JPH059471Y2 - - Google Patents

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JPH059471Y2
JPH059471Y2 JP1986060023U JP6002386U JPH059471Y2 JP H059471 Y2 JPH059471 Y2 JP H059471Y2 JP 1986060023 U JP1986060023 U JP 1986060023U JP 6002386 U JP6002386 U JP 6002386U JP H059471 Y2 JPH059471 Y2 JP H059471Y2
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cylinder
cylinder barrel
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deck
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案はクローズドデツキ型サイアミーズシリ
ンダブロツク、特に複数のシリンダバレルの相隣
るもの相互間を連結部を介して連結したサイアミ
ーズシリンダバレルと、該サイアミーズシリンダ
バレルを囲繞するシリンダブロツク外壁と、前記
サイアミーズシリンダバレルおよびシリンダブロ
ツク外壁間に在つて該サイアミーズシリンダバレ
ルの外周が臨む水ジヤケツトと、該水ジヤケツト
のシリンダヘツド接合面側の端部で、前記サイア
ミーズシリンダバレル及びシリンダブロツク外壁
間を部分的に連結する複数の補強デツキ部とを備
えたものの改良に関する。
(2) 従来の技術 従来、この種サイアミーズシリンダブロツクに
おける補強デツキ部のシリンダバレル軸線方向の
肉厚は、各補強デツキ部について等しくなるよう
に設定されている。
(3) 考案が解決しようとする問題点 各シリンダバレルのシリンダヘツド接合面側開
口部周壁におけるエンジン運転中のシリンダボア
回りの温度分布は、前記連結部が冷却水により十
分に冷却されないので最も温度が高くなり、その
連結部より遠去かるに従つて冷却水の冷却作用が
増すので温度が下がる傾向にある。
前記状況下において、従来のように各補強デツ
キ部の前記肉厚を等しく設定すると、それらの冷
却性能が同等になるため、前記連結部に近接する
補強デツキ部はシリンダバレルからの熱伝導量が
多いので温度が高くなるが、前記連結部から遠去
かる補強デツキ部はシリンダバレルからの熱伝導
量が少ないので温度が低くなり、その結果各補強
デツキ部間の温度差が大きくなる。
各シリンダバレル周壁のデツキ連結部は、直接
冷却水に接触していないので補強デツキ部を介し
て冷却されることになるが、前記のように各補強
デツキ部間の温度差が大きいと、それに応じてシ
リンダバレル周壁の周方向温度分布が不均一とな
り、これによりシリンダバレル周壁各部の熱膨張
量のばらつきが大きくなつて機関性能を低下させ
る原因となる等の問題がある。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、従来の
上記問題を解決することができるサイアミーズシ
リンダブロツクを提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案によれば、最
外側の各シリンダバレルの外周に連なる複数の補
強デツキ部の、シリンダバレル軸線方向の肉厚
は、該最外側の各シリンダバレルの片側にのみ存
する前記連結部から遠去かる位置に在るもの程厚
くなるように設定され、また中間の各シリンダバ
レルの外周に連なる複数の補強デツキ部の、シリ
ンダバレル軸線方向の肉厚は、該中間の各シリン
ダバレルの両側に存する前記連結部から遠去かる
位置に在るもの程厚くなるように設定される。
(2) 作用 最外側及び中間の何れのシリンダバレルにおい
ても、前記連結部に近い補強デツキ部は、シリン
ダバレル周壁から受熱量が比較的多いにも拘わら
ず、その肉厚が前述のように比較的薄くて冷され
易いため温度上昇が極力抑えられ、一方、連結部
から遠い補強デツキ部は、シリンダ周壁からの受
熱量が比較的少ないにも拘わらず、その肉厚が比
較的厚くて冷されにくいため、温度低下が極力抑
えられる。それらの結果、各シリンダバレルにお
ける複数の補強デツキ部相互間の温度差が小さく
なり、それら補強デツキ部に連なる各シリンダバ
レル周壁の周方向温度分布を極力均一化すること
ができるので、シリンダバレル周壁各部の熱膨張
量のばらつきが極力抑えられる。
(3) 実施例 第1〜第4図は本考案の一実施例に係るアルミ
ニウム合金製クローズドデツキ型サイアミーズシ
リンダブロツクSを示し、そのサイアミーズシリ
ンダブロツクSは、複数、図示例は4個の第1〜
第4シリンダバレル11〜14の相隣るもの相互間
を連結部aを介して連結したサイアミーズシリン
ダバレル1と、そのサイアミーズシリンダバレル
1を囲繞するシリンダブロツク外壁2と、サイア
ミーズシリンダバレル1およびシリンダブロツク
外壁2間に在つてサイアミーズシリンダバレル1
の外周が臨む水ジヤケツト3と、水ジヤケツト3
のシリンダヘツド接合面b側の端部で、サイアミ
ーズシリンダバレル1およびシリンダブロツク外
壁2間を部分的に連結する複数の補強デツキ部4
〜44と、サイアミーズシリンダバレル1および
シリンダブロツク外壁2に連設されたクランクケ
ース7とを備えている。相隣る補強デツキ部41
1;41,42;42,43;43,44間はシリンダ
ヘツド側への連通口5として機能する。
各シリンダバレル11〜14は、アルミニウム合
金よりなる外周部1aと、それに鋳ぐるまれてシ
リンダボア6を画成する鋳鉄製スリーブ1bとよ
り構成される。
第1図、第5図bに示すようにシリンダバレル
配列方向の中間に位置する第2シリンダバレル1
の周囲には、それと第1および第2シリンダバ
レル11,12間の両連結部aに近接する4個の第
1補強デツキ部41と、両第1補強デツキ部41
に在つて連結部aから遠去かる2個の第2補強デ
ツキ部42とが配設される。
第5図cに実線で示すように、各第1,第2補
強デツキ部41,42において、シリンダヘツド接
合面b側の各端面cはその接合面bと同一平面上
に位置し、またクランクケース7側の各端面dは
第2補強デツキ部42の端面dからシリンダヘツ
ド接合面bに向つて漸次接近する傾斜面e上に位
置する。
これにより各第1,第2補強デツキ部41,42
における温度分布の均一化が図られ、またシリン
ダバレル軸線方向における各第2補強デツキ部4
の肉厚T2は各第1補強デツキ部41の前記肉厚
T1よりも厚く形成される(即ち、T2>T1)。
第5図cにおいて、鎖線示の第1,第2補強デ
ツキ部41′,42′は従来例を示し、各補強デツキ
部41′,42′の前記肉厚T3は等しくなるように設
定されている。その肉厚T3は本考案の第1補強
デツキ部41の肉厚T1よりも厚く、第2補強デツ
キ部42の肉厚T2よりも薄く形成される(即ちT1
<T3<T2)。
各シリンダバレル11〜14のシリンダヘツド接
合面b側開口部周壁におけるエンジン運転中のシ
リンダボア回りの温度分布は、連結部aが冷却水
により十分に冷却されないので最も温度が高くな
り、その連結部aより遠去かるに従つて冷却水の
冷却作用が増すので温度が下がる傾向にある。
第5図aはエンジン運転中における連結部aお
よび第1,第2補強デツキ部41,41′;42,4
′の温度分布を示し、実線xが本考案に、また鎖
線yが従来例にそれぞれ該当する。tは連結部a
の温度を示す。
本考案においては、実線xに示すように連結部
aに近接する各第1補強デツキ部41の前記肉厚
T1が薄く冷却性能が良いので、各第1補強デツ
キ部41に対する第2シリンダバレル12からの熱
伝導量が多いにも拘らず、その温度t1が従来例の
ものの温度t1′よりも低く保たれる。一方、連結
部aから遠去かる各第2補強デツキ部42の前記
肉厚T2が厚く、冷却性能が低下するので、各第
2補強デツキ部42に対する第2シリンダバレル
2からの熱伝導量が少ないにも拘らず、その温
度t2が従来例のものの温度t2′よりも高く保たれ
る。
これにより第1,第2補強デツキ部41,42
の温度差Δtが従来例のものΔt′に比べて大幅に小
さくなり、その結果第2シリンダバレル12周壁
の各デツキ連結部f,g間の熱膨脹量の差が小さ
くなるので、第2シリンダバレル12周壁各部の
熱膨張量のばらつきを極力抑えることができ、従
つてそのばらつきに起因した機関性能低下が回避
される。
また斯かる作用効果は、シリンダバレル配列方
向の中間に位置する第3シリンダバレル13にお
いても同様に達成される。
更に第1図に示すように、シリンダバレル配列
方向の最外側に位置する第1,第4シリンダバレ
ル11,14の周囲には、それらと第2,第3シリ
ンダバレル123間の両連結部aに近接する2個
の第1補強デツキ部41ならびに両連結部aより
順次遠去かる2個の第2補強デツキ部42、2個
の第3補強デツキ部43および1個の第4補強デ
ツキ部44が配設される。
この場合第1〜第4補強デツキ部41〜44の前
記肉厚は第1補強デツキ部41から第4補強デツ
キ部44に至るに従つて増加するように形成され
る。したがつて連結部aに最も近接する第1補強
デツキ部41の前記肉厚が最も薄く、また連結部
aから最も遠去かつている第4補強デツキ部44
の前記肉厚が最も厚くなる。
このように構成することにより前記同様の作用
効果を得ることができる。
なお、本考案は鋳鉄製スリーブに代えて、円筒
状繊維成形体とアルミニウム合金等の軽合金マト
リツクスとよりなる繊維強化複合体によりシリン
ダボアを画成するクローズドデツキ型サイアミー
ズシリンダブロツクにも適用される。
C 考案の効果 本考案によれば、最外側の各シリンダバレルの
外周に連なる複数の補強デツキ部の、シリンダバ
レル軸線方向の肉厚は、該最外側の各シリンダバ
レルの片側にのみ存するバレル連結部から遠去か
る位置に在るもの程厚くなるように設定され、ま
た中間の各シリンダバレルの外周に連なる複数の
補強デツキ部の、シリンダバレル軸線方向の肉厚
は、該中間の各シリンダバレルの両側に存するバ
レル連結部から遠去かる位置に在るもの程厚くな
るように設定されるので、最外側及び中間の何れ
のシリンダバレルにおいても、バレル連結部に近
い補強デツキ部は、シリンダバレル周壁からの受
熱量が比較的多いにも拘わらず、その肉厚が前述
のように比較的薄くて冷され易いため温度上昇が
極力抑えることができ、一方、連結部から遠い補
強デツキ部は、シリンダ周壁からの受熱量が比較
的少ないにも拘わらず、その肉厚が比較的厚くて
冷されにくいため、温度低下を極力抑えることが
でき、以上の結果、各シリンダバレルにおける複
数の補強デツキ部相互間の温度差を小さくして、
それら補強デツキ部に連なる各シリンダバレル周
壁の周方向温度分布を極力均一化することができ
るから、各シリンダバレル周壁の熱膨張量のばら
つきを極力少なくすることができて、サイアミー
ズシリンダブロツクが組込まれる機関の性能向上
に大いに寄与することができる。また最外側の各
シリンダバレルにおいて特に荷重負担の大きい外
側の補強デツキ部を比較的厚肉に形成することが
できるから、力学的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1ないし第4図は本考案の一実施例に係るサ
イアミーズシリンダブロツクを示し、第1図は上
方から見た斜視図、第2図は第1図−線断面
図、第3図は下方から見た斜視図、第4図は第2
図−線断面図、第5図は補強デツキ部の形状
および温度分布を示すもので、aは温度分布のグ
ラフ、bはサイアミーズシリンダブロツクの部分
拡大平面図、cはbのc−c線断面図である。 a……連結部、b……シリンダヘツド接合面、
T1,T2……肉厚、1……サイアミーズシリンダ
バレル、11〜14……第1〜第4シリンダバレ
ル、2……シリンダブロツク外壁、3……水ジヤ
ケツト、41〜44……第1〜第4補強デツキ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数のシリンダバレル11〜14の相隣るもの相
    互間を連結部aを介して連結したサイアミーズシ
    リンダバレル1と、該サイアミーズシリンダバレ
    ル1を囲繞するシリンダブロツク外壁2と、前記
    サイアミーズシリンダバレル1及びシリンダブロ
    ツク外壁2間に在つて該サイアミーズシリンダバ
    レル1の外周が臨む水ジヤケツト3と、該水ジヤ
    ケツト3のシリンダヘツド接合面b側の端部で、
    前記サイアミーズシリンダバレル1及びシリンダ
    ブロツク外壁2間を部分的に連結する複数の補強
    デツキ部41〜44とを備えたクローズドデツキ型
    サイアミーズシリンダブロツクにおいて、最外側
    の各シリンダバレル11,14の外周に連なる前記
    複数の補強デツキ部41〜44の、シリンダバレル
    軸線方向の肉厚は、該最外側の各シリンダバレル
    1,14の片側にのみ存する前記連結部aから遠
    去かる位置に在るもの程厚くなるように設定さ
    れ、また中間の各シリンダバレル12,13の外周
    に連なる前記複数の補強デツキ部41,42の、シ
    リンダバレル軸線方向の肉厚は、該中間の各シリ
    ンダバレル12,13の両側に存する前記連結部
    a,aから遠去かる位置に在るもの程厚くなるよ
    うに設定されたことを特徴とする、クローズドデ
    ツキ型サイアミーズシリンダブロツク。
JP1986060023U 1986-04-21 1986-04-21 Expired - Lifetime JPH059471Y2 (ja)

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JPS62171643U JPS62171643U (ja) 1987-10-30
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913319U (ja) * 1982-07-19 1984-01-27 石川 多津夫 自動車の前窓ガラス凍結防止用カバ−

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913319U (ja) * 1982-07-19 1984-01-27 石川 多津夫 自動車の前窓ガラス凍結防止用カバ−

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JPS62171643U (ja) 1987-10-30

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