JPH0597803A - ペルオキシ酸 - Google Patents

ペルオキシ酸

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JPH0597803A
JPH0597803A JP4062470A JP6247092A JPH0597803A JP H0597803 A JPH0597803 A JP H0597803A JP 4062470 A JP4062470 A JP 4062470A JP 6247092 A JP6247092 A JP 6247092A JP H0597803 A JPH0597803 A JP H0597803A
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JP
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alkyl group
formula
acid
detergent
bleaching
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JP4062470A
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English (en)
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John Oakes
ジヨン・オークス
David William Thornthwaite
デイビツド・ウイリアム・ソーンスウエイト
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Unilever NV
Original Assignee
Unilever NV
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/44Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles
    • C07D209/48Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3, e.g. phthalimide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/39Organic or inorganic per-compounds
    • C11D3/3945Organic per-compounds

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】新規な非爆発性の陽イオンペルオキシ酸の提
供。 【構成】一般式(I)を有するペルオキシカルボン酸、
その製造法ならびに該ペルオキシカルボン酸を含む漂白
組成物。 [式中、R、R及びRは各々独立してC−C
アルキル基またはC−C置換アルキル基であり、n
は2−10の整数であり、Xは対陰イオンである〕 【効果】本発明の漂白組成物は洗剤に配合するのに特に
適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な非爆発性の陽イオンペル
オキシ酸に関する。本発明は前記ペルオキシ酸を含む漂
白組成物及び洗剤組成物にも関する。
【0002】より特定的には、本発明は一般式(I):
【0003】
【化5】
【0004】[式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立し
てC1 −C7 アルキル基またはC1 −C7 置換アルキル
基であり、nは2−10の整数であり、Xは対陰イオン
である]を有する陽イオンペルオキシカルボン酸に関す
る。
【0005】本発明の好ましい化合物は、−C(=O)
−OOH基が芳香環上にフタルイミド基に対してメタ位
に置換しているもの、すなわち、一般式(I’)の化合
物である。
【0006】
【化6】
【0007】上記式(I)及び(I’)のペルオキシ酸
は新規な化合物であり、産業上の観点から非常に興味深
い物質群である。これまでに文献に記載されてきたペル
オキシ酸と同様に、これらの化合物には多くの産業上の
用途や方法、例えばプラスチック分野で重合開始剤また
はオレフィンエポキシ化用酸化剤として、例えばファイ
ンケミカルの分野での他の多くの酸化方法及び漂白方法
に使用される。
【0008】特に、上記式のペルオキシ酸は洗剤業界で
の漂白剤の分野で特に有用である。
【0009】最近、有機ペルオキシ酸が産業界でますま
す注目されている。これは、特に、有機ペルオキシ酸が
例えば中〜低温での洗濯のように中〜低温で使用する洗
剤及び/または漂白組成物中で漂白活性を示すことに基
因する。消エネルギーが必要とされているため、低温で
漂白作用を示すことは特に重要である。また、ペルオキ
シ酸の使用は、ペルオキシ酸前駆物質及び過酸化水素源
例えば過ホウ酸ナトリウムに比べ技術的に有利である。
ペルオキシ酸は、 a)カタラーゼの有害作用に感受性がなく、 b)かなり自由に処方することができ、ペルオキシ酸前
駆物質とは異なり組成物中のスペースを節約しつつ最適
な漂白能で処方することが可能である。
【0010】高い漂白活性を有する有機ペルオキシ酸は
多く知られている。多くの(シクロ)脂肪族及び芳香族
モノ−またはジペルオキシカルボン酸が公知であり、特
に洗剤の分野での使用が提案されている。このような化
合物の例にはジペルオキシドデカンジオン酸(DPD
A)、ジペルオキシアゼライン酸(DPAA)、ジペル
オキシブラジリン酸(DPBA)及び置換または非置換
ジペルオキシグルタル酸(DPGA)が含まれる。
【0011】これらのペルオキシ酸は実際に中〜低温で
満足すべき漂白性能を示すが、爆発に対しては十分安定
ではない。
【0012】最近、EP−A−0,325,288及び
EP−A−0,349,940に記載されている新規な
イミド−(芳香族)ペルオキシカルボン酸類は、爆発に
対してより安定であり、爆発しにくいとされている。そ
の1つの特定代表例はフタルイミド−ペルオキシカプロ
ン酸(PAP)であり、これは次の構造式(II):
【0013】
【化7】
【0014】を有している。
【0015】これらのペルオキシ酸のpKaは一般に約
7−8.2の値であり、これは通常約9−10の高いp
Hでの洗濯では漂白性能が弱いことを意味している。
【0016】本発明は、上記の従来の(陰イオン)ペル
オキシ酸に比べてより効果的な漂白剤である陽イオンペ
ルオキシカルボン酸に関する。陽イオンペルオキシ酸は
例えばEP−A−0,316,809(Ausimont)に記
載されている如く公知であるが、このような化合物は爆
発の危険性があるという問題点を有する。
【0017】本発明の目的は、上記の欠点を実質的に軽
減することである。
【0018】本発明の別な目的は、ペルオキシカルボン
酸からなる漂白及び/または洗剤組成物を提供すること
である。
【0019】これらの目的及び他の目的は本発明の以下
の説明から明らかになろう。
【0020】本発明は、本明細書において上に定義した
一般式(I)を有する陽イオンペルオキシカルボン酸を
提供する。
【0021】好ましくは、陽イオンペルオキシカルボン
酸は本明細書において上に定義した一般式(I’)を有
している。
【0022】これらの式において、R1 、R2 及びR3
は好ましくは各々独立してC1 −C4 アルキル基であ
り、より好ましくはメチルまたはエチルであり、最も好
ましくはメチルである。好ましくは、nは2−5であ
る。X- は任意の好適な対陰イオン、例えばCl- 、B
- 、NO3 - 、HSO4 - 、SO4 2-、CH3 SO4
- 、または任意の他の表面活性剤陰イオン例えばアルキ
ルベンゼンスルホネートイオンであってもよい。
【0023】従って、本発明の特に好ましい陽イオンペ
ルオキシカルボン酸は式(III ):
【0024】
【化8】
【0025】[式中、Rはメチルまたはエチルであり、
nは2−5である]の化合物であり、特に好ましいペル
オキシカルボン酸はn=3及びR=メチルの化合物(I
V):
【0026】
【化9】
【0027】(トリメチルアンモニウムプロペニルイミ
ドペルオキシ−メリト酸)である。
【0028】本発明の化合物は陽イオンイミド芳香族ペ
ルオキシカルボン酸と呼ぶことができる。
【0029】これらの化合物は、 i)非爆発性である; ii)広範囲のpH例えばpH2−12で良好な漂白性
能を有する; iii)高純度で製造できる; という特性を持つため、種々の産業用途に容易に使用で
きる。特に、これらの化合物は洗濯用洗剤、洗濯用漂白
剤、硬質表面用クリーナー、トイレ用クリーナー、自動
食器洗い機用組成物、入れ歯用クリーナーおよび他の衛
生用組成物の様な洗濯、洗浄及び消毒用組成物中の漂白
剤または洗浄剤として使用できる。
【0030】本発明のペルオキシカルボン酸は、式
(V): R1 2 N(CH2 n NH2 (V) [式中、R1 及びR2 は各々独立してC1 −C7 アルキ
ル基またはC1 −C7 置換アルキル基であり、nは2−
10の整数である]のジアミンと適当な無水物を反応さ
せ、次に四級化し、過酸化することにより容易に製造で
きる。
【0031】例えば式(IV)の化合物は、比較的安価
な原料である無水トリメリト酸をジメチルアミノ−プロ
ピルアミンと反応させ、次に硫酸ジメチルで四級化し、
過酸化することにより製造できる。
【0032】上記のように、本発明の陽イオンペルオキ
シカルボン酸は洗剤組成物中に非常に効果的な漂白成分
として使用することができ、この組成物は例えば約20
℃から60℃の低〜中温の洗濯温度での使用に特に適し
ている。
【0033】本発明は、漂白剤成分として式(I)の陽
イオンペルオキシカルボン酸化合物を有効量含む、漂白
組成物及び低〜中温での漂白洗剤組成物をも提供する。
【0034】本明細書中で使用する「有効量」という用
語は、洗剤組成物を水と合わせてクロス、ファブリック
ス及び他の物品の洗濯及び洗浄に使用できる水性媒体を
形成したときに、意図した目的すなわち漂白剤として作
用できる量の陽イオンペルオキシカルボン酸が存在する
ことを意味する。
【0035】本発明の漂白成分として作用できるペルオ
キシカルボン酸は、漂白洗剤組成物中に約0.5−15
重量%、好ましくは2−10重量%含むことができる。
【0036】本発明の漂白洗剤組成物は少なくとも1つ
の表面活性物質を含む。表面活性物質は陰イオン、陽イ
オン、非イオンまたは両性表面活性剤でよく、一般に約
3−約40重量%、好ましくは5−35重量%存在す
る。
【0037】一般に、上記表面活性剤の混合物を使用す
る。特に、陰イオン表面活性剤と非イオン表面活性剤と
の混合物を一般に使用する。
【0038】表面活性物質は天然のもの例えば石鹸であ
ってもよく、または陰イオン、非イオン、両性、双イオ
ン、陽イオン表面活性剤及びその混合物から選択した合
成物質であってよい。多くの好適な表面活性物質が市販
されており、文献、例えば「Surface Active Agents an
d Detergents」、I巻及びII巻、Schwartz、Perry及
びBerch に詳しく述べられている。
【0039】典型的な合成陰イオン表面活性剤は、炭素
原子数約8−22個のアルキル基を持つ有機硫酸エステ
ル及びスルホン酸エステルの水溶性アルカリ金属塩であ
る。ここで、アルキルという用語には高級アリール基の
アルキル部分も含んでいる。
【0040】好適な合成陰イオン表面活性剤の例には、
アルキル硫酸ナトリウム及びアンモニウム、特に例えば
獣脂またはココナッツ油から製造された高級(C8 −C
18)アルコールを硫酸化して得られたもの;アルキル
(C9 −C20)ベンゼンスルホン酸ナトリウムまたはア
ンモニウム、特に線状第2アルキル(C10−C15)ベン
ゼンスルホン酸ナトリウム;アルキルグリセリルエーテ
ル硫酸ナトリウム、特に獣脂またはココナッツ油由来の
高級アルコール、オキシアルコール及び石油由来の合成
アルコールのエステル;ココナッツ油脂肪酸モノグリセ
リド硫酸ナトリウム及びココナッツ油脂肪酸モノグリセ
リドスルホン酸ナトリウム;高級(C9−C18)脂肪ア
ルコールと酸化アルキレン(特に酸化エチレン)との反
応生成物の硫酸エステルのナトリウム及びアンモニウム
塩;イセチオン酸でエステル化しかつ水酸化ナトリウム
で中和したココナッツ脂肪酸のような脂肪酸の反応生成
物;脂肪酸エステルスルホネート;メチルタウリンの脂
肪酸アミドのナトリウム及びアンモニウム塩;アルカン
モノスルホネート例えばα−オレフィン(C8 −C20
と亜硫酸ナトリウムとの反応によるもの及びパラフィン
をSO2 及びCl2 とを反応させた後に塩基で加水分解
して無作為スルホネートを形成して得たもの;C7 −C
12ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム及びアンモニウ
ム;及びオレフィンスルホネート(この用語はオレフィ
ン特にC10−C20α−オレフィンとSO3 を反応させた
後反応生成物を中和し、加水分解して得た物質を表す)
がある。好ましい陰イオン洗剤化合物は(C11−C15
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、(C16
18)アルキル硫酸ナトリウム及び(C16−C18)アル
キルエーテル硫酸ナトリウムである。
【0041】陰イオン表面活性剤と共に使用するのが好
ましい好適な非イオン表面活性剤の例には、特に、酸化
アルキレン(通常酸化エチレン)とアルキル(C6 −C
22)フェノールとの反応生成物、一般に5−25EOす
なわち1分子当り酸化エチレン5−25単位の反応生成
物;脂肪族(C8 −C18)第1または第2線状または分
枝アルコールと酸化エチレン、一般に2−30EO、の
縮合生成物、及び酸化プロピレン−エチレンジアミン反
応生成物と酸化エチレンとの縮合生成物がある。他のい
わゆる非イオン表面活性剤にはアルキルポリグリコシ
ド、糖エステル、長鎖第3アミンオキシド、長鎖第3ホ
スフィンオキシド及びジアルキルスルホキシドが包含さ
れる。
【0042】両性または双イオン表面活性剤も本発明組
成物に使用できるが、これらは比較的高価なため通常望
ましくない。両性または双イオン表面活性剤を使用する
場合には、一般に、より一般的に使用される合成陰イオ
ン及び非イオン表面活性剤をベースとした組成物に少量
使用する。
【0043】上記のように、石鹸も本発明組成物中に含
むことができ、その量は好ましくは25重量%未満であ
る。石鹸は、2成分(石鹸/陰イオン表面活性剤)混合
物或いはさらに非イオン表面活性剤もしくは合成陰イオ
ンと非イオン表面活性剤混合物を含む3成分混合物中に
少量使用するのが特に有用である。使用する石鹸は好ま
しくは飽和または不飽和C10−C24脂肪酸のナトリウム
塩、余り好ましくないがカリウム塩、またはその混合物
である。このような石鹸の量は約0.5重量%から25
重量%の範囲でよく、泡を抑えるためには約0.5%−
約5%の少量で一般に十分である。約2%から約20
%、特に約5%から約10%の量の石鹸を使用すると、
洗浄力に対し優れた効果を与える。このことは、石鹸が
補助的なビルダーとして作用するときに、硬水で使用す
る組成物で特に有用である。
【0044】本発明の洗剤組成物は通常洗剤ビルダーも
含有する。ビルダーはカルシウムイオン封鎖物質、沈澱
物質、カルシウムイオン交換物質及びその混合物から選
択できる。
【0045】カルシウムイオン封鎖性ビルダーの例に
は、ポリリン酸アルカリ金属塩例えばトリポリリン酸ナ
トリウム;ニトリロトリ酢酸及びその水溶性塩;カルボ
キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、
オキシ二コハク酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン
酸、クエン酸のアルカリ金属塩;酒石酸モノ−及びジ−
スクシネート;及び米国特許第4,144,266号及
び第4,146,495号明細書に開示のポリアセター
ルカルボキシレートが包含される。
【0046】沈澱性ビルダーの例には、オルトリン酸ナ
トリウム、炭酸ナトリウム及び長鎖脂肪酸石鹸が包含さ
れる。
【0047】カルシウムイオン交換性ビルダーの例に
は、種々の水不溶性結晶性または非結晶性アルミノ珪酸
塩が包含され、その中でもゼオライトが最もよく知られ
ている代表例である。
【0048】特に、本発明組成物は、有機または無機の
ビルダーのいずれか1つ、例えばトリポリリン酸ナトリ
ウムまたはカリウム、ピロリン酸ナトリウムまたはカリ
ウム、オルトリン酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸ナ
トリウム、ニトリロトリ酢酸ナトリウム塩、クエン酸ナ
トリウム、マロン酸カルボキシメチルオキシ、コハク酸
カルボキシメチルオキシ及び水不溶性結晶性または非結
晶性アルミノ珪酸塩ビルダー、またはその混合物を含有
できる。
【0049】これらのビルダーは例えば5−80重量
%、好ましくは10−60重量%存在する。
【0050】本発明の洗剤組成物は、任意の慣用の添加
剤を繊維洗濯用洗剤組成物に通常使用する量で含有でき
る。これらの添加剤の例には、起泡剤例えばアルカノー
ルアミド、特にヤシ核油脂肪酸及びココナッツ脂肪酸由
来のモノエタノールアミド;消泡剤例えばリン酸アルキ
ル及びシリコーン;再付着防止剤例えばナトリウムカル
ボキシメチルセルロース及びアルキルまたは置換アルキ
ルセルロースエーテル;安定化剤例えば商品名「Deques
t 」として知られている種々の有機ホスホネート及びエ
チレンジアミン四酢酸;繊維柔軟剤;無機塩例えば硫酸
ナトリウム、並びに通常非常に少量存在する蛍光剤、香
料、酵素例えばプロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及
びアミラーゼ、抗菌剤並びに着色料が包含される。
【0051】他の有用な添加剤は、ポリマー物質例えば
ポリアクリル酸、ポリエチレングリコール及び(メタ)
アクリル酸とマレイン酸のコポリマーであるが、これら
は主要な洗剤ビルダーまたはビルダー混合物例えばポリ
リン酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、アルミノ珪酸塩等と共
に使用して再付着防止剤及び/または補助ビルダーとし
て作用する。このようなポリマー添加剤は通常約0.1
重量%から約0.3重量%の量で存在する。
【0052】本発明の陽イオンペルオキシカルボン酸は
粉末を含む種々の製品形態で使用でき、シートまたは他
の基体上、小袋内、錠剤内または非水性液体例えば液体
の非イオン洗剤組成物中に使用できる。
【0053】一般に、安定性がよくかつ取り扱いが容易
なために、ペルオキシ酸は前記ペルオキシ酸漂白剤と結
合剤または凝集剤からなる粒状体の形態で存在するのが
好都合である。このような粒状体を製造する多様な方法
が種々の特許明細書、例えば英国特許第1,561,3
33号;米国特許第4,087,369号;EP−A−
0,240,057;EP−A−0,241,962;
EP−A−0,101,634及びEP−A−0,06
2,523に述べられている。これらの方法のいずれか
を選択して本発明のペルオキシカルボン酸に適用するこ
とができる。
【0054】本発明の陽イオンペルオキシ酸を含む粒状
体を洗剤組成物中に使用するときには、粒状体を通常ド
ライミックス法で粉末洗剤ベース組成物に加える。ペル
オキシ酸粒状体を加える洗剤ベース組成物自体は、種々
の方法、例えば噴霧乾燥、高エネルギー混合/粒状化、
ドライミキシング、凝集、押出し、フレーキング等で製
造できることは理解されよう。このような方法は当業者
にはよく知られている。
【0055】本発明のペルオキシカルボン酸を洗剤添加
物質中に含めることもできる。このような添加物質は慣
用の洗剤組成物の性能を補ったりまたは高めるためのも
のであり、洗剤組成物の任意の成分を含むことができる
が、完全に処方された洗剤組成物中の全成分を含んでは
いない。
【0056】本発明の添加物質は、陽イオンペルオキシ
カルボン酸のみと担体例えば相容性の粒状基体、可撓性
の非粒状基体または容器(例えば小袋またはサッシェ)
との組合せからなるものでもよい。
【0057】相容性の粒状基体の例には、不活性物質例
えばクレー及び天然または合成のゼオライトを含めた他
のアルミノ珪酸塩が包含される。他の相容性粒状担体物
質には水和性無機塩例えばリン塩、炭酸塩及び硫酸塩が
包含される。
【0058】バッグや容器に収容された添加物質は、容
器が、乾燥時にはその内容物が退出するのを防ぎ、水溶
液に漬けたときには内容物を放出するように製造でき
る。
【0059】別の具体的な実施態様では、本発明のペル
オキシ酸をいわゆる非水性洗濯用洗剤組成物に含ませる
と好適であり、繊維(fabrics )及び織物製品(textil
es)に対する洗剤製品に効果的な洗浄及び汚れ除去能を
付与することができる。
【0060】ペースト状及びゼラチン様洗剤組成物を含
む非水性液体洗剤組成物は当業界で公知であり、例えば
米国特許第2,864,770;2,940,938;
4,772,412;3,368,977;GB−A−
1,205,711;1,270,040;1,29
2,352;1,370,377;2,194,53
6;DE−A−2,233,772;及びEP−A−
0,028,849に種々の組成物が記載されている。
【0061】これらは通常、固相が分散もしくは分散し
ていない非水性液体媒体を含む。非水性液体媒体は液体
表面活性剤、好ましくは液体の非イオン表面活性剤;非
極性液体媒体例えば液体パラフィン;極性溶媒例えばポ
リオール例えば適宜1価の低分子アルコール例えばエタ
ノールまたはイソプロパノールと合わせたグリセロー
ル、ソルビトール、エチレングリコール;またはその混
合物であってよい。
【0062】固相はビルダー、アルカリ、研磨剤、ポリ
マー、クレー、他の固体のイオン性表面活性剤、漂白
剤、蛍光剤及び他の通常の固体洗剤成分であってよい。
【0063】以下、本発明を実施例により説明する。
【0064】
【実施例】式(IV)の陽イオンペルオキシカルボン酸
を次のように製造した。
【0065】第1段階:化合物4の製造 図 式
【0066】
【化10】
【0067】室温で、3−ジメチルアミノプロピルアミ
ン(64.26g、0.63モル)を水(150ml)
に溶解した。得られた溶液に固体の1,2,4−ベンゼ
ントリカルボン酸無水物(1)(57.6g、0.3モ
ル)を激しく撹拌しながら少量ずつ加えた。温度は47
℃に上昇した。室温まで冷却した後、さらに1時間半撹
拌を続けた。溶液のpHは9.2であった。その後、水
100ml中の水酸化ナトリウム溶液(24g,0.6
モル)を撹拌しながら加えた。pHは12.4に上昇し
た。得られた水溶液を蒸発乾固させ、生じた固体をすり
つぶし、エタノール(1リットル)と共に沸騰させた。
遠心して固体の塩(4)を分離した。つぎに80℃で真
空乾燥させると、オフホワイトの固体63.43g(収
率62.5%)が得られた。
【0068】生成物は 1H−NMRで化合物(4)と同
定された。純度は80%であった。
【0069】第2段階:化合物7の合成
【0070】
【化11】
【0071】1−(3’−N,N−ジメチルアミノプロ
ピルカルボニル)−ベンゼン−2,3−ジカルボキシ二
ナトリウム塩(4)(40.56g、0.096モル)
を加温しながらメタノール(300ml)に溶解させ
た。十分量の水を加えると溶液は透明になった。次に1
0℃まで冷却した。冷却した溶液に、メタノール(30
ml)に溶解させた硫酸ジメチル(13.31g、0.
1056モル)を15分かけて滴加した。生じた溶液を
2時間半還流すると透明な黄色溶液が得られた。イソプ
ロピルアルコール共沸混合物を使用して黄色溶液を蒸発
乾固させ、水分を除去した。生じた黄色の粘着性固体
(5)をエーテル(200ml)と共に沸騰させ、次に
エーテルをデカントした。この手順を3回繰り返した。
エーテルを蒸発乾固させ、水酸化ナトリウム/水/メチ
ル化スピリットの中和溶液中で過剰の硫酸ジメチルを破
壊した。生じた不溶性の固体をイソプロピルアルコール
と共沸させると白色の粉末固体(5)が生じ、これを酸
(HX)と反応させると塩(6)が得られた。
【0072】1−(3’−N,N,N−トリメチルアン
モニウムプロピルカルボニル)−ベンゼン−2,3−ジ
カルボキシレートナトリウム塩(6)(20g、0.0
431モル)を水100mlに溶解させた。この溶液の
pHは8.2であった。トルエンスルホン酸溶液を加え
て溶液のpHを2.0に調整した。生じた水溶液をトル
エン共沸混合物を使用して蒸発乾固させた。生じた固体
をエーテル(100ml)と共に加熱して残留トルエン
スルホン酸をすべて除去し、エーテルをデカントした。
この手順を3回繰り返した。 1H−NMRによると、生
成物は非環化四級物質と環化四級物質の混合物であるこ
とが判った。
【0073】混合物を30分間、真空下で200℃に加
熱して環化を完了させて、化合物(7)を得た。
【0074】生成物は 1H−NMRで同定され、純度は
64%であった。
【0075】第3段階:化合物8の合成
【0076】
【化12】
【0077】丸底フラスコ内で、3’−N,N,N−ト
リメチルアンモニウムプロピル N−フタルイミド−3
−カルボキシレート硫酸水素塩(7)(2.0g、0.
00515モル)をメタンスルホン酸(15ml)に溶
解させた。氷中で溶液を5℃まで冷却し、次に過酸化水
素(0.98ml、0.2257モル)を撹拌しながら
10分間で加えた。生じた混合物を氷中で3時間撹拌
し、次に2時間で室温まで温めた。生じた反応混合物を
エーテル(400ml)に注ぎ入れ、次にアセトン/ド
ライアイス中で−10℃まで冷却した。生じた沈澱を濾
別し、エーテルで洗った。次に固体を室温で蒸発させて
残留エーテルをすべて除去した。サンプルを滴定する
と、55%のペルオキシカルボン酸であることが判っ
た。
【0078】生成物は 1HNMRで化合物(8)と同定
された。
【0079】漂白剤としての式(IV)のペルオキシカ
ルボン酸の効果を調べ、2つの慣用の陰イオンペルオキ
シ酸、すなわち欧州特許第325,289号及び第32
5,288号明細書に記載のPAPと米国特許第4,2
59,201号明細書に記載のDPDA(1,12−ジ
ペルオキシドデカンジオン酸)と比較した。
【0080】漂白実験は、標準の紅茶で染めたテスト布
で過ほう酸ナトリウム一水塩を使用して実施した。
【0081】実験はすべて、マグネチックスタラー、サ
ーモカップル及びpH電極を備えた温度調整可能なガラ
スビーカーを用いて、40℃の一定温度で実施した。実
験中、過酸を脱塩水に溶解した。式(IV)の酸及びP
APは組成物中に1mmol、DPDAは0.5mmo
l存在させた。
【0082】4枚のテスト布を各組成物に30分間漬け
た。水道水ですすいだ後、布を回転式乾燥機で乾燥させ
た。下記の反射率(R460*)の結果は4枚のテスト布の
平均値である。
【0083】結果を下表に示す:
【0084】
【表1】
【0085】この結果から、式(IV)の陽イオンペル
オキシカルボン酸はDPDA及びPAPに比べ高い漂白
性能を有していることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイビツド・ウイリアム・ソーンスウエイ ト イギリス国、チエシヤー・エル・64・3・ エス・エフ、ネストン、リートン・ロー ド、ロリーン(番地なし)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立してC1 −C7
    アルキル基またはC1 −C7 置換アルキル基であり、n
    は2−10の整数であり、Xは対陰イオンである]を有
    するペルオキシカルボン酸。
  2. 【請求項2】 式(I’): 【化2】 [式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立してC1 −C7
    アルキル基またはC1 −C7 置換アルキル基であり、n
    は2−10の整数であり、Xは対陰イオンである]を有
    する請求項1に記載のペルオキシカルボン酸。
  3. 【請求項3】 R1 、R2 及びR3 が各々独立してC1
    またはC2 アルキル基であり、nが2−5の整数である
    請求項1または2に記載のペルオキシカルボン酸。
  4. 【請求項4】 R1 、R2 及びR3 が各々独立してC1
    アルキル基であり、nが3である請求項1または2に記
    載のペルオキシカルボン酸。
  5. 【請求項5】 無水トリメリト酸を式: R1 2 N(CH2 n NH2 [式中、R1 及びR2 は各々独立してC1 −C7 アルキ
    ル基またはC1 −C7 置換アルキル基であり、nは2−
    10の整数である]のアミンと反応させることからなる
    請求項2に記載のペルオキシカルボン酸の製法。
  6. 【請求項6】i)無水トリメリト酸を式: R1 2 N(CH2 n NH2 [式中、R1 及びR2 は各々独立してC1 −C7 アルキ
    ル基またはC1 −C7 置換アルキル基であり、nは2−
    10の整数である]のアミンと反応させ;そして ii)ステップ(i)の生成物を四級化し、過酸化する
    ことからなる請求項2に記載のペルオキシカルボン酸の
    製法。
  7. 【請求項7】 式(I): 【化3】 [式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立してC1 −C7
    アルキル基またはC1 −C7 置換アルキル基であり、n
    は2−10の整数であり、Xは対陰イオンである]を有
    するペルオキシカルボン酸を含む漂白組成物。
  8. 【請求項8】i)0.5−15重量%の式(I): 【化4】 [式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立してC1 −C7
    アルキル基またはC1 −C7 置換アルキル基であり、n
    は2−10の整数であり、Xは対陰イオンである]を有
    するペルオキシカルボン酸; ii)3−40重量%の陰イオン、非イオン、両性及び
    陽イオン表面活性剤並びにその混合物からなる群から選
    択した表面活性物質;及び iii)0−80重量%の洗剤ビルダーからなる洗剤漂
    白組成物。
  9. 【請求項9】 漂白剤としての式(I)のペルオキシカ
    ルボン酸の使用。
JP4062470A 1991-03-21 1992-03-18 ペルオキシ酸 Pending JPH0597803A (ja)

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