JPH0610634B2 - 携帯型振動診断装置 - Google Patents

携帯型振動診断装置

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JPH0610634B2
JPH0610634B2 JP10224888A JP10224888A JPH0610634B2 JP H0610634 B2 JPH0610634 B2 JP H0610634B2 JP 10224888 A JP10224888 A JP 10224888A JP 10224888 A JP10224888 A JP 10224888A JP H0610634 B2 JPH0610634 B2 JP H0610634B2
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械の振動を検出することによってその機械
の運転状態を診断する装置、特に機械の異常振動の原因
判定を自動的に行ってその機械の運転状態の診断を迅速
に行うことができ、かつ運搬が容易で適用対象機械が限
定されることのない診断装置に関する。
〔従来の技術〕
回転機械等の周期運動をする機械の運転中の振動がその
機械の運転状態に対して音響や温度よりも敏感に応答す
ることと、その機械の運転中に異常振動が発生した場合
その異常振動が増大して軸受や回転体等が破損すること
があるので、高速回転機械や大容量機械においては通常
これらの各機械の振動を常時監視して運転状態の正常、
異常の診断をすることが行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、従来、上述のようにして機械の運転状態に対する
診断が行われているが、このような振動状態の診断を行
う従来の携帯可能な小形の振動診断装置においては、機
械の振動を周波数分析して得られた周波数スペクトルの
各々の振動振幅から機械の運転状態の良否を判定するよ
うにしているだけで、機械に発生した異常振動の原因を
特定するようにはなっていないので、この場合、機械に
異常振動が生じた時、機械の運転者が診断装置による診
断結果のほかにさらに機械の運転基準書等を参照して、
異常振動に対する適格な対策を決定するのに必要な最終
診断を行う必要がある。つまり、このような小形の診断
装置には制度の高い診断結果を迅速に得ることができな
いという欠点がある。
このため、従来、異常振動の原因に至るまで機械振動を
自動的に診断することのできる振動診断装置が高い診断
精度を必要とする大形機械装置には採用されているが、
この診断装置は、該大形機械装置に固定されて使用され
るのが一般であるから、診断対象機械が限定されて適用
範囲が狭いという欠点がある。
本発明の目的は、周期運動をする機械の異常振動の原因
判定を自動的に行って該機械の運転状態の診断を迅速に
行うことができる振動診断装置を携帯可能に形成するこ
とによって、運搬が容易となるため適用範囲が限定され
ることのない振動診断装置が得られるようにすることに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明によれば、機械の振動
を検出してこの検出結果に応じた検出信号を出力する振
動検出部と、前記検出信号が入力され該検出信号に対し
て周波数分析を行って該検出信号の周波数スペクトラム
を記憶する信号処理部と、設定操作を加えると該設定操
作に応じた診断条件を記憶しかつ起動操作を加えると該
起動操作に応じた第1及び第2起動信号を出力する操作
部と、前記第1起動信号が入力されると起動して前記信
号処理部に記憶された前記周波数スペクトラムにおける
卓越周波数成分の振動振幅のオーバーオール値について
所定の一次診断処理を行いその結果に応じた一次診断信
号を出力する一次診断部と、前記第2起動信号が入力さ
れると起動して前記操作部に記憶された前記診断条件と
前記信号処理部に記憶された前記周波数スペクトラムと
を用いて所定の二次診断処理を行いその結果に応じた二
次診断信号を出力する二次診断部と、前記操作部に記憶
された前記診断条件と前記一次診断信号と前記二次診断
信号とを切り換えて表示する表示部とを備え、前記信号
処理部と前記操作部と前記一次及び二次診断部と前記表
示部とが携帯可能に一体化されているように携帯型振動
診断装置を構成するものとする。
〔作用〕
上記のように構成すると、一次診断信号を機械の振動が
正常であるか異常であるかを表す信号とすることがで
き、かつ二次診断信号を機械の異常振動の原因を表す信
号とすることができるので、上記の原因判定を自動的に
行って該機械の運転状態に対する適格な診断を迅速に行
うことができ、かつ運搬が容易でこのため診断対象機械
が限定されることのない振動診断装置が得られることに
なる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例の構成図で、第2図は第1図
に示した実施例の斜視外観図である。
両図において、1は図示していない診断対象の周期運動
機械である回転機械の振動を検出してこの検出結果に応
じた検出信号1aを出力する振動検出部で、この検出部
1には動電型の振動速度検出器が用いられてもよく、ま
た圧電型の振動加速度検出器が用いられてもよい。そう
して、前者が用いられた場合検出信号1aは振動の速度
に応じた信号になり、後者が用いられた場合信号1aは
振動の加速度に応じた信号になる。なお、検出部1には
上述した振動速度検出器及び振動加速度検出器以外の振
動検出原理を有する振動検出器が採用されても差し支え
ない。また、この場合の検出信号1aは回転運動をする
機械の振動に応じた信号であるから、信号1aには該回
転機械の回転数に等しい周波数の振動成分が含まれてい
る。2は検出信号1aを増幅する増幅器、3は増幅器2
の出力信号2aとサンプリング周期指定信号6aとが入
力され、信号2aを信号6aで指定されたサンプリング
周期で16ビットのディジタル信号3aに変換して出力
するA/D変換器、4はディジタル信号3aと分析周波
数帯域指定信号6bとが入力され、信号3aを信号6b
で指定された周波数帯域にわたって周波数分析を行って
その結果得られる周波数スペクトラムXに応じた信号4
aを出力する周波数分析器で、5は信号4aを記憶する
周波数スペクトラム記憶回路である。6は上述の信号6
aと6bとを出力する制御回路、7は増幅器2と変換器
3と分析器4と記憶回路5と制御回路6とからなる信号
処理部である。信号処理部7においては、各部が上述の
ように構成されているので、この処理部7を検出信号1
aが入力され該信号1aに対して周波数分析を行って該
信号1aの周波数スペクトラムXを記憶するものである
ということができる。制御回路6は後述する操作部8に
記憶させられた診断条件9のうちの診断対象機械の定格
回転数Nrに応じた信号として上述の信号6a,6bを
出力するように構成されている。
8は後述する設定操作81を加えると該操作に応じた診
断条件9を記憶し、かつ後述する起動操作82を加える
と該操作に応じた第1乃至第3起動信号8a,8b,8
cを出力し、かつ後述する表示指令操作83を加えると
表示指令信号8dを出力する操作部、10は起動信号8
aが入力されると記憶回路5に記憶された信号4a、換
言すれば前述の周波数スペクトラムXについて所定の演
算を行って該スペクトラムXにおけるスペクトル、すな
わち周波数成分のレベルが卓越した周波数成分F1,F2
…,Fnを抽出する卓越周波数成分抽出部で、11は該成
分F1〜Fnについて検出信号1aの次元に応じた演算を行
ってこれらの周波数成分の各々の振動振幅A1〜Anを算出
する振動振幅演算部である。演算部11における上述の
演算は、信号1aの次元が振動速度である時は一回積分
する演算であり、信号1aの次元が振動加速度である時
は二回積分する演算である。12は上述の振幅A1〜Anに
もとづいて(1)式で表されるオーバーオール値OAを算
出するオーバーオール値演算部、13は前記のオーバー
オール値OAについて後述する所定の一次診断処理を行
ってその結果に応じた一次診断信号13aを出力する一
次診断処理部で、14は起動信号8aが入力されると記
憶回路5に記憶された前述の周波数スペクトラムXを振
動振幅周波数スペクトラムYに変換してこのスペクトラ
ムYを表すスペクトラム信号14aを出力するスペクト
ラム変換部である。そうして、15は成分抽出部10と
振幅演算部11とオーバーオール値演算部12と診断処
理部13と変換部14とからなる一次診断部で、診断部
15においては各部が上述のように構成されているの
で、この診断部15は、起動信号8aが入力されると起
動して前述の信号処理部7に記憶された周波数スペクト
ラムXにおける卓越周波数成分F1〜Fnの振動振幅A1〜An
のオーバオール値OAについて所定の一次診断処理を行
い、その結果に応じた一次診断信号13aを出力すると
共に前記スペクトラムXに応じた振動振幅周波数スペク
トラムYを表すスペクトラム信号14aを出力するもの
であるということができる。なお、一次診断部15は第
3起動信号8cが入力されると信号13aを出力しない
で信号14aのみを出力するようにも構成されている。
(1)式におけるKは信号処理部7における周波数分析の
際に用いた時間ウインドウの種類に応じた定数である。
16は、前述の第2起動信号8bが入力されると起動し
て、操作部8に記憶された診断条件9と信号処理部7に
記憶された周波数スペクトラムXとを用いて後述する所
定の二次診断処理を行いその結果に応じた二次診断信号
16aを出力する二次診断部、17は操作部8に記憶さ
れた診断条件9と二次診断信号16aと一次診断信号1
3a及びスペクトラム信号14aとを切り換えて表示す
るようにした表示部で、この表示部17は液晶表示を行
うように構成されている。なお、表示部17は、一次診断
部15から信号14aのみが出力された時はこの信号1
4aのみを表示するようになっており、さらに、信号1
4aを表示している時に表示指令信号8dが入力される
と、該表示における信号8dに応じた周波数スペクトル
の振動態様を信号14aの表示に付加して表示するよう
に構成されている。18は上述した信号処理部7と操作
部8と一次診断部15と二次診断部16と表示部17と
を収容した筐体で、この筐体18には該筐体を携帯でき
るように取手18bが設けられている。18aは筐体1
8の蓋で、19は上述の各部からなる振動診断装置であ
る。
次に、第3図に示した二次診断部16の構成図を用いて
該診断部16が行う上述した二次診断処理動作を説明す
る。すなわち、第3図において、20は抽出部10で抽
出された卓越周波数成分F1〜Fnのうちのスペクトルレベ
ルが最大の周波数成分Fmを抽出する最大卓越周波数成
分抽出部、21は診断条件9に含まれる回転機械の定格回
転数Nrと信号処理部7に記憶された周波数スペクトラム
Xとを比較して該スペクトラムXに含まれている回転機
械の実際の回転数を表すスペクトル周波数F0(以後こ
の周波数F0を回転周波数ということがある。)を抽出
する回転周波数抽出部で、22は抽出部20によって抽
出された周波数Fmと抽出部21によって抽出された回
転周波数Fとの比を演算してFmのF0に対する高調波次
数Hmを算出する高調波次数演算部である。また、23は
演算部11で算出された振動振幅A1〜Anのうちの周波数
Fmに対応する振幅Amを抽出する振動振幅抽出部で、この
抽出部23で抽出された振幅Amとオーバオール値演算
部12で算出されたオーバオール値OAとの比Rm(以後
この比Rmをピークレシオということがある。)がピーク
レシオ演算部24で算出されるようになっている。
25は上述の高調波次数HmとピークレシオRmとにも
とづいて想定される診断対象回転機械に生じた異常振動
の原因が記憶させられた診断基準パターン記憶回路、2
6は演算部22で算出された実際の高調波次数Hmeと演
算部24で算出された実際のピークレシオRmeと記憶回
路25の記憶内容とを用いてHmeとRmeとに応じた想定異
常振動原因Gを抽出して、このGが一個だけあればこの
Gに応じた信号26aを前述の二次診断信号16aとし
て出力し、原因Gが複数個存在すれば再診断指令信号2
6bを出力する第1異常振動原因抽出部で、27は、指
令信号26bが入力されると、実際の高調波次数Hmeと
実際のピークレシオRmeと診断条件9とを用いて、抽出
部26で抽出された複数個の異常振動原因Gのうちの一
個を抽出して、この抽出された一個の原因Gに応じた信
号27aを前述の二次診断信号16aとして出力する第2
異常振動原因抽出部である。二次診断部16は信号処理
部7と操作部8と表示部17とを除く第3図図示の各部
で構成されていて、これらの各部がそれぞれ上述のよう
に構成されており、かつ診断部16に起動信号8bが入
力されることによって抽出部10及び21が起動するよ
うになっているので、診断部16は、前述したように、
起動信号8bが入力されると起動して操作部8に記憶さ
れた診断条件9と信号処理部7に記憶された周波数スペ
クトラムXとを用いて上述の二次診断処理を行いその結
果に応じた二次診断信号16aを出力するものである。
次に、上述した振動診断装置19による回転機械の振動
診断の作業手順ならびに手順に伴う装置19の動作を第
1図乃至第4図を参照して説明する。
すなわち、装置19の操作部8に設けた電源スイッチ2
8を操作して装置19に電源を投入すると、診断条件9
の一部を操作部8に設定するための第4図(a)に示した
条件設定パターン91が表示部17にまず表示されるの
で、ここで操作部8に設けたカーソル移動キー29とテ
ンキー30とを用いてパターン91における口状部分に
所要の診断条件を設定する。すると、これらの診断条件
が操作部8内の図示していない記憶回路に記憶される。
次に、表示部17における4個のソフトキー31のうち
の準備キー31aを押すと、表示部17の表示が、診断条
件9の残部を操作部8の前記記憶回路に入力するため
の、たとえば第4図(b)に示した条件設定パターン92
に切り換わるので、ここで再びキー29と30とを用い
てパターン92における口状部分に所要の診断条件を設定
する。すると、前回と同じくこれらの診断条件が前記記
憶回路に記憶されて、振動診断装置19に対する全診断
条件の設定が完了する。パターン92はパターン91に
おける条件設定に応じて異なった態様になり、第4図
(b)は第4図(a)で回転電気機械を診断対象機械に設定
した場合に表示されるパターンを示している。
診断条件の設定が終わると、次に、ソフトキー31のう
ちの一次診断キー31bを押す。すると、操作部8が第
1起動信号8aを出力するので、一次診断部15が上述
の動作を行って信号13aと14aとが診断部15から
出力され、この結果、表示部17の表示が、信号13a
と14aとに応じた表示パターンとしての第4図(c)に
示した一次診断結果表示パターンに切り換えられる。そ
うして、この場合、一次診断処理部13においてはオー
バオール値演算部12で算出されたオーバオール値OA
をVDI2056やISO2732等の診断基準にもとづいて診
断するようになっていて、これらの診断基準では診断対
象回転機械の定格回転数Nrをパラメータとして前記のO
Aから該機械の振動状態を「良好」、「注意」、「危
険」の三段階に評価するようになっているので、第4図
(c)の一次診断信号13aに対応する部分には上述の三
段階評価の結果が表示されるようになっている。また、
第4図(c)におけるA−F線図32はスペクトラム信号
14aに対応した前述の振動振幅周波数スペクトラムY
を表していて、この場合、操作部8における前述のカー
ソル移動キー29を操作して線図32におけるカーソル
33を所望のスペクトル34に一致させ、しかる後キー
29に対して所定の操作を行うと、操作部8からスペク
トル34の線図32上の周波数Fの位置に応じた前述の
表示指令信号8dが出力される。そうして、診断装置1
9においては信号8dが入力されることによって表示部
17が上述のように動作するので、第4図に図示したよ
うに、線図32の下側にスペクトル34の周波数並びに
振動振幅が表示され、さらに、この場合、線図32が検
出信号1aをトリガ信号によって信号処理部7に入力し
て得られた周波数スペクトラムであると、スペクトル3
4の前記トリガ信号からの位相もあわせて表示される。
さて、一次診断キー31bを押した時、診断処理部13
で回転機械の振動状態が「良好」と診断されれば問題な
いが、診断処理部13から「注意」または「危険」の診
断結果が出力された場合、回転機械に対して迅速な対策
を講じなければならないので、「注意」または「危険」
の診断結果をもたらした異常振動の原因を究明する必要
がある。したがって、この場合、ソフトキー31のうち
の二次診断キー31cを押すと操作部8が第2起動信号
8bを出力するので、二次診断部16が上述の動作を行
って二次診断信号16aが診断部16から出力され、こ
の結果、表示部17の表示が、信号16aに応じた表示
パターンとしての第4図(d)に示した二次診断結果表示
パターンに切り換えられる。そうして、信号16aを構
成する異常振動原因抽出部26,27の各出力信号26
a,27aが表す一個の異常振動の原因が第4図(d)の
表示パターン内に表示される。
したがって、振動診断装置19によれば、一次診断信号
13aによって回転機械の振動が正常であるか否かを自
動的に診断することができるうえ、二次診断信号16a
によって該回転機械の異常振動の原因を自動的に特定す
ることができるので、該回転機械の運転状態に対する適
格な診断を迅速に行うことができることになる。なお、
診断装置19は、上述したように、振動検出部1を除く
すべての部分が筐体18内に納められて携帯可能に形成
されているので、運搬が容易でこのため診断対象機械が
限定されることのない振動診断装置となっていることが
明らかである。
診断装置19において、ソフトキー31のうちのSPキ
ー31dを押すと操作部8から第3起動信号8cが出力
されるので、この時診断部15からスペクトラム信号1
4aのみが出力されて、この結果、表示部17には前述
のA−F線図32に応じた線図だけが表示される。そう
して、この場合もカーソル移動キー29の操作によって
所望のスペクトルの振動態様が表示部17に前記線図と
共に表示される。なお、第2図における35は表示部1
7に入力される信号13a,14a,16a及び9を本
診断装置19外に出力できるようにした信号出力端子
で、同じく第2図における36は本装置19の電源とし
ての電池である。
第1図乃至第3図に示した実施例の構成並びに動作は上
述の通りであるが、本発明においては、操作部8におけ
る第3起動信号8cの出力機能及び表示指令信号8dの
出力機能が省略されてもよいものであって、そうする
と、この場合、一次診断部15の信号14aだけを出力
する機能が不要になり、また、表示部17における単一
の振動振幅周波数スペクトルの振動態様を表示する機能
も不要になる。また、本発明においては、第2図に示し
た筐体18は必ずしも必要でなく、第1図に示した信号
処理部7と操作部8と一次及び二次診断部15,16と
表示部17とがただ携帯可能に一体化されていればよい
ものである。さらに、本発明においては、二次診断部1
6が第3図の構成に限定されるものでなく、また、本発
明が回転機械以外の周期運動をする機械の診断にも適用
できるものであることは上述した所から明らかである。
そうして、さらに、本発明において一次診断部15におけ
るスペクトラム信号14aの出力機能がなくてもよいこ
とは、これまた上述した所から明らかである。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明においては、機械の振動を検出
してこの検出結果に応じた検出信号を出力する振動検出
部と、検出信号が入力され該検出信号に対して周波数分
析を行って該検出信号の周波数スペクトラムを記憶する
信号処理部と、設定操作を加えると該設定操作に応じた
診断条件を記憶しかつ起動操作を加えると該起動操作に
応じた第1及び第2起動信号を出力する操作部と、第1
起動信号が入力されると起動して信号処理部に記憶され
た周波数スペクトラムにおける卓越周波数成分の振動振
幅のオーバオール値について所定の一次診断処理を行い
その結果に応じた一次診断信号を出力する一次診断部
と、第2起動信号が入力されると起動して操作部に記憶
された診断条件と信号処理部に記憶された周波数スペク
トラムとを用いて所定の二次診断処理を行いその結果に
応じた二次診断信号を出力する二次診断部と、操作部に
記憶された診断条件と一次診断信号と二次診断信号とを
切り換えて表示する表示部とを備え、信号処理部と操作
部と一次及び二次診断部と表示部とが携帯可能に一体化
されているように携帯型振動診断装置を構成した。
このため、上記のように構成すると、一次診断信号を機
械の振動が正常であるか異常であるかを表す信号とする
ことができ、かつ二次診断信号を機械の異常振動の原因
を表す信号とすることができるので、本発明には、機械
の異常振動の原因判定を自動的に行って該機械の運転状
態に対する適格な診断を迅速に行うことができ、かつ運
搬が容易なために診断対象機械が限定されることがない
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2図は第1図に
示した実施例の斜視外観図、第3図は第1図に示した実
施例における要部の詳細構成図、第4図における(a),
(b),(c),(d)の各図は第1図に示した実施例の異なる表
示動作説明図である。 1……振動検出部、1a……検出信号、7……信号処理
部、8……操作部、8a……第1起動信号、8b……第
2起動信号、9……診断条件、13a……一次診断信
号、14a……スペクトラム信号、15……一次診断
部、16……二次診断部、16a……二次診断信号、1
7……表示部、19……振動診断装置、81……設定操
作、82……起動操作、X……周波数スペクトラム、Y
……振動振幅周波数スペクトラム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械の振動を検出してこの検出結果に応じ
    て検出信号を出力する振動検出部と、前記検出信号が入
    力され該検出信号に対して周波数分析を行って該検出信
    号の周波数スペクトラムを記憶する信号処理部と、設定
    操作を加えると該設定操作に応じた診断条件を記憶しか
    つ起動操作を加えると該起動操作に応じた第1及び第2
    起動信号を出力する操作部と、前記第1起動信号が入力
    されると起動して前記信号処理部に記憶された前記周波
    数スペクトラムにおける卓越周波数成分の振動振幅のオ
    ーバオール値について所定の一次診断処理を行いその結
    果に応じた一次診断信号を出力する一次診断部と、前記
    第2起動信号が入力されると起動して前記操作部に記憶
    された前記診断条件と前記信号処理部に記憶された前記
    周波数スペクトラムとを用いて所定の二次診断処理を行
    いその結果に応じた二次診断信号を出力する二次診断部
    と、前記操作部に記憶された前記診断条件と前記一次診
    断信号と前記二次診断信号とを切り換えて表示する表示
    部とを備え、前記信号処理部と前記操作部と前記一次及
    び二次診断部と前記表示部とが携帯可能に一体化されて
    いることを特徴とする携帯型振動診断装置。
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