JPH0596642U - 弁装置 - Google Patents
弁装置Info
- Publication number
- JPH0596642U JPH0596642U JP4403092U JP4403092U JPH0596642U JP H0596642 U JPH0596642 U JP H0596642U JP 4403092 U JP4403092 U JP 4403092U JP 4403092 U JP4403092 U JP 4403092U JP H0596642 U JPH0596642 U JP H0596642U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve plug
- cage
- piston ring
- plug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Sliding Valves (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ケージと弁プラグの摺動面のシール性を向上
させることにより、弁プラグの連通孔を通って弁プラグ
の上方空間から摺動面に異物が侵入しないようにし、弁
の作動不良を防止すると共に、弁の締切特性を向上させ
る。 【構成】 弁プラグ15の外周面上端部に断面形状がL
字状で弁プラグ上面に開放する嵌合溝30を形成し、こ
の嵌合溝30にピストンリング31を嵌着し、その上面
を弁プラグ15の上端面に臨ませる。
させることにより、弁プラグの連通孔を通って弁プラグ
の上方空間から摺動面に異物が侵入しないようにし、弁
の作動不良を防止すると共に、弁の締切特性を向上させ
る。 【構成】 弁プラグ15の外周面上端部に断面形状がL
字状で弁プラグ上面に開放する嵌合溝30を形成し、こ
の嵌合溝30にピストンリング31を嵌着し、その上面
を弁プラグ15の上端面に臨ませる。
Description
【0001】
本考案は石油工業、化学工業などに用いられる弁装置、特に円筒状のケージと 、弁プラグによって流体の流量を制御するケージ型弁装置に関するものである。
【0002】
ケージ型弁装置は、ケージの周壁に設けた流量制御用窓の開度を、ケージ内に 摺動自在に嵌挿された弁プラグによって変化させることにより、流体の流量を制 御するもので、実公昭61−45407号公報等に見られるように従来から種々 提案されているが、図4に示す如く構成されているものが最も一般的である。こ のケージ型弁装置はシートリングとケージを一体化した複座式ケージ弁を示すも ので、これを概略説明すると、1は弁本体で、この弁本体1は仕切壁2により内 部を上流側流路3と下流側流路4に仕切られており、仕切壁2と弁本体1の上端 開口部を閉鎖する上蓋5との間にはケージ7が配設されている。ケージ7は、下 端部が仕切壁2の中央に開設された通孔9にパッキン10を介して嵌合固定され 、上端部外周面に形成されたフランジ部11が弁本体1の上面開口部内に設けた 段差部12に嵌合され、且つ上蓋5によって圧接されている。ケージ7の周壁に は上流側流路3と下流側流路4を連通させる複数個の流量制御用窓13が開設さ れており、内部には流量制御用窓13の上方および下方にそれぞれ位置する2つ の弁座14A、14Bが形成されると共に、流量制御用窓13の開度を変化させ る弁プラグ15が摺動自在に嵌挿されている。弁座14A、14Bは、口径が互 いに異なり、上方側の弁座14Aが下方側弁座14Bより大きな口径を有してい る。弁プラグ15は、下面が開放する筒状体で、前記上蓋5の中央に設けた挿通 孔16にパッキン17を介して摺動自在に貫通された弁棒18の内端に取付けら れ、外周面には前記弁座14A、14Bに対応して2つの着座部19A、19B が設けられている。これらの着座部19A、19Bはケージ型弁装置の全閉状態 において図5(a) に示すように弁座14A、14Bに共に着座する。なお、21 は弁プラグ15の上面に貫通形成されることにより弁プラグ15の内外の圧力を 等しくする連通孔である。
【0003】 このような構成からなる複座式のケージ型弁装置において、自動制御装置によ る駆動部の作動または手動操作によって弁棒18を上下動させると、弁プラグ1 5はこれと一体に上下動して流量制御用窓13の開度、すなわち開口面積を変化 させ、これによって上流側流路3からケージ7の内部を通って下流側流路4に流 れる被制御流体の流量が制御され、且つ流量制御用窓13の形状により所望の流 量特性が得られる。
【0004】
しかしながら、上記した従来のケージ型弁装置にあっては、ケージ7と弁プラ グ15の摺動面間に異物22(図5(b) 参照)が侵入し易く、この異物22が摺 動面に付着すると作動不良を起こし、また弁座14A、14Bや着座部19A、 19Bに付着したり、損傷を与えたりした場合は、弁の締切特性を低下させると いう問題があった。そこで、従来はこのような問題を解決する方法として弁プラ グの外周面中間部にシールリングを嵌着し、シール性の向上を図っているが、こ のようなものにおいても連通孔21を通って弁プラグ15の上方空間からシール リングより上部の摺動面に侵入する異物までは防止することができず、このため 作動不良を完全には防止することができなかった。
【0005】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、弁プラグの連通孔を通って弁プラグの上方空間から上 部の弁座部さらには摺動部に異物が侵入せず、弁の作動不良を防止すると共に、 弁の締切特性を向上させるようにした弁装置を提供することにある。
【0006】
本考案は上記目的を達成するため、弁本体と、周壁に開設された流量制御用窓 およびこの流量制御用窓の上下方に位置して周壁内面に設けられ且つ口径が互い に異なる大小2つの弁座を有し前記弁本体内に配設された円筒状のケージと、こ のケージ内に摺動自在に嵌挿され前記両弁座間にそれぞれ着座可能な着座部を有 する弁プラグとを備えた弁装置において、前記弁プラグの外周面上端部にピスト ンリングを嵌着し、このピストンリングの上面を前記弁プラグの上端面に臨ませ たものである。
【0007】
本考案において、ピストンリングは弁プラグの外周面上端部に嵌着され、その 上面が弁プラグの上端面に臨んでいるので、弁プラグ上方からケージと弁プラグ の摺動面に異物が侵入するのを防止する。また、ピストンリングはスクレーパ機 能を有し、摺動面に付着する異物を除去する。
【0008】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に係る弁装置の一実施例を示すケージと弁プラグの断面図、図2 はピストンリングの平面図、図3は同リングの断面図である。なお、図中図4お よび図5と同一構成部材のものに対しては同一符号を以て示し、その説明を省略 する。これらの図において、本考案は、弁プラグ15の外周面上端部に嵌合溝3 0を形成し、この溝30にピストンリング31を嵌着したものである。嵌合溝3 0は、断面形状が略L字型とされることにより、下半部が上半部より深く、また 溝開口部の上端が弁プラグ15の上端面に開放している。ピストンリング31と しては、例えば20%の炭素繊維入りフッ素樹脂、ナイロン(商標名)、高ニッ ケル鋳鉄(商品名:ニレジスト)等によって一部周縁が切欠き開放したリング状 に形成されて嵌合溝30と略同一の断面形状を有し、且つ切欠き開放端面の一方 には突起32が円周方向に突設され、他方には突起32を受け入れる切欠き溝3 3が形成されている。突起32は図3に示すように切欠き溝33側の側面が該溝 33の溝壁と接触することにより、ピストンリング31の切欠き開放端面間の隙 間Gから異物がケージ7と弁プラグ15の摺動面間に侵入するのを防止する。ピ ストンリング31の上端面は嵌合溝30の上方側開放部より弁プラグ15の上面 外周部に露呈している。そして、ピストンリング31の外径は、組立前において 前記ケージ7の上方側弁座14Aより上方部分の内径より若干大きく設定されて いる。 その他の構成は従来構造と同様である。
【0009】 かくしてこのような構成からなる弁装置にあっては、ピストンリング31を弁 プラグ15の外周面最上端部に設けているので、弁プラグ15の連通孔21を通 って弁プラグ15の上方に導かれた異物が上方側着座部19Aよりも上方部分の ケージ7と弁プラグ15の摺動面間に侵入せず、またピストンリング31はシー ル機能に加えてスクレーパ機能を有し、弁プラグ15がケージ上面より下がった 時、ケージ7の上方側着座部19Aより上方の摺動面に付着する異物を除去する ので、異物による作動不良を起こすことがなく、安定に作動し、また異物が侵入 しなければ弁座14A、14Bおよび着座部19A、19Bの損傷も少なく、弁 全閉時のシール性を向上させることができる。
【0010】 なお、上記実施例は断面形状がL字型のピストンリング31を用いたが、本考 案はこれに特定されるものではなく、例えば断面形状が台形のものであってもよ いことは勿論である。
【0011】
以上説明したように本考案に係る弁装置は、弁プラグの外周面上端部にピスト ンリングを嵌着してその上面の少なくとも一部を弁プラグの上面に露呈させたの で、ケージと弁プラグの摺動面間のシール性能が向上して上部弁座部に異物が侵 入するのを確実に防止すると共に、ケージの摺動面に付着する異物を取り除くこ とができる。その結果、異物かみ込みよる作動不良を起こさず、また弁の耐久性 および締切特性を向上させることができる。
【図1】本考案に係る弁装置の一実施例を示すケージと
弁プラグの断面図である。
弁プラグの断面図である。
【図2】ピストンリングの平面図である。
【図3】同リングの断面図である。
【図4】ケージ型弁装置の従来例を示す断面図である。
【図5】(a) 、(b) は同弁装置の全閉時と全開時の状態
を示すケージと弁プラグの断面図である。
を示すケージと弁プラグの断面図である。
1 弁本体 7 ケージ 13 流量制御用窓 14A、14B 弁座 15 弁プラグ 19A、19B 着座部 21 連通孔 30 嵌合溝 31 ピストンリング
フロントページの続き (72)考案者 片岡 英實 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)考案者 西嶋 保弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)考案者 川合 茂弘 神奈川県高座郡寒川町大曲四丁目1番1号 山武ハネウエル株式会社湘南工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 弁本体と、周壁に開設された流量制御用
窓およびこの流量制御用窓の上下方に位置して周壁内面
に設けられ且つ口径が互いに異なる大小2つの弁座を有
し前記弁本体内に配設された円筒状のケージと、このケ
ージ内に摺動自在に嵌挿され前記両弁座間にそれぞれ着
座可能な着座部を有する弁プラグとを備えた弁装置にお
いて、前記弁プラグの外周面上端部にピストンリングを
嵌着し、このピストンリングの上面を前記弁プラグの上
端面に臨ませたことを特徴とする弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4403092U JP2564542Y2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4403092U JP2564542Y2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596642U true JPH0596642U (ja) | 1993-12-27 |
JP2564542Y2 JP2564542Y2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=12680247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4403092U Expired - Fee Related JP2564542Y2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564542Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010528230A (ja) * | 2007-05-18 | 2010-08-19 | エンフィールド テクノロジーズ エルエルシー | 電子制御バルブおよびそれを含むシステム |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20020017327A1 (en) * | 2000-07-28 | 2002-02-14 | Shigehiro Kawaai | Single seat valve apparatus |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4403092U patent/JP2564542Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010528230A (ja) * | 2007-05-18 | 2010-08-19 | エンフィールド テクノロジーズ エルエルシー | 電子制御バルブおよびそれを含むシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2564542Y2 (ja) | 1998-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5060302B2 (ja) | 流体圧力制御デバイスのためのシール組立体 | |
DE102007000462B4 (de) | Fluidsteuerungsventil | |
GB2073374A (en) | Valve assembly | |
US20120267861A1 (en) | Valve Stem Seal With Gas Relief Features | |
JP3210463B2 (ja) | 自己換気型ドレン弁 | |
DE112012003664T5 (de) | Rückschlagventil | |
US20210003222A1 (en) | Eccentric butterfly valve | |
US10072766B2 (en) | Valve | |
JP2007524050A (ja) | 漏れ抵抗性電磁弁 | |
JPH0596642U (ja) | 弁装置 | |
US7146729B2 (en) | Fuel vapor vent valve and method of attaching same to a tank | |
US1846446A (en) | Faucet | |
CN108884941B (zh) | 切换阀 | |
EP3376084B1 (en) | Low friction valve | |
JP2005069463A (ja) | 高温用ケージ弁 | |
US4971098A (en) | Valve and improved seat seal therefor | |
JPS60231073A (ja) | 高圧力流体制御弁 | |
DE10236054A1 (de) | Magnetventil | |
JP3373338B2 (ja) | 逆止め弁付ボールバルブ | |
DE19615865A1 (de) | Druckregelventil | |
JP2002089722A (ja) | 圧力制御弁 | |
WO2020160966A1 (de) | Ventilkörper für ein ventil und ventil | |
US7100629B2 (en) | Method for assembling balanced normally-open and normally-closed valves | |
WO2020187673A1 (de) | Ventilvorrichtung | |
JP2819219B2 (ja) | 弁装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |