JPH06107289A - ヘリコプタ - Google Patents

ヘリコプタ

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Publication number
JPH06107289A
JPH06107289A JP25973792A JP25973792A JPH06107289A JP H06107289 A JPH06107289 A JP H06107289A JP 25973792 A JP25973792 A JP 25973792A JP 25973792 A JP25973792 A JP 25973792A JP H06107289 A JPH06107289 A JP H06107289A
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JP
Japan
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helicopter
rotor
ground
deflector
engine
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Withdrawn
Application number
JP25973792A
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English (en)
Inventor
Katsumasa Sugiyama
勝昌 杉山
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Churyo Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Churyo Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータが発生するロータ吹下しによる悪影響
を除いたヘリコプタを提供することを目的としている。 【構成】 ヘリコプタの胴体5の側方、前方、後方に複
数個の傾いた平板からなる偏流装置29が取付けられて
いる。ヘリコプタのロータ2が回転することによって発
生する吹下し30は偏流装置29によって横方向に偏流
され、地表への悪影響が無くなる。即ち、ロータの吹下
し30による土砂の舞い上げを防いだり、ホイストによ
るヘリコプタからの巻き上げ作業などに悪影響を与えな
い。また、偏流装置29は、ロータが発生する騒音をさ
えぎり、住民への騒音公害の低減、乗客の乗り心地向上
に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は胴体近傍に偏流装置を設
置したヘリコプタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヘリコプタにおいては、ホバリン
グ(空中停止)飛行時は、図8に示すようにロータ吹下
し10が直接ヘリコプタ1の胴体5の上部をたたいてい
て本発明のような装置等は何ら装着されておらず、胴体
5まわりの流れが胴体5から剥離11した流れを生じて
いた。
【0003】図9に示すようにヘリコプタ1が地面14
近くをホバリング(空中停止)飛行する場合、ヘリコプ
タ1のロータ2が発生するロータ吹下し10が地上作業
者15の作業性を悪化させるような悪影響を及ぼしたり
循環13を発生して、砂,小石,草木等の固形の異物を
まき上げたり、エンジン4が排出する高温の排気ガスを
エンジン4が空気取入口から再び吸込んだりしていた。
【0004】また図11に示すようにホイスト支柱22
とホイスト23をヘリコプタ1の胴体5の外側に固定さ
れた状態で設置し、ホイスト23により索24を巻き上
げまたはくり出しにより物体または人25をヘリコプタ
1に吊り上げたり、ヘリコプタから吊り下げたりする場
合、ロータ2が発生するロータ吹下し10にさらされて
いた。
【0005】図12に示すように、パイロット43また
は乗客44がヘリコプタに乗降する際、雨46にぬれた
り、ヘリコプタ内のパイロット43や乗客44が太陽光
45でまぶしかったりしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、ヘ
リコプタ1が地面14近くでホバリング(空中停止)飛
行をしているとヘリコプタ1の下において作業している
地上作業者15に対してヘリコプタ1のロータ2が発生
する強烈なロータ吹下し10がこの地上作業者15をた
たきつけ、作業性を悪化したり衣類を吹きとばされた
り、厳寒の時には大変な苦痛をうけ、極端な場合には、
ロータ吹下し10によって地上作業者15が吹きとばさ
れてけがをする恐れもある。
【0007】また、同様に図9に示すように不整地にお
いてヘリコプタ1が地面14近くでホバリング(空中停
止)飛行している場合には、図9に示すようにヘリコプ
タ1と地面14との間に循環13を発生させ、そのた
め、地面14上にある砂,小石,草木等の固形の異物が
まき上げられ、それがエンジン4に吸いこまれて、エン
ジン4を損傷する等のエンジン4のトラブルを発生し、
極端な場合にはエンジン4が停止してヘリコプタ事故に
つながる恐れもある。
【0008】このような地面14上にある砂,小石,草
木等の固形の異物がエンジン4に吸い込まれることを防
ぐために図10に示すようなダストセパレータ16をと
りつけているヘリコプタの例がある。しかし、これらは
オプションとして購入、準備、保管しておく必要があ
り、金額、取扱、保管場所等の点から余分のこととな
り、コスト高(不経済)と余分の手間、スペース等を必
要とすることとなる。
【0009】またエンジン4から排出された高温の排気
ガスが循環13となって再びエンジン4の入口から高温
の空気として吸入されるとエンジン4の出力が低下し、
それに従い、ヘリコプタのホバリング(空中停止)性能
を劣化させることとなる。
【0010】従来のヘリコプタ1において、図11に示
すように、ホイスト支柱22とホイスト23をヘリコプ
タ1の胴体5の外側に固定された状態で設置し、ホイス
ト23により索24を巻き上げたりまたはくり出したり
することにより物体または人25をヘリコプタ1に吊り
上げたり、ヘリコプタ1から吊り下げたりしていた。
【0011】しかし、従来のヘリコプタ1では図11の
(b)に示すように、ヘリコプタの胴体5の下部と索2
4との間が狭い状態になっていて、さらに図11の
(a)に示すようにヘリコプタ1のロータ2が回転して
いる時、ロータ2により強烈なロータ吹下し10が下向
きに生じ、これによって索24及び吊り上げている物体
または人25に揺れ26が発生し、索24とヘリコプタ
1の胴体5の下部との間で接触27したり、揺れ26が
極度に大きい場合には、索24がヘリコプタ1の胴体5
を傷つけたり、逆に索24が切断されて吊り上げている
物体または人25が下へ墜落してしまう恐れもあり、極
めて危険な状態になる恐れもある。
【0012】また、ロータ吹下し10が吊り上げまたは
吊り下げられる人25を直撃するので大変な苦痛とな
り、特に厳寒の時には、救助される人を地上または海上
から吊り上げる場合には、生死に係わる大問題となる可
能性もある。
【0013】また図12の(b)に示すようにパイロッ
ト43や乗客44がヘリコプタに乗降する場合、雨46
にぬれたり、図12の(a)に示すように太陽光45が
パイロット43または乗客44にあたってまぶしかった
りしていた。従来から、ヘリコプタの騒音を減少するこ
とが強く要求されていた。
【0014】本発明は、従来のヘリコプタが有する以上
のような問題点を解消して、地面14近くをホバリング
(空中停止)する場合には、ロータ2が発生するロータ
吹下しから地面14上の地上作業者15を保護したり、
不整地において地面14近くでホバリング(空中停止)
飛行してもダストセパレータ16等を必要としないよう
にロータ吹下し10を偏流して、循環13が発生しない
ようにして、エンジン4を保護したり、ホイスト23を
介して物体または人25を吊り上げたり、吊り下げたり
するのに安全かつ快適に作業ができ、騒音の少いヘリコ
プタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成させるた
めに本発明は、次のような構成としている。すなわち、
ヘリコプタの胴体5の側方、前方および後方の少くとも
いずれか1つに傾いている複数または単数の平板または
曲面を有する板からなる偏流装置を装着したり(これら
を組合せて装着してもよい)、吸音効果を有するメッシ
ュ状物質が表面にとりつけられた傾いた平板または曲面
を有する板からなる偏流装置を同様にヘリコプタの胴体
5の側方、前方および後方の少くともいづれか1つに複
数または単数装着することとする。
【0016】
【作用】ヘリコプタの胴体5の側方、前方および後方の
少くともいずれか1つに傾いた複数または単数の平板ま
たは曲面を有する板からなる偏流装置を装着することに
より、図8に示す従来のヘリコプタ1の場合、ロータ吹
下し10となっていたものが、偏流装置により、横方ま
たは後方に偏流されたロータ吹下し30となる。このよ
うにできれば、ヘリコプタ1の下において作業している
地上作業者15にロータ吹下し30があたることなく、
作業性を悪化することなく、安全、快適に作業できるこ
とに寄与できる。
【0017】また図9に示すように不整地において、ヘ
リコプタ1が地面14近くでホバリング(空中停止)飛
行しても、このような偏流装置を装着すれば図9に示す
ような循環13は発生せず、したがって、地面14上に
ある砂,小石,草木等の固形の異物をエンジン4が吸い
込むおそれがなくなり、図10に示すようなダストセパ
レータ16も不要となり、経済的かつ安全な運用が可能
となり、またエンジン4から排出された高温の排気ガス
が循環13にならず、エンジン4の入口から高温の空気
として再び吸入されないのでホバリング(空中停止)性
能劣化をもたらすことがなく、都合よい。
【0018】図11に示すようにホイスト支柱22とホ
イスト23をヘリコプタ1の胴体5の外側に固定して、
ホイスト23により索24を巻き上げまたはくり出しに
より、物体または人25をヘリコプタ1に吊り上げた
り、ヘリコプタ1から吊り下げる場合においては、本偏
流装置でロータ吹下しが偏流されるので物体または人2
5を安全にかつ確実に吊り上げたり、吊り下げたりする
ことが可能となる。
【0019】偏流装置がひさしみたいに外側につき出し
ているので、第12(b)図に示すようなパイロット4
3や乗客44がヘリコプタに乗降する場合、雨46が降
っていても、雨46にぬれることが少く、図12の
(a)に示すような太陽光45があっても、パイロット
43や乗客44がまぶしくなく都合よい。
【0020】また、偏流装置がロータ2が発生するロー
タ吹下しを偏流するので、住民への騒音公害が減少でき
るとともに、ヘリコプタ内のパイロット43、乗客44
等への騒音も少くなり快適性(乗り心地)が向上でき
る。
【0021】ガラス繊維等からなる図7に示すようなメ
ッシュ状物質(1層)40,メッシュ状物質(2層)4
1,メッシュ状物質(3層)42等を表面にとりつけた
偏流装置とすることにより、これらが吸音材として作用
し、ロータ2等が発生する騒音を減少し、住民への騒音
公害をさらに減少し、ヘリコプタ内のパイロット43、
乗客44等への騒音もさらに減少して、快適性(乗り心
地)がより一層向上できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づき具体
的に説明する。 (第1実施例)この発明の第1実施例を図1に示す。図
1の(a)は、本第1実施例に係るヘリコプタを横から
見る図を、図1の(b)は、本第1実施例に係るヘリコ
プタを上方から見る図を、図1の(c)は、本第1実施
例に係るヘリコプタを前方から見る断面図を示してい
る。
【0023】本第1実施例は、ヘリコプタの胴体5の側
方または前方または後方のいずれかに、複数の傾いた平
板からなる偏流装置29を有することを特徴とするヘリ
コプタ28である。(図1では胴体5の側方、前方およ
び後方に偏流装置を有する場合を示している。)ヘリコ
プタのロータ2が回転することによって発生する吹下し
は、従来のヘリコプタでは図8に示すようにロータ吹下
し10となっていたものが、本偏流装置29ではロータ
吹下し30が前後及び横方向に偏流され、したがって、
循環13が発生することが防止でき、地上作業者15の
作業性を悪化させるような悪影響がなくなり、砂,小
石,草木等の固形の異物をまき上げ空気取入口からそれ
らを吸込んだりすることがなくなり、エンジン4を損傷
する等のエンジントラブルの発生を防止でき、エンジン
4が排出する高温の排気ガスをエンジン4が空気取入口
から再び吸込んだりすることがなくなり、したがってヘ
リコプタの性能劣化が防止できる。
【0024】ホイスト23による索24の巻き上げまた
はくり出しによる物体または人25をヘリコプタに吊り
上げたり、ヘリコプタから吊り下げたりする場合におい
ても本偏流装置で、ロータ吹下しを偏流できるので安全
かつ快適に作業を行うことが可能となる。太陽光45が
パイロット43または乗客44にまぶしさを与えること
も本装置で防止できる。
【0025】偏流装置29がロータが発生する騒音をさ
えぎり、住民への騒音公害、パイロット43及び乗客4
4の乗り心地の向上等に寄与できる。図1では、偏流装
置29がヘリコプタ28の胴体5の側方、前方及び後方
位置に装着されている場合を示しているが、側方または
前方または後方のいずれかに装着されている場合でもよ
い。
【0026】偏流装置29の大きさ、分割数等は図1に
示す大きさより、大きくても、小さくてもよいし、分割
数ももっと多くても、少くてもよい。上下方向位置もい
ずれの位置でもよい。
【0027】偏流装置29の個々の平板の傾きの大きさ
も、図1に示す傾きより、大きくてもよいし、小さくて
もよい。また、図1は図1の(a)の横から見る図で胴
体5の横方に装着されている偏流装置29の個々の平板
が同じ傾きとなっているが、これらがまちまちの大きさ
の傾きとなっていてもよい。偏流装置29の上下位置は
いずれでもよいが上方ほどその効果は大きい。
【0028】図1では、傾いた平板が一重の場合を示し
ているが、スペースがあれば二重でも、それ以上でもよ
い。ロータ吹下し30が図1の(a)のように偏流され
るので、これがヘリコプタに作用する前後方向の推力と
して作用し、上昇性能、高速性能(巡航速度、最高速度
等)等の向上に寄与できる。 (第2実施例)この発明の第2実施例を図2に示す。図
2の(a)は、本第2実施例に係るヘリコプタを横から
見る図を、図2の(b)は、本第2実施例に係るヘリコ
プタを上方から見る図を、図2の(c)は、本第2実施
例に係るヘリコプタを前方から見る断面図を示してい
る。
【0029】本第2実施例は、ヘリコプタの胴体5の側
方または前方または後方のいずれかに複数のくの字形の
傾いた平板からなる偏流装置32を有することを特徴と
するヘリコプタ31である。
【0030】前述の第1実施例が単純な平板であったの
に対して、本第2実施例は、くの字形に折れ曲った平板
を使用しており、したがって、ロータ2が発生するロー
タ吹下しを偏流する効果が第1実施例よりも本第2実施
例の方が大きく、好都合である。その他については、前
述の第1実施例と同様な、機能、作用、効果、特徴等を
有している。 (第3実施例)この発明の第3実施例を図3に示す。図
3の(a)は、本第3実施例に係るヘリコプタを横から
見る図を、図3の(b)は、本第3実施例に係るヘリコ
プタを上方から見る図を、図3の(c)は、本第3実施
例に係るヘリコプタを前方から見る断面図を示してい
る。
【0031】本第3実施例は、ヘリコプタの胴体5の側
方または前方または後方のいずれかに複数の下方に凸形
の傾いた曲面板からなる偏流装置34を有することを特
徴とするヘリコプタ33である。(図3では、偏流装置
34が左右両側の側方のみに装着されている場合を示し
ている)前述の第1実施例が単純な平板であったのに対
して、本第3実施例は、下に凸形の曲面板を使用してお
り、したがって、ロータ2が発生するロータ吹下しを偏
流する効果が第1実施例よりも本第3実施例の方が大き
い。下に凸形の曲面の形状は、図3より大きくても小さ
くてもよい。その他については、前述の第1実施例と同
様な、機能、作用、効果、特徴等を有している。 (第4実施例)この発明の第4実施例を図4に示す。図
4の(a)は、本第4実施例に係るヘリコプタを横から
見る図を、図4の(b)は、本第4実施例に係るヘリコ
プタを上方から見る図を、図4の(c)は、本第4実施
例に係るヘリコプタを前方から見る断面図を示してい
る。
【0032】本第4実施例は、ヘリコプタの胴体5の側
方または前方または後方のいずれかに比較的大きな下方
に凸形の傾いた曲面板からなる(図4では曲面板を示し
ているが、比較的大きな平板の場合でもよい)偏流装置
35を有することを特徴とするヘリコプタ34である。
(図4では、偏流装置35が左右両側の側方のみに装着
されている場合を示している)前述の第1〜3実施例
が、1個所において、多数の複数に分割されていたもの
からなる偏流装置29,32,34であったのに対し、
本第4実施例の偏流装置35は、比較的大きなものを使
用する場合である。図4では1個所では1個のものから
なる偏流装置を示しているが複数の場合でもよい。
【0033】偏流装置自体が比較的大きいので前述の第
1〜3実施例よりも、より大きな効果が期待できさらに
パイロット43、乗客44等がヘリコプタに乗降する際
に雨46にぬれることも少くできる。その他について
は、前述の第1〜3実施例と同様な、機能、作用、効
果、特徴等を有している。 (第5実施例)この発明の第5実施例を図5に示す。図
5の(a)は、本第5実施例に係るヘリコプタを横から
見る図を、図5の(b)は、本第5実施例に係るヘリコ
プタを上方から見る図を、図5の(c)は、本第5実施
例に係るヘリコプタを前方から見る断面図を示してい
る。
【0034】本第5実施例は、ヘリコプタの胴体5の側
方または前方または後方のいずれかに比較的小さな複数
の傾いた平板と比較的大きな傾いた平板との両方からな
る偏流装置37を有することを特徴とするヘリコプタ3
6である。(図5では偏流装置37が左右両側の側方の
みに装着されている場合を示している。)前述の第1実
施例にプラスしてその下方に比較的大きな傾いた平板を
装着したものに相当し、第1実施例の効果をさらにより
強力にすることができる。さらにパイロット43、乗客
44等がヘリコプタに乗降する時に、雨46にぬれるこ
とも、より少くでき、より好都合である。
【0035】1個所に比較的小さい複数の傾いた平板の
下に装着されている比較的大きい傾いた平板の大きさが
(前後方向、左右方向とも)大きければ大きい程その効
果は大きくなり、好都合となる。
【0036】1個所に比較的小さい複数の傾いた平板の
下に装着されている比較的大きい傾いた平板の代りに、
前述の第4実施例を適用してもよい。以上は、第1実施
例に対する適用で説明したが、同様に第2,3,6実施
例に対しても適用可能である。 (第6実施例)この発明の第6実施例を図6に示す。図
6の(a)は、本第6実施例に係るヘリコプタを上方か
ら見る図を、図6の(b)は、本第6実施例に係るヘリ
コプタを上方から見る図を、図6の(c)は、本第6実
施例に係るヘリコプタを前方から見る断面図を示してい
る。
【0037】本第6実施例は、ヘリコプタの胴体5の側
方または前方または後方のいずれかに表面に図8に示す
ようなメッシュ状物質がとりつけられた比較的小さい複
数の傾いた平板からなる偏流装置39を有することを特
徴とするヘリコプタ38である。
【0038】前述の第1実施例の単純な平板に代えて、
図8に示すようなメッシュ状物質がとりつけられている
平板を装着しているので、このメッシュ状物質(1層)
40、メッシュ状物質(2層)41、メッシュ状物質
(3層)等が吸音材として作用し、ロータ2等が発生す
る騒音を吸収して、特に前述の第1実施例の効果のう
ち、住民への騒音公害を減少するとともにヘリコプタの
パイロット43、乗客44に対する騒音も減少でき、乗
り心地(快適性)の向上に大きく寄与できる。
【0039】メッシュ状物質はガラス繊維等から構成さ
れ、図7の(a)に示すメッシュ状物質(1層)40、
図7の(b)に示すメッシュ状物質(2層)、図7の
(c)に示すメッシュ状物質(3層)等のいずれでもよ
い。メッシュ状物質の層が多い程、その吸音効果は大き
く、好都合である。以上は第1実施例に対する適用で説
明したが、第2〜5実施例に対しても同様に適用でき
る。
【0040】メッシュ状物質が厚ければ厚い程効果は大
きく、平板の上下面の両方にメッシュ状物質をとりつけ
れば、さらに効果は大きくなる。なお、以上の第1〜6
実施例においてスペース的に許す範囲で、いずれの組合
せで使用してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によって、ヘリコプタの胴体5の
側方、前方および後方の少くともいずれ1つかに比較的
小さい複数の傾いた平板や複数の下方に凸形の傾いた曲
面板からなる偏流装置29,32,34,37を有する
ヘリコプタ28,31,33,36や比較的大きな下方
に凸形の傾いた曲面板からなる偏流装置35を有するヘ
リコプタ34とすることにより、地面14近くをホバリ
ング(空中停止)飛行する場合に、ロータ2が発生する
ロータ吹下しから地面14上の地上作業者15を保護で
き、不整地において地面14近くでホバリング(空中停
止)飛行しても循環13を発生せずダストセパレータ1
6等を必要とせず、エンジン4を保護したり、ホイスト
23を介して物体または人25を吊り上げたり吊り下げ
たりするのに安全かつ快適に作業ができ、騒音を減少し
て、住民への騒音公害を減少し、ヘリコプタ内のパイロ
ット43、乗客44の快適性(乗り心地)を向上でき、
ヘリコプタにパイロット43、乗客44が乗降する際、
雨46が降っていてもぬれることを少くし、太陽光45
からパイロット43、乗客44を保護してまぶしさを防
止することが可能となる。
【0042】また、本発明によって、ヘリコプタの胴体
5の側方、前方および後方の少くともいずれか1つに表
面にメッシュ状物質がとりつけられた平板または曲面板
からなる偏流装置39を有するヘリコプタ38とするこ
とにより、さらに騒音を減少する効果が大きくなり、し
たがって、住民への騒音公害をさらに減少し、ヘリコプ
タ内のパイロット43、乗客44の快適性(乗り心地)
をさらに向上でき、ヘリコプタの差別化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るヘリコプタの概念
図。
【図2】本発明の第2実施例に係るヘリコプタの概念
図。
【図3】本発明の第3実施例に係るヘリコプタの概念
図。
【図4】本発明の第4実施例に係るヘリコプタの概念
図。
【図5】本発明の第5実施例に係るヘリコプタの概念
図。
【図6】本発明の第6実施例に係るヘリコプタの概念
図。
【図7】メッシュ状物質を説明する断面図。
【図8】従来のヘリコプタを示す概念図。
【図9】ヘリコプタまわりの循環を示す図面。
【図10】ダストセパレータを説明する図面。
【図11】ホイストによる吊り上げ、吊り下げを示す図
面。
【図12】太陽光、雨の不具合を示す図面。
【符号の説明】
1 ヘリコプタ 2 ロータ 3 ロータ回転軸 4 エンジン 5 胴体 6 水平尾翼 7 垂直尾翼 8 テールロータ 9 ロータによる揚力 10 ロータ吹下し 11 剥離 12 ロータ吹下しによる下向きの力 13 循環 14 地面 15 地上作業者 16 ダストセパレータ 17 ダストを含む空気 18 回転流発生機 19 電動機 20 ダスト 21 ダストを含まない空気 22 ホイスト支柱 23 ホイスト 24 索 25 物体または人 26 揺れ 27 接触 28 ヘリコプタ 29 偏流装置 30 ロータ吹下し 31 ヘリコプタ 32 偏流装置 33 ヘリコプタ 34 偏流装置 34 ヘリコプタ 35 偏流装置 36 ヘリコプタ 37 偏流装置 38 ヘリコプタ 39 偏流装置 40 メッシュ状物質(1層) 41 メッシュ状物質(2層) 42 メッシュ状物質(3層) 43 パイロット 44 乗客 45 太陽光 46 雨

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリコプタの胴体5の側方、前方および
    後方の少くともいずれか1つに傾いた平板および下方に
    凸形の傾いた曲面板の少くともいづれか一方からなる偏
    流装置29,32,34,35,37を有することを特
    徴とするヘリコプタ。
  2. 【請求項2】 ヘリコプタの胴体5の側方、前方および
    後方の少くともいずれか1つに、表面にメッシュ状物質
    がとりつけられた平板および曲面板の少くともいづれか
    一方からなる偏流装置39を有することを特徴とするヘ
    リコプタ。
JP25973792A 1992-09-29 1992-09-29 ヘリコプタ Withdrawn JPH06107289A (ja)

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JP2019156396A (ja) * 2017-11-06 2019-09-19 株式会社エアロネクスト 飛行体及び飛行体の制御方法

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