JPH0610114A - 耐熱合金の高温摺動部表面処理法 - Google Patents
耐熱合金の高温摺動部表面処理法Info
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- JPH0610114A JPH0610114A JP19312192A JP19312192A JPH0610114A JP H0610114 A JPH0610114 A JP H0610114A JP 19312192 A JP19312192 A JP 19312192A JP 19312192 A JP19312192 A JP 19312192A JP H0610114 A JPH0610114 A JP H0610114A
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- heat resistant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性の向上、固着防止を図ることができ
る耐熱合金の高温摺動部表面処理法を提供する。 【構成】 Ｎｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金１より構成さ
れた摺動表面をクロム粉末で覆ったうえクロマイズ・コ
ーテング処理してクロム富化層２を形成し、１０００〜
１１００℃の近傍の大気中で加熱して表面部に高温酸化
膜を形成させるとともに、該高温酸化膜の直下に内部酸
化により生成されたクロム酸化物粒子３を微細に分散さ
せ、その後切削、研磨等により前記高温酸化膜を除去す
る。
る耐熱合金の高温摺動部表面処理法を提供する。 【構成】 Ｎｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金１より構成さ
れた摺動表面をクロム粉末で覆ったうえクロマイズ・コ
ーテング処理してクロム富化層２を形成し、１０００〜
１１００℃の近傍の大気中で加熱して表面部に高温酸化
膜を形成させるとともに、該高温酸化膜の直下に内部酸
化により生成されたクロム酸化物粒子３を微細に分散さ
せ、その後切削、研磨等により前記高温酸化膜を除去す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は耐摩耗性の向上、固着防
止を図ることができる耐熱合金の高温摺動部表面処理法
に関するものである。
止を図ることができる耐熱合金の高温摺動部表面処理法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ボイラ配管のスライドステーやガ
スタービン翼のねじり角度可変支持機構のような摺動部
材は、高温雰囲気下における機械的性質や耐食性が優れ
ているＮｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金、或いはこれらの
耐熱合金に酸化処理を施したものが用いられている。
スタービン翼のねじり角度可変支持機構のような摺動部
材は、高温雰囲気下における機械的性質や耐食性が優れ
ているＮｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金、或いはこれらの
耐熱合金に酸化処理を施したものが用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た表面が未処理の耐熱合金、又は表面に酸化処理を施し
た耐熱合金は高温雰囲気下で使用すると摺動面となる表
面は時間的な経過にともなって耐摩耗性が低下し固着す
る等の問題を有していた。
た表面が未処理の耐熱合金、又は表面に酸化処理を施し
た耐熱合金は高温雰囲気下で使用すると摺動面となる表
面は時間的な経過にともなって耐摩耗性が低下し固着す
る等の問題を有していた。
【０００４】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み
てなしたもので、耐摩耗性の向上、固着防止を図ること
ができる耐熱合金の高温摺動部表面処理法を提供するこ
とを目的とする。
てなしたもので、耐摩耗性の向上、固着防止を図ること
ができる耐熱合金の高温摺動部表面処理法を提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本手段のうち第１の手段
は、Ｎｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金より構成された摺動
表面をクロム粉末で覆ったうえクロマイズ・コーテング
処理をしてクロム富化層を形成し、１０００〜１１００
℃の近傍の大気中で加熱して表面部に高温酸化膜を形成
させるとともに、該高温酸化膜の直下に内部酸化により
生成されたクロム酸化物粒子を微細に分散させ、その後
切削、研磨等により前記高温酸化膜を除去するものであ
り、又第２の手段はＮｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金より
構成された摺動表面をアルミニウム粉末で覆ったうえア
ルミナイズ・コーテング処理をしてアルミニウム富化層
を形成し、１０００〜１１００℃の近傍の大気中で加熱
して表面部に高温酸化膜を形成させるとともに、該高温
酸化膜の直下に内部酸化により生成されたアルミニウム
酸化物粒子を微細に分散させ、その後切削、研磨等によ
り前記高温酸化物膜を除去するものである。
は、Ｎｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金より構成された摺動
表面をクロム粉末で覆ったうえクロマイズ・コーテング
処理をしてクロム富化層を形成し、１０００〜１１００
℃の近傍の大気中で加熱して表面部に高温酸化膜を形成
させるとともに、該高温酸化膜の直下に内部酸化により
生成されたクロム酸化物粒子を微細に分散させ、その後
切削、研磨等により前記高温酸化膜を除去するものであ
り、又第２の手段はＮｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金より
構成された摺動表面をアルミニウム粉末で覆ったうえア
ルミナイズ・コーテング処理をしてアルミニウム富化層
を形成し、１０００〜１１００℃の近傍の大気中で加熱
して表面部に高温酸化膜を形成させるとともに、該高温
酸化膜の直下に内部酸化により生成されたアルミニウム
酸化物粒子を微細に分散させ、その後切削、研磨等によ
り前記高温酸化物膜を除去するものである。
【０００６】
【作用】何れの手段においても、耐熱合金の高温摺動部
表面の耐摩耗性は向上し、固着防止が図られる。
表面の耐摩耗性は向上し、固着防止が図られる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【０００８】図１及び図２は本発明の一実施例を示す。
【０００９】図１において、Ｎｉ基或いはＣＯ基の耐熱
合金１で構成される部材の摺動面の表面をクロム粉末で
覆ったうえクロマイズ・コーテング処理をしてクロム富
化層２を形成し、１０００〜１１００℃の近傍の大気中
で加熱して表面部に高温酸化膜を形成するとともに、該
高温酸化膜の直下に内部酸化により生成されたクロム酸
化物（Ｃｒ2Ｏ3）粒子３を微細に分散させ、その後切
削、研磨等により前記高温酸化膜を除去することにより
本発明のものが得られる。
合金１で構成される部材の摺動面の表面をクロム粉末で
覆ったうえクロマイズ・コーテング処理をしてクロム富
化層２を形成し、１０００〜１１００℃の近傍の大気中
で加熱して表面部に高温酸化膜を形成するとともに、該
高温酸化膜の直下に内部酸化により生成されたクロム酸
化物（Ｃｒ2Ｏ3）粒子３を微細に分散させ、その後切
削、研磨等により前記高温酸化膜を除去することにより
本発明のものが得られる。
【００１０】図２は、表面未処理シャフト及び表面処理
シャフトの高温摺動部表面における時間の経過に伴なう
摩耗量の比較結果を示す。
シャフトの高温摺動部表面における時間の経過に伴なう
摩耗量の比較結果を示す。
【００１１】すなわち、材質としてＮｉ基の耐熱合金イ
ンコネル７１３Ｃで作られたシャフト４（図３参照）の
表面を（Ａ）未処理のもの、（Ｂ）高温加熱して酸化皮
膜を生成したもの、（Ｃ）クロマイズ・コーテング処理
をしてクロム富化層を形成し、高温加熱して表面直下に
クロム酸化物粒子を微細に分散させた本発明のものを９
００℃で２０Ｋｇｆ負荷にて夫々図３に示すセラミック
（Ｓｉ3Ｎ4）製スリーブ５に対して嵌合させて摺動表面
における時間の経過に伴うシャフトの摩耗量の変化を示
している。
ンコネル７１３Ｃで作られたシャフト４（図３参照）の
表面を（Ａ）未処理のもの、（Ｂ）高温加熱して酸化皮
膜を生成したもの、（Ｃ）クロマイズ・コーテング処理
をしてクロム富化層を形成し、高温加熱して表面直下に
クロム酸化物粒子を微細に分散させた本発明のものを９
００℃で２０Ｋｇｆ負荷にて夫々図３に示すセラミック
（Ｓｉ3Ｎ4）製スリーブ５に対して嵌合させて摺動表面
における時間の経過に伴うシャフトの摩耗量の変化を示
している。
【００１２】図２で明らかなように本発明の（Ｃ）は他
のものの（Ａ）及び（Ｂ）と比較して優れた耐摩耗性を
有していることが判る。又、摩擦係数が小さいため固着
防止の効果が達成できる。
のものの（Ａ）及び（Ｂ）と比較して優れた耐摩耗性を
有していることが判る。又、摩擦係数が小さいため固着
防止の効果が達成できる。
【００１３】図４は本発明の他の実施例を示す。
【００１４】耐熱合金１で構成される部材の摺動面の表
面をアルミニウム粉末で覆ったうえアルミナイズ・コー
テング処理してアルミニウム富化層６を形成し、１００
０〜１１００℃の近傍の大気中で加熱して表面部に高温
酸化膜を形成するとともに、該高温酸化膜の直下に内部
酸化により、生成されたアルミニウム酸化物（Ａｌ
2Ｏ3）粒子７を微細に分散させ、その後切削、研磨等に
よって前記高温酸化物を除去して本発明のものが得ら
れ、その結果、上記の実施例と同様に優れた耐摩耗性を
有し、固着防止の効果が達成できる。
面をアルミニウム粉末で覆ったうえアルミナイズ・コー
テング処理してアルミニウム富化層６を形成し、１００
０〜１１００℃の近傍の大気中で加熱して表面部に高温
酸化膜を形成するとともに、該高温酸化膜の直下に内部
酸化により、生成されたアルミニウム酸化物（Ａｌ
2Ｏ3）粒子７を微細に分散させ、その後切削、研磨等に
よって前記高温酸化物を除去して本発明のものが得ら
れ、その結果、上記の実施例と同様に優れた耐摩耗性を
有し、固着防止の効果が達成できる。
【００１５】
【発明の効果】上記した本発明の耐熱合金の高温摺動部
表面処理法によれば高温域における耐摩耗性が向上し固
着を防止することができる優れた効果を奏し得る。
表面処理法によれば高温域における耐摩耗性が向上し固
着を防止することができる優れた効果を奏し得る。
【図１】本発明の耐熱合金の高温摺動部表面処理法の一
実施例を示す縦断面図である。
実施例を示す縦断面図である。
【図２】表面未処理シャフト及び表面処理シャフトの高
温摺動部表面における時間経過に伴なう摩耗量の比較を
示すものである。
温摺動部表面における時間経過に伴なう摩耗量の比較を
示すものである。
【図３】スリーブに対しシャフトを摺動させた状態を示
すものである。
すものである。
【図４】本発明の耐熱合金の高温摺動部表面処理法の他
の実施例を示す縦断面図である。
の実施例を示す縦断面図である。
１ 耐熱合金 ２ クロム富化層 ３ クロム酸化物粒子 ４ シャフト ５ スリーブ ６ アルミニウム富化層 ７ アルミニウム酸化物粒子
Claims (2)
- 【請求項１】 Ｎｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金より構成
された摺動表面をクロム粉末で覆ったうえクロマイズ・
コーテング処理をしてクロム富化層を形成し、１０００
〜１１００℃の近傍の大気中で加熱して表面部に高温酸
化膜を形成させるとともに、該高温酸化膜の直下に内部
酸化により生成されたクロム酸化物粒子を微細に分散さ
せ、その後切削、研磨等により前記高温酸化膜を除去す
ることを特徴とする耐熱合金の高温摺動部表面処理法。 - 【請求項２】 Ｎｉ基或いはＣＯ基の耐熱合金より構成
された摺動表面をアルミニウム粉末で覆ったうえアルミ
ナイズ・コーテング処理をしてアルミニウム富化層を形
成し、１０００〜１１００℃の近傍の大気中で加熱して
表面部に高温酸化膜を形成させるとともに、該高温酸化
膜の直下に内部酸化により生成されたアルミニウム酸化
物粒子を微細に分散させ、その後切削、研磨等により前
記高温酸化物膜を除去することを特徴とする耐熱合金の
高温摺動部表面処理法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04193121A JP3116578B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 耐熱合金の高温摺動部表面処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04193121A JP3116578B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 耐熱合金の高温摺動部表面処理法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610114A true JPH0610114A (ja) | 1994-01-18 |
| JP3116578B2 JP3116578B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=16302613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04193121A Expired - Fee Related JP3116578B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 耐熱合金の高温摺動部表面処理法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3116578B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6093260A (en) * | 1996-04-30 | 2000-07-25 | Surface Engineered Products Corp. | Surface alloyed high temperature alloys |
| US6503347B1 (en) | 1996-04-30 | 2003-01-07 | Surface Engineered Products Corporation | Surface alloyed high temperature alloys |
| WO2008133320A1 (ja) | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Nisshin Steel Co., Ltd. | ノズルベーン式ターボチャージャーの排気ガイド部品 |
| JP2009179884A (ja) * | 2009-05-18 | 2009-08-13 | National Institute For Materials Science | フェライト系耐熱鋼 |
| CN103725858A (zh) * | 2013-12-24 | 2014-04-16 | 江苏大学 | 一种图案化均匀氧化铬薄膜的光化学原位制备方法 |
| JP2014238143A (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-18 | 株式会社東芝 | 弁装置およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP04193121A patent/JP3116578B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6093260A (en) * | 1996-04-30 | 2000-07-25 | Surface Engineered Products Corp. | Surface alloyed high temperature alloys |
| US6503347B1 (en) | 1996-04-30 | 2003-01-07 | Surface Engineered Products Corporation | Surface alloyed high temperature alloys |
| WO2008133320A1 (ja) | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Nisshin Steel Co., Ltd. | ノズルベーン式ターボチャージャーの排気ガイド部品 |
| US8206091B2 (en) | 2007-04-19 | 2012-06-26 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Exhaust guide member of nozzle vane-type turbocharger |
| JP2009179884A (ja) * | 2009-05-18 | 2009-08-13 | National Institute For Materials Science | フェライト系耐熱鋼 |
| JP2014238143A (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-18 | 株式会社東芝 | 弁装置およびその製造方法 |
| CN103725858A (zh) * | 2013-12-24 | 2014-04-16 | 江苏大学 | 一种图案化均匀氧化铬薄膜的光化学原位制备方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3116578B2 (ja) | 2000-12-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |