JPH06101768A - 暫定シール付軸封装置 - Google Patents
暫定シール付軸封装置Info
- Publication number
- JPH06101768A JPH06101768A JP24960692A JP24960692A JPH06101768A JP H06101768 A JPH06101768 A JP H06101768A JP 24960692 A JP24960692 A JP 24960692A JP 24960692 A JP24960692 A JP 24960692A JP H06101768 A JPH06101768 A JP H06101768A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic ring
- shaft
- shaft seal
- seal
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明はポンプ又は撹拌機等の軸封装置に関す
るもので、容器と軸封装置の間に弾性環を設けることに
より、容器内が真空又は加圧下で、かつ常温又は高温状
態で運転中、容器内の物質を排出せず、容易に軸封装置
を分解点検できることを目的としたものである。 【構成】本発明は密閉容器１、回転軸２、取付座３、弾
性環４、軸封装置６、空洞部７、弁８、シールリング１
０、水冷却室１１、軸冷却孔１２より構成されている。
るもので、容器と軸封装置の間に弾性環を設けることに
より、容器内が真空又は加圧下で、かつ常温又は高温状
態で運転中、容器内の物質を排出せず、容易に軸封装置
を分解点検できることを目的としたものである。 【構成】本発明は密閉容器１、回転軸２、取付座３、弾
性環４、軸封装置６、空洞部７、弁８、シールリング１
０、水冷却室１１、軸冷却孔１２より構成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は真空又は加圧下で、かつ
高温で連続運転されているポンプ又は撹拌機等の軸封装
置に好適な暫定シール付軸封装置に関する。
高温で連続運転されているポンプ又は撹拌機等の軸封装
置に好適な暫定シール付軸封装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の軸封装置には、密閉容器内が真空
又は加圧下での運転雰囲気状態で、軸封装置を分解する
為の容器気密保持装置は一般には設けていなかった。し
かし、必要に応じては特開昭６１−２２３３７５号公報
（軸封装置）に示す如く、軸支持具で容器内のガス雰囲
気を遮断し、軸封装置の分解点検組立を実施する方法が
あった。
又は加圧下での運転雰囲気状態で、軸封装置を分解する
為の容器気密保持装置は一般には設けていなかった。し
かし、必要に応じては特開昭６１−２２３３７５号公報
（軸封装置）に示す如く、軸支持具で容器内のガス雰囲
気を遮断し、軸封装置の分解点検組立を実施する方法が
あった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、密閉
容器内が高温、真空又は加圧下で運転中、万一軸封装置
が故障し、分解点検の必要が生じた場合、運転を停止
し、密閉容器内の物質を排出し、常圧常温下の状態に
し、軸封装置の分解点検をしていた。この場合、生産中
の製品が劣化し、かつ高圧、高温雰囲気より常圧常温下
にする為の時間がかかり、生産量の低下等の不具合があ
った。
容器内が高温、真空又は加圧下で運転中、万一軸封装置
が故障し、分解点検の必要が生じた場合、運転を停止
し、密閉容器内の物質を排出し、常圧常温下の状態に
し、軸封装置の分解点検をしていた。この場合、生産中
の製品が劣化し、かつ高圧、高温雰囲気より常圧常温下
にする為の時間がかかり、生産量の低下等の不具合があ
った。
【０００４】又、軸支持具で容器内の気密性を保持する
方法では、軸等の自重で遮断する為、真空、加圧下での
シール性に欠点があり、その為に密閉容器内を常圧に戻
し、軸封装置を分解点検しなければならず、この場合も
容器内の物質の劣化等の不具合が生じていた。本発明の
目的は、真空又は加圧下で、かつ常温又は高温で運転す
る容器の軸封装置において、密閉容器内の圧力温度を常
圧、常温下にすることなく、かつ容器内の物質を排出せ
ず、容易に軸封装置を分解点検することが可能な暫定シ
ール付軸封装置を提供することにある。
方法では、軸等の自重で遮断する為、真空、加圧下での
シール性に欠点があり、その為に密閉容器内を常圧に戻
し、軸封装置を分解点検しなければならず、この場合も
容器内の物質の劣化等の不具合が生じていた。本発明の
目的は、真空又は加圧下で、かつ常温又は高温で運転す
る容器の軸封装置において、密閉容器内の圧力温度を常
圧、常温下にすることなく、かつ容器内の物質を排出せ
ず、容易に軸封装置を分解点検することが可能な暫定シ
ール付軸封装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、弾性のある加圧可能な環を、密閉容器を貫通する回
転軸の軸封部に密閉容器と軸封装置の間に設置したもの
である。一方、密閉容器内の真空又は加圧下での運転に
耐える方法として、弾性環の内部に非圧縮性の液等を完
全密封したものを設置し、更に高温下で運転される場合
には、軸封装置取付座、回転軸等を冷却可能な室を設置
したものである。
に、弾性のある加圧可能な環を、密閉容器を貫通する回
転軸の軸封部に密閉容器と軸封装置の間に設置したもの
である。一方、密閉容器内の真空又は加圧下での運転に
耐える方法として、弾性環の内部に非圧縮性の液等を完
全密封したものを設置し、更に高温下で運転される場合
には、軸封装置取付座、回転軸等を冷却可能な室を設置
したものである。
【０００６】
【作用】密閉容器と軸封装置の間に設けた弾性環内部
に、液体又は気体を封入加圧し、弾性環を変形させるこ
とにより、回転軸又は回転体と接触圧着し、密閉容器の
気密を保持し、密閉容器と軸封装置を遮断することがで
きる。一方、弾性環内に非圧縮性の液体等を封入するこ
とにより、容器内が真空又は加圧下での運転時、弾性環
が変形し、回転軸又は回転体に接触するのを防止するこ
とができ、かつ緊急時には弾性環内を加圧することによ
り弾性環が変形し、密閉容器内の気密を保持することが
できる。一方、密閉容器内が高温下の条件で使用される
場合、弾性環の耐熱温度に対する保護として軸封装置取
付座を冷却し、更に回転軸を冷却することにより回転軸
が冷却されている為、弾性環により密閉容器内の気密を
保持した状態での軸封装置の分解点検が容易となる。
に、液体又は気体を封入加圧し、弾性環を変形させるこ
とにより、回転軸又は回転体と接触圧着し、密閉容器の
気密を保持し、密閉容器と軸封装置を遮断することがで
きる。一方、弾性環内に非圧縮性の液体等を封入するこ
とにより、容器内が真空又は加圧下での運転時、弾性環
が変形し、回転軸又は回転体に接触するのを防止するこ
とができ、かつ緊急時には弾性環内を加圧することによ
り弾性環が変形し、密閉容器内の気密を保持することが
できる。一方、密閉容器内が高温下の条件で使用される
場合、弾性環の耐熱温度に対する保護として軸封装置取
付座を冷却し、更に回転軸を冷却することにより回転軸
が冷却されている為、弾性環により密閉容器内の気密を
保持した状態での軸封装置の分解点検が容易となる。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を図１乃至図３により説明
する。図１において、１は密閉容器、２は密閉容器を貫
通する回転軸、３は弾性環４を取り付ける取付座、５は
軸封装置６を擁護する軸封箱で、軸封装置６に異常が生
じた場合には、回転軸２を一時的に回転を停止させ、弁
８部より気体又は液体を弾性環４の空洞部７に挿入加圧
すると、弾性環４が点線のように回転軸２表面に圧着す
ることになり、加圧、真空下にある密閉容器１内と軸封
装置６を遮断することができる。又、密閉容器１内が真
空又は加圧下の運転時、弾性環４が変形する場合には、
空洞７部に非圧縮性の液体等を密封することにより、通
常の運転条件下での弾性環の変形を防止でき、かつ軸封
装置異常時には弁８部より加圧することにより、密閉容
器内と軸封装置を暫定的に遮断することができる。
する。図１において、１は密閉容器、２は密閉容器を貫
通する回転軸、３は弾性環４を取り付ける取付座、５は
軸封装置６を擁護する軸封箱で、軸封装置６に異常が生
じた場合には、回転軸２を一時的に回転を停止させ、弁
８部より気体又は液体を弾性環４の空洞部７に挿入加圧
すると、弾性環４が点線のように回転軸２表面に圧着す
ることになり、加圧、真空下にある密閉容器１内と軸封
装置６を遮断することができる。又、密閉容器１内が真
空又は加圧下の運転時、弾性環４が変形する場合には、
空洞７部に非圧縮性の液体等を密封することにより、通
常の運転条件下での弾性環の変形を防止でき、かつ軸封
装置異常時には弁８部より加圧することにより、密閉容
器内と軸封装置を暫定的に遮断することができる。
【０００８】尚、空洞７部に封入する非圧縮性液体は空
気等の混入が微少のものを選定し、かつ温度変化による
体積膨張の少ないものを選定しなければならない。ま
た、非圧縮性液体は弾性環４に封入後、弁８部からの洩
れは皆無にする必要がある。このことにより、運転中の
圧力変化に対し弾性環４の変形を防止し、運転中は弾性
環４と回転軸２は非接触の状態を保つことができる。
気等の混入が微少のものを選定し、かつ温度変化による
体積膨張の少ないものを選定しなければならない。ま
た、非圧縮性液体は弾性環４に封入後、弁８部からの洩
れは皆無にする必要がある。このことにより、運転中の
圧力変化に対し弾性環４の変形を防止し、運転中は弾性
環４と回転軸２は非接触の状態を保つことができる。
【０００９】また、図２は弾性環４を取付座３の側面に
取り付け、回転軸２に設けたシールリング１０に弾性環
の空洞部を加圧し圧着させ、暫定的に密閉容器内の気密
を保持せしめるものである。さらに、図３は密閉容器が
高温で弾性環の耐熱性に問題がある場合に取付座３に水
冷却室１１を設け、また軸封装置６分解時、密閉容器か
らの伝熱により軸封装置部の温度が高い場合、軸封装置
と回転軸との嵌合部の着脱が困難となる為、回転軸２に
軸冷却孔１２を設け、暫定的に密閉容器内の気密を保持
した状態での軸封装置の分解点検を容易にした一実施例
で、これらの内容は図２の暫定シール付軸封装置にも適
用可能である。
取り付け、回転軸２に設けたシールリング１０に弾性環
の空洞部を加圧し圧着させ、暫定的に密閉容器内の気密
を保持せしめるものである。さらに、図３は密閉容器が
高温で弾性環の耐熱性に問題がある場合に取付座３に水
冷却室１１を設け、また軸封装置６分解時、密閉容器か
らの伝熱により軸封装置部の温度が高い場合、軸封装置
と回転軸との嵌合部の着脱が困難となる為、回転軸２に
軸冷却孔１２を設け、暫定的に密閉容器内の気密を保持
した状態での軸封装置の分解点検を容易にした一実施例
で、これらの内容は図２の暫定シール付軸封装置にも適
用可能である。
【００１０】本実施例のような暫定シール付軸封装置で
は、軸封装置に運転中異常が生じた時、回転軸を一時的
に停止し、弾性環の空洞部を加圧することにより、密閉
容器内と軸封装置部を容易に遮断し、密閉容器内が運転
条件雰囲気下でも容易に軸封装置の分解点検が可能であ
る。
は、軸封装置に運転中異常が生じた時、回転軸を一時的
に停止し、弾性環の空洞部を加圧することにより、密閉
容器内と軸封装置部を容易に遮断し、密閉容器内が運転
条件雰囲気下でも容易に軸封装置の分解点検が可能であ
る。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、密閉容器と軸封装置の
間に弾性環を設けることにより、万一運転中軸封装置に
異常が生じても容易に密閉容器と軸封装置を遮断し、密
閉容器内の圧力及び温度を保持しながら、かつ密閉容器
内の物質を排出しないで、軸封装置の分解点検を速やか
に実施でき、容器内の物質の劣化及び生産量の低下を防
止する効果がある。
間に弾性環を設けることにより、万一運転中軸封装置に
異常が生じても容易に密閉容器と軸封装置を遮断し、密
閉容器内の圧力及び温度を保持しながら、かつ密閉容器
内の物質を排出しないで、軸封装置の分解点検を速やか
に実施でき、容器内の物質の劣化及び生産量の低下を防
止する効果がある。
【図１】本発明の一実施例の暫定シール付軸封装置の縦
断面図である。
断面図である。
【図２】本発明の他の実施例の暫定シール付軸封装置の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図３】本発明のさらに他の実施例の暫定シール付軸封
装置の縦断面図である。
装置の縦断面図である。
１…密閉容器、２…回転軸、３…取付座、４…弾性環、
５…軸封箱、６…軸封装置、７…空洞部、８…弁、９…
軸封押さえ蓋、１０…シールリング、１１…水冷却室、
１２…軸冷却孔
５…軸封箱、６…軸封装置、７…空洞部、８…弁、９…
軸封押さえ蓋、１０…シールリング、１１…水冷却室、
１２…軸冷却孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 敬信 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 松本 章 山口県下松市大字東豊井794番地 日立テ クノエンジニアリング株式会社笠戸事業所 内 (72)発明者 田村 真一 山口県下松市大字東豊井794番地 日立テ クノエンジニアリング株式会社笠戸事業所 内 (72)発明者 河村 直 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内
Claims (4)
- 【請求項１】密閉容器を貫通する軸封部に容器内の真空
及び加圧に耐える弾性環を設け、該弾性環内に圧力を加
えることにより密閉容器と軸封装置を遮断するように構
成したことを特徴とする暫定シール付軸封装置。 - 【請求項２】前記弾性環は、軸封部に設けた弾性環内に
非圧縮性の液体等を密封したことを特徴とする請求項１
記載の暫定シール付軸封装置。 - 【請求項３】前記弾性環は、軸封装置取付座或いは回転
軸又は各々の部位に弾性環の耐熱温度に対する保護用と
して冷却室、冷却孔を設置したことを特徴とする請求項
１記載の暫定シール付軸封装置。 - 【請求項４】前記弾性環は、軸封装置取付座或いは回転
軸又は各々の部位に弾性環の耐熱温度に対する保護用と
して冷却室、冷却孔を設置したことを特徴とする請求項
２記載の暫定シール付軸封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24960692A JPH06101768A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 暫定シール付軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24960692A JPH06101768A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 暫定シール付軸封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06101768A true JPH06101768A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17195529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24960692A Pending JPH06101768A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 暫定シール付軸封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06101768A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08200508A (ja) * | 1995-01-25 | 1996-08-06 | Yonden Eng Kk | ポンプ開口と管開口との接続装置 |
| KR20020003179A (ko) * | 2001-12-11 | 2002-01-10 | 정성화 | 유체의 누출이 없는 믹서 |
| US20180106228A1 (en) * | 2016-10-18 | 2018-04-19 | Hyundai Motor Europe Technical Center Gmbh | Gasket for fuel injector |
| CN112584991A (zh) * | 2018-08-29 | 2021-03-30 | Abb瑞士股份有限公司 | 机器人关节和用于密封机器人关节的关节间隙的方法 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP24960692A patent/JPH06101768A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08200508A (ja) * | 1995-01-25 | 1996-08-06 | Yonden Eng Kk | ポンプ開口と管開口との接続装置 |
| KR20020003179A (ko) * | 2001-12-11 | 2002-01-10 | 정성화 | 유체의 누출이 없는 믹서 |
| US20180106228A1 (en) * | 2016-10-18 | 2018-04-19 | Hyundai Motor Europe Technical Center Gmbh | Gasket for fuel injector |
| CN112584991A (zh) * | 2018-08-29 | 2021-03-30 | Abb瑞士股份有限公司 | 机器人关节和用于密封机器人关节的关节间隙的方法 |
| US11858126B2 (en) * | 2018-08-29 | 2024-01-02 | Abb Schweiz Ag | Robot joint and method for sealing a joint gap of a robot joint |
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