JPH06114026A - 化学シフトイメージング方法 - Google Patents
化学シフトイメージング方法Info
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- JPH06114026A JPH06114026A JP4267327A JP26732792A JPH06114026A JP H06114026 A JPH06114026 A JP H06114026A JP 4267327 A JP4267327 A JP 4267327A JP 26732792 A JP26732792 A JP 26732792A JP H06114026 A JPH06114026 A JP H06114026A
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- chemical shift
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 目的の周波数成分を挟むように複数種類の不
要な周波数成分が分布している場合に、それら不要な周
波数成分だけを良好に抑制することが出来るようにした
化学シフトイメージング方法を提供する。 【構成】 化学シフト選択パルスとして１，３，３，１
パルスＣＢを印加して目的の周波数成分を挟むように分
布する複数種類の不要な周波数成分だけを励起し、それ
ら不要な周波数成分をスポイラＳＰＢにより抑制したの
ち、目的の周波数成分についてイメージングのためのデ
ータ収集を行う。
要な周波数成分が分布している場合に、それら不要な周
波数成分だけを良好に抑制することが出来るようにした
化学シフトイメージング方法を提供する。 【構成】 化学シフト選択パルスとして１，３，３，１
パルスＣＢを印加して目的の周波数成分を挟むように分
布する複数種類の不要な周波数成分だけを励起し、それ
ら不要な周波数成分をスポイラＳＰＢにより抑制したの
ち、目的の周波数成分についてイメージングのためのデ
ータ収集を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、化学シフトイメージ
ング方法に関し、更に詳しくは、ＣＨＥＳＳ（chemical
shift selective）法を適用した化学シフトイメージン
グ方法に関する。
ング方法に関し、更に詳しくは、ＣＨＥＳＳ（chemical
shift selective）法を適用した化学シフトイメージン
グ方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＭＲＩ装置では、化学シフトの異なる周
波数ごとに、例えば水画像，脂肪画像などを得る化学シ
フトイメージング方法が実施されている。図８は、化学
シフトイメージング方法に用いられるＣＨＥＳＳ法のパ
ルスシーケンスの例示図である。このパルスシーケンス
Ｃでは、化学シフト選択パルス（sincパルス）ＣＣを印
加して不要な周波数成分を励起し、次にディフェーズ勾
配Ｄを加えて前記励起した不要な周波数成分を実効的に
ゼロに抑制する。そして、励起パルスＲＦＣを印加する
と共にＧｚ軸にスライス勾配ＳＬを加え，Ｇｘ軸に位相
エンコード勾配ＰＥを加えると共にＧｙ軸にグラジエン
トエコー用勾配ＧＥを加え，Ｇｙ軸にリード勾配ＲＥを
加えて、目的の周波数成分によるグラジエントエコーＥ
Ｃを採取する。採取されたグラジエントエコーＥＣに基
づいて目的の周波数成分についての画像が得られる。
波数ごとに、例えば水画像，脂肪画像などを得る化学シ
フトイメージング方法が実施されている。図８は、化学
シフトイメージング方法に用いられるＣＨＥＳＳ法のパ
ルスシーケンスの例示図である。このパルスシーケンス
Ｃでは、化学シフト選択パルス（sincパルス）ＣＣを印
加して不要な周波数成分を励起し、次にディフェーズ勾
配Ｄを加えて前記励起した不要な周波数成分を実効的に
ゼロに抑制する。そして、励起パルスＲＦＣを印加する
と共にＧｚ軸にスライス勾配ＳＬを加え，Ｇｘ軸に位相
エンコード勾配ＰＥを加えると共にＧｙ軸にグラジエン
トエコー用勾配ＧＥを加え，Ｇｙ軸にリード勾配ＲＥを
加えて、目的の周波数成分によるグラジエントエコーＥ
Ｃを採取する。採取されたグラジエントエコーＥＣに基
づいて目的の周波数成分についての画像が得られる。
【０００３】例えば水画像，脂肪画像のうちの一方を得
る場合であれば、図９に示すように、水の共鳴周波数ｆ
ｗ，脂肪の共鳴周波数ｆｆに差があることを利用して、
水，脂肪のうちの一方だけが共鳴するような周波数帯域
を有する化学シフト選択パルスＣＣを印加して、前記一
方だけを励起する。水だけを励起すると脂肪画像が得ら
れ、脂肪だけを励起すると水画像が得られる。
る場合であれば、図９に示すように、水の共鳴周波数ｆ
ｗ，脂肪の共鳴周波数ｆｆに差があることを利用して、
水，脂肪のうちの一方だけが共鳴するような周波数帯域
を有する化学シフト選択パルスＣＣを印加して、前記一
方だけを励起する。水だけを励起すると脂肪画像が得ら
れ、脂肪だけを励起すると水画像が得られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の化学シフト
イメージング方法では、不要な周波数成分に周波数帯域
を合せた化学シフト選択パルスＣＣを印加し、ディフェ
ーズ勾配Ｄを加えて、予め不要な周波数成分を実効的に
ゼロに抑制している。
イメージング方法では、不要な周波数成分に周波数帯域
を合せた化学シフト選択パルスＣＣを印加し、ディフェ
ーズ勾配Ｄを加えて、予め不要な周波数成分を実効的に
ゼロに抑制している。
【０００５】ところが、例えば図１０に示すように、不
要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…に目的の周波数成分ＰＴ
が挟まれている場合では、前記化学シフト選択パルスＣ
Ｃとディフェーズ勾配Ｄとにより、目的の周波数成分が
含まれないようにして、不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，
…だけを抑制することが出来ない問題点がある。
要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…に目的の周波数成分ＰＴ
が挟まれている場合では、前記化学シフト選択パルスＣ
Ｃとディフェーズ勾配Ｄとにより、目的の周波数成分が
含まれないようにして、不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，
…だけを抑制することが出来ない問題点がある。
【０００６】そこで、この発明の目的は、目的の周波数
成分を挟むように複数種類の不要な周波数成分が分布し
ている場合でも、それら不要な周波数成分を良好に抑制
することが出来るようにした化学シフトイメージング方
法を提供することにある。
成分を挟むように複数種類の不要な周波数成分が分布し
ている場合でも、それら不要な周波数成分を良好に抑制
することが出来るようにした化学シフトイメージング方
法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】第１の観点では、この発
明は、化学シフト選択パルスにより不要な周波数成分を
励起し、その励起した不要な周波数成分を勾配磁場によ
り抑制したのち、目的の周波数成分についてイメージン
グのためのデータ収集を行うＣＨＥＳＳ法を適用した化
学シフトイメージング方法において、第１の化学シフト
選択パルスを印加して目的の周波数成分より高い側の不
要な周波数成分と低い側の不要な周波数成分のいずれか
一方を励起し、その一方の不要な周波数成分を第１のス
ポイラにより抑制したのち、第２の化学シフト選択パル
スを印加して他方の不要な周波数成分を励起し、その他
方の不要な周波数成分を第２のスポイラにより抑制する
ことを構成上の特徴とする化学シフトイメージング方法
を提供する。
明は、化学シフト選択パルスにより不要な周波数成分を
励起し、その励起した不要な周波数成分を勾配磁場によ
り抑制したのち、目的の周波数成分についてイメージン
グのためのデータ収集を行うＣＨＥＳＳ法を適用した化
学シフトイメージング方法において、第１の化学シフト
選択パルスを印加して目的の周波数成分より高い側の不
要な周波数成分と低い側の不要な周波数成分のいずれか
一方を励起し、その一方の不要な周波数成分を第１のス
ポイラにより抑制したのち、第２の化学シフト選択パル
スを印加して他方の不要な周波数成分を励起し、その他
方の不要な周波数成分を第２のスポイラにより抑制する
ことを構成上の特徴とする化学シフトイメージング方法
を提供する。
【０００８】第２の観点では、この発明は、化学シフト
選択パルスにより不要な周波数成分を励起し、その励起
した不要な周波数成分を勾配磁場により抑制したのち、
目的の周波数成分についてイメージングのためのデータ
収集を行うＣＨＥＳＳ法を適用した化学シフトイメージ
ング方法において、化学シフト選択パルスとして１，
３，３，１パルスを印加して目的の周波数成分を挟むよ
うに分布する複数種類の不要な周波数成分を励起し、そ
れら不要な周波数成分をスポイラにより抑制することを
構成上の特徴とする化学シフトイメージング方法を提供
する。
選択パルスにより不要な周波数成分を励起し、その励起
した不要な周波数成分を勾配磁場により抑制したのち、
目的の周波数成分についてイメージングのためのデータ
収集を行うＣＨＥＳＳ法を適用した化学シフトイメージ
ング方法において、化学シフト選択パルスとして１，
３，３，１パルスを印加して目的の周波数成分を挟むよ
うに分布する複数種類の不要な周波数成分を励起し、そ
れら不要な周波数成分をスポイラにより抑制することを
構成上の特徴とする化学シフトイメージング方法を提供
する。
【０００９】
【作用】第１の観点によるこの発明の化学シフトイメー
ジング方法では、目的の周波数成分より高い側の不要な
周波数成分を励起する化学シフト選択パルスと前記目的
の周波数成分より低い側の不要な周波数成分を励起する
化学シフト選択パルスとの２つの化学シフト選択パルス
を印加し、その都度スポイラにより抑制する。このた
め、目的の周波数成分を挟むように複数種類の不要な周
波数成分が分布している場合でも、それら不要な周波数
成分だけを良好に抑制することが出来る。
ジング方法では、目的の周波数成分より高い側の不要な
周波数成分を励起する化学シフト選択パルスと前記目的
の周波数成分より低い側の不要な周波数成分を励起する
化学シフト選択パルスとの２つの化学シフト選択パルス
を印加し、その都度スポイラにより抑制する。このた
め、目的の周波数成分を挟むように複数種類の不要な周
波数成分が分布している場合でも、それら不要な周波数
成分だけを良好に抑制することが出来る。
【００１０】第２の観点によるこの発明の化学シフトイ
メージング方法では、化学シフト選択パルスとして１，
３，３，１パルスを印加する。１，３，３，１パルスに
よれば、図７に示すように、周期的な周波数部分（斜線
部分）が励起されることが知られている。また、１，
３，３，１パルスのパルス長，振幅および１，３，３，
１パルスのうちの各パルス間のディレイ時間により、励
起される周期的な周波数部分を操作できることが知られ
ている（例えば、「A New Method for Water Suppressio
n in theProton NMR Spectra of AqueousSolutions」
（P.J.HORE JOURNAL OF MAGNETICRESONANCE54,539ー542
1983）に記載されている）。
メージング方法では、化学シフト選択パルスとして１，
３，３，１パルスを印加する。１，３，３，１パルスに
よれば、図７に示すように、周期的な周波数部分（斜線
部分）が励起されることが知られている。また、１，
３，３，１パルスのパルス長，振幅および１，３，３，
１パルスのうちの各パルス間のディレイ時間により、励
起される周期的な周波数部分を操作できることが知られ
ている（例えば、「A New Method for Water Suppressio
n in theProton NMR Spectra of AqueousSolutions」
（P.J.HORE JOURNAL OF MAGNETICRESONANCE54,539ー542
1983）に記載されている）。
【００１１】したがって、目的の周波数成分を挟むよう
に複数種類の不要な周波数成分が分布している場合で
も、パルス長，振幅およびディレイ時間を適当に設定し
た１，３，３，１パルスを印加して、目的の周波数成分
を励起せずに，不要な周波数成分だけを励起することが
出来る。すなわち、それら不要な周波数成分のみをスポ
イラにより抑制することが出来る。
に複数種類の不要な周波数成分が分布している場合で
も、パルス長，振幅およびディレイ時間を適当に設定し
た１，３，３，１パルスを印加して、目的の周波数成分
を励起せずに，不要な周波数成分だけを励起することが
出来る。すなわち、それら不要な周波数成分のみをスポ
イラにより抑制することが出来る。
【００１２】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
さらに詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限
定されるものではない。図１は、この発明の第１実施例
の化学シフトイメージング方法を実施するためのＭＲＩ
装置１のブロック図である。計算機２は、操作卓１３か
らの指示に基づき、全体の作動を制御する。シーケンス
コントローラ３は、記憶しているシーケンスに基づい
て、勾配磁場駆動回路４を作動させ、マグネットアセン
ブリ５の勾配磁場コイルで勾配磁場を発生させる。ま
た、ゲート変調回路７を制御し、ＲＦ発振回路６で発生
したＲＦパルスを所定の波形に変調して、ＲＦ電力増幅
器８からマグネットアセンブリ５の送信コイルに加え
る。
さらに詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限
定されるものではない。図１は、この発明の第１実施例
の化学シフトイメージング方法を実施するためのＭＲＩ
装置１のブロック図である。計算機２は、操作卓１３か
らの指示に基づき、全体の作動を制御する。シーケンス
コントローラ３は、記憶しているシーケンスに基づい
て、勾配磁場駆動回路４を作動させ、マグネットアセン
ブリ５の勾配磁場コイルで勾配磁場を発生させる。ま
た、ゲート変調回路７を制御し、ＲＦ発振回路６で発生
したＲＦパルスを所定の波形に変調して、ＲＦ電力増幅
器８からマグネットアセンブリ５の送信コイルに加え
る。
【００１３】マグネットアセンブリ５の受信コイルで得
られたＮＭＲ信号は、前置増幅器９を介して位相検波器
１０に入力され、さらにＡＤ変換器１１を介して計算機
２に入力される。計算機２は、ＡＤ変換器１１から得た
ＮＭＲ信号のデータに基づき、イメージを再構成し、表
示装置１２で表示する。この化学シフトイメージング方
法は、計算機２およびシーケンスコントローラ３に記憶
された手順により実施される。
られたＮＭＲ信号は、前置増幅器９を介して位相検波器
１０に入力され、さらにＡＤ変換器１１を介して計算機
２に入力される。計算機２は、ＡＤ変換器１１から得た
ＮＭＲ信号のデータに基づき、イメージを再構成し、表
示装置１２で表示する。この化学シフトイメージング方
法は、計算機２およびシーケンスコントローラ３に記憶
された手順により実施される。
【００１４】図２は、この化学シフトイメージング方法
に用いるパルスシーケンスの例示図である。以下、この
パルスシーケンスＡを用いて、図３に示すような31Ｐの
スペクトルで、不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，，Ｐ３，
Ｐ４，Ｐ５，Ｐ６を抑制し、目的の周波数成分ＰＴのみ
による画像を得る場合について説明する。なお、例え
ば、Ｐ６は、β−ＡＴＰである。
に用いるパルスシーケンスの例示図である。以下、この
パルスシーケンスＡを用いて、図３に示すような31Ｐの
スペクトルで、不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，，Ｐ３，
Ｐ４，Ｐ５，Ｐ６を抑制し、目的の周波数成分ＰＴのみ
による画像を得る場合について説明する。なお、例え
ば、Ｐ６は、β−ＡＴＰである。
【００１５】パルスシーケンスＡでは、まず、中心周波
数をｆ１（図４参照）に設定した第１の化学シフト選択
パルスＣＡ１を印加して、目的の周波数成分ＰＴより高
い側の不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３が含まれる斜
線部分Ｑ１（図４参照）を励起する。そして、Ｇｚ軸と
Ｇｘ軸とにスポイラＳＰ１を加えて、前記不要な周波数
成分Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３を、実効的にゼロに抑制する。
数をｆ１（図４参照）に設定した第１の化学シフト選択
パルスＣＡ１を印加して、目的の周波数成分ＰＴより高
い側の不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３が含まれる斜
線部分Ｑ１（図４参照）を励起する。そして、Ｇｚ軸と
Ｇｘ軸とにスポイラＳＰ１を加えて、前記不要な周波数
成分Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３を、実効的にゼロに抑制する。
【００１６】次に、中心周波数をｆ２（図４参照）に設
定した第２の化学シフト選択パルスＣＡ２を印加して、
目的の周波数成分ＰＴより低い側の不要な周波数成分Ｐ
４，Ｐ５，Ｐ６が含まれる斜線部分Ｑ２（図４参照）を
励起する。そして、Ｇｚ軸とＧｘ軸とにスポイラＳＰ２
を加えて、前記不要な周波数成分Ｐ４，Ｐ５，Ｐ６を、
実効的にゼロに抑制する。
定した第２の化学シフト選択パルスＣＡ２を印加して、
目的の周波数成分ＰＴより低い側の不要な周波数成分Ｐ
４，Ｐ５，Ｐ６が含まれる斜線部分Ｑ２（図４参照）を
励起する。そして、Ｇｚ軸とＧｘ軸とにスポイラＳＰ２
を加えて、前記不要な周波数成分Ｐ４，Ｐ５，Ｐ６を、
実効的にゼロに抑制する。
【００１７】こうして、目的の周波数成分ＰＴを挟むよ
うに分布する不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…を抑制し
ておいてから、目的の周波数成分ＰＴの中心周波数ｆｔ
（図４参照）に設定した励起パルスＲＦＡを印加すると
共にＧｚ軸にスライス勾配ＳＬを加え，Ｇｘ軸に位相エ
ンコード勾配ＰＥを加えると共にＧｙ軸にグラジエント
エコー用勾配ＧＥを加え，Ｇｙ軸にリード勾配を加え
て、目的の周波数成分ＰＴによるグラジエントエコーＥ
Ａを採取する。
うに分布する不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…を抑制し
ておいてから、目的の周波数成分ＰＴの中心周波数ｆｔ
（図４参照）に設定した励起パルスＲＦＡを印加すると
共にＧｚ軸にスライス勾配ＳＬを加え，Ｇｘ軸に位相エ
ンコード勾配ＰＥを加えると共にＧｙ軸にグラジエント
エコー用勾配ＧＥを加え，Ｇｙ軸にリード勾配を加え
て、目的の周波数成分ＰＴによるグラジエントエコーＥ
Ａを採取する。
【００１８】採取されたグラジエントエコーＥＡに基づ
いて目的の周波数成分ＰＴについての画像が得られる。
なお、前記グラジエントエコー用勾配ＧＥを加えないと
きは、目的の周波数成分ＰＴによるＦＩＤ（free induc
tion decay）が採取されることになり、そのＦＩＤに基
づいて目的の周波数成分ＰＴについての画像が得られ
る。
いて目的の周波数成分ＰＴについての画像が得られる。
なお、前記グラジエントエコー用勾配ＧＥを加えないと
きは、目的の周波数成分ＰＴによるＦＩＤ（free induc
tion decay）が採取されることになり、そのＦＩＤに基
づいて目的の周波数成分ＰＴについての画像が得られ
る。
【００１９】図５は、この発明の第２実施例の化学シフ
トイメージング方法に用いるパルスシーケンスの例示図
である。なお、この化学シフトイメージング方法を実施
するためのＭＲＩ装置は、上記第１実施例のものと同等
である。以下、このパルスシーケンスＢを用いて、上記
第１実施例と同様に、図３に示すような31Ｐのスペクト
ルのうちの目的の周波数成分ＰＴによる画像を得る場合
について説明する。
トイメージング方法に用いるパルスシーケンスの例示図
である。なお、この化学シフトイメージング方法を実施
するためのＭＲＩ装置は、上記第１実施例のものと同等
である。以下、このパルスシーケンスＢを用いて、上記
第１実施例と同様に、図３に示すような31Ｐのスペクト
ルのうちの目的の周波数成分ＰＴによる画像を得る場合
について説明する。
【００２０】このパルスシーケンスＢでは、まず、パル
ス長，振幅およびディレイ時間を所定の値に設定した
１，３，３，１パルスＣＢを印加し、図６に示すよう
に、目的の周波数成分ＰＴが含まれずに不要な周波数成
分Ｐ１，Ｐ２，…が含まれる斜線部分Ｑを励起する。な
お、１，３，３，１パルスＣＢのうちの最初の３と最後
の１は、位相を１８０゜だけシフトさせたパルスであ
る。
ス長，振幅およびディレイ時間を所定の値に設定した
１，３，３，１パルスＣＢを印加し、図６に示すよう
に、目的の周波数成分ＰＴが含まれずに不要な周波数成
分Ｐ１，Ｐ２，…が含まれる斜線部分Ｑを励起する。な
お、１，３，３，１パルスＣＢのうちの最初の３と最後
の１は、位相を１８０゜だけシフトさせたパルスであ
る。
【００２１】次に、Ｇｚ軸，Ｇｘ軸およびＧｙ軸にスポ
イラＳＰＢを加えて、前記１，３，３，１パルスＣＢに
より励起された不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…を実効
的にゼロに抑制する。こうして、目的の周波数成分ＰＴ
を挟むように分布する不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…
を抑制したのちは、前記シーケンスＡと同様にして、目
的の周波数成分ＰＴによるグラジエントエコーＥＢを採
取する。採取されたグラジエントエコーＥＢに基づいて
目的の周波数成分ＰＴについての画像が得られる。
イラＳＰＢを加えて、前記１，３，３，１パルスＣＢに
より励起された不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…を実効
的にゼロに抑制する。こうして、目的の周波数成分ＰＴ
を挟むように分布する不要な周波数成分Ｐ１，Ｐ２，…
を抑制したのちは、前記シーケンスＡと同様にして、目
的の周波数成分ＰＴによるグラジエントエコーＥＢを採
取する。採取されたグラジエントエコーＥＢに基づいて
目的の周波数成分ＰＴについての画像が得られる。
【００２２】この化学シフトイメージング方法では、
１，３，３，１パルスＣＢおよびスポイラＳＰＢにより
複数種類の不要な周波数成分を一括的に抑制しているた
め、複数種類の不要な周波数成分を二分し，一つずつ抑
制する第１実施例の化学シフトイメージング方法に比較
して、より安定した抑制効果を奏する。
１，３，３，１パルスＣＢおよびスポイラＳＰＢにより
複数種類の不要な周波数成分を一括的に抑制しているた
め、複数種類の不要な周波数成分を二分し，一つずつ抑
制する第１実施例の化学シフトイメージング方法に比較
して、より安定した抑制効果を奏する。
【００２３】
【発明の効果】この発明の化学シフトイメージング方法
によれば、目的の周波数成分を挟むように複数種類の不
要な周波数成分が分布している場合でも、それら不要な
周波数成分だけを良好に抑制することが出来るようにな
る。
によれば、目的の周波数成分を挟むように複数種類の不
要な周波数成分が分布している場合でも、それら不要な
周波数成分だけを良好に抑制することが出来るようにな
る。
【図１】この発明の第１実施例の化学シフトイメージン
グ方法を実施するためのＭＲＩ装置のブロック図であ
る。
グ方法を実施するためのＭＲＩ装置のブロック図であ
る。
【図２】この発明の第１実施例の化学シフトイメージン
グ方法に用いるパルスシーケンスの例示図である。
グ方法に用いるパルスシーケンスの例示図である。
【図３】31Ｐのスペクトルの例示図である。
【図４】図２のパルスシーケンスの化学シフト選択パル
スによって励起される周波数部分についての例示図であ
る。
スによって励起される周波数部分についての例示図であ
る。
【図５】この発明の第２実施例の化学シフトイメージン
グ方法に用いるパルスシーケンスの例示図である。
グ方法に用いるパルスシーケンスの例示図である。
【図６】図５のパルスシーケンスの１，３，３，１パル
スによって励起される周波数部分についての例示図であ
る。
スによって励起される周波数部分についての例示図であ
る。
【図７】１，３，３，１パルスにより励起される周波数
部分の例示図である。
部分の例示図である。
【図８】ＣＨＥＳＳ法のパルスシーケンスの例示図であ
る。
る。
【図９】水，脂肪のスペクトルの例示図である。
【図１０】目的の周波数成分を挟むように複数種類の不
要な周波数成分が分布しているスペクトルの例示図であ
る。
要な周波数成分が分布しているスペクトルの例示図であ
る。
１ ＭＲＩ装置 ２ 計算機 ３ シーケンスコントローラ Ａ，Ｂ パルスシーケンス Ｃ ＣＨＥＳＳ法のパルスシーケンス ＣＡ１，ＣＡ２ 化学シフト選択パルス ＣＢ １，３，３，１パルス ＥＡ，ＥＢ グラジエントエコー ＰＥ 位相エンコード勾配 ＳＰ１，ＳＰ２ スポイラ ＳＰＢ スポイラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 9219−2Ｊ Ｇ０１Ｎ 24/02 Ｋ 9219−2Ｊ 24/08 Ｙ
Claims (2)
- 【請求項１】 化学シフト選択パルスにより不要な周波
数成分を励起し、その励起した不要な周波数成分を勾配
磁場により抑制したのち、目的の周波数成分についてイ
メージングのためのデータ収集を行うＣＨＥＳＳ法を適
用した化学シフトイメージング方法において、 第１の化学シフト選択パルスを印加して目的の周波数成
分より高い側の不要な周波数成分と低い側の不要な周波
数成分のいずれか一方を励起し、その一方の不要な周波
数成分を第１のスポイラにより抑制したのち、第２の化
学シフト選択パルスを印加して他方の不要な周波数成分
を励起し、その他方の不要な周波数成分を第２のスポイ
ラにより抑制することを特徴とする化学シフトイメージ
ング方法。 - 【請求項２】 化学シフト選択パルスにより不要な周波
数成分を励起し、その励起した不要な周波数成分を勾配
磁場により抑制したのち、目的の周波数成分についてイ
メージングのためのデータ収集を行うＣＨＥＳＳ法を適
用した化学シフトイメージング方法において、 化学シフト選択パルスとして１，３，３，１パルスを印
加して目的の周波数成分を挟むように分布する複数種類
の不要な周波数成分を励起し、それら不要な周波数成分
をスポイラにより抑制することを特徴とする化学シフト
イメージング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4267327A JPH06114026A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 化学シフトイメージング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4267327A JPH06114026A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 化学シフトイメージング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06114026A true JPH06114026A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17443284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4267327A Pending JPH06114026A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 化学シフトイメージング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06114026A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022500656A (ja) * | 2018-09-14 | 2022-01-04 | １０２５０９２９ カナダ インコーポレーテッド | 代謝産物レベルのｉｎ−ｖｉｖｏ非侵襲的測定のための方法及びシステム |
-
1992
- 1992-10-06 JP JP4267327A patent/JPH06114026A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022500656A (ja) * | 2018-09-14 | 2022-01-04 | １０２５０９２９ カナダ インコーポレーテッド | 代謝産物レベルのｉｎ−ｖｉｖｏ非侵襲的測定のための方法及びシステム |
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