JPH0594674A - デイスク媒体およびデイスク装置 - Google Patents

デイスク媒体およびデイスク装置

Info

Publication number
JPH0594674A
JPH0594674A JP27863891A JP27863891A JPH0594674A JP H0594674 A JPH0594674 A JP H0594674A JP 27863891 A JP27863891 A JP 27863891A JP 27863891 A JP27863891 A JP 27863891A JP H0594674 A JPH0594674 A JP H0594674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo
zone
servo sector
sector
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27863891A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Sakai
裕児 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP27863891A priority Critical patent/JPH0594674A/ja
Publication of JPH0594674A publication Critical patent/JPH0594674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セクタサーボ方式にZBR方式を適用する場
合の容量増加が最大となるようなサーボフォーマットを
有するディスク媒体を提供すること。 【構成】 全データトラックが複数のゾーン6〜8に分
割され、1つのゾーン内では記録再生周波数が同じで、
異なるゾーンではデータの記録再生周波数が異なり、サ
ーボセクタがデータと同一面上に形成されたディスク媒
体において、同じゾーン内では所定数のサーボセクタ2
が等角度位置に等角度間隔で形成されると共に、データ
セクタ群3がサーボセクタ2間に挟まれるように形成さ
れ、隣接するゾーン間のデータの記録再生が行われない
ゾーン境界領域5内では隣接するゾーンのサーボセクタ
位置がトラック方向で少なくとも一部で重なるサーボセ
クタはゾーン境界領域のディスク半径方向中心まで形成
され、重ならないサーボセクタは隣接ゾーン近傍まで延
在して形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクや光ディ
スクなどのディスク媒体およびこれを用いてデータの記
録/再生を行うディスク装置に係り、特にトラックが幾
つかのゾーンに分割され、データの記録/再生周波数が
同じゾーン内のトラックでは同じで、ゾーン毎に異なる
ディスク媒体およびディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来のディスク装置、例えば磁
気ディスク装置では、内周から外周に亘るディスク上の
全てのトラックにおいて同じ記録周波数でデータが記録
されている。この場合、ディスク媒体(以下、単にディ
スクという)上ではトラックの半径によってトラック一
周の長さが異なるので、データの記録波長は外周になる
ほど内周より長くなる。そして最内周トラックのデータ
の記録波長が最も短く、これが該ディスクでの最大線記
録密度に対応する。
【0003】近年、ディスクの記憶容量向上させるため
に、全トラックの線記録密度(記録波長)を同じとする
線密度一定方式(Constant Linear Density :以下、C
LD方式と略す)の一種である、ゾーンビット記録方式
(Zoned Bit Recording :以下、ZBR方式と略す)が
採用されるようになってきた。ZBR方式では、全トラ
ックをいくつかのゾーンに分割する。例えば、総トラッ
ク数が1,000の場合、4つのゾーンに分割するもの
とすると、第1ゾーンはトラック0〜249、第2ゾー
ンはトラック250〜499、第3ゾーンはトラック5
00〜749、第4ゾーンはトラック750〜999と
いうように分割する。そして、1つのゾーン内の全ての
トラックに記録されるデータの記録周波数は同じである
が、外周側のゾーンほどデータの記録周波数を高くし
て、各ゾーン内でのデータの最大線記録密度(最短記録
波長)が等しくなるようにデータ記録を行う方法であ
る。なお、ZBR方式において特に1トラックを1ゾー
ンに対応させると、CLD方式となる。
【0004】ZBR方式によれば、外周側のゾーンに含
まれるトラックほどトラック当たりの記憶容量が増加
し、ディスクの総記憶容量が増加する。例えば、記録領
域=半径17.740mm〜31.036mm、トラッ
ク密度=2,117TPI(トラックピッチ=12μ
m:トラック数=1109本)、ゾーン内の最大線記録
密度=70kBPI、セクタ容量=1,200Bの固定
磁気ディスク装置の場合、ゾーン数を2とすると、第1
表に示すように設計される。
【0005】 (第1表) ゾーン 最内周トラック 最大線記録 番号 中心半径(mm) トラック番号 トラック数 セクタ数 密度(kBPI) 1 17.740 0〜553 554 32 70.00 2 24.388 554〜1108 555 44 70.02 ZBR方式を用いない場合のディスク面当たりの記憶容
量は42.59MBであるが、上記のように2ゾーンに
分割するZBR方式を用いると、ディスクの面当たりの
記憶容量は50.58MBとなり、容量は約19%増加
する。分割するゾーン数が多いほど、この記憶容量は増
大する。
【0006】一方、この種のディスク装置におけるトラ
ッキングサーボ方式として、熱的オフトラックが無く、
また特にディスク枚数が少ない小型ディスク装置におい
て、サーボ面サーボ方式よりもフォーマット効率の良い
セクタサーボ方式が用いられるようになってきた。セク
タサーボ方式では、ヘッド位置決めのためのサーボ情報
をセクタの一部の領域に形成し、セクタ周期毎に得られ
る該サーボ情報によってサンプル値制御でヘッド位置決
めを行うものである。この場合、1セクタ内においてデ
ータを記録する領域はデータセクタ、サーボ情報を記録
する領域はサーボセクタとそれぞれ呼ばれ、区別されて
いる。
【0007】このセクタサーボ方式をトラッキングサー
ボ方式として用いたディスク装置に上記ZBR方式を適
用する場合の従来例について、図9を用いて説明する。
図9に示すように、従来のディスク媒体ではサーボセク
タはZBR方式を用いない場合と同様に、ゾーンに関係
なく全トラックに亘って同じ角度位置に形成される。従
ってサーボセクタ数は全てのトラックで同じであり、ま
たサーボセクタに形成されるサーボパターンの記録周波
数も同じである。これはサーボセクタ数をゾーン毎に変
えた場合、ヘッドの移動に伴ってゾーンが変化した場合
のサーボセクタの検出が困難となるからである。従って
サーボセクタに対してデータセクタは、隣接するサーボ
セクタ間にサーボセクタを跨がらないように、1つ以上
設けられる(サーボセクタ間のデータセクタをデータセ
クタ群と呼ぶ)。また、データセクタは外周側ゾーンほ
どセクタ数が増加するように設けられる。
【0008】ところが、このような従来の方法では、Z
BR方式による容量増加を最大化するためにデータセク
タ群内のセクタ数を最適化した場合、サーボセクタ数が
減少するという問題が生じる。例えば、図9に示すデー
タセクタ群内のセクタ数の最小値(最内周ゾーンのセク
タ数)が2の場合について、第2表に設計例を示す。こ
こでは、第1表に示した例と対応させるために、ゾーン
数=2、セクタ容量=1,200B、各ゾーンの最大線
記録密度は70kBPIとしている。
【0009】 (第2表) ゾーン 最内周トラック 最大線記録 番号 中心半径(mm) トラック番号 トラック数 セクタ数 密度(kBPI) 1 17.740 0〜738 739 32 70.00 2 26.608 739〜1108 370 48 70.01 ディスク一面当たりの記憶容量は49.69MBであ
り、ZBR方式を用いない場合に対して、約17%増加
する。このとき、サーボセクタ数は16である。次に、
2ゾーンに分割するときに容量が最大となる場合を考え
る。これは、第1表に示した内周側ゾーンでのデータセ
クタ数=32、外周側ゾーンでのデータセクタ数=44
の場合である。上記のようにディスク面当たりの記憶容
量は50.58MBとなり、容量は約19%増加する。
しかしながら、サーボセクタ数は内周側および外周側ゾ
ーンでのデータセクタ数32,44の最大公約数である
4となってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術ではセクタサーボ方式を用いたディスク装置に単
純にZBR方式を適用すると、サーボセクタ数が各ゾー
ンにおけるデータセクタ数の最大公約数となるため、サ
ーボセクタ数がデータセクタ数に対して少なくなる問題
がある。
【0011】また、サーボセクタ数をデータセクタ数と
独立に設計できず、あるゾーン数に対して容量が最大と
なるようにデータセクタ数を最適化した場合、所望のサ
ーボセクタ数が得られないため、一般に容量に関して最
適化するほどサーボセクタ数は減少する。
【0012】セクタサーボ系ではサーボセクタ数が少な
くなるほどサンプリング周波数が低くなり、トラッキン
グ性能やシーク性能などのヘッド位置決め制御性能が劣
化するので、こうしたサーボセクタ数の減少は問題とな
る。このようなことから、従来ではある程度のサーボセ
クタ数を確保するために、ZBR方式を用いたことによ
る容量増加を最大限に発揮できるサーボセクタ数の設計
ができなかった。
【0013】本発明は、セクタサーボ方式を用いたディ
スク装置にZBR方式を適用する場合の容量増加が最大
となるようなサーボフォーマットを有するディスク媒体
およびこれを用いたディスク装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク媒
体は、全データトラックがディスク半径方向に連続した
所定本数のデータトラックをそれぞれ含む複数のゾーン
に分割され、1つのゾーン内ではデータの記録再生周波
数が同じで、異なるゾーンではデータの記録再生周波数
が異なり、さらにヘッド位置決めのためのサーボ情報を
有するサーボセクタがデータと同一面上に形成されたデ
ィスク媒体において、同じゾーン内では所定数のサーボ
セクタが等角度位置に等角度間隔で形成されると共に、
1個以上のデータセクタが該サーボセクタ間に挟まれる
ように形成され、隣接するゾーン間にはデータが記録さ
れないゾーン境界領域が設けられ、該ゾーン境界領域内
では隣接するゾーンのサーボセクタ位置がトラック方向
で少なくとも一部で重なる第1のサーボセクタはゾーン
境界領域のディスク半径方向中心まで形成され、重なら
ない第2のサーボセクタは該第2のサーボセクタを有す
るゾーンから該ゾーン境界領域を挟んで隣接するゾーン
近傍まで延在して形成されていることを特徴とする。
【0015】なお、異なるゾーン間では等角度間隔で形
成されるサーボセクタの角度位置は必ずしも一致しな
い。また、データセクタはサーボセクタ間に少なくとも
1個以上形成される。
【0016】また、このようなディスク媒体を用いる本
発明のディスク装置は、ディスク媒体からヘッドにより
読み出されたサーボ情報を復号してサーボ信号として再
生する手段と、この手段により再生されたサーボ信号か
らディスク媒体上のヘッドが存在するゾーンを識別する
手段と、識別されたゾーン内のサーボセクタを識別する
手段と、識別されたサーボセクタに続いて出現する、次
に検出すべきサーボセクタ候補を抽出する手段と、抽出
された次に検出すべきサーボセクタ候補の中から次に検
出すべきるサーボセクタを決定する手段と、決定された
サーボセクタを検出する手段とを具備することを特徴と
する。
【0017】
【作用】本発明のディスク媒体では、サーボセクタ数を
各ゾーンのデータセクタ数の最大公約数とする必要がな
いため、データの最大線記録密度が全てのゾーンでほぼ
等しくなるように設計できる。また、サーボセクタはデ
ータセクタ数に等しい数まで形成することができ、ZB
R方式を用いることによるサーボセクタ数の減少は全く
無い。
【0018】さらに、ゾーン境界領域内では前記のよう
な形態で第1および第2のサーボセクタが形成されてい
ることにより、サーボセクタの検出が確実になされる。
すなわち、ヘッドがちょうどゾーン境界領域のディスク
半径方向中心(ゾーン境界という)上にあるような場合
は、該ゾーン境界上までしか存在していない第1のサー
ボセクタは正しく検出されない可能性があるが、ゾーン
境界上を越えて隣接するゾーン近傍まで延びている第2
のサーボセクタは容易に正しく検出される。一方、ヘッ
ドがちょうどゾーン境界領域のディスク半径方向端部に
あるような場合は、ゾーン境界領域端部近傍で終わって
いる第2のサーボセクタが正しく検出されない可能性が
あるが、ゾーン境界領域端部を越えてゾーン境界まで延
びている第1のサーボセクタは容易に正しく検出され
る。
【0019】本発明のディスク媒体は、ゾーン毎にサー
ボセクタのサンプリング周期が異なるため、ディスク装
置としてはあるサーボセクタが検出された後の次のサー
ボセクタの検出をどの様に行うかを工夫する必要があ
る。そこで、本発明のディスク装置では、まず検出され
たサーボセクタ上のサーボ情報から得られるサーボ信号
によりヘッドの位置を識別し、そのヘッド位置から今検
出したサーボセクタがどのゾーンのサーボセクタかを識
別すると共に、そのサーボセクタのゾーン内におけるセ
クタ番号を識別する。
【0020】さらに、検出されたサーボセクタの識別情
報から、次に検出すべきサーボセクタの候補を求める。
例えば次に検出すべきサーボセクタは、ディスクの回転
に従って時間的に順次出現するサーボセクタであるか
ら、例えばディスク媒体上のサーボセクタの配置関係か
ら各サーボセクタの出現時刻を予めてテーブル化してお
き、出現時刻の大小関係から次に検出すべきサーボセク
タの候補を求めることができる。
【0021】こうして得られた次に検出すべきサーボセ
クタ候補の出現時刻でのヘッドの位置を求め、これがそ
のサーボセクタのゾーンと一致するなら、それを次に検
出すべきサーボセクタと決定する。例えば、ある第1の
ゾーンでサーボセクタを検出した後、最初に出現するサ
ーボセクタが第1のゾーンのサーボセクタであることが
分かり、その時のヘッドの位置が同じ第1のゾーンにあ
ることが求められたとき、次に検出すべきサーボセクタ
は第1ゾーンのサーボセクタに決定される。
【0022】また、ある第1のゾーンでサーボセクタを
検出した後、時間的に最初に出現するサーボセクタが第
2のゾーンのサーボセクタであることが分かり、その時
のヘッドの位置が第1のゾーンにあることが求められた
ときは、次に検出すべきサーボセクタは、このサーボセ
クタではなく、第2ゾーンのサーボセクタの次に出現す
るサーボセクタに対して同様な操作が行われ、それが次
に検出すべきサーボセクタかどうか決定される。
【0023】但し、次に検出すべきサーボセクタがゾー
ン境界領域において一部重なるサーボセクタ(第1のサ
ーボセクタ、但し完全に重なるものは除く)で、かつそ
のサーボセクタ出現時刻でのヘッドの位置がゾーン境界
領域内にある場合は検出を行わず、さらに時間的にその
次に出現するサーボセクタ(第2のサーボセクタ)に対
して同様な処理を行って、そのサーボセクタに対して検
出すべきかどうかを決定する。そのサーボセクタが検出
すべきものと判定されたなら、そのサーボセクタがヘッ
ドによって読み出される直前から検出動作を開始し、サ
ーボセクタ検出を行う。
【0024】また、こうして連続して検出されるサーボ
セクタでのヘッドの位置とそのヘッドの位置の差をそれ
らの検出時間間隔で割れば、ヘッドの移動速度を連続的
に求まり、これに基づいてヘッドのシーク制御を円滑に
行うことが可能となる。
【0025】さらに、本発明ではトラック追従制御系が
ゾーン毎に異なるサンプリング周期を持つが、系の伝達
特性の位相余裕度やゲイン余裕度などの安定指標が一定
以上となるように調整することで、全てのゾーンにおい
て安定で高精度なトラック追従制御を行うことができ
る。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、ディスク媒体1上に形成されたサーボセ
クタ2とデータセクタ群3の配置を示す図である。サー
ボセクタ2は、データトラックにヘッドを位置決めする
ためのサーボ情報が形成される領域である。データセク
タ群3は1つ以上のデータセクタからなり、データが記
録/再生されるデータトラック15が形成される領域で
ある。本実施例では、ディスク媒体1上の全データトラ
ックは4つのゾーン6〜9に分割されている。各ゾーン
6〜9内ではサーボセクタは等角度間隔で等角度位置に
設けられているが、ゾーン毎にサーボセクタ数は異なる
ため、異なるゾーン間ではサーボセクタの角度位置は必
ずしも一致しない。また、サーボセクタ間には、1つ以
上のデータセクタ、すなわちデータセクタ群3が設けら
れる。
【0027】この場合、1つのゾーン内のデータの記録
/再生周波数は同じであるが、各ゾーンの最大線記録密
度(ゾーン内の最内周トラックの線記録密度)ができる
だけ等しくなるように設計されるため、ゾーン毎にデー
タの記録/再生周波数は異なる。
【0028】図2は、図1に示されるA部分の詳細図で
あり、主にゾーン境界領域5のサーボセクタ及びデータ
セクタ(群)の配置を示している。ゾーン境界領域5
は、数トラックに亘ってデータを記録再生しない領域、
すなわちデータセクタ群の無い領域である。
【0029】ここで、ゾーン境界領域5内のサーボセク
タの配置は次のように設定される。まず、ゾーン境界領
域5内で隣接するゾーンの各サーボセクタが少なくとも
一部で重なる角度位置にある場合、例えば図2のサーボ
セクタ10や11(第1のサーボセクタ)は、ゾーン境
界14(ゾーン境界領域5のディスク半径方向中心位
置)で両者が接するまで設けられている。また、隣接す
るゾーンのサーボセクタが全く重ならない角度位置にあ
る場合、例えば図2のサーボセクタ12や13(第2の
サーボセクタ)は、これらのサーボセクタ12,13を
それぞれ有するゾーン8,9からゾーン境界領域5を挟
んで隣接するゾーン近傍まで、ゾーン境界14を越えて
延在して形成される。
【0030】図3は、上述したディスク媒体を用いてデ
ータを記録再生するディスク装置のブロック図である。
図3において101は上述したディスク媒体であり、例
えば磁気ディスクである。このディスク装置には、機構
部としてディスク媒体101を回転させるスピンドルモ
ータ102、ディスク媒体101上の図1、図2のよう
に設定されたサーボセクタに形成されているサーボ情報
を読み出すと共に、データセクタでデータの記録/再生
を行うためのヘッド103、ヘッド103を所望トラッ
クに移動させて位置決めするためのアクチュエータ10
4が備えられている。アクチュエータ104は、可動部
であるキャリッジ105と推力を発生するためのボイス
コイルモータ(VCM)106からなる。この図ではア
クチュエータ104にリニア型アクチュエータを用いて
いるが、ロータリ型アクチュエータを用いてもよい。
【0031】一方、ヘッド103の位置決めのための回
路部は、サーボセクタからヘッド103で読み取られた
サーボ情報をサーボ信号として再生すると共に、データ
セクタ領域でデータを記録/再生するためのリード/ラ
イト(R/W)回路107、サーボセクタの先頭を示す
パターンに一致する信号を再生信号から検出したときサ
ーボセクタ検出信号を出力するサーボセクタ検出回路1
08、サーボセクタ検出信号に同期して、サーボセクタ
領域で再生されるサーボ信号のピーク値を検出しホール
ドするピークホールド回路109、ピークホールドされ
たサーボ信号をディジタル化してμCPU111に取り
込むためのA/D変換器110、ヘッド103のディス
ク媒体101上での位置や移動速度の検出、トラック追
従時においてトラック追従誤差の検出とトラック追従の
ための位置制御信号の生成、シーク時における回転速度
曲線との速度誤差の検出および速度制御信号の生成など
を行うμCPU111、メモリ112、位置制御信号と
速度制御信号出力用のD/A変換器113およびVCM
駆動用電流アンプ115からなっている。
【0032】なお、トラック追従制御時においては安定
な閉ループサーボ系となるように位相およびゲイン補償
を行い、シーク制御時においてもゲイン補償を行うが、
これらの補償を行うための補償フィルタはμCPU11
1によってディジタルフィルタとして実現されるものと
する。
【0033】次に、本実施例におけるサーボセクタの検
出手順の概略を図4のフローチャートを参照して説明す
る。
【0034】サーボセクタ検出動作を開始すると(S
0)、まずヘッドがサーボセクタの先頭に来てからサー
ボ情報が復号され、サーボ信号が再生される(S1,S
2)。この再生されたサーボ信号からヘッド位置が識別
され(S3)、得られたヘッド位置情報P1 からヘッド
の存在するゾーンが識別される(S4)そして、識別さ
れたゾーン内のサーボセクタのセクタ番号が識別される
(S5)。
【0035】この後、後述のようにしてヘッド移動速度
Vが計算され(S6)、さらに次に検出すべきサーボセ
クタが決定される(S7)。
【0036】次に、本実施例におけるサーボセクタの検
出方法を具体的なディスク装置のモデルを設定して詳細
に説明する。ディスク媒体の仕様は、記録領域=半径1
7.740mm〜31.036mm、トラック密度=2,1
17TPI(トラックピッチ=12μm、トラック本数
=1,109本)、ゾーン内のデーの最大線記録密度7
0kBPI、ディスク回転数=3,600rpm、ゾー
ン数=4、第1,2,3,4ゾーンのサーボセクタ数=
32,38,44,50、セクタ容量(ディスク1周を
前記サーボセクタ数で割った中に記憶できるデータ換算
の容量)=1,200バイトとする。ここで、セクタ容
量1200バイトのデータセクタ群およびサーボセクタ
への割当ては、セクタ容量の10%程度がサーボセクタ
に割り当てられる。
【0037】なお、サーボ情報の記録再生周波数は全て
のゾーンにおいて一定であるとすると、サーボセクタの
データ換算容量(セクタ容量におけるサーボセクタの占
める割合い)は外周のゾーンほど増加する。また、各ゾ
ーンの最内周トラック位置、トラック番号、トラック
数、セクタ数および最大線記録密度の関係を第3表のよ
うに設計する。
【0038】 (第3表) ゾーン 最内周トラック 最大線記録 番号 中心半径(mm) トラック番号 トラック数 セクタ数 密度(kBPI) 1 17.740 -15〜261 277 32 70.000 2 21.064 262〜538 277 38 70.01 3 24.388 539〜816 278 44 70.02 4 27.724 817〜1093 277 50 69.99 まず、サーボセクタの初期検出は、最初にヘッドを位置
決めする基準トラックが設けられているゾーン内におい
て行われる。そのゾーンにおいて最初の或るサーボセク
タが検出されたとすると、次のサーボセクタの検出は次
のサーボセクタが出現する直前の時刻から開始される。
すなわち、ディスク1回転周期をTr 、セクタ数をSn
とするとサーボセクタ周期Tr /Sn より短い時間が経
ってから次のサーボセクタ検出が開始され、それまでは
検出動作は行われない。これはデータセクタ区間におい
てサーボセクタの誤検出を極力防止するためである。こ
のようなサーボセクタ検出操作が一定期間繰り返し正常
に行われると、初期検出は成功と見なされ、次に同じゾ
ーン内の基準トラックへのヘッド位置決めがなされる。
【0039】例えば本実施例において、基準トラック#
00のある第1ゾーンにおいて行われる場合、Tr /S
n =16.67msec/32=0.52msecより
短い時間後に当たる次のサーボセクタ出現の直前におい
て、次のサーボセクタの検出を開始する。そして、正常
なサーボセクタ検出がなされるようになった後、基準ト
ラック#00へヘッドの位置決めを行う。
【0040】基準トラック#00へヘッドがセットされ
ると、ディスク装置はデータを記録再生したい目標トラ
ックへのヘッドアクセスが可能な状態となる。目標トラ
ックへのヘッドアクセスは、サーボセクタに形成された
サーボ情報から得られるディスク媒体上のヘッドの位置
に基づいて行われる。
【0041】次に、ヘッドアクセス制御時のサーボセク
タの検出について説明する。まず、或るゾーンにおいて
サーボセクタが検出された場合に、このサーボセクタが
どのゾーンで検出され、何番目のサーボセクタであるか
というサーボセクタの識別方法(図4のS5の処理)を
説明する。
【0042】サーボセクタがどのゾーンで検出されたか
は、そのサーボセクタのサーボ情報から得られるヘッド
の位置から求められる。例えばサーボ情報からヘッドが
270トラック付近にいたことが判ると、そのサーボセ
クタは第2ゾーンで検出されたことが判る。
【0043】また、検出されたサーボセクタが何番目の
サーボセクタかという識別は、サーボセクタのサーボ情
報にセクタ識別情報を加え、それを再生することによっ
てゾーン識別と共に行なうことができる。
【0044】他の方法として、図1に示すように各ゾー
ンの1つのサーボセクタだけは内外周に亘って同じ角度
位置に形成し、この基準サーボセクタだけを識別する情
報をサーボセクタに形成する。そして、基準サーボセク
タを検出したなら、それからタイマーを働かせてサーボ
セクタが検出された時点までの時間を計測する。
【0045】各サーボセクタの出現時刻は予め図5に示
すようにテーブル化されており、上記タイマーにより計
測された基準サーボセクタ検出からサーボセクタが検出
された時点までの時間が最も近いサーボセクタをこのテ
ーブルから見つけることによって、サーボセクタの識別
を行うこともできる。また、上記タイマーのクロック
は、ディスクの回転に同期して発生されるものを用いる
ことによって、より精度の高い識別を行うことができ
る。例えば、ディスク回転に従って発生され、ディスク
回転を制御するために用いられるFGパルスを基準入力
信号とするPLL(Phased Look Loop)回路の出力信号
をクロックとして用いればよい。
【0046】上記のようなサーボセクタの検出(以下、
既検出サーボセクタと記す)と識別の後、さらにその次
のサーボセクタ(以下、次検出サーボセクタと記す)を
検出する図4のステップS7の処理手順を図5に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
【0047】この場合、まず次検出サーボセクタの候補
が求められる(S8)。今、ヘッドは最内周の第1ゾー
ンから第2ゾーンに向かって移動しており、既検出サー
ボセクタは第1ゾーンにおいて検出され、セクタ番号は
#2であるとする。一般に、次のサーボセクタが検出さ
れるまでの時間内にヘッドが隣接ゾーンより遠いゾーン
まで移動する可能性は極めて低く、次検出サーボセクタ
は既検出サーボセクタと同じ第1ゾーンから検出される
か、またはヘッドの移動方向側に隣接するゾーン(この
場合、ヘッドは外周に向けて移動していてるので、第2
ゾーンとなる)から検出される可能性が高い。
【0048】ここで、次検出サーボセクタが既検出サー
ボセクタと同じゾーンから検出されるならば、既検出サ
ーボセクタ番号をSb とし、そのゾーンのサーボセクタ
数をSn とすると、(Sb +1)modSn によって次
検出サーボセクタ候補の番号が求められる。modは剰
余を求める演算子であり、(Sb +1)modSn
(Sb +1)をSn で除した時の剰余を示す。この場合
は(2+1)mod32=3となり、#3が次検出サー
ボセクタの候補となる。
【0049】しかし、既検出サーボセクタが他のゾーン
から検出される場合、ディスク回転に従って次に出現す
るサーボセクタは#3となるとは限らない。そこで、上
記でも用いた図6に示すようなサーボセクタ出現時刻テ
ーブルを用意する。既検出サーボセクタ(ゾーン=#
1、セクタ=#2)の出現時刻は0.52であり、次検
出サーボセクタが第2ゾーンで検出されるとすると、第
1候補は0.52以降の時刻に出現する最初のサーボセ
クタであり、出現時刻が0.88の#3ということにな
る。
【0050】但し、出現時刻が0.52以上のサーボセ
クタならば、全て次検出サーボセクタの候補となり得る
わけではなく、既検出サーボセクタの処理時間や次検出
サーボセクタの検出準備時間などの一定時間を考慮する
必要がある。例えば、この時間を0.1とすると0.5
2+0.1=0.62以降の時刻に出現するサーボセク
タが次検出サーボセクタの候補となり得る。
【0051】上記のように次検出サーボセクタをサーボ
セクタ出現時刻テーブルの時刻の大小関係から求めてい
くという処理や、既検出サーボセクタが最終番号サーボ
セクタの場合、次検出サーボセクタの候補は番号の若い
サーボセクタとなる。その場合、テーブルの出現時刻に
はディスク1回転周期=16.67を加算するという処
理が必要となるど、テーブルをそのまま用いるのは処理
が複雑となり、時間がかかる。そこで、サーボセクタ出
現時刻の関係は予め分かっており、次検出サーボセクタ
候補も予め分かっているので、それらもテーブル化して
おく方がより好ましい。
【0052】図7に、隣接ゾーンの次検出サーボセクタ
候補を出現時刻と共にテーブル化した例を示す。前述し
たように、一般に次のサーボセクタが検出されるまでの
時間内にヘッドが隣接ゾーンより遠くのゾーンへ移動す
ることはほとんど無いので、隣接ゾーンでの次検出サー
ボセクタ候補のみをテーブル化しておけばよい。もし隣
接ゾーンより遠くのゾーンで次検出サーボセクタの検出
を行なう必要があるなら、その時は前述したような出現
時刻の大小関係から求めれば良い。なお、図7のテーブ
ルでは、前述した一定時間マージンを0.1として、次
検出サーボセクタ候補を決定している。
【0053】以上のようにして、既検出サーボセクタが
検出されたゾーンと同じゾーン内からは(Sb +1)m
odSn によって、また他のゾーンからは図3または図
4のようなテーブルによって次検出サーボセクタ候補が
抽出される。この次検出サーボセクタ候補の抽出処理を
行うのが図5のステップS8である。
【0054】次に、これらの次検出サーボセクタ候補か
ら最終的に次検出サーボセクタを決定する処理(図5の
S9〜S17)について説明する。前述したように、次
のサーボセクタが検出されるまでの時間内にヘッドが隣
接ゾーンより遠いゾーンまで移動する可能性は極めて低
いので、次のサーボセクタが検出されるまでの時間に相
当する時間にヘッドが移動する距離は、半径方向の幅が
最小のゾーン幅よりも十分小さいとする。よって最も長
いサーボセクタ周期の2〜3倍の時間に相当する時間内
に、ヘッドが最小の半径方向の幅を持つゾーンを横断す
ることはない。
【0055】また前記と同様に、ヘッドは最内周の第1
ゾーンから第2ゾーンに向けて移動しており、既検出サ
ーボセクタは第1ゾーンにおいて検出されたとする。こ
の場合、次検出サーボセクタの決定は、第1ゾーンある
いは第2ゾーンの次検出サーボセクタ候補の中で出現時
刻が早い方から順番に、その出現時刻においてヘッドが
存在する位置を求め、この求められた位置が対応するサ
ーボセクタと同じゾーンならば、そのサーボセクタを次
検出サーボセクタとすればよい。
【0056】図8に、ヘッド軌跡とサーボセクタ検出タ
イミングのいくつかの例を示す。図8では、既検出サー
ボセクタでのヘッドの位置をP1 、そして次検出サーボ
セクタ候補のうち出現時刻の早いサーボセクタでのヘッ
ド位置を順番にP2 ,P3 ,P4 …としている。図8
(a)では次検出サーボセクタ候補の出現順番は第2→
第1→第2ゾーンのサーボセクタという順番であるが、
ヘッド軌跡1ではP2 が第2ゾーンにあり、次検出サー
ボセクタは最初のサーボセクタとなる。ヘッド軌跡2で
はP2 が第1ゾーンにP3 が第2ゾーンにP4 が第2ゾ
ーンにあり、次検出サーボセクタは3番目のP4 に対応
するサーボセクタとなる。ヘッド軌跡3ではP2 が第1
ゾーンにP3 も第1ゾーンにあり、次検出サーボセクタ
はP3 に対応するサーボセクタとなる。
【0057】同様に、図8(b)のヘッド軌跡1ではP
3 に対応するサーボセクタが、ヘッド軌跡2ではP2
対応するサーボセクタが、さらにヘッド軌跡3ではP2
に対応するサーボセクタがそれぞれ次検出サーボセクタ
となる。
【0058】但し、図8(c)のように次検出サーボセ
クタ候補の出現時刻が近接していてそれらサーボセクタ
がゾーン境界で終わっている場合(隣接し合うゾーンの
サーボセクタが完全に重なっている場合は除かれる)に
おいて、それら出現時刻でのヘッドの位置P2 あるいは
3 がゾーン境界線近傍にある場合(ここではゾーン境
界領域内とする)は、次検出サーボセクタ候補から外
す。従って、図8(c)では次検出サーボセクタはP3
に対応するサーボセクタではなく、P4 に対応するサー
ボセクタに決定される。この理由は次の通りである。
【0059】サーボセクタはゾーン境界において終わっ
ているが、この部分においてサーボセクタのサーボ情報
を検出した場合、サーボ情報をヘッドのトラック方向の
幅以下でしか読むことができず、誤った情報を検出した
り、サーボセクタの検出をできなかったりする可能性が
高く、従ってそのサーボセクタの半径方向の端の部分を
ヘッドが通過する時には、サーボセクタの検出を行わな
いようにすることが望ましいが、出現時刻におけるヘッ
ドの位置は位置検出精度に従う誤差を含んでおり、図8
(c)のような場合ヘッドがサーボセクタの半径方向の
端の部分でサーボセクタ検出を行う可能性が高いからで
ある。
【0060】ところが、図8(a)のヘッド軌跡1にお
けるP2 の場合や、図8(a)のヘッド軌跡2における
3 の場合では、サーボセクタは隣接するゾーン内のゾ
ーン境界領域内にまで設けられているので、サーボセク
タの半径方向の端までのマージンは大きく、サーボセク
タの誤検出の可能性は低くなる。このことは逆に、ゾー
ン境界領域の幅は広い程、サーボセクタ検出の誤検出を
防ぐことができるということである。しかしながら、ゾ
ーン境界領域の幅広くする程データ領域は減少するの
で、この領域の最適な幅は次検出サーボセクタ候補出現
時刻でのヘッドの位置を求める精度以上ということにな
る。
【0061】ここで、次検出サーボセクタ出現時刻での
ヘッドの位置Pn は、既検出サーボセクタで得られたヘ
ッドの位置と速度および出現時刻までの時間から予測す
ることで求められる。すなわち、予測されるヘッドの位
置Pn は、既検出サーボセクタでの位置P1 、既検出サ
ーボセクタと次検出サーボセクタ候補との出現時間間隔
をT1nとすると、 Pn =P1 +V×T1n (n:2,3,4…) によって求められる。ここで、速度Vは既検出サーボセ
クタで得られたヘッドの位置P1 とその前に検出された
サーボセクタで得られた位置P0の差をそれらサーボセ
クタの間隔時間T10で割ることによって、すなわち、V
=(P1 −P0 )/T10によって求められる。
【0062】このようにして次検出サーボセクタが決定
される(S17)。次検出サーボセクタが決定される
と、該サーボセクタが出現する直前からサーボセクタ検
出動作を開始する(S18)。検出された次検出サーボ
セクタ出現する直前までは検出動作を行わないのは、前
述したようにサーボセクタ以外の部分でサーボセクタ検
出を行うことによる誤検出を最小限にするためである。
こうしてサーボセクタ検出動作が行われる(S19)。
【0063】なお、次検出サーボセクタ出現時刻でのヘ
ッドの位置Pn は、ヘッドの変位を与える位置センサを
併用して実際に求めることもできる。例えば、図3にお
いてヘッド103をマウントするキャリッジ105に光
学位置センサを設ける。この光学位置センサからは、デ
ィスク媒体101半径方向でのヘッド103の変位量が
得られる。この場合、既検出サーボセクタでサーボ情報
から得られる位置をP1 、既検出サーボセクタと次検出
サーボセクタ候補との出現時間間隔をT1n、既検出サー
ボセクタからT1n後のヘッド変位量をPvnとすると、 Pn =P1 +Pvn (n:2,3,4…) によってヘッドの位置Pn が求められことになる。但
し、この場合のヘッドの位置Pn は、サーボセクタ出現
時刻直前での位置である。サーボセクタの中心でヘッド
位置を得ても、次検出サーボセクタの決定は行えるが、
既にヘッドはそのサーボセクタを通り過ぎようとしてい
ることになり、実際のサーボセクタの検出は行えない。
【0064】以上のようにしてサーボセクタが検出さ
れ、それに含まれるサーボ情報が読み出されて再生され
るサーボ信号から、ヘッドの位置が識別される(図4の
S2〜S3)。また、ヘッドの移動速度は、連続して検
出される2つのサーボセクタの位置Pp ,Pb と、それ
らの時間間隔Tpbから、上記に示したようにV=(Pp
−Pb )/Tpbとして計算される(図4のS6)。サー
ボセクタがある同じゾーンにおいて連続して検出される
ならば、Tpbはいつもそのゾーンでのサーボセクタ周期
となる。
【0065】ヘッドアクセス制御は、目標トラック付近
まで高速でヘッドを移動させる速度制御と、目標トラッ
クに対してヘッドを正確に追従させる位置制御からな
る。速度制御では予め目標トラック付近までの最適な移
動速度曲線が設定され、ヘッドはこの速度曲線に従って
シークするように制御されるが、この時上記のようにし
て連続的に求められるヘッド移動速度Vが用いられる。
【0066】さらに、ゾーン毎にサンプリング周期が異
なるため、目標トラックへヘッドを正確に追従させる位
置制御(ここではサーボセクタ毎に得られるデータトラ
ックセンタからのずれ情報に基づき、これを零とするよ
うなフィードバックループを持つサンプル値サーボ系)
では、その伝達特性がゾーン毎に最適となるように、図
3のμCPU111によってディジタルフィルタとして
実現されるサーボ系報償フィルタの特性を調整する。一
般に、外周側のゾーンほどサンプリング周波数が高くな
る。サンプリング周波数が高くなると、サーボ系の一巡
伝達特性のゲインが上昇し、結果としてサーボ帯域(ゲ
インクロス周波数)が高くなり、サーボ帯域での位相余
裕度が低下してサーボ系が不安定となる。これに対して
は、サーボ帯域が一定となるようにゲインを調整した
り、あるいはサーボ帯域での位相余裕度が一定以上とな
るように位相を補償すればよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、データの最大線記録密
度が全てのゾーンでほぼ等しくなるようにディスク媒体
を設計できるため、ZBR方式を用いることによる容量
向上を最大限に発揮することができる。
【0068】また、本発明のディスク媒体ではZBR方
式を用いることによるサーボセクタ数の減少が全く無い
ばかりか、外周側のゾーンではサーボセクタ数を増加さ
せることができるので、外周側のゾーンほどヘッド位置
決め性能を向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るディスク媒体のサー
ボセクタとデータセクタの配置を示す模式図
【図2】 図1のA部分におけるゾーン境界領域のサー
ボセクタ及びデータセクタの配置を説明するための図
【図3】 同実施例に係るディスク装置の構成を示すブ
ロック図
【図4】 サーボセクタ検出手順の概略を説明するため
のフローチャート
【図5】 次検出サーボセクタ決定手順を説明するため
のフローチャート
【図6】 基準サーボセクタに対して作成したサーボセ
クタ出現時刻テーブルの説明図
【図7】 隣接ゾーンにおける次検出サーボセクタの候
補を予め出現時刻と共にテーブル化した例を示す図
【図8】 次検出サーボセクタ候補の中から次検出サー
ボセクタを決定する過程を説明するためのヘッド軌跡と
サーボセクタ検出タイミング例を示す図
【図9】 従来のディスク媒体のサーボセクタとデータ
セクタの配置を示す図。
【符号の説明】
1…ディスク媒体 2,10,11,12,
13…サーボセクタ 3…データセクタ群 4…基準サーボセクタ 5…ゾーン境界領域 6,7,8,9…ゾーン 14…ゾーン境界 101…ディスク媒体 103…ヘッド 118…サーボセクタ検
出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全データトラックがディスク半径方向に連
    続した所定本数のデータトラックをそれぞれ含む複数の
    ゾーンに分割され、1つのゾーン内ではデータの記録再
    生周波数が同じで、異なるゾーンではデータの記録再生
    周波数が異なり、さらにヘッド位置決めのためのサーボ
    情報を有するサーボセクタがデータと同一面上に形成さ
    れたディスク媒体において、 同じゾーン内では所定数のサーボセクタが等角度位置に
    等角度間隔で形成されると共に、1個以上のデータセク
    タが該サーボセクタ間に挟まれるように形成され、隣接
    するゾーン間にはデータが記録されないゾーン境界領域
    が設けられ、該ゾーン境界領域内では隣接するゾーンの
    サーボセクタ位置がトラック方向で少なくとも一部で重
    なる第1のサーボセクタはゾーン境界領域のディスク半
    径方向中心まで形成され、重ならない第2のサーボセク
    タは該第2のサーボセクタを有するゾーンから該ゾーン
    境界領域を挟んで隣接するゾーン近傍まで延在して形成
    されていることを特徴とするディスク媒体。
  2. 【請求項2】全データトラックがディスク半径方向に連
    続した所定本数のデータトラックをそれぞれ含む複数の
    ゾーンに分割され、1つのゾーン内ではデータの記録再
    生周波数が同じで、異なるゾーンではデータの記録再生
    周波数が異なり、さらにヘッド位置決めのためのサーボ
    情報を有するサーボセクタがデータと同一面上に形成さ
    れたディスク媒体を用いて、ヘッドによりデータの記録
    再生を行うディスク装置において、 同じゾーン内では所定数のサーボセクタが等角度位置に
    等角度間隔で形成されると共に、1個以上のデータセク
    タが該サーボセクタ間に挟まれるように形成され、隣接
    するゾーン間にはデータが記録されないゾーン境界領域
    が設けられ、該ゾーン境界領域内では隣接するゾーンの
    サーボセクタ位置がトラック方向で少なくとも一部で重
    なる第1のサーボセクタはゾーン境界領域のディスク半
    径方向中心まで形成され、重ならない第2のサーボセク
    タは該第2のサーボセクタを有するゾーンから該ゾーン
    境界領域を挟んで隣接するゾーン近傍まで延在して形成
    されているディスク媒体と、 このディスク媒体から前記ヘッドにより読み出されたサ
    ーボ情報を復号してサーボ信号として再生する手段と、 この手段により再生されたサーボ信号から前記ディスク
    媒体上の前記ヘッドが存在するゾーンを識別する手段
    と、 この手段により識別されたゾーン内のサーボセクタを識
    別する手段と、 この手段により前記検出されたサーボセクタに続いて出
    現し、次に検出すべきサーボセクタ候補を抽出する手段
    と、 この手段により抽出された次に検出すべきサーボセクタ
    候補の中から次に検出すべきるサーボセクタを決定する
    手段と、 この手段により決定されたサーボセクタを検出する手段
    とを具備することを特徴とするディスク装置。
JP27863891A 1991-09-30 1991-09-30 デイスク媒体およびデイスク装置 Pending JPH0594674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27863891A JPH0594674A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デイスク媒体およびデイスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27863891A JPH0594674A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デイスク媒体およびデイスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0594674A true JPH0594674A (ja) 1993-04-16

Family

ID=17600070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27863891A Pending JPH0594674A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デイスク媒体およびデイスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0594674A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5636075A (en) * 1994-01-20 1997-06-03 Fujitsu Limited Magnetic disk apparatus, recording medium, and accessing method for performing constant density recording
KR100397592B1 (ko) * 1999-05-18 2003-09-13 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 서보 대역이 넓고 데이터 포맷 효율이 양호한 기억 매체및 그 기억 매체를 사용한 기억 장치
US7012773B2 (en) 2002-04-18 2006-03-14 Fujitsu Limited Disk device and disk medium, in which a plurality of servo cylinders formed concentrically from the inner diametrical portion to the outer diametrical portion of at least one disk are divided into predetermined areas
US7463438B2 (en) 2004-10-15 2008-12-09 Fujitsu Limited Information storage apparatus, and control method and program for the same
JP2010080004A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Toshiba Corp 磁気ディスク装置及び情報再生方法
US8817416B2 (en) 2013-01-11 2014-08-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk device and method of controlling magnetic heads
US9384768B1 (en) 2014-12-19 2016-07-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk device and determining method of crossing a zone boundary

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5636075A (en) * 1994-01-20 1997-06-03 Fujitsu Limited Magnetic disk apparatus, recording medium, and accessing method for performing constant density recording
US5784220A (en) * 1994-01-20 1998-07-21 Fujitsu Limited Magnetic disk apparatus, recording and accessing method for performing density recording
KR100397592B1 (ko) * 1999-05-18 2003-09-13 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 서보 대역이 넓고 데이터 포맷 효율이 양호한 기억 매체및 그 기억 매체를 사용한 기억 장치
US7012773B2 (en) 2002-04-18 2006-03-14 Fujitsu Limited Disk device and disk medium, in which a plurality of servo cylinders formed concentrically from the inner diametrical portion to the outer diametrical portion of at least one disk are divided into predetermined areas
EP1936621A1 (en) 2002-04-18 2008-06-25 Fujitsu Ltd. Disk device and disk medium
US7463438B2 (en) 2004-10-15 2008-12-09 Fujitsu Limited Information storage apparatus, and control method and program for the same
JP2010080004A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Toshiba Corp 磁気ディスク装置及び情報再生方法
US8817416B2 (en) 2013-01-11 2014-08-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk device and method of controlling magnetic heads
US9384768B1 (en) 2014-12-19 2016-07-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk device and determining method of crossing a zone boundary

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2685091B2 (ja) 読み書きヘッドを備えたディスク・ドライブ装置内のディスク媒体にサーボ情報を書き込む方法
EP0186662B1 (en) Self-timed runout correction pattern
US6657801B1 (en) Disk drive with improved characterization segment pattern and method of recording the same
EP0390601A3 (en) Information recording disk, and information record/reproducing method and apparatus utilizing the same
JP2653073B2 (ja) ディスク状記録媒体
KR100855987B1 (ko) 나선형 서보 트랙 기록에 있어서 디스크 열적 팽창으로인한 시간 변화를 보상하기 위한 지연 클럭 트랙 리드 백데이터
US4740941A (en) System for aligning sector marks with data in a disk storage system
US5084786A (en) Magnetic tape memory apparatus with axially displaced heads enabling after recording and verification
JP3708077B2 (ja) ディスク記憶装置及び同装置におけるヘッド位置決め方法
US20020036859A1 (en) Method and disc drive for writing servo wedges
JPH0594674A (ja) デイスク媒体およびデイスク装置
EP0285452A2 (en) Magnetic disk apparatus using both servo-surface servo and data-surface servo
US6865042B2 (en) Embedded servo patterning methods and apparatus
JPS60193176A (ja) ヘツドの位置決め方式
JP4154377B2 (ja) 磁気ディスク装置、並びにそのデータトラックピッチ決定方法及びセルフサーボライト方法
KR100688506B1 (ko) 셀프 서보 기록 방법, 이에 적합한 하드디스크 드라이브,그리고 기록 매체
JPH09161250A (ja) 情報記録媒体及びその情報記録/再生方法
JPS63113876A (ja) フオ−マツト記録方式
US20070217059A1 (en) Storage device, control device, and control method
JPH05101566A (ja) 磁気デイスク装置
JPH03280275A (ja) 磁気記録再生装置
JPH02149985A (ja) ディスク装置
JPH0810887Y2 (ja) 回転記録媒体記録再生装置
KR100688508B1 (ko) 하드디스크 드라이브의 레퍼런스 서보 정보 기록 방법,최종 서보 정보 기록 방법, 이에 적합한 하드디스크드라이브, 그리고 기록 매체
JPH0778321A (ja) 磁気ディスク装置及び磁気ディスクのサーボ情報記録方法