JPH06101419A - 脱気器水位制御装置 - Google Patents

脱気器水位制御装置

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JPH06101419A
JPH06101419A JP25234992A JP25234992A JPH06101419A JP H06101419 A JPH06101419 A JP H06101419A JP 25234992 A JP25234992 A JP 25234992A JP 25234992 A JP25234992 A JP 25234992A JP H06101419 A JPH06101419 A JP H06101419A
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JP
Japan
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deaerator
water level
signal
water
temperature
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JP25234992A
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Kazuo Hiyama
和夫 桧山
Yukinobu Koshikawa
幸信 越川
Akira Takahashi
晃 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】最終段の低圧給水加熱器から流入する復水を脱
気室で加熱蒸気により脱気し、脱気された給水を貯える
貯水タンクの水位設定値と水位検出値とにより制御演算
し、この制御演算信号に基づいて脱気器水位調節弁7を
開閉動作させて貯水タンクの水位を制御する脱気器水位
制御装置14において、貯水タンクの水位の低下の変化
率を演算し変化率信号を出力する変化率演算器14o
と、変化率信号に応じて脱気器水位調節弁7を閉動作さ
せるための信号を先行的に出力する関数発生器14p
と、制御演算信号から関数発生器14pの出力する信号
を減算して脱気器水位調節弁7を開閉動作させる信号を
出力する加減算器14kとを設ける。 【効果】負荷変動時の脱気器の水位の急上昇を抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電プラント等に於け
る脱気器水位制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、蒸気タービンプラントを構成す
る機器は、炭素鋼、低合金鋼あるいは合金鋼を用いてい
るから、給水中に酸素や炭酸ガス等の非凝縮ガスが溶在
していると機器の腐食、損傷または腐食生成物による二
次被害を発生する。これらの腐食、損傷を防止するため
に脱気器を設置し、酸素や炭酸ガス等の非凝縮ガスを除
去している。
【0003】ここで、上記した脱気器について図10を
参照して説明する。
【0004】脱気器1は、脱気室1aと貯水タンク1b
とからなり、脱気室1aは、復水(給水)の加熱、脱気
をする。また、貯水タンク1bは復水(給水)の貯蔵を
する。加熱蒸気は、脱気室側部1cより導入され、下部
に流れて脱気トレイ1dの内部を上昇する。復水(給
水)は、給水配管1eにより脱気室1aに導かれ、脱気
室1aの上部のスプレイバルブ1fにより噴射され微粒
化する。微粒化され表面積が急激に増大した復水(給
水)は、蒸気中で直接接触による熱交換をし、脱気器1
の運転圧力に相当する飽和温度まで温度が上昇する。こ
の急速な熱交換により拡散脱気がなされ、復水(給水)
中の大部分の脱気が達成される。
【0005】復水(給水)は分配トレイ1gにより脱気
トレイ1d上に分配され、蛇行流下しトレイ内を上昇す
る加熱蒸気と攪拌され、第2段の脱気が行われる。スプ
レイ室1hで復水(給水)により放出された非凝縮ガス
は、脱気室1a上部のベント管1jから連続的にベント
される。なお、1kは高圧給水加熱器、1iはスプレイ
バルブ1fより噴射される給水を示し、さらに、図示実
線矢印線は蒸気の流れ、破線矢印線は水の流れる方向を
示す。
【0006】貯水タンク1bは脱気室1aで脱気された
給水を貯水し、均圧連絡管1mにより脱気室1aと接続
され、加熱脱気された給水と貯水タンク1b内の貯水は
常時、混合平衡しており脱気室1aの圧力の飽和温度に
保たれている。また、貯水タンク1bは下流側に設置さ
れているポンプに対し、給水流量の変動やプラント緊急
停止時に安定した送水が可能なように全給水量の3〜5
分間相当量を貯水している。さらに、貯水タンク1bの
水位を一定に制御するように水位制御装置を設けてい
る。脱気器水位制御(貯水タンクの水位制御)は貯水タ
ンク1bの水位信号により加熱脱気室に流入する復水流
量を調整することにより行っている。
【0007】次に、図2に脱気器およびポンプを含めた
復水(給水)の系統構成および脱気器水位制御系統を示
す。
【0008】図示省略する蒸気タービンで仕事を終えた
蒸気は、復水器2に導かれ復水となる。この復水は、復
水器2の出口側に設置された復水ポンプ3および復水ブ
ースタポンプ4により昇圧され、復水流量検出器5、グ
ラント蒸気復水器6、脱気器水位調節弁7、低圧給水加
熱器群8を介して脱気器1へ送水される。
【0009】脱気器1では、前記した通り復水を加熱脱
気し、非凝縮ガスを大気へ放出し、給水を貯水タンク1
bに貯える。貯えられた給水は、ボイラ給水ブースタポ
ンプ9、給水流量検出器10、ボイラ給水ポンプ11を
介図示省略するボイラへ送水される。
【0010】上記構成の系統で、脱気器1の水位制御は
脱気器1に設けられた水位検出器12からの水位検出信
号とボイラ給水流量検出器10が検出した給水流量を比
率補正する比率演算器13からの演算信号と、復水流量
検出器5からの復水流量検出信号とを脱気器水位制御演
算器14に送り、その制御演算信号により脱気器水位調
節弁7を開閉動作させ、脱気器1に流入する復水流量を
増減しておこなわれる。
【0011】ところで、例えば、上記系統にて送配線事
故のため定格負荷から所内単独運転状態までタービン負
荷が降下し場合には次の作用をする。
【0012】まず、定格負荷から所内単独運転蒸気ター
ビンの移行により脱気器1の加熱蒸気源である補助蒸
気、分配箱、分配トレイによる第2の脱気も徐々に行わ
れないから流水する復水は脱気室1a内の復水により冷
却して、脱気室1aの圧力が徐々に低下する。貯水タン
ク1bには、タービン負荷降下前の脱気室1aの圧力の
飽和温度状態の給水が貯水されているから、貯水タンク
1b内の給水は脱気室1aの圧力と平衡状態となるまで
再蒸発する。この再蒸発は補助蒸気の低下と共にさらに
増加する。この再蒸発蒸気は、均圧連絡管1mにより脱
気室1aへ流入するが、再蒸発量が増加すると均圧連絡
管1mがいわゆるチョークフロー状態となり、圧力平衡
状態がさらに悪化する。また、均圧連絡管1m内におい
ても再蒸発し、対向二相流状態となり、蒸気と給水とが
分離して蒸気は給水と逆方向に上昇する。この再蒸発量
は補助蒸気の低圧に伴って増加し、均圧連絡管1mと同
様に脱気器1全体がチョークフロー状態となる。このた
め、貯水タンク1bに流入する給水は脱気室1aとの平
衡状態が確立されるまで制限され減少する。
【0013】一方、貯水タンク1bの下流に設置される
ボイラ給水ポンプ11が貯水タンク1bの内給水を刻々
とボイラへ送水する。この結果、貯水タンク1bの水位
は低下し始め、前述した脱気器水位制御装置が脱気器水
位調節弁7を開動作させ、脱気器1へ流入する復水流量
を増加させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の脱気器水位制御装置では急激な負荷変化時に次の問題
がある。すなわち、定格負荷から所内単独運転蒸気ター
ビン等まで負荷変化をさせたとき脱気室1aは、圧力平
衡状態が確立されるまでは貯水タンク1bには給水が流
入せず、水位は標準水位に復帰しないから、脱気器水位
調節弁7はさらに開動作とし、復水流量が増加させる。
その後、脱気器1内の圧力が平衡状態となると、一気に
多量の復水が貯水タンク1bに流入し、貯水タンク1b
の水位が急激に上昇し、大きな水位上昇が発生する。こ
の結果、貯水タンク1bの水位は水位異常警報を発生す
ると共に、脱気器水位調節弁7が全閉状態となり、低圧
給水加熱器群8に復水が通水されない状態となり、低圧
給水加熱器群8等の機器に損傷が発生する恐れがあると
いう問題がある。
【0015】そこで、本発明は、所内単独運転へ移行の
ときの脱気器内部での再蒸発現象を起点とする水位変動
を押さえ安定した水位制御をする脱気器水位制御装置を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、最終
段の低圧給水加熱器から流入する復水を脱気室で加熱蒸
気により脱気し、脱気された給水を貯える貯水タンクの
水位設定値と水位検出値とにより制御演算し、この制御
演算信号に基づいて脱気器水位調節弁を開閉動作させて
貯水タンクの水位を制御する脱気器水位制御装置におい
て、脱気器の脱気室内の圧力を検出し圧力検出信号を出
力する圧力検出器と、脱気室に入力する復水の温度を検
出し復水温度検出信号を出力する温度検出器と、圧力検
出信号に従って記脱気室内の飽和蒸気温度を演算し、飽
和蒸気温度信号を出力する演算器と、飽和蒸気温度信号
と前記復水温度信号とを比較し、この比較により復水温
度信号が飽和蒸気温度信号より大きいときに、その大き
さに応じて脱気室へ供給する加熱蒸気を増減する加熱調
節弁を閉動作とする一方、最終段の低圧給水加熱器へ供
給する加熱蒸気を増減する加熱調節弁を開動作とする比
較操作器とを設けるようにしたものである。
【0017】請求項2の発明は、最終段の低圧給水加熱
器から流入する復水を脱気室で加熱蒸気により脱気し、
脱気された給水を貯える貯水タンクの水位設定値と水位
検出値とにより制御演算し、この制御演算信号に基づい
て脱気器水位調節弁を開閉動作させて前記貯水タンクの
水位を制御する脱気器水位制御装置において、脱気室内
の温度を検出し脱気室温度信号を出力する第1温度検出
器と、貯水タンク内の温度を検出し貯水タンク温度信号
を出力する第2温度検出器と、脱気室温度信号と前記貯
水タンク温度信号との偏差を演算し偏差信号を出力する
第1の加減算器と、この第1の加減算器により演算され
た偏差信号に応じて先行的に脱気器水位調節弁を閉動作
とするための信号を出力する関数発生器と、制御演算信
号から関数発生器の出力する信号を減算して脱気器水位
調節弁を開閉動作させる信号を出力する第2の加減算器
とを設けるようにしたものである。
【0018】請求項3の発明は、最終段の低圧給水加熱
器から流入する復水を脱気室で加熱蒸気により脱気し、
脱気された給水を貯える貯水タンクの水位設定値と水位
検出値とにより制御演算し、この制御演算信号に基づい
て脱気器水位調節弁を開閉動作させて前記貯水タンクの
水位を制御する脱気器水位制御装置において、貯水タン
クの水位の低下の変化率を演算し変化率信号を出力する
変化率演算器と、変化率信号に応じて脱気器水位調節弁
を閉動作させるための信号を先行的に出力する関数発生
器と、制御演算信号から関数発生器の出力する信号を減
算して脱気器水位調節弁を開閉動作させる信号を出力す
る加減算器とを設けるようにしたものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明では、演算器が圧力検出信号に
従って脱気室内の飽和蒸気温度が演算され、飽和蒸気温
度信号が出力される。この飽和蒸気温度信号は比較操作
器へ入力し飽和蒸気温度信号と復水温度信号とが比較さ
れる。この比較により復水温度信号が飽和蒸気温度信号
より大きいときに、その大きさに応じて脱気室へ供給す
る加熱蒸気を増減する加熱調節弁を閉動作とする一方、
最終段の低圧給水加熱器へ供給する加熱蒸気を増減する
加熱調節弁を開動作とする。これにより、最終段の低圧
給水加熱器へ供給する加熱蒸気を増加するから脱気室へ
流入する復水の温度が上昇し、脱気室の復水の冷却の程
度が少なく再蒸発現象を抑制し、この再蒸発現象を起点
とする脱気器の水位変動、特に、水位の急上昇を抑制し
て安定した脱気器の水位制御ができる。
【0020】請求項2の発明では、第1の加減算器が脱
気室温度信号と貯水タンク温度信号との偏差を演算し偏
差信号を出力する。この偏差信号を入力した関数発生器
は偏差信号に応じて先行的に脱気器水位調節弁を閉動作
とするための信号を出力する。第2の加減算器では、制
御演算信号から関数発生器の出力する信号を減算してこ
の減算された信号により脱気器水位調節弁を開閉動作さ
せる。これにより、温度差が小さくなる応じて関数発生
器の出力する信号が大きくなり、脱気器水位調節弁を閉
方向とし、再蒸発現象を起点とする脱気器の水位変動、
特に、水位の急上昇を抑制して安定した脱気器の水位制
御ができる。
【0021】請求項3の発明では、貯水タンクの水位の
低下の変化率が変化率演算器で演算され変化率信号が出
力される。変化率信号が入力された関数発生器では変化
率信号に応じて脱気器水位調節弁を閉動作させる信号を
出力する。これにより、脱気器水位調節弁を閉方向と
し、再蒸発現象を起点とする脱気器の水位変動、特に、
水位の急上昇を抑制して安定した脱気器の水位制御がで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0023】図1は、本発明の第1実施例を示す脱気器
水位制御装置の構成図である。図11と同一符号は、同
一部分または相当部分を示す。図において、脱気室1a
の下部の圧力を検出する圧力検出器15が設置される一
方、脱気室1aの入口側に温度検出器16が設置されて
いる。また、加熱蒸気系には、脱気器1への蒸気調節弁
17と低圧給水加熱器群8へ加熱調節弁18とが設置さ
れている。さらに、圧力検出器15は演算器19に接続
し、演算器19は、比較操作器20に接続している。温
度検出器16は、比較操作器20に接続して、この比較
操作器20は蒸気調節弁17と加熱調節弁18とに接続
している。
【0024】上記構成で、圧力検出器15が脱気室1a
の下部の圧力を検出し、その圧力信号が演算器19に入
力され飽和温度が演算される。一方、温度検出器16は
低圧給水加熱器群8の出口復水温度を検出する。例え
ば、比較操作器20では、図2に示すように演算器19
の飽和蒸気温度T2(図示鎖線)と温度検出器16の復
水温度T1(図示実線)とが比較される。この比較によ
り時刻t1に復水温度T1が降下すると、復水温度T1
と飽和蒸気温度T2との温度差に応じて時刻t2に再蒸
気の発生する点を予知する。まず、比較操作器20は、
脱気器1への加熱蒸気を制御する脱気蒸気調節弁17の
開度を絞る。これと、同時に低圧給水加熱器群8への加
熱蒸気を制御する加熱調節弁18の開度を上げる。これ
によって、脱気器1で再蒸発が発生する前に低圧給水加
熱器群8で復水を加熱して脱気器1内へ流入する復水温
度を上昇させるから脱気器1の復水温度の低下により流
入する復水が冷却され過ぎることがない。従って、脱気
器1の脱気室1aと貯水タンク1bとの間の圧力が逆転
することがなく、再蒸気の発生を未然に防止する。
【0025】このように、定格負荷から所内単独運転に
移行する際に発生する脱気器1内部での再蒸発現象を起
点とする脱気器1の水位変動、特に水位の急上昇を抑え
る安定した脱気器水位制御ができる。
【0026】次に、本発明の第2実施例を図3を参照し
て説明する。
【0027】従来例を示す図11と異なる点は、脱気室
温度検出器21と貯水タンク温度検出器22とを追設
し、これらの検出信号を入力する脱気器水位制御演算器
14に接続している点である。脱気器水位制御演算器1
4は、図4に示す如く、加減算器14aと比例積分演算
器14bと加減算器14cと加減算器14dとゲイン演
算器14eと加減算器14fと関数発生器14gとから
構成されている。
【0028】上記構成で、水位検出器12の出力信号が
加減算器14aに入力され、水位設定値との偏差が求め
られる。この偏差信号は、比例積分演算器14bで比例
積分演算がされ、加減算器14cに出力される。また、
復水と給水の流量の各々の信号は、加減算器14dに入
力され、ゲイン演算器14eで所定のゲインを乗算し
て、復水と給水との流量のバランス状態を演算し、加減
算器14cへ出力される。
【0029】通常運用時は、復水と給水との流量がバラ
ンス状態にあるように構成され、両者のバランスがくず
れたら脱気器水位調節弁7を動作させ、復水と給水との
偏差を零とする。その後の水位の変動は、水位の偏差信
号に基づいて比例積分演算器14bが修正する。
【0030】一方、脱気室温度検出器21、貯水タンク
温度検出器22の各信号は、加減算器14fに入力さ
れ、両者の温度差が演算され、関数発生器14gに入力
される。関数発生器14gは、簡単に説明すると、図5
に示す例のように温度差に対して弁開度信号が設定され
ており、通常運用時温度差ΔT2のとき出力信号L2と
し、負荷急変で温度差ΔT1となったときは出力信号L
1に上げるようにする。この結果、温度差が小さくなっ
た場合には、先行的に脱気器水位調節弁7を閉動作とす
る信号が加減算器14cへ出力される。従って、通常運
用時は、ゲイン演算器14eと比例積分演算器14bと
の制御演算信号により脱気器水位調節弁7を制御され
る。脱気室1a内と貯水タンク1b内の不平衡状態時に
は、加減算器14fおよび関数発生器14gからの弁開
度信号により、脱気器水位調節弁7を閉動作とする。そ
して、平衡圧力状態となった後の脱気器水位急上昇を押
さえ適正な水位制御ができる。
【0031】なお、図4に示した発明は、図6に示す構
成によって同様に実施できる。図6では、脱気室温度と
貯水タンク温度との温度差を関数発生器14gに入力
し、温度差に応じて圧力不平衡状態となったときの水位
設定値を演算している。この水位設定値は加減演算器1
4hで、通常運転時の水位設定値に加減演算され加減算
器14aの入力としている。
【0032】このように、定格負荷から所内単独運転に
移行する際に発生する脱気器内部での再蒸発現象を起点
とする脱気器の水位変動、特に、水位の急上昇を押さえ
た安定した脱気器の水位制御ができる。
【0033】次に、本発明の第3実施例について図7を
参照して説明する。
【0034】図11と同一符号は、同一部分または相当
部分を示す。従来技術を示す図11と異なる点は、脱気
器水位制御演算器14の構成が異なる点である。すなわ
ち、脱気器水位制御演算器14は、加減算器14iと比
例積分演算器14jと加減演算器14kと加減算器14
mとゲイン演算器14nと変化率演算器14oと関数発
生器14pとから構成されている。
【0035】上記構成で、まず、加減算器14iで水位
検出器12の出力信号と通常時の水位設定値との偏差が
求められ、比例積分演算器14jで比例積分演算がされ
て加減演算器14kに出力される。また、復水および給
水流量の各々の信号は、加減算器14m、ゲイン演算器
14nにて復水と給水との流量のバランスの演算がさ
れ、加減演算器14kに出力される。このとき、通常運
用時は、復水と給水との流量のバランス状態を常時監視
し、両者のバランスがくずれたら直ちに脱気器水位調節
弁7を動作させて、復水と給水との偏差を零とする。
【0036】その後の水位の変動は、加減算器14iで
水位の偏差を求め比例積分演算器14jで比例積分演算
で修正する。一方、定格負荷からの所内単独運転まで負
荷変動した場合には、水位検出器12の水位信号の一方
を変化率演算器14oに入力し、水位低下率を演算し、
関数発生器14pに入力する。関数発生器14pは、例
えば、図8に示すように水位降下率に対応する出力信号
が設定されており、水位降下率がΔHのとき出力信号を
Lとするようにする。関数発生器14pでは、上記演算
開始条件として所内単独運転モード23が入力されてお
り、所内単独運転に移行したならば、水位低下率に対す
る脱気器水位調節弁7の弁リフトを演算し、加減演算器
14kに出力する。これにより、通常運転時にはゲイン
演算器14nと比例積分演算器14jからの信号を加減
演算器14kで演算し、この信号により脱気器水位調節
弁7が制御されると共に、所内単独運転時には、関数発
生器14pにより水位低下率に見合った脱気器水位調節
弁7の開度がさらに付加される。従って、脱気器1内の
脱気室1aと貯水タンク1bとの圧力が平衡状態となっ
た後の脱気器水位の急上昇を押さえ適正な水位制御がで
きる。
【0037】なお、図7に示した発明は、図9の構成で
も、同様に実施できる。
【0038】図9に示す実施例では、水位検出器12の
水位信号を変化率演算器14oにて水位の低下率を演算
し、関数発生器14pにより変化率に見合った脱気器水
位設定値を演算する。この演算結果が加減演算器14q
で定常時の水位設定値に加減演算され、比例積分演算器
14jの設定値として加減算器14iにて脱気器水位と
の偏差が求められる。比例積分演算器14jでは比例積
分の演算がされ加減演算器14hから脱気器水位調節弁
7の開度を制御する。
【0039】このように、定格負荷から所内単独運転に
移行する際に発生する脱気器内部での再蒸発現象を起点
とする脱気器の水位変動、特に、水位の急上昇を押さえ
安定した脱気器の水位制御ができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、負荷変動
による脱気器内部の状態に応じて脱気器水位制御装置が
動作するから、再蒸発現象を起点とする脱気器の水位変
動、特に、水位の急上昇を抑制して安定した脱気器の水
位制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す脱気器水位制御装置
の系統図である。
【図2】図1の作用を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す脱気器水位制御装置
の系統図である。
【図4】図3の脱気器水位制御装置のブロック構成図で
ある。
【図5】図4の関数発生器の一例を示す説明図である。
【図6】図4の他の実施例を示す脱気器水位制御装置の
ブロック構成図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す脱気器水位制御装置
のブロック構成図である。
【図8】図7の関数発生器の一例を示す説明図である。
【図9】図7の他の実施例を示す脱気器水位制御装置の
ブロック構成図である。
【図10】脱気器の作用を示す説明図である。
【図11】従来例を示す脱気器水位制御装置の系統図で
ある。
【符号の説明】 1 脱気器 2 復水器 3 復水ポンプ 5 復水流量検出器 6 グラント蒸気復水器 7 脱気器水位調節弁 8 低圧給水加熱器群 10 給水流量検出器 11 ボイラ給水ポンプ 12 水位検出器 13 比率演算器 14 脱気器水位制御演算器 21 脱気室温度検出器 22 貯水タンク温度検出器 14a 加減算器 14b 比例積分演算器 14c 加減算器 14d 加減算器 14e ゲイン演算器 14f 加減算器 14g 関数発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最終段の低圧給水加熱器から流入する復
    水を脱気室で加熱蒸気により脱気し、脱気された給水を
    貯える貯水タンクの水位設定値と水位検出値とに基づい
    て制御演算し、この制御演算信号によって脱気器水位調
    節弁を開閉動作させて前記貯水タンクの水位を制御する
    脱気器水位制御装置において、 前記脱気器の脱気室内の圧力を検出し圧力検出信号を出
    力する圧力検出器と、 前記脱気室に入力する復水の温度を検出し復水温度検出
    信号を出力する温度検出器と、 前記圧力検出信号に従って前記脱気室内の飽和蒸気温度
    を演算し、飽和蒸気温度信号を出力する演算器と、 前記飽和蒸気温度信号と前記復水温度信号とを比較し、
    この比較により復水温度信号が飽和蒸気温度信号より大
    きいときに、その大きさに応じて脱気室へ供給する前記
    加熱蒸気を増減する加熱調節弁を閉動作とする一方、前
    記最終段の低圧給水加熱器へ供給する加熱蒸気を増減す
    る加熱調節弁を開動作とする比較操作器とを備えたこと
    を特徴とする脱気器水位制御装置。
  2. 【請求項2】 最終段の低圧給水加熱器から流入する復
    水を脱気室で加熱蒸気により脱気し、脱気された給水を
    貯える貯水タンクの水位設定値と水位検出値とにより制
    御演算し、この制御演算信号に基づいて脱気器水位調節
    弁を開閉動作させて前記貯水タンクの水位を制御する脱
    気器水位制御装置において、 前記脱気室内の温度を検出し脱気室温度信号を出力する
    第1温度検出器と、 前記貯水タンク内の温度を検出し貯水タンク温度信号を
    出力する第2温度検出器と、 前記脱気室温度信号と前記貯水タンク温度信号との偏差
    を演算し偏差信号を出力する第1の加減算器と、 この第1の加減算器により演算された前記偏差信号に応
    じて先行的に脱気器水位調節弁を閉方向の動作とするた
    めに弁閉方向信号を出力する関数発生器と、 前記制御演算信号から前記弁閉方向信号を減算して前記
    脱気器水位調節弁を開閉動作させる信号を出力する第2
    の加減算器とを備えたことを特徴とする脱気器水位制御
    装置。
  3. 【請求項3】 最終段の低圧給水加熱器から流入する復
    水を脱気室で加熱蒸気により脱気し、脱気された給水を
    貯える貯水タンクの水位設定値と水位検出値とにより制
    御演算し、この制御演算信号に基づいて脱気器水位調節
    弁を開閉動作させて前記貯水タンクの水位を制御する脱
    気器水位制御装置において、 前記貯水タンクの水位の低下の変化率を演算し変化率信
    号を出力する変化率演算器と、 前記変化率信号に応じて脱気器水位調節弁を閉方向の動
    作とするために弁閉方向信号を先行的に出力する関数発
    生器と、 前記制御演算信号から前記弁閉方向信号を減算して前記
    脱気器水位調節弁を開閉動作させる信号を出力する加減
    算器とを備えたことを特徴とする脱気器水位制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100757679B1 (ko) * 2006-11-30 2007-09-10 엘에스산전 주식회사 복합화력발전소의 탈기기 공정을 위한 통합제어 시스템 및그 방법
KR100812005B1 (ko) * 2001-12-26 2008-03-10 주식회사 포스코 보일러 탈기기의 저장수위 제어방법
CN113685550A (zh) * 2021-07-22 2021-11-23 华能国际电力股份有限公司上安电厂 一种给水泵低压回水***

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