JPH0595697A - 圧縮機用電動機制御装置 - Google Patents

圧縮機用電動機制御装置

Info

Publication number
JPH0595697A
JPH0595697A JP3255070A JP25507091A JPH0595697A JP H0595697 A JPH0595697 A JP H0595697A JP 3255070 A JP3255070 A JP 3255070A JP 25507091 A JP25507091 A JP 25507091A JP H0595697 A JPH0595697 A JP H0595697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
torque
synchronous motor
filter
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3255070A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Shibuya
浩洋 渋谷
Koji Hamaoka
孝二 浜岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP3255070A priority Critical patent/JPH0595697A/ja
Publication of JPH0595697A publication Critical patent/JPH0595697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機を駆動する4極の同期電動機をトルク
制御する圧縮機用電動制御装置において、センサレスの
回転子位置検出と前記同期電動機の1回転中のピーク電
流検出とにより回転子の機械的位置を決める事により、
安価な4極の同期電動機のトルク制御を実現することを
目的とする。 【構成】 電流検出回路R1により同期電動機5Aに流
れる電流を検出し、基準位置検出回路により前記電流の
ピーク部分を基準位置信号として出力する。回転子位置
検出回路6により前記同期電動機5Aの回転子位置を回
転子位置検出信号として出力する。前記基準位置信号と
前記回転子位置検出信号により決めた回転子の機械的位
置に応じて、第1トルクパターン記憶部7B2の負荷ト
ルクパターンに基づいて前記同期電動機5Aのトルクを
出力する事により、4極の同期電動機のトルク制御が安
価で行える圧縮機用電動機制御装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機を駆動する4極
の同期電動機をトルク制御する圧縮機用電動機制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫やエアコン等の圧縮機用電
動機の回転数をインバータを用いて制御して変える方式
が一般に用いられている。さらに、これらの圧縮機の振
動を低減するために、トルク制御も用いられてきてい
る。
【0003】冷蔵庫やエアコン等の冷却装置には、通常
密閉形圧縮機が採用されているが、冷媒ガスの圧縮動作
によって、圧縮機内部で圧力変化が生じ、この圧力変化
が電動機に負荷トルクとして作用することが知られてい
る。また、この負荷トルクは電動機の回転に同期した周
期的な脈動トルクとなり、この脈動トルクの影響によっ
て、電動機の回転速度が周期的に変動する。その結果、
圧縮機自体に振動が発生する事も周知のとおりである。
【0004】ここで、図7は電動機の回転角に対する負
荷トルクTlが出力トルクTmおよび回転速度Nの変化を
示したものである。負荷トルクTlと出力トルクTmとの
関係がTl≧Tmである図示破線間の回転角領域では、回
転速度Nが小さくなり、Tl<Tmの回転領域である図示
破線の両外側では、回転速度Nが増加する。したがっ
て、電動機の回転速度が周期的に変動し、圧縮機自体に
振動が発生することがわかる。
【0005】このような圧縮機の振動を低減する方法と
してトルク制御があり、例えば特開昭61−4492号
公報に示された方法がある。
【0006】この特長は、回転子の1回転当たりの負荷
トルクを予め記憶させておき、2極の同期電動機の場合
は、回転子位置検出回路の位置検出信号により回転子の
機械的位置を決め、回転子の機械的位置に応じて、記憶
させておいた負荷トルクのデータを読みだし、この読み
出されたデータに基づいて電動機のトルクを出力させる
ようにしたものである。ここで、前記回転子位置検出回
路は、特開昭52−80415号公報で開示されている
ように、同期電動機の電機子巻線端子電圧よりフィルタ
回路を用いて、回転子位置に対応した位置検出信号を形
成する回路である。
【0007】また、4極の同期電動機の場合は、前記回
転子位置検出回路の位置検出信号の2周期に対して回転
子は機械的に1回転のみである事から、前記回転子位置
検出回路の位置検出信号のみでは回転子の機械的位置は
決められない。このため、圧縮機の振動が、圧縮機の圧
縮行程において圧縮容積が最小となる時点、すなわち、
同期電動機に加わる負荷が最大の時点に最大となる特性
を有することを利用し、前記回転子位置検出回路の位置
検出信号及び圧縮機の振動の検出信号とにより回転子の
機械的位置を決める。そして、回転子の機械的位置に応
じて、記憶させておいた負荷トルクのデータを読み出
し、この読み出されたデータに基づいて電動機のトルク
を出力させるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、4極の同期電動機をトルク制御するため
には圧縮機の振動検出器が必要となるため、コストが高
くなるという課題がある。
【0009】また、電動機の回転に同期した周期的な脈
動トルクの変動は抑えられるが、負荷トルクパターンは
1種類のみであるため、電動機の1回転当たりの平均負
荷トルクの増減に対しては、適切な出力トルクが得られ
ないという課題がある。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、圧縮機の振動検
出器を必要としない安価な4極の同期電動機のトルク制
御を実現することを第1の目的とする。
【0011】また、電動機の1回転当たりの平均負荷ト
ルクの増減に対しても適切な出力トルクが得られるトル
ク制御を実現することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の圧縮機用電動機制御装置は、負荷を駆
動する4極の同期電動機と、前記同期電動機に交流電力
を供給するインバータと、前記同期電動機の回転子の位
置を検出する回転子位置検出回路と、前記同期電動機の
1回転あたりの負荷トルクパターンを記憶する第1トル
クパターン記憶部と、前記同期電動機に流れる電流を検
出する電流検出回路と、前記電流検出回路の出力を平滑
する第1フィルタと、前記電流検出回路の出力を平滑し
第1フィルタよりも時定数の小さい第2フィルタと、前
記第1フィルタの出力と前記第2フィルタの出力とを比
較する比較回路と、前記回転子位置検出回路の出力と前
記比較回路の出力により前記第1トルクパターン記憶部
にあらかじめ記憶させたトルクパターンを読みだしこの
読み出されたトルクパターンに基づいて前記同期電動機
の出力トルクを制御するようにしたトルク制御部とを備
えたものである。
【0013】上記第2の目的を達成するために本発明の
圧縮機用電動機制御装置は、負荷を駆動する4極の同期
電動機と、前記同期電動機に交流電力を供給するインバ
ータと、前記同期電動機の回転子の位置を検出する回転
子位置検出回路と、前記同期電動機の1回転あたりの負
荷トルクパターンを複数記憶する第2トルクパターン記
憶部と、前記同期電動機に流れる電流を検出する電流検
出回路と、前記電流検出回路の出力を平滑する第1フィ
ルタと、前記電流検出回路の出力を平滑し第1フィルタ
よりも時定数の小さい第2フィルタと、前記第1フィル
タの出力と前記第2フィルタの出力とを比較する比較回
路と、前記第1フィルタの出力とあらかじめ設定した基
準電圧とを比較する電流判定手段と、前記回転子位置検
出回路の出力と前記比較回路の出力と前記電流判定手段
の出力とにより前記第2トルクパターン記憶部にあらか
じめ記憶させた複数のトルクパターンの内最適なトルク
パターンを読みだしこの読み出されたトルクパターンに
基づいて前記同期電動機の出力トルクを制御するように
したトルク制御部とを備えたものである。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、まず、前記電
流検出回路により前記同期電動機に流れる電流を検出
し、第1フィルタ及び第1フィルタよりも時定数の小さ
い第2フィルタにより前記電流検出回路の出力を平滑
し、比較回路により前記第1フィルタの出力と前記第2
フィルタの出力とを比較することにより前記同期電動機
に流れる周期的な脈動電流のピーク部分を検出する。ま
た、回転子位置検出回路により前記同期電動機の回転子
の位置検出信号を得る。そして、同期電動機に流れる電
流が、圧縮機の圧縮行程において圧縮容積が最小となる
時点、すなわち、同期電動機に加わる負荷が最大となる
時点に最大となる特性を有することを利用し、前記位置
検出信号と前記比較回路の出力信号とにより前記回転子
の機械的位置を決める。そして、前記回転子の機械的位
置に応じて、第1トルクパターン記憶部に記憶させてお
いた同期電動機の1回転当たりの負荷トルクパターンの
データを読み出し、この読み出されたデータに基づいて
前記電動機のトルクを出力させることにより、圧縮器の
振動検出器を必要としない安価な4極の同期電動機のト
ルク制御を実現することが可能となる。
【0015】また、本発明は上記した構成によって、電
流判定手段により前記第1フィルタの出力とあらかじめ
設定した基準電圧とを比較することによって、電動機の
1回転当たりの平均負荷トルクの増減を検出し、検出し
た負荷トルクに応じて、前記同期電動機の1回転あたり
の負荷トルクパターンを複数記憶する第2トルクパター
ン記憶部より適切な負荷トルクパターンを選択する。そ
して、前記位置検出信号と前記比較回路の出力信号とに
より決めた前記回転子の機械的位置に応じて、前記第2
トルクパターン記憶部より選択した負荷トルクパターン
のデータを読み出し、この読み出されたデータに基づい
て前記電動機のトルクを出力させることにより、圧縮器
の振動検出器を必要とせず、また、電動機の1回転当た
りの平均負荷トルクの増減に対しても適切な出力トルク
が得られる4極の同期電動機のトルク制御を実現するこ
とが可能となる。
【0016】
【実施例】以下本発明の請求項1に対応する一実施例の
圧縮機用電動機制御装置について図面を参照しながら説
明する。
【0017】図1は本発明の一実施例の圧縮機用電動機
制御装置の全体構成図である。図1において、1は交流
電源、2は前記交流電源1に接続された整流回路、3は
前記整流回路2の直流側に接続された平滑コンデンサ、
4は前記平滑コンデンサ3の両側に接続された120度
通電形インバータで、トランジスタTR1〜TR6と還
流ダイオードD1〜D6により構成され、その交流出力
電圧は、直流電圧Edの正電位側のトランジスタTR1
〜TR3の120度の通電期間がパルス幅変調を受けて
チョッパ動作することにより制御される。また、トラン
ジスタTR4〜TR6の共通エミッタ端子と還流ダイオ
ードD4〜D6の共通アノード端子間に電流検出回路R
1が接続されている。
【0018】5は圧縮部で、ブラシレス直流電動機の4
極の永久磁石を界磁とした同期電動機5Aと、その負荷
となる圧縮機5Bからなっている。6は、例えば特開昭
52−80415号公報に示された回転子位置検出回路
で、前記同期電動機5Aの端子電圧Va〜Vcからフィ
ルタ回路を用いて回転子位置に対応した位置検出信号6
aを出力する。
【0019】7は前記回転子位置検出回路6及び後述す
る基準位置検出回路10に接続されトルクデータ7aを
出力する第1マイクロコンピュータ(以下第1マイコン
という)で、7AはCPUであり、7BはROMであ
り、7CはRAMである。前記ROM7Bは前記同期電
動機5Aを駆動するのに必要な各種処理プログラムが記
憶された主記憶部7B1と、前記同期電動機5Aの回転
子位置に応じたトルクデータが記憶された第1トルクパ
ターン記憶部7B2からなっている。前記第1トルクパ
ターン記憶部7B2には、回転子1回転当たり12モー
ドからなるトルクデータを予め記憶させておく。
【0020】8は前記第1マイコン7及び前記抵抗R1
に接続されトルクデータ7aを入力してチョッパ信号8
aを出力するトルク制御部、9は前記第1マイコン7及
び前記トルク制御部8に接続され前記インバータ4のト
ランジスタTR1〜TR6をスイッチングするベースド
ライバである。
【0021】10は基準位置検出回路であり、後述する
第1フィルタ11、第2フィルタ12、比較回路13と
から構成され、前記第1マイコン7に基準位置信号13
aを出力する。11、12はそれぞれ第1フィルタ、第
2フィルタであり、前記電流検出回路R1の出力Viを
平滑して信号V1、信号V2を出力するものである。な
お、前記第1フィルタ11、第2フィルタ12の時定数
τ1、τ2の関係は、τ1>τ2である。13は、比較
回路であり、前記信号V1、V2を比較し、比較信号1
3aを前記マイコン7に出力する。
【0022】図2は前記トルク制御部8の回路図であ
る。 図2において、8Aは前記マイコン7に接続され
電流指令値8Aaを出力するD/A変換器、8Bは抵抗
R1の両端に接続され電流検出値8Baを出力する増幅
器、R2〜R4は抵抗、8Cは前記増幅器8B及び前記
D/A変換器8Aに接続されチョッパ信号8aを出力す
る比較器、R5,R6は抵抗である。
【0023】図3は、前記位置検出信号6aと前記基準
位置検出信号13aとから前記チョパ信号8a作成まで
のタイムチャートである。
【0024】図3において、(a)は前記電流検出回路
R1の出力信号Vi、(b)は前記第1フィルタ11の
出力信号V1及び前記第2フィルタ12の出力信号V
2、(c)は前記基準位置検出回路10から出力された
基準位置信号13a、(d)は前記回転子位置検出回路
6から出力された回転子位置検出信号6a、(e)は前
記第1マイコン7から出力されたトルクデータをD/A
変換して得られた電流指令値8Aa及び前記増幅部8B
から出力された電流検出値8Ba、(f)は前記トルク
制御部8から出力されたチョッパ信号8aを示してい
る。
【0025】前記同期電動機5Aの電機子巻線に流れる
巻線電流は、前記電流検出回路R1にも流れるため、図
3(a)に示した出力信号Viはトルク制御を行う前の
巻線電流Iを検出したものとなる。
【0026】また、前記第1フィルタ11の時定数τ1
は十分に大きく設定するため、図3(b)の前記第1フ
ィルタ11の出力信号V1は、ほぼ前記電流検出回路R
1の出力信号Viの平均値となる。前記第2フィルタ1
2の時定数τ2はτ1よりも小さいため、図3(b)の
出力信号V2は、前記信号Viを滑らかにした波形とな
る。
【0027】したがって、前記比較回路13で前記信号
V1、V2を比較する事により図3(c)に示すように
前記同期電動機5Aに流れる周期的な脈動電流Iのピー
ク部分を検出した基準位置信号13aが得られる。
【0028】また、(d)に示したように前記回転子位
置検出信号により、前記同期電動機5Aの回転子の1回
転をモードIからモードVIまでを1周期として2周期
分、すなわち、12モードに分けることができる。
【0029】前記同期電動機5Aに流れる周期的な脈動
電流Iは、前記圧縮機5Bの圧縮行程において圧縮容積
が最小となる時点、すなわち、前記同期電動機5Aに加
わる負荷が最大となる時点に最大となる特性を有するた
め、前記基準位置信号13aが’H’の期間に負荷トル
クのピークがあることになる。
【0030】前記第1マイコン7は、前記回転子位置検
出信号6aと前記基準位置信号13aを入力することに
より、前記基準位置信号13aが’H’の期間の前記回
転子位置検出信号6aのモードIの時点で、12のモー
ドを有するトルクデータのうち、最大レベルのトルクデ
ータを前記第1トルクパターン記憶部7B2より読みだ
し、前記トルク制御部8に出力する。
【0031】それ以降は、トルクデータを前記回転子位
置検出信号6aに応じて、順次、前記第1トルクパター
ン記憶部7B2より読み出すことにより、回転子の1回
転に1つのトルクパターンが前記第1マイコン7より出
力される。出力された前記トルクデータ7aは、前記D
/A変換器8Aによって、図3(e)に示したように、
前記電流指令値8Aaに変換される。そして、前記電流
検出値8Baと前記電流指令値8Aaとが前記比較器8
cにより比較され、図3(f)で示したチョッパ信号8
aが作成され、前記巻線電流Iが電流指令値に対応した
波形に制御されるものである。
【0032】前記第1トルクパターン記憶部7B2に予
め記憶するデータとして、前記圧縮機5Bの回転角によ
り変化する負荷トルクTl(図7)を30°毎に模擬し
たデータとすることにより、前記同期電動機5Aの出力
トルクTmが、前記圧縮機5Bの負荷トルクTlと対応
して出力されることとなり、前記同期電動機5Aがトル
ク制御されるものである。
【0033】以上のように、本実施例によれば、前記電
流検出回路R1により前記同期電動機5Aに流れる電流
を検出し、前記第1フィルタ11及び前記第1フィルタ
11よりも時定数の小さい前記第2フィルタ12により
前記電流検出回路R1の出力を平滑し、前記比較回路1
3により前記第1フィルタ11の出力と前記第2フィル
タ12の出力とを比較することにより前記同期電動機5
Aに流れる周期的な脈動電流のピーク部分を検出し、前
記基準位置信号13aを得る。。また、前記回転子位置
検出回路6により前記同期電動機5Aの回転子の前記位
置検出信号6aを得る。
【0034】そして、前記同期電動機5Aに流れる電流
が、圧縮機の圧縮行程において圧縮容積が最小となる時
点、すなわち、前記同期電動機5Aに加わる負荷が最大
となる時点に最大となる特性を有することを利用し、前
記位置検出信号6aと前記基準位置信号13aとにより
前記同期電動機5Aの回転子の機械的位置を決める。そ
して、前記回転子の機械的位置に応じて、第1トルクパ
ターン記憶部に記憶させておいた前記同期電動機5Aの
1回転当たりの負荷トルクパターンのデータを読み出
し、この読み出されたデータに基づいて前記同期電動機
5Aのトルクを出力させることにより、前記圧縮器5B
の振動検出器等を必要としない安価な4極の同期電動機
のトルク制御を実現することが可能となる。
【0035】次に、本発明の請求項2に対応する一実施
例の圧縮機用電動機制御装置について図面を参照しなが
ら説明する。
【0036】図4は本発明の他の実施例の圧縮機用電動
機制御装置の全体構成図である。図面中、図1と同構成
のものは同番号を付し、説明は省略する。
【0037】図4において、14は前記回転子位置検出
回路6、前記基準位置検出回路10及び後述する電流判
定手段15に接続されトルクデータ7aを出力する第2
マイクロコンピュータ(以下第2マイコンという)で、
14AはCPUであり、14BはROMであり、14C
はRAMである。前記ROM14Bは前記同期電動機5
Aを駆動するのに必要な各種処理プログラムが記憶され
た主記憶部14B1と、前記同期電動機5Aの回転子1
回転当たり12モードからなるトルクデータが2種類記
憶された第2トルクパターン記憶部14B2からなって
いる。
【0038】前記第2トルクパターン記憶部14B2に
記憶されている2種類のトルクデータが、前記D/A変
換器8Aによって電流指令値に変換された波形を図5に
示す。図5において、電流指令値aは、回転子1回転当
たりの平均負荷トルクが小さい場合のものであり、電流
指令値bは、回転子1回転当たりの平均負荷トルクが大
きい場合のものである。
【0039】15は、電流判定手段であり、後述する基
準電圧設定回路16と比較器17とにより構成され、前
記第2マイコンに電流判定信号17aを出力する。前記
基準電圧設定回路16は、基準電圧VREFを出力する。
前記比較器17は、前記第1フィルタの出力信号V1と
前記基準電圧VREFを比較し、電流判定信号17aを出
力する。
【0040】図6に示したように、前記第1フィルタの
出力信号V1が前記基準電圧VREFより小さい場合(V
1=V1a)は、前記電流判定手段15は、電流判定信
号’L’を出力し、前記第1フィルタの出力信号V1が
前記基準電圧VREFより大きい場合(V1=V1b)
は、前記電流判定手段15は、電流判定信号’H’を出
力する。
【0041】前記第2マイコン14は、前記電流判定信
号が’L’ならば、前記電流指令値aが出力されるよう
に前記第2トルクパターン記憶部14B2より負荷トル
クが小さい場合のトルクデータを選択し、前記電流判定
信号が’H’ならば、前記電流指令値bが出力されるよ
うに前記第2トルクパターン記憶部14B2より負荷ト
ルクが大きい場合のトルクデータを選択する。
【0042】以上のように、本実施例によれば、前記電
流判定手段15により前記第1フィルタ11の出力V1
とあらかじめ設定した基準電圧VREFとを比較すること
によって、前記同期電動機5Aの1回転当たりの平均負
荷トルクの増減を検出し、検出した負荷トルクに応じ
て、前記同期電動機5Aの1回転あたりの負荷トルクパ
ターンを複数記憶する第2トルクパターン記憶部14B
2より適切な負荷トルクパターンを選択する。そして、
前記位置検出信号6aと前記比較回路の出力信号13a
とにより決めた前記回転子の機械的位置に応じて、前記
第2トルクパターン記憶部14B2より選択した負荷ト
ルクパターンのデータを読み出し、この読み出されたデ
ータに基づいて前記電動機5Aのトルクを出力させるこ
とにより、前記圧縮器5Bの振動検出器等を必要とせ
ず、また、前記同期電動機5Aの1回転当たりの平均負
荷トルクの増減に対しても適切な出力トルクが得られる
4極の同期電動機のトルク制御を実現することが可能と
なる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の圧縮機用電動制御
装置は、負荷を駆動する4極の同期電動機と、前記同期
電動機に交流電力を供給するインバータと、前記同期電
動機の回転子の位置を検出する回転子位置検出回路と、
前記同期電動機の1回転あたりの負荷トルクパターンを
記憶する第1トルクパターン記憶部と、前記同期電動機
に流れる電流を検出する電流検出回路と、前記電流検出
回路の出力を平滑する第1フィルタと、前記電流検出回
路の出力を平滑し第1フィルタよりも時定数の小さい第
2フィルタと、前記第1フィルタの出力と前記第2フィ
ルタの出力とを比較する比較回路と、前記回転子位置検
出回路の出力と前記比較回路の出力により前記第1トル
クパターン記憶部にあらかじめ記憶させたトルクパター
ンを読みだしこの読み出されたトルクパターンに基づい
て前記同期電動機の出力トルクを制御するようにしたト
ルク制御部とを設けることにより、圧縮器の振動検出器
等を必要としない安価な4極の同期電動機のトルク制御
を実現することが可能となる。
【0044】また、本発明の圧縮機用電動制御装置は、
負荷を駆動する4極の同期電動機と、前記同期電動機に
交流電力を供給するインバータと、前記同期電動機の回
転子の位置を検出する回転子位置検出回路と、前記同期
電動機の1回転あたりの負荷トルクパターンを複数記憶
する第2トルクパターン記憶部と、前記同期電動機に流
れる電流を検出する電流検出回路と、前記電流検出回路
の出力を平滑する第1フィルタと、前記電流検出回路の
出力を平滑し第1フィルタよりも時定数の小さい第2フ
ィルタと、前記第1フィルタの出力と前記第2フィルタ
の出力とを比較する比較回路と、前記第1フィルタの出
力とあらかじめ設定した基準電圧とを比較する電流判定
手段と、前記回転子位置検出回路の出力と前記比較回路
の出力と前記電流判定手段の出力とにより前記第2トル
クパターン記憶部にあらかじめ記憶させた複数のトルク
パターンの内最適なトルクパターンを読みだしこの読み
出されたトルクパターンに基づいて前記同期電動機の出
力トルクを制御するようにしたトルク制御部とを設ける
ことにより、圧縮器の振動検出器等を必要とせず、ま
た、同期電動機の1回転当たりの平均負荷トルクの増減
に対しても適切な出力トルクが得られる4極の同期電動
機のトルク制御を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に対応する一実施例の圧縮機
用電動制御装置の全体構成図
【図2】本実施例のトルク制御部の回路図
【図3】(a)は本実施例の電流検出回路の出力信号波
形 (b)は本実施例の第1フィルタ及び第2フィルタの出
力信号波形 (c)は本実施例の基準位置検出回路の出力信号波形 (d)は本実施例の回転子位置検出回路の出力信号波形 (e)は本実施例のD/A変換器及び増幅器の出力信号
波形 (f)は本実施例のトルク制御部の出力信号波形
【図4】本発明の請求項2に対応する一実施例の圧縮機
用電動制御装置の全体構成図
【図5】本実施例の第2トルクパターン記憶部が記憶し
ているトルクパターンをD/A変換器により変換した電
流指令値
【図6】(a)は本実施例の基準電圧設定回路の出力信
号と第1フィルタの出力信号との関係を示す波形図 (b)は本実施例の電流判定手段の出力信号
【図7】電動機の回転角に対する負荷トルク、出力トル
ク及び回転速度の関係を示す特性図
【符号の説明】
4 インバータ 5A 同期電動機 6 回転子位置検出回路 7B2 第1トルクパターン記憶部 8 トルク制御部 R1 電流検出回路 11 第1フィルタ 12 第2フィルタ 13 比較回路 14B2 第2トルクパターン記憶部 15 電流判定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を駆動する4極の同期電動機と、前
    記同期電動機に交流電力を供給するインバータと、前記
    同期電動機の回転子の位置を検出する回転子位置検出回
    路と、前記同期電動機の1回転あたりの負荷トルクパタ
    ーンを記憶する第1トルクパターン記憶部と、前記同期
    電動機に流れる電流を検出する電流検出回路と、前記電
    流検出回路の出力を平滑する第1フィルタと、前記電流
    検出回路の出力を平滑し第1フィルタよりも時定数の小
    さい第2フィルタと、前記第1フィルタの出力と前記第
    2フィルタの出力とを比較する比較回路と、前記回転子
    位置検出回路の出力と前記比較回路の出力により前記第
    1トルクパターン記憶部にあらかじめ記憶させたトルク
    パターンを読みだしこの読み出されたトルクパターンに
    基づいて前記同期電動機の出力トルクを制御するように
    したトルク制御部とからなる圧縮機用電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 負荷を駆動する4極の同期電動機と、前
    記同期電動機に交流電力を供給するインバータと、前記
    同期電動機の回転子の位置を検出する回転子位置検出回
    路と、前記同期電動機の1回転あたりの負荷トルクパタ
    ーンを複数記憶する第2トルクパターン記憶部と、前記
    同期電動機に流れる電流を検出する電流検出回路と、前
    記電流検出回路の出力を平滑する第1フィルタと、前記
    電流検出回路の出力を平滑し第1フィルタよりも時定数
    の小さい第2フィルタと、前記第1フィルタの出力と前
    記第2フィルタの出力とを比較する比較回路と、前記第
    1フィルタの出力とあらかじめ設定した基準電圧とを比
    較する電流判定手段と、前記回転子位置検出回路の出力
    と前記比較回路の出力と前記電流判定手段の出力とによ
    り前記第2トルクパターン記憶部にあらかじめ記憶させ
    た複数のトルクパターンの内最適なトルクパターンを読
    みだしこの読み出されたトルクパターンに基づいて前記
    同期電動機の出力トルクを制御するようにしたトルク制
    御部とからなる圧縮機用電動機制御装置。
JP3255070A 1991-10-02 1991-10-02 圧縮機用電動機制御装置 Pending JPH0595697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3255070A JPH0595697A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 圧縮機用電動機制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3255070A JPH0595697A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 圧縮機用電動機制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0595697A true JPH0595697A (ja) 1993-04-16

Family

ID=17273719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3255070A Pending JPH0595697A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 圧縮機用電動機制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0595697A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118604A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Ihi Corp コンプレッサ駆動用モータの制御装置
JP2010246227A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Panasonic Corp インバータ制御装置と電動圧縮機および家庭用電気機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118604A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Ihi Corp コンプレッサ駆動用モータの制御装置
JP2010246227A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Panasonic Corp インバータ制御装置と電動圧縮機および家庭用電気機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5420492A (en) Method and apparatus of operating a dynamoelectric machine using DC bus current profile
US5463299A (en) Current controller for controlling a current flowing in a load using a PWM inverter and method used thereby
JP4642441B2 (ja) 負荷の下で動作するモータの効率を最適化する方法及び装置
US7235941B2 (en) Phase commutation method of brushless direct current motor
JPH06105563A (ja) 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機
JPH05236789A (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置
US6256181B1 (en) Fan drive device
JPH1075597A (ja) ブラシレスdcファンモータの駆動装置
JP4242679B2 (ja) ブラシレス直流モータの制御装置及び方法
EP0401818A1 (en) A current controller and method for a DC motor
JPH0595697A (ja) 圧縮機用電動機制御装置
JP3236322B2 (ja) 直流電動機の運転制御装置
JPH10290592A (ja) インバータ装置
JP3278491B2 (ja) 冷凍サイクル制御装置
JP2001037279A (ja) インバータ装置
JP4983358B2 (ja) モータ駆動装置
JPH06284782A (ja) モータ制御回路
JPH0690588A (ja) 圧縮機用電動機制御装置
JP4173724B2 (ja) モータのトルク制御装置
JP2000253690A (ja) 圧縮機用電動機の制御方法とその装置
JPH069439B2 (ja) 電動機のトルク制御装置
CN114465529B (zh) 一种应用于风机***的ecm电机的恒力矩控制方法
JP3239424B2 (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置
JP3386710B2 (ja) ファンモータ
JPH07123773A (ja) ブラシレス直流モータの駆動方法