JPH06100719A - 多孔性フィルムの製造方法 - Google Patents

多孔性フィルムの製造方法

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JPH06100719A
JPH06100719A JP24992992A JP24992992A JPH06100719A JP H06100719 A JPH06100719 A JP H06100719A JP 24992992 A JP24992992 A JP 24992992A JP 24992992 A JP24992992 A JP 24992992A JP H06100719 A JPH06100719 A JP H06100719A
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JP
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thermoplastic resin
filler
porous film
resin
outer layers
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JP24992992A
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Yoshiki Ochi
与志貴 越智
Tetsuo Kuwaki
哲男 桑木
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通気性を向上させた多孔性フィルムを効率よく
生産すること。 【構成】熱可塑性樹脂40〜80容量%、充填剤20〜
60容量%よりなる中間層の両面に、該熱可塑性樹脂と
熱融着しない熱可塑性樹脂の外層を共押出しして積層シ
ートを得、該積層シートの外層を剥離させる前および/
または後に、面積で1.5倍以上を好適な延伸倍率とし
て延伸をすることを特徴とする多孔性フィルムの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透湿性、分離性に優れ
た多孔性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂等に微細な充填剤を
配合し、溶融成形して得られたシートを一軸延伸ないし
は二軸延伸することにより多孔性フィルムを製造する方
法は広く実施されている。この製造方法により得られる
多孔性フィルムは微細な孔が多数形成されているため、
防水性を持った通気性、透湿性フィルムとして各種包装
材料、使い捨ての紙おむつのバックシート、農業用資材
等に広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記充填剤
を配合した樹脂をシートに成形した場合、充填剤の存在
量はシートの表層部分において最も少なくなる。しか
も、この表層部分において、充填剤の大部分は樹脂に埋
没しており、該層の表面に露出している充填剤の量は僅
かしかない。従って、こうしたシートを延伸しても、得
られるフィルムはその表面に形成される孔の数が極端に
少なくなる。そのため、この多孔性フィルムは代表的な
通気性材料である不織布と比較した場合、フィルムの孔
径が小さく分離性に優れるものの、通気性、透過性はか
なり低いものである。
【0004】こうしたことからフィルムの通気性を向上
させるために、多孔性フィルムの製造時の延伸倍率を増
加させること、充填剤の充填量を増加させること、充填
剤の粒径を大きくすること等の方法が提案されている。
しかし、これらの方法は通気性の改良効果が充分ではな
いばかりでなく、製造時にフィルム破断等の問題を起こ
し易く満足できるものではなかった。
【0005】
【課題を解決させるための手段】本発明者らは上記問題
に対し、通気性を向上させたフィルムを効率よく生産す
るために鋭意検討を重ねてきた。その結果、前記充填剤
を充填した熱可塑性樹脂をシートに成形する際に、この
樹脂の層の両面に、該熱可塑性樹脂と熱融着しない熱可
塑性樹脂を積層することにより、上記課題が解決できる
ことを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、熱可塑性樹脂40〜80
容量%、充填剤20〜60容量%よりなる中間層の両面
に、該熱可塑性樹脂と熱融着しない熱可塑性樹脂の外層
を共押出しして積層シートを得、該積層シートの外層を
剥離させる前および/または後に延伸することを特徴と
する多孔性フィルムの製造方法である。
【0007】本発明で中間層及び外層に用いる熱可塑性
樹脂は、中間層に用いたものと外層に用いたものとが互
いに熱融着しない限り、公知のものから何等制限なく使
用できる。こうした熱可塑性樹脂としては、ポリオレフ
ィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビ
ニルアルコール類、ポリスチレン、メタクリル樹脂等が
挙げられる。
【0008】ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン−1またはポリメチル
ペンテン等のα−オレフィンの単独重合体;α−オレフ
ィン及びこれと共重合可能なモノマーとの共重合体;及
びこれらの混合物等が挙げられる。
【0009】上記のα−オレフィン及びこれと共重合可
能なモノマーとの共重合体は、特に制限されるものでは
ないが、一般にはα−オレフィン、特にエチレンまたは
プロピレンを90重量%以上含み共重合可能なモノマー
を10重量%以下含む共重合体が好適である。ここで、
上記共重合可能なモノマーは特に限定されず、公知のも
のが使用できるが、一般には、炭素原子数2〜8のα−
オレフィン、特にエチレン、プロピレン、ブテン等が好
適である。
【0010】ポリアミド樹脂としては、ラクタムの開環
重合により得られたポリアミド類、例えばポリアミド−
6、ポリアミド−12等;ジアミンとジカルボン酸の重
縮合により得られたポリアミド類、例えばポリアミド−
6,6、ポリアミド−6,10、ポリアミド−6,12
等;また、これらの共重合体及びこれらの混合物等が挙
げられる。
【0011】ポリエステル樹脂としては、ジカルボン酸
とグリコールの重縮合により合成された芳香族ポリエス
テル或いは脂肪族ポリエステル、例えば、芳香族ポリエ
ステルであるポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、脂肪族ポリエステルであるポリエチ
レンオキサレート、ポリブチレンサクシレート等;カプ
ロラクトンの開環重合により得られた脂肪族ポリエステ
ル、例えば、ε−ポリカプロラクトン;及びこれらの混
合物等が挙げられる。
【0012】本発明において、外層に用いる熱可塑性樹
脂は、前記した通り中間層に用いる熱可塑性樹脂と熱融
着しないものであることが必要である。こうした樹脂を
使用することにより、中間層の両面に外層を共押出しし
ても、得られる積層シートの外層は該中間層と融着せず
容易に剥離できる。本発明において、熱融着しない熱可
塑性樹脂の組合せとしては、それぞれの樹脂の溶解度パ
ラメーターの差が1.0以上、好ましくは1.5以上で
あることが好適である。溶解度パラメーターは、スモー
ル(Small)の方法(ジャーナル オブ アプライ
ド ケミストリー(J.Appl.Chem.) Vo
I.3 第71〜80頁 1953年)により求めるこ
とができる。こうした中間層及び外層の樹脂の好適な組
合せとしては、例えば、ポリプロピレン樹脂に対してポ
リアミド−6とポリアミド−6,6との共重合体或いは
エチレン−ビニルアルコール共重合体、高密度ポリエチ
レンに対してε−ポリカプロラクトン、ポリアミド−
6,6に対して芳香族ポリエステルであるポリエチレン
テレフタレートを用いる組合せ等がある。また、本発明
において、中間層の熱可塑性樹脂と外層の熱融着しない
熱可塑性樹脂の融点の差は、100℃以下、さらに好ま
しくは50℃以下であることが好適である。
【0013】本発明で中間層及び外層に用いる樹脂のメ
ルトフローインデックスは、それぞれ特に制限されるも
のではないが、樹脂の押出成形を行う設定温度で測定し
た場合、荷重2160gにおいて、0.01〜50g/
10分、好ましくは0.1〜30g/10分の範囲が成
形性が良好であるため好適である。また、中間層と外層
の樹脂のメルトフローインデックスの比は、特に制限さ
れるものではないが、1:30〜30:1の範囲におい
て最もシートへの成形性が良好であり、表面状態や厚み
精度の良好なフィルムを得ることができる。
【0014】本発明において成膜するシートの各層の厚
みの比は、特に制限されるものではない。中間層から外
層を剥離する際の外層の強度、或いは製造効率等を勘案
すれば、外層の厚みと中間層の厚みの比が1:10〜
1:1の範囲にあるようにするのが一般的である。
【0015】本発明において中間層に用いる熱可塑性樹
脂には、充填剤が配合される。かかる充填材としては、
無機充填材、合成樹脂充填材等の公知の充填材が何ら制
限なく採用される。無機充填材としては、特に制限され
るものではないが、周期律表第IIA族、第IIIB族、及
び第IVA族よりなる群より選ばれた1種もしくは2種類
以上の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩または硫酸塩等
が好適に用いられる。例えば、周期律表第IIA族の金属
としては、カルシウム、マグネシウム、バリウム等のア
ルカリ土類金属であり、第IIIB族の金属としてはホウ
素、アルミニウム等の金属であり、また、第IVA族の金
属としては、チタン、ジルコニウム、ハフニウム等の金
属が好適である。これらの金属の酸化物、水酸化物、炭
酸塩または硫酸塩は特に限定されずに用いうる。特に、
好適に使用される無機充填材をより具体的に例示すれ
ば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化バリウ
ム、酸化アルミニウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化
ジルコニウム等の酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸バリウム等の炭酸塩;水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム等の水酸化
物;硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム
等の硫酸塩等である。
【0016】これらの無機充填材は必要に応じて撥水剤
等の表面処理剤で表面処理を施すことができる。特に無
機充填材の粒径が小さいときには熱可塑性樹脂に均一に
分散させるため表面処理することが好ましい。撥水性の
表面処理剤としてはシロキサン系表面処理剤、シラン系
表面処理剤、脂肪酸系表面処理剤、脂肪酸金属塩系表面
処理剤等が好適に使用することができる。
【0017】また、合成樹脂充填材としては、熱硬化性
樹脂及び熱可塑性樹脂の別なく公知の合成樹脂が使用可
能である。軟化温度または分解温度が該熱可塑性樹脂の
成形温度以下の場合には、成形時に合成樹脂充填材が軟
化したり、分解してガスが発生し、良好なフィルムが成
形できない場合があるため、軟化温度または分解温度が
使用する熱可塑性樹脂の成形温度より高いもの、好まし
くは10℃以上高いものを使用するのが好適である。好
適に使用し得る合成樹脂充填材を具体的に例示すると、
例えば、ポリ4フッ化エチレン、4フッ化エチレン−6
フッ化プロピレン共重合体等のフッ素系樹脂;ポリイミ
ド;シリコーン樹脂;フェノール樹脂;ベンゾグアナミ
ン樹脂;あるいはスチレン、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等とジビニ
ルベンゼン等の架橋剤との共重合体が好適である。なか
でも樹脂との界面剥離性が良好であり、延伸により容易
に多孔化することができるという理由から、本発明では
シリコーン樹脂が好適に用いられる。
【0018】本発明で用いる充填剤の粒径は、特に制限
されるものではないが、フィルムを多孔化するうえで平
均粒径が20μm以下、好ましくは0.01〜5.0μ
mの範囲にあるものを用いるのが好適である。
【0019】中間層における熱可塑性樹脂と充填剤の配
合割合は、熱可塑性樹脂40〜80容量%、充填材20
〜60容量%、好ましくは熱可塑性樹脂50〜75容量
%、充填材25〜50容量%である。充填材の量が20
容量%未満の場合は熱可塑性樹脂と充填材との界面剥離
による多孔化が充分ではなく、通気性を向上させること
はできない。また、充填材の量が60容量%を越える場
合はフィルムの成形が困難になるため好ましくない。な
お、本発明において、充填剤の容量は、充填剤の重量を
充填剤の真比重で割ることにより求められる。
【0020】本発明において中間層は、上記した通り熱
可塑性樹脂に充填剤を配合させたものを用いるが、外層
に用いる熱融着しない熱可塑性樹脂にも充填剤を配合さ
せても良い。
【0021】本発明において上記の中間層及び外層は、
共押出しにより積層シートに成形される。前記したよう
に、充填剤を含む熱可塑性樹脂を単層で押出し成形した
時には、充填剤が層の内部に埋没してしまい、層の表面
に表れた充填剤の量は極めて少なくなる。しかしなが
ら、本発明のように、充填剤を含む熱可塑性樹脂の表面
に外層を被覆させて共押出しすることによって、充填剤
が熱可塑性樹脂の内部に埋没することを阻止し、熱可塑
性樹脂とそれに被覆させた外層の両方にまたがった充填
剤の存在量を増加させることができる。従って、外層を
剥離させることによって、熱可塑性樹脂の表面に露出し
た充填剤を分散して有するシートを得ることができる。
【0022】本発明において、共押出しにより積層シー
トを成形する方法は、特に制限されるものではなく公知
の共押出し法が採用できる。一般にはインフレーション
成形法やT−ダイを用いる共押出成形法が好ましく利用
される。こうして得られる積層シートは、中間層と外層
とが熱融着しておらず剥離可能である。
【0023】本発明においてシートの延伸は、積層シー
トから外層を剥離させる前および/または後のいずれで
行っても良い。具体的に説明すると、積層シートの状態
で一軸延伸し、延伸後外層を中間層から剥離させ、得ら
れた中間層のシートを二軸延伸する方法、予め積層シー
トから外層を剥離させた後、得られた中間層のシートを
一軸延伸または二軸延伸する方法、或いは積層シートの
状態で二軸延伸し、延伸後外層を中間層から剥離させる
方法等が挙げられる。ここで延伸は、テンター延伸機、
エヤーインフレーション延伸機、マンドレル延伸機等を
利用した方法が何等制限なく採用される。二軸延伸を行
う場合は、縦方向及び横方向に逐次二軸延伸するか、或
いは同時に縦及び横方向に延伸する二軸延伸法が採用さ
れる。延伸倍率は、特に制限されるものではないが、充
分な通気性を得る上では面積で1.5倍以上、好適には
1.5〜10倍であることが好ましい。また、一般にか
かる延伸後、熱処理を行うことやコロナ放電処理等の表
面処理を行うこともできる。
【0024】本発明により製造される多孔性フィルム
は、空隙率が30〜80%、好適には40〜75%であ
ることが好ましい。この空隙率において機械的強度と通
気性のバランスが特に良好な多孔性フィルムを得ること
ができる。
【0025】本発明により製造される多孔性フィルム
は、分離性の点から微細な孔が多数設けられていること
が好ましく、メタノールバブルポイント法にて測定した
最大細孔径(以下、Dmaxともいう。)が15μm以
下のものが好ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法により得られる多孔性フィ
ルムは、充填剤が配合された熱可塑性樹脂を延伸して得
られる多孔性フィルムと比較し、通気性が格段に優れて
いる。具体的には、本発明の方法で得られる多孔性フィ
ルムは通常の方法により得られる多孔性フィルムの通気
性と比較し通気度が10倍程度向上している。
【0027】従って、本発明によれば優れた透湿性、分
離性を有し、各種包装材料、フィルター、マスク等の医
療材料、及び不織布の代替用途に有用な多孔性フィルム
を製造することが可能である。
【0028】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明するために
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0029】尚、実施例及び比較例に示す物性は下記の
方法により測定した。
【0030】(1) 空隙率 比重測定法により測定。
【0031】
【数1】
【0032】(2)最大細孔径 メタノールバブルポイント法にて測定。
【0033】(3)通気度 JIS−P−8117(ガーレ通気度)に従って測定。
【0034】以下の実施例、比較例で用いた熱可塑性樹
脂、充填材は以下の通りである。
【0035】(1)熱可塑性樹脂 PP:ポリプロピレン(溶解度パラメータ=7.9;融
点=168℃;比重=0.91g/cm3) HDPE:高密度ポリエチレン(溶解度パラメータ=
8.6;融点=130℃;比重=0.94g/cm3) PCL:ε−ポリカプロラクトン(溶解度パラメータ=
10.4;融点=60℃;) Ny6:ポリアミド−6(溶解度パラメータ=11.
8;融点=220℃) Ny6,6:ポリアミド−6,6(溶解度パラメータ=
11.8;融点=260℃) Ny6/Ny6,6:ポリアミド−6とポリアミド−
6,6の共重合体(溶解度パラメータ=11.8;融点
=195℃;比重=1.1g/cm3) PET:ポリエチレンテレフタレート(溶解度パラメー
タ=9.9;融点=260℃;比重=1.3g/c
3) EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチ
レン含量44重量%)(溶解度パラメータ=10.9;
融点=164℃) CaCO3:炭酸カルシウム(真比重=2.7g/c
3) BaSO4:硫酸バリウム(真比重=4.2g/cm3) PS:シリコーン樹脂(真比重=1.3g/cm3) 実施例1〜10 表1に示すような樹脂組成物をスーパーミキサーで5分
間混合した後、表1に示す温度にて二軸押出機を用いて
ストランド状に押出した後、ペレット状に切断し、中間
層の押し出し原料とした。
【0036】得られた中間層の原料及び表2に示す外層
の原料を、スクリュー径30mmφ、L/D=24の押
し出し機に取り付けたリップ開度0.8mm、幅150
mmの三層共押出しT−ダイを用いて表2に示す温度に
て共押出し、内部が30℃の水が循環する直径100m
mφの冷却ロールに接触せしめ、1.0m/分で引き取
り、厚み160μmの3層の積層シートを得た。このと
きの各層の厚みは外層:中間層:外層=30:100:
30μmであった。
【0037】このシートを、回転速度の異なる2対の加
熱ニップロール間で面積延伸倍率1.5〜2.0倍に一
軸延伸した。更に得られた一軸延伸フィルムの外層を剥
離した後、一軸延伸方向と垂直な方向に面積延伸倍率
2.0倍になるようにテンター延伸機で延伸し、厚み6
0μmの多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィル
ムの物性を表2に示した。
【0038】比較例1〜3 実施例1、3及び5において、外層に用いる熱可塑性樹
脂を各中間層の原料に用いる樹脂と同じものに代えた以
外は、各実施例と同じ方法により多孔性フィルムを得
た。得られた多孔性フィルムの物性を表2に併せて示し
た。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂40〜80容量%、充填剤2
    0〜60容量%よりなる中間層の両面に、該熱可塑性樹
    脂と熱融着しない熱可塑性樹脂の外層を共押出しして積
    層シートを得、該積層シートの外層を剥離させる前およ
    び/または後に延伸することを特徴とする多孔性フィル
    ムの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997022399A1 (en) * 1995-12-19 1997-06-26 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Coextruded blocks and applications therefor
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JP2011051330A (ja) * 2009-08-06 2011-03-17 Asahi Kasei E-Materials Corp 微多孔膜積合体及びその製造方法、並びに微多孔膜の製造方法

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