このような場合でも、転写帯電器10とクリーニ
ング器7間に補助帯電器6を設け、感光ドラム1に印加
されるその直流バイアス電圧Vdcの値を感光ドラム1の
静電潜像の電位コントラストの値によって制御するよう
にしたため、転写後のメモリ効果領域の感光ドラム1の
表面電位を0V近傍に収束させることができる。このた
め、次の1次帯電にあたりこのメモリ効果の影響を感光
ドラム1に全く残すことなく感光ドラム1の均一帯電が
できるようになると共に、残留トナーのクリーニングに
あたっても、補助帯電器6により残留トナーを大きく帯
電させないため、クリーニング不良を生じさせず感光ド
ラム1の充分なクリーニングができることとなる。
【0091】また、図10で示される4つの画像ユニッ
トを有してフルカラー画像の形成可能な電子写真複写機
や、図11で示される電子写真式レーザビームプリンタ
においても、その補助帯電器6の直流バイアス電圧Vdc
の値を感光ドラム1の静電潜像の電位コントラストの値
にしたがってコントロールするようにすれば、これ等の
画像形成装置においても上記回転式現像装置4を有する
電子写真複写機と同様な効果を得ることができる。
【0092】また、上記実施例では転写手段としてコロ
ナ帯電器を用いた場合について説明したが、これに限定
されることはなく、例えば図12で示されるようなブラ
シ式転写手段30や、図13で示されるようなローラ式
転写手段31等の接触式の転写手段を用いてもコロナ帯
電器の場合と同様な効果を得ることができる。その他、
第1の発明の第4実施例で説明した事項、例えば補助帯
電器6による感光ドラム1の帯電方法(0Vよりわずか
に低い値又は高い値への帯電)、直流バイアス電圧Vdc
以外の制御関数による補助帯電器6の制御方法、発明の
他の画像形成装置への適用等は本実施例についても適用
される。
【0093】なお、第1の発明では感光ドラム1の静電
潜像の電位に基づいて、第2の発明では転写帯電器10
の転写帯電の条件に基づいて、第3の発明では転写帯電
の条件及び多重転写の回数に基づいて、第4の発明では
感光ドラム1の静電潜像の電位に基づいて、それぞれ補
助帯電器6の直流バイアス電圧Vdc等を制御するように
したが、これらの2つ以上の組み合わせに基づいて補助
帯電器6の直流バイアス電圧Vdc等を制御するようにし
てもよいのは勿論である。
【0094】
【発明の効果】第1の発明においては、転写によって像
担持体に生じる(メモリ効果による)電位の乱れを除帯
電手段により除去するにあたり、この除帯電手段の除帯
電の条件を像担持体上の静電潜像の電位に基づいて制御
しているため、前記電位の乱れが像担持体の静電潜像の
電位にしたがって変化しても、この除帯電手段により像
担持体に生じる電位の乱れを充分に除去できる。従っ
て、かかる画像形成装置では像担持体にメモリ効果によ
る電位の乱れが生じても、画像に画像不良を生じさせ
ず、かつ、像担持体にクリーニング不良をも生じさせな
い。
【0095】第2の発明においては、転写によって像担
持体に生じる電位の乱れを除帯電手段により除去するに
あたり、この除帯電手段の除帯電の条件を転写手段の転
写帯電条件に基づいて制御しているため、前記電位の乱
れが転写手段の転写帯電条件にしたがって変化しても、
この除帯電手段により像担持体に生じる電位の乱れを充
分に除去できる。従って、かかる画像形成装置では像担
持体にメモリ効果による電位の乱れが生じても、画像に
画像不良を生じさせず、かつ、像担持体にクリーニング
不良をも生じさせない。
【0096】第3の発明においては、転写によって像担
持体に生じる電位の乱れを除帯電手段により除去するに
あたり、この除帯電手段の除帯電の条件を転写手段の転
写帯電条件及び多重転写の回数に基づいて制御している
ため、前記電位の乱れが転写手段の転写帯電条件及び多
重転写の回数にしたがって変化しても、この除帯電手段
により像担持体に生じる電位の乱れを充分に除去でき
る。従って、かかる画像形成装置では像担持体にメモリ
効果による電位の乱れが生じても、画像に画像不良を生
じさせず、かつ、像担持体にクリーニング不良をも生じ
させない。
【0097】第4の発明においては、転写によって像担
持体に生じる電位の乱れを除帯電手段により除去するに
あたり、この除帯電手段の除帯電の条件を像担持体の静
電潜像の電位コントラストの値に基づいて制御している
ため、前記電位の乱れが像担持体の静電潜像の電位コン
トラストの値にしたがって変化しても、この除帯電手段
により像担持体に生じる電位の乱れを充分に除去でき
る。従って、かかる画像形成装置では像担持体にメモリ
効果による電位の乱れが生じても、画像に画像不良を生
じさせず、かつ、像担持体にクリーニング不良をも生じ
させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1実施例に係る画像形成装置の
感光ドラムと転写ドラム周りの説明図である。
【図2】同画像形成装置の主要部の側面図である。
【図3】同画像形成装置の1次帯電器周りの説明図であ
る。
【図4】同画像形成装置の転写ドラムの斜視図である。
【図5】同画像形成装置の1次帯電電位に応じた感光ド
ラムのメモリ効果領域等の表面電位を示す図である。
【図6】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感光
ドラム1の表面電位の推移を示す図である。
【図7】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感光
ドラムの表面電位の推移を比較して示す図である。
【図8】同画像形成装置の1次帯電電位に応じた補助帯
電器の直流バイアス電圧の制御値を示す図である。
【図9】同画像形成装置の1次帯電電位に応じた感光ド
ラムのメモリ効果領域等の表面電位を比較して示す図で
ある。
【図10】第1の発明の第2実施例に係る画像形成装置
の側断面図である。
【図11】第1の発明の第3実施例に係る画像形成装置
の側断面図である。
【図12】第1の発明の第4実施例に係る画像形成装置
の感光ドラムと転写ドラム周りの説明図である。
【図13】同画像形成装置の感光ドラムと転写ドラム周
りの第2の説明図である。
【図14】第2の発明の実施例に係る画像形成装置の感
光ドラムと転写ドラム周りの説明図である。
【図15】同画像形成装置の転写電流値とメモリ効果領
域を有する感光ドラムの表面電位との関係を示す図であ
る。
【図16】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感
光ドラムの表面電位の推移を示す図である。
【図17】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感
光ドラムの表面電位の推移を比較して示す図である。
【図18】同画像形成装置の転写電流値に対する補助帯
電器の直流バイアス電圧の制御値を示す図である。
【図19】第3の発明の実施例に係る画像形成装置の感
光ドラムと転写ドラム5周りの説明図である。
【図20】同画像形成装置の各色ごとの転写電流値とメ
モリ効果領域の感光ドラムの表面電位との関係を示す図
である。
【図21】同画像形成装置の転写電流値に応じた補助帯
電器の直流バイアス電圧の制御値を各色ごとに示す図で
ある。
【図22】同画像形成装置の各色ごとの感光ドラムのメ
モリ効果領域等の表面電位を比較して示す図である。
【図23】第4の発明の実施例に係る画像形成装置の感
光ドラムと転写ドラム周りの説明図である。
【図24】同画像形成装置の湿度と画像濃度との関係を
示す図である。
【図25】同画像形成装置の電位コントラストと画像濃
度との関係を示す図である。
【図26】同画像形成装置の電位コントラストに応じた
感光ドラムのメモリ効果領域等の表面電位を示す図であ
る。
【図27】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感
光ドラムの表面電位の推移を示す図である。
【図28】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感
光ドラムの表面電位の推移を比較して示す図である。
【図29】同画像形成装置の電位コントラストに応じた
補助帯電器の直流バイアス電圧の制御値を示す図であ
る。
【図30】同画像形成装置の電位コントラストに応じた
感光ドラムのメモリ効果領域等の表面電位を比較して示
す図である。
【図31】従来の画像形成装置のメモリ効果を説明する
ための図である。
【図32】同画像形成装置のメモリ効果を説明するため
の他の図である。
【図33】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感
光ドラムの表面電位の推移を示す図である。
【図34】同画像形成装置のメモリ効果領域を有する感
光ドラムの表面電位の推移を示す他の図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 6 補助帯電器(除帯電手段) 7 クリーニング器(クリーニング手段) 10 転写帯電器(転写手段) 19 制御部(制御手段) 30 ブラシ式転写手段(転写手段) 31 ローラ式転写手段(転写手段) 40 制御部(制御手段) 41 制御部(制御手段) 42 制御部(制御手段)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の静電潜像を現像することによ
    り形成された現像像が転写手段により転写された後、前
    記像担持体上の残留現像剤がクリーニング手段によって
    クリーニングされ、かつ、転写後クリーニング前に、転
    写によって前記像担持体に生じる電位の乱れが除帯電手
    段によって除去されている画像形成装置において、前記
    除帯電手段の除帯電の条件を前記像担持体上の静電潜像
    の電位に基づいて制御する制御手段を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体上の静電潜像の電位がこの
    静電潜像の明部電位又は暗部電位であることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記除帯電手段がコロナ帯電器であり、
    該コロナ帯電器には直流バイアス電圧若しくは交流バイ
    アス電圧のいずれかの電圧、又は両方の重畳電圧が印化
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記除帯電手段の制御すべき除帯電の条
    件が直流バイアス電圧、交流バイアス電圧の振幅値、交
    流バイアス電圧の周波数、交流バイアス電圧のデューテ
    ィ比若しくは除帯電の電流値のいずれか、又はこれ等の
    2以上の組合せからなることを特徴とする請求項3記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写手段がコロナ帯電器又は接触帯
    電器であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記除帯電手段の除帯電の条件が前記転
    写手段の印化電圧又は帯電電流に基づいても制御されて
    いることを特徴とする請求項1又は5記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 像担持体上に形成された現像像が転写手
    段により転写された後、前記像担持体上の残留現像剤が
    クリーニングされ、かつ、転写後クリーニング前に、転
    写によって前記像担持体に生じる電位の乱れが除帯電手
    段によって除去されている画像形成装置において、前記
    除帯電手段の除帯電の条件を転写手段の転写帯電の条件
    に基づいて制御する制御手段を設けたことを特徴とする
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記転写手段がコロナ帯電器又は接触帯
    電器であり、かつ、この転写手段の転写帯電の条件が該
    転写手段への印化電圧又は該転写手段の帯電電流である
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記除帯電手段がコロナ帯電器であり、
    該コロナ帯電器には直流バイアス電圧若しくは交流バイ
    アス電圧のいずれかの電圧、又は両方の重畳電圧が印化
    されていることを特徴とする請求項7又は8記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記除帯電手段の制御すべき除帯電の
    条件が直流バイアス電圧、交流バイアス電圧の振幅値、
    交流バイアス電圧の周波数、交流バイアス電圧のデュー
    ティ比若しくは除帯電の電流値のいずれか、又はこれ等
    の2以上の組合せからなることを特徴とする請求項9記
    載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体上に形成された現像像が転写
    手段により転写された後、前記像担持体上の残留現像剤
    がクリーニングされ、かつ、転写後クリーニング前に、
    転写によって前記像担持体に生じる電位の乱れが除帯電
    手段によって除去されていると共に、前記現像像が同一
    転写材上に複数回重ねて多重転写されることにより画像
    が形成される画像形成装置において、前記除帯電手段の
    除帯電の条件を転写手段の転写帯電の条件及び多重転写
    の回数に基づいて制御する制御手段を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記多重転写される現像像は色彩の異
    なる現像像であることを特徴とする請求項11記載の画
    像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記多重転写される現像像は色彩は同
    一であるが画像形成条件の異なる現像像であることを特
    徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記転写手段がコロナ帯電器又は接触
    帯電器であり、かつ、この転写手段の転写条件が該転写
    手段への印化電圧または該転写手段の帯電電流であるこ
    とを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記除帯電手段がコロナ帯電器であ
    り、該コロナ帯電器には直流バイアス電圧若しくは交流
    バイアス電圧のいずれかの電圧、又は両方の重畳電圧が
    印化されていることを特徴とする請求項11又は14記
    載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記除帯電手段の制御すべき除帯電の
    条件が直流バイアス電圧、交流バイアス電圧の振幅値、
    交流バイアス電圧の周波数、交流バイアス電圧のデュー
    ティ比若しくは除帯電の電流値のいずれか、又はこれ等
    の2以上の組合せからなることを特徴とする請求項15
    記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 像担持体の静電潜像を現像することに
    より形成された現像像が転写手段により転写された後、
    前記像担持体上の残留現像剤がクリーニング手段によっ
    てクリーニングされ、かつ、転写後クリーニング前に、
    転写によって前記像担持体に生じる電位の乱れが除帯電
    手段によって除去されている画像形成装置において、前
    記除帯電手段の除帯電の条件を前記像担持体上の静電潜
    像の電位コントラストの値に基づいて制御する制御手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記除帯電手段がコロナ帯電器であ
    り、該コロナ帯電器には直流バイアス電圧若しくは交流
    バイアス電圧のいずれかの電圧、又は両方の重畳電圧が
    印化されていることを特徴とする請求項17記載の画像
    形成装置。
  19. 【請求項19】 前記除帯電手段の制御すべき除帯電の
    条件が直流バイアス電圧、交流バイアス電圧の振幅値、
    交流バイアス電圧の周波数、交流バイアス電圧のデュー
    ティ比若しくは除帯電の電流値のいずれか、又はこれ等
    の2以上の組合せからなることを特徴とする請求項18
    記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記転写手段がコロナ帯電器又は接触
    帯電器であることを特徴とする請求項17記載の画像形
    成装置。
JP4170976A 1992-06-29 1992-06-29 画像形成装置 Pending JPH0611932A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5820957A (en) * 1996-05-06 1998-10-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Anti-reflective films and methods
JP2009276470A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2016080977A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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