JPH06101661B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
弾性表面波フィルタInfo
- Publication number
- JPH06101661B2 JPH06101661B2 JP19008187A JP19008187A JPH06101661B2 JP H06101661 B2 JPH06101661 B2 JP H06101661B2 JP 19008187 A JP19008187 A JP 19008187A JP 19008187 A JP19008187 A JP 19008187A JP H06101661 B2 JPH06101661 B2 JP H06101661B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- output
- acoustic wave
- surface acoustic
- wave filter
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は弾性表面波フィルタ（Surface Acoustic Wave
Filter:以下、SAWフィルタと称する）に関し、特に50〜
60dB程度以上の十分な帯域外減衰量が要求されるSAWフ
ィルタに関するものである。
Filter:以下、SAWフィルタと称する）に関し、特に50〜
60dB程度以上の十分な帯域外減衰量が要求されるSAWフ
ィルタに関するものである。
従来、通信装置等に使用されるSAWフィルタは金属製の
筐体内に収容された構造として提供されているが、その
内部構造は第５図（ａ）及び（ｂ）に示すような構成と
されている。即ち、SAWフィルタパッケージ21は表面か
ら固定用ネジ22と入力端子23,出力24を突出させてお
り、この固定用ネジ22をプリント基板25に挿通させてナ
ット26で締結することによりSAWフィルタパッケージ21
をプリント基板25に搭載している。また、入力端子23,
出力端子24には夫々インピーダンス整合用のコイル28,2
9を接続している。そして、この内部の構造体は図示を
省略する金属製筐体内に収容し、この筐体に設けた入力
コネクタ，出力コネクタに入出力の各コイル28,29を接
続した構成としている。
筐体内に収容された構造として提供されているが、その
内部構造は第５図（ａ）及び（ｂ）に示すような構成と
されている。即ち、SAWフィルタパッケージ21は表面か
ら固定用ネジ22と入力端子23,出力24を突出させてお
り、この固定用ネジ22をプリント基板25に挿通させてナ
ット26で締結することによりSAWフィルタパッケージ21
をプリント基板25に搭載している。また、入力端子23,
出力端子24には夫々インピーダンス整合用のコイル28,2
9を接続している。そして、この内部の構造体は図示を
省略する金属製筐体内に収容し、この筐体に設けた入力
コネクタ，出力コネクタに入出力の各コイル28,29を接
続した構成としている。
ところで、上述したようなSAWフィルタの挿入損失は通
常20〜40dB程度であり、50〜60dB程度以上の帯域外減衰
量が要求される場合は、入出力部間のアイソレーション
が70〜100dB程度以上必要となる。
常20〜40dB程度であり、50〜60dB程度以上の帯域外減衰
量が要求される場合は、入出力部間のアイソレーション
が70〜100dB程度以上必要となる。
しかしながら、上述した従来のSAWフィルタは、SAWフィ
ルタパッケージ21,入力端子23,出力端子24及びこれらに
接続したコイル28,29が単にプリント基板25に取着され
て全体が金属筐体に収容された構成にすぎないため、入
力端子23とコイル28の入力部と出力部24とコイル29の出
力部が同一空洞内に存在されることになり、これらのコ
イル28,29により入出力部間に電磁波の干渉が生じ易
い。このため、入出力部間のアイソレーションを十分に
とることが難しく、第６図に減衰特性を示すように、帯
域外減衰量を向上させることができないという問題があ
る。
ルタパッケージ21,入力端子23,出力端子24及びこれらに
接続したコイル28,29が単にプリント基板25に取着され
て全体が金属筐体に収容された構成にすぎないため、入
力端子23とコイル28の入力部と出力部24とコイル29の出
力部が同一空洞内に存在されることになり、これらのコ
イル28,29により入出力部間に電磁波の干渉が生じ易
い。このため、入出力部間のアイソレーションを十分に
とることが難しく、第６図に減衰特性を示すように、帯
域外減衰量を向上させることができないという問題があ
る。
本発明は、入出力部間のアイソレーションを充分なもの
として帯域外減衰量を向上可能としたSAWフィルタを提
供することを目的としている。
として帯域外減衰量を向上可能としたSAWフィルタを提
供することを目的としている。
本発明のSAWフィルタは、弾性表面波フィルタパッケー
ジと、入出力端子に接続するインピーダンス整合用コイ
ル等とを基板に搭載し、かつこれを金属筐体内に内装し
てなる弾性表面波フィルタにおいて、基板には弾性表面
波フィルタパッケージの入出力端子及びこれに接続した
各コイルを入力部と出力部で電磁的に遮蔽する隔壁を一
体に設け、かつ入力部と出力部の各グランド間にチョー
クコイルを接続し、隔壁により入出力部間のアイソレー
ションを高め、チョークコイルによりグランド回りのリ
ークを防止するように構成している。
ジと、入出力端子に接続するインピーダンス整合用コイ
ル等とを基板に搭載し、かつこれを金属筐体内に内装し
てなる弾性表面波フィルタにおいて、基板には弾性表面
波フィルタパッケージの入出力端子及びこれに接続した
各コイルを入力部と出力部で電磁的に遮蔽する隔壁を一
体に設け、かつ入力部と出力部の各グランド間にチョー
クコイルを接続し、隔壁により入出力部間のアイソレー
ションを高め、チョークコイルによりグランド回りのリ
ークを防止するように構成している。
次に、本発明を図面を参照して説明する。
第１図は本発明の一実施例の内部構造を示しており、同
図（ａ）は正面図、同図（ｂ）は側面図、同図（ｃ）は
下面図である。
図（ａ）は正面図、同図（ｂ）は側面図、同図（ｃ）は
下面図である。
これらの図において、１はこれまでと同じSAWフィルタ
パッケージであり、その正面の略中央位置に固定用ネジ
２を突出させ、かつその両側位置に入力端子３及び出力
端子４を夫々突出させている。そして、このSAWフィル
タパッケージ１は前記固定用ねじ２をプリント基板等の
プレート５の透孔に挿通させナット６で締結することに
よりプレート５に固定して搭載を行っている。また、前
記入出力端子3,4はプレート５の他の透孔に挿通させて
いる。このプレート５には、前記固定用ネジ２と前記入
力端子３及び出力端子４との間に夫々導電性、ここでは
金属製の隔壁7,7を一体的に突出形成した形状としてい
る。
パッケージであり、その正面の略中央位置に固定用ネジ
２を突出させ、かつその両側位置に入力端子３及び出力
端子４を夫々突出させている。そして、このSAWフィル
タパッケージ１は前記固定用ねじ２をプリント基板等の
プレート５の透孔に挿通させナット６で締結することに
よりプレート５に固定して搭載を行っている。また、前
記入出力端子3,4はプレート５の他の透孔に挿通させて
いる。このプレート５には、前記固定用ネジ２と前記入
力端子３及び出力端子４との間に夫々導電性、ここでは
金属製の隔壁7,7を一体的に突出形成した形状としてい
る。
また、このプレート５にはインピーダンス整合用のコイ
ル8,9を取着して夫々前記入力端子３と出力端子４に接
続し、更に両隔壁7,7間にはチョークコイル10を取着し
て入出力端子3,4の各グランド間に接続し、これにより
第３図に示す回路を構成している。
ル8,9を取着して夫々前記入力端子３と出力端子４に接
続し、更に両隔壁7,7間にはチョークコイル10を取着し
て入出力端子3,4の各グランド間に接続し、これにより
第３図に示す回路を構成している。
そして、この構成体は、第２図（ａ）及び（ｂ）に示す
ように、直方体の金属製筐体11内に収容するとともに、
蓋12をネジ13止めして密封する。このとき、蓋12はプレ
ート５の両隔壁7,7の各先端にネジ13止めし、これら隔
壁7,7により入出力端子3,4間を電磁的にシールドさせ
る。なお、入出力端子3,4に夫々接続したコイル8,9は入
力コネクタ14,出力コネクタ15に夫々接続している。
ように、直方体の金属製筐体11内に収容するとともに、
蓋12をネジ13止めして密封する。このとき、蓋12はプレ
ート５の両隔壁7,7の各先端にネジ13止めし、これら隔
壁7,7により入出力端子3,4間を電磁的にシールドさせ
る。なお、入出力端子3,4に夫々接続したコイル8,9は入
力コネクタ14,出力コネクタ15に夫々接続している。
したがって、この構成によれば、SAWフィルタパッケー
ジ１の入力端子３と出力端子４は、プレート４に設けた
隔壁7,7によって電磁的に遮蔽されることになり、これ
により入力端子３と出力端子４との間における空間的電
磁干渉を抑制乃至防止でき、入出力間のアイソレーショ
ンを向上させる。したがって、70〜100dB以上のアイソ
レーションが実現でき、帯域外減衰量の向上が可能とな
る。また、入力部と出力部の各グランド間に生じる電位
差（グランドポテンシャル）により入出力部間を通して
高周波信号のリークが生じるおそれがある場合でも、高
周波信号に対して十分に高抵抗となる一方で、直流に対
しては低抵抗となるインピーダンス特性を有するチョー
クコイル10を入力部と出力部の各グランド間に接続する
ことにより、前記電位差を零にし、高周波信号周波数に
対して十分なアイソレーションを得てグランド回りの高
周波信号リークを防止することができる。このチョーク
コイルとして、この実施例の場合には200mH程度のもの
が適用される。
ジ１の入力端子３と出力端子４は、プレート４に設けた
隔壁7,7によって電磁的に遮蔽されることになり、これ
により入力端子３と出力端子４との間における空間的電
磁干渉を抑制乃至防止でき、入出力間のアイソレーショ
ンを向上させる。したがって、70〜100dB以上のアイソ
レーションが実現でき、帯域外減衰量の向上が可能とな
る。また、入力部と出力部の各グランド間に生じる電位
差（グランドポテンシャル）により入出力部間を通して
高周波信号のリークが生じるおそれがある場合でも、高
周波信号に対して十分に高抵抗となる一方で、直流に対
しては低抵抗となるインピーダンス特性を有するチョー
クコイル10を入力部と出力部の各グランド間に接続する
ことにより、前記電位差を零にし、高周波信号周波数に
対して十分なアイソレーションを得てグランド回りの高
周波信号リークを防止することができる。このチョーク
コイルとして、この実施例の場合には200mH程度のもの
が適用される。
この結果、本実施例におけるSAWフィルタの減衰特性は
第４図に示す通りとなり、第６図に示した従来構造では
70±2MHzにおける帯域外減衰量がD/U40dB程度であった
のに対し、本実施例ではD/U60dB以上と改善されたこと
が判る。
第４図に示す通りとなり、第６図に示した従来構造では
70±2MHzにおける帯域外減衰量がD/U40dB程度であった
のに対し、本実施例ではD/U60dB以上と改善されたこと
が判る。
以上説明したように本発明は、弾性表面波フィルタパッ
ケージと、入出力端子に接続するインピーダンス整合用
コイル等とを搭載した基板に隔壁を一体に設けているの
で、この隔壁によりフィルタパッケージやコイル等の入
出力部間を電磁的に遮蔽して両者間のアイソレーション
を高めることができ、また入力部と出力部のグランド間
に設けたチョークコイルによりグランドポテンシャルに
より生ずるグランド回りのリークを防止し、50〜60dB以
上の十分な帯域外減衰量を達成できる効果がある。
ケージと、入出力端子に接続するインピーダンス整合用
コイル等とを搭載した基板に隔壁を一体に設けているの
で、この隔壁によりフィルタパッケージやコイル等の入
出力部間を電磁的に遮蔽して両者間のアイソレーション
を高めることができ、また入力部と出力部のグランド間
に設けたチョークコイルによりグランドポテンシャルに
より生ずるグランド回りのリークを防止し、50〜60dB以
上の十分な帯域外減衰量を達成できる効果がある。
第１図は本発明の一実施例の内部構造を示す図で、同図
（ａ）は正面図、同図（ｂ）は側面図、同図（ｃ）は下
面図、第２図は外観構造を示す図で、同図（ａ）は一部
破断正面図、同図（ｂ）は側面図、第３図はその回路
図、第４図は本実施例における減衰特性図、第５図は従
来における内部構造を示す図で、同図（ａ）は正面図、
同図（ｂ）は側面図、第６図は従来構造における減衰特
性図である。 １……SAWフィルタパッケージ、２……固定用ネジ、３
……入力端子、４……出力端子、５……プレート、６…
…ナット、７……隔壁、8,9……インピーダンス整合用
コイル、10……チョークコイル、11……金属製筐体、12
……蓋、13……ネジ、14……入力コネクタ、15……出力
コネクタ、21……SAWフィルタパッケージ、22……固定
用ネジ、23……入力端子、24……出力端子、25……プリ
ント基板、26……ナット、28,29……インピーダンス整
合用コイル。
（ａ）は正面図、同図（ｂ）は側面図、同図（ｃ）は下
面図、第２図は外観構造を示す図で、同図（ａ）は一部
破断正面図、同図（ｂ）は側面図、第３図はその回路
図、第４図は本実施例における減衰特性図、第５図は従
来における内部構造を示す図で、同図（ａ）は正面図、
同図（ｂ）は側面図、第６図は従来構造における減衰特
性図である。 １……SAWフィルタパッケージ、２……固定用ネジ、３
……入力端子、４……出力端子、５……プレート、６…
…ナット、７……隔壁、8,9……インピーダンス整合用
コイル、10……チョークコイル、11……金属製筐体、12
……蓋、13……ネジ、14……入力コネクタ、15……出力
コネクタ、21……SAWフィルタパッケージ、22……固定
用ネジ、23……入力端子、24……出力端子、25……プリ
ント基板、26……ナット、28,29……インピーダンス整
合用コイル。
Claims (1)
- 【請求項１】弾性表面波フィルタパッケージと、入出力
端子に接続するインピーダンス整合用コイル等とを基板
に搭載し、かつこれを金属筐体内に内装してなる弾性表
面波フィルタにおいて、前記基板には前記弾性表面波フ
ィルタパッケージの入出力端子及びこれに接続した各コ
イルを、それぞれ入力部と出力部で電磁的に遮蔽する隔
壁を一体に設け、かつ入力部と出力部との各グランド間
に、高周波信号に対してはアイソレーションを保ちなが
ら入力部と出力部との電位差を解消して高周波信号のリ
ークを防止するチョークコイルを接続したことを特徴と
する弾性表面波フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19008187A JPH06101661B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | 弾性表面波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19008187A JPH06101661B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6436112A JPS6436112A (en) | 1989-02-07 |
| JPH06101661B2 true JPH06101661B2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=16252048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19008187A Expired - Lifetime JPH06101661B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | 弾性表面波フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06101661B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5082522A (en) * | 1990-08-14 | 1992-01-21 | Texas Instruments Incorporated | Method for forming patterned diamond thin films |
| CN1849385A (zh) | 2003-09-12 | 2006-10-18 | 富马基拉株式会社 | 除尘用组合物 |
| KR100727264B1 (ko) | 2003-12-15 | 2007-06-11 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 노이즈 필터의 실장구조 |
| JP5991297B2 (ja) | 2013-02-15 | 2016-09-14 | 株式会社村田製作所 | 有極型ローパスフィルタ、およびこれを備えた分波器 |
| JP6249020B2 (ja) * | 2013-08-06 | 2017-12-20 | 株式会社村田製作所 | 高周波モジュール |
-
1987
- 1987-07-31 JP JP19008187A patent/JPH06101661B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6436112A (en) | 1989-02-07 |
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