JPH06102285B2 - 鋼管のねじ切り加工方法 - Google Patents

鋼管のねじ切り加工方法

Info

Publication number
JPH06102285B2
JPH06102285B2 JP2066989A JP6698990A JPH06102285B2 JP H06102285 B2 JPH06102285 B2 JP H06102285B2 JP 2066989 A JP2066989 A JP 2066989A JP 6698990 A JP6698990 A JP 6698990A JP H06102285 B2 JPH06102285 B2 JP H06102285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
tool
screw
steel pipe
cutting tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2066989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03270818A (ja
Inventor
俊久 田上
正男 山口
Original Assignee
川崎製鉄株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 川崎製鉄株式会社 filed Critical 川崎製鉄株式会社
Priority to JP2066989A priority Critical patent/JPH06102285B2/ja
Publication of JPH03270818A publication Critical patent/JPH03270818A/ja
Publication of JPH06102285B2 publication Critical patent/JPH06102285B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)
  • Turning (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、管端に特殊なシール部を有する油井管などの
鋼管のねじ切り加工方法に関する。
<従来の技術> 従来、石油の掘削などに用いられる油井管のねじは、そ
の製造上および用途上の要求条件が極めて厳しく、その
ため例えばAPIねじ継手などが開発されている。
しかし、近年の油井は深くなり、APIねじ継手以上にジ
ョイントストレングスおよび気密性の向上が要求されて
おり、そのために継手部に金属面同士のシール部を増
し、ねじ形状は角形ねじとするとともにねじ間にテフロ
ンリングなどの挿入をはかった継手の開発がなされてい
る。
その特殊シール部を有する油井管のねじは、例えば第3
図に示すように、管端1の端面1aから内面1bにかけて設
けられる内面シール部2と外面1cに設けられる外面シー
ル部3と同じく外面1cに設けられるねじ部4とが切削加
工によって構成される。
このようなねじの切削加工の工程は、従来、第4図に示
すような7工程からなっている。すなわち、 (a)ホルダ5に取付けられた切削工具6aを用いて管端1
の端面1aを切削し、さらにその内面1bに粗シール部2aを
形成する工程、 (b)切削工具6bを用いて管端1の外面1cに粗シール部3a
を形成し、ついでねじ下テーパ外径部3bを加工する工
程、 (c)切削工具6cを用いてねじ下テーパ外径部3bに粗ねじ4
aを切削する工程、 (d)切削工具6dを用いて管端内面1bを仕上げる工程、 (e)切削工具6eを用いて内外面シール部2,3を仕上げる工
程、 (f)切削工具6fを用いてねじ部4を2回にわたって仕上
げる工程、 の7工程であり、計6種類の切削工具をその工程ごとに
1個ずつターレット(図示せず)で選択されてホルダ5
に取付けられ、順番に加工に用いられる。
なお、上記の(a),(b)の内外面粗シール部の加工および
(d),(e)の内面仕上および内外面シール部の仕上の加工
は、総形バイトを用いることにより同時に切削すること
が可能である。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記のような従来のねじ切削加工工程に
おいては、その工程ごとに必要とされる切削工具を1個
ずつ選択して取り替えることになるから、同時切削ある
は重切削を行うことができず、シール部を有さない普通
のねじの加工時間に比べてかなり長い時間を要してお
り、設備の稼働能率が低下するという問題がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであっ
て、短い時間で切削加工を施し得る鋼管のねじ切り加工
方法を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、工具ホルダに側刃部と下刃部とが設けられた
総形バイトとねじ切削工具とを一定の間隔をおいて所定
の段差を設けて一体的に組み付けた切削加工工具を用い
て、管端に特殊なシール部を有する鋼管のねじ切り加工
方法であって、前記総形バイトの側刃部を用いて前記シ
ール部の端面と外面を切削加工する工程と、前記総形バ
イトの下刃部を用いてねじ下テーパ外径部を切削加工す
る工程と、前記ねじ切削工具を用いて前記ねじ下テーパ
外径部にねじ切削加工を行う工程と、を一連の動作で連
続して行うことを特徴とする鋼管のねじ切り加工方法で
ある。
<作用> 本発明によれば、側刃部と下刃部とが設けられた総形バ
イトとねじ切削工具とを工具ホルダに一体的に組み付け
るようにしたので、従来例のように切削工具を工程ごと
に取り替えることなく、シール部端面とシール外径部と
ねじ下テーパ外径部の加工さらにねじ部の加工を連続的
に行うことができる。
<実施例> 如何に、本発明の実施例について、図面を参照して詳し
く説明する。
第1図は、本発明方法の実施に用いる切削加工工具の構
成を示す側面図である。
図において、11は、工具ホルダである。
12は、工具ホルダ11の端部に取付けられた総形バイトで
あり、管端1の内外面シール部2,3を切削加工する側刃
部12aと、ねじ下テーパ外径部3bを切削加工する下刃部1
2bとが設けられている。
13は、ねじ部4を切削加工するチェザなどのねじ切削工
具であり、工具ホルダ11に総形バイト12の端部Pから谷
部のS点までの距離がlだけ離れるように取付けられ
る。
なお、ねじ切削工具13の谷部S点の高さは総形バイト12
の下刃部12bの端部Pよりa(通常は、0.1〜1.0mmの範
囲が適当)だけ低い位置とされ、谷部の面の勾配θはね
じ部4の切削面からねじ下テーパ外径部3bの切削面が逃
げられるような大きさの値とされる。
このように構成された切削加工工具を用いて、鋼管端部
のねじ切削加工を行うときの切削手順について、第2図
を参照して以下に説明する。
(a)切削する鋼管の管端1に工具ホルダ11を近づけて、
端面1aに総形バイト12の側刃部12aを位置合わせする。
(b)ついで、工具ホルダ11あるいは鋼管を回転させて、
管端1に内面シール部2の全部と外面シール部3の一部
を加工して端面仕上を行う。
(c)総形バイト12の下刃部12bを用いて外面シール部3の
仕上加工とねじ下テーパ外径部3bの切削を同時に行う。
(d)工具ホルダ11を若干前進させてねじ切削工具13をね
じ下テーパ外径部3bの一方の端面に位置決めして、ねじ
部4の切削加工を行う。
規格がAPI−L80の油井管に特殊シール部を有する外面ね
じを施す際に本発明の方法を適用した。
そのときの1本切削するのに要した純時間(秒)の測定
結果を外径サイズごとに第1表に示した。
なお、比較のために従来法による時間をも併せて示し
た。
この第1表から明らかなように、本発明法による正味切
削時間は従来法のそれに対し50〜65%であり、その効果
が大であることがわかる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば、側刃部と下刃部
とが設けられた総形バイトとねじ切削工具とを工具ホル
ダに一体的に組み付けた切削加工工具を用いるようにし
たので、シール部の端面と外面とねじ下テーパ外径部の
加工さらにねじ部の加工を連続的に行うことができ、切
削に要する時間を従来に比し1/2ないし1/3に短縮するこ
とが可能となり、ねじ切削加工の能率を大いに向上させ
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に用いる切削加工工具の構成
を示す側面図、第2図は切削加工工具の動作手順の説明
図、第3図は従来の油井管の特殊ねじ形状を示す部分断
面図、第4図は従来の油井管のねじ加工工程を示す図で
ある。 1……管端,2……内面シール部,3……外面シール部,4…
…ねじ部,11……工具ホルダ,12……総形バイト,13……
ねじ切削工具。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具ホルダに側刃部と下刃部とが設けられ
    た総形バイトとねじ切削工具とを一定の間隔をおいて所
    定の段差を設けて一体的に組み付けた切削加工工具を用
    いて、管端に特殊なシール部を有する鋼管のねじ切り加
    工方法であって、 前記総形バイトの側刃部を用いて前記シール部の端面と
    外面を切削加工する工程と、 前記総形バイトの下刃部を用いてねじ下テーパ外径部を
    切削加工する工程と、 前記ねじ切削工具を用いて前記ねじ下テーパ外径部にね
    じ切削加工を行う工程と、 を一連の動作で連続して行うことを特徴とする鋼管のね
    じ切り加工方法。
JP2066989A 1990-03-19 1990-03-19 鋼管のねじ切り加工方法 Expired - Lifetime JPH06102285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2066989A JPH06102285B2 (ja) 1990-03-19 1990-03-19 鋼管のねじ切り加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2066989A JPH06102285B2 (ja) 1990-03-19 1990-03-19 鋼管のねじ切り加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03270818A JPH03270818A (ja) 1991-12-03
JPH06102285B2 true JPH06102285B2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=13331936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2066989A Expired - Lifetime JPH06102285B2 (ja) 1990-03-19 1990-03-19 鋼管のねじ切り加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06102285B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2773513B2 (ja) * 1992-01-20 1998-07-09 日本鋼管株式会社 鋼管のねじ切り方法
JP2655984B2 (ja) * 1993-03-09 1997-09-24 川崎製鉄株式会社 油井管のねじ切り加工方法
JPH07178619A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Kawasaki Steel Corp 鋼管のねじ切り加工方法
JP4622394B2 (ja) * 2004-08-31 2011-02-02 Jfeスチール株式会社 鋼管のねじ切り方法及び装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0435042Y2 (ja) * 1986-02-24 1992-08-20
JPH0329067Y2 (ja) * 1986-06-17 1991-06-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03270818A (ja) 1991-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2454392A1 (en) Improved centrifugally-cast tube and related method and apparatus for making same
JPH0751932A (ja) 管体端部の内径を測定して面取りを行うための工具
EP1260307A3 (de) Werkzeugmaschine und Verfahren zur Bearbeitung eines stangenförmigen Werkstücks
JPH0233834B2 (ja)
US5388484A (en) Method of manufacturing diamond-impregnated drilling crowns
JPH06102285B2 (ja) 鋼管のねじ切り加工方法
EP1308239A3 (de) Werkzeugmaschine und Verfahren zur Justage der Spindelposition dieser Werkzeugmaschine
US5857897A (en) Method for machining an "O" ring retention groove into a curved surface
JP2655984B2 (ja) 油井管のねじ切り加工方法
DE19835062C1 (de) Verfahren zum Schneiden von Y-Fasen
JP6751571B2 (ja) エンドミルを用いた穴加工方法
JPH0377740A (ja) 鍛造用パンチ
EP1193023A3 (de) Schweissverfahren
GB2107626A (en) Flow-drilling tool
JPS6222699B2 (ja)
JPH07276139A (ja) ねじ立て用タップ
US4244068A (en) Method and apparatus for machining pipe collars
JPH0347782Y2 (ja)
JPH06344068A (ja) 冷間鍛造用金型
RU2539282C1 (ru) Способ изготовления резьбовой муфты для обсадных и насосно-компрессорных труб
CN107953066B (zh) 一种低刚性回转件精密分瓣方法
JPS6115776B2 (ja)
JP2773513B2 (ja) 鋼管のねじ切り方法
JPS59201720A (ja) テ−パ−ねじの加工方法
KR860002787Y1 (ko) 파손 공구 제거용 엔드밀(end mill)