JPH06106848A - 可逆熱変色性材料 - Google Patents

可逆熱変色性材料

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JPH06106848A
JPH06106848A JP4257843A JP25784392A JPH06106848A JP H06106848 A JPH06106848 A JP H06106848A JP 4257843 A JP4257843 A JP 4257843A JP 25784392 A JP25784392 A JP 25784392A JP H06106848 A JPH06106848 A JP H06106848A
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JP
Japan
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acid
color
phenyl
methyl
amino
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Application number
JP4257843A
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English (en)
Inventor
Yojiro Kumagai
洋二郎 熊谷
Choichiro Yamamoto
長一郎 山本
Mansuke Matsumoto
万助 松本
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Yamamoto Chemicals Inc
Original Assignee
Yamamoto Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発色濃度が高く、変色感度の高い可逆熱変色性
材料を提供することにある。 【構成】本発明による可逆熱変色性材料は、電子供与性
発色剤、電子受容性顕色剤及び発色制御剤の3成分を必
須とする可逆熱変色性材料において、電子供与性発色剤
として、一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数1〜5のア
ルキル基を示し、R3は、炭素数1〜4のアルキル基を示
す。)で表わされるフルオラン化合物の少なくとも一種
を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度変化に応じて鋭敏
に且つ可逆的に変色する可逆熱変色性材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子供与性発色剤(以下発色剤と
いう。)、電子受容性顕色剤(以下、顕色剤という。)
及び発色制御剤の3成分を必須とする可逆熱変色性材料
は、例えば、特公昭51−44706号公報等に開示さ
れており、既によく知られている。このような可逆熱変
色性材料は、冷凍、冷蔵及び加温の飲食物関係、筆記用
具、葉書等の文房具関係、衣料、玩具、壁紙等の装飾等
に利用されている。
【0003】可逆熱変色性材料は、発色濃度が高いこ
と、発色画像が安定であること、変色感度が良好である
こと、即ち、温度変化に対応する発色及び消色が鋭敏で
あることが要求され、これらの目的に適する発色剤を使
用することが必要である。緑色系に発色する発色剤とし
て、特開昭51−44706号公報等において、下記式
(1)のフルオランが、また、特公昭61−47879
号公報において、式(2)のフルオランが使用されてい
る。
【0004】
【化2】
【0005】
【化3】
【0006】しかしながら、式(1)や式(2)のフル
オランを使用した可逆熱変色性材料は、共に発色濃度が
不十分であり、また、変色感度が低い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従つて、本発明は、上
述した要求特性を満足する可逆熱変色性材料、即ち、発
色濃度が高く、変色感度の高い可逆熱変色性材料を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による可逆熱変色
性材料は、電子供与性発色剤、電子受容性顕色剤及び発
色制御剤の3成分を必須とする可逆熱変色性材料におい
て、電子供与性発色剤として、一般式(I)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素
数1〜5のアルキル基を示し、R3は、炭素数1〜4のア
ルキル基を示す。)で表わされるフルオラン化合物の少
なくとも一種を含有することを特徴とする。上記一般式
(I)において、R1及びR2としては、それぞれ独立に、
例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブ
チル基、n−ペンチル基等を挙げることができ、また、
R3としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基等を挙げることができるが、特に、メチル基
又はエチル基であることが好ましい。
【0011】本発明において使用される一般式(I)で
表わされるフルオラン化合物の具体例を以下に示す。 (1)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
ジメチルアミノフルオラン (2)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
ジエチルアミノフルオラン (3)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
ジ−n−プロピルアミノフルオラン (4)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
ジ−n−ブチルアミノフルオラン (5)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
ジ−n−ペンチルアミノフルオラン (6)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
(N−メチル−N−エチル)アミノフルオラン (7)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
(N−エチル−N−n−プロピル)アミノフルオラン (8)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
(N−メチル−N−n−ブチル)アミノフルオラン (9)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−
(N−エチル−N−n−ブチル)アミノフルオラン (10)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6
−(N−n−プロピル−N−n−ブチル)アミノフルオ
ラン (11)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6
−(N−メチル−N−n−ペンチル)アミノフルオラン (12)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6
−(N−エチル−N−n−ペンチル)アミノフルオラン (13)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6
−(N−n−プロピル−N−n−ペンチル)アミノフル
オラン (14)2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6
−(N−n−ブチル−N−n−ペンチル)アミノフルオ
ラン (15)2−(N−エチル−N−フェニル)アミノ−6
−ジメチルアミノフルオラン (16)2−(N−エチル−N−フェニル)アミノ−6
−ジエチルアミノフルオラン (17)2−(N−エチル−N−フェニル)アミノ−6
−ジ−n−プロピルアミノフルオラン (18)2−(N−エチル−N−フェニル)アミノ−6
−ジ−n−ブチルアミノフルオラン (19)2−(N−エチル−N−フェニル)アミノ−6
−ジ−n−ペンチルアミノフルオラン (20)2−(N−n−プロピル−N−フェニル)アミ
ノ−6−ジメチルアミノフルオラン (21)2−(N−n−プロピル−N−フェニル)アミ
ノ−6−ジエチルアミノフルオラン (22)2−(N−n−プロピル−N−フェニル)アミ
ノ−6−ジ−n−プロピルアミノフルオラン (23)2−(N−n−ブチル−N−フェニル)アミノ
−6−ジメチルアミノフルオラン (24)2−(N−n−ブチル−N−フェニル)アミノ
−6−ジエチルアミノフルオラン (25)2−(N−n−ブチル−N−フェニル)アミノ
−6−ジ−n−プロピルアミノフルオラン 本発明において使用される前記一般式(I)で表わされ
るフルオラン化合物は、例えば、下記の反応式に示す公
知の製法、即ち、一般式(II)で表わされるベンゾフェ
ノン化合物と一般式(III )で表わされるジフェニルア
ミン化合物とを硫酸の存在化に反応させ、次いで、アル
カリ処理することによつて得ることができる。
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R1、R2及びR3は、前記と同じであ
る。)本発明による可逆熱変色性材料は、例えば、特公
昭51−44706号公報等に開示されている公知の種
々の方法によつて製造することができる。一般的には、
発色剤と顕色剤と発色制御剤とを混合し、加熱によつて
均一な溶液とすることによつて製造される。また、必要
に応じて、各成分の混合物をマイクロカプセルに内包し
たり、樹脂中に混練したり、ビヒクル中に溶解させ、又
は分散させて、種々の用途に供することもできる。可逆
熱変色性材料の性状を変化させ、或いは調節するため
に、必要に応じて、上記成分に第4成分を添加すること
もできる。
【0014】また、その利用の態様については、本発明
による可逆熱変色性材料は、上述したようにマイクロカ
プセル化物となし、又は可逆熱変色性材料を非熱可塑性
樹脂の固溶体とし、この固溶体の粒状物を親水性高分子
化合物で被覆して組成物となし、これらを印刷インキ、
塗料、スプレーインキとして、紙、プラスチック、ガラ
ス、陶磁器、金属等の基体に塗布して利用してもよく、
或いはポリマー中に混練した成形体や繊維フィルムとし
て、或いは各種繊維に結着させて、種々の用途に用いる
ことができる。
【0015】このような可逆熱変色性材料において、発
色剤:顕色剤:発色制御剤の組成比は通常、重量比で、
1:0.1〜50:1〜800である。また、必要に応
じて、上記の成分以外に、本発明による可逆熱変色性材
料の変色性能を損なわない範囲内で、染料、顔料、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、溶解助剤、希釈
剤、増感剤、接着剤等を添加することもできる。更に、
必要に応じて、可逆熱変色性材料上にポリエチレンフイ
ルム等の保護層を設けることもよい。
【0016】本発明において、発色剤として、調色等の
目的で前記一般式(I)で表わされる化合物以外のロイ
コ色素を併用してもよい。可逆熱変色性材料に使用する
顕色剤としては、フェノール性水酸基を有する化合物と
して、例えば、tert.−ブチルフェノール、ノニル
フェノール、ドデシルフェノール、スチレン化フェノー
ル、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−tert.
−ブチルフェノール)、α−ナフトール、β−ナフトー
ル、1,2−ジオキシナフタレン、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食
子酸プロピル、没食子酸ブチル、没食子酸ヘキシル、没
食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、没食子酸セチル、
没食子酸ステアリル、p−オキシ安息香酸メチル、p−
オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プロピル、
p−オキシ安息香酸ブチル、p−オキシ安息香酸オクチ
ル、p−オキシ安息香酸ドデシル、ビスフェノールA、
ビスフェノールS、イソプロピルカテコール、ter
t.−ブチルカテコール、ピロカテコール、レゾルシ
ン、ハイドロキノン、クロロフェノール、ブロモフェノ
ール、フェニルフェノール、トリクロロフェノール、2
−オキシ−1−ナフトエ酸、2−オキシ−p−トルイル
酸、サリチル酸、m−オキシ安息香酸、p−オキシフタ
ル酸、プロトカテキュ酸メチル、プロトカテキュ酸エチ
ル、プロトカテキュ酸プロピル、プロトカテキュ酸オク
チル、2,4,6−トリオキシメチルベンゼン、2,3,4−ト
リオキシエチルベンゼン、2,3,5−トリオキシナフタレ
ン、タンニン酸、フェノール樹脂等を挙げることができ
る。
【0017】フェノール性水酸基を有する化合物の金属
塩として、例えば、前記フェノール性水酸基を有する化
合物のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、
亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、コバル
ト、スズ、鉛、鉄、バナジウム、チタン等の金属の金属
塩を挙げることができる。カルボン酸類として、マレイ
ン酸、フマール酸、安息香酸、トルイル酸、p−ter
t.−ブチル安息香酸、クロロ安息香酸、ブロモ安息香
酸、ナフトエ酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、
酢酸、プロピオン酸、酪酸等を挙げることができる。ま
た、カルボン酸類の金属塩として、例えば、前記カルボ
ン酸類のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、コ
バルト、スズ、鉛、鉄、バナジウム、チタン等の金属の
金属塩を挙げることができる。
【0018】酸性リン酸エステル類として、例えば、ブ
チルアシッドホスフェート、2−エチルヘキシルアシッ
ドホスフェート、ドデシルアシッドホスフェート、ステ
アリルアシッドホスフェート、フェニルアシッドホスフ
ェート、トリルアシッドホスフェート、ジブチルホスフ
ァイト、ジオクチルホスファイト、ジドデシルホスファ
イト、ジフェニルホスファイト、ジトリルホスファイト
等を挙げることができる。また、酸性リン酸エステル類
の金属塩として、前記酸性リン酸エステルのナトリウ
ム、カリウム、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、ニ
ッケル、コバルト、スズ、鉛、鉄、バナジウム、チタン
等の金属の金属塩を挙げることができる。
【0019】スルホン酸として、例えば、オクチルスル
ホン酸、ドデシルスルホン酸、アミノエタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレ
ンスルホン酸、プロピルベンゼンスルホン酸、ニトロベ
ンゼンスルホン酸、アミノベンゼンスルホン酸、スルフ
ァニル酸、スルホ安息香酸、フェノールスルホン酸、ベ
ンジルスルホン酸、ジフェニルメタンスルホン酸、ナフ
タレンスルホン酸、ナフトールスルホン酸、カルボキシ
ナフタレンスルホン酸、アントラキノンスルホン酸、オ
キシアントラキノンスルホン酸、アミノアントラキノン
スルホン酸、クロルアントラキノンスルホン酸等を挙げ
ることができる。また、スルホン酸類の金属塩として、
前記スルホン酸のナトリウム、カリウム、亜鉛、アルミ
ニウム、マグネシウム、ニッケル、コバルト、スズ、
鉛、鉄、バナジウム、チタン等の金属の金属塩を挙げる
ことができる。
【0020】トリアゾール化合物として、1,2,3−トリ
アゾール、4(5)−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール、
5(6)−メチル−1,2,3−ベンゾトリアゾール、5−クロ
ロ−1,2,3−ベンゾトリアゾール、7−ニトロ−1,2,3
−ベンゾトリアゾール、4−ベンゾイルアミノ−1,2,3
−ベンゾトリアゾール、4ーヒドロキシ−1,2,3−ベン
ゾトリアゾール、ナフト−1,2,3−トリアゾール、5,5'
−ビス(1,2,3−ベンゾトリアゾール)等を挙げること
ができる。
【0021】ハロヒドリン及びその誘導体として、2,2,
2−トリクロロエタノール、2,2,2−トリブロモエタノ
ール、2,2,2−トリフルオロエタノール、1,1,1−トリ
クロロ−2−メチル−2−プロパノール、4,4,4−トリ
ブロモブタノール、1,3−ジブロモ−2−プロパノー
ル、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、2,2−ビス
(ブロモメチル)−3−ブロモ−1−プロパノール、2,
2−ビス(クロロメチル)−3−クロロ−1−プロパノ
ール、2,2−ビス(クロロメチル)−1,3−プロパンジ
オール、N−フェニル−N'−(1−ヒドロキシ−2,2,2
−トリクロロエチル)チオ尿素、N−(1−ヒドロキシ
−2,2,2−トリクロロエチル)チオベンズアミド、3−
(N−1−ヒドロキシ−2,2,2−トリクロロエチル)ア
ミノピリジン、2−(1'−ヒドロキシ−2',2',2'−トリ
クロロエチル)フラン等を挙げることができる。本発明
においては、上記したなかでも、フェノール性水酸基を
有する化合物、特に、ビスフェノールAが好ましく用い
られる。
【0022】発色制御剤とは、発色剤と顕色剤との間の
発色反応を制御するものであり、その作用は各成分混合
物の温度による相溶性または反応性の変化を支配するこ
とにより、特定の範囲の温度における発色剤と顕色剤と
の発色反応を可逆的に制御するものと考えられる。可逆
熱変色性材料において、発色制御剤の種類又は配合量で
変色温度を決定することができる。
【0023】発色制御剤としては、アルコール類とし
て、n−オクチルアルコール、n−ノニルアルコール、
n−デシルアルコール、n−ラウリルアルコール、n−
ミリスチルアルコール、n−セチルアルコール、n−ス
テアリルアルコール、n−アイコシルアルコール、n−
ドコシルアルコール、n−メリシルアルコール、イソセ
チルアルコール、イソステアリルアルコール、イソドコ
シルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノ
ール、シクロペンタノール、ベンジルアルコール、シン
ナミルアルコール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、1,2,6−ヘ
キサントリオール、ペンタエリスリット、ソルビット、
アンニット等を挙げることができる。
【0024】エステル類として、酢酸アミル、酢酸オク
チル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸オクチル、プ
ロピオン酸フェニル、カプロン酸エチル、カプロン酸ア
ミル、カプリル酸エチル、カプリル酸アミル、カプリン
酸アミル、カプリン酸オクチル、ラウリン酸ブチル、ラ
ウリン酸ドデシル、ラウリン酸ステアリル、ミリスチン
酸ブチル、ミリスチン酸ヘキシル、パルミチン酸エチ
ル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸ラウリル、ス
テアリン酸ブチル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン
酸ラウリル、ステアリン酸セチル、ベヘニン酸ブチル、
ベヘニン酸ラウリル、安息香酸エチル、安息香酸ブチ
ル、安息香酸アミル、安息香酸フェニル、アセト酢酸エ
チル、オレイン酸ブチル、アクリル酸ブチル、シュウ酸
ジブチル、マロン酸ジブチル、セバチン酸ジブチル、フ
タル酸ジメチル等を挙げることができる。
【0025】エーテル類として、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジステアリル
エーテル、ヘキシルエーテル、ジイソプロピルベンジル
エーテル、ジオキサン、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチ
レングリコールジフェニルエーテル等を挙げることがで
きる。
【0026】ケトン類として、ジフェニルケトン、ジス
チリルケトン、メチルヘキシルケトン、シクロヘキサノ
ン、アセトフェノン、プロピオフェノン、ベンゾフェノ
ン、2,4−ペンタンジオン、ジミリスチルケトン、ケト
ンワックス等を挙げることができる。カルボン酸類とし
て、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、アジピ
ン酸、安息香酸、p−tert.−ブチル安息香酸を挙
げることができる。また、酸アミド類として、カプリン
酸アミド、カプリル酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリ
スチル酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、ベヘニン酸アミド、オレイン酸アミド等を挙げる
ことができる。
【0027】脂肪族炭化水素として、デカン、ドデカ
ン、ウンデカン等を、芳香族炭化水素として、ナフタレ
ン、アンスラセン、ジフェノールメタン等を、脂環族炭
化水素としてデカリン、ピネン、ビシクロヘキシル等を
挙げることができ、更に、これら以外にも、軽油、灯油
等を挙げることができる。本発明においては、上記した
なかでも、特に、アルコール類又はエステル類が好まし
く用いられる。
【0028】本発明による可逆熱変色性材料において、
発色剤、顕色剤及び発色制御剤は、それぞれ1種又は2
種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの各成分は
均一に混合し、これをそのまま各用途に適用することも
できるが、更に、目的に応じて、次のような方法を用い
て適用することもできる。 (1)各成分の混合物を公知の方法によりマイクロカプ
セルに内包させる。 (2)各成分の混合物又はそのような混合物のマイクロ
カプセル化物をビヒクル中に溶解又は分散させる。 (3)各成分又は各成分の混合物のマイクロカプセル化
物を樹脂に均一に練り込む。 (4)各成分を非熱可塑性樹脂の固溶体とし、更に、こ
の固溶体の粒状物を親水性高分子化合物被膜で被覆す
る。 (5)各成分の混合物をマイクロカプセルに内包させ、
更に、親水性高分子化合物でその表面を被覆する。 (6)各成分の混合物、混合物のマイクロカプセル化
物、又はそのような混合物のマイクロカプセル化物の親
水性高分子化合物被覆物を結合剤を用いて繊維の表面に
結着させる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 実施例1 2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン2g、ビスフェノールA3g及びス
テアリルアルコール45gを溶融混合し、80℃で保温
した。一方、系変性剤(三井東圧化学(株)製アニオン
性オリゴマーからなる乳化剤SM−200)の20%水
溶液10gと水70gを混合し、20%苛性ソーダ水溶
液でpH4に調整した後、80℃に加温した。これにホ
モミキサーで攪拌下、前記の溶液を添加し、同温にて回
転数8000rpmで30分間攪拌した。
【0030】次いで、メラミン−ホルムアルデヒド初期
重合物(三井東圧化学(株)製UMC−300)の80
%水溶液20gと水10gを徐々に添加した後、平均粒
径が7〜8μmになるまで、同温にて回転数4000r
pmで攪拌した。攪拌をホモミキサーからアジテーター
に代え、内温を15℃に下げ、25%アンモニア水でp
H7.5に調整した後、同温にて30分間攪拌して、マ
イクロカプセル分散液を得た。
【0031】次に、このマイクロカプセル分散液20g
と10%ポリビニルアルコール水溶液4gとを混合し、
コート紙に固形分塗布量が10g/m2となるように塗布
し、乾燥させて、可逆熱変色性シートを作製した。この
可逆熱変色性シートは、室温で濃厚な緑色を呈した。こ
のシートを1℃/分の速度で加熱すると、52.8℃で消
色し始め、53.5℃で完全に消色した。次に、消色した
シートを1℃/分の速度で冷却すると、52.5℃で発色
し始め、51.5℃で完全に発色した。
【0032】実施例2 2−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−6−ジ−n
−ブチルアミノフルオラン2g、ビスフェノールA3g
及びミリスチルアルコール45gを溶融混合し、80℃
で保温した。一方、前記と同じ系変性剤(SM−20
0)の20%水溶液10gと水70gとを混合し、20
%苛性ソーダ水溶液でpH4に調整した後、80℃に加
温した。これにホモミキサーで攪拌下、前記の溶液を添
加し、同温にて回転数8000rpmで30分間攪拌し
た。
【0033】次いで、前記と同じメラミン−ホルムアル
デヒド初期重合物(UMC−300)の80%水溶液2
0gと水10gを徐々に添加した後、平均粒径が7〜8
μmになるまで同温にて回転数4000rpmで攪拌し
た。攪拌をホモミキサーからアジテーターに代え、内温
を15℃に下げ、25%アンモニア水でpH7.5に調
整した後、同温にて30分間攪拌して、マイクロカプセ
ル分散液を得た。
【0034】このマイクロカプセル分散液20gと10
%ポリビニルアルコール水溶液4gを混合し、コート紙
に固形分塗布量が10g/m2となるように塗布し、乾燥
させて、可逆熱変色性シートを作製した。この可逆熱変
色性シートは、室温で濃厚な緑色を呈した。このシート
を1℃/分の速度で加熱すると、35.8℃で消色し始
め、36.0℃で完全に消色した。次に、消色したシート
を1℃/分の速度で冷却すると、33.8℃で発色し始
め、33.3℃で完全に発色した。
【0035】比較例1 実施例2における発色剤である2−(N−メチル−N−
フェニル)アミノ−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラ
ン2gの代わりに、2−ジベンジルアミノ−4−メチル
−6−ジエチルアミノフルオラン(前記式(1)化合
物)を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行なつ
て、可逆熱変色性シートを作製した。この可逆熱変色性
シートは、室温で中程度の濃度の緑色を呈した。このシ
ートを1℃/分の速度で加熱すると、35.3℃で消色し
始め、35.9℃で完全に消色した。次に、消色したシー
トを1℃/分の速度で冷却すると、33.5℃で発色し始
め、31.5℃で完全に発色した。
【0036】比較例2 実施例2における発色剤である2−(N−メチル−N−
フェニル)アミノ−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラ
ン2gの代わりに、2−(N−メチル−N−フェニル)
アミノ−6−(N−エチル−N−p−トルイル)アミノ
フルオラン(前記式(2)化合物)を用いた以外は、実
施例2と同様の操作を行なつて、可逆熱変色性シートを
作製した。この可逆熱変色性シートは、室温で中程度の
濃度の緑色を呈した。このシートを1℃/分の速度で加
熱すると、35.2℃で消色し始め、35.8℃で完全に消
色した。次に、消色したシートを1℃/分の速度で冷却
すると、34.0℃で発色し始め、30.8℃で完全に発色
した。
【0037】下記表1に上述した実施例1及び2と比較
例1及び2で作製した可逆熱変色性シートの性能比較を
示す。表中、発色濃度は、○:濃厚な緑色、×:中程度
の緑色を示すものとする。また、発色感度は、下記式に
より表わすものとする。従つて、この数値が小さい程、
発色感度が高いことを示す。発色感度=発色開始温度−
発色完結温度
【0038】
【表1】
【0039】表1から明らかな如く、本発明による可逆
熱変色性材料は、発色濃度が高く、発色感度にすぐれて
いる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明による可逆熱変色
性材料は、高い発色濃度を呈し、変色感度が高い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子供与性発色剤、電子受容性顕色剤及び
    発色制御剤の3成分を必須とする可逆熱変色性材料にお
    いて、電子供与性発色剤として、一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数1〜5のア
    ルキル基を示し、R3は、炭素数1〜4のアルキル基を示
    す。)で表わされるフルオラン化合物の少なくとも一種
    を含有することを特徴とする可逆熱変色性材料。
  2. 【請求項2】マイクロカプセルに内包されてなる請求項
    1記載の可逆熱変色性材料。
JP4257843A 1992-09-28 1992-09-28 可逆熱変色性材料 Pending JPH06106848A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017117478A1 (de) 2017-08-02 2019-02-07 Joanneum Research Forschungsgesellschaft Mbh Sensormaterial mit temperaturabhängiger Färbung
CN114316941A (zh) * 2021-12-23 2022-04-12 天津大学 一种高稳定性的四元亲水性仿生有机热致变色体系

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DE102017117478A1 (de) 2017-08-02 2019-02-07 Joanneum Research Forschungsgesellschaft Mbh Sensormaterial mit temperaturabhängiger Färbung
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