JPH0611292U - 点火プラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 火花を直接混合気に接触させることができる
ので、混合気の燃焼効率が良好であり、炭素がたまるこ
とがないので、長期間使用でき、その寿命を増大させる
ことができる点火プラグ。 【構成】 外側ケーシング２の下端に直接リング形サイ
ド電極２０３を形成し、サイド電極２０３と中央電極１
の電極ヘッド１０１との間に間隙を設け、電極ヘッド１
０１の周囲に被覆した絶縁体４の端面４０１をサイド電
極２０３の端面２０４よりも突出させ、中央電極１の電
極ヘッド１０１から外側ケーシング２上のサイド電極２
０３に向けて点火するようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は点火プラグ、特に鉄塔電極を有しない点火プラグに関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

点火プラグは図１に示してあるようにその点火端を燃料室内に装着してあり、 高圧電流が流れると電極間に火花を発生して、燃焼室内の混合気Ａを点火して動 力を発生する。一般的な点火プラグの構造は図２で示すように中央電極１と、外 側ケーシング２と、鉄塔電極３と、絶縁体４とから構成されている。従来の点火 プラグの中央電極１はニッケル合金または白金を採用して形成され、高温と高圧 に耐えうることができる。該中央電極１は絶縁体４により他の部分と絶縁されて おり、その上端にプラグ高圧線を連接してある。外側ケーシング２はその上部に 六角形ナット２０１を形成してあり、取り付け及び取り外しが容易にしてあり、 下部にはねじ山２０２を刻設し、エンジン本体にねじ付けることができるように してある。鉄塔電極３は接地電極で、エンジン本体と導通している。絶縁体４は 中央電極１を包囲し、高圧電流漏れを防止する。絶縁体４内には銅と石綿等のシ ールリングを取付け、該シールリングは絶縁体４と外側ケーシング２の間をして 空気漏れを防止すると共に、プラグを装置する時に、ロックの力がやや大きい時 に絶縁体４がすぐに破損するのを防止することができる。絶縁体４の上端は凹凸 リブ４０１に作成して、絶縁を良好にし且つ散熱し易いようにしてある。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

上述した従来の点火プラグは中央電極１の電極ヘッド１０１と鉄塔電極３との 間で発生する火花で混合気を点火するが、鉄塔電極３の妨害で、プラグに発生す る火花は図１で示すように燃焼室内の混合気Ａと直接接触できないので、燃焼室 内の混合気の燃焼効率が悪くなり、完全に動力を発揮することができない。更に 、この点火プラグは鉄塔電極３上に常に炭素がたまり、そのために該プラグは炭 素過多で不発火現象を生じ、プラグの寿命を減少し、長期間の使用に耐えること ができない。

【０００４】 本考案の目的は、火花の爆発力が強く、完全に動力を発揮できるし、完全に燃 焼するので油を節約でき、炭素がたまるおそれもなく、長期間使用でき、その寿 命を増すことができる点火プラグを提供することにある。

【０００５】

【実施例】

本考案に係る点火プラグの実施例を示した図３及び図４に関し、中央電極１と 、外側ケーシング２と、絶縁体４は一般的に使用されている従来の点火プラグと 同じであり、本考案の点火プラグにおいては外側ケーシング２のねじ山２０２の 下端に鉄塔電極を連接するものではなく、外側ケーシング２のねじ山２０２の下 端に直接一つのリング形をなすサイド電極２０３を設け、サイド電極２０３でも って従来の鉄塔電極に変え、中央電極１の電極ヘッド１０１の外径と外側ケーシ ング２の下端のサイド電極２０３の内径との間に一定の間隙を形成し、電極ヘッ ド１０１の周囲に被覆した絶縁体４の端面４０１をサイド電極２０３の端面２０ ４に比べて高くし、電極ヘッド１０１とサイド電極２０３の内径の処が通電する のを避けている。本考案の点火プラグは高電圧において中央電極１の電極ヘッド １０１により周囲の外側ケーシング２のサイド電極２０３に点火し、混合気を点 火燃焼して動力を発生する。従って、鉄塔の妨害がないので、プラグの爆発が強 く、特に快速走行する時に、効果的な動力を発揮する。更に混合気の完全燃焼に 貢献するので、従来の点火プラグに比べて油を節約し（大体１０％の油を節約で きる）、同時に鉄塔電極を取除いているので、容易にカーボンがたまる心配もな く、長期間使用できて、その寿命を増加することができる。

【０００６】 図５は本考案の点火プラグの二重点火の実施例を示したものである。該実施例 において、中央電極１の電極ヘッド１０１と絶縁体４の端面４０１とを下向きに 延伸して長さを増長させ、絶縁体４の外径に傾斜状に巻付けた導電リング５を設 置し、その導電リング５は外側ケーシング２の端面２０４と中央電極１の電極ヘ ッド１０１との間に介在し、導電リング５と外側ケーシング２の端面２０４との 間及び導電リング５と電極ヘッド１０１との間に一定の間隙Ａ，Ｂを維持し、そ の間隙Ａ，Ｂがスパークを発生する間隙で、それにより二重点火を行って、爆発 力をより良好にする。同様に中央電極１の電極ヘッド１０１と絶縁体４の端面を 下向きに延伸させ、図６に示すように平行に巻いた２つの導電リング６を設け、 順番に間隙Ｃ，Ｄ，Ｅの間で火花を発生させることができ、図６は三重点火の実 施例である。図７に関し、中央電極１の電極ヘッド１０１と絶縁体４の端面４０ １とを下向きに延伸させ、３つの導電リング７を設置し、間隙Ｆ，Ｇ，Ｈ，Ｉの 処で火花を発生し、図７は四重点火の実施例である。中央電極１に燃焼室に余り 侵入しすぎて、ピストンがプラグにぶつかって破損するのを考慮して、下向きに 延伸させることは必ず数多くの制限を必要とするもので、一般に増設する多数の 導電リング５，６，７は１〜３本が好適で、中央電極が長くなるのを避けねばな らない。

【０００７】

【考案の効果】

本考案に係る点火プラグは上述した構成であるから、火花が直接混合気と接触 し、混合気の燃焼効率が良く、炭素がたまることがないので、長期間使用でき、 その寿命を増大させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のプラグをシリンダーに装置した状態を示
す側面図。

【図２】従来のプラグの一部を断面で示した斜視図。

【図３】本考案に係るプラグの斜視図。

【図４】本考案に係るプラグの縦断側面図。

【図５】本考案に係るプラグの二重点火の実施例の側面
図。

【図６】本考案に係るプラグの三重点火の実施例の側面
図。

【図７】本考案に係るプラグの四重点火の実施例の側面
図。

【符号の説明】

１ 中央電極 １０１ 電極ヘッド ２ 外側ケーシング ２０１ 六角形ナット ２０２ ねじ山 ２０３ サイド電極 ２０４ 端面 ３ 鉄塔電極 ４ 絶縁体 ４０１ 端面 ５，６，７ 導電リング

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側ケーシングのねじ山の下端に直接リ
   ング形サイド電極を設け、中央電極の下端の電極ヘッド
   の外径と外側ケーシングの下端のサイド電極の内径との
   間に間隙を備え、電極ヘッドの外径の周囲に被覆した絶
   縁体の端面を外側ケーシング上のサイド電極の端面より
   突出させたことを特徴とする点火プラグ。
2. 【請求項２】 中央電極の電極ヘッドと絶縁体の端面を
   下向きに延伸させ、絶縁体の外形に１つ以上の導電リン
   グを増設したことを特徴とする請求項１に記載の点火プ
   ラグ。