JPH06115998A - 水硬性組成物の製造方法 - Google Patents

水硬性組成物の製造方法

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JPH06115998A
JPH06115998A JP4292088A JP29208892A JPH06115998A JP H06115998 A JPH06115998 A JP H06115998A JP 4292088 A JP4292088 A JP 4292088A JP 29208892 A JP29208892 A JP 29208892A JP H06115998 A JPH06115998 A JP H06115998A
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cao
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furnace slag
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JP4292088A
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Kazuya Nakatsu
和也 中津
Toru Higaki
徹 檜垣
Hisami Negishi
久美 根岸
Sumuto Ikeda
澄人 池田
Koji Goto
孝治 後藤
Yukinori Yamazaki
之典 山崎
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Nihon Cement Co Ltd
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Nihon Cement Co Ltd
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B5/06Ingredients, other than water, added to the molten slag or to the granulating medium or before remelting; Treatment with gases or gas generating compounds, e.g. to obtain porous slag
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B7/14Cements containing slag
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の組成及び所定の粉末度の主に非晶質物
からなる水硬性組成物を、効率良く、しかも廉価に製造
できる方法を提供すること。 【構成】 高炉から排出された高炉スラグ溶融物に、粒
径が5〜50mmで、CaO源、又はSiO2 源の一
種、又はこれらの二種以上の混合物であるAl2 3
分調整材を添加し溶融させ、該高炉スラグ溶融物をCa
O/SiO2 (モル比)が0.8〜1.5のCaOとS
iO2 を主成分とし、Al2 3 を1重量%以上12重
量%未満含有した溶融物に調整した後、該溶融物を急冷
し、粉末度が3000cm2 /g以上となるまで粉砕す
る、主に非晶質物からなる水硬性組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水硬性組成物の製造方
法に関し、特に、CaO/SiO2 (モル比)が0.8
〜1.5のCaOとSiO2 を主成分とし、Al2 3
を1重量%以上12重量%未満含有し、その粉末度が3
000cm2 /g以上の主に非晶質物からなる水硬性組
成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】ダム、長大橋梁の下部構造
物、高層建築の基礎、LNGタンクや原子力発電所の底
盤などのマスコンクリートを使用した建築工事では、セ
メントの水和熱が、硬化したコンクリート内部に蓄積
し、その温度が上昇する。そのため、コンクリートの内
部と外気温に近い表層部との間に温度差が生じ、これに
起因してひび割れが生じ易くなる。そこで、上記工事の
ような場合には、JISで規定された中庸熱ポルトラン
ドセメント、高炉セメント、フラアッシュセメント等が
使用されている。
【0003】しかし、大型工事がますます増加する今
日、従来より多用されている上記中庸熱ポルトランドセ
メント等では、その発現強度は十分ではあるが、水和熱
が7日材令で50〜70cal/gと依然高く、実際の
施行では、コンクリート混練物の打設後、散水したり或
いは数日放置したりして、蓄積した水和熱を放散させ、
その後、打ち継いで行く工法を採用せざるを得なかっ
た。
【0004】そこで、本発明者らは、種々の試験・研究
の結果、CaO/SiO2 (モル比)が0.8〜1.5
のCaOとSiO2 を主成分とし、Al2 3 を1重量
%以上12重量%未満含有し、その粉末度が3000c
2 /g以上の主に非晶質物からなる水硬性組成物が、
発現強度が高く、しかも低発熱型のセメントとなること
を見出し、先に、その関連出願を行なった(特願平3−
161975)。
【0005】しかしながら、上記組成の水硬性組成物
を、効率良く、しかも廉価に製造できる技術が現在まだ
確立されておらず、その出現が強く要望されていた。
【0006】本発明は、上述した要望に対処するためな
されたものであって、その目的は、CaO/SiO
2 (モル比)が0.8〜1.5のCaOとSiO2 を主
成分とし、Al2 3 を1重量%以上12重量%未満含
有し、その粉末度が3000cm2 /g以上の主に非晶
質物からなる上記水硬性組成物を、効率良く、しかも廉
価に製造できる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、製鉄用高炉から排出される高炉スラグを主
原料として利用し、上記組成の水硬性組成物を製造する
方法である。
【0008】即ち、上記高炉スラグには、CaOが38
〜43%、SiO2 が30〜35%含有されており、C
aO/SiO2 のモル比は、1.16〜1.5である。
また、その他の成分として、Al2 3 が12〜17
%、MgOが2〜8%、MnOが2%以下、TiO2
2%、Sが約1%、FeOが1%以下それぞれ含まれて
いる。従って、かかる高炉スラグを主原料とし、Al2
3 成分調整材を適宜添加することにより、容易にCa
O/SiO2 (モル比)が0.8〜1.5の範囲にある
CaOとSiO2 を主成分とし、Al2 3 を1重量%
以上12重量%未満の範囲で含有した水硬性組成物を製
造することができる。
【0009】また、高炉スラグは、1400〜1500
°Cの高温で製鉄用高炉から排出されるため、例えば該
高炉スラグ排出口に高温溶融炉等を設置し、溶融状態に
ある高炉スラグを直接上記高温溶融炉に導き、Al2
3 成分調整材を適宜添加し、該高炉スラグ中のAl2
3 成分を調整した後、急冷して主に非晶質物からなる水
硬性組成物を製造すれば、高炉スラグの有している熱エ
ネルギーを有効に利用することができ、前記組成の水硬
性組成物を、1kg製造するに当たり、150〜350
kcalのエネルギーの節約となり、効率良く、しかも
廉価に上記組成の水硬性組成物を製造できることとな
る。
【0010】さらに、上記方法によると、一度冷却され
た高炉スラグを原料とし、Al2 3 成分調整材と共に
再加熱し、溶融する製造方法に比べ、予め溶融状態にあ
る高炉スラグ中にAl2 3 成分調整材を投入し、溶融
させるため、該溶融物が短時間で均一な組成となり、初
期(材令1週)強度が、30〜60kgf/cm2 程度
向上した水硬性組成物を得ることができる。
【0011】ここで、上記Al2 3 成分調整材として
は、石灰石、石灰質岩石、生石灰等のCaO源、又は珪
石、珪岩、石英等のSiO2 源の一種、又はこれらの二
種以上の混合物を用いることができる。また、各種のポ
ルトランドセメントやコンクリート廃材等を用いること
も可能である。
【0012】また、Al2 3 成分調整材の粒径として
は、5〜50mmのものが好ましく、塊状及び造粒状態
で加えることができる。これは、Al2 3 成分調整材
の粒径が、5mm未満の細かいものとなると、高温溶融
炉内へ該調整材を添加した時、高温の熱風により飛散し
てしまい、十分に高炉スラグ中のAl2 3 成分を調整
することができなくなるためであり、また、粒径が50
mmを越えるものとなると、添加したAl2 3 成分調
整材が溶融しきれず残存する場合があり、また溶融物の
組成が部分的に不均一となり、得られた水硬性組成物の
水硬性が低下するためである。
【0013】さらに、Al2 3 成分調整材の添加量
は、高炉スラグの組成、或いは該調整材の種類、粒径等
によって左右され、一概に論ずることはできないが、概
ね高炉スラグ量に対して50〜300重量%添加すれ
ば、高炉スラグから目的とする上記組成の水硬性組成物
を得ることができる。
【0014】なお、上記溶融物の組成をより均一にする
ためには、上記Al2 3 成分調整材を添加した後、慣
用の方法で機械的に溶融物を攪拌する方法を採用するこ
とができる。また、溶融物を急冷する方法としては、従
来から行なわれている圧縮空気などで溶融物を吹き飛ば
す風砕や、溶融物を水中に落下させ、急冷する水砕等に
より行なうことができる。さらに、得られた水硬性組成
物を所定の粉末度まで粉砕する方法は、セメント製造業
で用いられているボールミル、竪型ミルなどを使用し
た、一般的な粉砕方法が適用できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明を詳細に説明する。
【0016】−実施例1− CaO/SiO2 (モル比)が1.20のCaOとSi
2 を主成分とし、Al2 3 を10重量%含有する主
に非晶質物からなる水硬性組成物を、以下に示す方法で
製造した。
【0017】まず、表1に示す組成で、その粉末度が3
800cm2 /gの住友金属(株)社製の高炉スラグA
を、1160重量部入れた白金るつぼを1600°Cに
保持された高温溶融炉内に入れ、30分間保持して溶融
状態のスラグを作製した。
【0018】
【表1】
【0019】つぎに、Al2 3 成分調整材として、表
2に示す組成で、その粒径が5〜20mmの奥多摩工業
(株)社製の石灰岩を840重量部と、表3に示す組成
で、その粒径が5〜15mmの埼玉県御堂産珪石を48
0重量部とを上記白金るつぼ内に投入し、さらに45分
間保持して溶融した後、該白金るつぼを高温溶融炉から
取り出し、溶融物を水中に落下させ急冷した。
【0020】
【表2】
【表3】
【0021】得られた急冷物のガラス化率を、XRD及
び顕微鏡により測定すると共に、該急冷物を鉄製ボール
ミルで粉砕し、その粉末度が5000cm2 /gの水硬
性組成物を作製し、該水硬性組成物に刺激材として普通
ポルトランドセメントを内割で10重量%添加し、セメ
ントを製造した。
【0022】得られたセメントを用い、JIS R 5
201に従い、セメント520重量部、水道水338重
量部、及び標準砂1040重量部をホパートミキサーを
用い混練し、モルタルを作製した。作製したモルタルを
幅4cm,厚さ4cm,長さ16cmの供試体に成形
し、材令に応じて該モルタルの圧縮強さを測定した。ま
た、水和熱は、上記セメント100重量部に水50重量
部を加え、3分間混練し、得られたペーストについて、
JIS R 5203に規定された「セメントの水和熱
測定方法」に準じ、その水和熱を測定した。
【0023】得られた測定結果を用い、材令13週の圧
縮強度/水和熱を求めた。各測定結果を、表5及び表6
に記載する。
【0024】−実施例2− 上記実施例1で用いたAl2 3 成分調整材である奥多
摩工業(株)社製の石灰岩と、埼玉県御堂産珪石との粒
径を、各々35〜50mmのものと、25〜45mmの
ものとに変更し、他は実施例1と同様の条件で実験を行
ない、そのガラス化率、圧縮強さ、及び水和熱の測定を
行なった。その測定結果を、表5及び表6に併記する。
【0025】−実施例3− CaO/SiO2 (モル比)が1.20のCaOとSi
2 を主成分とし、Al2 3 を10重量%含有する主
に非晶質物からなる水硬性組成物を、以下に示す方法で
製造した。
【0026】まず、Al2 3 成分調整材として、表2
に示す組成の奥多摩工業(株)社製の石灰岩と、表3に
示す組成の埼玉県御堂産珪石とを、各々粉末度3000
cm2 /gになるように粉砕した後、これらの石灰岩と
珪石とを、その重量比で7:4の割合で混合し、バイン
ダーとしてポリブチルアルコールを、溶媒としてエチル
アルコールをそれぞれ加えて造粒した。
【0027】この造粒物を、100°Cで24時間乾燥
した後、1000°Cで3時間仮焼し、得られた造粒物
を5mmのふるいを用い、5mm以上の造粒物と、5m
m未満の細かい造粒物とに分離した。
【0028】ついで、実施例1で使用した住友金属
(株)社製の高炉スラグAを、1160g入れた白金る
つぼを1600°Cに保持された高温溶融炉内に入れ、
30分間保持して溶融状態のスラグを作製し、上記分離
した5mm以上の造粒物を、950g該白金るつぼ内に
投入し、さらに45分間保持して溶融した後、該白金る
つぼを高温溶融炉内から取り出し、溶融物を水中に落下
し急冷した。
【0029】得られた急冷物を用い、実施例1と同様に
XRD及び顕微鏡によるガラス化率の測定、及びモルタ
ルの圧縮強さと、ペーストによる水和熱の測定を行なっ
た。その測定結果を、表5及び表6に併記する。
【0030】−実施例4− CaO/SiO2 (モル比)が0.90のCaOとSi
2 を主成分とし、Al2 3 を11重量%含有する主
に非晶質物からなる水硬性組成物を、以下に示す方法で
製造した。
【0031】まず、実施例1で使用した住友金属(株)
社製の高炉スラグAの代わりに、表4に示す組成で、そ
の粉末度が3800cm2 /gの住友金属(株)社製の
高炉スラグBを、1160重量部入れた白金るつぼを1
600°Cに保持された高温溶融炉内に入れ、30分間
保持して溶融状態のスラグを作製した。
【0032】
【表4】
【0033】その後、Al2 3 成分調整材として、表
3に示す組成で、その粒径が5〜15mmの埼玉県御堂
産珪石を200重量部上記白金るつぼ内に投入し、さら
に45分間保持して溶融した後、該白金るつぼを高温溶
融炉内から取り出し、溶融物を水中に落下させ急冷し
た。
【0034】得られた急冷物を用い、実施例1と同様に
XRD及び顕微鏡によるガラス化率の測定、及びモルタ
ルの圧縮強さと、ペーストによる水和熱の測定を行なっ
た。その測定結果を、表5及び表6に併記する。
【0035】−実施例5− CaO/SiO2 (モル比)が1.50のCaOとSi
2 を主成分とし、Al2 3 を11.8重量%含有す
る主に非晶質物からなる水硬性組成物を、下記の方法で
製造した。
【0036】先ず、表4に示す組成で、その粉末度が3
800cm2 /gの住友金属(株)社製の高炉スラグB
を、1160重量部入れた白金るつぼを1600°Cに
保持された高温溶融炉内に入れ、30分間保持して溶融
状態のスラグを作製した。
【0037】その後、Al2 3 成分調整材として、上
記実施例4の埼玉県御堂産珪石に代えて、表2に示す組
成で、その粒径が5〜20mmの奥多摩工業(株)社製
の石灰岩を110重量部上記白金るつぼ内に投入し、さ
らに45分間保持して溶融した後、該白金るつぼを高温
溶融炉内から取り出し、溶融物を水中に落下させ急冷し
た。
【0038】この急冷物を用い、実施例1と同様にXR
D及び顕微鏡によるガラス化率の測定、及びモルタルの
圧縮強さと、ペーストによる水和熱の測定を行なった。
その測定結果を、表5及び表6に併記する。
【0039】−比較例1− 上記実施例1で用いたAl2 3 成分調整材である奥多
摩工業(株)社製の石灰岩と、埼玉県御堂産珪石との粒
径を、各々65〜85mmのものと、60〜85mmの
ものとに変更し、他は実施例1と同様の条件で実験を行
ない、そのガラス化率、圧縮強さ、及び水和熱の測定を
行なった。その測定結果を、表5及び表6に併記する。
【0040】−比較例2− 上記実施例3において分離した5mm未満の細かい造粒
物を、Al2 3 成分調整材として使用し、他は実施例
3と同様の条件で実験を行ない、そのガラス化率、圧縮
強さ、及び水和熱の測定を行なった。その測定結果を、
表5及び表6に併記する。
【0041】−比較例3− 上記実施例1で用いた高炉スラグAと、上記実施例3で
用いた粉末度3000cm2 /gの石灰岩と珪石とを、
各々重量比で、29:21:12の割合で混合し、実施
例3の方法で造粒し、乾燥、仮焼を行なった。
【0042】得られた仮焼物を白金るつぼに入れ、16
00°Cに保持された高温溶融炉内に45分間保持して
溶融した後、該白金るつぼを高温溶融炉内から取り出
し、溶融物を水中に落下させ急冷した。
【0043】この急冷物を用い、実施例1と同様にXR
D及び顕微鏡によるガラス化率の測定、及びモルタルの
圧縮強さと、ペーストによる水和熱の測定を行なった。
その測定結果を、表5及び表6に併記する。
【0044】
【表5】
【表6】
【0045】表5及び6から、本発明にかかる水硬性組
成物の製造方法により、CaO/SiO2 (モル比)が
0.8〜1.5の範囲にあるCaOとSiO2 を主成分
とし、Al2 3 を1重量%以上12重量%未満の範囲
で含有した主に非晶質物からなる水硬性組成物が得られ
ることが判明する。また、得られた該水硬性組成物は、
その粉末度が3000cm2 /g以上に粉砕され、必要
に応じて刺激材を添加することにより、発現強度が高
く、しかも低発熱型のセメントとなり、初期強度も30
〜60kgf/cm2 向上していることが判明する。
【0046】これに対し、Al2 3 成分調整材とし
て、その粒径が50mmを越えるものを使用した場合
(比較例1)、及び5mm未満の細かいものを使用した
場合(比較例2)には、高炉スラグ中のAl2 3 成分
の調整が不十分なものとなり、共に得られた水硬性組成
物中のAl2 3 成分は、12重量%を越えるものとな
り、その材令13週の圧縮強度/水和熱の値は、共に低
いものとなることが判明する。また、一度冷却された高
炉スラグを原料とし、上記組成の水硬性組成物を製造し
た場合(比較例3)には、その初期強度が低いものとな
ることが判明する。
【0047】
【発明の効果】以上、説明した本発明にかかる水硬性組
成物の製造方法によれば、CaO/SiO2 (モル比)
が0.8〜1.5のCaOとSiO2 を主成分とし、A
2 3 を1重量%以上12重量%未満含有し、その粉
末度が3000cm2 /g以上の主に非晶質物からなる
水硬性組成物を、効率良く、しかも廉価に製造でき、得
られた水硬性組成物は、必要に応じて刺激材を添加する
ことにより、発現強度が高く、しかも初期強度が優れた
低発熱型のセメントとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 孝治 千葉県市川市市川南3−14−16−890 (72)発明者 山崎 之典 千葉県市川市南八幡4−12−5−1201

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CaO/SiO2 (モル比)が0.8〜
    1.5のCaOとSiO2 を主成分とし、Al2 3
    1重量%以上12重量%未満含有し、その粉末度が30
    00cm2 /g以上の主に非晶質物からなる水硬性組成
    物の製造方法において、高炉から排出された高炉スラグ
    溶融物に、Al2 3 成分調整材を添加し溶融させ、該
    高炉スラグ溶融物を上記組成の溶融物に調整した後、該
    溶融物を急冷し、上記粉末度まで粉砕することを特徴と
    する水硬性組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記添加するAl2 3 成分調整材が、
    石灰石、石灰質岩石、生石灰等のCaO源、又は珪石、
    珪岩、石英等のSiO2 源の一種、又はこれらの二種以
    上の混合物であることを特徴とする、請求項1記載の水
    硬性組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記添加するAl2 3 成分調整材が、
    5〜50mmの塊状及び造粒状態であることを特徴とす
    る、請求項1記載の水硬性組成物の製造方法。
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