JPH0596590U - 同一形状のリンクを連結したセラミック製チェーンの摩擦低減構造 - Google Patents

同一形状のリンクを連結したセラミック製チェーンの摩擦低減構造

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JPH0596590U
JPH0596590U JP4263792U JP4263792U JPH0596590U JP H0596590 U JPH0596590 U JP H0596590U JP 4263792 U JP4263792 U JP 4263792U JP 4263792 U JP4263792 U JP 4263792U JP H0596590 U JPH0596590 U JP H0596590U
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JP
Japan
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links
link
chain
friction
ceramic
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Pending
Application number
JP4263792U
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English (en)
Inventor
智之 佐治
勉 石見
貴司 中川
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Publication of JPH0596590U publication Critical patent/JPH0596590U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一形状のリンクを連結して構成されるセラ
ミック製チェーンの摩擦低減構造を提供する。 【構成】 セラミック製チェーン10は、係合部34,
134と被係合部35,135とが形成された同一形状
で且つ材質の異なるリンク11,12を係合部34,1
34と被係合部35,135とで交互に連結して形成さ
れている。従って、連結された係合部34,134と被
係合部35,135との接触面の材質は互いに異なって
おり、接触面の摩擦係数は同一の材質同士のときと比較
して低くなっている。摩擦係数の低減によって、循環移
動中のチェーンにおけるリンク11,12同士の屈曲が
円滑に行なわれ、摩耗が低減される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、同一形状のリンクを連結して構成されるセラミック製チェーンの摩 擦低減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、係合部と被係合部とが形成された同一形状のリンク同士を係合部と被係 合部とで連結して構成されたセラッミク製チェーンがある。 このようなチェーンのリンクは、一般に、同一のセラミック材料を用いて同一 形状に形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このようなチェーンは、リンクの材質が同一であるため、リンク同 士を連結している係合部と被係合部との摩擦係数が高くなり、係合部と被係合部 が摺動するとき摩擦が大きくなる。 このため、リンク同士が屈曲するとき、係合部と被係合部が互いに円滑に滑る ことができず、滑り音が発生するという問題点を有している。 又、連結された係合部と被係合部の接触面に生じる摩耗が大きくなり、チェー ンを長期間使用することができないという問題点も有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、係合部と被係合部とが形成された同一形状のリンク同士を前記係合 部と前記被係合部とで連結して形成されるセラミック製チェーンにおいて、連結 された前記係合部と前記被係合部との接触面の材質を互いに異ならしめるという 構成により、前記の課題を解決した。
【0005】
【作用】
リンク同士を連結している係合部と被係合部の接触面の材質が互いに異なって いるため、接触面の摩擦係数は同一の材質同士のときと比較して低くなり、摩擦 が低減される。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。 図1に示すチェーン10は、材質の異なるリンク11,12を交互に連結して 構成されている。 材質には、例えば、アルミナセラミック、炭化珪素セラミック、窒化珪素セラ ミック、炭化珪素セラミック等がある。この内、アルミナセラミックで形成され たリンクと炭化珪素セラミックで形成されたリンクとの組合せ、或いは、窒化珪 素セラミックで形成されたリンクと炭化珪素セラミックで形成されたリンクとの 組合せが好ましい。 なお、図1中、材質が異なることを明瞭するため、リンク12には編目模様を 施してある。
【0007】 このように、チェーン10は、材質の異なるリンク11,12を交互に連結し て構成されているため、後述する連結片34,134と凹部35,135との接 触面の摩擦係数を同一材質のときより低くすることができる。 実験結果によると、接触面の材質が同一のときの摩擦係数は約0.5、材質を 異ならしめた上記の場合の摩擦係数は約0.2である。
【0008】 図2に示すチェーン20は、リンク21の連結片234に表面処理を施し本体 231の表面との材質を異ならしめたリンク21を連結して形成されている。 なお、図2中、編目模様を施した部分が表面処理を施した部分である。 リンク全体の材質と、表面処理を施す材質の組合せには、例えば、次のような 組合せがある。 リンク全体をアルミナセラミックにし、連結片の表面に炭化珪素の表面処理を 施す場合、或いは、逆に、リンク全体を炭化珪素セラミックにし、連結片の表面 にアルミナの表面処理を施す場合がある。 又、リンク全体を窒化珪素セラミックにし、連結片の表面に炭化珪素の表面処 理を施す場合、或いは、逆に、リンク全体を炭化珪素セラミックにし、連結片の 表面に窒化珪素の表面処理を施す場合がある。
【0009】 表面処理は、例えば、連結片234の表面で化学反応を起こさせて、蒸着物質 を合成、成膜させるCVD(化学蒸着)、或いは、蒸着物質を蒸発させ連結片2 34の表面に堆積、成膜させるPVD(物理蒸着)によって行なわれる。 なお、このチェーン20の場合、本体231に表面処理を施して、連結片23 4の表面との材質を異ならしめてもよい。 このように、チェーン20は、連結片234と本体231の凹部235との表 面の材質を異ならしめたので、連結片234と凹部235との接触面の摩擦係数 を同一材質のときより低くすることができる。
【0010】 各リンク11,12,21は同一形状であるため、チェーン10のリンク11 の形状についてのみ説明し、他のリンク12,21は、リンク11と同一部分に 図3乃至図7の符号の先頭に1或いは2を付して示し、その同一部分の説明は省 略することとする。
【0011】 リンク11(図3参照)は、本体31と、連結片(係合部)34とが一体に形 成されている。 連結片34は、本体31から突出しており、両側に突部32,32が、根元に 突部32,32間より細径の首部33がそれぞれ形成されている。 本体31には、隣のリンクの各突部32,32が没入する凹部35(被係合部 )と、連結片34と反対側の位置で凹部35と連続し首部33を受け入れる幅狭 部36と、凹部35から庇状に突出して凹部35を覆う抜け止め部37とが形成 されている。
【0012】 次に、図4乃至図7に基づいてリンク11とリンク12を連結してチェーン1 0(図1参照)にする手順について説明する。 先ず、隣り合わせのリンク11,12(図4、図5参照)を互いに屈曲且つリ ンク12の突部132,132をリンク11の配列方向に向けた状態で、抜け止 め部37にリンク12の連結片134を矢印A方向に挿入する。 次に、リンク12を屈曲状態のままその長手軸の周りに矢印B方向に回転させ 、凹部35にリンク12の突部132,132を没入させ、図6、図7の状態に する。 最後に、リンク12を上記屈曲状態より図6中矢印C方向に傾け、直線状態に 近付けることにより、リンク12の首部133が幅狭部36に受け入れられリン ク11,12同士の連結が完了する。 チェーン20のリンク21同士の連結も同様な手順によって行なわれる。
【0013】
【考案の効果】
本考案のセラミック製チェーンは、リンク同士を連結する係合部と被係合部の 接触面の材質を互いに異ならしめたので、接触面の摩擦係数を同一の材質同士の ときと比較して低くすることができる。 このように接触面の摩擦係数が低くなることによって、循環移動中のチェーン におけるリンク同士の屈曲を円滑にさせることができるとともに、滑り音の発生 を防止することができる。 さらに、連結された係合部と被係合部との摩耗が少なくなり、チェーンの耐用 年数を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のチェーンの平面図である。
【図2】他の実施例のチェーンの平面図である。
【図3】図1のチェーンを構成するリンクの平面図であ
る。
【図4】リンクの連結手順の説明図である。
【図5】リンクの連結手順の説明図である。
【図6】リンクの連結手順の説明図である。
【図7】リンクの連結手順の説明図である。
【符号の説明】
10,20 チェーン 11,12,21 リンク 34,134,234 連結片(係合部) 35,135,235 凹部(被係合部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係合部と被係合部とが形成された同一形
    状のリンク同士を前記係合部と前記被係合部とで連結し
    て形成されるセラミック製チェーンにおいて、連結され
    た前記係合部と前記被係合部との接触面の材質を互いに
    異ならしめたことを特徴とする、セラミック製チェーン
    の摩擦低減構造。
JP4263792U 1992-05-29 1992-05-29 同一形状のリンクを連結したセラミック製チェーンの摩擦低減構造 Pending JPH0596590U (ja)

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JP4263792U JPH0596590U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 同一形状のリンクを連結したセラミック製チェーンの摩擦低減構造

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JP4263792U JPH0596590U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 同一形状のリンクを連結したセラミック製チェーンの摩擦低減構造

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Publication Number Publication Date
JPH0596590U true JPH0596590U (ja) 1993-12-27

Family

ID=12641533

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JP4263792U Pending JPH0596590U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 同一形状のリンクを連結したセラミック製チェーンの摩擦低減構造

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JP (1) JPH0596590U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087571A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Tsubakimoto Chain Co 低騒音型オフセットチェーン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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