JPH0597447A - 光学素子の成形法とその装置 - Google Patents

光学素子の成形法とその装置

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JPH0597447A
JPH0597447A JP2412790A JP41279090A JPH0597447A JP H0597447 A JPH0597447 A JP H0597447A JP 2412790 A JP2412790 A JP 2412790A JP 41279090 A JP41279090 A JP 41279090A JP H0597447 A JPH0597447 A JP H0597447A
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glass
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下型の上に置かれたガラス素材に対して、成
形型への熱的影響を避けながら、外部から上記ガラス素
材に対して輻射熱を与え、上記ガラス素材を所望温度に
加熱、軟化できる光学素子の成形法とその装置を提供す
る。 【構成】 所要温度に加熱されている一対の成形型の
内、下型の上にガラス素材を配置し、上型および下型の
間でプレス成形して、上記成形型の成形面を光学素子の
光学機能面として上記ガラス素材に転写するようにした
光学素子の成形法において、プレス成形前に、上記ガラ
ス素材を、上記成形型加熱用のヒータ−とは別のガラス
素材用加熱手段からの輻射熱を用いて加熱軟化させ、所
望の温度に昇温した後で、プレス成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱軟化されたガラス
素材を、上下一対の成形型によってプレス成形するよう
にした光学素子の成形法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラスレンズなどの光学素子を加
工する方法として、研削研磨による方法に代わり、加熱
軟化したガラス素材(ガラスブランク)を上下一対の成
形型によりプレス成形する方法が注目されている。
【0003】従来のこの種のプレス成形法を、図4を参
照して以下に説明する。ここでは、ガラス素材5を予め
最終製品としての成形品と近似した形にしておいて、プ
レス成形時、その中央部で上下の成形型の成形面と接触
するようにしている。この成形法では、加熱炉の外で上
型1をはずし、ガラス素材5を下型2の上に置く。その
上に上型1をセットした状態で加熱炉で加熱し、ガラス
が成形可能な粘度に対応する温度でプレス成形を行な
う。この加熱時にガラス素材5は、上型1、下型2から
の熱伝導および上型1、下型2および胴型3からの熱放
射により加熱される。この場合、成形面の曲率半径とガ
ラス素材表面の曲率半径が近く、成形面とガラス表面と
のすき間が小さいために、伝熱が良く、ガラス素材5の
被成形面の温度は上型1、下型2、胴型3の温度に近い
温度になっている。
【0004】一方、他の従来例として、光学素子として
の成形品の大きさが小さい場合には、図5に示すように
球形状のガラス素材5を用いる場合もある。この場合、
ガラスの被成形面と成形型の成形面の離反距離が大きい
ため、球形状ガラス素材5への伝熱は、最終成形品に近
似した形状のガラス素材の場合よりも悪くなる。しか
し、この場合でも、その型のキャビティーが閉じた空間
になっている時には、型からの熱伝導・放射により、ガ
ラス素材をプレス成形可能な温度まで加熱することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
述の近似形状のガラス素材を使用する場合には、ガラス
素材の加工コストが非常に高いという欠点がある。一
方、球形状のブランクを使用すれば、ガラス素材のコス
トは十分の一以下になる。そのため、成形品の寸法の大
小によらず、球形状ガラス素材またはより一層コストの
安いガラスゴブからのプレス成形が実現できれば、これ
に越したことはない。
【0006】また、最近では成形タクトを短縮するため
に、オ−トハンドを用いて、成形機の雰囲気炉の中で、
高温の成形型内にガラス素材を入れてプレス成形し、ま
だ500度前後の高温の内に、成形型内より成形品を取
り出す装置が開発されている。この場合、図6に示すよ
うに、胴型3にオートハンド9が出入りするための開口
部4を設置する必要がある。しかし、この開口部がある
ため、胴型からガラス素材への熱放射が弱くなり、逆に
ガラスから開口部を通って熱が逃げるため、ガラス素材
の温度が上り難い。
【0007】このように、コストダウンのためには、球
形状ガラス素材を用いてオートハンドでハンドリングす
るのが好ましいが、上述のような問題を残している。こ
の点を図7を参照しながら経時的に説明する。ここで
は、成形型から球形状ガラス素材5への伝熱が悪く、逆
にガラス素材表面からの放熱があり、ガラス素材の温度
が非常に上りずらい。この状態でプレス成形を行なう
と、ガラス素材の表面温度が低いため、微かしか変形し
ない。この微量変形によりガラス素材と成形型の接触面
積が増え、その分、熱伝導が増し、その接触した個所で
ガラス温度が上り、変形が少し進む。このような繰り返
し作用でもプレス成形は可能であるが、時間がかかり、
特に、ガラス素材が大きい場合には成形に長い時間がか
かり、実用的ではない。また、このような低温のガラス
素材を繰返し、プレス成形すると、精度が要求される成
形型の成形面の中央部が凹んでしまうこともある。そこ
で、ガラス温度を成形に適した温度にするために、成形
型の温度を高くすることが考えられるが、その場合は、
成形型の温度が必要以上に高くなるので、成形時にガラ
ス素材と成形型との接触個所で融着が発生する場合があ
る。
【0008】
【発明の目的】本発明は、これ等の問題点を解決するた
めになされたもので、下型の上に置かれたガラス素材に
対して、成形型への熱的影響を避けながら、外部から上
記ガラス素材に対して輻射熱を与え、上記ガラス素材を
所望温度に加熱、軟化できる光学素子の成形法とその装
置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手法、手段】このため、本発明
では、所要温度に加熱されている一対の成形型の内、下
型の上にガラス素材を配置し、上型および下型の間でプ
レス成形して、上記成形型の成形面を光学素子の光学機
能面として上記ガラス素材に転写するようにした光学素
子の成形法において、プレス成形前に、上記ガラス素材
を、上記成形型加熱用のヒータ−とは別のガラス素材用
加熱手段からの輻射熱を用いて加熱軟化させ、所望の温
度に昇温した後で、プレス成形する。
【0010】また、本発明では、上下一対の成形型と、
上記成形型を所要温度に加熱する型加熱用のヒータとを
具備する光学素子の成形装置において、上記ヒ−タ−と
は別のガラス素材用加熱手段を具備し、プレス成形前
に、下型の上のガラス素材を輻射熱で、所望温度に加熱
軟化するようにしている。
【0011】
【実施例1】次に、本発明の実施例による光学素子の成
形法と装置について図面を参照しながら説明する。図1
には、本発明による光学素子の成形装置の一実施例が示
されている。ここで、符号1は上型、2は下型、3は上
記上下一対の成形型のガイド機能と加熱機能を有する胴
型である。また、符号4はガラス素材および成形品のハ
ンドリングをするためのオートハンド(図示せず)の出
入のため、上記胴型3に形成された開口部である。上記
成形装置にてプレス成形される、球形状に研磨されたガ
ラス素材5は、上記オ−トハンドで下型2の成形面の上
に置かれる。そして、ガラス素材用の加熱手段6からの
輻射熱でプレス成形前に加熱される。この例では、上記
加熱手段はハロゲンランプ6Aと回転楕円面の反射鏡6
Bから構成されている。
【0012】次に、上記構造の光学素子の成形装置を用
いて、実施する本発明の光学素子の成形法について説明
する。先ず、胴型3内のヒーター(図示せず)により、
上型1と下型2とが成形に最適な温度、例えば、ガラス
の粘度で108 〜1011ポアズの温度に加熱される。そ
れから、球形状のガラス素材5が、オートハンドに吸着
された状態で、胴型の開口部4を通って成形型内空間に
入って来て、下型2の上に置かれる。この時、ガラス素
材の温度はガラス転移点温度以下である。次にガラス素
材用の加熱手段6のハロゲンランプ6Aを点灯して、ラ
ンプから発生する赤外線を回転楕円面の反射鏡6Bによ
り反射させ、球形状のガラス素材5に集光させて、上記
ガラス素材を加熱する。ガラス素材5が成形に最適な温
度、例えば、ガラスの粘度で108 〜1013ポアズの温
度になったら、上型1を下降させ、ガラス素材をプレス
成形する。上記ハロゲンランプ6Aは、上型1とガラス
素材5が接触を開始すると共に徐々に出力を低下し、成
形完了時には出力を零まで降下する。なお、その間、プ
レス成形中の上型1および下型2は、胴型3内のヒータ
により、成形に最適な温度に制御されている。
【0013】このようにガラス素材を下型上に置いた
後、ガラス素材用加熱手段で加熱した後、プレス成形を
行なうことにより、ガラス素材・成形品の出し入れをオ
ートハンドで行なうことができるので、球形状ガラス素
材から、短い成形時間で最終成形品まで成形することが
できる。
【0014】
【実施例2】図2に示される第2の実施例では、ガラス
ゴブ8(溶融ガラス流を切断して得られたガラス塊)が
プレス成形用のガラス素材として使用される。なお、こ
の図には、ガラス素材用の加熱手段が図示されていな
い。
【0015】この例では、ガラス素材としてガラスゴブ
を用いているために、ガラス素材のコストを一層削減す
ることになる。この場合でも、下型2の上でガラス素材
を輻射熱で加熱してから成形することにより、容易に成
形にすることができる。
【0016】
【実施例3】図3に示される第3の実施例では、光学素
子として凹レンズを成形する場合が提示してあり、ここ
では、ガラス素材として円板状のガラスを用いている。
この場合も下型2の上でガラス素材を輻射熱で加熱して
から成形することにより、容易に成形できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ガ
ラス素材を下型の上に置いてから、ガラス素材用の加熱
手段で加熱軟化させ、その後、プレス成形を行うので、
型からの伝熱が悪い単純形状のガラス素材からでも、短
時間の成形が可能となり、ガラス素材のコストダウンが
可能となる。また、ガラス素材の温度を上げるので、繰
返しのプレス成形でも、型の成形面の変形を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した型構造の縦断面図で
ある。
【図2】第2の実施例の縦断面図である。
【図3】第3の実施例の縦断面図である。
【図4】従来例を説明するための縦断面図である。
【図5】従来例を説明するための縦断面図である。
【図6】従来例を説明するための縦断面図である。
【図7】従来例を説明するための縦断面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 胴型 4 胴型開口部 5 ガラス素材 6 ガラス素材用の加熱手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】追加
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】追加
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】追加
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱軟化されたガラス
素材を、上下一対の成形型によってプレス成形するよう
にした光学素子の成形法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラスレンズなどの光学素子を加
工する方法として、研削研磨による方法に代わり、加熱
軟化したガラス素材(ガラスブランク)を上下一対の成
形型によりプレス成形する方法が注目されている。
【0003】従来のこの種のプレス成形法を、図4を参
照して以下に説明する。ここでは、ガラス素材5を予め
最終製品としての成形品と近似した形にしておいて、プ
レス成形時、その中央部で上下の成形型の成形面と接触
するようにしている。この成形法では、加熱炉の外で上
型1をはずし、ガラス素材5を下型2の上に置く。その
上に上型1をセットした状態で加熱炉で加熱し、ガラス
が成形可能な粘度に対応する温度でプレス成形を行な
う。この加熱時にガラス素材5は、上型1、下型2から
の熱伝導および上型1、下型2および胴型3からの熱放
射により加熱される。この場合、成形面の曲率半径とガ
ラス素材表面の曲率半径が近く、成形面とガラス表面と
のすき間が小さいために、伝熱が良く、ガラス素材5の
被成形面の温度は上型1、下型2、胴型3の温度に近い
温度になっている。
【0004】一方、他の従来例として、光学素子として
の成形品の大きさが小さい場合には、図5に示すように
球形状のガラス素材5を用いる場合もある。この場合、
ガラスの被成形面と成形型の成形面の離反距離が大きい
ため、球形状ガラス素材5への伝熱は、最終成形品に近
似した形状のガラス素材の場合よりも悪くなる。しか
し、この場合でも、その型のキャビティーが閉じた空間
になっている時には、型からの熱伝導・放射により、ガ
ラス素材をプレス成形可能な温度まで加熱することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
述の近似形状のガラス素材を使用する場合には、ガラス
素材の加工コストが非常に高いという欠点がある。一
方、球形状のブランクを使用すれば、ガラス素材のコス
トは十分の一以下になる。そのため、成形品の寸法の大
小によらず、球形状ガラス素材またはより一層コストの
安いガラスゴブからのプレス成形が実現できれば、これ
に越したことはない。
【0006】また、最近では成形タクトを短縮するため
に、オ−トハンドを用いて、成形機の雰囲気炉の中で、
高温の成形型内にガラス素材を入れてプレス成形し、ま
だ500度前後の高温の内に、成形型内より成形品を取
り出す装置が開発されている。この場合、図6に示すよ
うに、胴型3にオートハンド9が出入りするための開口
部4を設置する必要がある。しかし、この開口部がある
ため、胴型からガラス素材への熱放射が弱くなり、逆に
ガラスから開口部を通って熱が逃げるため、ガラス素材
の温度が上り難い。
【0007】このように、コストダウンのためには、球
形状ガラス素材を用いてオートハンドでハンドリングす
るのが好ましいが、上述のような問題を残している。こ
の点を図7を参照しながら経時的に説明する。ここで
は、成形型から球形状ガラス素材5への伝熱が悪く、逆
にガラス素材表面からの放熱があり、ガラス素材の温度
が非常に上りずらい。この状態でプレス成形を行なう
と、ガラス素材の表面温度が低いため、微かしか変形し
ない。この微量変形によりガラス素材と成形型の接触面
積が増え、その分、熱伝導が増し、その接触した個所で
ガラス温度が上り、変形が少し進む。このような繰り返
し作用でもプレス成形は可能であるが、時間がかかり、
特に、ガラス素材が大きい場合には成形に長い時間がか
かり、実用的ではない。また、このような低温のガラス
素材を繰返し、プレス成形すると、精度が要求される成
形型の成形面の中央部が凹んでしまうこともある。そこ
で、ガラス温度を成形に適した温度にするために、成形
型の温度を高くすることが考えられるが、その場合は、
成形型の温度が必要以上に高くなるので、成形時にガラ
ス素材と成形型との接触個所で融着が発生する場合があ
る。
【0008】
【発明の目的】本発明は、これ等の問題点を解決するた
めになされたもので、下型の上に置かれたガラス素材に
対して、成形型への熱的影響を避けながら、外部から上
記ガラス素材に対して輻射熱を与え、上記ガラス素材を
所望温度に加熱、軟化できる光学素子の成形法とその装
置を提供しようとするものである。
【0009】更に、本発明は、特に、光学素子としてレ
ンズ、好ましくは、その光学機能面の少なくても一つが
非球面であるレンズを成形する方法において、上記ガラ
ス素材を成形型に入れる前には加熱せず、型に入れてか
ら加熱、成形することを特徴とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手法、手段】このため、本発明
では、所要温度に加熱されている一対の成形型の内、下
型の上にガラス素材を配置し、上型および下型の間でプ
レス成形して、上記成形型の成形面を光学素子の光学機
能面として上記ガラス素材に転写するようにした光学素
子の成形法において、プレス成形前に、上記ガラス素材
を、上記成形型加熱用のヒータ−とは別のガラス素材用
加熱手段からの輻射熱を用いて加熱軟化させ、所望の温
度に昇温した後で、プレス成形する。
【0011】また、本発明では、上下一対の成形型と、
上記成形型を所要温度に加熱する型加熱用のヒータとを
具備する光学素子の成形装置において、上記ヒ−タ−と
は別のガラス素材用加熱手段を具備し、プレス成形前
に、下型の上のガラス素材を輻射熱で、所望温度に加熱
軟化するようにしている。
【0012】
【実施例1】次に、本発明の実施例による光学素子の成
形法と装置について図面を参照しながら説明する。図1
には、本発明による光学素子の成形装置の一実施例が示
されている。ここで、符号1は上型、2は下型、3は上
記上下一対の成形型のガイド機能と加熱機能を有する胴
型である。また、符号4はガラス素材および成形品のハ
ンドリングをするためのオートハンド(図示せず)の出
入のため、上記胴型3に形成された開口部である。上記
成形装置にてプレス成形される、球形状に研磨されたガ
ラス素材5は、上記オ−トハンドで下型2の成形面の上
に置かれる。そして、ガラス素材用の加熱手段6からの
輻射熱でプレス成形前に加熱される。この例では、上記
加熱手段はハロゲンランプ6Aと回転楕円面の反射鏡6
Bから構成されている。
【0013】次に、上記構造の光学素子の成形装置を用
いて、実施する本発明の光学素子の成形法について説明
する。先ず、胴型3内のヒーター(図示せず)により、
上型1と下型2とが成形に最適な温度、例えば、ガラス
の粘度で108〜1011ポアズの温度に加熱される。そ
れから、球形状のガラス素材5が、オートハンドに吸着
された状態で、胴型の開口部4を通って成形型内空間に
入って来て、下型2の上に置かれる。この時、ガラス素
材の温度はガラス転移点温度以下である。次にガラス素
材用の加熱手段6のハロゲンランプ6Aを点灯して、ラ
ンプから発生する赤外線を回転楕円面の反射鏡6Bによ
り反射させ、球形状のガラス素材5に集光させて、上記
ガラス素材を加熱する。ガラス素材5が成形に最適な温
度、例えば、ガラスの粘度で108 〜1013ポアズの温
度になったら、上型1を下降させ、ガラス素材をプレス
成形する。上記ハロゲンランプ6Aは、上型1とガラス
素材5が接触を開始すると共に徐々に出力を低下し、成
形完了時には出力を零まで降下する。なお、その間、プ
レス成形中の上型1および下型2は、胴型3内のヒータ
により、成形に最適な温度に制御されている。
【0014】このようにガラス素材を下型上に置いた
後、ガラス素材用加熱手段で加熱した後、プレス成形を
行なうことにより、ガラス素材・成形品の出し入れをオ
ートハンドで行なうことができるので、球形状ガラス素
材から、短い成形時間で最終成形品まで成形することが
できる。
【0015】図8および図9は、本発明の成形法のプロ
セスを示すフローチャートおよび制御実行のための概略
構成ブロック図である。次に、上記プロセスに従って、
成形工程を説明する。
【0016】先ず、ガラス素材として球形のガラスブラ
ンク5を用意する(STEP 1)。次に、上型1および下型
2にそれぞれ内蔵するヒーター10Aおよび10Bを、
ヒーター制御手段10に基く制御で、上記成形型を所定
温度に加熱し、以後、各成形型に設けた温度センサ(図
示せず)の信号に基いて、一定温度に制御する(STEP
2)。上記ステップにおける型加熱の途中または加熱後
に、加圧シリンダー12によって上型1を開放位置に移
動、保持し、ロボットハンドを用いて、ブランク5を下
型の上に置く(STEP 3)。ブランク5の搬入後、給電制
御手段14を働かせて、輻射手段6への給電を開始す
る。これにより、ハロゲンランプ6Aが付勢される。こ
こでは、給電制御手段14が、ハロゲンランプ6Aへの
通電電流、通電時間の設定を行ない、輻射エネルギーの
調整を行なう。これは、上記ガラスブランク5の成形条
件(ブランクの硝材の軟化温度、成形温度など)に基い
て決定される(STEP 4)。上述のように所定時間、輻射
が行なわれると、上記給電制御手段14は、その作動を
停止し、これで、ブランクの加熱が終了する(STEP
5)。その後、上記加圧シリンダ12によって上型1を
下降し、成形型の閉鎖をなす(STEP 6)。更に引続い
て、加圧シリンダ12によって、上型1に圧力を作用さ
せて、上記ブランク5を上下の型で押圧し、ガラス表面
を各成形型の成形面1aおよび2aに押付けて、上記ブ
ランクにその面形状を転写させる。このようにして、光
学素子を成形するのである(STEP 7)。その後、上型1
および下型2は、冷却手段16によって、型に内蔵した
冷却素子16Aおよび16Bを介して、既に成形された
光学素子、例えば、非球面レンズとともに、所定温度に
冷却する(STEP 8)。このように、所定の温度に冷却さ
れた後、成形型を開放して、光学素子を取出し、パレッ
ト(図示せず)上にあるいは搬出位置に運び出す(STEP
9)。このような成形サイクルを繰返して、連続的に光
学素子の成形を行なうのである。このために、各操作手
段は、CPUなどの、図示のような成形制御手段18
プログラムに従って操作される。
【0017】
【実施例2】図2に示される第2の実施例では、ガラス
ゴブ8(溶融ガラス流を切断して得られたガラス塊)が
プレス成形用のガラス素材として使用される。なお、こ
の図には、ガラス素材用の加熱手段が図示されていな
い。
【0018】この例では、ガラス素材としてガラスゴブ
を用いているために、ガラス素材のコストを一層削減す
ることになる。この場合でも、下型2の上でガラス素材
を輻射熱で加熱してから成形することにより、容易に成
形にすることができる。
【0019】
【実施例3】図3に示される第3の実施例では、光学素
子として凹レンズを成形する場合が提示してあり、ここ
では、ガラス素材として円板状のガラスを用いている。
この場合も下型2の上でガラス素材を輻射熱で加熱して
から成形することにより、容易に成形できる。
【0020】なお、前述した成形型(上型1、下型2)
の成形面1a、2aは、両方または一方を非球面形状と
することで、図4の(b)に示すような非球面レンズ5
を成形できる。また、本実施例では、型内に装填された
ガラスブランクを輻射加熱する手段として、ハロゲンラ
ンプからの赤外線を、直接または反射鏡により反射、集
光して、加熱する手段を示しているが、ガラスを輻射熱
で加熱する方法は、これに限定されるものではなく、例
えば、炭酸ガスレーザーなどの別の光源を使用する場合
もある。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ガ
ラス素材を下型の上に置いてから、ガラス素材用の加熱
手段で加熱軟化させ、その後、プレス成形を行うので、
型からの伝熱が悪い単純形状のガラス素材からでも、短
時間の成形が可能となり、ガラス素材のコストダウンが
可能となる。また、ガラス素材の温度を上げるので、繰
返しのプレス成形でも、型の成形面の変形を防止でき
る。
【0022】更に、本発明は、ガラス素子を、好ましく
は、球形ガラスブランクとし、また、上記ブランクを成
形型の中に入れて、輻射熱発生手段によって加熱する工
程を採用したので、エネルギー効率が良くなる。すなわ
ち、球形となしたことで、同じ体積を有する、例えば、
コイン形状のブランクに比較して、表面積を最小にでき
るから、放熱が少なく、短時間で成形温度に加熱でき
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した型構造の縦断面図で
ある。
【図2】第2の実施例の縦断面図である。
【図3】第3の実施例の縦断面図である。
【図4】(a)および(b)で、非球面レンズを成形す
るための成形型、および成形品を説明するための縦断面
図である。
【図5】従来例を説明するための縦断面図である。
【図6】従来例を説明するための縦断面図である。
【図7】従来例を説明するための縦断面図である。
【図8】本発明に係る制御系の構成ブロック図である。
【図9】同じく、成形プロセスを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】 1 上型 2 下型 3 胴型 4 胴型開口部 5 ガラス素材 6 ガラス素材用の加熱手段
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要温度に加熱されている一対の成形型
    の内、下型の上にガラス素材を配置し、上型および下型
    の間でプレス成形して、上記成形型の成形面を光学素子
    の光学機能面として上記ガラス素材に転写するようにし
    た光学素子の成形法において、プレス成形前に、上記ガ
    ラス素材を、上記成形型加熱用のヒータ−とは別のガラ
    ス素材用加熱手段からの輻射熱を用いて加熱軟化させ、
    所望の温度に昇温した後で、プレス成形することを特徴
    とする光学素子の成形法。
  2. 【請求項2】 上下一対の成形型と、上記成形型を所要
    温度に加熱する型加熱用のヒータとを具備する光学素子
    の成形装置において、上記ヒ−タ−とは別のガラス素材
    用加熱手段を具備し、プレス成形前に、下型の上のガラ
    ス素材を輻射熱で、所望温度に加熱軟化するようにした
    ことを特徴とする光学素子成形装置。
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