JPH06119029A - Nc加工におけるアプローチ経路およびリトラクト経路作成方法 - Google Patents

Nc加工におけるアプローチ経路およびリトラクト経路作成方法

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JPH06119029A
JPH06119029A JP26897992A JP26897992A JPH06119029A JP H06119029 A JPH06119029 A JP H06119029A JP 26897992 A JP26897992 A JP 26897992A JP 26897992 A JP26897992 A JP 26897992A JP H06119029 A JPH06119029 A JP H06119029A
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JP26897992A
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Yoshitaka Hashimoto
吉高 橋本
Kenrou Udono
研郎 鵜殿
Shuji Imura
修司 井村
Naoi Watanabe
直猪 渡辺
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】側面に切刃を有する工具で被削材を輪郭加工す
る場合におけるNCデータの作成時に、被削材の加工部
位、近傍の被削材形状、削り代量等を考慮した最適なア
プローチ(リトラクト)経路を自動作成すること。 【構成】アプローチ(リトラクト)経路パターンに予め
優先度を設定し、各パターン毎に作成されたZ値一定の
アプローチ(リトラクト)経路点列について、予め定め
た評価要素に対する評価点を求め、当該評価点が予め定
めた判定ゾーンのいずれに属するかを判定し、評価点が
前記判定ゾーンの採用不可ゾーンに属するとき、Z値を
変化させるアプローチ(リトラクト)経路を作成し、前
記の評価点を算出する。判定ゾーンの採用可ゾーンに属
する評価点を有する経路が存在する場合、優先度に従っ
て、採用するアプローチ(リトラクト)経路を決定し、
前記判定ゾーンの警告ゾーンに属する評価点を有するア
プローチ(リトラクト)経路のみが存在する場合、ワー
クと工具の距離の大小に従って、採用する経路を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC加工におけるNC
データの作成方法に関し、特に側面に切刃を有する工具
(フラットエンドミル)で被削材(ワーク)を輪郭加工
する場合等において、工具がワークに干渉することなく
当該工具をワークの切削開始点に切り込み、また、ワー
クの切削終了点から工具を逃がす、いわゆるアプローチ
経路およびリトラクト経路を自動的に作成する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、NC装置により被削材(ワー
ク)を切削加工するに当たって、最近ではCADシステ
ム等を利用し、切削加工すべきワークの加工形状や、切
削に使用する工具等に関するデータを入力し、これらの
データに基づいて、当該工具の経路データを自動的に生
成し、NCデータを作成するNCデータ作成システムが
使用されるようになってきている。
【0003】マシニングセンタを用いたNC装置により
被削材(ワーク)の輪郭加工(プロフィール加工)を行
う場合、NCデータとして、工具がワークに干渉するこ
となく当該工具をワークの切削開始点に切り込み、ま
た、ワークの切削終了点から工具を逃がす、いわゆるア
プローチ経路およびリトラクト経路を上記のごときNC
データ作成システムによって工具軌跡データとして作成
する必要が生じる。
【0004】一般的に、ワークの最初の切削開始点に至
る工具の経路(工具軌跡)は、加工対象ワークの取り代
(削り代)量に応じて、円弧または曲線等の滑らかな軌
跡を描きながら、徐々に工具をワークに対して切り込ん
でゆく切削アプローチ方法が加工条件上好ましい。リト
ラクト経路も同様である。
【0005】特開昭64−32310号公報には、アプ
ローチ経路の作成方法として、ワークの削り代量と工具
径からアプローチの高さと長さを求め、切り込み経路デ
ータからアプローチ長分のデータを読み込みその中から
座標系におけるZ値の最大値を求め、切削開始点から切
削経路データにおける多数の切削ポイントまでの直線距
離を求めて、前記したアプローチ高さと長さを基にして
Z値増分量を算出し、各切削ポイントのZ値増分量にZ
値の最大値を加算してアプローチポイントのZ座標値と
し、切削経路データの切削開始点の前に、該切削開始点
に続く各切削ポイントにおけるX、Y座標値と前記Z座
標値を持つ座標データを、前記切削開始点から逆向きに
付加する作成方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術に示し
たアプローチ経路の作成方法は、先端部に切刃を有する
ボールエンドミルを用いて、ワーク上方から形状加工面
にアプローチする場合のアプローチ経路作成方法に関す
るものであり、形状加工面をボールエンドミルで切削加
工する場合には有効な手段であるが、側面に切刃を有す
るフラットエンドミルを用いてワークの輪郭加工(外形
形状を切削するプロフィール加工)を行う場合には適用
できず、NC装置における切削加工時に作業者がマニュ
アル操作でNC装置を操作しながら加工しているのが現
状である。
【0007】すなわち、フラットエンドミルを用いてワ
ークの輪郭加工を行う場合には、加工形状、加工形態や
使用する工具が異なるため、また、自動車のプレス金型
の切削加工等においては特に加工形状が複雑となるた
め、ワークと工具との間に干渉が発生し得る場合には、
NC装置における切削加工時に作業者が、事前に座グリ
加工を行うことにより、工具の動作領域の安全性を確保
した後、垂直方向から工具をワークの切削開始点にアプ
ローチし、また、切削終了点から垂直に工具をワークか
らリトラクトする動作を行っていた。
【0008】このため、作業者がNC装置に対して手動
割り込みで、加工部位、および、その近傍のワーク形状
により、工具の干渉を考慮しながらアプローチ、リトラ
クト動作を行っており、特にフラットエンドミルを使用
した輪郭加工の場合には、工具の先端部に切刃がなく、
側面に切刃を有するため、工具側面からのアプローチ、
リトラクト動作が必要となり、作業者が切削加工の終了
時まで監視している必要が生じる等、作業者に依存する
部分が多くなり、結果的にNC装置の自動運転による無
人加工を阻害する大きな要因となっていた。
【0009】従って、本発明は、前記の不都合を解消す
べくなされたものであって、側面に切刃を有する工具
(フラットエンドミル)で被削材(ワーク)を輪郭加工
する場合におけるNCデータの作成時に、ワークの加工
部位(形態)、および、その近傍のワークの形状や、削
り代(仕上げ代)量まで考慮した最適なアプローチ経路
およびリトラクト経路を自動的に作成することのできる
アプローチ経路およびリトラクト経路作成方法を提供す
ることにより、ワークと工具の干渉を防止し、NC装置
における切削加工時の無人加工運転を可能とすることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、側面に切刃を有する工具で被削材を輪
郭加工するNC加工において、前記工具と被削材との間
のアプローチ経路およびリトラクト経路を作成する方法
であって、予め定めた優先度を持つ、複数のアプローチ
経路およびリトラクト経路のタイプ毎に、加工条件に基
づいて工具の垂直位置たるZ値一定のアプローチ経路点
列およびリトラクト経路点列を作成するステップと、作
成された前記アプローチ経路点列およびリトラクト経路
点列について、予め定めた評価要素に対する評価点を算
出し、当該評価点が、予め定めた判定ゾーンのいずれに
属するかを判定するステップと、前記Z値一定のアプロ
ーチ経路点列およびリトラクト経路点列の評価点が、前
記判定ゾーンの採用不可ゾーンに属するとき、Z値を変
化させてアプローチ経路およびリトラクト経路を作成
し、前記評価点を算出するステップとからなり、前記各
タイプのアプローチ経路点列およびリトラクト経路点列
の評価点のうち、前記判定ゾーンの採用可ゾーンに属す
る評価点を有するアプローチ経路およびリトラクト経路
が存在する場合、所定の判定基準に従って、加工に採用
するアプローチ経路およびリトラクト経路を決定し、前
記判定ゾーンの警告ゾーンに属する評価点を有するアプ
ローチ経路およびリトラクト経路のみが存在する場合、
所定の判定基準に従って、当該加工に採用するアプロー
チ経路およびリトラクト経路を決定することを特徴とす
る。
【0011】さらに、本発明は、判定ゾーンの採用可ゾ
ーンに属する評価点を有するアプローチ経路およびリト
ラクト経路が複数存在する場合、優先度の最も高いアプ
ローチ経路およびリトラクト経路を、また、前記判定ゾ
ーンの警告ゾーンに属する評価点を有するアプローチ経
路およびリトラクト経路のみが複数存在する場合、被削
材と工具の距離が最長のアプローチ経路およびリトラク
ト経路を、加工に採用するアプローチ経路およびリトラ
クト経路として選択することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係るNC加工におけるアプローチ経路
およびリトラクト経路作成方法では、側面に切刃を有す
る工具で被削材を輪郭加工するNC装置において、工具
と被削材との間のアプローチ経路およびリトラクト経路
を作成するに当たって、予め、好ましいアプローチ経路
およびリトラクト経路のタイプの順に、例えば、円弧タ
イプの経路を第1の優先度、直線タイプの経路を第2の
優先度、逆円弧タイプの経路を第3の優先度として設定
してあり、各タイプのアプローチ経路およびリトラクト
経路を作成し評価する。
【0013】この評価の方法として、アプローチ、リ
トラクトポイントとワークとの間の距離、アプロー
チ、リトラクトポイントがワークの取り代にかかるか否
か、工具のZ軸方向(垂直方向)移動量(Z座標値)
一定でアプローチ経路およびリトラクト経路が作成でき
るか、切削開始点に到達する前、あるいは、切削終了
点以後にワークを削り込むようなアプローチ経路および
リトラクト経路か否か、等の要素について、予め設定し
た評価点を求め、その評価点が予め設定した3つの判定
ゾーン、すなわち、採用可ゾーン、警告ゾーン、採用不
可ゾーンのいずれに入るかによって、算出したアプロー
チ経路およびリトラクト経路のうち、どのタイプのアプ
ローチ経路およびリトラクト経路を採用するかを決定す
るようにされる。
【0014】各タイプ毎に算出したアプローチ経路点列
およびリトラクト経路点列について計算した上記の評価
点が採用可ゾーンにある時には、予め設定した優先度の
順に、採用するアプローチ経路およびリトラクト経路を
決定し、警告ゾーンにある時には、アプローチ、リトラ
クトポイントと加工対象ワークとの間の距離が最大のア
プローチ経路およびリトラクト経路を選択し決定する。
【0015】このために、NCデータ作成システムで
は、入力された加工条件を基に、予め設定された優先度
を持つアプローチ経路およびリトラクト経路パターン毎
に、先ず、Z値一定のアプローチ経路点列およびリトラ
クト経路点列が作成され、作成された前記アプローチ経
路点列およびリトラクト経路点列について、前記のよう
にして予め定めた評価要素に対する評価点が算出され
る。
【0016】各パターンのアプローチ経路およびリトラ
クト経路の評価点が、予め定めた判定ゾーンのいずれに
属するかが判定され、前記Z値一定のアプローチ経路点
列およびリトラクト経路点列の評価点が、前記判定ゾー
ンの採用不可ゾーンに属するときには、Z値を変化させ
るアプローチ経路およびリトラクト経路が作成され、前
記と同様にして、評価点が算出される。
【0017】次に、前記各タイプのアプローチ経路点列
およびリトラクト経路点列の評価点のうち、前記判定ゾ
ーンの採用可ゾーンに属する評価点を有するアプローチ
経路およびリトラクト経路が複数存在する場合は、所定
の判定基準、すなわち、予め定められた優先度の高い順
に従って、加工に採用するアプローチ経路およびリトラ
クト経路が決定され、前記判定ゾーンの警告ゾーンに属
する評価点を有するアプローチ経路およびリトラクト経
路のみが複数存在する場合には、所定の判定基準、すな
わち、工具とワーク間の距離の大小に従って、加工に採
用するアプローチ経路およびリトラクト経路が決定され
る。
【0018】
【実施例】本発明に係るNC加工におけるアプローチ経
路およびリトラクト経路作成方法について、実施例を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。マ
シニングセンタを用いたNC装置により被削材(ワー
ク)の輪郭加工(プロフィール加工)を行う場合、NC
データとして、工具がワークに干渉することなく当該工
具をワークの切削開始点に切り込み、また、ワークの切
削終了点から工具を逃がす、いわゆるアプローチ経路お
よびリトラクト経路データを作成する必要が生じる。
【0019】特に、工具の側面に切刃を有するフラット
エンドミルを用いて切削加工する場合には、先端に切刃
を持たないため、工具の側面からワークに切り込んで行
き、工具の側面からワークを離脱して行くようなアプロ
ーチ経路およびリトラクト経路をとる必要がある。ま
た、ワークの最初の切削開始点に至る工具の経路(工具
軌跡)は、加工対象ワークの取り代(削り代)量に応じ
て、円弧または曲線等の滑らかな軌跡を描きながら、徐
々に工具をワークに対して切り込んでゆく切削アプロー
チ方法が加工条件上好ましい。リトラクト経路も同様で
ある。
【0020】図1は、フラットエンドミルを用いて切削
加工する場合のアプローチ経路およびリトラクト経路の
タイプを示す図である。図1において、ワークW上の点
Pが切削開始ポイントであり、Sは取り代である。この
ワークWに対して、工具T1のように円弧状の経路A1
でアプローチポイントQ1 から切削開始ポイントPまで
工具の側面の切刃でアプローチし、矢印Aの方向に切削
して行くタイプを円弧タイプと称し、工具T2 のように
直線状の経路A2 でアプローチポイントQ2 から切削開
始ポイントPまでアプローチし、切削開始ポイントPで
工具の進行方向をA方向に変え切削するタイプを直線タ
イプと称し、工具T3 のように切削方向(矢印A)とは
逆方向の円弧状経路A3 でアプローチポイントQ3 から
切削開始ポイントPまでアプローチし、切削開始ポイン
トPで工具の進行方向をA方向に変え切削するタイプを
逆円弧タイプと称することとする。
【0021】リトラクト経路も同様に工具の切削進行方
向とワークからの逃げ方向により、工具T4 のように、
切削終了ポイントEから円弧状の経路A4 でワークWか
ら離脱し、リトラクトポイントQ4 に至る円弧タイプ、
工具T5 のように切削終了ポイントEで切削方向Aに方
向を変え、直線状の経路A5 でワークWから離脱し、リ
トラクトポイントQ5 に至る直線タイプ、工具T6 のよ
うに切削終了ポイントEで切削方向Aに方向を変え、逆
方向の円弧状の経路A6 でワークWから離脱し、リトラ
クトポイントQ6 に至る逆円弧タイプがある。
【0022】ここで、円弧タイプ(図1のT1 、T4
のアプローチ経路およびリトラクト経路は、切削開始ポ
イントPあるいは切削終了ポイントEから接線方向にス
ムーズに加工でき、工具軌跡との接続も滑らかに行え
る。これに対して、直線タイプ(図1のT2 、T5 )の
アプローチ経路およびリトラクト経路は、切削開始ポイ
ントPあるいは切削終了ポイントEで工具Tの進行方向
が変わるため、一時的にM/C側の負荷が変化し、加工
面での工具のビビリ、M/C停止の事態を招く危険があ
り、カッターマークがついてしまう問題がある。
【0023】同様に、逆円弧タイプ(図1のT3
6 )のアプローチ経路およびリトラクト経路は、上記
直線タイプのアプローチ経路およびリトラクト経路と同
様の問題に加えて、切削開始ポイントPまでの間がアッ
パーカット(工具の回転方向と工具の進行方向が逆方向
の関係になる切削)になるため、円弧タイプ等に比べ、
工具に対する切削負荷が大となる問題がある。
【0024】従って、本発明では、アプローチ経路およ
びリトラクト経路の作成において、円弧タイプの経路を
優先度1、直線タイプの経路を優先度2、逆円弧タイプ
の経路を優先度3とし、各タイプのアプローチ経路およ
びリトラクト経路を作成し、以下に説明する評価方法で
評価し、優先度の高いタイプのアプローチ経路およびリ
トラクト経路を採用し、アプローチ経路およびリトラク
ト経路データを作成するものである。
【0025】NCデータ作成システムにおいて、NCデ
ータの中心となるアプローチ経路およびリトラクト経路
データや工具軌跡データは、ワーク材質や形状に関する
データ、加工すべき形状に関するデータ、使用する工具
に関するデータ等の加工条件データを与え、ワークと工
具の干渉チェック等を行い、工具がワークに干渉するこ
となく、所定の切削開始ポイントにアプローチし、切削
終了ポイントまで切削した後、切削終了ポイントから工
具をリトラクトする一連の工具軌跡を算出することによ
り作成される。
【0026】図2は、ワークWの切削加工すべき形状と
工具Tとの関係を示す図であり、工具Tと工具Tを把持
するホルダ部、駆動軸等が、切削過程においてワークW
と不要な部分で接触することなく工具軌跡が作成される
必要がある。これを干渉回避(干渉チェック)といい、
同図に示す如く、クイル干渉回避A、ホルダ干渉回避
B、シャンク干渉回避C、工具側面干渉回避D、工具底
面(先端)干渉回避E等の干渉チェックが行われ、工具
軌跡、アプローチ経路およびリトラクト経路データが算
出される。
【0027】算出されたアプローチ経路およびリトラク
ト経路がワークの切削加工に使用できるか否かは、ア
プローチ、リトラクトポイントとワークとの間の距離、
アプローチ、リトラクトポイントがワークの取り代に
かかるか否か、工具のZ軸方向(垂直方向)移動量
(Z座標値)一定でアプローチ経路およびリトラクト経
路が作成できるか、切削開始点に到達する前、あるい
は、切削終了点以後にワークを削り込むようなアプロー
チ経路およびリトラクト経路か否か、等の要素を評価し
て決定することになる。
【0028】本発明では、これらの各評価要素について
の評価点について、算出したアプローチ経路およびリト
ラクト経路を加工対象ワークの切削に採用する際の障害
の度合いが小さい程小さく、障害が大きい程大きな評価
点となるように定め、また、各評価要素毎に、当該評価
要素が対象ワークの切削に採用する際に生じる影響度の
小さな評価要素程小さく、影響度の大きな評価要素程大
きな重み付けを有する、一種の評価関数として予め設定
してある。
【0029】そして、前記のように設定された評価点を
用いて、前述した各評価要素について、円弧タイプ、直
線タイプ、逆円弧タイプの各タイプ毎に算出したアプロ
ーチ経路点列およびリトラクト経路点列について、評価
点を計算し、その評価点が予め設定した3つの判定ゾー
ン、すなわち、採用可ゾーン、警告ゾーン、採用不可ゾ
ーンのいずれに入るかによって、算出したアプローチ経
路およびリトラクト経路のうち、どのタイプのアプロー
チ経路およびリトラクト経路を採用するかを決定する。
【0030】ここで、本発明では、各タイプ毎に算出し
たアプローチ経路点列およびリトラクト経路点列につい
て計算した上記の評価点が採用可ゾーンにある時には、
予め設定した優先度(円弧タイプ=優先度1、直線タイ
プ=優先度2、逆円弧タイプ=優先度3)の順に、加工
対象ワークの切削に採用するアプローチ経路およびリト
ラクト経路を決定し、警告ゾーンにある時には、アプロ
ーチ、リトラクトポイントと加工対象ワークとの間の距
離が最大のアプローチ経路およびリトラクト経路を選択
し決定する。
【0031】図3は、以上のようにしてアプローチ経路
およびリトラクト経路を決定する際の工具とワークの関
係の一例を示す図である。図3(a)は、図示の形状に
ワークWを取り代Sで切削する場合について、工具T1
に示す円弧タイプ、工具T2に示す直線タイプ、工具T
3 に示す逆円弧タイプでそれぞれ算出したアプローチ経
路を示している。
【0032】工具T1 の円弧タイプのアプローチ経路
は、アプローチポイントQ1 がワークWにかかっており
干渉を生じる状態であり、評価点は採用不可ゾーンにな
り、工具T2 の直線タイプのアプローチ経路は、アプロ
ーチポイントQ2 が切削開始ポイントPに達する以前に
ワークの切削区間外で取り代Sにかかっている状態であ
り、評価点は警告ゾーンになる。工具T3 の逆円弧タイ
プのアプローチ経路は、ワークWとアプローチポイント
3 は充分に離れており、切削開始ポイントPに至る経
路にも問題はなく、評価点は採用ゾーンに入る。逆円弧
タイプのアプローチ経路は優先度が最も低いが、他に採
用ゾーンに入る評価点のアプローチ経路がないため、こ
の例では工具T3 による逆円弧タイプのアプローチ経路
が採用される。
【0033】図3(b)は図示の形状にワークWを取り
代Sで切削する場合について、工具T1 に示す円弧タイ
プ、工具T2 に示す直線タイプでそれぞれ算出したアプ
ローチ経路を示している。前記と同様に、工具T1 の円
弧タイプのアプローチ経路の評価点は警告ゾーンに、工
具T2 の直線タイプのアプローチ経路の評価点は採用ゾ
ーンに入る。この場合も、直線タイプのアプローチ経路
は円弧タイプのアプローチ経路より優先度は低いが、採
用ゾーンにあるため、工具T2 による直線タイプのアプ
ローチ経路が採用される。
【0034】図3(c)も同様に、図示の形状にワーク
Wを取り代Sで切削する場合について、工具T1 に示す
円弧タイプ、工具T2 に示す直線タイプ、工具T3 に示
す逆円弧タイプでそれぞれ算出したアプローチ経路を示
している。この場合、どのタイプのアプローチ経路も、
アプローチポイントQ1 ないしQ3 において、ワークW
の対向面側の取り代Sにかかっており、評価点はいずれ
も警告ゾーンに入る。この場合は、アプローチポイント
1 ないしQ3 とワークWとの距離a、b、cのうち、
最大の距離bを持つ工具T2 による直線タイプのアプロ
ーチ経路が採用される。
【0035】図3(d)は、同様に、図示の形状にワー
クWを取り代Sで切削する場合について、工具T1 に示
す円弧タイプ、工具T2 に示す直線タイプ、工具T3
示す逆円弧タイプでそれぞれ算出したアプローチ経路を
示している。この場合、工具T1 の円弧タイプのアプロ
ーチ経路のみアプローチポイントQ1 において、ワーク
Wの対向面側の取り代Sにかかっており、評価点は警告
ゾーンに入り、工具T 2 の直線タイプ、工具T3 の逆円
弧タイプのアプローチ経路は問題がなく、評価点は採用
ゾーンに入り、優先度の高い工具T2 による直線タイプ
のアプローチ経路が採用される。
【0036】図4は、本発明に係るアプローチ経路およ
びリトラクト経路を作成するためのNCデータ作成シス
テムの構成を示す図である。このNCデータ作成システ
ムは、中央処理装置を持ち、図形計算や表示制御、デー
タベース管理等の役割を持つコンピュータ2、大量の図
形情報を保存し更新することのできる磁気ディスクデー
タベース4、システムにおいて作成されたNCデータを
出力するNCデータ出力装置6、システムとその使用者
との対話の中心的装置であり、入力装置と連動して利用
されるディスプレイ装置8、ディスプレイ装置8に接続
されるタブレット10、キーボード12、マウス14、
ボリュームスイッチ16等の入力機器から構成されてい
る。
【0037】そして、前記のNCデータ作成システム
は、図5に示す論理構成図の如く多くのプログラムを有
している。各プログラムは分担する機能により次のよう
なモジュールに分類することができる。 NCデータ作成システム内の処理および情報の流れ
を制御するオペレーティングシステム32および制御モ
ジュール34、 各種の入力機器、例えば、キーボード12に対応し
た入力操作が円滑に行われるように援助する入力モジュ
ール44、 入力された情報をコマンド命令の形式に従って解釈
する入力解釈モジュール40、 表示情報の管理およびコマンドに従った表示処理を
行う表示モジュール38、 命令に対応したサブモジュールより構成されるコマ
ンドに従った図形処理を行う図形処理コマンドモジュー
ル24、 データベース54に保持されたNCデータ作成シス
テムに必要な大量の情報を効率よく検索および蓄積する
データベース操作モジュール50、 自動設計プログラムであるマクロプログラム28a
を実行するマクロモジュール28、 他のCADシステムやNCデータ作成システムとの
情報交換および連動処理を行う外部システムインタフェ
ース30等を備える。
【0038】さらに、システムには、拡張性および保守
性を保つため、システムの構成および標準値等を記憶す
るシステム制御ファイル22、各コマンドの操作性およ
びプログラム制御手順を記憶するコマンド制御ファイル
42、表示装置の機種および構成を記憶する表示制御フ
ァイル36等の補助ファイルが用意されている。
【0039】また、図形の処理を行う図形処理ライブラ
リ46、ディスプレイ装置8に表示を行うための表示ラ
イブラリ48、システムで作成されたNCデータをNC
データ出力装置6に出力するためのNCデータ変換ユー
ティリティ56、他のシステムと結合するためのデータ
交換ユーティリティ52が用意されている。
【0040】次に、各モジュールについて簡単に説明す
る。制御モジュール34は、プログラム群をモジュール
化し、各モジュール間に介在することにより、システム
内制御の一元管理および呼出し手順の標準化を行う。そ
の機能としては、開始、終了、異常処理および各モジュ
ールの実行制御、実行履歴の記録、デバッグ機能、オペ
レーティングシステム32との特殊処理を行う。
【0041】入力モジュール44は、各種入力装置の各
種入力方法を整理統一した仕様に従った快適な入力手順
を使用者に提供する。その機能は、使用者に対し入力す
べき情報の種類、入力方法および入力装置を指示する入
力促進、入力情報の選択、入力情報の標準型への変換を
行う。
【0042】入力解釈モジュール40は、入力情報の解
釈方法、および結果表示を一元化することにより、多様
な入力指示方法をサポートして入力操作性を向上させる
とともに、システムの拡張性を維持する。その機能とし
ては、入力情報の解釈および解釈結果の表示を行う。
【0043】表示モジュール38は、多様な表示操作要
求を統一的に処理し、表示情報および表示状態の管理を
行う。その機能は、表示装置の管理、表示制御、表示情
報の管理、表示状態の管理を行う。
【0044】図形処理コマンドモジュール24は、入力
引数の形式、コマンドに従った処理プログラムの呼び出
し、結果の処理方法を一元的に管理し、システムの保守
性および拡張性を維持する。
【0045】データベース操作モジュール50は、他モ
ジュールからの要求方法を標準化するとともに、障害発
生時の回復手段を提供する。その機能は、データベース
使用状況の管理、データベース54の操作、障害発生時
の処理等である。
【0046】外部システムインタフェース30は、他シ
ステムとの情報授受を標準化し、NCデータ作成システ
ムの有効利用を図る。その機能は、外部システムとの情
報授受、外部プログラムの稼働制御を行う。
【0047】マクロモジュール28は、作成されたマク
ロプログラム28aに従って、NCデータ作成システム
の実行制御を行う。その機能は、マクロプログラム28
aの翻訳、実行である。
【0048】工具軌跡算出モジュール26は、入力され
た加工条件、すなわち、ワーク材質や形状に関するデー
タ、加工すべき形状に関するデータ、使用する工具に関
するデータ等の加工条件データに基づき、工具軌跡デー
タ、アプローチ、リトラクト経路データ等を演算する。
【0049】図6および図7は、本発明に係るアプロー
チ経路およびリトラクト経路作成の手順を示すフローチ
ャートである。NCデータ作成システム(図4、図5参
照)には、アプローチ、リトラクト経路データの作成に
先立ち、キーボード12等の入力機器から、工具軌跡デ
ータ、アプローチ、リトラクト経路データを作成するた
めに必要となる加工条件としてワーク材質や形状に関す
るデータ、加工すべき形状に関するデータ、使用する工
具に関するデータ等が入力されている。入力された前記
の各加工条件データは、入力解釈モジュール40により
解釈され、入力モジュール44、制御モジュール34を
介して、工具軌跡算出モジュール26に送られる。
【0050】工具軌跡算出モジュール26では、先ずス
テップS1においてアプローチ経路およびリトラクト経
路のタイプnを1とする。nは先に説明した優先度の数
値であり、1は円弧タイプ、2は直線タイプ、3は逆円
弧タイプである。以下の各ステップでは、この数値によ
り指定されたタイプのアプローチ経路およびリトラクト
経路が算出され、当該アプローチ経路およびリトラクト
経路の評価点が算出され、この評価点が判定ゾーンのい
ずれに入るが演算され、タイプnを2、3と変更して各
タイプのアプローチ経路およびリトラクト経路を算出
し、同様の処理を繰り返すことになる。
【0051】ステップS2において、指定されたタイプ
(初めはn=1で円弧タイプ)の、Z値が一定(工具の
垂直方向、Z軸の座標値が一定)のアプローチ経路点
列、あるいは、リトラクト経路点列が算出され、Z軸方
向の干渉チェック、干渉フラグ設定が行われ(ステップ
S3)、次いで、2次元干渉チェック、干渉部分の削除
が行われる(ステップS4)。この干渉チェックは、N
Cデータ作成において一般に行われる干渉チェックの方
法を使用することができる。
【0052】次に、工具軌跡算出モジュール26は、ス
テップS5において、ステップS2で算出されたアプロ
ーチ経路点列、あるいは、リトラクト経路点列の評価点
が算出され、判定ゾーンのいずれに入るかの評価が行わ
れる。例えば、採用可ゾーンはmn =n+10、警告ゾ
ーンはmn =n+20、採用不可ゾーンはmn =nに設
定されており、算出した評価点が採用不可ゾーン(mn
=n)の場合(ステップS6)、ステップS7におい
て、Z値(Z軸座標)が変化するアプローチ経路あるい
はリトラクト経路の評価点が算出される。例えば、採用
可ゾーンはmn =n+30、警告ゾーンはmn =n+4
0、採用不可ゾーンはmn =50であり、判定ゾーンの
いずれに入るかが評価され、ステップS8に進む。
【0053】一方、ステップS6において、評価点が採
用可ゾーンあるいは警告ゾーンに入っている場合は、ス
テップS8に進み、アプローチ、リトラクト経路パター
ンが3以上でなければ、nを1ずつ増加(ステップS
9)し、ステップS2からステップS9の処理を繰り返
し、円弧タイプ(n=1)、直線タイプ(n=2)、逆
円弧タイプ(n=3)のアプローチ経路点列およびリト
ラクト経路点列の評価が順次行われる。
【0054】以上のようにして、各パターンのアプロー
チ経路点列およびリトラクト経路点列について、その評
価点と、その評価点がどの判定ゾーンに入るかの評価が
完了すると、当該ワークの切削加工に採用するアプロー
チ経路およびリトラクト経路の決定が図7のステップS
10以降の手順で決定される。すなわち、ステップS1
0において評価点mn が20に満たない場合、およびス
テップS13において評価点が40に満たない場合は、
その評価点を持つアプローチ、あるいは、リトラクト経
路は採用可ゾーンにあり、ステップS11において評価
点mn が最小の値であるアプローチ経路およびリトラク
ト経路が採用される。このことは、各評価要素の評価点
が同点の経路パターンが存在するときには、nの小さ
い、すなわち、優先度の小さいパターンのアプローチ経
路およびリトラクト経路が採用されることを意味する。
【0055】ステップS12において評価点mn が30
に満たない場合、およびステップS14において評価点
n が50に満たない場合は、その評価点を持つアプロ
ーチ経路またはリトラクト経路は警告ゾーンにあり、ス
テップS15においては、当該アプローチ、リトラクト
経路点列とワークとの距離が最長のアプローチ経路およ
びリトラクト経路が採用される。
【0056】ステップS14において、評価点mn が5
0以上となる場合は、算出したアプローチ経路およびリ
トラクト経路がすべて採用不可ゾーンにあることとな
り、工具軌跡として成立しないため、切削加工の加工区
間を変更したり、加工プランニングの変更が必要とな
る。ステップS16ではこの旨のエラーメッセージをデ
ィスプレイ装置8(図4、図5参照)に表示して処理を
終了する。
【0057】以上のようにして、工具軌跡算出モジュー
ル26によりアプローチ、リトラクト経路データの作
成、評価が完了して、採用するアプローチ、リトラクト
経路データが決定されると、これらのアプローチ、リト
ラクト経路データは、工具軌跡データとともに、工具軌
跡算出モジュール26から出力され、データベース操作
モジュール50の制御のもとに、データベース54に格
納され、NC装置における加工に際して、NCデータ変
換ユーティリィティ56でNCデータに変換され、NC
データ出力装置6に出力され、NC加工に使用される。
【0058】
【発明の効果】本発明に係るNC加工におけるアプロー
チ経路およびリトラクト経路作成方法によれば、以下の
効果が得られる。すなわち、本発明は、アプローチ経路
およびリトラクト経路作成方法において、側面に切刃を
有する工具(フラットエンドミル)で被削材(ワーク)
を輪郭加工する場合におけるNCデータの作成時に、ワ
ークの加工部位(形態)、および、その近傍のワーク形
状や、削り代(仕上げ代)まで考慮した最適なアプロー
チ経路およびリトラクト経路を自動的に作成することが
でき、ワークと工具の干渉を防止し、NC装置における
切削加工時の無人加工運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアプローチ経路およびリトラクト
経路のタイプを説明する図である。
【図2】ワークと工具の干渉チェックの関係を示す図で
ある。
【図3】アプローチ経路およびリトラクト経路を決定す
る際の工具とワークの関係を示す図である。
【図4】本発明に係るアプローチ、リトラクト経路デー
タを作成するNCデータ作成システムの構成図である。
【図5】NCデータ作成システムの論理的構成を示す論
理構成図である。
【図6】本発明に係るアプローチ経路およびリトラクト
経路作成手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係るアプローチ経路およびリトラクト
経路作成手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…コンピュータ 4…磁気ディスクデータベース 6…NCデータ出力装置 8…ディスプレイ装置 10…タブレット 12…キーボード 14…マウス 16…ボリュームスイッチ 26…工具軌跡算出モジュール 40…入力解釈モジュール 44…入力モジュール 50…データベース操作モジュール 54…データベース 56…NCデータ変換ユーティリティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 直猪 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面に切刃を有する工具で被削材を輪郭加
    工するNC加工において、前記工具と被削材との間のア
    プローチ経路およびリトラクト経路を作成する方法であ
    って、 予め定めた優先度を持つ、複数のアプローチ経路および
    リトラクト経路のタイプ毎に、 加工条件に基づいて工具の垂直位置たるZ値一定のアプ
    ローチ経路点列およびリトラクト経路点列を作成するス
    テップと、 作成された前記アプローチ経路点列およびリトラクト経
    路点列について、予め定めた評価要素に対する評価点を
    算出し、当該評価点が、予め定めた判定ゾーンのいずれ
    に属するかを判定するステップと、 前記Z値一定のアプローチ経路点列およびリトラクト経
    路点列の評価点が、前記判定ゾーンの採用不可ゾーンに
    属するとき、Z値を変化させてアプローチ経路およびリ
    トラクト経路を作成し、前記評価点を算出するステップ
    とからなり、 前記各タイプのアプローチ経路点列およびリトラクト経
    路点列の評価点のうち、前記判定ゾーンの採用可ゾーン
    に属する評価点を有するアプローチ経路およびリトラク
    ト経路が存在する場合、所定の判定基準に従って、加工
    に採用するアプローチ経路およびリトラクト経路を決定
    し、前記判定ゾーンの警告ゾーンに属する評価点を有す
    るアプローチ経路およびリトラクト経路のみが存在する
    場合、所定の判定基準に従って、当該加工に採用するア
    プローチ経路およびリトラクト経路を決定することを特
    徴とするNC加工におけるアプローチ経路およびリトラ
    クト経路作成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアプローチ経路およびリト
    ラクト経路作成方法において、前記判定ゾーンの採用可
    ゾーンに属する評価点を有するアプローチ経路およびリ
    トラクト経路が複数存在する場合、前記優先度の最も高
    いアプローチ経路およびリトラクト経路を、加工に採用
    するアプローチ経路およびリトラクト経路として選択す
    ることを特徴とするNC加工におけるアプローチ経路お
    よびリトラクト経路作成方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のアプローチ経路およびリト
    ラクト経路作成方法において、前記判定ゾーンの警告ゾ
    ーンに属する評価点を有するアプローチ経路およびリト
    ラクト経路のみが複数存在する場合、被削材と工具の距
    離が最長のアプローチ経路およびリトラクト経路を、加
    工に採用するアプローチ経路およびリトラクト経路とし
    て選択することを特徴とするNC加工におけるアプロー
    チ経路およびリトラクト経路作成方法。
JP26897992A 1992-10-07 1992-10-07 Nc加工におけるアプローチ経路およびリトラクト経路作成方法 Pending JPH06119029A (ja)

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