JPH06117664A - 空気調和装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め空気調和機の埋設スペースを確保してい
ない被調和室にも、いわゆるハウジングタイプエアコン
として設置することができ、しかも空気調和機のサービ
ス点検及び取り換え時に壁部の一部を解体する必要のな
い空気調和装置を提供する。 【構成】 被調和室の壁面７に空気調和機３を取付ける
とともに、この空気調和機３を覆い、かつ、被調和室の
壁面７の一部を構成する化粧パネル５を取付けたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、壁の一部に埋設される
形式の空気調和装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、被調和室の上方壁部内に埋設さ
れる空気調和装置は知られている（例えば、実開平２−
６２３１９号）。この種のものでは、壁面に開口するグ
リルを有し、このグリルから、室内空気を吸い込み空調
された空気を室内に吹き出す仕組みになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、グリルを有する壁部内に空気調和機を埋設す
るので、空気調和機のサービス点検及び取り換え時に
は、壁の一部を解体したり、あるいは壁面の開口からサ
ービス点検作業をしなければならないという問題があ
る。また、そもそもこの種の空気調和機は建屋の設計時
に予め設置スペースを確保しておくものであるから、そ
の設置スペースのない被調和室内には空気調和機を埋設
することはできないという問題がある。

【０００４】そこで、本発明の目的は、予め空気調和機
の設置スペースを確保していない被調和室にも、いわゆ
るハウジングタイプエアコンとして設置することがで
き、しかも、空気調和機の取り換え時に壁部を解体する
必要がなく且つサービス点検が行いやすい空気調和装置
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被調和室内に据付けられる空気調和装置
において、被調和室の壁面に取付けられる空気調和機
と、この空気調和機を覆い、かつこの被調和室の壁面の
一部を構成する化粧パネルとを備えたことを特徴とする
ものである。

【０００６】

【作用】本発明によれば、被調和室の壁面に取付部材を
介して空気調和機を取付けた後に、この空気調和機の外
部を覆うようにパネル取付部材を介して化粧パネルを取
付ける。この化粧パネルは取付けられた後に被調和室の
壁面の一部を構成するために、この空気調和装置は、予
め建屋に空気調和機の設置スペースを確保しておかなく
ても、いわゆる後付け工事により、先付け工事埋込みタ
イプ（ハウジングエアコン）と同等の壁面一体外観を提
供することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明による空気調和装置の一実施例
を図面を参照して説明する。

【０００８】図１において、１は被調和室の上部空間を
示している。この上部空間１内には、空気調和機３が設
置されるとともに、この空気調和機３を隠すように、被
調和室の壁の一部を構成する化粧パネル５が設置されて
いる。

【０００９】空気調和機３は被調和室の壁面７上部に設
けられた取付部材９に支持されており、この取付部材９
の両側にはパネル取付部材１１が取付けられて、このパ
ネル取付部材１１に上記の化粧パネル５が支持されてい
る。

【００１０】図２を参照して詳細に説明すると、空気調
和機３は、壁面７との間に吸込空間１３を形成するよう
に支持されている。

【００１１】空気調和機３は公知のものであり、その本
体２１内にはすじかい状に熱交換器２３が配され、その
下流には送風ファン２５が配されている。この送風ファ
ン２５は吸引式に使用されており、本体２１にあけられ
た複数の孔２７を通じて、本体２１の上面及び背面から
室内空気を吸引し、前面下部の吹出孔２９から吹き出す
仕組みになっている。

【００１２】しかして、この実施例によると、空気調和
機３を隠すように化粧パネル５が取付けられている。こ
の化粧パネル５には、本体２１の吹出孔２９に対応する
吹出孔３１が開口している。この化粧パネル５を取付け
た際には、化粧パネル５はインテリア上、壁の一部を構
成する。

【００１３】従って、化粧パネル５のパネル面には被調
和室の壁色と同色もしくは同系色の印刷シート等を貼着
しておくことが望ましい。また、和室、洋室に対応した
印刷シート貼り等も考慮することが望ましい。

【００１４】化粧パネル５は被調和室の幅一杯に延在す
るように施工され、空気調和機３の存在しない左右空間
内には、例えば、換気扇やＡＶ用スピーカ（図示せず）
等を取付けられる構造になっている。

【００１５】このような構造によると、まず、建屋の設
計時に予め設置スペースを確保しておかなくても、いわ
ゆる後付け工事として、ハウジングタイプエアコンとし
ての空気調和機３を設置することができる。

【００１６】また、仮に空気調和機３のサービス点検を
行うにしても、化粧パネル５はパネル取付部材１１より
取り外し自在であるので、従来のように壁の一部をとり
こわす等の大工工事は不要になるので、メンテナンス等
は極めて容易である。

【００１７】さらに、化粧パネル５が壁の一部と見える
ように工夫して製作することにより、低コストでハウジ
ングタイプのエアコンと同等の外観にすることができ、
正に高級ハウジング的な外観を簡単に提供することがで
きる。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、被調和室内に据付けられる空気調和装置にお
いて、熱交換器や送風機を内蔵し被調和室の壁面に取付
けられる空気調和機と、この空気調和機を覆い、この被
調和室の壁面の一部を構成する化粧パネルとを備えてい
るので、メンテナンスが容易になり、かつ低コストで高
級ハウジング的な外観が得られる等、種々の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和装置の一実施例を示す斜
視図である。

【図２】同じく断面図である。

【符号の説明】

１ 上部空間 ３ 空気調和機 ５ 化粧パネル ７ 壁面 １３ 吸込空間 ２１ 本体 ２３ 熱交換器 ２５ 送風ファン ２９ 吹出孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 由美子 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被調和室内に据付けられる空気調和装置
   において、熱交換器や送風機を内蔵し被調和室の壁面に
   取付けられる空気調和機と、この空気調和機を覆い、こ
   の被調和室の壁面の一部を構成する化粧パネルとを備え
   たことを特徴とする空気調和装置。