JPH0611706U - 外科用クリップ - Google Patents
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- JPH0611706U JPH0611706U JP022577U JP2257793U JPH0611706U JP H0611706 U JPH0611706 U JP H0611706U JP 022577 U JP022577 U JP 022577U JP 2257793 U JP2257793 U JP 2257793U JP H0611706 U JPH0611706 U JP H0611706U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 血管等の管状構造体に対して安全かつ効果的
に閉塞するための外科用クリップを提供する。 【構成】 ヒンジ部11を介してその両側に対称形に第
1脚部と第2脚部とを備えている。各脚部は一対の脚1
4,14より構成されていて各脚間にスロットSが形成
されている。血管等を閉塞する場合、このクリップ10
はヒンジ部11を境にしてU字形に折曲げ成形され、一
対の脚部間に血管を挾持する。このとき血管の組織の一
部はスロットSから上下にはみ出ることになり、クリッ
プ10は容易に血管から外れることはない。
に閉塞するための外科用クリップを提供する。 【構成】 ヒンジ部11を介してその両側に対称形に第
1脚部と第2脚部とを備えている。各脚部は一対の脚1
4,14より構成されていて各脚間にスロットSが形成
されている。血管等を閉塞する場合、このクリップ10
はヒンジ部11を境にしてU字形に折曲げ成形され、一
対の脚部間に血管を挾持する。このとき血管の組織の一
部はスロットSから上下にはみ出ることになり、クリッ
プ10は容易に血管から外れることはない。
Description
【0001】
本考案は、一般に、管状構造体を閉塞するための器具に関し、特に、管状構造 体を閉塞するための外科用クリップに関する。
【0002】
外科手術に使用するクリップは多数のものが従来より提供されている。外科用 クリップの例として、米国特許第4,434,795、4,476,865、4,6 16,651、4,620,541、4,671,281、4,556,060、5,0 62,846、および5,026,379号各明細書に示されたものを挙げること ができる。
【0003】 外科用クリップのあるものはクリップをクランプ状態(把持形態)に向けて付 勢するための付勢手段を有している。このようなクリップの例は米国特許第3, 996,937、4,024,868、4,444,187、4,658,822、4, 660,558、4,777,950、および5,053,045号各明細書に見る ことができる。しかしながら、このようなクリップはどのような場合にも一般に 使用できるものではない。
【0004】 柔軟性のある外科用クリップの代表例が、例えば、米国特許第3,713,53 3号明細書に示されている。このクリップの通常形態(初期形態)は把持しない 状態つまりアンクランプ状態である。このクリップは一対の脚を備えており、こ の脚は、クリップ取付け装置を用いることにより初期状態であるアンクランプ状 態からクランプ状態へ塑性可能である。
【0005】 このように柔軟で変形可能な外科用クリップの他の例は、例えば、米国特許第 4,449,530、4,702,247、4,799,481、4,844,066、 4,976,722、4,979,950および5,026,382号各明細書に見ら れる。また、クリップ取付け装置の例は、米国特許第3,856,016、3,9 54,108、4,242,902、4,299,224、5,084,057および 5,100,420号各明細書に見られる。
【0006】 米国特許第3,713,533号明細書に見られるような外科用クリップは、場 合によっては解剖学的管状構造体を閉塞するには困難な傾向がある。つまり、場 合によっては、この種のクリップは、手術中あるいは手術後のいずれの場合にお いても管状構造体に対して滑る傾向あるいは滑り落ちる傾向があり、そのことは 患者に好ましくない影響を与える結果になる。
【0007】 このように従来のクリップが管状構造体に対して滑り易かったり又は容易に滑 って外れてしまう場合は、管状構造体が2箇所でクリップ留めされかつ管状構造 体が切断されているような手術の場面で、複数個の一脚型クリップが用いられる とき特に重大な問題を生ずる。図16に、血管の如き解剖学的管状構造体201 を図示している。この管状構造体201は端部202のところで切断している。 外科医は、通常、構造体201をクリップするために、2つの従来クリップ20 3,204を用いる。なぜならば、一方のクリップ204は切断端部202に非 常に近いので管状構造体201から外れる可能性があり、もしそうなれば患者に 好ましくない結果を与えるからである。
【0008】 外科用クリップは、ある場合には、患者の体内に永久に残されたままであり、 また、別の場合には、手術が終了する前に管状構造体(例えば血管)から取り外 される。「グラスパー」(Grasper)として一般に知られている一般用器具(ド イツの会社であるカールストルツ(Karl Storz)より市販されている)が外科 用クリップを外すために使用される。クリップ取外し器具の一例を図15に示し ている。
【0009】 米国特許第3,856,016、3,954,108号各明細書には単一型外科用 クリップが示されている。このクリップは、例えば輸卵管を閉塞するような場合 に用いられて実際上2つの閉塞クリップを構成するものである。この種のクリッ プが輸卵管を閉塞するために使用される場合は、これらのクリップは輸卵管に永 久的に留どめることが一般的な目的とされている。また、このようなクリップを 管状構造体から安全に取り外すことは困難であると考えられている。このような クリップを管状構造体から取り外す場合、外科医は通常、(1)クリップの一方 の脚をつかんで外すか、あるいは(2)クリップの両脚を同時につかんでクリッ プを外すことになる。しかしながら、(1)の場合は、外し力の釣り合いがとれ ないため組織に損傷を与える可能性がある。また、(2)の場合には、両脚間に 特別のヒンジ構造がないために、また、ヒンジ部が壊れ易いために(特別のヒン ジ構造がないために生ずる場合も含む)、両脚をつかむことは非常に困難である 。
【0010】
本考案は以下の(1)〜(6)に列記する事項を目的とする。
【0011】 (1)一対のクリップ脚の間に又はさらにその間から食み出して管状構造体を 押出すことによって解剖学的管状構造体を安全かつ効果的に閉塞することができ る外科用クリップを提供すること。
【0012】 (2)解剖学的管状構造体から外科用クリップを都合良くかつ効率的に取り外 すことのできる外科用クリップを提供する。
【0013】 (3)曲げ、破壊、ゆがみ又は捩れに対して強くて丈夫なヒンジ部を有する外 科用クリップを提供する。
【0014】 (4)クリップ取外し装置に係合するようになった面を備えていて、クリップ が管状構造体より都合良く取り外されるようにした外科用クリップを提供する。
【0015】 (5)切断端部を有する管状構造体の切断端部にごく接近したところに取付ら れかつ保持されるところの外科用クリップを提供する。
【0016】 (6)手術中にクリップの取付け取外しのためにかかる時間を含む時間の節約 を図ることができる外科用クリップを提供することである。
【0017】
上記課題を解決するために、本考案によれば以下の構成の外科用クリップが提 供される。
【0018】 すなわち、この外科用クリップは、一体成形のヒンジ部と、第1脚部と第2脚 部とを備えている。
【0019】 ヒンジ部は、クリップを管状組織構造体から取り外すためのクリップ取外し装 置に係合するようにした複数の面を有する。
【0020】 第1脚部はヒンジ部から突出する一対の第1脚を有する。該第1脚は、基端お よび先端と、組織係合面と、該組織係合面と反対側のクリップ取付け装置接触面 とを有する。
【0021】 一対の第1脚は互いに一定距離離れていてその間に組織押出スロットを形成す る。該スロットは、組織係合面とクリップ取付け装置接触面との間を貫通してい るとともに、ヒンジ部により形成される閉塞端を形成する第1端を有する。
【0022】 第2脚部はヒンジ部から突出する少なくとも1つの第2脚を有し、該少なくと も1つの第2脚は、基端および先端と、組織係合面と、該組織係合面と反対側の クリップ取付け装置接触面とを有する。
【0023】 クリップはアンクランプ位置とクランプ位置との間で塑性変形自在であって、 アンクランプ位置では、第2脚部の組織係合面が第1脚部の組織係合面から離れ ており、一方、クランプ位置においては、第1および第2の脚部の各組織係合面 がアンクランプ位置の場合よりも互いに近付いているとともに、管状組織構造体 が第1および第2の脚部の各組織係合面の間に挾圧された状態であり、さらに組 織が組織押込みスロット内に押込まれている。
【0024】 ヒンジ部は組織押出スロットの第1閉塞端を形成するために第1脚間に構成さ れる部分を有する。クリップ取外し装置が係合するようになった上記面は、該ク リップ取外し装置がクランプ位置にあるときのクリップを管状組織構造体から取 外すための取外し力を生ずるような位置に、位置決めされており、該取外し力は 管状組織構造体の長手方向に対する直交方向であって、クランプ位置のクリップ を容易に取り外せるようになっている。
【0025】
以下に、本考案の実施例について詳細に説明する。
【0026】 図1,2,4,12は本考案の第1実施例に係る外科用クリップ10を示して いる。
【0027】 この外科用クリップ10は、図2において第1方向Lの方向に延在している血 管の如き解剖学的管状構造体8を閉塞するものである。
【0028】 このクリップ10は、例えば、手術において、端部Cが切断された管状構造体 8を閉塞するために用いられる。この外科用クリップ10は、好ましくは、一体 成形の一部としてのヒンジ部11を有している。このヒンジ部11は、クリップ 10を管状構造体8から取外すための装置4(図15参照)に係合するようにし た両側の取外し面12を有している。
【0029】 クリップ取外し装置4は例えば、前記したカールストルツ(Carl Storz)に より市販されている多目的「グラスパー」(Grasper)で構成される。クリップ 10は、ヒンジ部11から突出している一対の第1脚14を有する第1脚部を備 えている。各第1脚14は、ヒンジ部11に対する基端と先端、血管係合面15 、および該血管係合面15と反対側のクリップ取付け装置接触面16とを有して いる。
【0030】 一対の第1脚14は、血管係合面15とクリップ取付け装置接触面16間を貫 通した血管押出しスロットSを形成している。このスロットSは第1距離Dの巾 寸法を有している。スロットSは第1端17と第2端18を有している。第1端 17は、ヒンジ部11により構成された閉塞端である。ヒンジ部11は強度があ り、安全でかつ丈夫な構造体を形成していて、クリップ取外し装置4が都合良く 係合することができ、すなわち都合良くつかむことができ、これによりクリップ を曲げや捩れを生ずることなく管状構造体8から取外すことができる。各第1脚 14は互いに略平行である。各第1脚14の先端は円弧状先端部19により一体 的に接続されている。この円弧状先端部19はスロットSの第2閉塞端18を形 成している。
【0031】 クリップ10は、また、少なくとも1つの第2脚20(図中では2つの脚)よ りなる第2脚部を有している。第2脚20はヒンジ部11から第1脚部と反対の 側へ突出している。第2脚20は、基端および先端、血管係合面25、該血管係 合面25と反対側のクリップ取付け装置接触面26とを備えている。各第2脚2 0は互いに略平行でありかつその間にスロットSを形成している。各第2脚20 は、それらの先端部において、円弧状先端部により一体的に接続されている。
【0032】 図1,2は、クリップ10を管状構造体8の切断端部Cの近傍でクランプして いる状態を示している。切断端部Cより遠い側の脚14,20は、血管8に対し て、切断端部Cに近い側の脚14,20の位置を保持する傾向があるので、クリ ップ10は血管8の切断端部Cに接近したところに位置決めされることになる。
【0033】 第1および第2の脚部のクリップ取付け装置接触面16,26および血管係合 面15,25は略平坦でかつ平面的な部分であることが好ましい。選択的事項と して(好ましくはないが)、血管係合面15,25は、米国特許第3,326,2 16に示されたような構造面とすることもできる。血管係合面上に形成されたこ のような構造面によれば、クリップが血管から滑り落ちることに対する抵抗力が 増加する。
【0034】 また、これも好ましくはないが選択事項として、クリップ取付け装置接触面1 6,26を構造面として構成することもできる。クリップ取付け装置支持面に形 成したこのような構造面によれば、クリップ取付け装置による取り扱いが便利に なる。
【0035】 クリップ10は、クリップ取付け装置(図示せず)に備えられているが閉状態 のジョー(顎状部材)の間に位置決めすることができるようになっている。クリ ップ10は、套管針のカニューレを通ってスライドするようになったクリップ取 付け装置内で腹腔鏡検査法で使用される。このようなクリップ取付け装置の例は 米国特許第5,084,057、5,100,420号各明細書に見ることができる 。
【0036】 またさらに、このクリップは、切開手術において用いられるような他のタイプ のクリップ取付け装置で用いられる。このようなクリップ取付け装置の他の例と しては、米国特許第3,326,216、3,713,533、3,777,538、 3,856,016、4,152,920および4,229,920および4,22
9, 244号各明細書に見ることができる。
9, 244号各明細書に見ることができる。
【0037】 クリップ10は、クリップ取付け装置に取り付ける前に、図4に示したブラン クを折り曲げて、図12に示した形状に成形する。クリップの各クリップ取付け 装置接触面16はクリップ取付け装置の閉状態のジョーに係合するようになって いる。クリップ10はクリップ取付け装置により、アンクランプ位置(アンクラ ンプ状態)(図12)とクランプ位置(クランプ状態)(図1,2)との間で、 塑性変形され得るようになっている。アンクランプ位置においては、第2脚部の 血管係合面25は第1脚部の血管係合面15と離れている。
【0038】 クランプ位置にあっては、(1)第1および第2脚部の血管係合面15,16 はアンクランプ位置の状態に比べて相互間隔が小さくなっており、(2)管状構 造体8、すなわち血管は、各血管係合面15,25の間で挾圧されることになり 、(3)管状構造体8の組織がスロットS中にはみ出し又は押出されるようにな る(場合によっては図2に示したようにクリップ取付け装置接触面16のレベル を越えて外方に押出されることもある)。
【0039】 ヒンジ部11は、2つの第1脚14の間に構成されてスロットSの閉塞第1端 17を形成する構造になっている。両側の取外し面12は次の2つの条件を満た す必要がある。すなわち、(1)クリップ取外し装置4が、クリップ10がクラ ンプ位置にあるときに血管8の延在方向Lに対する略直角の方向に取外し力が作 用して、クリップ10を簡単に取外すことができること、および(2)クリップ 取外し装置4がクリップ10を損傷に耐えられる位置で把持すること、である。 なお、クリップ取外し装置4は、使用者がクリップ10を取外すのによいと考え るヒンジ部11またはクリップ10のどの部分を把持してもよい。
【0040】 2つの第1脚14は、脚の外側巾Wを決める外側面を有している(図4)。ま た、ヒンジ部11は、ヒンジ巾Hを決定する外側面を有している(図4)。外側 巾Wはヒンジ巾Hより実質的に大きく、そのため、クリップ10はブランクを容 易かつ都合良くかつ効率的にアンクランプ位置およびクランプ位置のどちらにも 形成することができる。
【0041】 外科用クリップ10は種々の方法で形成することができる。たとえば、クリッ プ10は、十分に焼鈍したアニールドチタン(ASTM F67−88,第1グ レード)のシートを打ち抜き、次いで、当業者によく知られた従来の打ち抜き技 術やコイニング技術(エッジを滑らかにするため)および成形技術を用いてアン クランプ状態のクリップを形成する。変形例として、クリップはチタン CP( 商用純正品)(第1グレード)の材料から構成することもできる。
【0042】 クリップは、一例として、(1)まず始めに図4に示した偏平なブランクを形 成し、(2)次いで、コイニング技術によりブランクのエッジを滑らかにし、( 3)次いで、クリップをアンクランプ状態すなわち図12に示したU字状に形成 し、(4)最後にクリップをバレル研磨する。
【0043】 クリップ10の寸法構成の一例を挙げれば、その全体長さは約0.696inch (1.768cm)であり、ヒンジ部11の長さ寸法は約0.048inch(0.12 2cm)であり、全体の厚み寸法は約0.012〜0.016inchであり、その巾寸 法は約0.105inch(0.267cm)であり、脚14,20の巾寸法は約0.0 25inch(0.064cm)である。これより巾広又は厚みの大きい脚14,20 を持つ変形例においては、脚の巾寸法は0.035inchであり、またこれに対応 して、スロットSは狭くなる。さらに他の変形例によれば、ヒンジ部11をより 長く、従ってより細く、することができる。
【0044】 図3は本考案の第2実施例に係る外科用クリップを示している。この実施例に 係るクリップ30はクリップ10と本質的に同一の部分を多く有している。
【0045】 クリップ30は、クリップ10の場合と同様に、一体化されたヒンジ部31を 有している。このヒンジ部31は両側の取外し面32を有して折り、この各取外 し面32はクリップ30を管状構造体から取外すための装置に係合するようにな っている。クリップ30はヒンジ部31から突出する一対の第1脚34よりなる 第1脚部を有している。
【0046】 各第1脚34は、基端および先端、血管係合面35、該血管係合面35と反対 側のクリップ取付け装置接触面を有している。一対の第1脚34は互いに離れて いて、その間に血管押出スロットSを形成している。この血管押出スロットSは 血管係合面35とクリップ取付け接触面との間を貫通している。このスロットS は第1端37および第2端を有している。第1端37は、ヒンジ部31により構 成される閉塞端である。
【0047】 クリップ30は、クリップ10の場合と異なり、スロットSの第2端が開放端 になっている。クリップ30においては、その先端部はクリップ10の先端部1 9と異なっている。このように、クリップ30の先端部が切り欠かれて開放され ていると、クリップ30は、クリップ10の場合よりも、管状構造体から容易に 取外しができると考えられる。
【0048】 クリップ30は、また、ヒンジ部31から第1脚部と反対側に突出する一対の 第2脚33よりなる第2脚部を有している。第2脚33は大略第1脚34と同一 であって、クリップ30はヒンジ部31の中心を通る仮想線に関して対称形をな している。各第2脚33は、基端および先端、血管係合面35A、該血管係合面 35Aと反対側のクリップ取付け装置接触面を有している。クリップ10の場合 と同様に、クリップ30はアンクランプ状態とクランプ状態との間において塑性 変形自在である。
【0049】 クリップ10のヒンジ部11の場合異なり、クリップ30のヒンジ部31は貫 通孔36を備えている。ヒンジ部にこの貫通孔36を備えることにより、クリッ プはブランクをアンクランプ状態およびクランプ状態のいずれの形態にもより容 易に形成することができる。そしてなおかつ、強度がありかつ安全でか丈夫な構 造体を提供できる。つまり、このクリップ30はクリップ取外し装置4により係 合・把持するに都合が良く、管状構造体8に折り曲げ又は捩れを生じさせること なく管状構造体8からクリップを取り外すことができる。クリップ10の場合と 同様に、クリップ30においても、ヒンジ部31は一対の第1脚34間に位置し てスロットSの第1閉塞端37を構成する構造を有している。上記各取外し面3 2は、次の条件を満足することが必要である。すなわち、クリップ30がクラン プ状態にあるときにクリップ取外し装置4による取外し力が血管の長手方向に対 して略直角方向にバランス良く作用してクリップ30を容易に取り外せることで ある。変形例として、クリップ取外し装置4は、使用者がクリップ30を取外し に便利と考えるならば、ヒンジ部31の他の部分を把持することも可能である。 また、選択的ではあるが、貫通孔36は窓として利用し、これにより、ヒンジ部 31を通してクリップ30の一側における面を見ることができる。このクリップ 30は、腹腔鏡検査法に使用して光学手段を備えた内視鏡により貫通孔36を通 して見る場合に特に便利である。
【0050】 クリップ10の場合と異なり、クリップ30の場合は、各第1脚34は外側巾 Wを規定する面を有し、またヒンジ部はヒンジ巾H(図4)を決める外側面を有 している。外側巾Wはヒンジ巾Hに略等しい寸法構成としている。
【0051】 クリップ30の寸法構成の一例を示せば、その全体長さが約0.696inch( 1.768cm)であり、ヒンジ部31の長さが約0.056inch(0.142cm) であり、厚み寸法は約0.012〜0.016inch(0.0305cm)であり、巾 寸法は約0.105inch(0.267cm)であり、各脚33,34の巾寸法は約0 .035inch(0.089cm)である。貫通孔36は約0.035inch(0.089 cm)の直径を有している。
【0052】 図5,13は本考案の第3実施例に係る外科用クリップ40を示している。こ のクリップ40はクリップ30と実質的に同一である部分を多く有している。
【0053】 クリップ30の場合と同様に、クリップ40は、一体成形のヒンジ部41を有 しており、このヒンジ部41は、管状構造体からクリップ40を取外すための装 置と係合するところの取外し面42を有している。クリップ40は、ヒンジ部4 1から突出する一対の第1脚44よりなる第1脚部を有している。各第1脚44 は、基端および先端、血管係合面45、該血管係合面45と反対側のクリップ取 付け装置接触面43を有している。
【0054】 一対の第1脚44は互いに平行でかつ一定距離離れていて、その間に血管押出 スロットSを形成している。スロットSは血管係合面45およびクリップ取付け 装置接触面43の間を貫通している。スロットSは第1端47および第2端を有 している。第1端47はヒンジ部41により形成される閉塞端である。スロット Sの第2端は開放端である。
【0055】 クリップ40は、また、一対の第2脚46よりなる第2脚部を備えている。第 2脚46は第1脚部と反対の方向にヒンジ部41から突出している。
【0056】 第2脚46は第1脚44と略同一であって、クリップ40はヒンジ部41の中 心を通る仮想線に関して対称形になっている。第2脚46は、基端および先端、 血管係合面45A、および該血管係合面45Aと反対側のクリップ取付け装置接 触面を有している。クリップ30の場合と同様に、クリップ40はアンクランプ 状態とクランプ状態との間で塑性変形可能である。
【0057】 クリップ30のヒンジ部31と異なって、クリップ40のヒンジ部41には円 形貫通孔を備えていない。またクリップ30と異なり、クリップ40の場合には 第1脚44は外側巾を形成する面と、ヒンジ巾H(図4)を形成する外側面とを 有していて、外側脚巾(W)はヒンジ巾(H)より大きく構成されている。
【0058】 クリップ40の寸法構成の一例について述べれば、その全体長さは約0.69 6inch(1.768cm)であり、ヒンジ部41の長さは約0.048inch(0.1 22cm)であり、その厚みは約0.012〜0.016inch(0.0305cm)で あり、その巾寸法は約0.105inch(0.267cm)であり、また脚44,46 の巾寸法は約0.035inch(0.064cm)である。その変形例としては、ヒン ジ部41はさらに長くてもよく、またそれに対応してスロットSを小さくしても よい。
【0059】 図6に本考案の第4実施例に係る外科用クリップ50を示している。このクリ ップ50は主要部において多くの点でクリップ30と同一である。
【0060】 クリップ30の場合と同様に、クリップ50は、一体成形のヒンジ部54を有 しており、該ヒンジ部51は、管状構造体からクリップ50を取外すための装置 と係合するようになった取外し面52を有している。クリップ50は第1脚部を 有しており、該第1脚部はヒンジ部51から突出する一対の第1脚54を有して いる。
【0061】 第1脚54は、基端および先端、血管係合面55、該血管係合面55と反対側 のクリップ取付け装置接触面54を有している。一対の第1脚54は互いに一定 距離離れていて、その間に血管押出スロットSを形成している。このスロットS は第1端57と第2端とを有している。第1端57はヒンジ部51により形成さ れる閉塞端である。
【0062】 クリップ30の場合とは異なり、クリップ50においては、スロットSの第2 端は、先端部19と同様の先端部58により形成される閉塞端である。また、ク リップ30の場合と異なり、クリップ50においては、ヒンジ部51は貫通孔3 6と同様の円形貫通孔53を有している。
【0063】 クリップ50は、また、第2脚部を有しており、この第2脚部は、第1脚部と 反対方向にヒンジ部51から突出する一対の第2脚56を有している。各第2脚 56は第1脚54と略同一であって、クリップ50はヒンジ部51の中心を通る 仮想線に関して対称形になっている。第2脚56は、基端および先端、血管係合 面55A、該血管係合面55Aと反対側のクリップ取付け装置接触面を備えてい る。クリップ30と同様に、クリップ50はアンクランプ状態とクランプ状態と の間で塑性変形自在である。
【0064】 クリップ50の寸法構成の一例を挙げれば、その全体長さは約0.696inch (1.768cm)であり、ヒンジ部51の長さは約0.056inch(0.142cm )であり、その厚みは約0.012〜0.016inchであり、その巾寸法は約0. 105inch(0.267cm)であり、脚54,56の巾寸法は約0.035inch( 0.089cm)である。
【0065】 図7は本考案の第5実施例に係る外科用クリップ60を示している。このクリ ップはクリップ40と実質的に同一である多くの部分を有している。
【0066】 クリップ60は、クリップ40のヒンジ部と異なるヒンジ部61を備えている 。このヒンジ部61は、一体成形であって、取外し用タブ62を有している。タ ブ62は、クリップ40を取外すための装置40と係合するようになった面を有 している。
【0067】 タブ62は、ヒンジ部61およびクリップ60略中間部分に位置しており、ク リップ取外し装置4が、クリップ60に捩りや回転を与えないように血管からク リップ60を取外すべく釣り合いのとれた力を与えるようにしている。さらに、 このタブ62は薄い部分を有しており、この部分は、クリップ取外し装置4のジ ョーが不都合な開きを生じないように、クリップ取外し装置4により具合良く把 持されるようになっている。クリップ取外し装置のジョーの開きを制限すれば、 クリップ60のボデキャビティからの取外しがより容易でかつ便利になる。これ は、その取外し作業が腹腔鏡による手術の際に使用されるカニューレすなわちア クセスチューブ(米国特許第5,152,754又は5,066,288号各明細書 に記載されたアクセスチューブ又はカニューレ)を通してなされねばならないと き、特に重要となる。
【0068】 クリップ40の場合と同様に、クリップ60は第1脚部を有しており、該第1 脚部は、ヒンジ部61から突出する一対の第1脚64より構成している。第1脚 64は、基端および先端、血管係合面65、該血管65の反対側のクリップ取付 け装置接触面を備えている。
【0069】 一対の第1脚64は互いに一定距離離れていて、血管押出スロットSを構成し ている。スロットSは血管係合面65とクリップ取付け装置接触面間を貫通して いる。スロットSは第1端67および第2端を有している。第1端67はヒンジ 部61により形成される閉塞端である。スロットSの第2端は開放端である。
【0070】 クリップ60は、また、第2脚部を有しており、該第2脚部は、第1脚部と反 対側にヒンジ部61から突出する一対の第2脚66より構成している。第2脚6 6は、基端および先端、血管係合面65A、該血管係合面65Aと反対側のクリ ップ取付け装置接触面を備えている。クリップ40と同様に、このクリップ60 はアンクランプ状態とクランプ状態との間で塑性変形可能である。
【0071】 スロットS’は一対の第2脚66間に形成されていて第1脚64間のスロット Sより、ヒンジ部61内に深く延びている。このような幾何学的形状にすること により、クリップ取外し装置4はタブ62に対してより接近することができる。
【0072】 タブ62は、クリップがクランプ状態にあるとき、第1および第2の脚が突出 する方向と略同一方向に突出するようにされる。このタブ62は、クリップ取外 し装置4により把持されるのに都合の良い構造となっている。
【0073】 クリップ60の寸法構成の一例について述べれば、その全体長さは約0.69 6inch(1.768cm)、ヒンジ部61の長さは約0.103inch(0.2616c m)であり、その厚みは約0.012〜0.016inch(0.0305〜0.040 6cm)であり、その巾寸法は約0.105inch(0.267cm)であり、脚64, 66の巾寸法は約0.035inch(0.089cm)である。タブ62は約0.02 5inch(0.064cm)の巾寸法を有するとともに、約0.52inch(0.132c m)の長さ寸法を有している。
【0074】 図8は本考案の第6実施例に係る外科用クリップ70を示している。このクリ ップ70はクリップ60と類似している。
【0075】 クリップ70は一体成形のヒンジ部71を有している。このヒンジ部71は取 外し用タブ72を有しており、該取外し用タブ72は、クリップ70を取外すた めの装置4に係合するようになった面を有している。
【0076】 クリップ60と同様に、クリップ70は第1脚部を有しており、該第1脚部は ヒンジ部71から突出する一対の第1脚74より構成している。第1脚74は、 基端および先端、血管係合面75、および該血管係合面75と反対側のクリップ 取付け装置接触面とを有している。
【0077】 一対の第1脚74は互いに一定距離隔てて構成されていて、その間に血管押出 スロットSを形成している。スロットSは血管係合面75とクリップ取付け装置 接触面との間を貫通している。
【0078】 スロットSは第1端77および第2端76を有している。第1端77はヒンジ 部71により形成される閉塞端である。一方、スロットSの第2端もまた円弧状 先端部78により形成される閉塞端である。
【0079】 クリップ70は、また、第2脚部を有している。第2脚部は、第1脚部と反対 側に向かってヒンジ部71から突出する一対の第2脚79を有している。一対の 第2脚79は、基端および先端、血管係合面75A、該血管係合面75Aと反対 側のクリップ取付け装置接触面とを有している。クリップ60と同様に、このク リップ70はアンクランプ状態とクランプ状態との間で塑性変形自在である。
【0080】 一対の第2脚79間に形成されているスロットS’は、一対の第1脚74間の スロットSよりもヒンジ部71に向かってより深く延びている。このような幾何 学形状とすることにより、クリップ取外し装置4はタブ72に対してより接近す ることができ、さらに、ヒンジ部71を通して血管8をよく見ることができるの である。
【0081】 クリップ70の寸法構成の一例について述べれば、その全体長さは約0.69 6inch(1.768cm)であり、ヒンジ部71の長さは0.088inch(0.22 4cm)であり、その厚み寸法は約0.012〜0.016inchであり、その巾寸法 は約0.165inch(0.267cm)であり、さらに脚74,79の巾寸法は約0 .035inch(0.064cm)である。さらに、タブ72は約0.055inch(0. 0140cm)の長さ寸法を有している。
【0082】 図9は本考案の第7実施例に係る手術用クリップ80を示している。このクリ ップ80はクリップ64と類似している。
【0083】 クリップ80はヒンジ部81を有している。このヒンジ部81は、クリップ6 0のヒンジ部と若干異なっている。一体形成されたヒンジ部81は取外し用タブ 82を有しており、該タブ82は、クリップ80を取外すための装置4と係合す るようにした面を有している。
【0084】 クリップ60と同様に、クリップ80は第1脚部を有しており、該第1脚部は 、ヒンジ部81から突出する一対の第1脚84を有している。第1脚84は、基 端および先端、血管係合面85、および該血管係合面85と反対側のクリップ取 付け装置接触面とを有している。一対の第1脚84は、互いに一定距離離れてい て、その間に血管押出スロットSを形成している。この押出スロットSは血管係 合面85とクリップ取付け装置接触面との間を貫通している。スロットSは第1 端87と第2端とを有している。第1端87はヒンジ部81により形成される閉 塞端である。スロットSの第2端は開放端である。
【0085】 クリップ80は、また、第2脚部を有している。第2脚部は、第1脚部と反対 側にヒンジ部81から突出する一対の第2脚86を有している。第2脚86は、 基端および先端、血管係合面85A、および該血管係合面85Aと反対側のクリ ップ取付け装置接触面とを有している。クリップ60と同様に、クリップ80は アンクランプ状態とクランプ状態との間で塑性変形自在である。
【0086】 クリップ60と異なり、クリップ80においては、一対の第2脚86間にスロ ットS’が形成されていて、該スロットS’はヒンジ部81に向かって延在する 一対の第1脚84間に形成されるスロットSと略同一の程度に、ヒンジ部81に 向かって延びる一対の第2脚86間に形成されている。スロットS’の端部はヒ ンジ端部83により形成されている。ヒンジ端部83を有するヒンジ部81は、 クリップ取外し装置4がクリップ80を把持して血管8から取外すとき、クリッ プ80の曲がりや捩れに対抗する構成となっている。このヒンジ部81は、また 、クリップ取外し装置8がクリップ80を把持するとき、破損に対向し得る構成 となっている。
【0087】 図10は本考案の第8実施例に係る外科用クリップ90を示している。このク リップはクリップ80と類似の構成となっている。
【0088】 クリップ80の場合と同様に、クリップ90は一体成形のヒンジ部91を備え ている。このヒンジ91は端部93とタブ92とを有している。クリップ90は 、ヒンジ部91から突出する一対の第1脚94からなる第1脚部を有している。 第1脚94は、基端および先端、血管係合面95、および該血管係合面95と反 対側のクリップ取付け装置接触面とを有している。
【0089】 一対の第1脚84は互いに平行でかつ一定距離はなれてその間に血管押出スロ ットSを形成している。スロットSは血管係合面95とクリップ取付け装置接触 面との間を貫通している。スロットSは第1端97と第2端とを有している。第 1端97はヒンジ91により形成される閉塞端である。スロットSの第2端は、 また、円弧状端部98により形成される閉塞端である。
【0090】 クリップ90は、また、第1脚部と反対側にヒンジ部91から突出する一対の 第2脚96より構成される第2脚部を有している。第2脚96は、基端および先 端、血管係合面95A、および該血管係合面95Aと反対側のクリップ取付け装 置接触面とを有している。クリップ80と同様に、クリップ90はアンクランプ 状態とクランプ状態との間で塑性変形自在である。
【0091】 図11,14は本考案の第9実施例に係る外科用クリップ100を示している 。
【0092】 クリップ100は、クリップ取外し装置係合面102を有するヒンジ部101 を有している。クリップ100は、ヒンジ部101から突出する一対の第1脚1 04よりなる第1脚部を備えている。第1脚104は、基端および先端、血管係 合面105、および該血管係合面105と反対側のクリップ取付け装置接触面1 06とを有している。
【0093】 一対の第1脚104は互いに平行で一定距離離れていてその間に血管押出スロ ットSを形成している。スロットSは血管係合面105とクリップ取付け装置接 触面106との間を貫通している。スロットSは第1端107と第2端とを有し ている。第1端107はヒンジ部101により形成される閉塞端である。スロッ トSの第2端もまた円弧状先端部117により形成される閉塞端である。
【0094】 前記したそれぞれのクリップと異なり、このクリップ100は、ヒンジ部10 1から第1脚部と反対の方向に突出するただ1つの第2脚116からなる第2脚 部を有している。第2脚116は、基端および先端、血管係合面109、および 血管係合面109と反対側のクリップ取付け装置接触面110とを有している。 クリップ100はアンクランプ状態とクランプ状態との間で塑性変形自在である 。
【0095】 血管係合面109は、血管8の組織に係合するものであるとともに、血管8の 一部がスロットS内に押出されてゆがんだ形状を形成するようになっている。
【0096】 図17は本考案の第10実施例に係る外科用クリップ10’を示している。こ のクリップ10’はクリップ10と本質的に同一部分を多く共通にしている。共 通する部分については図10で使用される符号に「’」を付して示している。
【0097】 クリップ10と同様に、クリップ10’は一体成形のヒンジ部11’を備えて いる。このヒンジ部11’は、管状構造体からクリップ10’を取り外すための 装置4により係合されるようになった取外し面12’を有している。クリップ1 0’は、ヒンジ部11’から突出する一対の第1脚14’から構成される第1脚 部を有している。第1脚14’は、基端および先端、血管係合面16’、および 該血管係合面16’と反対側のクリップ取付け装置接触面とを有している。
【0098】 一対の第1脚14’は互いに一定距離離れていて、その間に血管押出スロット Sを形成している。このスロットSは血管係合面16’とクリップ取付け装置接 触面との間を貫通している。スロットSは第1閉塞端17’と第2閉塞端18’ とを有している。
【0099】 一対の第1脚14’は互いに平行である。第1脚14’の先端は円弧状先端部 19’により接続されていて一体化されている。この円弧状先端部19’はスロ ットSの第2閉塞端18’を形成している。
【0100】 クリップ10’は、また、第1脚部と反対側にヒンジ部11’から突出する一 対の第2脚20’より構成される第2脚部を有している。第2脚20’は、基端 および先端、血管係合面、および該血管係合面と反対側のクリップ取付け装置接 触面とを有している。クリップ10と同様に、クリップ10’はアンクランプ位 置とクランプ位置との間で塑性変形自在である。
【0101】 クリップ10と異なり、クリップ10’においては、第2脚20’間に形成さ れるスロットの第2端は開口端としている。またクリップ10と異なって、クリ ップ10’は、クリップの中間部を通りかつクリップ10’の長手軸に対して直 交する軸に関して対称形にはなっていない。
【0102】 クリップ10における脚20’のための先端部が存在しないことにより、クリ ップ10の場合に比較してクリップが管状構造体から容易に取外すことができる 。さらに、円弧状先端部19’は、クリップ10’をクリップを閉じるジョーに 向けて前進させかつ供給するためのクリップ取付け装置の内部構造において利用 されるところの便利な構造を提供する。
【図1】 本考案の第1実施例に係る外科用クリップの
使用状態を示す平面図である。このクリップは解剖学的
管状構造体を把持している。また図には、クリップを管
状構造体から取り外すための装置が表れている。
使用状態を示す平面図である。このクリップは解剖学的
管状構造体を把持している。また図には、クリップを管
状構造体から取り外すための装置が表れている。
【図2】 図1の2−2線断面図である。
【図3】 本考案の第2実施例に係る外科用クリップを
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面の側が表れている。
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面の側が表れている。
【図4】 図1,2に示した外科用クリップを構成する
ために用いられるブランクの平面図である。図はクリッ
プ取付け装置の支持面を示している。
ために用いられるブランクの平面図である。図はクリッ
プ取付け装置の支持面を示している。
【図5】 本考案の第3実施例に係る外科用クリップを
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
にはクリップ取付け装置に対する接触面が表われてい
る。
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
にはクリップ取付け装置に対する接触面が表われてい
る。
【図6】 本考案の第4実施例に係る外科用クリップを
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面が表われている。
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面が表われている。
【図7】 本考案の第5実施例に係る外科用クリップを
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面が表われている。
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面が表われている。
【図8】 本考案の第6実施例に係る外科用クリップを
構成するために用いられるブランクを示す。図には血管
係合面が表われている。
構成するために用いられるブランクを示す。図には血管
係合面が表われている。
【図9】 本考案の第7実施例に係る外科用クリップを
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面が表われている。
構成するために用いられるブランクの平面図である。図
には血管係合面が表われている。
【図10】 本考案の第8実施例に係る外科用クリップ
を構成するために用いられるブランクの平面図である。
図には血管係合面が表われている。
を構成するために用いられるブランクの平面図である。
図には血管係合面が表われている。
【図11】 本考案の第9実施例に係る外科用クリップ
を構成するために用いられるブランクの平面図である。
図には血管係合面が表われている。
を構成するために用いられるブランクの平面図である。
図には血管係合面が表われている。
【図12】 図4のブランクを折り曲げて形成したクリ
ップの斜視図である。図示の折り曲げ形状はクリップ取
付け装置の開口ジョーに挿入する形態である。
ップの斜視図である。図示の折り曲げ形状はクリップ取
付け装置の開口ジョーに挿入する形態である。
【図13】 図5のブランクを折り曲げて形成したクリ
ップの斜視図である。折り曲げ形状はクリップ取付け装
置の開口ジョー内に挿入する形態である。
ップの斜視図である。折り曲げ形状はクリップ取付け装
置の開口ジョー内に挿入する形態である。
【図14】 図11のブランクを折り曲げて形成したク
リップの斜視図である。折り曲げ形状はクリップ取付け
装置の開口ジョー内に挿入する形態である。
リップの斜視図である。折り曲げ形状はクリップ取付け
装置の開口ジョー内に挿入する形態である。
【図15】 本考案に係るクリップを解剖学的管状構造
体から取り外すためのクリップ取外し装置の側面図であ
る。
体から取り外すためのクリップ取外し装置の側面図であ
る。
【図16】 一端が切断されている管状構造体に一対の
従来クリップを取り付けた状態を示す平面図である。
従来クリップを取り付けた状態を示す平面図である。
【図17】 本考案の第10実施例に係る外科用クリッ
プを構成するために用いられるブランクの平面図であ
る。図には血管係合面が表われている。
プを構成するために用いられるブランクの平面図であ
る。図には血管係合面が表われている。
L 第1方向 C 端部,
切断端部 S,S’ 血管押出スロット D 第1巾
寸法 W 外側巾 H ヒンジ
巾 4 クリップ取外し装置 8 解剖学
的管状構造体,血管 10,10’ 外科用クリップ 11,1
1’ ヒンジ部 12,12’ 取外し面 14,1
4’ 第1脚 15 血管係合面 16,16’ クリップ取付け装置接触面 17,17’ 第1端 18,1
8’ 第2端 19,19’ 円弧状先端部 20,2
0’ 第2脚 25 血管係合面 26 クリ
ップ取付け装置接触面 30 外科用クリップ 31 ヒン
ジ部 32 取外し面 33 第2
脚 34 第1脚 35,35
A 血管係合面 36 貫通孔 37 第1
端 41 ヒンジ部 42 取外
し面 43 クリップ取付け装置接触面 44 第1
脚 46 第2脚 47 第1
端 50 外科用クリップ 51 ヒン
ジ部 52 取外し面 53 貫通
孔 54 第1脚 55,55
A 血管係合面 56 第2脚 57 第1
端 58 先端部 60 外科
用クリップ 61 ヒンジ部 62 タブ 64 第1脚 65,65
A 血管係合面 66 第2脚 67 第1
端 70 外科用クリップ 71 ヒン
ジ部 72 タブ 74 第1
脚 75,75A 血管係合面 76 第2
端 77 第1端 78 円弧
状先端部 79 第2脚 80 外科
用クリップ 81 ヒンジ部 82 タブ 83 ヒンジ端部 84 第1
脚 85,85A 血管係合面 86 第2
脚 87 第1端 90 外科
用クリップ 91 ヒンジ部 92 タブ 93 端部 94 第1
脚 95,95A 血管係合面 96 第2
脚 97 第1端 98 円弧
状端部 100 外科用クリップ 101 ヒ
ンジ部 102 クリップ取外し装置係合面 104 第
1脚 105 血管係合面 106 クリップ取付け装置接触面 107 第1端 109 血
管係合面 110 クリップ取付け装置接触面 116 第
2脚 117 円弧状端部
切断端部 S,S’ 血管押出スロット D 第1巾
寸法 W 外側巾 H ヒンジ
巾 4 クリップ取外し装置 8 解剖学
的管状構造体,血管 10,10’ 外科用クリップ 11,1
1’ ヒンジ部 12,12’ 取外し面 14,1
4’ 第1脚 15 血管係合面 16,16’ クリップ取付け装置接触面 17,17’ 第1端 18,1
8’ 第2端 19,19’ 円弧状先端部 20,2
0’ 第2脚 25 血管係合面 26 クリ
ップ取付け装置接触面 30 外科用クリップ 31 ヒン
ジ部 32 取外し面 33 第2
脚 34 第1脚 35,35
A 血管係合面 36 貫通孔 37 第1
端 41 ヒンジ部 42 取外
し面 43 クリップ取付け装置接触面 44 第1
脚 46 第2脚 47 第1
端 50 外科用クリップ 51 ヒン
ジ部 52 取外し面 53 貫通
孔 54 第1脚 55,55
A 血管係合面 56 第2脚 57 第1
端 58 先端部 60 外科
用クリップ 61 ヒンジ部 62 タブ 64 第1脚 65,65
A 血管係合面 66 第2脚 67 第1
端 70 外科用クリップ 71 ヒン
ジ部 72 タブ 74 第1
脚 75,75A 血管係合面 76 第2
端 77 第1端 78 円弧
状先端部 79 第2脚 80 外科
用クリップ 81 ヒンジ部 82 タブ 83 ヒンジ端部 84 第1
脚 85,85A 血管係合面 86 第2
脚 87 第1端 90 外科
用クリップ 91 ヒンジ部 92 タブ 93 端部 94 第1
脚 95,95A 血管係合面 96 第2
脚 97 第1端 98 円弧
状端部 100 外科用クリップ 101 ヒ
ンジ部 102 クリップ取外し装置係合面 104 第
1脚 105 血管係合面 106 クリップ取付け装置接触面 107 第1端 109 血
管係合面 110 クリップ取付け装置接触面 116 第
2脚 117 円弧状端部
フロントページの続き (72)考案者 ラッセル・ジェイムズ・レッドモンド アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)考案者 ジョン・マイケル・バーカー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)考案者 マイク・コリンソン アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)考案者 エリック・ジュリアス・ドナルドソン アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)考案者 アラン・ジェローム・ソリントジェス アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし) (72)考案者 ロバート・マイケル・アイアリー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし)
Claims (7)
- 【請求項1】 管状組織構造体を閉塞するための外科用
クリップにして、 一体成形のヒンジ部と、第1脚部と第2脚部とを備えて
なり、 ヒンジ部は、クリップを管状組織構造体から取り外すた
めのクリップ取外し装置に係合するようにした複数の面
を有し、 第1脚部はヒンジ部から突出する一対の第1脚を有し、
該第1脚は、基端および先端と、組織係合面と、該組織
係合面と反対側のクリップ取付け装置接触面とを有し、 一対の第1脚は互いに一定距離離れていてその間に組織
押出スロットを形成し、該スロットは、組織係合面とク
リップ取付け装置接触面との間を貫通しているとともに
ヒンジ部により形成される閉塞端を形成する第1端を有
し、 第2脚部はヒンジ部から突出する少なくとも1つの第2
脚を有し、該少なくとも1つの第2脚は、基端および先
端と、組織係合面と、該組織係合面と反対側のクリップ
取付け装置接触面とを有し、 上記クリップはアンクランプ位置とクランプ位置との間
で塑性変形自在であって、アンクランプ位置では、第2
脚部の組織係合面が第1脚部の組織係合面から離れてお
り、一方、クランプ位置においては、第1および第2の
脚部の各組織係合面がアンクランプ位置の場合よりも互
いに近付いているとともに、管状組織構造体が第1およ
び第2の脚部の各組織係合面の間に挾圧された状態であ
りかつ組織が組織押出スロット内に押し出されており、 ヒンジ部は組織押出スロットの第1閉塞端を形成するた
めに第1脚間に構成される部分を有し、クリップ取外し
装置が係合するようになった上記面は、該クリップ取外
し装置がクランプ位置にあるときのクリップを管状組織
構造体から取外すための取外し力を生ずるような位置
に、位置決めされていることを特徴とする外科用クリッ
プ。 - 【請求項2】 クリップが上記管状組織構造体から該構
造体の長手方向に対する略直交方向にスライド移動を阻
止するための構造が上記第1および第2の脚の先端に備
えられていないことを特徴とする請求項1記載の外科用
クリップ。 - 【請求項3】 クランプ位置において、上記脚がクラン
プ位置からアンクランプ位置に移動することによりクリ
ップが管状組織構造体からスライドするとき、その脚の
移動を阻止する構造を上記第1および第2脚の先端に備
えられていないことを特徴とする請求項1記載の外科用
クリップ。 - 【請求項4】 管状組織構造体を閉塞するための外科用
クリップにして、 ヒンジ部と、第1脚部と第2脚部とを備えてなり、 ヒンジ部は、クリップを管状組織構造体から取り外すた
めの装置に係合するようにした複数の面を有し、 第1脚部はヒンジ部を有し、該第1脚は、基端および先
端と、組織係合面と、該組織係合面と反対側のクリップ
取付け装置接触面とを有し、 一対の第1脚は互いに一定距離離れていてその間に組織
押出スロットを形成し、該スロットは組織係合面とクリ
ップ取付け装置接触面との間を貫通しているとともに、
閉塞端を形成する第1端を有し、 第2脚部はヒンジ部から突出する少なくとも1つの第2
脚を有し、該少なくとも1つの第2脚は、基端および先
端と、組織係合面と、該組織係合面と反対側のクリップ
取付け装置接触面とを有し、 上記クリップはアンクランプ位置とクランプ位置との間
で塑性変形自在であって、アンクランプ位置では、第2
脚部の組織係合面が第1脚部の組織係合面から離れてお
り、一方、クランプ位置においては、第1および第2の
脚部の各組織係合面がアンクランプ位置の場合よりも互
いに近付いているとともに、管状組織構造体が第1およ
び第2の脚部の各組織係合面の間に挾圧された状態であ
りかつ組織が組織押出スロット内に押し出されており、 クリップがクランプ位置にあるときに、クリップ取外し
装置によりクリップを把持しかつクリップを管状組織構
造体から引き出すことによりクリップを管状組織構造体
から取り外すようにしたことを特徴とする外科用クリッ
プ。 - 【請求項5】 クリップが管状組織構造体から該構造体
の長手方向に対する略直交方向のスライド移動を阻止す
るための構造が上記第1および第2の脚の先端に備えら
れていないことを特徴とする請求項4記載の外科用クリ
ップ。 - 【請求項6】 クランプ位置において、上記脚がクラン
プ位置からアンクランプ位置に移動することにより、ク
リップが管状組織構造体からスライドするとき、その脚
の移動を阻止する構造が上記第1および第2脚の先端に
備えられていないことを特徴とする請求項4記載の外科
用クリップ。 - 【請求項7】 上記ヒンジ部は円形の貫通孔を有するこ
とを特徴とする請求項4記載の外科用クリップ。
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