JPH0611367Y2 - 対向型ディスクブレーキ - Google Patents

対向型ディスクブレーキ

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JPH0611367Y2
JPH0611367Y2 JP1990090975U JP9097590U JPH0611367Y2 JP H0611367 Y2 JPH0611367 Y2 JP H0611367Y2 JP 1990090975 U JP1990090975 U JP 1990090975U JP 9097590 U JP9097590 U JP 9097590U JP H0611367 Y2 JPH0611367 Y2 JP H0611367Y2
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caliper
rotor
disc brake
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pad
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司 中西
誠 本間
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Description

【考案の詳細な説明】 イ.考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、インナーおよびアウターキャリパ内にそれぞ
れピストンが配設されてなる対向型のディスクブレーキ
に関する。
(従来の技術) 従来から、ディスクブレーキのタイプとして、キャリパ
がアンカープレートにスライド自在に取り付けられてな
るスライド型ディスクブレーキと、キャリパがアンカー
プレートに固設される対向型ディスクブレーキとが良く
知られている。なお、対向型ディスクブレーキとして
は、例えば、特公昭57−55550号公報や、特公昭
62−6998号公報に開示のものがある。
このような、従来における対向型ディスクブレーキの1
例を第5図に示している。この対向型ディスクブレーキ
50は、ホイールリム3の軸方向内側で且つ内径側に配
設される。なお、この図では左側が軸方向内側となる。
このディスクブレーキ50は、軸方向ほぼ中央に位置す
る面Aにおいて分割されて構成されたインナーキャリパ
51とアウターキャリパ53とを有する。両キャリパ5
1,53はボルト57により一体に結合されるとともに
アンカープレート(図示せず)に固定されている。さら
に、両キャリパ51,53にはそれぞれシリンダ孔51
a,53aが互いに対向して形成され、これらシリンダ
孔51a,53aにはそれぞれピストン52,54が摺
動自在に挿入されている。各ピストン52,54はそれ
ぞれ、ローター6を挟むようにして配設されたインナー
パッド55およびアウターパッド56と対向している。
このため、シリンダ孔51a,53a内にブレーキ油圧
が作用するとピストン52,54が押し出されてインナ
ーおよびアウターパッド55,56のライニングをロー
ター6の内側面6aおよび外側面6bに押し付けて制動
力を発生させる。
(考案が解決しようとする課題) 一般に、ブレーキの使用とともに上記両パッド55,5
6のライニングは摩耗するため、ライニングが所定限度
まで摩耗するとこれを交換する必要があるが、このライ
ニングの摩耗をできる限り小さくしてパッド55,56
の寿命をできる限り大きくするのが望ましい。この場
合、ローター6の外径を大きくしてローター6の放熱性
を高め、ブレーキ作動時のローター6の温度上昇を抑え
ると、パッド55,56の摩耗を抑えてその寿命を高め
ることができると考えられる。
しかしながら、第5図に示すように、ブレーキ50はホ
イールリム3の内周側に配設されるため、キャリパ5
1,53の外径はホイールリム3により規制され、この
外径を大きくするのが難しく、且つ、インナーおよびア
ウターキャリパ51,53を結合するボルト57を配設
するため、この部分のキャリパの肉厚をボルト57を配
設できる程度まで厚くする必要がある。この結果、ロー
ター6の外径をあまり大きくすることができないという
問題がある。
本考案はこのような問題に鑑みたもので、ローター外径
が対向する部分のキャリパの肉厚を薄くして、ローター
外径を大きくすることができるような構成の対向型ディ
スクブレーキを提供することを目的とする。
ロ.考案の構成 (課題を解決するための手段) このような目的達成のため、本考案では、一体に結合さ
れてアンカープレートに固定されるアウターキャリパお
よびインナーキャリパにおいて、その結合面をローター
の内側面より軸方向内側に位置させており、さらに、イ
ンナーキャリパ側から挿入した結合ボルトをアウターキ
ャリパの雌ネジと螺合させて両キャリパを結合するよう
になっており、この雌ネジを設けるためにアウターキャ
リパに形成された厚肉部もローターの内側面より軸方向
内側に位置させて対向型ディスクブレーキを構成してい
る。
(作用) このような構成の対向型ディスクブレーキの場合には、
結合面がローターの内側面より内側にあるため、両キャ
リパのボルト結合がローターの内側面より内側において
行われる。特に、本考案では、結合面のみならず、アウ
ターキャリパに形成される雌ネジ用の厚肉部もローター
の内側面より軸方向内側に位置して形成されているた
め、この厚肉部はローターの外径部とは対向しない。こ
のため、ローターの外径部が対向する部分の肉厚は強度
が確保できるならば薄くても良く、その分だけローター
の外径を大きくすることができる。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の好ましい実施例について
説明する。
本考案を適用した対向型ディスクブレーキBRを第1図
および第2図に示している。このディスクブレーキBR
はインナーキャリパ10およびアウターキャリパ20を
有し、両キャリパ10,20は左右3本ずつ合計6本の
結合ボルト18により一体に結合され、さらに、このよ
うに一体結合された状態で4本の取付ボルト9によりイ
ンナーキャリパ10の脚部10aにおいてアンカープレ
ート1に固定されている。
矢印III−IIIに沿った断面図である第3図に示すよう
に、この対向型ディスクブレーキBRはホイールリム3
の内側に配設される。インナーキャリパ10およびアウ
ターキャリパ20の内部にはそれぞれ互いに対向するよ
うにして、一対のシリンダ孔11および21が形成され
ており、各シリンダ孔11,21内に摺動自在にピスト
ン12,22が嵌入されている。
これらピストン12,22の開放側端部に対向してイン
ナーパッド15およびアウターパッド25が配設され、
これら両パッド15,25により挟まれる位置にロータ
ー6が配設されている。このローター6はホイールハブ
2に嵌合され、ホイールと一体回転する。なお、インナ
ーパッド15およびアウターパッド25はそれぞれ、裏
板17,27とこの裏板17,27に接合されたライニ
ング16,26とからなり、裏板17,27がピストン
12,22の開放端に対向し、ライニング16,26が
ローター6の内側面6aおよび外側面6bに対向する。
一方、第2図および第4図(矢印IV−IVに沿った断面
図)から良く分かるように、アウターキャリパ20はイ
ンナーキャリパ10の方に(軸方向内側に)延びる左右
一対のアーム部20a,20aを有し、これらアーム部
20aの先端面Bがインナーキャリパ10の側面と当接
し、この部分において結合ボルト18による結合がなさ
れる。すなわち、面Bが両キャリパ10,20の結合面
であり、これらの図から分かるように、この結合面Bは
対向型ディスクブレーキBRにおいて、軸方向内側に偏
って位置している。
アウターキャリパ20における左右アーム部20a,2
0aの間には空間19(第3図参照)が形成され、この
空間19内に外径側からインナーおよびアウターパッド
15,25が挿入される。ここで、両キャリパ10,2
0の内径側にそれぞれ相手側に突出する突起(図示せ
ず)が形成されており、上記のように挿入されたパッド
15,25の裏板17,27の内径側端部がこの突起に
当接して第3図に示す位置に両パッド15,25が位置
する。
さらに、このように両パッド15,25が左右アーム部
20a,20aの間の空間19内に挿入配設された後、
この上に2枚のリテーナプレート30,34がボルト3
9,39により取り付けられて両パッド15,25の抜
け出しが防止されるようになっている。また、両パッド
15,25の裏板17,27の両側端部17a,27a
は上記空間を形成するアーム部20a,20aの側面2
0c,20cに近接して対向している。
このように構成された対向型ディスクブレーキBRにお
いて、チューブ7,8を介してブレーキ油圧がシリンダ
孔11,21内に供給されると、この油圧力によりピス
トン12,22が押し出され、インナーおよびアウター
パッド15,25をローター6の方に押し付ける。これ
により、ライニング16,26がローター6の両側面6
a,6bに押し付けられ、これにより発生する摩擦力に
より両パッド15,25はローター6とともに回転する
力を受ける。このとき、両パッド15,25の裏板1
7,27の側端部17a,27aはアーム部20aの側
面20cに当接し、ローター6の回転を阻止する制動力
がローター6に加わる。
以上のようにしてローター6の回転の制動を行い車輪の
回転制動がなされる。ここで、ライニング16,26は
ローター6に比べて軟らかい材料から作られており、ブ
レーキ(制動)がかけられる度にライニング16,26
が摩耗する。この摩耗の度合いは、ブレーキ時にロータ
ー6およびライニング16,26の間に発生する摩擦熱
の影響を受け、この摩擦熱によりローター6の温度が高
温となるほど摩耗の度合いが大きくなる。
ここで、本実施例のブレーキBRにおいては、第4図に
示すように、インナーキャリパ10とアウターキャリパ
20との結合面Bが軸方向内側に偏って位置しており、
結合ボルト18による両キャリパ10,20の結合がロ
ーター6の内側面6aより軸方向内側で行われる。この
ため、アウターキャリパ20のアーム部20aの内側先
端部は結合ボルト18用のねじ部形成のため厚肉になっ
ているが、ローター6の外径端部6cが対向する部分
は、その内面20bが外方に削られて薄肉になってお
り、これに対応してローター6の外径が大きく作られて
いる。
このようにローター6の外径が大きいと、ローター6の
放熱性が向上し、且つ熱容量も増ので、ブレーキ時の摩
擦熱によるローター6の温度上昇が抑えられる。この結
果、ライニング16,26の摩耗が抑えられ、パッド1
5,25の寿命が増大する。なお、ローター6の外径が
大きくなることにより、ライニング16,26を大きく
することができ、ライニング16,26の面圧が低下す
る等の理由からその摩耗が一層抑えられる。
また、本例の場合には、インナーキャリパ10の内側側
面からアウターキャリパ20との結合面までの寸法が短
いため、第5図に示した従来のブレーキに比べて、結合
ボルト18が短くてよく、この結合ボルト18のための
厚肉部が小さくなる。このため、キャリパの重量軽減が
図れ、ひいては、ブレーキ全体が軽量化される。
なお、以上の実施例においては、インナーおよびアウタ
ーパッドを両キャリパにより直接保持する構造のブレー
キを示したが、両キャリパ間にハンガーピンを配設し、
このハンガーピンをパッドに形成した貫通孔に挿入さ
せ、ハンガーピンによりパッドを吊り下げるようにして
パッドの保持を行うようにしても良い。
ハ.考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、アウターキャリ
パとインナーキャリパとの結合面をローターの内側面よ
り軸方向内側に偏って位置させ、且つ、両キャリパを結
合するためにインナーキャリパ側から挿入される結合ボ
ルトを螺合させる雌ネジを設けるためにアウターキャリ
パに形成された厚肉部もローターの内側面より軸方向内
側に位置させているので、ローターの外径端部が対向す
る部分の肉厚を、強度が確保できる範囲内で薄くするこ
とができ、その分だけローターの外径を大きくすること
ができる。これにより、ローターの放熱性が向上し、ブ
レーキ時のローター温度を低く抑えることができ、ま
た、パッドのライニング面積を大きくすることができ
る。その結果、パッドの寿命を向上させることができ
る。さらに、上記結合面を内側に位置させることによ
り、結合ボルト長さを短くするとともにこのボルトのた
めの厚肉部を少なくすることができ、キャリパおよびこ
のキャリパを用いたブレーキの重量軽減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案に係る対向型ディスクブレ
ーキを示す正面図および平面図、 第3図および第4図はそれぞれ、第1図における矢印II
I−IIIおよびIV−IVに沿って上記対向型ディスクブレー
キを示す断面図、 第5図は従来の対向型ディスクブレーキを示す断面図で
ある。 1…アンカープレート、6…ローター 10,20…キャリパ、12,22…ピストン 15,25…パッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ摺動自在にピストンを有するとと
    もに一体結合されてなるアウターキャリパおよびインナ
    ーキャリパと、ローターを軸方向両側から挟むとともに
    前記各ピストンに対向して配設され、前記各ピストンに
    より前記ローターの側面に押し付けられて制動力を発生
    するインナーパッドおよびアウターパッドとからなる対
    向型ディスクブレーキにおいて、 前記アウターキャリパと前記インナーキャリパとの結合
    面を、前記ローターの内側面より軸方向内側に位置さ
    せ、 前記インナーキャリパ側から挿入した結合ボルトをアウ
    ターキャリパの雌ネジと螺合させて両キャリパを結合す
    るようになっており、 この雌ネジを設けるために前記アウターキャリパに形成
    された厚肉部を、前記ローターの内側面より軸方向内側
    に位置させたことを特徴とする対向型ディスクブレー
    キ。
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