JPH0595453U - 真空清掃機の汚染物分離収去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 清掃機の容積を減らして取り扱いを簡便に
し、汚染物収去器の着脱を簡便に行い得るようにした真
空清掃機の汚染物分離収去装置を提供する。 【構成】 清掃機を操作する操作管と汚染物の吸入口側
の連結管間１２，１４に汚染物が集塵分離されるサイク
ロン集塵室１０が連結され、該サイクロン集塵室内側に
サイクロン部が篏合され、該サイクロン集塵室外周壁後
方に分離された汚染物が収去される汚染物収去器１６が
掛合されて、真空清掃機の汚染物分離収去装置が構成さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は真空清掃機の汚染物分離収去装置に係るもので、詳しくは、真空清掃 機の容積を減らし、汚染物の分離収去を簡便に行い得るようにした真空清掃機の 汚染物分離収去装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、真空清掃機においては、図５に示したように、車輪３０′を有し床上で 自在に滑走されるように清掃機本体４０′が形成され、該本体４０′内部上方に 集塵部が形成され、該集塵部下方に汚染物収去網を有した汚染物収去器１６′が 設置され、該汚染物収去器１６′の側方に駆動モータ２８′が設置され、該駆動 モータ２８′軸にファン２９′が軸支されて本体４０′が構成されていた。且つ 、該本体４０′に連結部を介してホース３１′が連結され、該ホース３１′に清 掃人の把持する操作管１３が連結され、該操作管１３′に複数個の連結管１１を 介して吸入口２７′が連結されていた。即ち、清掃機本体４０′内部上方に集塵 部が形成され、該集塵部下方に汚染物収去器１６′が形成されて該汚染物収去器 １６′に溜まった汚染物を捨てる場合は、該汚染物収去器１６′を清掃機本体４ ０′から分解し脱離するようになっていた。そして、このように構成された従来 の真空清掃機においては、床上で清掃機を移動しながらモータ２８′を駆動させ ると、該モータ２８′の駆動により前記ファン２９′が回動され、該ファン２９ ′の回動により前記汚染物吸入口２７′から床上の汚染物が吸入され、前記連結 管１１′、操作管１３′、及びホース３１′を夫々通って前記集塵部に吸入され 、該汚染物中の空気は集塵部の中央部位を通って外方に放出され、該汚染物中の 塵分は前記汚染物収去網で濾過された後前記汚染物収去器１６′に収去されるよ うになっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

然るに、このように構成された従来の真空清掃機の汚染物分離収去装置におい ては、汚染物分離収去用の集塵部、汚染物収去器、モータ、及びファンの全てが 清掃機本体に収納されて該本体の容積が大きく形成され、汚染物を捨てる場合は 汚染物収去器を清掃機本体から分解し脱離するようになっているため、清掃機の 取り扱い及び汚染物収去器の着脱が煩雑であるという不都合な点があった。

【０００４】 それで、本考案は、このような問題点を解決するため本考案者達は研究を重ね た結果、次のような真空清掃機の汚染物分離収去装置を提供しようとするもので ある。

【０００５】 本考案の目的は、清掃機本体の容積を減らして清掃機の取り扱いを簡便にし、 汚染物収去器の着脱作用を簡便に行い得るようにした真空清掃機の汚染物分離収 去装置を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そして、このような本考案の目的は、清掃機を操作する操作管と吸入口側の連 結管間に、汚染物を集塵分離するサイクロン集塵室が連結され、該サイクロン集 塵室内部にサイクロン部が篏合され、該サイクロン集塵室の外周壁後方に分離さ れた汚染物を収去する汚染物収去器が掛合されて、真空清掃機の汚染物分離収去 装置が構成されることにより達成される。

【０００７】

【作用】

清掃時の汚染物は吸入口を通ってサイクロン集塵室内に吸入され、該集塵室内 のサイクロン部により比重の軽い汚染物及び吸入空気と比重の重い汚染物とが集 塵分離された後、比重の軽い汚染物及び吸入空気はサイクロン部の中心部位を通 って外部に排出され、比重の重い汚染物は汚染物収去器に吸入されて収去される 。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例に対し図面を用いて詳細に説明する。図２及び図３に示 したように、本考案に係る真空清掃機の汚染物分離収去装置Ａにおいては、所定 径及び所定長さを有した円筒状の集塵室１０が形成され、該集塵室１０の前方側 壁に吸入口側の連結管１１に連結される連結部１２が連結され、該集塵室１０の 後方側壁に操作管１３に連結される連結部１４が連結され、該集塵室１０の内周 壁にサイクロン部１５の外部円筒体１７が篏合され、該外部円筒体１７の内周壁 に複数個のサイクロイド羽１９が夫々放射状に形成された内部円筒体１８が篏合 され、該内部円筒体１８の内周壁に円錐状のコア２０が篏合されてサイクロン部 １５が集塵室１０内部に設置され、清掃の際吸入汚染物が前記各羽１９間を通過 して比重の大きい汚染物は遠心力により集塵室１０内周壁に沿って後方に移送さ れ、比重の小さい汚染物は前記円錐状コア２０に沿って螺旋状に回転しながら前 記連結部１４に吸入されるようになっている。且つ、前記集塵室１０外周壁の所 定部位には汚染物が吸入される汚染物吸入口２２が穿孔形成され、該汚染物吸入 口２２の前方に位置する集塵室１０外周壁に突出部２５が突成されている。又、 図４に示したように、該集塵室１０の円筒外周面に対応する湾曲部２１が形成さ れ、該湾曲部２１表面上に前記集塵室１０の汚染物吸入口２２に対応する汚染物 案内面２３が撓み自在に切欠形成されて該汚染物案内面２３の撓みにより湾曲面 ２１上に汚染物吸入口２２ａが穿孔形成され、前記集塵室１０の突出部２５に対 応する結合溝２４が該湾曲面２１下方に切刻形成され、このような湾曲面２１を 上面とした六面体状の汚染物収去器１６が形成され、該汚染物収去器１６底面に 汚染物の排出される蓋部２６が形成され、該汚染物収去器１６の結合溝２４が前 記集塵室１０の突出部２５に掛合されて本考案に係る汚染物分離収去装置Ａが構 成されている。

【０００９】 更に、このように構成された本考案の汚染物分離収去装置においては、図１に 示したように、該汚染物分離収去装置Ａの前記集塵室１０の連結部１２に連結管 １１が複数個夫々連結されて該連結管１１の前先側端に吸入口２７が連結され、 該集塵室１０の後方の連結部１４に操作管１３が連結されて該操作管１３にホー ス３１の一端が連結され、該ホース３１の他端にモータを有した清掃機本体（図 示されず）が連結されるようになっている。

【００１０】 このように構成された本考案に係る真空清掃機の汚染物分離収去装置の作用を 説明すると次のようである。先ず、床上の清掃を行うため清掃機に通電すると、 モータ（図示されず）の駆動により吸入力が発生して前記吸入口２７から床上の 汚染物が前記汚染物分離収去装置Ａの集塵室１０に吸入される。次いで、該吸入 汚染物は、集塵室１０内のサイクロン部１５を通過した後、吸入汚染物中の比較 的比重の小さい汚染物及び吸入空気が分離されて、前記円錐状コア２１の外周壁 に沿って螺旋状に移送されながら、前記連結部１４に吸入され、該連結部１４を 通って前記操作管１３に吸入され、ホース３１を通って清掃機本体に吸入され外 部に排出される。一方、該吸入された汚染物中の比較的比重の大きい汚染物は前 記サイクロン部１５の羽１９間を通った後遠心力により螺旋状に外向きに分散さ れ、前記集塵室１０の内周壁に沿って螺旋状に移送された後、該集塵室１０の汚 染物吸入口２２を通って前記汚染物収去器１６の汚染物案内面２３により案内さ れ、該案内面２３の汚染物吸入口２２ａを通って汚染物収去器１６内部に吸入さ れる。その後、該汚染物収去器１６中の汚染物は該汚染物収去器１６の蓋部２６ を開けるだけで外部に簡便に捨てられる。

【００１１】

【考案の効果】

以上、説明したように、本考案に係る真空清掃機の汚染物分離収去装置におい ては、清掃人の把持する操作管の前方にサイクロン集塵室を利用した簡単な構造 の汚染物分離収去装置を連結し、汚染物を分離収去するようになっているため、 清掃機本体の容積を減少させて清掃機の取り扱いを簡便にし、汚染物収去器の着 脱を簡便に行い得るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る真空清掃機を示した部分斜視図で
ある。

【図２】本考案に係る汚染物分離収去装置の概略構成及
び作用を示した縦断面図である。

【図３】本考案に係るサイクロン部を示した概略斜視図
である。

【図４】本考案に係る汚染物収去器を示した概略斜視図
である。

【図５】従来の真空清掃機の構成を示した概略斜視図で
ある。

【符号の説明】

１０…集塵室 １１…連結管 １２，１４…連結部 １３…操作管 １５…サイクロン部 １６…汚染物収去器 １７…外部円筒体 １８…内部円筒体 １９…羽 ２０…コア ２１…湾曲面 ２２，２２ａ…汚染物吸入口 ２３…案内面 ２４…結合溝 ２５…突出部 ２７…吸入口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 真空清掃機の本体と、該本体にホースを
   介して連結され真空清掃機を操作する操作管（１３）
   と、該操作管（１３）に複数個の連結管（１１）により
   連結され汚染物を吸入する吸入口（２７）と、を具備し
   た真空清掃機であって、 前記操作管（１３）と前記吸入口（２７）側の連結管
   （１１）間に連結され、該吸入口（２７）を通って吸入
   される汚染物をサイクロン集塵するサイクロン集塵室
   （１０）と、 該サイクロン集塵室（１０）内周壁に篏合された外部円
   筒体（１７）と、該外部円筒体（１７）内周壁に夫々篏
   合された複数個の羽（１９）及び内部円筒体（１８）
   と、該内部円筒体（１８）内周壁に篏合された円錐状コ
   ア（２０）と、でなるサイクロン部（１５）と、 前記サイクロン集塵室（１０）の外周壁の後方部位に掛
   合され、該サイクロン集塵室（１０）で集塵分離された
   汚染物を収去する汚染物収去器（１６）と、 を備えた真空清掃機の汚染物分離収去装置。
2. 【請求項２】 前記サイクロン集塵室（１０）は、 該サイクロン集塵室（１０）の前方側端に前記連結管
   （１１）が連結される連結部（１２）が連結され、該サ
   イクロン集塵室（１０）の後方側端に前記操作管（１
   ３）が連結される連結部（１４）が連結され、該サイク
   ロン集塵室（１０）外周壁の前記汚染物収去器（１６）
   が掛合される後方部位に該サイクロン集塵室（１０）で
   分離された汚染物が吸入される汚染物吸入口（２２）が
   穿孔形成され、該汚染物吸入口（２２）の前方に位置す
   るサイクロン集塵室（１０）外周壁の所定部位に前記汚
   染物収去器（１６）が掛合される突出部（２５）が突成
   された、請求項１に記載の真空清掃機の汚染物分離収去
   装置。
3. 【請求項３】 前記汚染物収去器（１６）は、 前記サイクロン集塵室（１０）の外周面に対応する湾曲
   状の湾曲面（２１）を上方面として六面体の容器状に形
   成され、該湾曲面（２１）の中央部位に吸入汚染物を案
   内する汚染物案内面（２３）が撓み可能に切欠形成さ
   れ、該汚染物案内面（２３）の先方側端と湾曲面（２
   １）間に汚染物吸入口（２２ａ）が穿孔形成され、該汚
   染物吸入口（２２ａ）の前方に位置する湾曲面（２１）
   下方に前記集塵室（１０）の突出部（２５）に掛合され
   る結合溝（２４）が切刻形成された、請求項１に記載の
   真空清掃機の汚染物分離収去装置。